JPH0615177B2 - 熱硬化性合成樹脂製積層成形体の製造方法 - Google Patents

熱硬化性合成樹脂製積層成形体の製造方法

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JPH0615177B2
JPH0615177B2 JP30223486A JP30223486A JPH0615177B2 JP H0615177 B2 JPH0615177 B2 JP H0615177B2 JP 30223486 A JP30223486 A JP 30223486A JP 30223486 A JP30223486 A JP 30223486A JP H0615177 B2 JPH0615177 B2 JP H0615177B2
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mold
molds
molded
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synthetic resin
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節二 山本
恒夫 栗原
彰宏 亀島
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 A.発明の目的 (1) 産業上の利用分野 本発明は、互いに重合して接合された第1および第2成
形体よりなる熱硬化性合成樹脂製積層成形体の製造方法
に関する。
(2) 従来の技術 従来、この種積層成形体は、成形材料を用いて第1およ
び第2成形体を別々に圧縮成形し、それら成形体を離型
した後、それらを接着剤を介し重合して接合する、また
はそれらを重合してボルトおよびナットにより結合して
いる。
(3) 発明が解決しようとする問題点 しかしながら前記手法を採用すると、積層成形体の製造
工数が多いので量産性に欠けるという問題がある。
本発明は前記問題点を解決し得る前記製造方法を提供す
ることを目的とする。
B.発明の構成 (1) 問題点を解決するための手段 本発明は、互いに重合して接合された第1および第2成
形体によりなる熱硬化性合成樹脂製積層成形体を製造す
るに当り、第1型、該第1型と対向する第2型、および
両型間に存する中間型よりなる圧縮成形型を用い、該第
1および第2型を前記合成樹脂の硬化温度に、また該中
間型を前記合成樹脂の半硬化温度にそれぞれ加熱した状
態で前記圧縮成形型の1回の閉型操作により前記第1型
および中間型間並びに前記第2型および中間型間にそれ
ぞれ前記第1および第2成形体を同時に圧縮成形すると
共に前記第1および第2型に接する該第1および第2成
形体の非接合面側を硬化状態に、また前記中間型に接す
る該第1および第2成形体の接合面側を半硬化状態する
工程と;前記第1および第2成形体を前記第1および第
2型にそれぞれ付着させた状態で前記圧縮成形型の開型
を行うと共に前記中間型を前記第1および第2型間より
離脱して前記第1および第2成形体の接合面相互を対向
させる工程と;前記第1および第2型の閉型を行って前
記第1および第2成形体を互いに重合して加熱加圧下で
接合すると共に完全硬化する工程と;を用いることを特
徴とする。
(2) 作 用 前記製造方法によれば、第1,第2成形体の圧縮成形に
引き続いて両成形体の重合接合を行うので、積層成形体
の製造工数を低減して量産性を向上させることができ
る。また第1,第2型の温度が高いので、積層成形体の
外面側となる両成形体の非接合面側における成形材料の
流動性が良く、したがって非接合面側に空気が巻込まれ
て肌荒れを起すといった現象を回避し、さらに中間型の
温度が低いので両成形体の接合面側を貼着性を持つ半硬
化状態に保持すると共に中間型に対する離型性を良好に
し、さらにまた両成形体を第1および第2型にそれぞれ
