JPH06149207A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH06149207A
JPH06149207A JP4302629A JP30262992A JPH06149207A JP H06149207 A JPH06149207 A JP H06149207A JP 4302629 A JP4302629 A JP 4302629A JP 30262992 A JP30262992 A JP 30262992A JP H06149207 A JPH06149207 A JP H06149207A
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JP
Japan
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area
user
memory
image forming
forming apparatus
Prior art date
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Pending
Application number
JP4302629A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Goto
弘 後藤
Shiyuuko Ookubo
修子 大久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 各ユーザが画像形成装置が保有するメモリの
一部を他のユーザによる読み出しや書き込みができない
専用の領域として確保できるようにすること。 【構成】 各ユーザによるホスト装置からの指定によ
り、ユーザ毎に専用するフォントキャッシュ用のメモリ
領域の大きさ及び場所を設定する。また、大きさ及び場
所が設定されたメモリ領域を、そのメモリ領域の設定を
指定したユーザによるホスト装置からの指示によって別
のメモリ上へ移動あるいはコピーする。なお、各ユーザ
によるホスト装置からの指定により、ユーザ毎に任意の
大きさでメモリ上の領域を確保して登録し、その登録さ
れた各領域のプリントジョブによるクリアあるいは解放
を禁止して、その各領域をそれぞれそれを設定したユー
ザによるホスト装置からの指定により使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、パーソナルコンピュ
ータやワークステーションなどのホスト装置と接続され
るプリンタやデジタル複写機等の画像形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】上記のような画像形成装置では、システ
ム上のメモリを複数のユーザで共有して使用するケース
が普通である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな画像形成装置では、1人のユーザが多くのフォント
をダウンロードするなどで大量のメモリ領域が使用され
た場合には、他のユーザのフォントキャッシュの効率が
低下したり、多くのユーザがシステムに存在すればする
ほど、キャッシュされるビットマップ文字が多くなり、
文字の検索に余計な時間がかかるという欠点があった。
【0004】しかし今後、画像形成装置を多数のホスト
装置と接続するネットワークの複雑化やユーザの多様化
を考慮すると、メモリの使用に関しては各ユーザにより
管理を行なうことが望まれる。
【0005】また、ネットワークに接続された画像形成
装置は、たとえユーザを識別していても、ジョブに関し
ては差別していないため、ユーザによってダウンロード
されるフォントやイメージパターン等のデータは、他の
ユーザによって書き換えられたり消去されることがあ
る。すなわち、あるユーザが画像形成装置内にダウンロ
ードしたイメージを長時間に渡って繰り返し使用しよう
と思っていても、他のユーザによるオーバーライトコマ
ンドや、リセットコマンド,クリアコマンドなどにより
書き換えられたり、消去されてしまう恐れがあった。
【0006】したがって、ユーザがそのデータを使用す
る度に改めてダウンロードする必要があり、かなり余分
な処理時間がかかっていた。この発明は上記の点に鑑み
てなされたものであり、各ユーザが画像形成装置が保有
するメモリの一部を他のユーザによる読み出しや書き込
みができない自分専用の領域として確保できるようにし
て、各ユーザによる使用効率を高めることを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、各ユーザによるホスト装置からの指定に
より、ユーザ毎に専用するフォントをキャッシュするメ
モリ領域の大きさ及び場所を設定する専用メモリ領域設
定手段を備えた画像形成装置(請求項1〜3)を提供す
る。
【0008】なお、専用メモリ領域設定手段によって大
きさ及び場所が設定されたメモリ領域を、該メモリ領域
の設定を指定したユーザによるホスト装置からの指示に
よって別のメモリ上へ移動あるいはコピーする手段を設
けるとよい。また、専用メモリ領域設定手段によって大
きさ及び場所が設定されたメモリ領域にキャッシュされ
たビットマップ文字の集合を1つのフォントファイルと
して登録する手段を設けるとよい。
【0009】また、各ユーザによるホスト装置からの指
