JPH06150322A - 光記録媒体の記録方法 - Google Patents
光記録媒体の記録方法Info
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- JPH06150322A JPH06150322A JP4299391A JP29939192A JPH06150322A JP H06150322 A JPH06150322 A JP H06150322A JP 4299391 A JP4299391 A JP 4299391A JP 29939192 A JP29939192 A JP 29939192A JP H06150322 A JPH06150322 A JP H06150322A
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- G11B7/00—Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
- G11B7/004—Recording, reproducing or erasing methods; Read, write or erase circuits therefor
- G11B7/0045—Recording
- G11B7/00455—Recording involving reflectivity, absorption or colour changes
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- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B7/00—Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
- G11B7/12—Heads, e.g. forming of the optical beam spot or modulation of the optical beam
- G11B7/125—Optical beam sources therefor, e.g. laser control circuitry specially adapted for optical storage devices; Modulators, e.g. means for controlling the size or intensity of optical spots or optical traces
- G11B7/126—Circuits, methods or arrangements for laser control or stabilisation
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- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B7/00—Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
- G11B7/24—Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material
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- G11B7/244—Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material characterised by the selection of the material of recording layers comprising organic materials only
- G11B7/246—Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material characterised by the selection of the material of recording layers comprising organic materials only containing dyes
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- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10S—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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- Y10S430/146—Laser beam
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- Physics & Mathematics (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
- Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
- Optical Recording Or Reproduction (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 フタロシアニン系の記録膜を持つ媒体に情報
記録するに際して、最適記録パワーが設定できる記録再
生信号のβ値を提供する。 【構成】 光透過性の基板と、この基板の上に形成され
たフタロシアニン色素を含有する記録膜と、この記録膜
の上に形成された光反射膜とを備える記録媒体の記録方
