JPH0615262A - 内部に取り込んだ浮遊する微粒子を有する液体から微粒子を分離する装置及びその方法 - Google Patents

内部に取り込んだ浮遊する微粒子を有する液体から微粒子を分離する装置及びその方法

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JPH0615262A
JPH0615262A JP3271564A JP27156491A JPH0615262A JP H0615262 A JPH0615262 A JP H0615262A JP 3271564 A JP3271564 A JP 3271564A JP 27156491 A JP27156491 A JP 27156491A JP H0615262 A JPH0615262 A JP H0615262A
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sludge
tank
liquid
box
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JP3271564A
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Robert T Sill
ロバート・ティー・シル
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DANIEL L BOWERS CO
DANIERU L BAUAAZU CO
Original Assignee
DANIEL L BOWERS CO
DANIERU L BAUAAZU CO
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 過剰吹付け塗料を水から分離し、該過剰吹付
け塗料を処分し、滝に再使用するため水を吹付けブース
に戻すときに伴う問題点を解決すること。 【構成】 産業用の塗料吹付けブース内で使用される滝
を受け入れる回収タンク10から浮遊する塗料吹付け固
形分13を分離する二段階装置の第1の段は垂直方向に
枢動可能な堰16dを備えており、該堰16dは浮遊す
る固形分及び表面水を堰の上方でスキミングするとき、
水を含んだスラッジ29を受け入れる箱16にヒンジ止
めされている。該箱16内のスラッジ29の上を浮遊可
能なフロート20は調節可能な角形ドッグ−脚部ロッド
22によって堰16dに接続され、フロート20がそれ
ぞれ上方及び下方に動くとき、該堰16dを上昇及び下
降させる。スラッジ29は該箱16から所定の量にて従
来の凝固装置50に圧送される。このようにフロート2
0により制御される堰16dは均衡位置をとり、これに
より堰16dを越えて流動する表面水及び浮遊する固形
分の流量は前記スラッジ29内の水の比率が最小である
ように選択される所定の量に等しくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、産業用塗料吹
付けブースの従来の工程から発生する水から過剰吹付け
塗料を分離する場合のような、浮遊する固体物質を濃縮
しかつ液体の表面から分離する改良された装置に関する
ものであり、1990年10月19日付けで出願された米国特許
第07/600,383号の一部係属出願に基づくものである。
【0002】
【従来の技術】廃水の処理及び再循環は、自動車及び各
種の他の産業に採用されているような生産ラインの塗装
工程に見られる重要な問題である。典型的に、製品を産
業用吹付けブース内で吹付け塗装するとき、塗装すべき
製品は、吹付け塗装の垂れ幕として機能する滝の正面に
て生産ラインに沿って動かされる。塗装すべき製品に係
合せずに、その製品を被覆する塗料は流動する水に過剰
吹付けの形態にて当たり下方に運ばれ、最終的に回収タ
ンクに集められる。
【0003】本発明者が知る限り、次の特許が従来技術
に属するものである。
【0004】 特許第464,350号 デバール(Debarle) 特許第829,172号 ポコルニ(Pokorny) 特許第2,701,235号 キング(King) 特許第4,585,557号 ターンギィスト(Turnguis
t) 特許第4,722,991号 ターンギィスト 特許第1,391,032号 英国 特許第221,552号 (ドイツ) 特許第1,235,826号 (ドイツ) 特許第3,706,267号 (ドイツ) 特許第60-163656号 (日本) デバール、ポコルニ及びドイツ特許は水の高さに関係な
く、堰の上端縁を上流の水の高さに略維持するためここ
に教示した概念以外に略一定の上流の水の高さを維持
し、これにより堰を越えて流れる表面水の流量を最小に
して、浮遊する物質をスキミングすることを許容する高
さ可変の堰を開示している。従来技術によれば、上流の
水の高さは、堰によって制御される一方、本発明におけ
る堰は該堰を越えて流動する表面水及び塗料固形分の所
定の流量、即ち、堰箱から圧送されるスラッジの所定の
流量によって制御される。
【0005】ターンギィストの特許は、水担体から浮遊
物質を分離する二段階装置にして、浮遊物及び表面水が
第1段の構造体中の堰を越えてスキミングされ得るよう
にした装置に関するものであり、この第1の段の構造体
は該発明により著しく改良されている。ターンギィスト
の特許において、堰132は第1段の回収チャンバ13
8の最初の運転状態に従って調節されるが、調節後は、
堰の高さを連続的に監視し、その上面が概ね上流水の高
さに維持され、これにより上流水の高さの僅かな変動に
も拘わらず、常に最小量の水と共に浮遊物質をスキミン
グするための手段については何ら示唆されていない。
【0006】日本特許第60-163656号は、気泡の寸法を
問題とせずに、単に従来の脱気手段を記載するものに過
ぎない。
【0007】キングの英国特許及びドイツ特許第3,706,
267号は本出願人の特許出願過程において引用したもの
である。これら特許は現在の技術状態を開示するもので
はあるが、特許請求の範囲に記載された本発明に関連性
を有するものではない。
【0008】キングの特許は水泳用プールのろ過装置に
関するものであり、最初から塗料−水分離装置に類似す
るものではない。キングの特許において、プールの水の
全容積は堰を越えて流動する。又、水及びスラッジの除
去は、堰39の底部から行われる。堰を越えて流動する
流量を最少限に維持しつつスラッジを水から分離するた
めの試みは何ら開示されていない。
【0009】英国特許第1,391,032号は異なる密度を有
する二種類の液体を分離する発明に関するものであり、
堰を利用して池10の一定の表面高さを維持するもので
ある。キングの特許におけると同様、箱20の排出はそ
の底部から行われる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】過剰吹付け塗料を水か
ら分離し、該過剰吹付け塗料を処分し、滝に再使用する
ため水を吹付けブースに戻すときに伴う問題点を解決し
ようとして各種の技術が採用されている。過剰吹付け塗
料の量が回収タンクに流動する水の極く一部に過ぎない
限り、より効率的な分離方法は水の大部分を第1の段階
で除去する二段階法である。次に、水を含む塗料固形分
の残留スラッジは凝固装置として公知の第2段のろ過及
び凝固装置に圧送され、該凝固装置が塗料固形分を除去
し、清浄水を滝内にて再使用するために再循環させる。
塗料固形分が回収タンク内の水表面に非接着状態にて浮
遊するようにするための化学薬剤を添加するような各種
の技術も採用されている。
【0011】上述の親特許出願は、回収タンク内で塗料
固形分を水から分離する二段階法の改良された第1の段
階に関するものであり、上述の技術の一部と関係して機
能し得るようにしたものである。この改良された第1の
段により、浮遊する固形分は水を含む濃縮した塗料固形
