JPH06152303A - 超小型電磁遅延線 - Google Patents

超小型電磁遅延線

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JPH06152303A
JPH06152303A JP4322251A JP32225192A JPH06152303A JP H06152303 A JPH06152303 A JP H06152303A JP 4322251 A JP4322251 A JP 4322251A JP 32225192 A JP32225192 A JP 32225192A JP H06152303 A JPH06152303 A JP H06152303A
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JP
Japan
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chip
delay line
electrodes
inductance element
electrode
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JP4322251A
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Inventor
Kazuo Kametani
一雄 亀谷
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Elmec Corp
Original Assignee
Elmec Corp
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H7/00Multiple-port networks comprising only passive electrical elements as network components
    • H03H7/30Time-delay networks
    • H03H7/32Time-delay networks with lumped inductance and capacitance

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  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数のチップ状コンデンサを用いて超小型の
電磁遅延線が得られるようにする。 【構成】 接続基板33は一方の端部に寄せて複数の接
続電極35を有する。偏平なインダクタンス素子25か
ら延びる両端29a、29bおよび複数のタップ31を
接続電極35に接続する。接続基板33を介して複数の
チップ状コンデンサ39をインダクタンス素子25に梯
子状に接続する。しかも、隣合うチップ状コンデンサ3
9を接続電極35に沿った2列に交互に分散配列した状
態で接続基板33に固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は集中定数型の超小型電磁
遅延線に係り、特に、同一の超小型形状を保ったまま小
さい遅延量から大きな遅延量までの広範囲の遅延量が得
られる電磁遅延線の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に集中定数型の電磁遅延線として
は、導線を巻いたインダクタンス素子に設けた複数のタ
ップに例えばチップ状コンデンサを梯子状に接続して複
数区間を有する構成が知られており、10区間構成が標
準となっていた。この種の電磁遅延線の主要な用途とし
てコンピュータシステムにおけるクロックのスキュー調
整があるが、電磁遅延線はこのような用途に対して遅延
量に相当する周期のパルス信号を安定的に遅延できる特
性を有することが望まれる。例えば、遅延時間20ns
の電磁遅延線は少なくとも50MHzのパルス信号を安
定して遅延させることが望まれている。
【0003】ところが、上述した電磁遅延線は、通過す
るパルス信号の周波数が遮断周波数に近づくに従って群
遅延特性が変動し、遅延時間も変動する。そのため、上
述した用途に対して10区間構成の電磁遅延線では十分
