JPH06150597A - 浮上型磁気ヘッド装置の製造方法 - Google Patents
浮上型磁気ヘッド装置の製造方法Info
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- JPH06150597A JPH06150597A JP31433092A JP31433092A JPH06150597A JP H06150597 A JPH06150597 A JP H06150597A JP 31433092 A JP31433092 A JP 31433092A JP 31433092 A JP31433092 A JP 31433092A JP H06150597 A JPH06150597 A JP H06150597A
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- Japan
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- suspension
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- head device
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 スライダーとサスペンションの固着を精度良
好に行い、品質の良好な浮上型磁気ヘッド装置を提供す
る。 【構成】 スライダー２のレール加工部の内側面を基準
面とし、ＣＣＤカメラ１１の画像内にてスライダー２の
位置合わせを行いスライダー２とサスペンション５の固
着を行う。
好に行い、品質の良好な浮上型磁気ヘッド装置を提供す
る。 【構成】 スライダー２のレール加工部の内側面を基準
面とし、ＣＣＤカメラ１１の画像内にてスライダー２の
位置合わせを行いスライダー２とサスペンション５の固
着を行う。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ハードディスク等に対
して情報の書き込み或いは読み出しを行う浮上型磁気ヘ
ッド装置の製造方法に関するものである。
して情報の書き込み或いは読み出しを行う浮上型磁気ヘ
ッド装置の製造方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】コンピュータ等に組み込まれ、情報の記
録及び再生を行うハードディスクドライブ装置は、当然
のことながら、情報の記録媒体である磁気ディスクと、
これに情報の記録及び再生を行う磁気ヘッド装置により
構成されている。
録及び再生を行うハードディスクドライブ装置は、当然
のことながら、情報の記録媒体である磁気ディスクと、
これに情報の記録及び再生を行う磁気ヘッド装置により
構成されている。
【０００３】この時、磁気ヘッド装置としては、磁気デ
ィスク表面との接触による摩耗損傷を避けるために、該
磁気ディスクの高速回転時に磁気ディスク表面に発生す
る空気流によって磁気ヘッドを磁気ディスク面より微小
間隙をもって浮上走行させるように構成したいわゆる浮
上型磁気ヘッド装置が用いられている。
ィスク表面との接触による摩耗損傷を避けるために、該
磁気ディスクの高速回転時に磁気ディスク表面に発生す
る空気流によって磁気ヘッドを磁気ディスク面より微小
間隙をもって浮上走行させるように構成したいわゆる浮
上型磁気ヘッド装置が用いられている。
【０００４】上記の浮上型磁気ヘッド装置は、一般に磁
気ヘッド素子の装着されたスライダーが、ジンバルとロ
ードビームにより構成されるサスペンションに固着され
て構成されている。すなわち、一主面にレール加工の施
されたスライダーの凸部に磁気ヘッド素子が組み込まれ
ており、可とう性を有する板バネ状のジンバルの先端に
レール加工の施された面の背面を固着面としてスライダ
ーが固着され、該ジンバルの他端はやはり板バネである
ロードビームの下面に固着されている。さらにロードビ
ームはアクチュエータアームに取り付けられ、スライダ
ーに装着された磁気ヘッド素子は磁気ディスクに平行な
面内を径方向に移動するようになされている。
気ヘッド素子の装着されたスライダーが、ジンバルとロ
ードビームにより構成されるサスペンションに固着され
て構成されている。すなわち、一主面にレール加工の施
