JPH08329636A - ヘッド支持機構及びこれを用いた記録再生装置 - Google Patents

ヘッド支持機構及びこれを用いた記録再生装置

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JPH08329636A
JPH08329636A JP7562196A JP7562196A JPH08329636A JP H08329636 A JPH08329636 A JP H08329636A JP 7562196 A JP7562196 A JP 7562196A JP 7562196 A JP7562196 A JP 7562196A JP H08329636 A JPH08329636 A JP H08329636A
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Atsushi Ito
淳 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】取付誤差が生じても、ヘッド−ディスク間の隙
間変動、あるいは接触力変動を小さく押さえることが可
能なヘッド支持機構及びこれを用いた記録再生装置の提
供。 【解決手段】情報記録媒体2に対して情報の記録及び再
生を行う記録再生ヘッド1を支持するヘッド支持機構3
において、前記記録再生ヘッド1を支持し、該記録再生
ヘッド1に初期モーメントを付与する可撓部4と、この
可撓部4を支持するビーム部9と、このビーム部9を支
持し、前記記録再生ヘッド1の着力点に押し付け力を付
与するバネ部7とを有することを特徴とするヘッド支持
機構及びこれを用いた記録再生装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報記録媒体上で
情報の記録再生を行う記録再生素子を備えた記録再生ヘ
ッドを支持するヘッド支持機構、及びこれを用いた記録
再生装置に関し、特に、情報記録媒体上を記録再生ヘッ
ドが浮上する際に情報記録媒体と記録再生ヘッドとの隙
間を小さくかつ安定に保つこと、または、情報記録媒体
と記録再生ヘッドが接触する際の接触状態を低接触力か
つ安定に保つことを可能にし、ひいては高密度記録を実
現することが可能なヘッド支持機構に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気ディスク装置等の情報機器に
おける高密度記録のために、記録再生素子を備えた記録
再生ヘッド(以下、「ヘッド」という)と情報記録媒体
であるディスクとの隙間をより小さくかつ安定に保つ低
浮上化技術が重要となっている。ヘッドの低浮上化を妨
げる原因のひとつに、ヘッド支持機構の有する幾何学的
誤差などに伴うヘッド−ディスク間の隙間変動がある。
【0003】図20は、従来のヘッド支持機構の概略を
示したものであり、(a)は上面図、(b)は組立前の
側面図、(c)は組立後(ヘッドをディスクの方向に押
し付けた状態)の側面図である。ヘッド支持機構103
は、ヘッド101をディスク102の方向に押し付ける
機能を有するバネ部107と、回転するディスク102
にヘッド101の姿勢を倣わせるため、ヘッド101を
弾性的に支持する可撓部(以下「ジンバル」という)1
04と、一端に前記バネ部107を備え、他端に前記ジ
ンバル104を備えてなるビーム部109とから構成さ
れている。ここで、ビーム部9は、その長手方向のほぼ
全域にわたって薄板の縁をほぼ直角に折り曲げるなどの
手段によりバネ部107やジンバル104に比べて剛性
を高めた構造となっている。そして、ヘッド支持機構1
03は、ヘッド101をディスク102上の所定のトラ
ック(図示せず)に位置決めするためのアクチュエータ
アーム105に取付部106を介して取り付けられる。
尚、バネ部107及びジンバル104とビーム部109
とを一体的に形成しても良い。また、ヘッド支持機構1
03とアクチュエータアーム105とを一体的に形成し
ても良い。
【0004】バネ部107の変形により発生する押し付
け力は、ヘッド101の背面が接続されるジンバル10
4上、もしくはそれに対向するビーム部109上に設け
られる凸部(以下「ピボット」という)108を介して
ヘッド101に加えられる。
【0005】図20(c)に示されるように、ヘッド1
01は、上述のようなヘッド支持機構103によってデ
ィスク102に押し付けられるとともに、ディスク10
1の回転に伴いヘッド−ディスク間で発生する空気流の
動圧によって浮上し、双方のバランスがとれた位置に設
定される。従って、ヘッド支持機構が取り付けられるア
クチュエータアーム105の位置誤差やヘッド支持機構
自体が有する形状誤差などに起因するいわゆる取付誤差
よって、ヘッド101のディスク102への押し付け状
態が変動すれば、ヘッド101の浮上姿勢も変動する。
ヘッド101とディスク102の隙間(ヘッド浮上量)
は、この変動分をマージンとして見込んで決められるの
で、ヘッド101の低浮上化を実現するためには、かか
るヘッド101の浮上姿勢の変動を極力小さくすること
が必要となる。
【0006】従来のヘッド支持機構における取付誤差と
ヘッド押し付け状態の変動との関係を図21及び図22
を参照しつつ説明する。図21は、図20(c)におい
て示した状態を模式的に表したものであり、同図に示し
た部分と同一部分又は同一機能を有する部分について
は、同図で用いた符号と同一の符号を用いることにより
重複説明を省略する。
【0007】図21(a)は、取付高さ誤差dxが生じ
た場合のヘッド押し付け状態を示したものであり、基準
状態(図中の点線で表示)と比較すると、バネ部107
及びジンバル104の双方に変形が生ずることがわか
る。バネ部107の変形は押し付け力変動dWを生じさ
せ、ジンバル104の変形はモーメント変動dMを生じ
させる。かかる変形の大きさは取付高さ誤差dxに比例
して変化するが、バネ部107に生ずる角度変化(α)
とジンバル104に生ずる角度変化(β)とは幾何学的
にみて常に等しい。一方、図21(b)は、取付角度誤
差dθが生じた場合を示したものであり、基準状態(図
中の点線で表示)と比較すると、バネ部107のみが変
形することがわかる。従って、取付角度誤差dθが生じ
た場合は、押し付け力変動dWのみが発生し、モーメン
ト変動は発生しない。
【0008】図22は、ヘッドに加わる外力及びモーメ
ントとそれらの変動を模式的に示したものである。ヘッ
ド101には、図示しないピボットを介して着力点11
0にバネ部107の変形により発生する押し付け力Wが
加えられる。また、ディスク102の回転(図中の矢印
Aは回転方向を示す)に伴って発生する流体力Fは、こ
の着力点110において発生し、押し付け力Wと釣り合
う。
【0009】図22に示すように、押し付け力変動dW
はヘッド101をディスクから遠ざけ、浮上隙間hを大
きくする作用を有する。また、モーメント変動dMは、
ヘッド101を図中左回りに回転させ、浮上隙間hを小
さくする作用を有する。
【0010】従って、取付高さ誤差dxが生じた場合