ではなく、15区間程度の構成にすることが望ましい。
しかし、15区間構成の電磁遅延線では、少なくとも1
4個のチップ状コンデンサが必要であるし、隣合うチッ
プ状コンデンサどうしを接触させないように間隔を置い
て配置する必要があるから、大幅に小型化することが困
難であった。
【0004】そこで、本出願人は米国特許第4,64
9,356号に示すような電磁遅延線を提案した。この
電磁遅延線では、図4に示すように、長方形の中継基板
1の片面側において、入出力電極としての1対の第1の
中継電極3、5と、これら第1の中継電極3、5間に複
数の第2の中継電極7とが間隔をおいて形成され、細長
い偏平ボビン9に導線を複数区間分巻いたインダクタン
ス素子11が形成されている。
【0005】このインダクタンス素子11の両端11
a、11bおよびタップ11cが、中継基板1の片方の
長辺部分でそれら第1の中継電極3、5および第2の中
継電極7に半田付け接続され、第1の中継電極3、5間
に渡すようにして細長いコンデンサアレー13が第1の
中継電極3、5および第2の中継電極7に半田付け接続
されている。さらに、第1の中継電極3、5が、中継基
板1におけるインダクタンス素子11との反対の長辺部
分まで延されるとともに近傍に接地電極15が形成さ
れ、接地電極15とコンデンサアレー13が接続片17
で接続され、それら第1の中継電極3、5および接地電
極15に入出力端子19、21および接地端子23が接
続されている。
【0006】そして、コンデンサアレー13は、図5A
に示すように、薄く細長い誘電体板13aの片面全体に
共通電極(図5Aでは裏側に位置する)13bを有し、
対向面には図4の第1の中継電極3、5および第2の中
継電極7の配置ピッチで複数の分割電極13cを有して
おり、分割電極13cを第1の中継電極3、5および第
2の中継電極7に重ねるようにして半田付け接続し、電
磁遅延線が構成されている。このコンデンサアレー13
は、比誘電率100又は200で1辺の長さ25mmの
正方形のセラミック誘電体板を0.2mmの厚さまで研
磨し、片面全体に銀ペーストを印刷するとともに対向面
には簾(縞)状模様を印刷して約800℃で焼成し、図
5Bに示すように、片面全体に共通電極(図5Bでは裏
側に隠れる)13dが形成され対向面には簾状の電極1
3eが形成された大型の誘電体板13fを用意し、破線
のように電極13eを横切って細長く切断して形成され
る。
【0007】このような電磁遅延線では、インダクタン
ス素子11の両端11a、11bおよびタップ11cに
接続する個々のコンデンサを1個のアレー部品で実現す
るから、コンデンサアレー13の分割電極13cの配置
ピッチを0.7mm程度にすることにより、幅4.4m
m×長さ11mmの小型中継基板1を用いても例えば1
5区間程度の回路構成が容易に実現でき、高密度および
高性能化を図りながら以前の電磁遅延線の構成では得ら
れないような小型化が可能となった。また、図4の電磁
遅延線は、エポキシ樹脂で全体をコーティングして製品
化しても、厚みが最大でも2.5mm以内に抑えて薄く
できるから、IC等ととともに高密度配置できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、近年におけ
る電子機器の小型化に伴い、IC等の能動部品に限らず
抵抗、コンデンサ、インダクタ等の受動部品の超小型化
が進み、電磁遅延線についても一層の小型化が要請され
ている。しかも、回路基板の片面に電子部品を表面実装
して電子機器の組立効率を向上させるべく電子部品のチ
ップ化が進んでいるが、電磁遅延線も同様にチップ化が
望まれている。
【0009】また、そのような超小型の電磁遅延線は、
同一寸法のまま遅延量の小さいものから遅延量の大きい
ものまで製品化する方が、使用面および製造面からも好
ましいと考えられている。この点、上述した図4の電磁
遅延線において、例えば幅4.4mm×長さ11mmの
中継基板11を用いてチップ化すると、エポキシ樹脂等
でトランスファー成型して得られる製品は幅5.4mm
×長さ13mm程度になり、電子機器の回路基板上では
広い面積を占めることになってチップ部品として小型化
が不十分である。
【0010】さらに、上述した電磁遅延線は遅延量が比