分のスラッジを生成するスキミング法によりタンク内の
水の一部の表面部分と共に除去される。次に、このスラ
ッジは、ターンギィスト(Turnguist)の米国特許第4,5
85,557号及び米国特許第4,722,991号に記載された特徴
を備えることの出来る第2の段のフィルタ又は凝固装置
に搬送される。
【0012】
【課題を解決するための手段】更に、本発明は、改良さ
れた第1及び第2の段の組み合わせろ過装置を提供し得
る第2の段の凝固装置の改良に関するものである。改良
された第1の段により、第2の段に運ばれるスラッジ中
の水の量が減少し、その結果、第2の段の装置の寸法を
小さくすることが可能となり、コストを削減し、かつ全
体的な効率を向上させることが可能となる。改良された
第2の段は、又運転効率の向上を許容し、その結果、装
置寸法を更に縮小し、一層の経済上の利点をもたらすも
のである。
【0013】改良された第1の段のスキミング法は、調
節可能な堰を回収タンク内に配置し、浮遊する固形分及
びタンク内の表面水の極く一部がこの堰の上面を越え
て、流動し、箱又は堰箱と称する回収装置内に集めらこ
とにより更に効率的となる。次に、浮遊する固形分は水
を含んだスラッジとして該箱内にて濃縮し、次に該箱か
ら第2の処理段階に圧送する。
【0014】該調節可能な堰は、水及び浮遊する塗料固
形分の表面流に対面する堰箱の壁部分を備えており、こ
れらは回収タンク内への入口箇所から堰を越えて流動
し、堰箱内に入る。該堰の上面又は端縁を調節し、越え
て流動する流量を制御するための適当な手段が設けられ
る。該堰の底面は、水平軸線を中心として旋回可能であ
るように箱に枢動可能に固着し、堰の上端縁をタンク内
へのスラッジの高さに対して上昇又は下降させ得るよう
にすることが望ましい。
【0015】好適な構造において、箱内のフロートが堰
と接続され、箱内でその上に浮く水を含んだスラッジの
高さに従って、該堰をその軸線を中心として旋回させる
ことが出来る。箱内のスラッジの高さが下降したなら
ば、フロートも又下降し、堰を旋回させてその上端縁を
低下させ、堰を越えて箱内に流動する表面水及び浮遊す
る塗料固形分の流量を増加させることが出来る。箱内の
水を含んだスラッジが上昇すると、フロートも又上昇
し、堰の上端縁を上方に旋回させ、堰を越えて箱内に流
動する流量を減少させる。その結果、箱内の水を含んだ
スラッジ及び堰の有効高さは均衡した高さとなり、その
ため、堰を越えて箱内に流動するスラッジの量は該箱か
ら第2の分離段に圧送される量と等しくなる。この均衡
した高さは、箱と第2の段の凝固装置との間を連通する
ポンプにより維持され、このポンプを調節して、堰を越
えて回収タンクから流動する浮遊塗料固形分及び表面水
の所望の流量により定めた予め選択された流量にて水を
含んだスラッジを箱から圧送しすることが出来る。
【0016】勿論、フロートは堰箱内のスラッジの高さ
を検出し、堰の高さを制御すると共に、堰を越えて箱内
に流動する水を含んだスラッジの量を制御する多数の公
知の手段の単なる1つに過ぎない。又、堰を越えて流れ
る水を含んだスラッジの量は堰箱から第2の段まで運ば
れるスラッジの量に等しくなければならないことも勿論
である。従って、箱から第2の段に除去されるスラッジ
の量を監視することにより、及び堰箱からのスラッジの
流量の増加又は減少に従いそれぞれ堰を下降又は上昇さ
せることにより、堰の高さは容易に制御することが可能
である。
【0017】スラッジ量が塗料吹付けブースから生じる
水及び塗料固形分の合計量に比較して比較的少量である
限り、水がかかる固形分を実質的に含まない場合、浮遊
する塗料固形分の高さのかなり下方の高さにて回収タン
クに接続された第2のポンプが再使用のため、余分な清
浄水を塗料吹付けブースに戻す。以下の説明から明らか
になるであろう理由により、該第2のポンプを調節し、
その圧送量が回収タンクに入る水量、即ち実質的に滝に
望ましい流量であるようにする。
【0018】又、堰箱、フロートにより制御される旋回
可能な堰及び堰箱と第2の段の凝固装置とを接続するポ
ンプを含むここに記載した装置は、浮遊する塗料固形分
と共に回収タンクから除去される表面水の量を精密に調
節しかつ最小量にする全く有効な装置を備えている。そ
の結果、凝固装置が取り扱うことを要する水量及び該凝
固装置の寸法を著しく削減することが可能となり、より
複雑な凝固装置は二段階分離法の主たるコストを占める
ため、著しい経済性を実現することが出来る。時々、及
び特に本発明の装置を最初に取り付けるとき、フロート
の高さは堰の特定のヒンジ止め位置に対して調節するこ
とが必要である。従って、本発明の別の特徴は、フロー
トと堰との間にドッグ−脚部レバー接続部を提供するこ
とである。該ドッグ−脚部レバー接続部は相互に所定の
角度にてかつ相互に調節可動に固着された内端部を有す
る2つの剛性なロッドを備えており、これにより堰の角
度位置及びフロートの箱内における高さは又予め選択し
た位置とすることが出来る。該ロッドの外端部はそれぞ
れ堰及びフロートに旋回不能に固着される。2つのロッ
ド間のドッグ−脚部レバー接続部の角度を調節した後、
その後に調節するため故意に固着解除しない限り、その
角度は固着されその状態が維持される。
【0019】堰とフロートとの間に調節可能なドッグ−
脚部レバー接続部を設けることにより、堰の予め選択さ
れた所望の枢動角度に適合するようにフロートの高さを
容易に予め選択することが出来る。従来、堰の位置に関
するフロートの位置は、ポコルニ(Pokorny)の米国特
許第829,172号に教示されているように、フロートの一
部に水を充填するという面倒な方法により設定されてい
た。更に、ドッグ−脚部レバー接続部の角度を調節する
ことにより、堰の開放に抵抗する、即ち堰を越えて流動
する水量を増大させる方向に旋回するのに抵抗するフロ
ートのてこ力を容易に予め選択することが出来る。本発
明の詳細な説明から明らかであるように、ドッグ−脚部
レバー接続部の角度を調節し、大容量の凝固装置に使用
される堰及び堰箱がかかる堰を越えて流動する大量の水
及び浮遊する塗料固形分を取り扱うことが出来、更に比
較的小容量の凝固装置及び最終的な脱水バッグと共に使
用し得るように容易に適応させることが出来る。
【0020】ろ過装置の第2の段は、典型的に上記ター
ンギィストの特許の図1に図示されているように、堰箱
から運ばれ又は圧送された水を含んだスラッジを受け入
れる入口を有する直立タンク又は凝固装置を備えてい
る。又、従来はスラッジが凝固装置に入る前に適当なポ
リマーをスラッジに添加し、塗料固形分の凝固を防止し
かつ凝固装置内の上方の流体高さに流動するのを促進
し、次に塗料固形分はこの凝固装置から傾斜路に沿って
掻き落とし、最終的な脱水バッグに排出する。この傾斜
路は塗料固形分と共に取り込まれた水が凝固装置内に流
動して戻るのを許容する。
【0021】本発明によれば、浮遊可能な塗料固形分が
凝固装置の水面まで上昇するのに伴い、これら固形分は
その固形分の凝固体を形成し、これにより該凝固体中の
塗料固形分の上方部分は水面下の下方部分によって概ね
水面上に支持される。その結果、浮遊する凝固体中の最
上方塗料固形分は、より下方のより湿潤な部分に向けて
下方に排出される。
【0022】改良された第2の段の分離又はろ過装置の
重要な特徴は、排液効果の利点を利用するものであり、
排出され乾燥した塗料固形分を定期的に掻き落とし、浮
遊する凝固体の上部から上述の傾斜路に、更に、最終の
脱水バッグ内に排出するものである。凝固装置から掻き
落とす排出された塗料固形分は脱水バッグ内に排出され
た凝固体の重量比で約10乃至約15%を占め、従来の
方法により除去される塗料固形分よりも相当に乾燥して
いる。
【0023】浮遊する塗料固形分の最適な凝縮体が掻き
落とし工程中に凝固装置内で水面上にて蓄積するのに要
する時間は、凝固装置の寸法、堰箱から凝固装置に排出