は、押し付け力変動dWとモーメント変動dMの2つの
作用の大小関係によって、トータルの隙間変動が決ま
る。例えば、バネ部107の剛性が高い場合には、押し
付け力変動dWによる浮上隙間を大きくする作用が優
り、逆にジンバルの剛性が高い場合には、モーメント変
動dMによる浮上隙間を小さくする作用が優る。
【0011】次に、接触ヘッドの場合について、図23
を参照しつつ説明する。接触ヘッドの一つの方式とし
て、従来の浮上ヘッドの一部をディスク上で摺動させる
浮上力併用接触方式が提案されている(特公平7−62
945号参照)。この方式においては、ヘッド押し付け
力Wが流体力Fと接触力Sの合力(図中の点線矢印で表
示)と釣り合う関係にある。即ち、押し付け力Wは浮上
力Fと接触力Sに分配されることになる。
【0012】ここで、取付高さ誤差dxに伴う押し付け
力変動dWは、浮上力Fと接触力Sの双方を減少させる
作用を有し、モーメント変動dMは、押し付け力Wを接
触力Sにより大きく配分する作用を有する。従って、浮
上ヘッドの場合と同じように、接触力の変動は、これら
2つの作用のバランスで決まる。また、取付角度誤差d
θに伴う押し付け力変動dWは、浮上力Fと接触力Sの
双方を減少させる作用を有する。このように、接触ヘッ
ドの接触力は取付誤差によって変動するので、その変動
分をマージンとして見込んで接触力Sを設定する必要が
ある。
【0013】また、接触ヘッドを用いる場合、摺動に伴
う摩耗を低減する必要があり、そのためには、接触力S
を十分小さくかつ安定に維持するとともに、製品間でば
らつきが生じないようにする必要がある。しかし、上記
したヘッド支持機構の取付誤差は、かかる低接触力の実
現と接触力の安定化を妨げる要因となり、摺動に伴う摩
耗低減の妨げとなっている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
従来はヘッド支持機構の取付誤差に伴ってヘッド−ディ
スク間の浮上隙間が変動し、低浮上化の妨げとなってい
た。また、接触ヘッドにおいては、低接触力の実現と接
触力の安定化が妨げられ、摩耗低減を実現することが困
難であった。
【0015】そこで、本発明では、かかる問題を解決
し、取付誤差が生じても、ヘッド−ディスク間の隙間変
動、あるいは接触力変動を小さく押さえることが可能な
ヘッド支持機構を提供するとともに、それを用いてヘッ
ドの低浮上化あるいは低接触力かつ安定な接触状態を実
現し、高密度記録が可能な記録再生装置を提供すること
を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、以下のような手段を提供する。第1
に、情報記録媒体に対して情報の記録及び再生を行う記
録再生ヘッドを支持するヘッド支持機構において、前記
記録再生ヘッドを支持し、該記録再生ヘッドに初期モー
メントを付与する可撓部と、この可撓部を支持するビー
ム部と、このビーム部を支持し、前記記録再生ヘッドの
着力点に押し付け力を付与するバネ部とを有することを
特徴とするヘッド支持機構を提供する。
【0017】ここで、前記記録再生ヘッドは、前記情報
記録媒体の回転に伴って発生する流体力により該情報記
録媒体上を浮上した状態で情報の記録及び再生を行い、
前記着力点は、前記流体力が作用する位置よりも前記情
報記録媒体の回転方向側に設定されることを特徴とする
ものでも良い。
【0018】また、前記記録再生ヘッドは、前記情報記
録媒体の回転に伴って発生する流体力を受けつつ、該情
報記録媒体上に接触した状態で情報の記録及び再生を行
い、前記着力点は、前記流体力と前記接触に伴って発生
する接触力の合力がが作用する位置よりも前記情報記録
媒体の回転方向側に設定されることを特徴とするもので
も良い。
【0019】一方、前記可撓部は、所定の角度を有する
折返し部やトーションバーを有するものでも良く、さら
に前記記録再生ヘッドと当接する当接面を有するもので
も良い。
【0020】第2に、情報記録媒体に対して情報の記録
及び再生を行う記録再生ヘッドを支持するヘッド支持機
構において、前記記録再生ヘッドを支持する可撓部と、
この可等部を支持するビーム部と、このビーム部を支持
し、前記記録再生ヘッドの着力点に押し付け力を付与す
るバネ部とを備え、前記ビーム部の一部に中間バネ部が
少なくとも1箇所設けられていることを特徴とするヘッ
ド支持機構を提供する。
【0021】ここで、前記可撓部は、前記記録再生ヘッ
ドに初期モーメントを付与することを特徴とするもので
も良い。また、前記中間バネ部は、予め前記情報記録媒
体から離れる方向へ湾曲していることを特徴とするもの
でも良く、あるいは、前記中間バネ部近傍で前記ビーム
部に作用する曲げモーメントがゼロになることを特徴と
するものでも良い。
【0022】第3に、情報記録媒体に対して情報の記録
及び再生を行う記録再生ヘッドを支持するヘッド支持機
構において、前記記録再生ヘッドを支持する可撓部と、
この可等部を支持するビーム部と、このビーム部を支持
し、前記記録再生ヘッドの着力点に押し付け力を付与す
るバネ部とを備え、前記ビーム部の前記可撓部を支持す
る先端部に先端バネ部が設けられていることを特徴とす
るヘッド支持機構を提供する。
【0023】ここで、前記可撓部は、前記記録再生ヘッ
ドに初期モーメントを付与することを特徴とするもので
も良い。また、前記先端バネ部近傍で前記ビーム部に作
用する曲げモーメントがゼロになることを特徴とするも
のでも良い。
【0024】第4に、情報記録媒体に対して情報の記録
再生を行う記録再生ヘッドを支持するヘッド支持機構に
おいて、前記記録再生ヘッドを支持する可撓部と、この
可撓部を支持しするビーム部と、前記記録再生ヘッドを
前記情報記録媒体方向に押し付ける力を発生させるバネ
部とを備え、前記ビーム部は、全体としてバネ材からな
ることを特徴とするヘッド支持機構を提供する。
【0025】ここで、前記可撓部は、前記記録再生ヘッ
ドに初期モーメントを付与することを特徴とするもので
も良い。また、前記ビーム部は、全体として予め前記情
報記録媒体から離れる方向へ湾曲していることを特徴と
するものでも良い。
【0026】第5に、情報記録媒体と、この情報記録媒
体に対して情報の記録及び再生を行う記録再生ヘッド
と、この記録再生ヘッドを支持し、該記録再生ヘッドに
初期モーメントを付与する可撓部と、この可撓部を支持
するビーム部と、このビーム部を支持し、前記記録再生
ヘッドの着力点に押し付け力を付与するバネ部と、この
バネ部を支持し、前記記録再生ヘッドを前記情報記録媒
体上の所定の位置に移動させることが可能なアクチュエ
ータアームとを有することを特徴とする記録再生装置を
提供する。
【0027】ここで、前記記録再生ヘッドは、前記情報
記録媒体の回転に伴って発生する流体力により該情報記
録媒体上を浮上した状態で情報の記録及び再生を行い、
前記着力点は、前記流体力が作用する位置よりも前記情
報記録媒体の回転方向側に設定されることを特徴とする
ものでも良い。
【0028】また、前記記録再生ヘッドは、前記情報記