較的少ない範囲では有効な構成であるが、特性インビー
ダンスが50Ωの場合に遅延量は15ns程度までが限
界で、例えば30nsの遅延量を得ることは困難であ
り、実現できる遅延量に限度があった。もし、より一層
の小型化を図りながらそのような遅延量を得ようとする
と、次のような問題点が生じることが分った。すなわ
ち、上述した比誘電率200のセラミック誘電体板から
コンデンサアレー13を形成しようとすると、その厚み
を0.07mmまで研磨しないと必要な容量が得られな
くなり、コンデンサアレー13の生産工程で破損不良が
発生し易くなり、歩留りが極めて低下して殆ど実用化で
きない。
【0011】もっとも、比誘電率がもっと大きい誘電体
を用いれば厚みも大きくできるが、このような誘電体は
一般に比誘電率が温度によって大きく変化するので、電
磁遅延線用のコンデンサアレー13には向かない。他
方、小さい遅延量を得る場合には必要とされる容量も小
さくてよいので、従来の0.2mmの誘電体板を使用し
てコンデンサーアレー13を形成することも物理的には
可能であるが、次のような問題があることが分った。
【0012】すなわち、超小型化のため、図5のコンデ
ンサーアレー13も超小型化しつつ分割電極13cの面
積を必要なだけ得るには、分割電極13c間の間隔を狭
めなければならず、間隔を狭くすると分割電極13c間
の電極間容量が急速に増加し、その電極間容量が遅延特
性に及ぼす影響を無視できなくなる。図6はこの関係を
説明するための電磁遅延線の等価回路であり、縦続接続
された複数のインダクタンスLとこれに梯子状に接続さ
れた複数のコンデンサCが示されており、隣接するイン
ダクタンスL間は相互インダクタンスMで結合してい
る。
【0013】このような回路において、インダクタンス
Lに並列に挿入するように形成される並列容量Caと、
隣合う2つのインダクタンスLの間に挿入するように形
成される橋絡容量Cbを考えるとき、橋絡容量Cbは遅
延特性の改善に寄与するが、並列容量Caは遅延特性を
劣化させることが知られている。そして、上述した図4
の超小型電磁遅延線に用いる図5のコンデンサアレー1
3では、分割電極13c間の電極間容量がその並列容量
Caに相当するものの、遅延特性の改善に寄与する橋絡
容量Cbは特性に影響する値では殆ど存在しない。
【0014】そのため、図4の超小型電磁遅延線をこの
構造のまま超小型化して15区間構成としても期待した
特性が得難い。このような理由からも上述した構成では
超小型化が困難である。本発明はこのような状況の下に
なされたもので、従来、超小型かつ超高速の実現に適さ
ないと考えられていた複数のチップ状コンデンサを用い
て、同一の超小型形状を保ったまま小さい遅延量から大
きな遅延量までの広範囲の遅延量が得られる電磁遅延線
の提供を目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために本発明は、接続基板の一辺側に複数の接続電極
を寄せて配列し、偏平なボビンに複数のタップを設けて
導線を巻くととも両端およびタップを同一方向へ導出さ
せたインダクタンス素子を形成し、それら両端およびタ
ップを接続基板の接続電極に接続し、その接続基板に載
置した複数のチップ状コンデンサをそれら接続電極を介
してそのインダクタンス素子に梯子状に接続するととも
に、それらチップ状コンデンサをそれら接続電極の配列
方向に沿って2列に交互に分散配列したものである。ま
た、本発明は、それら両端およびタップを折返してイン
ダクタンス素子を上記チップ状コンデンサ上に直接又は
間接的に重ねる構成も可能である。
【0016】
【作用】このような手段を備えた本発明では、インダク
タンス素子に梯子状に接続された複数のチップ状コンデ
ンサが、接続電極の配列方向に沿って2列に交互に分散
配列されているから、多数のチップ状コンデンサを一列
状態に配列した構成に比べて配列長が短くなる。しか
も、インダクタンス素子における各タップ間のインダク
タンス分に並列に挿入されるように形成される並列容量
の中、チップ状コンデンサによるものは殆どなくなる一
方、隣合う2つのインダクタンス分の間に挿入されるよ
うに形成される橋絡容量は、超小型化をすればするほど
増加し、遅延特性の改善に一層寄与する。また、インダ