されるスラッジの排出量、浮遊する凝固体における塗料
固形分の種類及び浮力及び該凝固体の上方部分から排出
される水の排出量を含む各種のファクタによって決ま
る。典型的な塗料ろ過工程の場合、この掻き落とし動作
は約20分乃至30分間隔にて行われるが、一部の大規
模な凝固装置の場合、又は塗料固形分の蓄積が比較的遅
い場合、この掻き落とし動作は、1時間に一回とするこ
とも出来る。
【0024】掻きき落とし装置が塗料固形分の凝固体に
交差し、その上部層を除去するとき、その結果凝固体の
重量が軽減されることにより、該凝固体は掻き落とし装
置の経路内まで上昇し、排出した塗料固形分を更に一
回、又はそれ以上掻き落とすことが出来る。排出した塗
料固形分を除去したとき、その下方の塗料固形分が水面
から上昇し、排出しかつ掻き落とした塗料固形分に置き
換わる。これら下方の固形分は最初、水で過度に飽和さ
れているため、凝固装置の水分離効率を損なわずに掻き
落とすことは出来ない。従って、何回かの掻き落とし動
作後、掻き落とし装置は上述のように所定の時間だけ運
転を停止し、置き換わる飽和した塗料固形分が排出され
る時間を許容する。排出された塗料固形分のみを定期的
に掻き落とすことにより、水及び塗料固形分を分離する
凝固装置の効率は著しく向上する。改良された第2の段
の別の重要な特徴は、塗料固形分が凝固装置に入ると
き、その固形分の浮力を増大させることである。圧縮空
気を堰箱から入るスラッジの高さより下方の位置にて凝
固装置内に配置したデフューザホース又はパイプに供給
することが望ましい。該デフューザの側壁には、多数の
小オリフィスが形成されており、これらオリフィスによ
り空気は典型的な吹付け塗料粒子の場合、例えば50乃
至100μmの径である塗料粒子の平均寸法に関係して
寸法決めした小気泡の流れとして排出することが出来
る。
【0025】気泡は凝固装置内に噴射し、塗料粒子の上
方への流れを促進することが一般的であるが、従来から
使用されたかかる気泡は寸法が制御されず、過大であっ
て、効果的に使用することが出来なかった。これら気泡
は水面における上方の塗料粒子の凝固体を妨害しかつ撹
拌し、そこから水を排出するための十分に画成された上
方部分を凝固体に形成することが出来なかった。又、従
来から使用される大きい気泡は塗料粒子の凝固体を通じ
て水を上方に取り込み、該塗料を水で飽和させる傾向と
なり、所望の排出が実現不可能であった。従って、これ
ら塗料粒子は従来の凝固装置から掻き落とす場合、余分
な量の水も又塗料固形分と共に除去されていた。
【0026】本発明に従って使用される小さい気泡は、
塗料粒子の上方凝固体を著しく妨害しない少ない流量に
て効果的に塗料固形分を水位まで上方に運ぶ。又、塗料
凝固体を通って上昇する小さい気泡は、何れの場合でも
取り込んだ水を水で飽和された凝固体中の塗料粒子の下
方高さよりも上方に運ぶことはない。
【0027】
【実施例】本発明のその他の詳細及び利点は以下の詳細
な説明及び特許請求の範囲の記載から明らかになるであ
ろう。添付図面には、幾つかの図面に対応する部品が同
様の参照符号で示されており、この本明細書の一部を形
成する添付図面を参照することを要する。
【0028】本発明は、その他の実施例が可能であり、
各種の方法にて実施することが出来るため、本発明の適
用は添付図面に図示した構造及び部品の配置の詳細にの
み限定されるものではないことを理解すべきである。
【0029】図面を参照すると、導管12を介して1又
は2以上の塗料吹付けブースから従来の方法にて供給さ
れる水及び過剰吹付け塗料分を受け入れる回収タンク1
0が設けられている。流入する水及び過剰吹付け塗料分
は従来の方法により凝集薬剤で処理し、塗料固形分13
を非粘着性にし、タンク10内の水面14上におけるそ
の浮遊性を向上させることが望ましい。該タンク10
は、単一の小さい塗料吹付けブース、又は比較的大きい
多数のブースからの排出物を受け入れる回収容器である
か否かにより、寸法を大きく変えることが出来る。大型
のタンク10は典型的に長さ6.096m(20フィー
ト)乃至12.192m(40フィート)とし、幅約
3.048m(10フィート)、深さ3.048m(1
0フィート)乃至6.096m(20フィート)とし、
パイプ12を介して分当たり90.918kl(20,
000ガロン)以上の量にて流入し得る454.590
kl(100,000ガロン)乃至2272.950k
l(500,000ガロン)の流体を保持し得る寸法と
することが出来る。水及び塗料固形分がパイプ12を介
して入るタンク10の一端部に隣接してバッフル15が
設けられており、該バッフル15はタンク10の底部か
ら上方に伸長し、湿潤な掻き落とし塗料分のような非浮
遊性の固形分を取り込む。
【0030】タンク10は流入パイプ12から十分に伸
長し、浮遊可能な塗料固形分13がタンク10の他端部
に隣接する堰箱16に向けて流動するとき、水面14ま
で上昇することが可能となる。堰箱16は凝縮した塗料
固形分の水を含んだスラッジに対する頂部が開放した容
器を備えており、底部16a、タンク10の端部壁に隣
接する後部壁16b、図2のタンク10の両側壁に対面
する平行な横側壁16c及び2つの部分から成る正面壁
16d、16eによって画成される。
【0031】正面壁の上方部分16dは箇所18にて図
3の下方正面壁部分16eに枢動可能に接続された旋回
堰を備えている。図2の堰箱16の略全幅に亙って横方
向に伸長する円筒状のフロート20が堰箱16内に配置
されており、該フロート20は堰配置16内にてスラッ
ジ29の上を浮遊することが出来る。該フロート20
は、各々が上方ロッド22a及び下方ロッド22bに形
成された一対の剛性な横方向に離間したドッグ−脚部ブ
ラケット22により堰16dに接続される。長い方のロ
ッド22aの各々の上端部は堰16dの上方フランジ2
4に接続され、各該フランジ24に関して固定される。
短い方のロッド22bの各々はねじクランプ26により
フロート20に接続されかつ該フロート20に固定され
る。各対のロッド22a、22bの両端部はその間に所
定の角度を形成するように調節し、その後、ボルト28
により相互に強固に固着し、ボルト28を緩めるまで調
節位置から変位しないようにする。
【0032】一対の上方プラットホームブラケット30
及び下方プラットホームブラケット32がそれぞれ固定
位置にて両側壁16cに固定されており、ねじ部分によ
り一対の横方向ねじ頭付きガイドロッド30、32に沿
って垂直方向に調節可能である。各ガイドロッド34
は、又タンク10の隣接する側壁に固定されかつ安定ブ
ラケット38により離間された一対の垂直方向スペース
ブラケット36を通って摺動可能に伸長する。カラーナ
ット40は各ロッド34の上端部に調節可能に螺着され
ており、関係するブラケット36の上面に対して適所に
位置し、ロッド34の垂直方向位置を調節可能に位置決
めする。同様に、カラーナット42、44がそれぞれブ
ラケット30、32のプラットホームに対してロッド3
4上に調節可能に螺着されており、タンク10内におけ
る堰箱16の垂直方向の位置を調節可能に配置する。取
り外し可能なドレーンプラグ46が堰箱16の下方部分
に設けられており、定期的なフラッシング及び洗浄を可
能にする。
【0033】吸入パイプ48が堰箱16の後方部分内の
中央を伸長し、スラッジの平均高さ29よりも約4イン
チ(10.16cm)下方に形成された下方穴を有し、
該高さ29付近を浮遊する塗料固形分の除去を確実にす
る。側壁16cは箇所16ccにて底部16aに収斂
し、堰箱16の全体容積を最小にする。パイプ48の上
方部分は、凝固装置及びフィルタ装置50と連通し、該
フィルタ装置50は以下に詳細に説明するように、上述
のターンギィストの特許に記載された全体的な型式とす
ることが出来る。パイプ48に関係するポンプ52は水
を含んだスラッジを堰箱16から凝固装置50内に圧送
し、又は吸引し、更に処理しかつ塗料固形分を水から更