付着させた状態で重合接合するので、両成形体の心合せ
作業を行うことなく、それらの位置を正確に決め、これ
により外面性状が良好で、確実に接合された高品質な積
層成形体を得ることができる。
(3) 実施例 第1図は、繊維強化された熱硬化性合成樹脂製積層成形
体Lを示し、その積層成形体Lは互いに重合して接合さ
れた第1および第2成形体m,mより構成される。
強化繊維としてはガラス繊維が用いられ、またマトリッ
クスである熱硬化性合成樹脂としては不飽和ポリエステ
ル樹脂が用いられる。
積層成形体Lの製造装置は、主として第2,第2A図、
第2B図、第3図に示すように構成される。
即ち、第1型としての上型1の下方に第2型としての
下型1が配設され、中間型1が両型1,1の間
に挿脱し得るように水平移動自在に配設される。これら
上、下型1,1および中間型1より圧縮成形型1
が構成される。上型1は空圧または油圧式の第1作動
シリンダ2のピストンロッド3に支持板4を介して
連結されて昇降自在であり、一方、下型1は支持板5
を介して基台6上面に固定される。
上型1を上昇させた開型時において、その上型1
下型1間には中間型用保持枠7が配設され、その保持
枠7の外縁部に下型1の支持板5に立設された複数の
ガイドピン8が摺動自在に貫通している。保持枠7と支
持板5間に各ガイドピン8に遊嵌したクッションばね9
が縮設され、開型時には各クッションばね8の弾発力に
より保持枠7は各ガイドピン8の拡大頭部8aに当接し
て下型1の上方に位置する。
保持枠7は、第3図に明示するように一側部を開放した
平面略コ字形をなし、その両対向部7a,7aおよびそ
れら対向部7a,7aの連結部7bの内側面に内方に向
けて開口する保持溝10が形成される。
保持枠7の開放した一側部において、その保持枠7と対
向し、且つそれと同一水平面上に位置するように中間型
用ガイド枠11が基台6上に支持部材12を介して固
定される。そのガイド枠11は、保持枠7の両対向部7
a,7aと平行な一対の対向部11a,11aと、それ
ら対向部11a,11aを連結する連結部11bとを備
え、保持枠7側の一側部を開放した平面略コ字形に形成
される。両対向部11a,11aおよび連結部11bの
内側面に内方に向けて開口するガイド溝13が形成され
る。ガイド枠11の連結部11b外側面に軸線を両対向
部11a,11aの長手方向に向けた空圧または油圧式
の第2作動シリンダ2が固定され、そのピストンロッ
ド3はガイド枠11の連結部11bを貫通して両対向
部11a,11aおよび保持枠7の両対向部7a,7a
間の空間内で伸縮し得るようになっている。
ガイド枠11における両対向部11a,11aのガイド
溝13に中間型1の両側部が摺合され、その中間型1
とピストンロッド3に遮断状態となり得る連結機構
14の半体14,14がそれぞれ設けられる。かく
して連結機構14の半体14,14が連結状態にあ
り、且つ中間型1がガイド枠11内に位置する状態に
おいて、第2作動シリンダ2のピストンロッド3
伸長させると中間型1はガイド枠11より保持枠7の
保持溝10に摺合して連結部7bに当接し、これにより
中間型1が上型1および下型1に対して位置決め
される。前記連結機構14の半体14,14を遮断
してピストンロッド3を収縮すれば中間型1は保持
枠7に残置される。中間型1を保持枠7から離脱する
場合には、ピストンロッド3を再び伸長させて連結機
構14の半体14,14を連結し、その後ピストン
ロッド3を収縮させれば中間型1は保持枠7よりガ
イド枠11内に摺合し、その中間型1の停止位置は連
結部材14がガイド枠11の連結部11bに当接するこ
とにより規制される。
中間型1と対向する上型1の下面に大きな凹部15
が形成され、また上型1と対向する中間型1の上面
に凹部15に遊嵌される凸部16が形成される。上型1
と中間型1の閉型時それら凹部15および凸部16