クタンス素子をチップ状コンデンサ上に重ねる構成で
は、チップ状コンデンサが平面的に分散配置されるか
ら、偏平なインダクタンス素子が広い範囲で支持され
る。
【0017】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照して説明す
る。図1および図2は本発明に係る超小型電磁遅延線の
一実施例を示す概略分解斜視図および概略平面図であ
る。図1および図2において、インダクタンス素子25
は、偏平で細長い絶縁性ボビン27に細い絶縁被覆導線
を単層ソレノイド状に多数ターン巻いてなるもので、一
端29aおよび他端29b、並びに所定のターン毎に形
成した複数のタップ31を長手方向に沿った同じ縁部か
ら導出している。
【0018】長方形状の接続基板33は、片面側(図1
中の上面側)における長手方向に沿った一方の端部に、
インダクタンス素子25の両端29a、29bおよび複
数のタップ31が対応して接続された接続電極35を、
それらとほぼ同ピッチで配列するように有している。図
1では見やすいように接続電極35とインダクタンス素
子25とは接続しない状態で図示している。接続電極3
5のうちの両側は両端29a、29bが接続される入力
電極35aおよび出力電極35bとして機能し、スルー
ホール37a、37bを介して接続基板33の裏面側ま
で延びている。入出力電極35a、35bに挟まれた接
続電極35は中継電極35c、35dとして機能し、接
続基板33の同じ片面側を延びている。
【0019】中継電極35c、35dは交互に長さが変
っている。すなわち、中継電極35cよりも中継電極3
5dの方が長く延び、この中継電極35dは後述するチ
ップ状コンデンサ(図2では破線で示す)39が接続可
能な間隔を置いて中継電極35cと接地電極41aが平
面的に対向している。中継電極35dは中継電極35c
に対応する接地電極41aの間をこれよりも長く延びて
おり、同様にチップ状コンデンサ39の接続可能な間隔
を置いて中継電極35dと接地電極41bが平面的に対
向している。
【0020】それら接地電極41aおよび41bは共通
接地電極41となって接続電極35とは反対側の他方の
端部へ延びており、スルーホール37c、37dを介し
て接続基板33の裏面側に延びている。それら中継電極
35cと接地電極41a間および中継電極35dと接地
電極41b間には従来公知のチップ状コンデンサ39の
両端電極(図示せず)が半田付け接続されている。これ
によってチップ状コンデンサ39がインダクタンス素子
25に梯子状に接続された集中定数型の電磁遅延線が構
成されている。
【0021】しかも、中継電極35cと接地電極41a
間に接続されたチップ状コンデンサ39は中継電極35
(中継電極35c、35d)に沿って配列されるととも
に、中継電極35dと接地電極41b間に接続されたチ
ップ状コンデンサ39は中継電極35(中継電極35
c、35d)に沿って別の位置に配列されている。換言
すれば、交互に配列された中継電極35c、35dに接
続されたチップ状コンデンサ39は接続電極35に沿っ
て2列に交互に分散配列されている。
【0022】そして、インダクタンス素子25は、図3
に示すように、両端29a、29bおよび複数のタップ
31を折返すように曲げてチップ状コンデンサ39上に
エポキシ樹脂ペレットシート(図示せず)を介して重ね
られ、加熱した状態でチップ状コンデンサ39に圧着さ
れている。接続基板33の裏面側には、図示しないリー
ドフレームから打抜き等によって形成された入出力端子
43、45および接地端子47がボンディング用の銀ペ
ーストを介して重ねられ、入力電極35aおよび出力電
極35bや共通接地電極41と接続されている。
【0023】なお、実際の組立工程は、チップ状コンデ
ンサ39が半田付け固定された接続基板33にインダク
タンス素子25を半田付け接続し、その後で接続基板3
3をリードフレームに固定してからトランスファー成型
し、図示しない枠部を切断して完成する。図3中の符号
49はモールド部である。このように構成された超小型
電磁遅延線は、インダクタンス素子25に梯子状に接続
した複数のチップ状コンデンサ39を2列に交互に分散
配列したから、それらチップ状コンデンサ39を一列状