に分離する。塗料固形分は上記改良された凝固装置又は
フィルタ50によりスラッジから除去され、得られる清
浄水は重力を利用して導管56、12を通じてタンク1
0に排出される。
【0034】図1のポンプ58は、浮遊する塗料固形分
13のかなり下方にてタンク10の下方部分と連通し、
導管60を介して清浄水を塗料吹付けブースに圧送し、
滝内で再使用可能であるようにする。ポンプ58の容量
は、塗料吹付けブース内の滝に必要とされる水の容積に
等しくなるように調節する一方、該塗料吹付けブースの
容量はパイプ12を介して流入する水に等しくする。こ
のように、流入する水は排出される水と概ね等しい量と
なる。ポンプ52を調節し、堰16dの上面24を越え
て流入する水及び塗料固形分が所望の流量にて、箱16
から排出されるようにする。
【0035】上記の説明から、図4及び図5のフロート
20を下降させると、堰16dは内方に旋回し、その水
面24を下降させ、箱16内に流入する水を含んだスラ
ッジの量を増大させることが理解される。。
【0036】フロート20が上昇すると、該フロート2
0は堰16dの上端部24を左方向に旋回させ、これに
より水面24を上昇させ、箱16内に流入する水量を減
少させる。その結果、堰16dは均衡位置を実現し、そ
の結果、箱16内に流入する水及び塗料固形分の量は導
管48を介して除去されるスラッジの量に等しくなる。
【0037】堰16dの横方向端縁と側壁16cとの間
の望ましくないバイパス流は多数の手段により最少限に
することが出来る。本発明の場合、堰16dの横方向端
縁は側壁16cに近接して旋回し、堰16dが横側壁1
6cを越えて外方に旋回することは、堰16dが最外側
の直立位置にあるとき、図2及び図3の堰16dの外面
に係合する位置にて壁16cに固着されたストッパ62
によって阻止される。ボルト28を緩めることにより、
ロッド22aと22bとの間のドッグ−脚部接続部の角
度を調節し、ボルト28を締め付けた後、堰16dの角
度位置はその調節可能な範囲内にてフロート20の任意
の垂直位置に対して予め選択することが出来る。所望の
調節を容易にするため、ロッド22aはロッド22bよ
りも数倍長いことが望ましい。
【0038】箱16を任意の特定のタンク10に対して
最初に取り付けるとき、該タンク内における該箱16の
位置はロッド34に螺着した調節可能なカラーナット4
0、42、44により垂直方向に調節することが出来
る。その後、タンク10を異なる数の塗料吹付けブース
に対して使用する場合、又は異なる吹付け方法或は異な
る型式の吹付け塗料を使用する場合のように運転条件が
変化しない限り、タンク10に関する箱16の垂直位置
を更に調節することは滅多に必要とされない。
【0039】上述の流入水の量が排出される水量と等し
いということは、概ね真実ではあるが、水の一部は勿論
蒸発により失われ、図示しない手段により従来の方法で
置換される。沈殿池64が従来の方法でタンク10内に
支持されており、所望の平均水位14の上方及び下方を
伸長し、水位高センサ66及び水位低センサ68を支持
する。水位が蒸発又はその他の理由でセンサ68の下方
限界点まで下降したとき、水位14がセンサ66の下方
限界点に上昇するまで、例えば導管12を介して補給水
を供給する。
【0040】図4及び図5を参照すると、堰16dが垂
直位置から最初に時計方向に動くのに抵抗するフロート
20のてこ力は枢着点18とフロート20の中心との間
の半径方向アームRの長さ、及びアームと垂線との間の
角度Aの関数である。これら関数の効果はボルト28を
緩め、ロッド22aと22bとの間のドッグ−脚部接続
部の角度を調節することにより予め選択することが出来
る。半径アームの長さR及び角度Aが大きければ大きい
程、スラッジ29の高さが上昇したとき、堰16dが閉
塞し又は反時計方向に旋回するときのフロート20の効
果が増大する。。フロート20を図4に図示した位置に
調節することにより、堰16dが時計方向に旋回するこ
とに対するフロート20の抵抗力を小さくし、堰16d
が図4の直立の閉塞位置にあるとき、閉塞した堰16d
の状態を保持するフロート20の効果は、水位が堰の頂
部24に隣接して上昇するとき、堰16dを開放させる
傾向となるタンクの水14の圧力によって概ね均衡とな
る。
【0041】垂れ幕に流入し、次に堰16dを越える過
剰吹付け塗料分が比較的少ない場合、堰を越える水量及
びポンプ容量52はそれに応じて低下し、比較的小型で
経済的な凝固装置50の使用を許容する。幅の広い堰1
6d、即ち長い上面24を有する堰16dを越える水量
が減少する結果、水流の深さは極めて浅くなり、浮遊す
る塗料固形分を運ぶことが出来ない。堰16dを越えて
流動する深さの浅い水流は塗料固形分13の下を通り、
堰の上を越えて流動することなく、凝縮性の凝固体とし
て蓄積し、その後、定期的にルーズな状態となり、大き
い凝固体として堰を越えて流動する。かかる作用は図4
に図示するように、ドッグ−脚部接続部22を調節する
ことにより本発明に従って回避することが出来る。
【0042】堰16d及びタンクの水位14が該堰16
dの上面より僅かに下方にある最初の状況時、パイプ1
2からタンク10内に流入する水は水位14を徐々に上
昇させる。これと同時に、図3のポンプ52が小さい寸
法の凝固装置50に対応して、上述の少量のスラッジを
箱16から除去するため、フロート20は徐々に下降す
る。この点に関し、パイプ48の下端部は依然、スラッ
ジ29の所望の平均高さよりも約7.62cm(3イン
チ)乃至10.16cm(4インチ)だけ下方にあり、
底部16aに隣接する清浄水からの距離の数倍の距離に
ある。
【0043】水位14が上昇し、フロート20が下降す
ることにより、堰16dは図5の位置に向けて僅かに時
計方向に開放し、その結果、堰16dの傾斜した上面よ
りも上方のタンク水の重量Wは更なる力を付与し、堰を
時計方向に付勢させる。この堰を開放させる力が大きけ
れば大きい程、ポンプ48の作動によってフロート20
が連続的に下降する結果、堰16dの開放する程度が増
す。堰16dが徐々に開放すると、水滴が堰を越えて流
動するが、最終的には、タンク水の力と重量Wの合計力
がフロート20をスラッジ29内に十分に押し込み、十
分な深さ及び水量にて堰を越えて水を瞬間的に急激に流
動し、ポンプ52の容量を上廻り、蓄積した浮遊塗料固
形分を箱16内に運ぶ。
【0044】その結果、箱16内のスラッジの高さ29
は急激に上昇するが、堰及びフロートシステムの慣性力
がスラッジの高さの上昇に伴って出来だけ迅速に、堰1
6dの閉塞動作を遅延させる。その結果、上記の水が急
激に増加する間に、スラッジ29の高さは十分に上昇
し、従って、フロート20がスラッジ29上の均衡位置
に復帰すると、堰16dは図4のその開始位置に戻る。
又、堰16dが反時計方向に旋回すると、堰16d内の
傾斜上面に作用するタンク水Wの重量が低下し、これに
より堰の反時計方向への旋回を促進することが出来る。
【0045】ポンプ52の作動が継続すると再度、スラ
ッジの高さ29が下降し始める。このようにして、サイ
クルが反復され、分当たり数回、及びポンプ52が箱1
6からスラッジ29を排出する平均的流量にて水及び浮
遊する固形分を堰16dを越えて箱16内に脈動状態に
排出する。図1及び図2に関して上述したように、又は
図3及び図4に関して説明した脈動モードにて堰箱16
を作動させることにより、箱16は塗料の過剰吹付け量
が著しく異なる各種の塗料吹付け設備にて使用すること
が可能となる。
【0046】図6乃至図9を参照すると、第2段の分離
装置が詳細に図示されている。回収タンク10及び堰箱
16は図6aに概略図で示されており、図1に示したも
のと概ね同一構造とすることが出来る。しかし、フロー
ト20及びドッグ−脚部レバー接続部ブラケット22は
その機能を向上させ得るように相互に関して寸法決めし