録媒体の回転に伴って発生する流体力を受けつつ、該情
報記録媒体上に接触した状態で情報の記録及び再生を行
い、前記着力点は、前記流体力と前記接触に伴って発生
する接触力の合力がが作用する位置よりも前記情報記録
媒体の回転方向側に設定されることを特徴とするもので
も良い。
【0029】一方、前記ビーム部の一部に中間バネ部が
少なくとも1箇所設けられていることを特徴とするもの
でも良い。また、前記中間バネ部は、予め前記情報記録
媒体から離れる方向へ湾曲していることを特徴とするも
のでも良く、あるいは、前記中間バネ部近傍で前記ビー
ム部に作用する曲げモーメントがゼロになることを特徴
とするものでも良い。
【0030】また、前記ビーム部の前記可撓部を支持す
る先端部に先端バネ部が設けられていることを特徴とす
るものでも良く、前記先端バネ部近傍で前記ビーム部に
作用する曲げモーメントがゼロになることを特徴とする
ものでも良い。
【0031】さらに、前記ビーム部は、全体としてバネ
材からなることを特徴とするものでも良く、前記ビーム
部は、全体として予め前記情報記録媒体から離れる方向
へ湾曲していることを特徴とするものでも良い。
【0032】尚、上記した各手段において、前記可撓部
と前記バネ部の少なくとも一方は、前記ビーム部と一体
的に形成されることを特徴とするものでも良い。以上示
した手段によれば、取付誤差が生じても、ヘッド−ディ
スク間の隙間変動、あるいは接触力変動を小さく押さえ
ることが可能なヘッド支持機構を提供することができる
とともに、それを用いてヘッドの低浮上化あるいは低接
触力かつ安定な接触状態を実現し、高密度記録が可能な
記録再生装置をも提供することできる。
【0033】
【発明の実施の形態】
第1の実施形態 本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に
説明する。まず、本発明にかかる記録再生装置の一例と
して、磁気ディスク装置の概要について、図19を参照
しつつ説明する。
【0034】図19は、ロータリーアクチュエータを用
いた磁気ディスク装置の概略を示したものである。ディ
スク201は、スピンドル202に装着され、所定の回
転数で回転される。ディスク201上に浮上若しくは接
触した状態で情報の記録再生を行う記録再生素子を搭載
したヘッド203は、ヘッド支持機構204の長手方向
の一端に取り付けられている。一方、ヘッド支持機構2
04の長手方向の他端は、取付部を介してアクチュエー
タアーム205の一端に接続されている。さらに、アク
チュエータアーム205の他端には、リニアモータの一
種であるボイスコイルモータ206が設けられている。
ボイスコイルモータ206は、前記アクチュエータアー
ム205のボビン部に巻き上げられた図示しない駆動コ
イルと、それを挟み込むように対向して配置された永久
磁石及び対向ヨークからなる磁気回路とから構成され
る。アクチュエータアーム205は、固定軸207の上
下2カ所に設けられた図示しないボールベアリングによ
って保持され、ボイスコイルモータ206により回転揺
動が自在にできるようになっている。
【0035】尚、本発明は、上記したロータリーアクチ
ュエータを用いた磁気ディスク装置に限られず、リニア
アクチュエータ等を用いた他の磁気ディスク装置や、同
様の構成を有する他の記録再生装置に関しても広く適用
が可能である。
【0036】次に、本発明に係るヘッド支持機構の第1
の実施形態について、図1及び図2を参照しつつ詳細に
説明する。図1は、本発明に係るヘッド支持機構の第1
の実施形態を示したもので、(a)は上面図、(b)は
組立前の側面図、(c)は組立後(ヘッドをディスクの
方向に押し付けた状態)の側面図である。また、図2
は、ヘッドに加わる外力及びモーメントとそれらの変動
を模式的に示したものである。
【0037】ヘッド支持機構3は、ヘッド1をディスク
2の方向に押し付ける機能を有するバネ部7と、回転す
るディスク2にヘッド1の姿勢を倣わせるため、ヘッド
1を弾性的に支持する可撓部(以下「ジンバル」とい
う)4と、一端に前記バネ部7を備え、他端に前記ジン
バル4を備えてなるビーム部9とから構成されている。
ここで、ジンバル4には折返し部4aが形成されてい
る。また、ビーム部9は、その長手方向のほぼ全域にわ
たって薄板の縁をほぼ直角に折り曲げるなどの手段によ
りバネ部7やジンバル4に比べて剛性を高めた構造とな
っている。そして、ヘッド支持機構3は、ヘッド1をデ
ィスク2上の所定のトラック(図示せず)に位置決めす
るためのアクチュエータアーム5に取付部6を介して取
り付けられる。尚、バネ部7及びジンバル4とビーム部
9とを一体的に形成しても良い。また、ヘッド支持機構
3とアクチュエータアーム5とを一体的に形成しても良
い。
【0038】バネ部7の変形により発生する押し付け力
は、ヘッド1の背面が接続されるジンバル4上、もしく
はそれに対向するビーム部9上に設けられる凸部(以下
「ピボット」という)8を介してヘッド1に加えられ
る。
【0039】図2に示すように、ヘッド1には、ピボッ
トを介して着力点10にバネ部7の変形により発生する
押し付け力Wが加えられると同時に、ジンバル4の初期
変形による初期モーメントMが加えられる。この初期モ
ーメントMは、例えば図1(b)に示すように、組立前
にジンバル4の折返し部4aが所定の角度を有するよう
に構成しておき、図1(c)に示すように、組立時にジ
ンバル4を初期変形させることにより与えられる。
【0040】かかる形態によれば、上記押し付け力Wと
初期モーメントMの組み合わせによれば、図2に示すよ
うに、着力点10から所定距離L(=M/W)だけ離れ
た仮想着力点11に見かけ上の力W(図中の点線矢印で
表示)が作用した場合と力学的に等価な状態が実現され
る。従って、ディスク2の回転(図中の矢印Aは回転方
向を示す)に伴って発生する流体力Fは、押し付け力W
及び初期モーメントMの組み合わせによって生じる見か
け上の力Wと釣り合うように、仮想着力点11において
発生する。
【0041】例えば、図2と図22とを比較すると明ら
かなように、ヘッド1の浮上状態を決定する流体力Fの
大きさとその作用位置を従来と変化させずに、押し付け
力Wの着力点10のみを移動させることができる。即
ち、ヘッド1の所定の浮上状態を実現するために、初期
モーメントMの作用を利用して流体力Fの作用位置(以
下「流体力作用位置」という)と異なる位置に押し付け
力Wの着力点10を設定することが可能となる。
【0042】従来のように着力点と流体力作用位置とが
一致する場合には、図22に示すように、流体力作用位
置を基準とするモーメント変動はdMのみであった。こ
れに対し、本発明においては、図2に示すように、流体
力作用位置を基準とすると、dM以外に押し付け力変動
dWもL(=M/W)を腕とするモーメント成分として
作用し、トータルのモーメント変動はdM−dW・Lと
なる。従って、ヘッド支持機構の取付誤差に伴う押し付
け状態の変動、あるいはそれに伴う隙間変動は、着力点
10の選び方によって変わってくる。
【0043】図3は、所定の大きさの取付誤差を仮定し
