JPH0614941U - 給湯・温水配管用漏水試験機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、給湯・温水配管用漏水試験機に関
し、給湯設備の配管にも冷水・温水の繰り返しによる使
用によって生じる漏水を検査する漏水試験機を提供する
ことを目的とする。 【構成】 キャスター２を有した移動自在な基台３と、
該基台上に積載されるヒータ４を内装したタンク５と前
記ヒータの操作及び水圧制御する制御装置６と、前記タ
ンクに連結される加圧ポンプ７及び循環ポンプ８と、前
記両ポンプの配管に一端部が連結され他端部が検査対象
の室内配管の一端部に連結される連結ホース９と、一端
部が前記タンクに連結され他端部が前記室内配管の他端
部に連結される連結ホース９ａとを備えたことである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、集合住宅の各住戸内やホテルの客室内等の室内における給湯設備若 しくは温水・暖房設備の配管の漏水を調べる漏水試験機に関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、上述の室内の給湯設備の配管等は、配管を敷設後に水圧テストのみが 行われてきた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上述の水圧テストだけで配管に漏水がないと判断しても、実際 に給湯機等を使用してみると、給湯機等の特殊性から冷水・温水の繰り返しによ る使用によって、水圧テストでは発見されなかった漏水が発生する場合があり、 建物構築後のクレームになると言った欠点が存在した。

【０００４】 本考案は、上記の課題に鑑みてなされたもので、給湯設備の配管にも冷水・温 水の繰り返しによる使用によって生じる漏水を検査する漏水試験機を提供するこ とを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案の上記課題を解決し上記目的を達成するための要旨は、キャスターを有 した移動自在な基台と、該基台上に積載されるヒータを内装したタンクと前記ヒ ータの操作及び水圧制御する制御装置と、前記タンクに連結される加圧ポンプ及 び循環ポンプと、前記両ポンプの配管に一端部が連結され他端部が検査対象の室 内配管の一端部に連結される連結ホースと、一端部が前記タンクに連結され他端 部が前記室内配管の他端部に連結される連結ホースとを備えたことに存する。

【０００６】

【作用】 本考案の漏水試験機によれば、所望の検査対象の室内へ基台により漏水試験機 を移動させ、各々連結ホースを室内配管と連結させる。そして前記制御装置でヒ ータを操作しタンク内の水を冷水と温水に交互に設定する。この冷水もしくは温 水を加圧ポンプと循環ポンプにより給湯機等の配管内を強制的に所定水圧で循環 させることによって、室内配管が短時間で冷却・加熱の熱的影響を受け、このよ うな影響による漏水の有無を検査することとなる。

【０００７】

【実施例】

次に、本考案について図面を参照して説明する。 図１は、本考案に係る漏水試験機の使用状態を示す説明図である。図２は配管 内の水温を制御する様子を示す説明図である。図において、符号１は漏水試験機 、２はキャスター、３は基台、４はヒータ、５はタンク、６は制御装置、７は加 圧ポンプ、８は循環ポンプ、９は連結ホース、１０は検査対象の室内、１１は室 内配管を各々示している。

【０００８】 本考案の漏水試験機１はその構成を図１に示すように、キャスター２を有した 移動自在な基台３と、該基台３上に積載されるヒータ４を内装したタンク５と、 同じく基台３上に積載され前記ヒータ４の操作及び水圧制御する制御装置６と、 前記タンク５に連結される加圧ポンプ７及び循環ポンプ８と、前記両ポンプ７， ８の配管に一端部が連結され他端部が検査対象の室内配管１１の一端部に連結さ れる連結ホース９と、一端部が前記タンク５に連結され他端部が前記室内配管１ １の他端部に連結される連結ホース９ａとを備えてなるものである。

【０００９】 前記タンク５には、タンク５内に水を供給する注水口１２と、小型密閉式膨張 タンク１３が設けられている。前記加圧ポンプ７は配管系の水圧を所定圧力に設 定するためのものである。このタンク５の容量は１０リットル程度である。

【００１０】 このような漏水試験機１を使用するには、検査対象の室内１０にキャスター２ で移動自在な基台３を移動させ、室内配管１１に連結ホース９，９ａの一端部を 連結する。 そして、注水口１２から水をタンク５内に注水して、配管のコックを開けて全 配管内に水を充填する。次に、前記加圧ポンプ７，循環ポンプ８及び制御装置６ に電源を接続する。

【００１１】 前記制御装置６を操作して前記加圧ポンプ７を作動させて配管系の圧力を一定 に高め、次に、制御装置６で循環ポンプ８を作動させて配管内の水を強制循環さ せる。

【００１２】 そして、タンク５内のヒータ４（２ｋｗ程度）に通電させて加熱し、循環する 水の温度を６０℃程度まで急速に加熱する（約２０分程度）。配管内の水の温度 が６０℃になったら、これをセンサーで検知してその信号により制御装置６で前 記ヒータ４の通電をｏｆｆにし、放熱させて配管内の水が約室温程度になったら これをセンサーで検知して、再び制御装置６で前記ヒータ４を通電ｏｎにして配 管内の水を加熱する。

【００１３】 このように、配管１１内の水を図２に示すように、短時間で交互に繰り返して 加熱・冷却し、検査対象の室内１０の配管１１に熱的耐久試験を行うものである 。

【００１４】 本考案の漏水試験機１で、室内１０の配管１１の熱的影響による漏水箇所が発 見され、未然に漏水事故を防止するものである。

【００１５】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案に係る給湯・温水配管用漏水試験機は、キャスタ ーを有した移動自在な基台と、該基台上に積載されるヒータを内装したタンクと 前記ヒータの操作及び水圧制御する制御装置と、前記タンクに連結される加圧ポ ンプ及び循環ポンプと、前記両ポンプの配管に一端部が連結され他端部が検査対 象の室内配管の一端部に連結される連結ホースと、一端部が前記タンクに連結さ れ他端部が前記室内配管の他端部に連結される連結ホースとを備えたものなので 、検査対象の配管の熱的影響による漏水事故を未然に防止できてクレーム対策上 好ましいものとなる。 また、漏水試験機の基台が移動自在なので容易に検査対象の配管へ移動するこ とが可能で便宜なのもとなる。 そしてこの試験機は通常の水圧テストも兼ね備えるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る漏水試験機の使用状態を示す説明
図である。

【図２】配管内の水温を制御する様子を示す説明図であ
る。

【符号の説明】

１ 漏水試験機、２ キャスター、３ 基台、４ ヒー
タ、５ タンク、６ 制御装置、７ 加圧ポンプ、８
循環ポンプ、９ 連結ホース、１０ 検査対象の室内、
１１ 室内配管。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 キャスターを有した移動自在な基台と、
   該基台上に積載されるヒータを内装したタンクと前記ヒ
   ータの操作及び水圧制御する制御装置と、前記タンクに
   連結される加圧ポンプ及び循環ポンプと、前記両ポンプ
   の配管に一端部が連結され他端部が検査対象の室内配管
   の一端部に連結される連結ホースと、一端部が前記タン
   クに連結され他端部が前記室内配管の他端部に連結され
   る連結ホースとを備えたことを特徴としてなる給湯・温
   水配管用漏水試験機。