により第1成形体mを圧縮成形するための第1キャビ
テイc(第4図)が画成される。
中間型1と対向する下型1の上面に突出部17が設
けられる。その突出部17の上面に3個の小凸部17a
と、相隣る小凸部17a間に位置する小凹部17bが形
成され、また下型1と対向する中間型1の下面に各
小凸部17aを遊嵌する3個の小凹部18bと各小凹部
17bに遊嵌する小凸部18aが形成される。下型1
と中間型1の閉型時それら小凸部17aと小凹部18
bおよび小凹部17bと小凸部18aにより第2成形体
を圧縮成形するための第2キャビテイc(第4
図)が画成される。
また中間型1の下面において、両側の小凹部18bの
外側に下型1の突出部17外側面と協働して第2成形
体mに、トリミング加工を施される縁部を成形する突
出部18cが設けられる。
上型1、下型1および中間型1に、それらを加熱
するためのヒータ19〜19が埋設される。
また下型1に各小凸部17aの頂面より突出し得る3
本のノックアウトピン20が摺合され、各ノックアウト
ピン20は支持板21を介して空圧または油圧式の第3
作動シリンダ2のピストンロッド3に連結される。
上型1における凹部15の両側に存する下面に、第1
成形体mの成形時そのトリミング加工を施させる縁部
に食込み状態となる食込み凸部35aを備えたカムスラ
イド35が設けられる。それらカムスライド35の支持
構造および移動機構は同一であるから第2A,第2B,
第4A,第6A図により第2図における右側のカムスラ
イド35について説明する。
第2A,第2B図に明示するように、カムスライド35
の上面に横断面T字形をなす一対のガイド突起36(図
には一方のみ示す)が形成されており、各ガイド突起3
6は上型1の下面に開口する横断面T字形のガイド溝
37に摺合され、これによりカムスライド35は上型1
の凹部15開口に対して進退し得るようになってい
る。
各ガイド突起36の外側において、カムスライド35
に、下方および上型1の側方に向けて開口する鉤形凹
部38が形成され、その凹部38の天壁に上型1の外
側面側より切り込まれた切欠き溝39が形成される。切
欠き溝39に吊持ボルト40が挿通され、その吊持ボル
ト40は上型1に螺着される。凹部38の天壁に、吊
持ボルト40を貫通させた保持板41が当てられてお
り、その保持板41と吊持ボルト頭部40aに当てられ
た座金42間に吊持ボルト40に遊嵌されたばね43が
縮設される。この場合ばね43のセット荷重はカムスラ
イド35の進退を妨げないように設定される。
両ガイド突起36間において、第2A、第4A、第6A
図に明示するように、カムスライド35に、上下部を開
口した窓44が設けられる。その窓44における食込み
凸部35aに近い第1斜面45は、その下縁が食込み
凸部35a下方の隅角部に接近するように上部から下部
に向って傾斜しており、また食込み凸部35aから遠い
第2斜面45はその下縁が食込み凸部35a下方の隅
角部より遠去かるように上部から下部に向って傾斜して
いる。
第2,第4A図に明示するように中間型1の凸部16
両側に、カムスライド35の第1斜面45と摺合して
そのカムスライド35を前進させる、斜面46を備えた
第1カムドライバ47が突設され、また第6A図に明
示するように下型1の突出部17両側にカムスライド
35の第2斜面45と摺合してそのカムスライド35
を後退させる、斜面48を備えた第2カムドライバ47
が突設される。
第2B図に明示するように、カムスライド35における
鉤形凹部38の天壁において、食込み凸部35aと切欠
き溝39間に貫通孔49が形成されており、その貫通孔
49の上部に鋼球50が摺合され、また下部に止めねじ
51が螺着される。鋼球50と止めねじ51間に、鋼球
50を上型1に向けて弾発するばね52が縮設され
る。上型1の下面に2個の第1,第2係合凹部5
,53がカムスライド35の進退方向に沿って形
成される。