定により、ユーザ毎に任意の大きさでメモリ上の領域を
確保して登録するユーザ領域登録手段と、該手段によっ
て登録された各領域のプリントジョブによるクリアある
いは解放を禁止する解放禁止手段と、該各領域をそれぞ
れそれを設定したユーザによるホスト装置からの指定に
より使用する手段とを備えた画像形成装置(請求項4〜
8)も提供する。
【0010】なお、上記登録されたメモリ上の各領域を
それぞれその登録を指定したユーザによるホスト装置か
らの指示によって解放する手段を設けるとよい。また、
ユーザ領域登録手段が、各ユーザ毎に確保して登録する
メモリ上の領域にそれぞれ識別情報を付加する手段を有
し、各ユーザに対して識別可能な複数の領域を確保して
登録し得るようにするとよい。さらに、ユーザ領域登録
手段によって確保される各ユーザ毎のメモリ上の領域の
最大量を設定する手段を設けるとよい。
【0011】さらにまた、プリントジョブの最中に必要
なメモリの領域を確保できない時に、該領域を確保する
のに十分な未使用領域が確保できるまで、各ユーザ毎に
登録されているメモリ上の領域のうち現在のプリントジ
ョブで使用している領域以外の領域のデータを圧縮して
新たな領域を確保し、上記プリントジョブが終了した後
に、上記圧縮したデータを復元する手段を設けることが
望ましい。
【0012】
【作用】請求項1〜3の画像形成装置によれば、各ユー
ザによるホスト装置からの指定により、ユーザ毎に専用
するフォントをキャッシュするメモリ領域の大きさ及び
場所を設定するので、各ユーザ毎に使用されるフォント
(ビットマップ文字)がそれぞれ専用のメモリ領域にキ
ャッシュされることになり、その各メモリ領域毎の文字
数は少なく且つ文字の種類も比較的制限されるため、文
字検索の効率が向上する。
【0013】また、フォントをキャッシュするメモリ領
域を各ユーザ毎に任意の場所(例えばディスク装置)に
任意の大きさで用意できるので、大きなメモリ領域を必
要とする文字を展開しても、他のユーザにはメモリ効率
の低下といった悪影響を及ぼすことがない。逆に、他の
ユーザが大量のメモリ領域を要求した際も、キャッシュ
した文字が知らぬ間に削除される恐れがなくなる。
【0014】なお、大きさ及び場所が設定されたメモリ
領域を、そのメモリ領域の設定を指定したユーザによる
ホスト装置からの指示によって別のメモリ(例えばディ
スク装置)上へ移動あるいはコピーするようにすれば、
一度展開した文字を保存することができるので、以前使
用した文字を再度使用する際の文字展開をし直す必要性
がなくなる。
【0015】また、大きさ及び場所が設定されたメモリ
領域にキャッシュされたビットマップ文字の集合を1つ
のフォントファイルとして登録するようにすれば、ビッ
トマップ文字を何度も使用する場合に、フォントをダウ
ンロードし直す必要がなくなるため便利である。同一サ
イズで文字を展開した場合などは、あたかもビットマッ
プフォントが初めから存在するように使えて便利であ
る。
【0016】請求項4〜8の画像形成装置によれば、各
ユーザによるホスト装置からの指定により、ユーザ毎に
任意の大きさでメモリ上の領域を確保して登録し、その
登録された各領域のプリントジョブによるクリアあるい
は解放を禁止して、その各領域をそれぞれそれを設定し
たユーザによるホスト装置からの指定により使用するの
で、あるユーザがダウンロードしたフォントやイメージ
パターン等のデータが他のユーザのプリントジョブによ
り書き換えられたり消去されることがなくなる。したが
って、あるユーザが画像形成装置内に書き込んだ全ての
データを長時間に渡って繰り返し使用することができ
る。
【0017】なお、登録されたメモリ上の各領域をそれ
ぞれその登録を指定したユーザによるホスト装置からの
指示によって解放することにより、不要なメモリ領域を
持つことがなくなり、メモリの節約につながる。また、
各ユーザ毎に確保して登録するメモリ上の領域にそれぞ
れ識別情報を付加するようにし、各ユーザに対して識別
可能な複数の領域を確保して登録し得るようにすれば、
ユーザが用途に応じて複数の領域を確保することがで
き、それぞれ必要に応じてデータを書き込んだり、ある
いは不要な領域のみを解放することが可能になる。
【0018】さらに、確保される各ユーザ毎のメモリ上
の領域の最大量を設定するようにすれば、ユーザの不注
意により領域を余計に確保し過ぎることがなくなり、プ
リントジョブがメモリ不足で動作不能に陥る可能性が低
減する。さらにまた、プリントジョブの最中に必要なメ
モリの領域を確保できない時に、該領域を確保するのに
十分な未使用領域が確保できるまで、各ユーザ毎に登録
されているメモリ上の領域のうち現在のプリントジョブ
で使用している領域以外の領域のデータを圧縮して新た
な領域を確保し、上記プリントジョブが終了した後に、
上記圧縮したデータを復元するようにすれば、プリント
ジョブがメモリ不足になっても一時的にメモリを確保し
て動作を続行させることが可能になる。
【0019】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて具
体的に説明する。図2は、この発明をプリンタに適用し
た第1実施例のネットワークシステムを示すブロック構
成図である。
【0020】1はプリンタ(以下「プリントサーバ」と
いう)であり、パーソナルコンピュータやワークステー
ション等の複数のホスト装置10a,10b,10c,