されたスライダーの凸部に磁気ヘッド素子が組み込まれ
ており、可とう性を有する板バネ状のジンバルの先端に
レール加工の施された面の背面を固着面としてスライダ
ーが固着され、該ジンバルの他端はやはり板バネである
ロードビームの下面に固着されている。さらにロードビ
ームはアクチュエータアームに取り付けられ、スライダ
ーに装着された磁気ヘッド素子は磁気ディスクに平行な
面内を径方向に移動するようになされている。
【０００５】このような浮上型磁気ヘッド装置において
磁気ヘッド素子の装着されたスライダーは、起動時には
磁気ディスクに接しているが、情報の記録再生時には磁
気ディスクの回転によって発生する空気流による浮力を
スライダーのレール加工部の２つの凸部に受けて浮上す
る。この時、スライダーは板バネであるサスペンション
から磁気ディスク方向への力を受けており、浮力とサス
ペンションから受ける力とのバランスによって決定する
スライダー浮上距離を有して情報の記録再生を行う。な
お、この時のスライダーの浮上姿勢はスライダーとサス
ペンションの固着位置によって決定され、スライダーの
凹部の磁気ディスク周方向中心線とサスペンションの中
心線を合わせることにより２つの凸部に受ける浮力とサ
スペンションからの力のバランスをとって浮上時のスラ
イダーに磁気ディスク径方向の傾きが生じないようにし
ており、サスペンションとスライダーの固着位置を磁気
ディスク周方向に移動させることによって所望の浮上姿
勢を実現している。
磁気ヘッド素子の装着されたスライダーは、起動時には
磁気ディスクに接しているが、情報の記録再生時には磁
気ディスクの回転によって発生する空気流による浮力を
スライダーのレール加工部の２つの凸部に受けて浮上す
る。この時、スライダーは板バネであるサスペンション
から磁気ディスク方向への力を受けており、浮力とサス
ペンションから受ける力とのバランスによって決定する
スライダー浮上距離を有して情報の記録再生を行う。な
お、この時のスライダーの浮上姿勢はスライダーとサス
ペンションの固着位置によって決定され、スライダーの
凹部の磁気ディスク周方向中心線とサスペンションの中
心線を合わせることにより２つの凸部に受ける浮力とサ
スペンションからの力のバランスをとって浮上時のスラ
イダーに磁気ディスク径方向の傾きが生じないようにし
ており、サスペンションとスライダーの固着位置を磁気
ディスク周方向に移動させることによって所望の浮上姿
勢を実現している。
【０００６】一方、上記のような浮上型磁気ヘッド装置
の製造は、磁気ヘッド素子が予め組み込まれたスライダ
ーにジンバルとロードビームが固着されてなるサスペン
ションを固着して行われ、図６に示すように、図示しな
い磁気ヘッド素子の組み込まれたスライダー２２のレー
ル加工の施された面の背面である固着面２２ａに接着剤
２６を供給し、これによりスライダー２２とサスペンシ
ョン２５を固着して行われる。この時、上述のように浮
上型磁気ヘッド装置の浮上姿勢を安定化させるために
は、スライダーの凹部の磁気ディスク周方向中心線とサ
スペンションの中心線を合わせる必要がある。そのた
め、上記浮上型磁気ヘッド装置を大量生産する際には、
スライダーの外側形状を基準としてスライダーとサスペ
ンションの位置合わせを行った後、スライダーとサスペ
ンションの固着を行っている。例えば、図６に示すよう
にスライダー２２の垂直方向にＣＣＤカメラ２７を設
け、図７に示されるようにＣＣＤカメラ２７の画像２７
ａ中に設けられた基準線Ｌ3 ，Ｌ 4 にスライダー２２の
側面２２ｂ，２２ｃがそれぞれ合致するようにスライダ
ー２２を図５中矢印Ｘ2 ，Ｙ2 方向に移動させて位置合
わせを行い、かつ基準線Ｌ3 ，Ｌ4 を基準としてスライ
ダーの寸法より算出されるスライダーの凹部の磁気ディ
スク周方向中心線にサスペンション２５の中心線を合わ
せ、所定の固着位置にてスライダー２２とサスペンショ
ン２５の固着を行う。
の製造は、磁気ヘッド素子が予め組み込まれたスライダ
ーにジンバルとロードビームが固着されてなるサスペン
ションを固着して行われ、図６に示すように、図示しな
い磁気ヘッド素子の組み込まれたスライダー２２のレー
ル加工の施された面の背面である固着面２２ａに接着剤
２６を供給し、これによりスライダー２２とサスペンシ