鋼球50が上型1の凹部15に近い一方の第1係合凹
部53に係合すると、第4A図に示すようにカムスラ
イド35はその食込み凸部35a先端を上型1におけ
る凹部15の縁より開口内へ突出させた前進位置に保持
される。また鋼球50が他方の第2係合凹部53に係
合すると、第6A図に示すようにカムスライド35はそ
の食込み凸部35a先端を前記凹部15の縁より引込ま
せた後退位置に保持される。
前記カムスライド35、第1カムドライバ47、鋼球
50、ばね52および第1係合凹部53は、第1成形
体mを上型1に付着させる第1付着機構Aを構成
する。
中間型1に気密室22と、その気密室22より延出し
て凸部16の外面および小凹部18bの内面にそれぞれ
開口する多数の通気孔26が形成され、気密室22は切
換弁27を介して真空ポンプ24およびブロア28に接
続される。
これら気密室22、全ての各通気孔26および真空ポン
プ24は、第1および第2成形体m,mの圧縮成形
時第1,第2キャビテイc,cに真空吸引を施すた
めの真空吸引機構Vを構成する。
また気密室22、小凹部18bの各通気孔26およびブ
ロア28は第2成形体mを下型1に付着させる第2
付着機構Aを構成する。
下型1の一側に積層成形体Lを搬送するコンベヤ29
が配設される。またそのコンベヤ29の近傍において基
台6に立設された支柱30に、積層成形体Lを下型1
よりコンベヤ29上に移送する移送機31の移動ロッ
ド32が摺合され、その移動ロッド32の先端部に下側
と対向し得るように複数の真空式吸盤33が設けら
れる。
次に前記製造装置による積層成形体Lの製造について説
明する。
圧縮成形型1の開型時には第2図に示すように上型1
は保持枠7の上方へ、また中間型1はガイド枠11内
にそれぞれ位置し、連結部材14は連結状態にある。各
ノックアウトピン20は下型1内に没入し、それらの
先端面は下型1の各小凸部17aの頂面と同一面上に
保持される。移送機31の移動ロッド32は、その吸盤
33がコンベヤ29の上方に位置するように移動してい
る。真空ポンプ24およびブロア28は不作動状態にあ
り、また切換弁27は真空ポンプ24側にそれぞれ切換
えられている。カムスライド35は後退位置にあって、
その位置は鋼球50が第2係合凹部53に係合するこ
とにより保持される。
成形作業前に、上型1および下型1をヒータ1
,19により不飽和ポリエステル樹脂の硬化温度
である120℃以上、150℃以下に加熱し、また中間
型1をヒータ19により前記樹脂の半硬化温度であ
る60℃以上、120℃未満に加熱する。また中間型1
の凸部16頂面および下型1の中間の小凸部17a
頂面に、ガラス繊維、充填剤、増粘剤等を混入した不飽
和ポリエステル樹脂よりなるパテ状成形材料COM
COMをそれぞれ載置する。
第2作動シリンダ2を作動してそのピストンロッド3
を伸長させ、第2図鎖線示のように中間型1をガイ
ド枠11より保持枠7内に摺合して位置決めする。
連結部材14を遮断状態にし、第2作動シリンダ2
再び作動してそのピストンロッド3を収縮させ、ピス
トンロッド3のみをガイド枠11内に移動する。
第4図に示すように第1作動シリンダ2を作動してそ
のピストンロッド3を伸長させ、上型1を下降させ
る。これにより各カムスライド35の第1斜面45
各第1カムドライバ47の斜面46に摺合して各カム
スライド35が前進し、また第4図に示すように各カム
スライド35の下面が中間型1上面に当接し、さらに
上型1,中間型1および保持枠7が各クッションば
ね9を圧縮しつつ下降して中間型1の突出部18c下
面を下型1上面に当接する。かくして圧縮成形型1の
閉型が行われる。このときの成形圧力は60〜100kg
/cm2である。
上型1および中間型1間には第1キャビテイc
画成され、そのキャビテイc内で成形材料COM
加熱されて流動し第1キャビテイc内を満たすので第
1成形体mが圧縮成形される。また第4A図に示すよ