た時の隙間変動を、プロットしたものである。ここで、
横軸は着力点の位置を示しており、横軸の原点は流体力
作用位置と同じ位置に着力点がある場合を意味する。ま
た、横軸の正方向は着力点を流体力作用位置よりもディ
スク回転方向と反対側(以下「上流側」という)にずら
した場合、負方向はディスク回転方向側(以下「下流
側」という)にずらした場合をそれぞれ意味している。
一方、縦軸は所定の浮上隙間に対する隙間変動を示して
おり、隙間が増加する変動を正に、減少する変動を負に
とっている。
【0044】まず、取付高さ誤差に伴う隙間変動を図中
の直線aで示す。図3に示す例においては、取付高さ誤
差が生じることにより、従来のように着力点が流体力作
用位置と同じ位置にある場合、浮上隙間が減少する変動
が生じる。これは、押し付け力変動dWに伴う浮上隙間
を増加させる作用よりも、モーメント変動dMに伴う浮
上隙間を減少させる作用が優っていることによる。従っ
て、取付高さ誤差に伴う隙間変動をゼロにするために
は、着力点を下流側へ移動させることが必要となる。今
後の技術動向を考慮すると、ジンバルの剛性を現状より
低くすることが困難であるのに対し、バネ部の剛性は低
くする方向にあることから、取付高さ誤差により生じる
隙間変動は図中の直線aに示すような傾向がより顕著と
なることが予想される。
【0045】次に、取付角度誤差に伴う隙間変動を図中
の直線bで示す。図3に示す例においては、取付角度誤
差が生じることにより、従来のように着力点が流体力作
用位置と同じ位置にある場合、浮上隙間が増加する変動
が生ずる。これは、取付角度誤差に伴って発生するのが
押し付け力変動dWのみだからである。今後の技術動向
を考慮すると、バネ部の剛性を低くする方向にあること
から、取付角度誤差に伴う押し付け力変動dWは小さく
なる傾向にある。従って、取付角度誤差に伴う隙間変動
よりも取付高さ誤差に伴う隙間変動の方が支配的になる
と考えられる。
【0046】さらに、取付誤差に伴う隙間変動の最悪値
は、図中の曲線cで示すように、上記2種類の取付誤差
に伴う隙間変動の絶対値の和で与えられる。図3に示し
た例では、本発明に基づき着力点を下流側の所定の位置
dに設定することにより、隙間変動の最悪値を最小にす
ることが可能となることがわかる。このように、最適な
着力点を選択することにより、ヘッド支持機構の取付誤
差に伴うヘッド−ディスク間の隙間変動を最小にするこ
とが可能となる。
【0047】尚、隙間変動を最小にする着力点の位置
は、想定する取付高さ誤差及び取付角度誤差の大きさに
依存し、それらのバランスによって決定されるため、製
作精度等との兼ね合いから、常に一定の値を採るとは限
らないことは言うまでもない。
【0048】次に、本実施形態を接触ヘッドに適用した
場合について説明する。図4は、接触ヘッド1に加わる
外力及びモーメントとそれらの変動を模式的に示したも
のである。図に示すように、スライダ支持機構の取付誤
差によって生じる押し付け力変動dWは着力点10に作
用し、浮上力変動と接触力変動に分配され、接触力Sを
減少させる作用が生じる。一方、モーメント変動dM
は、浮上力変動と接触力変動の配分を変化させ、接触力
Sを増加させる作用が生じる。つまり、浮上ヘッドの場
合に問題となった浮上隙間の変動は、接触ヘッドの場合
には接触力Sの変動に置き換わることになる。従って、
接触ヘッドの場合にも本発明は有効であり、図4に示す
ように初期モーメントMを加えることにより着力点10
を従来の浮上力Fと接触力Sの合力の作用位置(以下
「合力作用位置」という)11aからずらすことによ
り、取付誤差に伴う接触力Sの変動を低減することが可
能である。
【0049】図5は、接触ヘッドにおいて所定の取付誤
差を仮定したときの接触力変動をプロットしたものであ
る。ここで、横軸は着力点の位置を示しており、横軸の
原点は、合力作用位置と同じ位置に着力点がある場合を
意味する。また、横軸の正方向は着力点を合力作用位置
よりも上流側にずらした場合、負方向は下流側にずらし
た場合をそれぞれ意味する。一方、縦軸は所定の接触力
に対する接触力変動を示しており、接触力が大きくなる
変動を正、小さくなる変動を負にとっている。
【0050】まず、取付高さ誤差に伴う接触力変動を図
中の直線aで示す。図5に示す例においては、取付高さ
誤差が生じることにより、従来のように合力作用位置と
同じ位置にある場合、接触力が増加する変動が生ずる。
これは、押し付け力変動dWに伴う接触力を減少させる
作用よりもモーメント変動dMに伴う接触力を増加させ
る作用が優っていることによる。従って、取付高さ誤差
に伴う接触力変動をゼロにするためには、着力点を下流
側へ移動させることが必要となる。今後の技術動向を考
慮すると、接触ヘッドの場合もジンバルの剛性を現状よ
り低くすることが困難であるのに対し、低荷重化の実現
のためバネ部の剛性は低くする方向にあることから、取
付高さ誤差により生じる接触力変動は図中の直線aに示
すような傾向がより顕著となることが予想される。
【0051】次に、取付角度誤差に伴う接触力変動を図
中の直線bで示す。図5に示す例においては、取付角度
誤差が生じることにより、従来のように着力点が合力作
用位置と同じ位置にある場合、接触力が若干減少する変
動が生ずる程度である。これは、取付角度誤差に伴って
発生するのが押し付け力変動dWのみであり、接触ヘッ
ドにおいては、その大部分が流体力に吸収されてしまう
ためである。
【0052】さらに、取付誤差に伴う接触力変動の最悪
値は、図中の曲線cで示されるように、上記2種類の誤
差に伴う接触力変動の絶対値の和で与えられる。図5に
示した例では、本発明に基づき、着力点を下流側の所定
の位置dに設定することにより、取付誤差に伴う接触力
変動の最悪値を最小にすることが可能となることがわか
る。このように、最適な着力点を選択することにより、
ヘッド支持機構の取付誤差に伴うヘッド−ディスク間の
接触力変動を最小にすることが可能となる。
【0053】尚、接触力変動を最小にする着力点の位置
は、想定する取付高さ誤差及び取付角度誤差の大きさに
依存し、そのバランスによって決定されるため、製作精
度等との兼ね合いから、常に一定の値を採るとは限らな
いことは言うまでもない。
【0054】第2の実施形態 次に、本発明に係るヘッド支持機構の第2の実施形態に
ついて、図6を参照しつつ説明する。
【0055】図6は、本発明に係るヘッド支持機構の第
2の実施形態を示したもので、(a)は上面図、(b)
は組立前の側面図、(c)は組立後(ヘッドをディスク
の方向に押し付けた状態)の側面図である。ここで、図
1に示した部分と同一の部分または同一機能を有する部
分については、図1で用いた符号と同一の符号を用いる
ことにより重複説明を省略する。
【0056】本実施形態においては、ピボットが設けら
れておらず、ヘッド1はビーム部9とヘッド1を橋渡し
する細いビーム部材(以下「トーションバー」と呼ぶ)
4bから構成されるジンバル4のみを介してヘッド支持
機構3に支持されている。ここで、ジンバル4はビーム