態に配列した従来構成に比べて配列長が短くなり、チッ
プ状コンデンサ39の配置ピッチを狭くできる。
【0024】そのため、インダクタンス素子25や接続
基板33の長手方向の寸法を大幅に小さくできる。さら
に、上述した図6で説明したように、電磁遅延線の等価
回路を考えるとき、隣合う区間のチップ状コンデンサ3
9の電極が近接して対面せず、一つ置いた区間のチップ
状コンデンサ39の電極が互いに近接対面するので、チ
ップ状コンデンサ39による並列容量Caは殆どなく、
代って橋絡容量Cbが発生する。
【0025】しかも、電磁遅延線を超小型化するに従っ
てチップ状コンデンサ39の電極間距離が小さくなって
橋絡容量Cbを増加させるから、一層遅延特性の改善に
寄与する。また、2列に分散配列したチップ状コンデン
サ39上にインダクタンス素子25を重ねたから、チッ
プ状コンデンサ39が1列状態で配列された従来例に比
べてインダクタンス素子25が広い範囲で支持されて接
続基板33と並行に載置され易く、チップ状コンデンサ
とインダスタンス素子間の位置的な関係が安定し、従っ
てそれらの間で発生する分布容量も安定するので、超高
速領域における遅延特性が安定する。
【0026】さらに、接続基板33に対してインダクタ
ンス素子25が少しでも傾くと、接続基板33とインダ
クタンス素子25を含めた厚み寸法が見掛け上大きくな
ってしまうが、上述した構成のように2列に分散配列し
たチップ状コンデンサ39上にインダクタンス素子25
を重ねると、均一かつ薄型化を達成できる。これに対し
て従来のように1列状態の配列構成ではインダクタンス
素子25が傾き易く、厚み寸法が見掛け上大きくなって
好ましくない。
【0027】本発明者の実験によれば、厚み0.25m
m、幅4mm、長さ9mmの偏平なボビン27に線径
0.06mmの絶縁被覆導線を1区間当り7ターン巻線
するとともにピッチ0.57mm毎にタップ31を引出
して15区間構成のインダクタンス素子25を形成し、
長さ9.3mm、幅4.6mmの接続基板33を形成
し、インダクタンス素子25の両端29a、29bおよ
びタップ31を接続電極35に接続してインダクタンス
素子25を重ね、接続基板33上に14個のチップ状コ
ンデンサ(47pF)39を0.55mmの配列ピッチ
で固定して電磁遅延線を構成すると、特性インピーダン
ス50Ωで遅延量30nsとなった。
【0028】このように、チップ状コンデンサ39の配
列ピッチが大幅に狭くなるうえ、接続基板33における
長手方向寸法も大幅に小さくすることが可能となった。
しかも、15区間で高密度構成にしながらトランスファ
ーモールドされた外形寸法は、長さ10mm、幅5.6
mm、高さ3mmと非常に小型となり、チップ状コンデ
ンサを使用した従来構成では実現できないサイズが得ら
れるし、超高速特性も確保できる。
【0029】この点、従来の電磁遅延線のように一列状
態でチップ状コンデンサを配列した場合、隣合うチップ
状コンデンサどうしが組立て工程で半田ブリッジしない
ように約1.1mmの配列ピッチが必要であり、この配
列ピッチで14個のチップ状コンデンサを固定して15
区間構成の電磁遅延線を構成すると、接続基板の長さ寸
法が約18mmとなって大型化するし、並列容量Caに
よる遅延特性の劣化も避けられない。ところで、本発明
においては、必ずしもチップ状コンデンサ39上にイン
ダクタンス素子25を重ねる必要はなく、接続基板33
からインダクタンス素子25を突出させたような状態で
モールドして製品化することも可能である。
【0030】しかも、インダクタンス素子25をチップ
状コンデンサ39上に重ねる構成では、エポキシ樹脂シ
ートを介して固定する構成に限らず、直接インダクタン
ス素子25をチップ状コンデンサ39上に重ね、全体を
モールド成型しても良い。さらに、インダクタンス素子
25をチップ状コンデンサ39上に安定して位置させる
ためのエポキシ樹脂ペレットシートとして、粉末状の誘
電体セラミックを混入配合しかつその厚みを適当に選択
したものを用いると、加熱、加圧した時、エポキシ樹脂
ペレットシートが軟化溶融してチップ状コンデンサ39
間を埋めるので、上述した橋絡容量Cbを増加させる効
果が加わる。
【0031】なお、上述した本発明の超小型電磁遅延線
では、遅延量を大きくする必要がある場合にはボビン2