うに各カムスライド35の食込み凸部35a先端と中間
型1の凸部16の各側面間に所定の間隙gが形成さ
れ、その間隙gに成形材料COMが流込むので第1
成形体mに連設された縁部fが成形される。各縁部
は各食込み凸部35a先端を囲繞するように成形さ
れるので、その先端は縁部fに食込んだ状態となる。
さらに下型1および中間型1間には第2キャビテイ
が画成され、前記同様に成形材料COMの流動に
より第2成形体mが圧縮成形される。また第4B図に
示すように中間型1の各突出部18c内側面と下型1
の突出部17の各外側面間に所定の間隙gが形成さ
れ、その間隙gに成形材料COMが流込むので第2
成形体mに連設された縁部fが成形される。このよ
うに1回の閉型操作により2つの成形体m,mが同
時に成形される。
この場合、上、下型1,1の温度が高いので、それ
らに接して積層成形体Lの外面側となる両成形体m
の非接合面側における成形材料COM,COM
の流動性が良く、したがって非接合面側に空気が巻込ま
れて積層成形体Lの外面が肌荒れを起すといった現象を
回避することができる。
中間型1に接する両成形体m,mの接合面側にお
いては、中間型1の温度が低いので、成形材料COM
,COMの流動に際し、ガラス繊維が不飽和ポリエ
ステル樹脂分の流れを妨げて成形材料COM,COM
の流れがスムーズに行われないことがある。これは成
形材料COM,COMによる空気の巻き込みを招来
するので、圧縮成形時に真空ポンプ24を作動して第
1,第2キャビテイc,cに真空吸引を施し、流動
する成形材料COM,COM中に空気が巻き込まれ
ないようにして第1,第2成形体m,mにおける気
孔の発生を防止する。
真空ポンプ24の作動を停止して切換弁27をブロア2
8側に切り換える。また前記閉型状態を、上、下型
,1に接する両成形体m,mの非接合面側が
硬化状態に、また中間型1に接する両成形体m,m
の接合面側が半硬化状態になるまで維持する。この閉
型維持による成形時間は、両成形型m,mの厚さ、
型温度等により異なるが、その厚さを1.0〜3.0mm
に、また型温度を前記のように設定した場合は30〜1
20秒である。両成形体m,mの接合面側は半硬化
状態では未だ粘着性を失っていない。
ブロア28を作動して加圧空気を中間型1の気密室2
2および各通気孔26を介し第1,第2キャビテイ
,cに噴射する。この加圧空気による押厚作用に
より第1,第2成形体m,mが中間型1より離型
する。この場合、中間型1に接する両成形体m,m
の接合面側は半硬化状態であって中間型1に対する
粘着力が低減しているので離型性が良い。
第5図に示すように、第1作動シリンダ2を作動して
そのピストンロッド3を収縮させ、上型1を成形作
業前の位置まで上昇させる。これにより保持枠7および
中間型1は各クッションばね9の弾発力により保持枠
−が各ガイドピン8の拡大頭部8aに当接する成形作業
前の位置まで復帰する。この開型後ブロア28の作動を
停止し、切換弁27を次工程に備えて真空ポンプ24側
へ切り換える、または中立位置に保持する。
第1成形体mの各縁部fには各カムスライド35の
食込み凸部35a先端が食込んでおり、また鋼球50と
第1係合凹部53の係合により各カムスライド35が
前進位置に保持されるので、前記食込み状態が確実に維
持され、これにより第1成形体mは上型1に付着し
たままその上型1と共に上昇する。一方、第2成形体
は、前記加圧空気の押圧作用によって中間型1
ら離型しており、またその各縁部fが突出部17の各
外側面に密着しているので、下型1に残置される。
第2作動シリンダ2を作動してそのピストンロッド3
を伸長させ、連結部材14を接続状態にする。そして
再び第2作動シリンダ2を作動してそのピストンロッ
ド3を収縮させ、中間型1をガイド枠11内に摺合
させて上、下型1,1間より離脱する。この中間型
の離脱により第1および第2成形体m,mの接