部9と一体的に形成しても良い。ヘッド1のサイズが小
さくなるにつれてピボットなどの構造を作り込むことが
難しくなる場合には、このようなトーションバー4bに
よる支持が有利な構成となる。このような場合、ヘッド
押し付け力の着力点は、トーションバー4bがヘッド1
を支持する位置となる。かかるトーションバー4bは、
捻り変形を生ずることにより、ヘッド1がディスク半径
方向に沿った軸回りに傾くいわゆるピッチング方向の柔
軟性を作り出す。
【0057】また、本実施形態においては、図6(b)
に示すように、組立前にビーム部9の先端が若干折り曲
げられており、組立後においてビーム部9の先端とジン
バル4に接続されるヘッド1の背面とが所定の角度をな
すように構成して、トーションバーに初期の捻り変形を
生じさせ、初期モーメントMを発生させる。
【0058】上記したような構成によれば、第1の実施
形態と同様に、最適な着力点を選択することにより、ヘ
ッド支持機構の取付誤差に伴うヘッド−ディスク間の隙
間変動や接触力変動を最小にすることが可能となる。
【0059】第3の実施形態 次に、本発明に係るヘッド支持機構の第3の実施形態に
ついて、図7を参照しつつ説明する。
【0060】図7は、本発明に係るヘッド支持機構の第
3の実施形態を示したもので、(a)は上面図、(b)
は組立前の側面図、(c)は組立後(ヘッドをディスク
の方向に押し付けた状態)の側面図である。ここで、図
6に示した部分と同一の部分または同一機能を有する部
分については図6で用いた符号と同一の符号を用いるこ
とにより重複説明を省略する。
【0061】本発明においては、押し付け力の着力点を
ヘッドの所定の位置に設定することが極めて重要であ
る。従って、ジンバル4とヘッド1との接続に際して、
両者の適切な位置決めが必要となる。本実施形態におい
ては、ジンバル4のヘッド支持部分の先端を折り曲げ、
その折り曲げた面4cにヘッド1の端部を押し当てて接
続することにより、ヘッド1とジンバル4の位置決めを
適切に行うことが可能である。また、本実施形態では、
ヘッド支持部分の先端の折り曲げ角を所定の値に設定す
ることにより、組立後にトーションバー4bに捻り変形
を生じさせ、初期モーメントMを発生させる。
【0062】かかる構成によれば、所定の位置ヘの着力
点の設定を容易かつ高精度に行うことができ、製品間で
着力点の設定のばらつきを抑えることが可能となるとと
もに、上記した各実施形態と同様に、ヘッド支持機構の
取付誤差に伴うヘッド−ディスク間の隙間変動もしくは
接触力変動の低減を図ることができる。
【0063】第4の実施形態 次に、本発明に係るヘッド支持機構の第4の実施形態に
ついて、図8乃至図12を参照しつつ説明する。
【0064】図8は、本発明に係るヘッド支持機構の第
3の実施形態を示したもので、(a)は上面図、(b)
は組立前の側面図、(c)は組立後(ヘッドをディスク
の方向に押し付けた状態)の側面図である。ここで、図
1に示した部分と同一の部分または同一機能を有する部
分については、図1で用いた符号と同一の符号を用いる
ことにより重複説明を省略する。
【0065】本実施形態は、ビーム部9に可撓性を有す
る中間バネ部12を設けたことを特徴とするものであ
る。中間バネ部12は、ビーム部9を構成している薄板
の縁の折り曲げを除去することにより容易に構成するこ
とができる。
【0066】図9は、本実施形態における、ヘッド支持
機構の取付誤差とヘッドの押し付け状態の変動との関係
を模式的に示したものである。図9(a)は取付高さ誤
差が生じた場合であり、基準状態(図中の点線で表示)
と比較するとバネ部7及びジンバル4の双方が変形する
ことが分かる。この状況を図21(a)に示した従来の
ヘッド支持機構の場合と比較すると、バネ部7の角度変
化(α)は小さくなり、ジンバルの角度変化(β)は大
きくなっている。従って、バネ部7の変形による押し付
け力変動dWは小さくなり、逆にジンバル4の変形によ
るモーメント変動dMは大きくなる。
【0067】一方、図9(b)は取付角度誤差が生じた
場合であり、基準状態(図中の点線で表示)と比較する
取付高さ誤差が生じた場合と同様にバネ部7とジンバル
4の双方が変形することがわかる。この状況を図21
(b)に示した従来のヘッド支持機構の場合と比較する
と、やはりバネ部7の角度変化(α)は小さくなり、ジ
ンバル4の角度変化(β)は大きくなっている。従っ
て、バネ部7の変形による押し付け力変動dWは小さく
なり、逆にジンバル4の変形によるモーメント変動dM
は大きくなる。
【0068】図21に示した従来のバネ部107とジン
バル104の2自由度の機構においては、取付高さ誤差
に伴う変形はバネ部107とジンバル104で発生する
のに対して、取付角度誤差に伴う変形はバネ部107の
みで発生し、両者が異なる現象であった。ところが、本
実施形態においては、いずれの場合もバネ部7とジンバ
ル4の双方に変形が生じることとなり、取付高さ誤差を
生じた場合と取付角度誤差を生じた場合が比較的同種の
現象となっている。
【0069】図10は、本実施形態に係るヘッド支持機
構について、取付誤差に伴う隙間変動をプロットしたも
のである。ここで、本実施形態と上記した第1の実施形
態(図3参照)とを比較すると、本実施形態において
は、第1の実施形態に比べて2種類の取付誤差に伴う隙
間変動をゼロにする位置がともに下流側にシフトしてい
る。これは、中間バネ部の存在により、ジンバルの変形
が大きくなるため、モーメント変動dMが大きくなるた
めである。従って、押し付け力変動dWのモーメント成
分によりそれを相殺するためには、着力点を下流側へ比
較的大きくずらす必要がある。
【0070】また、2種類の取付誤差に伴う隙間変動を
ゼロにする位置は、第1の実施形態の場合と比較して近
接している。これは上記したように、2種類の取付誤差
に伴う押し付け状態の変動が、中間バネ部の作用によっ
て比較的同種の現象となるためである。この結果、隙間
変動の最悪値が最小となるときの値は、第1の実施形態
よりも本実施形態の方が小さくなっている。従って、着
力点を下流側の所定の位置dに設定すれば、中間バネ部
12が存在しない第1の実施形態の場合と比較して、隙
間変動をより小さくすることが可能となる。
【0071】次に本実施形態を接触ヘッドに適用した場
合について説明する。図11は、接触ヘッドにおいて取
付誤差に伴う接触力変動を、押し付け力の着力点を横軸
としてプロットしたものである。ここで、本実施形態と
上記した接触ヘッドを用いた第1の実施形態(図5参
照)とを比較すると、浮上ヘッドの場合と同様に、本実
施形態においては、第1の実施形態に比べて2種類の取
付誤差に伴う接触力変動をゼロにする位置がともに下流
側にシフトしている。従って、接触ヘッドにおいても着
力点を下流側へ比較的大きくずらす必要がある。
【0072】また、2種類の取付誤差に伴う接触力変動
をゼロにする位置も、第1の実施形態の場合と比較して
近接している。この結果、接触力変動の最悪値が最小と
なるときの値は、第1の実施形態よりも本実施形態の方
が小さくなっている。従って、着力点を下流側の所定の