ョン２５を固着して行われる。この時、上述のように浮
上型磁気ヘッド装置の浮上姿勢を安定化させるために
は、スライダーの凹部の磁気ディスク周方向中心線とサ
スペンションの中心線を合わせる必要がある。そのた
め、上記浮上型磁気ヘッド装置を大量生産する際には、
スライダーの外側形状を基準としてスライダーとサスペ
ンションの位置合わせを行った後、スライダーとサスペ
ンションの固着を行っている。例えば、図６に示すよう
にスライダー２２の垂直方向にＣＣＤカメラ２７を設
け、図７に示されるようにＣＣＤカメラ２７の画像２７
ａ中に設けられた基準線Ｌ3 ，Ｌ 4 にスライダー２２の
側面２２ｂ，２２ｃがそれぞれ合致するようにスライダ
ー２２を図５中矢印Ｘ2 ，Ｙ2 方向に移動させて位置合
わせを行い、かつ基準線Ｌ3 ，Ｌ4 を基準としてスライ
ダーの寸法より算出されるスライダーの凹部の磁気ディ
スク周方向中心線にサスペンション２５の中心線を合わ
せ、所定の固着位置にてスライダー２２とサスペンショ
ン２５の固着を行う。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のよう
な方法で浮上型磁気ヘッド装置の製造を行うと、スライ
ダーとサスペンションの固着位置が所定の位置から磁気
ディスク径方向にズレ易く、該固着位置に径方向のズレ
が生じると２つのスライダーレールにより受ける浮力と
サスペンションによる力のバランスが崩れ、スライダー
にブレ等が発生し、浮上型磁気ヘッド装置の浮上特性を
著しく損なうことになる。上述のような方法で浮上型磁
気ヘッド装置の製造を行う際には、基準線を設け、これ
にスライダーの外側形状を合わせてスライダーの位置合
わせを行い、かつ基準線を基準としてスライダーの寸法
よりサスペンションに対する所定の固着位置を算出して
サスペンションの位置合わせを行い、スライダーとサス
ペンションの固着を行っている。従って、スライダーの
外形加工，レール加工の加工誤差があまり大きいと、実
際のスライダーの凹部の磁気ディスク周方向中心線とこ
れを算出により求めたものとにズレが生じ、サスペンシ
ョンは所定の固着位置から径方向にズレた位置に固着さ
れてしまい浮上型磁気ヘッド装置の浮上特性を著しく損
なうこととなる。
な方法で浮上型磁気ヘッド装置の製造を行うと、スライ
ダーとサスペンションの固着位置が所定の位置から磁気
ディスク径方向にズレ易く、該固着位置に径方向のズレ
が生じると２つのスライダーレールにより受ける浮力と
サスペンションによる力のバランスが崩れ、スライダー
にブレ等が発生し、浮上型磁気ヘッド装置の浮上特性を
著しく損なうことになる。上述のような方法で浮上型磁
気ヘッド装置の製造を行う際には、基準線を設け、これ
にスライダーの外側形状を合わせてスライダーの位置合
わせを行い、かつ基準線を基準としてスライダーの寸法
よりサスペンションに対する所定の固着位置を算出して
サスペンションの位置合わせを行い、スライダーとサス
ペンションの固着を行っている。従って、スライダーの
外形加工，レール加工の加工誤差があまり大きいと、実
際のスライダーの凹部の磁気ディスク周方向中心線とこ
れを算出により求めたものとにズレが生じ、サスペンシ
ョンは所定の固着位置から径方向にズレた位置に固着さ
れてしまい浮上型磁気ヘッド装置の浮上特性を著しく損
なうこととなる。
【０００８】一方、近年では高密度記録化の要求に伴
い、上述のような浮上型磁気ヘッド装置においては低浮
上距離化が求められており、この点からもサスペンショ
ンの固着位置の高精度化が求められている。
い、上述のような浮上型磁気ヘッド装置においては低浮
上距離化が求められており、この点からもサスペンショ
ンの固着位置の高精度化が求められている。
【０００９】そこで、本発明においては、スライダーと
サスペンションの固着を精度良好に行うことができ、品
質の良好な浮上型磁気ヘッド装置を提供することのでき
る浮上型磁気ヘッド装置の製造方法を提供することを目
的とする。
サスペンションの固着を精度良好に行うことができ、品
質の良好な浮上型磁気ヘッド装置を提供することのでき
る浮上型磁気ヘッド装置の製造方法を提供することを目
的とする。
【００１０】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明の浮上型磁気ヘッド装置の製造方法は、一主