…,10nとネットワーク11を介して通信制御部2で
接続され、その各ホスト装置10a,10b,10c,
…,10nによって共有される。
【0021】プリントサーバ1は、通信制御部2,主制
御部3,プリンタ制御部4,ディスク装置5,及びプリ
ンタエンジン6からなる。通信制御部2は、ネットワー
ク11を介して各ホスト装置10a,10b,10c,
…,10nと通信制御を行なう。主制御部3は中央処理
装置(以下「CPU」と略称する),ROM,RAM,
I/O等からなるマイコロコンピュータを用い、このプ
リントサーバ1全体を統括的に制御する。
【0022】プリンタ制御部4は、主制御部3からの指
示でプリンタエンジン6のプリント動作を制御する。デ
ィスク装置5は外部記憶装置であり、フロッピディスク
装置(FDD)やハードディスク装置(HDD)などで
ある。
【0023】ここで、通信制御部2で受けとった印刷デ
ータは、主制御部3で一旦ディスク装置5に格納され
る。印刷データには各ユーザがホスト装置10a,10
b,10c,…,10nからダウンロードするフォント
のデータも含まれる。主制御部3は、複数の印刷データ
がディスク装置5に格納されている場合に、格納した順
番で読み出しを行なえるように、その各印刷データをテ
ーブルで管理する。また、この管理テーブルには、印刷
データの要求元であるホスト装置アドレス及びユーザI
Dも格納される。また、印刷データがどのような状態
(待ち状態,印刷中など)であるかも、この管理テーブ
ルで管理される。
【0024】図3の(a)(b)に、このプリントサーバ1
上のメモリ(主制御部3内のRAMとディスク装置5)
の構成例とそこに確保されるフォントをキャッシュする
メモリ領域(キャッシュエリア)をそれぞれ示す。図1
は、プリントサーバ1の主制御部3によるこの発明に係
わる処理を示すフローチャートである。
【0025】このルーチンは通信制御部2がユーザによ
る各ホスト装置10a,10b,10c,…,10nの
いずれかからコマンドを受け取った時に図示しないメイ
ンルーチンからコールされてスタートし、まずホスト装
置10a,10b,10c,…,10nのいずれかから
受け取ったコマンドを判別し、そのコマンドがメモリ領
域の指定コマンド(ユーザIDも含む)であった時に
は、指定された場所に指定された大きさのメモリ領域を
確保して、その領域のアドレスとユーザIDを一意に対
応させて登録し、メインルーチンにリターンする。
【0026】ここで、メモリ領域の指定コマンドはキャ
ッシュエリアやその移動又はコピー先のメモリ領域を指
定するためのものであり、キャッシュエリアが指定され
た場合には、例えば図4の(a)に示すように主制御部
3内のRAMにキャッシュエリアを確保して、表1に示
すようにそのキャッシュエリアのアドレスとユーザID
を一意に対応させて登録する。
【0027】
【表1】
【0028】また、キャッシュエリアの移動又はコピー
先のメモリ領域が指定された場合には、例えば図5の
(b)に示すようにディスク装置5にキャッシュエリア
の移動又はコピー先のメモリ領域を確保して、表2に示
すようにそのメモリ領域のアドレスとユーザIDを一意
に対応させて登録する。
【0029】
【表2】
【0030】一方、ホスト装置10a,10b,10
c,…,10nのいずれかから受け取ったコマンドがキ
ャッシュエリアの移動又はコピーコマンドの場合には、
その移動又はコピー先として確保しておいたディスク装
置5上のメモリ領域にキャッシュエリアの内容をそのま
まコピーした後、キャッシュエリアの移動コマンドの場
合にはもとのキャッシュエリア(ソースメモリ)を解放
して登録を抹消し、キャッシュエリアのコピーコマンド
の場合にはもとのキャッシュエリアを登録したまま残し
て、メインルーチンへリターンする。
【0031】例えば、図5の(b)に示したようにディ
スク装置5に確保したキャッシュエリアの移動又はコピ
ー先のメモリ領域に、図5の(a)に示すキャッシュエ
リアの内容をそのままコピーした後、キャッシュエリア
の移動コマンドの場合には、図5の(a)に示したもと
のキャッシュエリアを解放して表2の対応する箇所を抹
消し、キャッシュエリアのコピーコマンドの場合にはも
とのキャッシュエリアを登録したまま残す。
【0032】ホスト装置10a,10b,10c,…,
10nのいずれかから受け取ったコマンドがメモリ領域
の指定コマンド及びキャッシュエリアの移動又はコピー
コマンドのいずれでもない場合には、ユーザによりキャ
ッシュエリアが指定されているかどうかを判断して、キ
ャッシュエリアが指定されていれば指定されたキャッシ
ュエリアを使用して対応する処理を行ない、指定されて
いなければフリー領域を使用して対応する処理を行な
い、メインルーチンへリターンする。
【0033】すなわち、キャッシュエリアを指定したユ
ーザによるホスト装置10a,10b,10c,…,1
0nのいずれかから発生されるプリント実行コマンドに
より、例えば主制御部3内のROMに格納されているア
ウトラインフォントからビットマップ文字を作成した場
合には、確保されたキャッシュエリアのみを使用して、
例えば図4の(b)に示すようにビットマップ文字をキ
ャッシュし、上記ユーザ以外のユーザによるホスト装置
10a,10b,10c,…,10nのいずれかから発
生されるプリント実行コマンドによりビットマップ文字
を作成した場合には、フリー領域を使用してそこにビッ