位置dに設定すれば、中間バネ部12が存在しない第1
の実施形態の場合と比較して、接触力変動をより小さく
することが可能となる。
【0073】次に、本実施形態のさらなる効果について
図12を参照しつつ説明する。図12は、記録再生装置
本体に何等かの衝撃が加わった際に、装置内部のヘッド
及びヘッド支持機構に作用する慣性力について説明する
ものである。図12(a)は、従来のヘッド支持機構1
03を用いた場合であり、ヘッド支持機構103の重心
に加わる慣性力の一部とヘッド101の重心に加わる慣
性力の合力が、ヘッド101を図示しないディスクから
引き離す方向の力dWaとして作用している。この力d
Waにより、ヘッド1とディスクとの間の浮上隙間を増
加させる作用を有する。
【0074】一方、図12(b)は、本実施形態にかか
るヘッド支持機構を用いた場合であり、ヘッド1には従
来と同様にヘッド1を図示しないディスクから引き離そ
うとする力dWaが加わると同時に、慣性力の作用で中
間バネ部12及びジンバル4が変形し、その結果、モー
メント変動dMaがヘッド1に作用する。このモーメン
ト変動dMaは、ヘッド1とディスクとの間の浮上隙間
を減少させる作用を有する。従って、従来のヘッド支持
機構103を用いた場合と比較して、本実施形態にかか
るヘッド支持機構3を用いた場合には、装置に加わる衝
撃に起因するヘッド1とディスクとの間の隙間変動を小
さく抑えることが可能である。かかる効果は、接触力変
動に対しても同様に有効である。
【0075】第5の実施形態 次に、本発明に係るヘッド支持機構の第5の実施形態に
ついて、図13を参照しつつ説明する。
【0076】図13は、本発明に係るヘッド支持機構の
第5の実施形態を示したもので、(a)は上面図、
(b)は組立前の側面図、(c)は組立後(ヘッドをデ
ィスクの方向に押し付けた状態)の側面図である。ここ
で、図8に示した部分と同一の部分または同一機能を有
する部分については図8で用いた符号と同一の符号を用
いることにより重複説明を省略する。
【0077】本実施形態は、図13(b)に示すよう
に、組立前の状態において、バネ部7だけでなく、中間
バネ部12にも、ディスク2から離れる方向へ凸となる
ように湾曲する初期曲げを施すことによって、図13
(c)に示すように、組立後にビーム部9がバネ部7と
ジンバル4とを結ぶ一直線上に位置するように調整した
ことを特徴とするものである。
【0078】かかる構成によれば、ビーム部9に設けら
れた中間バネ部12が組立時あるいは動作時にディスク
2と接触することにより、ディスク2を傷つける心配が
なく、作業性を向上させることができる。
【0079】また、バネ部7とジンバル4とを結ぶ一直
線上にビーム部9のほぼ全質量が存在するので、シーク
に伴うビーム部9のねじれや曲げが起こりにくく、高速
シークあるいは高トラック密度を実現するうえでも有利
である。尚、その他の点に関しては、上記した第4の実
施形態と同様である。
【0080】第6の実施形態 次に、本発明に係るヘッド支持機構の第6の実施形態に
ついて、図14を参照しつつ説明する。
【0081】図14は、本発明に係るヘッド支持機構の
第6の実施形態を示したもので、(a)は上面図、
(b)は組立前の側面図、(c)は組立後(ヘッドをデ
ィスクの方向に押し付けた状態)の側面図、(d)はジ
ンバルの初期変形による初期モーメントMと押し付け力
Wが加わった際の、ヘッド支持機構の長手方向に沿った
曲げモーメント分布を示す図である。ここで、図8に示
した部分と同一の部分または同一機能を有する部分につ
いては図8で用いた符号と同一の符号を用いることによ
り重複説明を省略する。
【0082】図14(d)に示すように、着力点を流体
力作用位置よりも下流に設定し、初期モーメントが図2
(a)に示したように加わっている場合には、ヘッド1
が接続されるヘッド支持機構3の先端では曲げモーメン
トが負であり、途中でゼロをクロスして、根元のバネ部
7で正の最大値となる。ここで、ゼロをクロスする位置
に中間バネ部12を設ければ、第4の実施形態に示した
ように(図8参照)、中間バネ部12に初期曲げを施さ
ない構成においても、組立後に中間バネ部12に曲げモ
ーメントが生じないので変形が起こらず、組立後は、第
5の実施形態に示したように、ビーム部9がバネ部7と
ジンバル部4とを結ぶ一直線上に位置するように構成す
ることができる。
【0083】従って、ビーム部9に設けられた中間バネ
部12が組立時あるいは動作時にディスク2と接触する
ことにより、ディスク2を傷つける心配がなくなり、作
業性を向上させることができる。
【0084】また、バネ部7とジンバル4を結ぶ直線上
にビーム部9のほぼ全質量が存在するので、シークに伴
ってビーム部のねじれや曲げが起こりにくく、高速シー
クあるいは高トラック密度を実現するうえでも有利であ
る。尚、その他の点に関しては、上記した第4の実施形
態と同様である。
【0085】第7の実施形態 次に、本発明に係るヘッド支持機構の第7の実施形態に
ついて、図15を参照しつつ説明する。
【0086】図15は、本発明に係るヘッド支持機構の
第7の実施形態を示したもので、(a)は上面図、
(b)は組立前の側面図、(c)は組立後(ヘッドをデ
ィスクの方向に押し付けた状態)の側面図、(d)はジ
ンバルの初期変形による初期モーメントMと押しつけ力
Wが加わった際の、ヘッド支持機構の長手方向に沿った
曲げモーメント分布を示す図である。ここで、図8に示
した部分と同一の部分または同一機能を有する部分につ
いては図8で用いた符号と同一の符号を用いることによ
り重複説明を省略する。
【0087】本実施形態では、ヘッド1が接続されるヘ
ッド支持機構3の先端から、ヘッド支持機構3に作用す
る曲げモーメントが負からゼロをクロスして正に移り変
わる近傍の領域をすべて先端バネ部12aとして構成し
たことを特徴とするものである。この先端バネ部12a
は、組立後、誇張して描くと図中の点線で示すように曲
げモーメントがゼロとなる点を変曲点とする略S字型に
変形するが、モーメントの値が小さいので、ジンバル4
とバネ部7とを結ぶ一直線からの逸脱は比較的小さくて
すみ、シーク剛性をそれほど低下させることなく、上記
した中間バネ部12と同様の効果を充分に発揮させるこ
とが可能となる。尚、その他の点に関しては、上記した
第6の実施形態と同様である。
【0088】第8の実施形態 次に、本発明に係るヘッド支持機構の第8の実施形態に
ついて、図16を参照しつつ説明する。
【0089】図16は、本発明に係るヘッド支持機構の
第8の実施形態を示したもので、(a)は上面図、
(b)は組立前の側面図、(c)は組立後(ヘッドをデ
ィスクの方向に押し付けた状態)の側面図である。ここ
で、図1に示した部分と同一の部分または同一機能を有
する部分については図1で用いた符号と同一の符号を用
いることにより重複説明を省略する。
【0090】本実施形態は、ヘッド支持機構を構成する
ビーム部13全体がバネ材から構成されていることを特
徴とするものである。この構成は、上記した第4乃至第