合面が保持枠7を挟んで対向する。
第6図に示すように、第1作動シリンダ2を作動して
そのピストンロッド3を伸長させ、上型1を下降さ
せる。これにより上型1の端部段付面1aが保持枠7
上面に当接し、さらに上型1および保持枠7が各クッ
ションばね9を多少圧縮しつつ下降する。また各カムス
ライド35の第2斜面45が各第2カムドライバ47
の斜面48に摺合して各カムスライド35が後退し、
食込み凸部35aが第6A図に示すように第1成形体m
の縁部fより離脱する。各カムスライド35の下面
が下型1の上面に当接すると上,下型1,1の閉
型が終了する。
この閉型下では、上型1に付着する第1成形体m
よび下型1に付着する第2成形体mの半硬化状態に
ある接合面が互いに重合し、両成形体m,mは加熱
(120〜150℃)および加圧(60〜160kg/cm
2)下で確実に接合されると共に完全硬化し、これによ
り両成形体m,mを正確に重合させ、また気孔の発
生がなく、その上良好な外面性状を持つ高品質な積層成
形体Lが得られる。この閉型維持による重合接合時間は
前記加熱加圧下で30〜90秒である。
前記接合作業中に中間型1の凸部16頂面に次工程で
用いられる第1成形体用成形材料COMが載置される
(第7図)。
第7図に示すように、第1作動シリンダ2を作動して
そのピストンロッド3を収縮させ、上型1を成形作
業前の位置まで上昇させる。この場合、第6A図に明示
するように第2成形体mの各縁部fが、下型1
突出部17の各外側面に密着し、その第2成形体m
第1成形体mが接合しているので、積層成形体Lは下
型1に確実に残置される。上型1の上昇に伴い保持
枠7も上昇して前記位置まで復帰する。
第3作動シリンダ2を作動してそのピストンロッド3
を伸長させ、各ノックアウトピン20を下型1より
突出させる。これにより積層成形体Lは下型1の上方
において各ノックアウトピン20に支持される。
移送機31を作動してその移動ロッド32を下型1
向けて摺動させ、各吸盤33を積層成形体Lに対向させ
る。各吸盤33に積層成形体Lを吸着させた後移動ロッ
ド32をコンベヤ29側へ摺動させ、積層成形体Lをコ
ンベヤ29上方に移送する。各吸盤33の吸着能を解除
して積層成形体Lをコンベヤ29上に落下させ所定の位
置まで搬送する。第3作動シリンダ2を再び作動して
そのピストンロッド3を収縮させ、各ノックアウトピ
ン20を下型1内に没入させる。
積層成形体Lの両縁部f,fはトリミング加工によ
り切除され、これにより第1図の積層成形体Lが得られ
る。
前記のように第1,第2成形体m,mの圧縮成形お
よび両成形体m,mの重合接合を一連の工程の下に
行うので、積層成形体Lの量産性が良好である。
前記成形工程において、上、下型1,1の温度が1
20℃を下回ると、第1,第2成形体m,mの非接
合面側における成形材料の流動性が悪くなり、一方、1
50℃を上回ると前記非接合面側が変色等を惹起し、そ
の結果積層成形体Lの外面性状が悪化するおそれがあ
る。また中間型1の温度が60℃を下回ると両成形体
,mの接合面側を半硬化状態にすることができ
ず、したがって中間型1に対する両成形体m,m
の離型性が悪くなり、一方、120℃以上では前記接合
面側が硬化して粘着性を失う。
前記重合接合工程において上、下型1,1の温度が
120℃を下回ると、両成形体m,mを完全硬化す
ることができず、接合不良を生じ、一方、150℃を上
回ると前記同様の問題を生じる。
第8,第9図は前記手法を適用して得られた自動車用ボ
ンネット70を示し、第1成形体としての繊維強化外装
板71と第2成形体としての繊維強化スティフナ72と
は、それらの接合面側を半硬化状態にすることによって
接合されている。
なお、前記実施例では上型1を下型1に対し昇降さ
せて両型1,1を接離するようにしたが、下型1
を上型1に対して昇降させる、上型1を下降させる
と同時に下型1を上昇させる、両型1,1を左右