トマップ文字をキュッシュする。
【0034】ここで、ユーザによるホスト装置10a,
10b,10c,…,10nのいずれかからキャッシュ
エリアが指定され、その文字群を1フォントファイルに
統合する命令コマンドを受け取った時には、確保された
キャッシュメモリにキャッシュされたビットマップ文字
をフォントファイルのフォーマットに集結し、そこにフ
ォントの属性を付加してフォントディレクトリに登録す
る。なお、フォントファイルやフォントディレクトリ
は、プリンタのフォント管理方法として周知であるので
説明は省略する。
【0035】このように、この実施例によれば、各ユー
ザによるホスト装置10a,10b,10c,…,10
nからの指定により、ユーザ毎に専用するフォントをキ
ャッシュするメモリ領域の大きさ及び場所を設定するの
で、各ユーザ毎に使用されるフォント(ビットマップ文
字)がそれぞれ専用のメモリ領域にキャッシュされ、そ
の各メモリ領域毎の文字数は少なく且つ文字の種類も比
較的制限されるため、文字検索の効率が向上する。
【0036】また、フォントをキャッシュするメモリ領
域を各ユーザ毎に主制御部3内のRAMあるいはディス
ク装置5に任意の大きさで用意できるので、大きなメモ
リ領域を必要とする文字を展開しても、他のユーザには
メモリ効率の低下といった悪影響を及ぼすことがない。
逆に、他のユーザが大量のメモリ領域を要求した際も、
キャッシュした文字が知らぬ間に削除される恐れもなく
なる。
【0037】さらに、大きさ及び場所が設定されたメモ
リ領域を、そのメモリ領域の設定を指定したユーザによ
るホスト装置10a,10b,10c,…,10nのい
ずれかからの指示によってディスク装置5上へ移動ある
いはコピーするので、一度展開した文字を保存すること
ができ、以前使用した文字を再度使用する際の文字展開
をし直す必要性がなくなる。
【0038】また、大きさ及び場所が設定されたメモリ
領域にキャッシュされたビットマップ文字の集合を1つ
のフォントファイルとして登録するので、ビットマップ
文字を何度も使用する場合に、フォントをダウンロード
し直す必要がなくなるため便利である。同一サイズで文
字を展開した場合などは、あたかもビットマップフォン
トが初めから存在するように使えて便利である。
【0039】図6はこの発明の第2実施例を示すレーザ
プリンタのブロック構成図であり、図2と同じ部分には
同一符号を付している。このレーザプリンタ21は、プ
リンタコントローラ22,プリンタエンジン23,及び
オペレーションパネル24によって構成されている。
【0040】そのうち、プリンタコントローラ22は各
ホスト装置10a〜10nからの文字データ又はイメー
ジデータをビデオデータに変換してプリンタエンジン2
3に転送する。また、各ホスト装置10a〜10nから
のダウンロードフォントのデータを内部のRAMに格納
し、制御コマンドにより印字位置の制御,フォントの選
択等を行なう。
【0041】このプリンタコントローラ22は、通信制
御部25,パネルインタフェース(以下「インタフェー
ス」を「I/F」と略称する)26,バスバッファ2
7,エンジンI/F28と、中央処理装置(以下「CP
U」と略称する)29,プログラムROM30,フォン
トROM31,RAM32,オプションRAM33とを
備えている。なお、上記各部はアドレスバス,制御バ
ス,及びデータバスからなるバスライン34によって相
互に接続されている。
【0042】通信制御部25は、各ホスト装置10a〜
10nとネットワーク11を介して通信を行なう。パネ
ルI/F26は、オペレーションパネル24との間で表
示制御データの送信と各キー情報の受信を行なつてい
る。
【0043】バスバッファ27は、フォントカード35
をバスライン34に接続して、フォントデータの受信を
司る。エンジンI/F8は、プリンタエンジン23との
間で命令コマンドやステータス情報等のデータの送受信
を司る。
【0044】CPU29は汎用の16又は32ビットの
中央処理装置であり、このプリンタ21全体の統括制御
を司る。プログラムROM30はCPU29を動作させ
るための制御プログラムを、フォントROM31は常駐
フォントのデータをそれぞれ格納している。
【0045】RAM32はランダムアクセスメモリであ
り、CPU29のワーキングメモリ,各ホスト装置10
a〜10nから受信する制御命令及び文字データ等を一
時格納するインプットバッファ,そのインプットバッフ
ァに一時格納した制御命令及び文字データ等に基づいて
作成されるページデータを格納するページバッファ,ペ
ージバッファ上のデータとフォントデータ等によってペ
ージ単位で作成されるビデオデータを一時格納するビデ
オバッファ,及び各ホスト装置10a〜10nから受信
するダウンロードフォントデータあるいはフォントカー
ド35からのフォントデータを格納するフォントファイ
ル等に使用される。
【0046】オプションRAM33は、例えば不揮発性
メモリであり、設定されているモード情報(プリントフ
ォーマット,フォントの選択,エミュレーションの選
択,解像度の選択,ホストインタフェースの選択等)
や、サービス情報(エラー情報,稼働情報等)などを記
憶する。
【0047】オペレーシヨンパネル24は、各種情報を
入出力するための各種の操作キー及び表示器を備えてい
るフォントカード35は、オプションのフォントデータ
を格納したRAMあるいはROMを内蔵しており、これ