6の実施形態にかかる中間バネ部の概念を拡張したもの
であり、第4の実施形態において説明した、取付誤差に
伴う押しつけ力変動dWが小さくなる効果、並びに取付
高さ誤差及び取付角度誤差の2種類の取付誤差に伴う押
し付け状態の変動が、ビーム部13の作用によって比較
的同種の現象となるため、隙間変動もしくは接触力変動
の最悪値が最小となるときの値が小さくなる効果をより
顕著に奏するものである。
【0091】尚、モーメント変動dMについては、同じ
取付誤差を仮定すると第4の実施形態の場合よりもさら
に大きくなる傾向にあるが、着力点をさらに下流側にず
らすことによって、取付誤差に伴う隙間変動あるいは接
触力変動を小さくすることは、上記した各実施形態と同
様に可能である。
【0092】また、本実施形態においては、ヘッド支持
機構3の全体がバネ材により構成されているため、ヘッ
ド1がディスクの周方向に沿った軸回りに傾くいわゆる
ローリング方向の変位を、ヘッド支持機構3が全長にわ
たって少しづつの変形することにより吸収することがで
きる。即ち、ヘッド支持機構3のローリング方向の剛性
を低くでき、ヘッド1をローリング方向に関してディス
ク2に倣わせる機能を持たせることも可能となる。
【0093】第9の実施形態 次に、本発明に係るヘッド支持機構の第9の実施形態に
ついて、図17を参照しつつ説明する。
【0094】図17は、本発明に係るヘッド支持機構の
第7の実施形態を示したもので、(a)は上面図、
(b)は組立前の側面図、(c)は組立後(ヘッドをデ
ィスクの方向に押し付けた状態)の側面図である。ここ
で、図16に示した部分と同一の部分または同一機能を
有する部分については、図16で用いた符号と同一の符
号を用いることにより重複説明を省略する。
【0095】本実施形態は、図16に示すように、組立
前の状態において、バネを有するビーム部13がディス
ク2から離れる方向に凸となるように湾曲する初期曲げ
を施すことによって、組立後にヘッド支持機構3がほぼ
一直線状になるように調整したことを特徴とするもので
ある。かかる構成によれば、バネ性を有するビーム部1
3が組立時あるいは動作時にディスク2と接触すること
により、ディスク2を傷つける心配がなく、作業性を向
上させることができる。
【0096】また、シークに伴ってビーム部13のねじ
れや曲げが起こりにくく、高速シークあるいは高トラッ
ク密度を実現するうえでも有利である。尚、その他の点
に関しては、上記した第8の実施形態と同様である。
【0097】第10の実施形態 次に、本発明に係るヘッド支持機構の第10の実施形態
について、図18を参照しつつ説明する。
【0098】図18は、本発明に係るヘッド支持機構の
第10の実施形態を示したもので、(a)は上面図、
(b)は組立前の側面図、(c)は組立後(ヘッドをデ
ィスクの方向に押し付けた状態)の側面図である。ここ
で、図6及び図16に示した部分と同一の部分または同
一機能を有する部分については図6及び図16で用いた
符号と同一の符号を用いることにより重複説明を省略す
る。
【0099】本実施形態は、第8の実施形態において説
明したヘッド支持機構3の全長にわたってバネ性を有す
るビーム部13を設ける構成と、第2の実施形態におい
て説明したトーションバー4bにより構成されるジンバ
ル4によりヘッド1を支持する構成とが組み合わせられ
ていることを特徴とするものである。
【0100】本実施形態によれば、上記した組み合わせ
により、第2の実施形態の場合のように、組立前にビー
ム部の先端を若干折り曲げる必要がなく、バネ性を有す
るビーム部13自体の変形により、組立後にビーム部1
3の先端とジンバル4に接続されるヘッド1の背面との
間に所定の角度が生じ、ジンバル4を構成するトーショ
ンバー4bに捻り変形が生じるので、初期モーメントを
発生させることが可能となる。
【0101】その他の点に関しては、上記した第2の実
施形態及び第8の実施形態と同様である。以上本発明の
実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に
限定されず、その概念を逸脱しない範囲内で、種々変形
が可能である。
【0102】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
取付高さ誤差や取付角度誤差が生じても、ヘッド−ディ
スク間の隙間変動、あるいは接触力変動を小さく押さえ
ることが可能なヘッド支持機構を提供することができ
る。また、かかるヘッド支持機構を用いることにより、
ヘッドの低浮上化あるいは低接触力かつ安定な接触状態
を実現し、高密度記録が可能な記録再生装置をも提供す
ることできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るヘッド支持機構の第1の実施形態
を示した図。
【図2】ヘッドに加わる外力及びモーメントとそれらの
変動を模式的に示した図。
【図3】所定の大きさの取付誤差を仮定したときの隙間
変動を示す図。
【図4】接触ヘッドに加わる外力及びモーメントとそれ
らの変動を模式的に示した図。
【図5】所定の大きさの取付誤差を仮定したときの接触
力変動を示す図。
【図6】本発明に係るヘッド支持機構の第2の実施形態
を示した図。
【図7】本発明に係るヘッド支持機構の第3の実施形態
を示した図。
【図8】本発明に係るヘッド支持機構の第4の実施形態
を示した図。
【図9】ヘッド支持機構における取付誤差とヘッド押し
付け状態の変動との関係を示した図。
【図10】所定の大きさの取付誤差を仮定したときの隙
間変動を示す図。
【図11】所定の大きさの取付誤差を仮定したときの接
触力変動を示す図。
【図12】記録再生装置本体に何等かの衝撃が加わった
際に、装置内部のヘッド及びヘッド支持機構に作用する
慣性力について説明する図。
【図13】本発明に係るヘッド支持機構の第5の実施形
態を示した図。
【図14】本発明に係るヘッド支持機構の第6の実施形
態を示した図。
【図15】本発明に係るヘッド支持機構の第7の実施形
態を示した図。
【図16】本発明に係るヘッド支持機構の第8の実施形
態を示した図。
【図17】本発明に係るヘッド支持機構の第9の実施形
態を示した図。
【図18】本発明に係るヘッド支持機構の第10の実施
形態を示した図。
【図19】本発明に係る記録再生装置を示す斜視図。
【図20】従来のヘッド支持機構の概略を示した図。
【図21】従来のヘッド支持機構における取付誤差とヘ
ッド押し付け状態の変動との関係を示した図。
【図22】ヘッドに加わる外力及びモーメントとそれら
の変動を模式的に示した図。
【図23】接触ヘッドに加わる外力及びモーメントとそ
れらの変動を模式的に示した図。
【符号の説明】
1 ヘッド 2 ディスク 3 ヘッド支持機構 4 ジンバル 5 アクチュエータアーム 6 取付部 7 バネ部 8 ピボット 9,13 ビーム部 10 着力点 11 仮想着力点 12 中間バネ部 12a 先端バネ部

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報記録媒体に対して情報の記録及び再