面にレール加工の施されたスライダーとサスペンション
を固着する際、上記スライダーのレール加工部の内側面
を基準にしてスライダーのサスペンションに対する固着
位置を決定することを特徴とするものである。
めに本発明の浮上型磁気ヘッド装置の製造方法は、一主
面にレール加工の施されたスライダーとサスペンション
を固着する際、上記スライダーのレール加工部の内側面
を基準にしてスライダーのサスペンションに対する固着
位置を決定することを特徴とするものである。
【００１１】
【作用】本発明の浮上型磁気ヘッド装置の製造方法にお
いては、一主面にレール加工の施されたスライダーとサ
スペンションを固着する際、上記スライダーのレール加
工部の内側面を基準にしてスライダーのサスペンション
に対する固着位置を決定するため、スライダーの外形加
工，レール加工の加工精度に左右されることなく、正確
にサスペンションに対する固着位置を決定することがで
きる。
いては、一主面にレール加工の施されたスライダーとサ
スペンションを固着する際、上記スライダーのレール加
工部の内側面を基準にしてスライダーのサスペンション
に対する固着位置を決定するため、スライダーの外形加
工，レール加工の加工精度に左右されることなく、正確
にサスペンションに対する固着位置を決定することがで
きる。
【００１２】
【実施例】以下、本発明を適用した具体的な実施例につ
いて図面を参照しながら説明する。先ず、図１に浮上型
磁気ヘッド装置の構成を示す。浮上型磁気ヘッド装置
は、図１に示すように図示しない磁気ヘッド素子の装着
されたスライダー２がサスペンション５に取り付けら
れ、アクチュエータ６に取り付けられている。スライダ
ー２は起動時には磁気ディスク７に接しているが、磁気
ディスク７の図中Ｒ1 方向の回転によって発生する空気
流を受けて浮上し、磁気ディスク７の表面より微小な間
隙をもって情報の記録再生を行い、停止時には磁気ディ
スク７上に降下するものである。また、磁気ディスク７
が図中Ｒ1 方向に回転する時、アクチュエータ６は図中
Ｒ2 方向に回動し、サスペンション５に取り付けられた
スライダー２を磁気ディスク７面上で図中矢印Ｍのよう
に移動させる。
いて図面を参照しながら説明する。先ず、図１に浮上型
磁気ヘッド装置の構成を示す。浮上型磁気ヘッド装置
は、図１に示すように図示しない磁気ヘッド素子の装着
されたスライダー２がサスペンション５に取り付けら
れ、アクチュエータ６に取り付けられている。スライダ
ー２は起動時には磁気ディスク７に接しているが、磁気
ディスク７の図中Ｒ1 方向の回転によって発生する空気
流を受けて浮上し、磁気ディスク７の表面より微小な間
隙をもって情報の記録再生を行い、停止時には磁気ディ
スク７上に降下するものである。また、磁気ディスク７
が図中Ｒ1 方向に回転する時、アクチュエータ６は図中
Ｒ2 方向に回動し、サスペンション５に取り付けられた
スライダー２を磁気ディスク７面上で図中矢印Ｍのよう
に移動させる。
【００１３】この時、図２に示されるようにスライダー
２の一主面にはレール加工が施されて溝部８が形成さ
れ、この溝部８の両側にはスライダーレール９，１０が
突条部として形成されている。さらに、磁気ヘッド素子
１が一方のスライダーレール９の磁気ディスク７の対向
面９ａに直交する一側面９ｂに設けられ、磁気ギャップ
が上記磁気ディスク７との対向面９ａに臨むようになさ
れている。よって、上記浮上型磁気ヘッド装置において
は、スライダーレール９，１０の磁気ディスク７との対
向面９ａ，１０ａ（いわゆる、エア・ベアリング・サー
フェス）が起動時及び停止時には磁気ディスク７と摺動
し、情報の記録再生時には磁気ディスク７の回転により
発生する空気流を受けることとなる。
２の一主面にはレール加工が施されて溝部８が形成さ
れ、この溝部８の両側にはスライダーレール９，１０が
突条部として形成されている。さらに、磁気ヘッド素子
１が一方のスライダーレール９の磁気ディスク７の対向
面９ａに直交する一側面９ｂに設けられ、磁気ギャップ
が上記磁気ディスク７との対向面９ａに臨むようになさ
れている。よって、上記浮上型磁気ヘッド装置において
は、スライダーレール９，１０の磁気ディスク７との対
向面９ａ，１０ａ（いわゆる、エア・ベアリング・サー