を図示しないプリンタ外面に設けられたスロットに挿着
することによって、そのフォントデータを使用してプリ
ントを行なわせることができる。
【0048】プリンタエンジン23は、内部の図示しな
い感光体上をビデオデータに応じて変調されるレーザ光
によって光学的に走査するレーザ書込ユニット,感光体
とその周囲の各プロセス機器から構成される画像形成ユ
ニット,並びにレジストローラ対等の各ローラ等からな
る用紙搬送部などからなる機構部と、その制御部である
エンジンドライバとからなり、プリンタコントローラ2
2からのコマンド及びビデオデータによって、エンジン
ドライバが画像形成ユニット及び用紙搬送部のシーケン
ス動作とレーザ書込ユニットへのビデオ変調信号を制御
してプリントを実行する。
【0049】ここで、あるユーザによりホスト装置10
a〜10nのいずれかから送信されたフォントデータや
イメージデータ等は、プログラムROM30内のデータ
処理プログラムの管理によりRAM32上に書き込まれ
る。さらに、ホスト装置10a〜10nのいずれかから
送信されたデータ使用のコマンドは、プログラムROM
30内のデータ処理プログラムにより解析され、RAM
32上のデータが使用される。
【0050】次に、このレーザプリンタにおける図6の
RAM32を管理する手段の一例として、その各メモリ
領域の先頭等にヘッダをつけて管理する手段について説
明する。図7に、RAM32における各メモリ領域中の
ヘッダの構成例を示す。“SIZE”はメモリ領域の大きさ
を示し、“LINK”はリンクを示し、そこに次のメモリ領
域へのポインタが書き込まれ、これによって各メモリ領
域がリンクされる。
【0051】このリンクとして未使用領域(未使用メモ
リ)と使用領域(使用済みメモリ)とのリンクをそれぞ
れ用意し、例えば各々のリンクの先頭アドレスを変数領
域等に記憶しておけば、そのリンクをたどることでRA
M32を管理することができる。“USER”はユーザを示
すものであり、通常のプリントジョブ実行中に必要とな
ったメモリ領域を確保する場合、該当する領域を確保し
たらヘッダの“USER”にNULL(0)を書き込む。これ
で、このメモリ領域は特定のユーザが確保したものでな
いことが判る。
【0052】図8(a)(b)に、RAM32における各メ
モリ領域のリンクの様子を示す。プリンタが動作する上
で必ず必要なメモリ領域がシステム領域として確保さ
れ、それ以外のメモリ領域が未使用領域と使用領域とし
てそれぞれリンクされている。プリントジョブ実行中に
メモリ領域の確保が必要になった場合には、未使用領域
のリンクをたどって必要サイズに充分な未使用領域を捜
し、それを確保する。また、使用領域を指定して解放し
た場合には、そのメモリ領域を未使用領域のリンクに戻
す。
【0053】この実施例においては、まず実行中のプリ
ントジョブのユーザを識別するID等の識別情報を保持
するために、例えば“curr_user” といった変数を用意
して、これに上記の識別情報を書き込んでおく必要があ
る。また、プログラムROM30内のデータ処理プログ
ラムにユーザ個人のメモリ領域(ユーザ領域)を確保す
る領域確保コマンドを処理する部分を追加する必要があ
る。さらに、このコマンドには必要なサイズ等がパラメ
ータとして与えられる必要がある。さらにまた、ユーザ
が確保したメモリ領域の先頭アドレスを保持する変数
“user_top”が必要になり、そのメモリ領域が確保され
ていない状態では“user_top”を−1としておく。
【0054】以下、この処理について、図9のフローチ
ャートに従って説明する。まず、ステップ1で未使用領
域のリンクの先頭アドレスを未使用領域へのポインタと
して得、ステップ2ではステップ1で得たポインタが示
す未使用領域のヘッダを参照して、その領域のサイズが
パラメータで与えられた希望するサイズを確保できるか
否かを判断する。
【0055】そして、確保できなければステップ3へ進
んで、ヘッダの“LINK”のアドレスを次のポインタ(次
の未使用領域)として得た後、ステップ2へ戻る。した
がって、ステップ2で未使用領域のサイズがパラメータ
で与えられた希望するサイズを確保できると判断される
まで、ステップ2,3のループを繰り返して未使用領域
のリンクを順次たどる。
【0056】そして、未使用領域のサイズがパラメータ
で与えられた希望するサイズを確保できた時にステップ
4へ進み、ヘッダの“USER”に変数“curr_user” の値
を書き込んで、この未使用領域をユーザ領域にした後、
ステップ5でヘッダの“SIZE”にパラメータで与えられ
たサイズを書き込む。それによって、例えばRAM32
における各メモリ領域のリンクの様子が図8の(a)か
ら(b)に示すように変化する。
【0057】次いで、前述の“user_top”が−1である
か否か、つまり最初のユーザ領域か否かを判断し、最初
のユーザ領域でない場合はそのまま、最初のユーザ領域
の場合はステップ7で“user_top”に先頭アドレスの値
を書き込んだ後、ステップ8へ進み、ここで未使用領域
を“SIZE”分ユーザ領域に変えた後に未使用領域が余る
(元のサイズ>確保したサイズ)か否かの判断を行な
う。ここで、余ったらそこを再び未使用領域としてリン
クしなければならない。また、“SIZE”の比較にはヘッ
ダのサイズも考慮しなければならない。
【0058】そして、未使用領域が余らない場合には処