7の幅を広くすればよいであろう。さらに本発明は、表
面実装型ばかりでなく、図4のようなSIP(シングル
・インライン・パッケージ)に適用しても一層の小型化
を図ることができる等、広く適用可能である。上述した
本発明の超小型電磁遅延線では、実際の組立工程におい
て電気的特性を検査する場合、チップ状コンデンサ39
が固定された接続基板33にインダクタンス素子25を
半田付けした状態で実施すると良い。リードフレームに
接続基板33を固定してから検査すると、リードフレー
ムでは枠部によって全体の端子が連結されているから、
電気的特性の検査ができない。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明の超小型電磁
遅延線では、接続基板に形成した接続電極を介してイン
ダクタンス素子に梯子状に接続する複数のチップ状コン
デンサを、接続基板上においてそれら接続電極の配列方
向に沿って2列に交互に分散配列したから、多数のチッ
プ状コンデンサを一列状態に配列した構成に比べて短く
配列できるし、インダクタンス素子に挿入するよう形成
される並列容量に代って橋絡容量が発生する。そのた
め、小型かつ超高速の実現に適さないと考えられていた
複数のチップ状コンデンサを用いても超小型の電磁遅延
線が得られるし、超小型によって一層の遅延特性改善を
図ることができるうえ、超小型にして同一寸法を保った
まま小さい遅延量から大きな遅延量までの広範囲の遅延
量が得られる。また、インダクタンス素子をチップ状コ
ンデンサ上に直列又は間接的に重ねる構成では、インダ
クタンス素子が接続基板に並行に載置され、特性の安定
および薄型化に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る超小型電磁遅延線の一実施例を示
す概略分解斜視図である。
【図2】図1の超小型電磁遅延線の概略平面図である。
【図3】図1の超小型電磁遅延線の概略側面図である。
【図4】本発明の参考となる超小型電磁遅延線の概略斜
視図である。
【図5】図4の超小型電磁遅延線に使用するコンデンサ
アレーを示す斜視図(A)およびこのコンデンサアレー
を製造する過程を説明する図(B)である。
【図6】電磁遅延線の一般的な等価回路図である。
【符号の説明】
1 中継基板 3、5 第1の中継電極 7 第2の中継電極 9、27 ボビン 11、25 インダクタンス素子 11a、11b、29a、29b インダクタンス素子
の両端 11c、31 インダクタンス素子のタップ 13 コンデンサアレー 13a、13f 誘電体板 13b、13d 共通電極 13c 分割電極 13e 電極 15、41a、41b 接地電極 17 接続片 19、21、43、45 入出力端子 23、47 接地端子 33 接続基板 35 接続電極 35a、35b 入出力電極 35c、35d 中継電極(接続電極) 37a、37b、37c、37d スルーホール 39 チップ状コンデンサ 41 共通接地電極 49 モールド部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一辺側に寄せて配列された複数の接続電
    極を有する接続基板と、 偏平なボビンに複数のタップを設けて導線を巻くととも
    両端および前記タップを同一方向へ導出させて前記接続
    電極に接続したインダクタンス素子と、 前記接続電極を介して前記インダクタンス素子に梯子状
    に接続するようにして前記接続基板に固定された複数の
    チップ状コンデンサと、 を具備する超小型電磁遅延線において、 前記チップ状コンデンサを前記接続電極の配列方向に沿
    って2列に交互に分散配列したことを特徴とする超小型
    電磁遅延線。
  2. 【請求項2】 前記両端およびタップを折返して前記イ
    ンダクタンス素子が前記チップ状コンデンサ上に直接又
    は間接的に重ねられてなる請求項1記載の超小型電磁遅
    延線。
JP4322251A 1992-11-09 1992-11-09 超小型電磁遅延線 Pending JPH06152303A (ja)

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