フェス）が起動時及び停止時には磁気ディスク７と摺動
し、情報の記録再生時には磁気ディスク７の回転により
発生する空気流を受けることとなる。
【００１４】また、スライダーとサスペンションは図３
に示すように固着されている。磁気ヘッド素子１の装着
されたスライダー２は固着面２ａにて可とう性を有する
板バネ状のジンバル３の固着部３ａに固着されている。
なお、スライダー２の固着面２ａはレール加工を施され
る面の背面となっている。さらに、ジンバル３は固着部
３ｂにてロードビーム４の固着部４ａと固着されてお
り、ジンバル３とロードビーム４によってサスペンショ
ン５を形成している。
に示すように固着されている。磁気ヘッド素子１の装着
されたスライダー２は固着面２ａにて可とう性を有する
板バネ状のジンバル３の固着部３ａに固着されている。
なお、スライダー２の固着面２ａはレール加工を施され
る面の背面となっている。さらに、ジンバル３は固着部
３ｂにてロードビーム４の固着部４ａと固着されてお
り、ジンバル３とロードビーム４によってサスペンショ
ン５を形成している。
【００１５】従って、上述のような浮上型磁気ヘッド装
置において、磁気ヘッド素子１の装着されたスライダー
２の固着面２ａ上のジンバル３の固着部３ａとの固着位
置によってスライダー２の浮上姿勢は大きく左右される
ことがわかる。すなわち、ジンバル３の中心線（サスペ
ンション５の中心線）が固着面２ａ中の磁気ディスク７
周方向中心線（スライダー２の溝部８の磁気ディスク７
周方向中心線）と一致している場合には、スライダー２
の２つのエア・ベアリング・サーフェス（対向面９ａ，
１０ａ）への空気流による浮力とサスペンション５から
の力がバランスし、スライダー２を磁気ディスク７径方
向への傾きを生じさせることなく浮上させることがで
き、かつスライダー２が磁気ディスク７径方向に移動し
た際にもスライダー２のブレが発生することがないた
め、良好な浮上特性を得ることができる。しかしなが
ら、スライダー２の固着面２ａのサスペンション５に対
する固着位置に径方向のズレが生じると、左右のエア・
ベアリング・サーフェスに受ける浮力の差によるスライ
ダー２の磁気ディスク７径方向の傾き、スライダー２の
磁気ディスク７径方向移動時のモーメント等が発生し、
良好な浮上特性を得ることができない。
置において、磁気ヘッド素子１の装着されたスライダー
２の固着面２ａ上のジンバル３の固着部３ａとの固着位
置によってスライダー２の浮上姿勢は大きく左右される
ことがわかる。すなわち、ジンバル３の中心線（サスペ
ンション５の中心線）が固着面２ａ中の磁気ディスク７
周方向中心線（スライダー２の溝部８の磁気ディスク７
周方向中心線）と一致している場合には、スライダー２
の２つのエア・ベアリング・サーフェス（対向面９ａ，
１０ａ）への空気流による浮力とサスペンション５から
の力がバランスし、スライダー２を磁気ディスク７径方
向への傾きを生じさせることなく浮上させることがで
き、かつスライダー２が磁気ディスク７径方向に移動し
た際にもスライダー２のブレが発生することがないた
め、良好な浮上特性を得ることができる。しかしなが
ら、スライダー２の固着面２ａのサスペンション５に対
する固着位置に径方向のズレが生じると、左右のエア・
ベアリング・サーフェスに受ける浮力の差によるスライ
ダー２の磁気ディスク７径方向の傾き、スライダー２の
磁気ディスク７径方向移動時のモーメント等が発生し、
良好な浮上特性を得ることができない。
【００１６】そこで、本実施例の浮上型磁気ヘッド装置
の製造方法においては、スライダーの固着面上のサスペ
ンションに対する固着位置（ジンバルの固着部の固着位
置）をスライダーのレール加工部の内側面を基準面とし
て決定する。すなわち、先ず、図４に示すように、スラ
イダー２の水平方向に鏡筒１２に接続されたＣＣＤカメ
ラ１１を設け、図５に示されるように鏡筒１２の画像１
２ａ中に中心線Ｍ及び中心線Ｍより等分の位置に基準線
Ｌ1 ，Ｌ2 を設け、スライダー２を図４中矢印Ｘ1 ，Ｙ
1 方向に移動させて基準線Ｌ1 ，Ｌ2 にスライダーレー
ル９，１０の内側面９ｃ，１０ｃを合致させ、スライダ
ー２の位置合わせを行う。その後、スライダー２の溝部
８の磁気ディスク７周方向中心線である中心線Ｍにサス