理を終了し、未使用領域が余る場合にはステップ9へ進
み、今確保したユーザ領域から“SIZE”分アドレスを進
めたところ(先頭アドレス)を求めて、それを余った未
使用領域のヘッダとして確保し、ステップ10ではステ
ップ9で確保したヘッダの“USER”にNULLを、“LINK”
には次の未使用領域のアドレスを書き込む。以上で、コ
マンドを送ったユーザの領域を確保することができる。
【0059】次に、確保したメモリ領域(ユーザ領域)
を使用するための手段について述べる。これを実現する
ためには、プログラムROM30内のデータ処理プログ
ラムにユーザ個人が確保したメモリ領域を指定する領域
指定コマンドを処理するルーチンを追加する必要があ
る。これにともなって、RAM32に領域確保のモード
を表す変数“mem_mode”を用意し、通常この値はNULLに
しておく。
【0060】CPU29は、コマンド処理ルーチンによ
り、領域指定コマンドを受け取った時に、用意した変数
“mem_mode”を現在のユーザ、つまりコマンドを送った
ユーザを示すID等の値に書き換える。したがって、こ
のようにすれば他のユーザ領域を指定することはできな
い。この変数を、RAM32を実際に使用するコマンド
処理時に参照し、メモリの取り方を決定する。
【0061】ここで、RAM32を使用するコマンド処
理に関しては、従来の処理に加えて以下の処理を追加す
る。コマンドによりメモリ領域の確保が必要になった場
合、上記変数“mem_mode”を参照する。これがNULLであ
った場合には、一般的なメモリ領域の確保であるから、
未使用領域のリンクをたどって対応する未使用領域を捜
す。
【0062】一方、これが特定のユーザを示す値になっ
ていた場合、ユーザがすでに確保したメモリ領域を使う
わけであるから、ユーザ領域のリンクをたどる。この場
合、変数“mem_mode”とヘッダの“USER”とを比較し、
一致するユーザ領域を捜し出す。したがって、異なるユ
ーザがこの領域を使用することはできない。以上で、ユ
ーザが確保したメモリ領域を指定して使用できる。ま
た、リセットコマンドやクリアコマンド等でRAM32
の使用領域を解放又は0にクリアする場合には、使用領
域のリンクのみをたどって0にクリア又は解放して、未
使用領域のリンクに戻す。したがって、ユーザが確保し
たメモリ領域は保持される。
【0063】このように、この実施例によれば、各ユー
ザによるホスト装置10a〜10nのいずれかからの指
定により、ユーザ毎に任意の大きさでRAM32上のメ
モリ領域を確保して登録し、その登録された各メモリ領
域のプリントジョブによるクリアあるいは解放を禁止し
て、その各メモリ領域をそれぞれそれを設定したユーザ
によるホスト装置10a〜10nからの指定により使用
するので、あるユーザがダウンロードしたフォントやイ
メージパターン等のデータが他のユーザのプリントジョ
ブにより書き換えられたり消去されることがなくなる。
したがって、あるユーザがRAM32内に書き込んだ全
てのデータを長時間に渡って繰り返し使用することがで
きる。
【0064】以下、この発明の第3実施例乃至第6実施
例について順次説明する。なお、これらの実施例におい
て、ハード構成は図6の第2実施例と同様なので図示及
びその説明を省略し、再び図6を参照することにする。
また、図6のCPU29による処理動作もかなり共通す
るので、それ以外の新たな部分あるいは異なる部分のみ
を詳細に説明する。
【0065】まず、この発明の第3実施例について説明
する。前述の第2実施例によれば、各ユーザがメモリ領
域(ユーザ領域)を次々に確保すると、やがて未使用領
域のメモリ量が不足してくる。したがって、他のユーザ
がメモリ領域を確保したり、プリントジョブの都合で必
要となったメモリ領域を確保することが困難になってく
る。一方、ユーザが確保したメモリ領域も全て永遠に必
要であるわけでもない。したがって、ユーザが確保した
メモリ領域をそのユーザの意志で解放する必要性が生じ
てくる。以下に、それを実現する手段について説明す
る。
【0066】それを実現するためには、プログラムRO
M30内のデータ処理プログラムにユーザ領域を解放す
る解放コマンドを処理する部分を追加する必要がある。
CPU29はそのプログラムを使用することにより、解
放コマンドを受け取った時に、ユーザ領域のリンクをた
どり、各々のユーザ領域のヘッダの“USER”を参照す
る。そして、上述した現在のプリントジョブのユーザを
示す変数“curr_user”と一致するユーザ領域を捜し出
す。見つかったら、そのユーザ領域を未使用領域のリン
クに戻す。
【0067】このように、この実施例によれば、登録さ
れたRAM上の各ユーザ領域をそれぞれその登録を指定
したユーザによるホスト装置10a〜10nからの指示
によって解放できるので、不要なメモリ領域を持つこと
がなくなり、メモリの節約につながる。
【0068】次に、この発明の第4実施例におけるRA
M32上のユーザ領域をその用途等により複数確保する
ための手段について説明する。図10に、それを実現す
るためのヘッダの一例を示す。この図を見て判るよう
に、ヘッダに領域を識別するメンバ“WORD”を追加す
る。
【0069】そして、上述した領域確保コマンド及びそ
の処理ルーチンに“WORD”を指定するパラメータを追加
する。“WORD”の内容は、数字であってもアルファベッ