かつ配置することが出来る。具体的には、堰16dがそ
の閉塞位置に隣接して、箱16内への水及びスラッジの
流入を阻止するとき、フロート20はスラッジの高さ2
9より下方にあり、その浮力は一定に維持される。
【0047】フロート20の寸法及びアーム22a、2
2bの所定の角度は、堰16dが箱16の斜め内方に伸
長し、フロート20が堰の上端縁24の概ね真下に位置
するとき、例えば、脈動サイクルの開始時、堰16dは
閉塞位置にて釣合いが取られ、箱16内への流入を阻止
し得るように予め設定される。堰16dの後方にスラッ
ジの高さ29があることはフロート20が堰16dを釣
合った閉塞位置に保持するのを支援する。ポンプ52が
箱16からスラッジを圧送すると、堰16dの開放に抵
抗するスラッジの圧力が低下し、堰16dが僅かに時計
方向に開放動作するのを許容し、これにより、堰16d
の上流にてタンク水の重量が時計方向に付勢して堰を開
放動作させる効果が増大し、水及びスラッジはスラッジ
を箱16から圧送する速度よりも速い速度にて瞬間的に
箱16に流動する。
【0048】次に、スラッジの高さ29が上昇し、堰1
6dの時計方向への開放に抵抗する力を増大させる。更
に、堰16dが図6aで時計方向に旋回すると、時計方
向への旋回に抵抗するフロート20のてこ力が増大し、
堰16dを閉塞位置に向けて反時計方向に旋回させ、端
縁24を越えて箱16内に流入する流量を徐々に減少さ
せる。この流量がポンプ52によって除去されるスラッ
ジの量より少ないとき、スラッジの高さ29は再度、下
降し始め、堰16dを越えて徐々に脈動状態に流動させ
始める。
【0049】図6aに図示するように、フロート20
は、作用可能な脈動位置において概ね堰の上端縁24の
下方にて、壁16bと壁16eとの間の距離の約1/3
だけ壁16eから離間されており、導管48の入口は壁
16bに隣接してスラッジの高さ29の下方数インチの
位置にある。端縁24を越えてフロート20に隣接する
堰箱16内に脈動状態に流動し、フロート20がこの脈
動状態の流動と同時に下方右方向に脈動する結果、スラ
ッジは箱16内で概ね矢印で図示するようにパイプ48
の入口に向けて循環する。典型的に、堰16dを越えて
脈動状態に流動する間、端縁24は前後に僅かに動く。
ブラケット22及びフロート20の配置状態いかんによ
り、流動は脈動状態間にて瞬間的に停止する場合もある
が、典型的に脈動状態の流れは連続的であり、各脈動の
持続時間は1又は2秒である。
【0050】図6b及び図6cには、塗料吹付けブース
から流入する塗料粒子の流れが極めて遅く、堰16dを
越える流れの平均流量及び箱16から導管48を介して
排出される流れが望ましいように遅い場合に特に適した
堰16dを越える修正した流動制御状態が図示されてい
る。図6bには、閉塞位置にあるフロート及び堰16d
の位置が図示されている。上述のように、ポンプ52が
堰箱16からスラッジを除去し、スラッジの高さ29を
下降させるとき、堰16dは徐々に時計方向に開放す
る。図6bにおいて、スラッジ高さ29及びフロート2
0は堰の枢支点18の下方にある。このため、堰箱16
内のスラッジは時計方向への開放動作に抵抗せず、水及
びスラッジは、スラッジが導管48を介して堰箱16か
ら圧送される量を上廻る量にて堰の頂部24を越えて流
動する。フロート20は上昇した高さ29に撥ねて復帰
し、堰16dを反時計方向に向けて閉塞した開始位置に
旋回させる前に、図6cに図示するように瞬間的に没す
る。比較的急激な反復的な脈動サイクルの結果、浮遊す
る粒子は堰を越えて運ばれ、堰16dを越えて流動する
水量は最小の平均流量の状態にて急激に流動する。
【0051】堰16dを越えて流動する水量を最少源に
維持する一方、タンク10内の浮遊する塗料粒子を水か
ら分離することが望ましいのは勿論である。上述のよう
に脈動状態の流れを利用しない場合、定常的な流れ状態
で堰16dを越える水の平均流量の深さは浅すぎて浮遊
する粒子を共に運ぶことが出来ない。従って、粒子は堰
16dの上流に堆積し、清浄水は概ね堰16dを越え、
蓄積した浮遊粒子の凝固体の下方を流動する。蓄積した
凝固体の一部は定期的に潰れ、堰16dを越えて流動す
るが、過度の清浄水が浮遊する凝固体の下方を通過する
まで流動しない。
【0052】スラッジは箱16から導管48を介して凝
固装置タンク72内への図7の分岐入口70に圧送され
る。該入口70は、その底部に隣接してタンク72内を
横方向に伸長し、その両端は上方に屈曲したノズル74
に達し、該ノズル74はタンク72の1つの側壁78か
ら緊密に離間したバッフル76に隣接しかつバッフル7
6に向けて斜め上方に排出し、これにより水を含んだス
ラッジに対して時計方向のら旋状の流動、即ち水位80
に隣接しかつタンク72の一側部82に向けて流動させ
る。バッフル76は、タンク72の右側のスラッジ保持
部分をバッフル76の入口の清浄水の通路73から仕切
る。
【0053】ポンプ52の下流にて、水を含んだスラッ
ジが流量調整弁84及び継手86を通って分岐した入口
70に流動する。タンク72内の浮遊する塗料固形分又
はスラッジの浮力を増大させるため、ポンプ88により
凝集剤又は付着防止剤を定量ずつ継手86における水を
含んだスラッジに圧送する。
【0054】浮遊するスラッジが左方向からタンク72
内の水面80に隣接する右方向まで所望通りに流動する
のを一層促進するため、ユニークな気泡発生装置90が
バッフル76に隣接してタンク72を横方向に横断しか
つ対の入口ノズル74の排出端部の真下を伸長する。気
泡発生装置90には、継手86により支持された供給弁
93から約10psiの圧縮空気が供給されるが、該気
泡発生装置90は導管48及び入口72には連通してい
ない。該気泡発生装置90はその両端が閉じた横方向の
プラスチックパイプを有し、該パイプは浮遊する塗料粒
子の平均寸法に適合する寸法とした多数の小さい気泡を
発生させ、これにより粒子をゆっくりとかつ静かに水面
80に向けて上方に運ぶ小孔の横側壁を備えている。通
常、気泡は50乃至100μmの範囲の寸法である。
【0055】浮遊する塗料粒子がバッフル76に隣接し
て上方に流動すると、これら粒子は水面80にて凝縮体
として凝集し、図6a及び図8の左方向から右方向に流
動する。更なる粒子が水面80に達すると、これら粒子
はその上方の粒子を水面の上方に押し上げ、これにより
最上部の粒子内の水はタンク72に排出されて戻る。そ
の結果、最上部の粒子の重量は排出に伴って減少し、該
粒子をその下方の浮遊する塗料固形分により更に上に押
し上げることが出来る。水が水面80に隣接して静かに
時計方向に流動することにより、浮遊する塗料固形分の
凝固体はタンク72の上方右半分付近にて最も稠密とな
る。
【0056】上記に関し、気泡は十分に小さく、水面8
0にて浮遊する固形分を撹拌せず、又は、排出する塗料
固形分内に水を上方に取り込まないようにすることが重
要である。気泡は浮遊する固形分のみを通って大気中に
排出されるようにすることを要する。
【0057】約20乃至30分の期間後、浮遊する凝縮
体は好適な程度に蓄積し、その結果、その下方の固形分
はそれ以上の蓄積を効果的に支持することは出来ない。
最上部の固形分が十分に排出されるときまで、その乾燥
重量はスラッジ凝固体の約10−15%に達する。次
に、掻き落とし装置92を作動させ、最上部及び最乾燥
層の粒子をタンク72を横断して傾斜路94まで左方向
から右方向に掻き落として排出シュート96に入れ、次
に最終的なフィルタ又は脱水バッグ98内に回収する。
塗料固形分と共に傾斜路まで不可避的に運ばれた水の一
部は、傾斜路94に沿って下方に排出されてタンク72
に戻る。その結果、脱水バッグ98内に排出されたスラ
ッジは組織上カッテージチーズに類似するが、従来の凝
固装置から除去されたスラッジよりも水の含有量が約5
0%乃至70%少ない。その結果、凝固装置タンク72