法であって、当該媒体の特性値βが、−0.3〜0の範
囲にあるように記録パワーを定め、このパワーにて情報
記録を行うように構成した。
記録するに際して、最適記録パワーが設定できる記録再
生信号のβ値を提供する。 【構成】 光透過性の基板と、この基板の上に形成され
たフタロシアニン色素を含有する記録膜と、この記録膜
の上に形成された光反射膜とを備える記録媒体の記録方
法であって、当該媒体の特性値βが、−0.3〜0の範
囲にあるように記録パワーを定め、このパワーにて情報
記録を行うように構成した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、書込みあるいは読み出
し可能な光記録媒体、特に光透過性の基板の上にフタロ
シアニン色素を含有する記録膜と光反射膜を有する光記
録媒体の記録方法に関する。
し可能な光記録媒体、特に光透過性の基板の上にフタロ
シアニン色素を含有する記録膜と光反射膜を有する光記
録媒体の記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、いわゆる書込み可能な追記型光記
録媒体の記録膜には例えば、シアニン系等の有機色素が
用いられていることは一般に良く知られている。
録媒体の記録膜には例えば、シアニン系等の有機色素が
用いられていることは一般に良く知られている。
【0003】そして、このような追記型光記録媒体の書
込み方法としては、記録膜の微小面積にレーザビームを
集光させ、それを熱エネルギーに変換し、記録膜の性状
を変えて(ピット形成)行っている。この記録膜の性状
変化を円滑に行うために、媒体の構成は基板上に記録膜
を設層したものを2枚用意し、記録膜を対向して配置し
たいわゆるエアーサンドイッチ構造とされることが一般
的である。
込み方法としては、記録膜の微小面積にレーザビームを
集光させ、それを熱エネルギーに変換し、記録膜の性状
を変えて(ピット形成)行っている。この記録膜の性状
変化を円滑に行うために、媒体の構成は基板上に記録膜
を設層したものを2枚用意し、記録膜を対向して配置し
たいわゆるエアーサンドイッチ構造とされることが一般
的である。
【0004】このようなタイプの追記型光記録媒体に用
いられる書込み用のレーザビームは、透明基板側から照
射され、記録膜の中に光読取り可能なピットを形成す
る。記録されたデータを再生するための読取り用のレー
ザビームの出力は、書込み用のそれと比べて弱い出力で
あり、ピットが形成された部分と、そうでない部分のコ
ントラストは電気信号として読み取られる。
いられる書込み用のレーザビームは、透明基板側から照
射され、記録膜の中に光読取り可能なピットを形成す
る。記録されたデータを再生するための読取り用のレー
ザビームの出力は、書込み用のそれと比べて弱い出力で
あり、ピットが形成された部分と、そうでない部分のコ
ントラストは電気信号として読み取られる。
【0005】一方、上記媒体とは異なり予めすでにデー
タが記録されているいわゆるROM(read only memor
y)タイプの媒体も存在し、音声記録と情報処理の分野
で広く実用化されている。しかし、このものには上記の
ごとく書込み可能な記録膜が存在しない。すなわち、再
生されるべくデータに相当するプリピットはすでにプラ
スチック基板の上に射出成形によって形成され、この上
にAu、Ag、Cu、Al等の金属からなる反射層が形
成され、さらにこの上に保護層が形成されている。この
ROMタイプの典型的な媒体は、いわゆるCDと呼ばれ
るコンパクトディスクである。このCDの記録と読み取
りの信号の仕様は規格化されており、この規格に準じ
て、CDの再生装置がコンパクトディスクプレーヤー
(CDプレーヤー)として広く使われている。
タが記録されているいわゆるROM(read only memor
y)タイプの媒体も存在し、音声記録と情報処理の分野
で広く実用化されている。しかし、このものには上記の
ごとく書込み可能な記録膜が存在しない。すなわち、再
生されるべくデータに相当するプリピットはすでにプラ
スチック基板の上に射出成形によって形成され、この上
にAu、Ag、Cu、Al等の金属からなる反射層が形
成され、さらにこの上に保護層が形成されている。この
ROMタイプの典型的な媒体は、いわゆるCDと呼ばれ
るコンパクトディスクである。このCDの記録と読み取
りの信号の仕様は規格化されており、この規格に準じ
て、CDの再生装置がコンパクトディスクプレーヤー
(CDプレーヤー)として広く使われている。
【0006】ところで、前記書込み可能な追記型光記録
媒体は、レーザビームを用いる点においてはCDと同様
であり、また、媒体の形態もディスク形状をなしている
点においてはCDと同様である。それゆえ、CD仕様の
規格に適合し、CDプレーヤーにそのまま使える書込み
可能な媒体の開発が活発に行われている。
媒体は、レーザビームを用いる点においてはCDと同様
であり、また、媒体の形態もディスク形状をなしている
点においてはCDと同様である。それゆえ、CD仕様の
規格に適合し、CDプレーヤーにそのまま使える書込み
可能な媒体の開発が活発に行われている。
【0007】従来、シアニン色素を中心として開発され
ている追記型のCDにおける最適記録パワーは、記録再
生信号のいわゆるβ値が0.04となるように設定すべ
きものと、オレンジブックの規格で規定されていた。
ている追記型のCDにおける最適記録パワーは、記録再
生信号のいわゆるβ値が0.04となるように設定すべ
きものと、オレンジブックの規格で規定されていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記オ
レンジブックで規定されているβ値の値0.04はシア