トであっても構わない。ユーザは、サイズに加えて、こ
れをパラメータとして渡さなければならない。
【0070】例えば、1024バイトのメモリ領域を確
保し、“1”として確保するためには、“コマンド”,
“1024”,“1”の順でデータを送る必要がある。
それを受けたコントローラ22内のCPU29は、前述
の第2実施例と同様な手順でメモリ領域を確保し、その
ヘッダの“WORD”に“1”を書き込む。
【0071】それに伴って、領域指定コマンドにもパラ
メータとして“WORD”を追加する必要がある。また、変
数mem_modeを構造体mem_modeとし、メンバとして“USE
R”と“WORD”を持つ必要がある。CPU29は、コマ
ンド処理ルーチンにより、領域指定コマンドを受け取る
と、構造体mem_modeの“USER”に現在のプリントジョブ
のユーザを示す変数“curr_user” を、“WORD”にパラ
メータとして渡された値をそれぞれ書き込む。
【0072】次に、確保したメモリ領域を使用するコマ
ンドの処理では、第2実施例で述べた要領でヘッダの
“USER”が構造体mem_modeの“USER”と一致する領域を
捜し出す。さらに、その中で、ヘッダの“WORD”が、構
造体mem_modeの“WORD”と一致する領域を捜し出す。さ
らに、第3実施例で述べた解放コマンドもパラメータと
してWORDを追加し、その処理においても同様に“USE
R”,“WORD”がともに一致する領域を捜し出してその
領域を未使用領域のリンクに戻す。
【0073】このように、この実施例によれば、各ユー
ザ毎に確保して登録するRAM32上のメモリ領域にそ
れぞれ識別情報を付加するようにし、各ユーザに対して
識別可能な複数のメモリ領域を確保して登録し得るよう
にしたので、ユーザが用途に応じて複数の領域を確保す
ることができ、それぞれ必要に応じてデータを書き込ん
だり、あるいは不要な領域のみを解放することが可能に
なる。
【0074】次に、この発明の第5実施例におけるユー
ザが確保できるメモリ領域の最大サイズ(最大量)を設
定するための手段について説明する。それを実現するた
めには、まず最大サイズを示す変数、例えば“max_siz
e”を設ける。そして、設定がされていない時には、例
えば−1を書き込んでおく。したがって、これが−1の
時には無制限に領域を確保できる。
【0075】その設定手段としては、スイッチによる設
定あるいは設定のコマンドによる設定のいずれも可能で
ある。いずれの手段にしてもパラメータとして設定する
サイズを与える。コントローラ22内のCPU29は、
プログラムROM30内のデータ処理プログラムによ
り、そのパラメータを読み取って変数“max_size”に値
を書き込む。
【0076】また、各ユーザ毎のメモリ領域の確保量
(使用量)を管理するために表3に示すようなテーブル
を持つ必要がある。このテーブルには、各ユーザがメモ
リ領域を確保していない時には0が書き込まれている。
また、例えばコマンドで最大サイズを2000バイトに
設定したとすると、“max_size”は2000に設定され
る。
【0077】
【表3】
【0078】そして、ユーザBが最初に1500バイト
確保しようとホスト装置10a〜10nのいずれかから
領域確保のコマンドを送ると、CPU29はメモリ領域
の確保量を管理するテーブルのユーザBの欄を参照し、
この値0と要求量1500を加算して“max_size”と比
較する。その結果(0+1500)<2000となり、
領域確保可能となる。したがって、その後第2実施例と
同様な手段によって領域が確保される。
【0079】そして、テーブルのユーザBの欄に確保し
たメモリ領域の総量である1500を書き込む。次に、
ユーザBがさらに1500バイト確保しようと領域確保
のコマンドを送ると、テーブルのユーザBの欄はすでに
1500になっているため、これと新たに確保しようと
する1500を加算して“max_size”と比較すると、
(1500+1500)>200となり、領域確保付加
となる。したがって、メモリ領域の確保は行なわれず、
エラーとなる。
【0080】このように、この実施例によれば、確保さ
れる各ユーザ毎のRAM32上のメモリ領域の最大量を
設定できるので、ユーザの不注意により領域を余計に確
保し過ぎることがなくなり、プリントジョブがメモリ不
足で動作不能に陥る可能性が低減する。
【0081】次に、この発明の第6実施例について説明
する。図6のCPU29は、プリントジョブ実行中にメ
モリ領域の確保が必要になった場合、未使用領域のリン
クをたどって、必要サイズに充分な未使用領域を捜して
確保する。しかし、各ユーザが各自の領域を確保し過ぎ
ると、やがてメモリが不足してプリントジョブに必要な
サイズ分のメモリ領域の確保が不可能になることがあ
る。そこで、これを解決する手段について以下に説明す
る。
【0082】CPU29は図11(a)に示すように、
まずプリントジョブの最中に必要とされるメモリ領域を
低アドレスから、ユーザが確保したメモリ領域(ユーザ
領域)を高アドレス側からそれぞれ確保していく。そし
て、メモリ領域の確保と解放を繰り返しているうちに除
々に未使用領域が少なくなって、図11(a)に示した
ようにプリントジョブによって使用されたそれぞれaバ
イト,bバイト,cバイトの使用領域A,B,C、ユー
ザによって確保されたそれぞれxバイト,yバイト,z