に排出して戻すために傾斜路上に滞留する時間が短くて
済むため、長さのより短い傾斜路94を使用することが
可能となる。更に、傾斜路に付着する塗料粒子が少な
く、その定期的な洗浄が簡単となり、傾斜路上の塗料固
形分が細菌により汚染されることに起因する悪臭の発生
が軽減される。更に、バッグ98内に排出された乾燥装
置の塗料粒子は、従来の凝固装置から排出されたスラッ
ジよりも軽くかつよりコンパクトである。このため、バ
ッグ98を形成する多孔性フィルタ材料は歪みが少な
く、バッグを開けかつ交換する頻度が少なくて済み、乾
燥装置塗料固形分から水をろ過するために必要とされる
時間は、従来の湿潤な塗料固形分をろ過する場合と比べ
て短縮される。
【0058】バッグ98は、水滴皿100内に水が入る
のを許容し、塗料固形分を保持する多孔性材料から成る
最終フィルタである。水は水滴皿100から導管102
により回収タンク10に戻される。バッグ98は定期的
に空のバッグと交換し、一杯になったバッグ98から除
去した塗料固形分は、フィルタ又は燃料として各種の用
途に使用することが出来る。
【0059】掻き落とし装置92を最初に横方向に動か
し、固形分の上部層を除去した後、形成される水位80
の上方の固形分の凝固体が減少することにより、水位8
0より下方で浮遊する固形分が浮遊する凝縮体の上部を
掻き落とし装置の経路中に上昇させ、掻き落とし動作を
反復することを許容する。約5分間の時間内に掻き落と
し装置を約4乃至6回横方向に動かした後、新たに押し
出された塗料固形分の凝固体は過度に湿潤であり、除去
出来ない。次に、掻き落とし装置92の作動を中止し、
次の掻き落としサイクルを開始する前、最上部の固形分
がタンク72内に排出され得るようにする。この掻き落
とし動作は、タンク72の中間領域にて開始する。キャ
リッジ110は軌道142に沿ってゆっくりと動き、分
当たり約0.91m(3フィート)〜1.52m(5フ
ィート)の速度にて、傾斜路74の上方の勾配部142
aに向けて動き、かつ最終的にはこの勾配部142aに
乗り上げる。これ以上の速い速度の場合、過度に多くの
水又は排除が不適切であるスラッジが掻き落とし装置9
2の前方に沿って運ばれる。
【0060】次に、図8及び図9を参照すると、掻き落
とし装置92は、タンク72の幅に沿って伸長し、掻き
落としサイクルの開始時、排出された塗料固形分内まで
約1インチ下方に伸長するブレードである。掻き落とし
装置92の上方端縁は、上方の横方向水平ブラケット1
04により支持されており、該ブラケット104は、横
方向水平軸心を中心として旋回し得るように車輪付きキ
ャリッジ100のフレーム部分に枢支点108で枢動可
能に接続されている。枢支点108の上方にて、ブラケ
ット104の上端縁は箇所113にてシリンダ114に
関係する空気圧作動のピストンロッド112の外端部に
枢動可能に接続されている。ピストン−シリンダ組立体
112、114は、作用可能な空気圧回路の一部を構成
する。シリンダ114は、箇所116にてキャリッジ1
10の別のフレーム部分に枢動可能に接続される。又、
空気圧回路はそれぞれスプロケットチェーン126によ
って担持されたアクチュエータ122、124に関係す
る一対の制限スイッチ118、120を備えている。
【0061】空気モータ128は減速機構132により
駆動チェーン130に作用可能に接続される一方、該駆
動チェーン130は駆動機構134によりチェーン12
6に作用可能に接続されて該チェーン126を駆動す
る。制限スイッチ作動装置122が駆動ロッド136の
一端部に枢動可能に接続されており、該駆動ロッド13
6の他端は箇所138にてキャリッジ110の別の部分
に枢動可能に接続されている。空気モータ128の作動
は手で調節可能な自動タイミング装置140により制御
され、該タイミング装置140はキャリッジ110及び
掻き落とし装置92の作動も制御する。
【0062】図8には、アクチュエータ122が制限ス
イッチ118に丁度係合し、タイマー140により制御
されるタイミングサイクルを開始させるサイクルの開始
又は「終了」時におけるキャリッジ110の位置が図示
されている。上述のように塗料固形分の蓄積及び排出を
許容するのに十分な所定の時間間隔、例えば30分乃至
1時間の経過後、タイマー140がモータ128を作動
させ、スプロケットチェーン130を駆動する一方、該
スプロケットチェーン130はスプロケットチェーン1
26を駆動し、その上のアクチュエータ122を図8の
位置から下方及び右方向に動かし、これによりロッド1
36及び接続部138を駆動し、キャリッジ130及び
掻き落とし装置のブレード92を右方向に動かし、排出
された塗料固形分の上部層を傾斜路94の上まで掻き落
とす。
【0063】キャリッジ110がその軌道142に沿っ
て右方向に動くとき、該キャリッジは傾斜路94と概ね
平行に傾斜した軌道部分142aに沿って乗り上げ、掻
き落とし装置92の前方の塗料スラッジの上部層を傾斜
路94の上方及びシュート96内に押す。キャリッジ1
10の前端が軌道142aの前端に達したとき、チェー
ン126のアクチュエータ124が制限スイッチ120
に係合し、これによりピストン−シリンダ組立体11
2、114を作動させ、ピストンロッド112を退却さ
せ、掻き落とし装置92の下端部を枢軸線108を中心
として反時計方向に旋回させ、浮遊する塗料固形分の上
方の位置に配置する。これと概ね同時に、制限スイッチ
120がモータ128を反転させ、キャリッジ110を
後方又は左方向に向けて開始位置まで動かし、その結
果、アクチュエータ122は制限スイッチ118に係合
し、シリンダ114を作動させると共に、ロッド112
を伸長させる。このように、掻き落とし装置のブレード
92はその図8の掻き落とし位置に復帰する。タイマー
140は約5分間の期間中、その掻き落としサイクルを
何回となく反復する。各掻き落とし動作の完了時、除去
された塗料固形分は直ぐ下の塗料固形分と置き換えら
れ、新たに上昇した塗料固形分が多量の水を含むため、
最早除去することが望ましくない程度になるまで続けら
れる。このとき、タイマーが別の排出サイクル全体に対
してモータ128の作動を停止させる。
【0064】次に、図6aを参照すると、タンク72の
底部の清浄水の一部は導管144、定量供給弁146及
び導管56を通じてタンク70に除去される。更に、清
浄水はバッフル76と側壁78との間を上方に流動し、
垂直方向に調節可能な制御堰148から溢れて、ヘッダ
150に入り、次に、排出導管56を介してタンク10
内に流入する。制御堰148は手で調節可能であり、掻
き落とし装置92の最適な性能が得られるように水位8
0を制御するという重要な機能を果たす。
【0065】通常、導管144、56からの排出量は略
等しいように制御される。堰16dを越えるスラッジの
流量を測定することが望ましい場合、弁146は閉じ
る。堰148の横方向寸法を求め、堰148を越える重
力による流れの深さを測定することにより、堰148を
越えて流動する水量を標準的な水力学表から容易に確認
することが出来る。又、ヘッダ150からの水を分析す
ることにより、分離装置の効果も判断することが出来
る。
【0066】ポンプ88により供給される凝集薬剤の多
くは、バッグ98内に排出される塗料固形分と共に運び
去られる。凝集ポリマーをタンク10から塗料吹き付け
ブースまでの戻り管60に圧送するため、第2のポンプ
152を設けることが望ましい。戻り管60からの水は
再使用して、過剰吹き付け塗料部分を回収し、次に導管
12を介してタンク10に戻す。
【0067】水位制御機構64、66、68はタンク1
0内で一定の水位14を維持しようとするが、蒸発によ
る水の損失及びバッグ98内に排出される比較的乾燥し
た塗料固形分のため、一定の水位14を維持することは
不可能となり、従って実際の水位14は上下に数インチ
変動する可能性がある。堰16dはかかる水位の変動を