ニン系の記録膜あるいは、それと同様の記録形態を示す
記録膜を持つ媒体にのみ有効であり、記録形態の異なる
フタロシアニン系の記録膜を持つ媒体には適さないこと
が研究の結果、分かってきた。すなわちフタロシアニン
系の記録膜において、前記β値の数値を適用して記録パ
ワーを定め、この記録パワーを用いて記録すると、例え
ばBLER(ブロックエラーレート)が最適にならない
等の問題が生じてしまう。
レンジブックで規定されているβ値の値0.04はシア
ニン系の記録膜あるいは、それと同様の記録形態を示す
記録膜を持つ媒体にのみ有効であり、記録形態の異なる
フタロシアニン系の記録膜を持つ媒体には適さないこと
が研究の結果、分かってきた。すなわちフタロシアニン
系の記録膜において、前記β値の数値を適用して記録パ
ワーを定め、この記録パワーを用いて記録すると、例え
ばBLER(ブロックエラーレート)が最適にならない
等の問題が生じてしまう。
【0009】このような実情に鑑み本発明は創案された
ものであって、その目的は、上記の不都合を解消し、フ
タロシアニン系の記録膜を持つ媒体に情報記録するに際
して、最適記録パワーが設定できる記録再生信号のβ値
を提供することにある。
ものであって、その目的は、上記の不都合を解消し、フ
タロシアニン系の記録膜を持つ媒体に情報記録するに際
して、最適記録パワーが設定できる記録再生信号のβ値
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は、光透過性の基板と、この基板の上に形成され
たフタロシアニン色素を含有する記録膜と、この記録膜
の上に形成された光反射膜とを備える光記録媒体の記録
方法であって、下記式で定義される当該媒体の特性値β
が、−0.3〜0の範囲にあるように記録パワーを定
め、このパワーにて情報記録を行うように構成した。
本発明は、光透過性の基板と、この基板の上に形成され
たフタロシアニン色素を含有する記録膜と、この記録膜
の上に形成された光反射膜とを備える光記録媒体の記録
方法であって、下記式で定義される当該媒体の特性値β
が、−0.3〜0の範囲にあるように記録パワーを定
め、このパワーにて情報記録を行うように構成した。
【0011】
【数2】 式中、A1 およびA2 は、それぞれ交流カップリングし
た高周波信号(イコライザー処理前)のプラス側ピーク
レベル、およびマイナス側ピークレベルを示す。
た高周波信号(イコライザー処理前)のプラス側ピーク
レベル、およびマイナス側ピークレベルを示す。
【0012】
【実施例】本発明の記録方法の対象となる光記録媒体
を、図1を参照しつ説明する。図1には媒体の部分断面
図が示される。
を、図1を参照しつ説明する。図1には媒体の部分断面
図が示される。
【0013】この図に示されるように、本発明の光記録
媒体1は、光透過性の基板11の上に記録膜12が設層
され、この記録膜12の上に光反射膜13が設層され
る。通常、さらに光反射膜13の上には保護層14が設
けられる。
媒体1は、光透過性の基板11の上に記録膜12が設層
され、この記録膜12の上に光反射膜13が設層され
る。通常、さらに光反射膜13の上には保護層14が設
けられる。
【0014】光透過性の基板11は、ディスク形状をな
し、基板11の片側平面には、通常、トラッキング用の
プリグルーブが、同心円状にまたはスパイラル状に形成
されている。このようなプリグルーブを有する基板11
は、生産性向上の観点から、いわゆる一体的に形成され
た射出成形樹脂基板を用いることが好ましく、このもの
は、例えば、ポリカーボネート樹脂(PC)、ポリメタ
クリル酸メチル樹脂(PMMA)等の透明材料から形成
される。また、一体的に形成された射出成形樹脂基板に
限らず、いわゆる2P(photo-polymer )法で形成した
基板であってもよい。このような基板11の厚さは1.
0〜1.5mm程度とされる。
し、基板11の片側平面には、通常、トラッキング用の
プリグルーブが、同心円状にまたはスパイラル状に形成
されている。このようなプリグルーブを有する基板11
は、生産性向上の観点から、いわゆる一体的に形成され
た射出成形樹脂基板を用いることが好ましく、このもの
は、例えば、ポリカーボネート樹脂(PC)、ポリメタ
クリル酸メチル樹脂(PMMA)等の透明材料から形成
される。また、一体的に形成された射出成形樹脂基板に
限らず、いわゆる2P(photo-polymer )法で形成した
基板であってもよい。このような基板11の厚さは1.
0〜1.5mm程度とされる。
【0015】基板11の上には、記録膜12が形成され
る。記録膜12の中には、フタロシアニン色素が含有さ
れる。フタロシアニン色素は、下記一般式[I]で表わ
される。
る。記録膜12の中には、フタロシアニン色素が含有さ
れる。フタロシアニン色素は、下記一般式[I]で表わ
される。
【0016】
【化1】 上記一般式[I]において、R1 は置換基を有してもよ
いアルキル基、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、−O
R15、−SR15、−SeR15、−TeR15、
いアルキル基、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、−O
R15、−SR15、−SeR15、−TeR15、
【0017】
【化2】 を表す。R15は、置換基を有してもよいアルキル基、置
換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよい
シクロアルキル基、あるいはポリエーテル基を表す。
換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよい
シクロアルキル基、あるいはポリエーテル基を表す。
【0018】R16、R17およびR18は、互いに同一であ
っても異なっていてもよく、置換基を有してもよいアル
キル基、置換基を有してもよいシクロアルキル基、置換
基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよいア
ルコキシ基、置換基を有してもよいアリーロキシ基、ポ
リエーテル基、水酸基、または水素原子を表す。
っても異なっていてもよく、置換基を有してもよいアル
キル基、置換基を有してもよいシクロアルキル基、置換
基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよいア
ルコキシ基、置換基を有してもよいアリーロキシ基、ポ
リエーテル基、水酸基、または水素原子を表す。
【0019】R19、R20は、互いに同一であっても異な
っていてもよく、置換基を有してもよいアルキル基、置
換基を有してもよいシクロアルキル基、置換基を有して
もよいアリール基を表す。
っていてもよく、置換基を有してもよいアルキル基、置
換基を有してもよいシクロアルキル基、置換基を有して
もよいアリール基を表す。
【0020】R2 は、それぞれ独立に置換基を有しても
よいアルキル基、置換基を有してもよいアルコキシ基、
置換基を有してもよい複素環残基、ハロゲン原子、ニト
ロ基、シアノ基、スルホン酸基を表す。Meは、金属を
表す。Meとしては、特に、Si,V,Fe,Al等が
好ましい。
よいアルキル基、置換基を有してもよいアルコキシ基、
置換基を有してもよい複素環残基、ハロゲン原子、ニト
ロ基、シアノ基、スルホン酸基を表す。Meは、金属を
表す。Meとしては、特に、Si,V,Fe,Al等が
好ましい。
【0021】このような色素を主成分として含有する記
録膜12は、例えば、スピンコート法等の常用手段によ
り塗設される。塗設される記録膜12の厚さは、10〜
1000nm、好ましくは、100〜500nmであ
る。この値が10nm未満となると記録感度が不足し、
理想的な記録ができなくなるという不都合が生じ、この
値が1000nmを越えると反射率が不足するという不
都合が生じる。
録膜12は、例えば、スピンコート法等の常用手段によ
り塗設される。塗設される記録膜12の厚さは、10〜
1000nm、好ましくは、100〜500nmであ
る。この値が10nm未満となると記録感度が不足し、
理想的な記録ができなくなるという不都合が生じ、この
値が1000nmを越えると反射率が不足するという不
都合が生じる。
【0022】なお、塗布に用いる溶媒としては、公知の
種々のものが用いられ、例えば、ジアセトンアルコー
ル、エチルセロソルブ、メチルセロソルブ、イソホロ
ン、メタノール、テトラフルオロプロパノール等が挙げ
られる。
種々のものが用いられ、例えば、ジアセトンアルコー
ル、エチルセロソルブ、メチルセロソルブ、イソホロ
ン、メタノール、テトラフルオロプロパノール等が挙げ
られる。
【0023】このような記録膜12の上には、光反射膜
13が設けられる。光反射膜13はAu、Al、Ag、
Cu等の金属から構成され、このものは真空蒸着、スパ
ッタリング、イオンプレーティング等で成膜される。こ
のような光反射膜13の厚さは、0.02〜2.0μm
程度とされる。
13が設けられる。光反射膜13はAu、Al、Ag、
Cu等の金属から構成され、このものは真空蒸着、スパ
ッタリング、イオンプレーティング等で成膜される。こ
のような光反射膜13の厚さは、0.02〜2.0μm
程度とされる。
【0024】光反射膜13の上には、通常、記録膜12
と光反射膜13を保護するために保護層14が設層され
る。保護層14は、一般に、紫外線硬化性樹脂をスピン
コートして塗設した後、紫外線を照射し、塗膜を硬化さ
せて形成する。その他、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、
シリコーン樹脂、ウレタン樹脂等が保護層14の材質と
して用いられる。このような保護層14の厚さは、通
常、0.1〜100μmとされる。
と光反射膜13を保護するために保護層14が設層され
る。保護層14は、一般に、紫外線硬化性樹脂をスピン
コートして塗設した後、紫外線を照射し、塗膜を硬化さ
せて形成する。その他、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、
シリコーン樹脂、ウレタン樹脂等が保護層14の材質と
して用いられる。このような保護層14の厚さは、通
常、0.1〜100μmとされる。
【0025】このように一例として形成された光記録媒
体に用いられる記録パワーは、下記式で定義される当該
媒体の特性値βが、−0.3〜0、より好ましくは−
0.25〜−0.1、さらに好ましくは−0.2〜−
0.15の範囲にあるように設定される。
体に用いられる記録パワーは、下記式で定義される当該
媒体の特性値βが、−0.3〜0、より好ましくは−
0.25〜−0.1、さらに好ましくは−0.2〜−
0.15の範囲にあるように設定される。
【0026】
【数3】 上記式中、A1 およびA2 は、図2に示されるように、
それぞれ交流カップリングした高周波信号(イコライザ
ー処理前)のプラス側ピークレベル、およびマイナス側
ピークレベルを示す。
それぞれ交流カップリングした高周波信号(イコライザ
ー処理前)のプラス側ピークレベル、およびマイナス側
ピークレベルを示す。
【0027】上記β値が0を越える値をもって記録パワ
ーを定めると、ブロックエラーレート(BLER)、ク
ロストーク、記録後のTE(トラッキングエラー)信号
が悪化するという不都合が生じ、また、この値が−0.