    生を行う記録再生ヘッドを支持するヘッド支持機構にお
    いて、 前記記録再生ヘッドを支持し、該記録再生ヘッドに初期
    モーメントを付与する可撓部と、この可撓部を支持する
    ビーム部と、このビーム部を支持し、前記記録再生ヘッ
    ドの着力点に押し付け力を付与するバネ部とを有するこ
    とを特徴とするヘッド支持機構。
  2. 【請求項2】 前記記録再生ヘッドは、前記情報記録媒
    体の回転に伴って発生する流体力により該情報記録媒体
    上を浮上した状態で情報の記録及び再生を行い、前記着
    力点は、前記流体力が作用する位置よりも前記情報記録
    媒体の回転方向側に設定されることを特徴とする請求項
    1記載のヘッド支持機構。
  3. 【請求項3】 前記記録再生ヘッドは、前記情報記録媒
    体の回転に伴って発生する流体力を受けつつ、該情報記
    録媒体上に接触した状態で情報の記録及び再生を行い、
    前記着力点は、前記流体力と前記接触に伴って発生する
    接触力の合力がが作用する位置よりも前記情報記録媒体
    の回転方向側に設定されることを特徴とする請求項1記
    載のヘッド支持機構。
  4. 【請求項4】 情報記録媒体に対して情報の記録及び再
    生を行う記録再生ヘッドを支持するヘッド支持機構にお
    いて、 前記記録再生ヘッドを支持する可撓部と、この可等部を
    支持するビーム部と、このビーム部を支持し、前記記録
    再生ヘッドの着力点に押し付け力を付与するバネ部とを
    備え、前記ビーム部の一部に中間バネ部が少なくとも1
    箇所設けられていることを特徴とするヘッド支持機構。
  5. 【請求項5】 前記可撓部は、前記記録再生ヘッドに初
    期モーメントを付与することを特徴とする請求項4記載
    のヘッド支持機構。
  6. 【請求項6】 情報記録媒体に対して情報の記録及び再
    生を行う記録再生ヘッドを支持するヘッド支持機構にお
    いて、 前記記録再生ヘッドを支持する可撓部と、この可等部を
    支持するビーム部と、このビーム部を支持し、前記記録
    再生ヘッドの着力点に押し付け力を付与するバネ部とを
    備え、前記ビーム部の前記可撓部を支持する先端部に先
    端バネ部が設けられていることを特徴とするヘッド支持
    機構。
  7. 【請求項7】 前記可撓部は、前記記録再生ヘッドに初
    期モーメントを付与することを特徴とする請求項6記載
    のヘッド支持機構。
  8. 【請求項8】 情報記録媒体に対して情報の記録再生を
    行う記録再生ヘッドを支持するヘッド支持機構におい
    て、 前記記録再生ヘッドを支持する可撓部と、この可撓部を
    支持しするビーム部と、前記記録再生ヘッドを前記情報
    記録媒体方向に押し付ける力を発生させるバネ部とを備
    え、前記ビーム部は、全体としてバネ材からなることを
    特徴とするヘッド支持機構。
  9. 【請求項9】 前記可撓部は、前記記録再生ヘッドに初
    期モーメントを付与することを特徴とする請求項8記載
    のヘッド支持機構。
  10. 【請求項10】 前記可撓部と前記バネ部の少なくとも
    一方は、前記ビーム部と一体的に形成されることを特徴
    とする請求項1乃至請求項9記載のヘッド支持機構。
  11. 【請求項11】 情報記録媒体と、この情報記録媒体に
    対して情報の記録及び再生を行う記録再生ヘッドと、こ
    の記録再生ヘッドを支持し、該記録再生ヘッドに初期モ
    ーメントを付与する可撓部と、この可撓部を支持するビ
    ーム部と、このビーム部を支持し、前記記録再生ヘッド
    の着力点に押し付け力を付与するバネ部と、このバネ部
    を支持し、前記記録再生ヘッドを前記情報記録媒体上の
    所定の位置に移動させることが可能なアクチュエータア
    ームとを有することを特徴とする記録再生装置。
  12. 【請求項12】 前記記録再生ヘッドは、前記情報記録
    媒体の回転に伴って発生する流体力により該情報記録媒
    体上を浮上した状態で情報の記録及び再生を行い、前記
    着力点は、前記流体力が作用する位置よりも前記情報記
    録媒体の回転方向側に設定されることを特徴とする請求
    項11記載の記録再生装置。
  13. 【請求項13】 前記記録再生ヘッドは、前記情報記録
    媒体の回転に伴って発生する流体力を受けつつ、該情報
    記録媒体上に接触した状態で情報の記録及び再生を行
    い、前記着力点は、前記流体力と前記接触に伴って発生
    する接触力の合力がが作用する位置よりも前記情報記録
    媒体の回転方向側に設定されることを特徴とする請求項
    11記載のヘッド支持機構。
  14. 【請求項14】 前記ビーム部の一部に中間バネ部が少
    なくとも1箇所設けられていることを特徴とする請求項
    11乃至13記載の記録再生装置。
  15. 【請求項15】 前記ビーム部の前記可撓部を支持する
    先端部に先端バネ部が設けられていることを特徴とする
    請求項11乃至13記載の記録再生装置。
  16. 【請求項16】 前記ビーム部は、全体としてバネ材か
    らなることを特徴とする請求項11乃至13記載の記録
    再生装置。
  17. 【請求項17】 前記可撓部と前記バネ部の少なくとも
    一方は、前記ビーム部と一体的に形成されることを特徴
    とする請求項11乃至請求項16記載の記録再生装置。
JP7562196A 1995-03-31 1996-03-29 ヘッド支持機構及びこれを用いた記録再生装置 Pending JPH08329636A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5991122A (en) * 1996-09-24 1999-11-23 Hutchinson Technology Incorporated Method for designing a suspension having weakening structures for resonance-optimized side profile
US7283332B2 (en) * 2003-08-13 2007-10-16 Seagate Technology Llc Suspension with improved gimbal
JP2013008430A (ja) * 2011-05-20 2013-01-10 Suncall Corp 磁気ヘッドサスペンション
US8390957B2 (en) 2009-07-15 2013-03-05 Nhk Spring Co., Ltd. Head suspension and method of manufacturing head suspension

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