ペンション５の中心線を合わせ、スライダー２とサスペ
ンション５の固着を行う。なお、スライダー２の固着面
２ａには接着剤１３が供給されている。
の製造方法においては、スライダーの固着面上のサスペ
ンションに対する固着位置（ジンバルの固着部の固着位
置）をスライダーのレール加工部の内側面を基準面とし
て決定する。すなわち、先ず、図４に示すように、スラ
イダー２の水平方向に鏡筒１２に接続されたＣＣＤカメ
ラ１１を設け、図５に示されるように鏡筒１２の画像１
２ａ中に中心線Ｍ及び中心線Ｍより等分の位置に基準線
Ｌ1 ，Ｌ2 を設け、スライダー２を図４中矢印Ｘ1 ，Ｙ
1 方向に移動させて基準線Ｌ1 ，Ｌ2 にスライダーレー
ル９，１０の内側面９ｃ，１０ｃを合致させ、スライダ
ー２の位置合わせを行う。その後、スライダー２の溝部
８の磁気ディスク７周方向中心線である中心線Ｍにサス
ペンション５の中心線を合わせ、スライダー２とサスペ
ンション５の固着を行う。なお、スライダー２の固着面
２ａには接着剤１３が供給されている。
【００１７】本実施例の製造方法によれば、基準線
Ｌ1 ，Ｌ2 を基準として、すなわちスライダーレール
９，１０の内側面９ａ，１０ａを基準面としてスライダ
ー２の位置合わせを行い、かつ内側面９ａ，１０ａを基
準面として決定される中心線Ｍにサスペンション５の中
心線を合わせて位置合わせを行うため、スライダー２の
外形加工，レール加工の精度に影響されることなくスラ
イダー２の溝部８の磁気ディスク７周方向中心線とサス
ペンション５の中心線を一致させることができ、精度良
好にスライダー２とサスペンション５の固着を行うこと
が可能である。なお、従来の製造方法によって製造され
る浮上型磁気ヘッド装置のスライダーのサスペンション
に対する固着位置の磁気ディスク径方向の精度は±５０
μｍ程度であったが、本実施例の製造方法によれば、固
着位置の磁気ディスク径方向の精度を±２０μｍ程度と
することができる。
Ｌ1 ，Ｌ2 を基準として、すなわちスライダーレール
９，１０の内側面９ａ，１０ａを基準面としてスライダ
ー２の位置合わせを行い、かつ内側面９ａ，１０ａを基
準面として決定される中心線Ｍにサスペンション５の中
心線を合わせて位置合わせを行うため、スライダー２の
外形加工，レール加工の精度に影響されることなくスラ
イダー２の溝部８の磁気ディスク７周方向中心線とサス
ペンション５の中心線を一致させることができ、精度良
好にスライダー２とサスペンション５の固着を行うこと
が可能である。なお、従来の製造方法によって製造され
る浮上型磁気ヘッド装置のスライダーのサスペンション
に対する固着位置の磁気ディスク径方向の精度は±５０
μｍ程度であったが、本実施例の製造方法によれば、固
着位置の磁気ディスク径方向の精度を±２０μｍ程度と
することができる。
【００１８】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明の浮上型磁気ヘッド装置の製造方法においては、一主
面にレール加工の施されたスライダーとサスペンション
を固着する際、上記スライダーのレール加工部の内側面
を基準にしてスライダーのサスペンションに対する固着
位置を決定するため、スライダーの外側加工，レール加
工の加工精度に左右されることなく、正確にサスペンシ
ョンに対する固着位置を決定することができ、スライダ
ーとサスペンションの固着を精度良好に行うことがで
き、品質の良好な浮上型磁気ヘッド装置を提供すること
が可能である。
明の浮上型磁気ヘッド装置の製造方法においては、一主
面にレール加工の施されたスライダーとサスペンション
を固着する際、上記スライダーのレール加工部の内側面
を基準にしてスライダーのサスペンションに対する固着
位置を決定するため、スライダーの外側加工，レール加
工の加工精度に左右されることなく、正確にサスペンシ
ョンに対する固着位置を決定することができ、スライダ
ーとサスペンションの固着を精度良好に行うことがで
き、品質の良好な浮上型磁気ヘッド装置を提供すること
が可能である。
【００１９】また、本発明の浮上型磁気ヘッド装置の製
造方法は他の電子部品の製造方法に応用することも可能
であり、その工業的価値は非常に高い。
造方法は他の電子部品の製造方法に応用することも可能
であり、その工業的価値は非常に高い。