3未満になる値をもって記録パワーを定めると、BLE
R、ジッター、記録再生信号出力が悪化するという不都
合が生じる。
ーを定めると、ブロックエラーレート(BLER)、ク
ロストーク、記録後のTE(トラッキングエラー)信号
が悪化するという不都合が生じ、また、この値が−0.
3未満になる値をもって記録パワーを定めると、BLE
R、ジッター、記録再生信号出力が悪化するという不都
合が生じる。
【0028】なお、前記基板11と記録膜12との間に
は、基板11を溶媒から保護するための中間層を設けて
も良い。また、記録膜12と反射膜13との間には、エ
ンハンス膜を形成してもよい。エンハンス膜は、基板側
から照射された再生光の反射率を増大させるために設け
られる。具体的には、フッ化マグネシウム(MgF2)
等の無機材料や、ポリビニルアルコール等の有機材料が
用いられる。また、基板11の記録・再生光側の表面に
は、有機材料からなる反射率調整用のトップコート膜を
形成することが好ましい。トップコート膜は、フッ素系
樹脂またはシリコーン系樹脂から形成される。
は、基板11を溶媒から保護するための中間層を設けて
も良い。また、記録膜12と反射膜13との間には、エ
ンハンス膜を形成してもよい。エンハンス膜は、基板側
から照射された再生光の反射率を増大させるために設け
られる。具体的には、フッ化マグネシウム(MgF2)
等の無機材料や、ポリビニルアルコール等の有機材料が
用いられる。また、基板11の記録・再生光側の表面に
は、有機材料からなる反射率調整用のトップコート膜を
形成することが好ましい。トップコート膜は、フッ素系
樹脂またはシリコーン系樹脂から形成される。
【0029】本発明の媒体には、一般に回転下におい
て、記録光が記録膜にパルス状に照射される。このとき
記録膜の一部が融解及び昇華されピットが形成される。
このように形成されたピットは、やはり媒体の回転下、
読出し光の反射光の差を検出することによって行われ
る。
て、記録光が記録膜にパルス状に照射される。このとき
記録膜の一部が融解及び昇華されピットが形成される。
このように形成されたピットは、やはり媒体の回転下、
読出し光の反射光の差を検出することによって行われ
る。
【0030】以下、具体的実験例を示して本発明をさら
に詳細に説明する。本発明サンプル1の作製 記録膜に含有されるフタロシアニン色素として、下記式
で特定されるフタロシアニンを用い、これらをエチルセ
ロソルブ溶媒中に溶解し、直径12cmのポリカーボネ
ート(PC)基板11上に、200nmの厚さにスピン
コート法により塗設し、記録膜12を形成した。
に詳細に説明する。本発明サンプル1の作製 記録膜に含有されるフタロシアニン色素として、下記式
で特定されるフタロシアニンを用い、これらをエチルセ
ロソルブ溶媒中に溶解し、直径12cmのポリカーボネ
ート(PC)基板11上に、200nmの厚さにスピン
コート法により塗設し、記録膜12を形成した。
【0031】
【化3】 この記録膜12の上に、Auからなる光反射膜13を、
1000オングストロームの厚さに抵抗加熱型真空蒸着
法で成膜した。この光反射膜13の上に紫外線硬化型ア
クリレート樹脂からなる保護層14を4μm厚さに形成
した。
1000オングストロームの厚さに抵抗加熱型真空蒸着
法で成膜した。この光反射膜13の上に紫外線硬化型ア
クリレート樹脂からなる保護層14を4μm厚さに形成
した。
【0032】このサンプルについて、EFM信号を用い
て(β値に基づく記録パワーを変えて)、情報記録を行
い、しかる後、BLER(ブロックエラーレート)を測
定した。
て(β値に基づく記録パワーを変えて)、情報記録を行
い、しかる後、BLER(ブロックエラーレート)を測
定した。
【0033】結果を図3に示す。図3に示されるように
本発明のβ値の範囲内に基づく記録パワーではBLER
(ブロックエラーレート)が極めて低く押さえられてい
ることがわかる。この一方で、従来設定すべき値β=
0.04に基づく記録パワーではBLERが高く、実用
上好ましくない。
本発明のβ値の範囲内に基づく記録パワーではBLER
(ブロックエラーレート)が極めて低く押さえられてい
ることがわかる。この一方で、従来設定すべき値β=
0.04に基づく記録パワーではBLERが高く、実用
上好ましくない。
【0034】
【発明の効果】本発明の光記録媒体の記録方法は、光透
過性の基板と、この基板の上に形成されたフタロシアニ
ン色素を含有する記録膜と、この記録膜の上に形成され
た光反射膜とを備える媒体の記録方法であって、当該媒
体の特性値βが、−0.3〜0の範囲にあるように記録
パワーを定め、このパワーにて情報記録を行うように構
成したので、記録特性に優れる好適な記録パワーにより
書込みが行えるという効果を奏する。
過性の基板と、この基板の上に形成されたフタロシアニ
ン色素を含有する記録膜と、この記録膜の上に形成され
た光反射膜とを備える媒体の記録方法であって、当該媒
体の特性値βが、−0.3〜0の範囲にあるように記録
パワーを定め、このパワーにて情報記録を行うように構
成したので、記録特性に優れる好適な記録パワーにより
書込みが行えるという効果を奏する。
【図1】本発明の光記録媒体の部分拡大断面図である。
【図2】β値を定義するにあたって、その説明をするた