に配設してそれらの一方または両方を水平移動させる等
の変形例が実施可能である。また強化繊維としては、前
記ガラス繊維の外にカーボン繊維、アラミド繊維等が用
いられる。さらに上型1、下型1および中間型1
の加熱源としては、前記ヒータ19〜19の外に蒸
気、加熱された油等が用いられる。さらに本発明は強化
繊維としてのガラス繊維等を含まない成形材料を用いて
積層成形体を製造する場合にも適用される。
C.発明の効果 本発明によれば、第1,第2成形体の圧縮成形に引き続
いて両成形体の重合接合を行うので、積層成形体の製造
工数を低減して量産性を向上させることができる。その
上、第1,第2および中間型の温度を前記のように特定
して両成形体の非接合面側を硬化状態に、また接合面側
を半硬化状態にし、次いで両成形体を第1,第2型にそ
れぞれ付着させた状態で加熱加圧下で重合接合するの
で、両成形体の心合せ作業を行うことなく、それらの位
置を正確に決め、これにより外面性状が良好で、確実に
接合された高品質な積層成形体を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示し、第1図は積層成形体の
縦断面図、第2図は成形作業前における製造装置の縦断
面図で、第3図II−II線断面に相当し、第2A図は第2
図IIa矢視図、第2B図は第2A図IIb−IIb線拡大断
面図、第3図は第2図III矢視図、第4図は成形工程に
おける前記装置の要部縦断面図、第4A,第4B図は第
4図の部分拡大図、第5図は成形工程後における開型時
の前記装置の縦断面図、第6図は接合工程における前記
装置の要部縦断面図、第6A図は第6図の部分拡大図、
第7図は接合工程後における開型時の前記装置の縦断面
図、第8図は自動車用ボンネットの平面図、第9図は第
8図IX−IX線断面図である。 L……積層成形体、m,m……第1,第2成形体、 1……圧縮成形型、1……第1型としての上型、1
……第2型としての下型、1……中間型

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに重合して接合された第1および第2
    成形体よりなる熱硬化性合成樹脂製積層成形体を製造す
    るに当り、第1型、該第1型と対向する第2型、および
    両型間に存する中間型よりなる圧縮成形型を用い、該第
    1および第2型を前記合成樹脂の硬化温度に、また該中
    間型を前記合成樹脂の半硬化温度にそれぞれ加熱した状
    態で前記圧縮成形型の1回の閉型操作により前記第1型
    および中間型間並びに前記第2型および中間型間にそれ
    ぞれ前記第1および第2成形体を同時に圧縮成形すると
    共に前記第1および第2型に接する該第1および第2成
    形体の非接合面側を硬化状態に、また前記中間型に接す
    る該第1および第2成形体の接合面側を半硬化状態する
    工程と;前記第1および第2成形体を前記第1および第
    2型にそれぞれ付着させた状態で前記圧縮成形型の開型
    を行うと共に前記中間型を前記第1および第2型間より
    離脱して前記第1および第2成形体の接合面相互を対向
    させる工程と;前記第1および第2型の閉型を行って前
    記第1および第2成形体を互いに重合して加熱加圧下で
    接合すると共に完全硬化する工程と;を用いることを特
    徴とする熱硬化性合成樹脂製積層成形体の製造方法。
  2. 【請求項2】前記熱硬化性合成樹脂は不飽和ポリエステ
    ル樹脂であり、前記第1および第2型は120℃以上、
    150℃以下に加熱され、また前記中間型は60℃以
    上、120℃未満に加熱される、特許請求の範囲第(1)
    項記載の熱硬化性合成樹脂製積層成形体の製造方法。
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