補正し、従来不可能であった2相の塗料−水分離装置の
効率的な運転を可能にするものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】回収タンクを縦断面図で示し、本発明を具体化
する堰箱を側面図で示す概略図である。
【図2】図1の略線2−2に沿った矢印の方向に見たと
きの断面図である。
【図3】図2の線3−3に沿った矢印の方向に見たとき
の断面図である。
【図4】水及び浮遊する固形分が堰を越えて脈動状態に
流動し得るように調節したフロートと堰との間のドッグ
−脚部接続部を示し、脈動サイクルの開始間近の部品を
示す図3と同様の図である。
【図5】脈動サイクルの中間段階におけるフロート及び
堰を示す図4と同様の図である。
【図6】図6aは凝固装置と関係する機構の最後を示す
図1と同様の概略図である。図6bは堰のフロート制御
装置の変形例を示す概略図である。図6cは堰のフロー
ト制御装置の変形例を示す概略図である。
【図7】図6aの矢印7−7の方向に見たときの曝気デ
フューザ及び分岐したスラッジ入口の拡大図である。
【図8】凝固装置及び掻き落とし装置の機構の拡大概略
側面図である。
【図9】図8の概略平面図である。
【符号の説明】
10 回収タンク 12 導管 13 塗料固形分 14 水面 15 バッフル 16 堰箱 16a 底部 16b 後壁 16c 側壁 16d 正面壁 16e 正面壁 18 箇所 20 フロート 22 ドッグ−脚
部ブラケット 22a ロッド 22b ロッド 24 フランジ 26 ねじクラン
プ 28 ボルト 29 スラッジ 30 プラットフォームブラケット 32 プラットフ
ォームブラケット 34 ガイドロッド 36 スペースブ
ラケット 38 ブラケット 40 カラーナッ
ト 42 カラーナット 44 カラーナッ
ト 46 ドレーンプラグ 48 吸入パイプ 50 凝固装置 52 ポンプ 56 導管 58 ポンプ 60 導管 62 ストッパ 66 センサ 68 センサ

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に取り込んだ浮遊する微粒子を有す
    る液体から前記微粒子を分離する装置にして、 1)回収タンクと、 2)前記タンクの一端部に隣接する第1の位置にて前記
    液体及び前記取り込んだ微粒子を前記回収タンク内に排
    出する手段と、 3)前記一端部から前記一端部と反対の前記タンクの一
    端部に隣接する第2の位置までの方向に向けて、前記液
    体を流動させる手段であって、前記第2の位置にて前記
    タンクと連通し、前記液体及び取り込んだ微粒子が前記
    第1の位置にて前記タンク内に排出される量と同等の量
    にて前記液体を前記タンクから圧送するポンプ手段を備
    える流動手段とを備え、前記液体が前記第2の位置に向
    けて流動するとき、前記第2の位置の上方にある前記液
    体の表面に隣接する前記取り込まれた微粒子が流動する
    のを許容するのに十分な程度に、前記第1及び第2の位
    置が離間され、前記第2の位置が前記浮遊する微粒子の
    下方であるようにし、 4)更に、前記他端部に隣接して配置され、前記表面部
    分及びその上を流動する微粒子が前記堰箱内に流動して
    水を含んだスラッジを形成するための上端縁を有する調
    節可能な堰を画成する堰箱であって、前記堰が前記タン
    クを越えて前記箱内に流動する流量を増減するため前記
    端縁を上昇又は下降させ得るように調節可能である堰箱
    と、 5)除去されたスラッジ内の液体の量が前記端縁を越え
    て流動する前記微粒子を前記積箱内に運ぶのに必要とさ
    れる前記表面部分内の液体の最小量に等しいような量に
    て前記スラッジを前記積箱から除去する手段と、 6)前記箱内の前記スラッジの高さに応答し、それぞれ
    前記スラッジの前記高さの上昇又は下降時に前記上方端
    縁を上昇又は下降させる手段とを備えることを特徴とす
    る装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の装置にして、前記堰が
    その下方部分を中心として枢動し、閉塞方向に旋回し、
    前記上方端縁を上方に旋回させ、前記上方端縁を越える
    前記液体及び微粒子の流量を減少させる一方、開放方向
    に旋回し、前記上方端縁を下方に旋回させ、前記上方端
    縁を越える前記液体及び微粒子の流量を増加させ、前記
    上方端縁の高さを調節する前記手段が、 a)前記箱内の前記スラッジにより浮力が付与されるフ
    ロートと、 b)前記フロートと堰との間に設けられ、前記フロート
    が上昇し又は下降するとき、前記堰を旋回させ、前記上
    昇端縁を上昇又は下降させる接続手段とを備えることを
    特徴とする装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の装置にして、前記堰が
    前記回収タンク内の液体に対面する上流面を有しかつ前
    記液体の圧力に応答し、前記堰を開放し前記上方端縁を
    越える流量を増大させ、更に、前記堰が前記箱内のスラ
    ッジに対面する下流面を有しかつ前記スラッジの圧力に
    応答し、前記堰を閉じ前記上方端縁を越える流量を減少
    させ、前記フロート及び接続手段が協働し、前記堰を釣
    り合った位置に保持し、その結果、前記タンク内の前記
    液体の高さが前記上方端縁の高さとなり、前記スラッジ
    が前記堰箱内の所定の高さにあるとき、前記液体及び前
    記堰の上の圧力が釣り合うようにし、更に、前記堰を静
    かに脈動状態に開放及び閉塞させる手段が、その開放す
    るとき、協働して前記堰を閉じる前記フロートのてこ力
    を増大させる接続手段を備えることを特徴とする装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の装置にして、前記堰が
    前記釣り合った位置にあるとき、前記フロートが前記ス
    ラッジ内に没することを特徴とする装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の装置して、前記堰箱が
    正面壁と、後部壁とを備え、前記正面壁に隣接して前記
    堰の下方部分に枢動可能に接続され、前記上方端縁を水
    平枢軸線を中心として旋回させ、前記排出手段が、前記
    後部壁に隣接する入口を有する導管を備え、前記フロー
    トが前記上方端縁の概ね下方の位置にて前記枢軸線と平
    行に伸長することを特徴とする装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の装置にして、前記堰が
    水平軸線を中心として枢動可能であり、前記上方端縁が
    前記回収タンク内の液体の高さにあり、前記スラッジの
    高さが前記枢軸線の高さの下方であるとき、前記フロー
    ト及び接続手段が協働して前記堰を釣り合った位置に保
    持することを特徴とする装置。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の装置にして、前記堰箱
    から排出されたスラッジを保持する凝固装置であって、
    前記スラッジからの微粒子が分離して上方に移動し、前
    記液体の上面に達する垂直の凝固装置タンクであって、
    前記堰箱から排出されたスラッジを排出するその底部の
    上方に離間されたスラッジ入口手段を有する垂直タンク
    と、前記スラッジの微粒子を前記上面に向けて静かに運
    び、前記微粒子の凝固体がその上を浮遊し、これによ
    り、前記液位より上方の前記凝固体中の前記微粒子にお