めの波形を示す図である。
めの波形を示す図である。
【図3】本発明の光記録媒体におけるβ値とBLERと
の関係を示すグラフである。
の関係を示すグラフである。
1…光記録媒体 11…光透過性の基板 12…記録膜 13…光反射膜 14…保護層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松井 文雄 埼玉県鶴ケ島市富士見6丁目1番1号 パ イオニア株式会社総合研究所内
Claims (1)
- 【請求項1】 光透過性の基板と、この基板の上に形成
されたフタロシアニン色素を含有する記録膜と、この記
録膜の上に形成された光反射膜とを備える光記録媒体の
記録方法であって、 下記式で定義される当該媒体の特性値βが、−0.3〜
0の範囲にあるように記録パワーを定め、このパワーに
て情報記録を行うことを特徴とする光記録媒体の記録方
法。 【数1】 上記式中、A1 およびA2 は、それぞれ交流カップリン
グした高周波信号(イコライザー処理前)のプラス側ピ
ークレベル、およびマイナス側ピークレベルを示す。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4299391A JPH06150322A (ja) | 1992-11-10 | 1992-11-10 | 光記録媒体の記録方法 |
US08/397,715 US5521038A (en) | 1992-11-10 | 1995-03-02 | Recording method for an optical recording medium |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4299391A JPH06150322A (ja) | 1992-11-10 | 1992-11-10 | 光記録媒体の記録方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06150322A true JPH06150322A (ja) | 1994-05-31 |
Family
ID=17871954
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4299391A Pending JPH06150322A (ja) | 1992-11-10 | 1992-11-10 | 光記録媒体の記録方法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5521038A (ja) |
JP (1) | JPH06150322A (ja) |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5856892A (ja) * | 1981-10-01 | 1983-04-04 | Ricoh Co Ltd | 光学的情報記録媒体 |
US4529688A (en) * | 1983-10-13 | 1985-07-16 | Xerox Corporation | Infrared sensitive phthalocyanine compositions |
GB8431924D0 (en) * | 1984-12-18 | 1985-01-30 | Ici Plc | Optical recording medium |
DE3643770A1 (de) * | 1986-12-20 | 1988-06-30 | Basf Ag | Mono- und disubstituierte phthalocyanine |
DE68918069T2 (de) * | 1988-12-28 | 1995-04-13 | Mitsui Toatsu Chemicals | Optischer Aufzeichnungsträger. |
US5303217A (en) * | 1989-06-23 | 1994-04-12 | U.S. Philips Corporation | Optical recording device wherein recording beam intensity is set in accordance with an optimum value of the DC component of a recorded signal |
US5248538A (en) * | 1991-06-18 | 1993-09-28 | Eastman Kodak Company | Sulfonamido or amido substituted phthalocyanines for optical recording |
-
1992
- 1992-11-10 JP JP4299391A patent/JPH06150322A/ja active Pending
-
1995
- 1995-03-02 US US08/397,715 patent/US5521038A/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US5521038A (en) | 1996-05-28 |
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