【図１】浮上型磁気ヘッド装置の構成例を示す要部概略
斜視図である。
斜視図である。
【図２】スライダー部の要部拡大斜視図である。
【図３】スライダーとサスペンションの構成を示す側面
図である。
図である。
【図４】本発明の浮上型磁気ヘッド装置の製造方法を適
用した実施例を示す模式図である。
用した実施例を示す模式図である。
【図５】本発明の浮上型磁気ヘッド装置の製造方法を適
用した実施例においてスライダーの位置合わせを行って
いる状態を示す模式図である。
用した実施例においてスライダーの位置合わせを行って
いる状態を示す模式図である。
【図６】従来の浮上型磁気ヘッド装置の製造方法を示す
模式図である。
模式図である。
【図７】従来の浮上型磁気ヘッド装置の製造方法におい
てスライダーの位置合わせを行っている状態を示す模式
図である。
てスライダーの位置合わせを行っている状態を示す模式
図である。
１・・・・・・磁気ヘッド素子 ２・・・・・・スライダー ５・・・・・・サスペンション ９，１０・・・スライダーレール ９ｃ，１０ｃ・内側面 １１・・・・・ＣＣＤカメラ １２・・・・・鏡箇 Ｌ1 ，Ｌ2 ・・基準線 Ｍ・・・・・・中心線
Claims (1)
- 【請求項１】 一主面にレール加工の施されたスライダ
ーとサスペンションを固着する際、上記スライダーのレ
ール加工部の内側面を基準にしてスライダーのサスペン
ションに対する固着位置を決定することを特徴とする浮
上型磁気ヘッド装置の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31433092A JPH06150597A (ja) | 1992-10-30 | 1992-10-30 | 浮上型磁気ヘッド装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31433092A JPH06150597A (ja) | 1992-10-30 | 1992-10-30 | 浮上型磁気ヘッド装置の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06150597A true JPH06150597A (ja) | 1994-05-31 |
Family
ID=18052037
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31433092A Withdrawn JPH06150597A (ja) | 1992-10-30 | 1992-10-30 | 浮上型磁気ヘッド装置の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06150597A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6539609B2 (en) * | 1994-07-05 | 2003-04-01 | International Business Machines Corporation | Method of forming a head gimbal assembly |
| US7371488B2 (en) | 2003-11-14 | 2008-05-13 | Tdk Corporation | Method of manufacturing magnetic head |
-
1992
- 1992-10-30 JP JP31433092A patent/JPH06150597A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6539609B2 (en) * | 1994-07-05 | 2003-04-01 | International Business Machines Corporation | Method of forming a head gimbal assembly |
| US7371488B2 (en) | 2003-11-14 | 2008-05-13 | Tdk Corporation | Method of manufacturing magnetic head |
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