    ける液体を前記液体に排出して戻す手段と、前記スラッ
    ジの入口手段の真下にて前記凝固装置タンク内に配置さ
    れた空気ディフューザであって、微粒子の寸法に相当す
    る小さい気泡の流れにて前記空気を排出する多数の小さ
    いオリフィスを有する圧縮空気用の容器を備える空気デ
    ィフューザを有する手段と、前記浮遊する微粒子の凝固
    体の上部を横断して進み、掻き落とし動作を行って前記
    微粒子の上部層を前記凝固体からフィルタ内に掻き落と
    す掻き落とし装置とを備えることを特徴とする装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の装置にして、前記掻き
    落とし装置の作用を制御すると共に、前記掻き落とし装
    置を定期的に作動させ、微粒子を前記スラッジ入口手段
    から入れ、前記気泡により前記液体表面に運ばれた掻き
    落とした微粒子に置き換わるのに必要とされる所定の時
    間間隔の後、前記掻き落とし装置を定期的に作動させ、
    前記掻き落とし動作を反復するタイミング手段を備える
    ことを特徴とする装置。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載の装置にして、前記凝固
    装置タンクが該凝固装置タンクのスラッジ保持部分の後
    部壁を画成するバッフルと、正面壁と、前記気泡と協働
    して、前記凝固装置タンクに入る微粒子の上方への流量
    を増大させかつ前記微粒子を上方に及び前記凝固装置タ
    ンクの前記正面壁に向けて流動させる手段とを備えるこ
    とを特徴とする装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の装置にして、前記デ
    ィフューザが前記バッフルと平行に前記凝固装置を横断
    して概ね水平方向に伸長することを特徴とする装置。
  11. 【請求項11】 内部に取り込んだ微粒子を有する液体
    を含むスラッジから前記浮遊可能な微粒子を分離する装
    置にして、開放した頂部及び前記タンクの底部に隣接し
    かつ前記底部から離間した、前記スラッジを受け入れる
    入口手段を有し、これにより前記タンクが充填される
    と、前記微粒子が前記液体から徐々に分離され、前記タ
    ンクの頂部に隣接するその上面まで流動し、前記上面の
    上に前記微粒子の浮遊する凝固体を形成し、これによ
    り、前記表面の上方にて前記凝固体の内に残る液体が前
    記液体内に排出されて戻る傾向となるようにする垂直凝
    固装置と、前記微粒子が前記上面に浮遊するのを促進す
    る手段であって、前記スラッジの入口手段の真下にて前
    記タンク内に設けられた空気ディフューザを備え、前記
    空気ディフューザが、前記微粒子の寸法に相当する小さ
    い気泡の流れにて前記空気を排出する多数の小さいオリ
    フィスを有する圧縮空気用の容器を備える空気ディフュ
    ーザを有する促進手段と、更に、前記浮遊する微粒子の
    凝固体の上部を横断して進み、掻き落とし動作を行って
    前記微粒子の上部層を前記凝固体からフィルタ内に掻き
    落とすための掻き落とし装置とを備えることを特徴とす
    る装置。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の装置にして、前記
    掻き落とし装置の作用を制御すると共に、前記掻き落と
    し装置を定期的に作動させ、微粒子を前記スラッジ入口
    手段から入れ、前記気泡により前記液体表面に運ばれた
    掻き落とした微粒子に置き換わるのに必要とされる所定
    の時間間隔の後、前記掻き落とし装置を定期的に作動さ
    せ、前記掻き落とし動作を反復するタイミング手段を備
    えることを特徴とする装置。
  13. 【請求項13】 請求項11に記載の装置にして、前記
    凝固装置タンクが該凝固装置タンクのスラッジ保持部分
    の後部壁を画成するバッフルと、正面壁と、前記気泡と
    協働して、前記凝固装置タンクに入る微粒子の上方への
    流量を増大させかつ前記微粒子を上方に及び前記凝固装
    置タンクの前記正面壁に向けて流動させる手段と、前記
    入口手段により画成され、前記バッフルに向けて上方に
    方向決めされた複数の排出ノズルとを備えることを特徴
    とする装置。
  14. 【請求項14】 請求項9に記載の装置にして、前記デ
    ィフューザが前記バッフルと平行に前記凝固装置を横断
    して概ね水平方向に伸長することを特徴とする装置。
  15. 【請求項15】 内部に微粒子を取り込んだ水から前記
    浮遊する塗料微粒子を分離する方法にして、 1)回収タンク内の第1の位置にて前記水及び微粒子を
    排出する段階と、 2)前記タンクの底部に隣接しかつ前記第1の位置から
    離間した前記第2の位置から前記水を吸引することによ
    り、前記水及び微粒子を前記第1の位置から第2の位置
    に十分に流動させ、前記微粒子が前記第2の位置に向け
    て流動するとき、前記微粒子が前記水面まで上昇するの
    を許容し得るようにする段階と、 3)堰箱と、関係する堰であって、前記液体の表面部分
    及びその上を流動する微粒子がその上を越えて前記堰箱
    内に流動し得る上方端縁を有する堰とを提供し、表面部
    分及びその上を流動する微粒子を前記堰を越えて前記堰
    箱内に流動させ、前記堰箱内にスラッジを形成する段階
    と、 4)前記端縁をそれぞれ下降又は上昇させることによ
    り、前記端縁を越える流量を増大又は減少させる段階
    と、 5)排出したスラッジ中の液体の量がその上を浮遊する
    前記微粒子を前記端縁を越えて前記堰箱に運ぶのに必要
    とされる前記表面部分内の液体の最小量に等しくなるよ
    うな流量にて、前記スラッジを前記堰箱から排出する段
    階と、 6)前記堰箱内の前記スラッジの高さの上昇又は下降に
    従い、前上方端縁を上昇又は下降させる段階とを備える
    ことを特徴とする方法。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載の方法にして、前記
    凝固装置タンクの底部から離間しかつ前記底部に隣接す
    る位置にて前記堰箱から排出されたスラッジを垂直凝固
    装置タンクに排出する段階と、スラッジを前記位置から
    上方及び後方に案内し、前記スラッジを前記凝固装置タ
    ンク内でスラッジ表面に向けて上方にかつ前記表面に隣
    接して前方に徐々に循環させる段階と、小さい気泡の多
    数の流れを前記位置の真下にて前記凝固装置タンク内に
    注入することにより、前記微粒子が前記位置から上方に
    浮遊する動きを静かに促進させ、前記気泡の寸法が前記
    微粒子の寸法に相当し、前記微粒子が前記タンク内の前
    記液体の上部に浮遊する凝固体として蓄積するとき、前
    記液体の高さより上方の微粒子が前記液体に排出されて
    戻るための時間を許容し、その後、排出された微粒子の
    上部層を前記凝固装置タンクからフィルタ内に掻き落と
    す段階とを備えることを特徴とする方法。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載の方法にして、前記
    凝固体を上方に動かし、前記液位より上方の微粒子の排
    出を許容するのに十分に蓄積するのを許容し得る時間間
    隔にて掻き落とし動作を定期的に反復することを特徴と
    する方法。
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