バイトのユーザ領域X,Y,Z、そしてm1バイト,m
2バイト,m3バイトの未使用領域M1,M2,M3と
いう状態になる。
【0083】やがて、大きなサイズのメモリ領域の確保
が不可能になり、例えばNバイトのメモリ領域が必要と
なった時、N>m1,N>m2,N>m3であったらメ
モリ領域の確保ができず、エラーとなってしまう。そこ
で、ユーザが確保した領域の、例えば最も低アドレス側
にあるメモリ領域Xの“USER”をチェックする。これ
が、現在のプリントジョブのユーザと別のユーザであれ
ば、現在のプリントジョブの間にこの領域が使用される
ことはない。また、プリントジョブに必要なメモリ領域
は、現在のプリントジョブが終了すれば必要なくなる。
【0084】そこで、ユーザ領域X上のデータを圧縮し
て領域X’とし、それを高アドレス側にシフトする。圧
縮の方法は、すでに公知である方法を使えば良い。図1
1(b)は、圧縮後のメモリマップを表している。圧縮
によりサイズがx’バイトになったとすると、未使用領
域が(x−x’)バイトだけ増えることになる。
【0085】したがって、未使用領域M3のサイズがm
3’=(M3+(x−x’))バイトに増加する。これ
により、N≦m3’となればメモリ領域を確保すること
が可能になる。これでも、メモリ領域の確保が不可能で
あった場合には、次にユーザ領域Yについて同様な手段
を施せば良い。そして、プリントジョブが終了したら圧
縮したデータを伸長して元に戻す。
【0086】このように、この実施例によれば、プリン
トジョブの最中に必要なメモリ領域を確保できない時
に、その領域を確保するのに十分な未使用領域が確保で
きるまで、各ユーザ毎に登録されているRAM32上の
メモリ領域のうち現在のプリントジョブで使用している
領域以外の領域のデータを圧縮して新たな領域を確保
し、上記プリントジョブが終了した後に、上記圧縮した
データを復元するので、プリントジョブがメモリ不足に
なっても一時的にメモリを確保して動作を続行させるこ
とができる。
【0087】以上、この発明をプリンタに適用した実施
例について説明したが、この発明はこれに限らず、ホス
ト装置と接続されるデジタル複写機等の画像形成装置に
適用し得るものである。
【0088】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1〜3
の発明によれば、ユーザ毎に使用されるフォント(ビッ
トマップ文字)がそれぞれ専用のメモリ領域にキャッシ
ュされるので、その各メモリ領域毎の文字数が少なくな
ると共に文字の種類も比較的制限され、文字検索の効率
が増す。また、あるユーザにより大きなメモリ領域を必
要とする文字を展開しても、他のユーザにはメモリ効率
の低下といった悪影響を及ぼすことがない。逆に、他の
ユーザが大量のメモリ要領を要求した場合も、キャッシ
ュした文字が知らぬ間に削除されることがない。
【0089】なお、請求項2の発明によれば、一度展開
した文字を保存することも可能なため、以前使用した文
字を再度使用する際の文字の展開をし直す必要もなくな
る。また、請求項3の発明によれば、ビットマップ文字
を何度も使用する場合に、フォントをダウンロードし直
す必要もなくなるため便利である。同一サイズで文字を
展開した場合などは、あたかもビットマップフォントが
初めから存在するように使えて便利である。
【0090】請求項4〜8の発明によれば、あるユーザ
によるホスト装置からダウンロードされたフォントやイ
メージパターン等のデータが他のユーザによるホスト装
置からのデータによるプリントジョブにより書き換えら
れたり消去されることがなくなる。したがって、あるユ
ーザによるホスト装置からダウンロードされた全てのデ
ータを長時間に渡って繰り返し使用することが可能にな
る。なお、請求項5の発明によれば、不要なメモリ領域
を持つこともなくなるので、メモリの節約にもつなが
る。
【0091】また、請求項6の発明によれば、ユーザが
用途に応じて複数のメモリ領域を確保することも可能に
なるので、それぞれ必要に応じてデータを書き込んだ
り、あるいは不必要な領域のみを解放することも可能に
なる。さらに、請求項7の発明によれば、ユーザの不注
意によりメモリ領域を余計に確保し過ぎることもなくな
るので、プリントジョブがメモリ不足で動作不能に陥る
可能性も低減する。
【0092】さらに、請求項8の発明によれば、プリン
トジョブがメモリ不足になっても一時的にメモリを確保
して動作を続行することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2の主制御部によるこの発明に係わる処理を
示すフロー図である。
【図2】この発明をプリンタに適用した第1実施例のネ
ットワークシステムを示すブロック構成図である。
【図3】図2のプリントサーバ上のメモリの構成例とそ
こに確保されるフォントをキャッシュするメモリ領域を
示す説明図である。
【図4】図2のプリントサーバの作用説明に供する説明
図である。
【図5】図2のプリントサーバの作用説明に供する他の
説明図である。
【図6】この発明の第2実施例を示すレーザプリンタの
ブロック構成図である。
【図7】図6のRAMにおける各メモリ領域中のヘッダ
の構成例を示す説明図である。
【図8】図6のRAMにおける各メモリ領域のリンクの
様子を示す説明図である。
【図9】図6のCPUによるこの発明に係わる処理を示
すフロー図である。
【図10】この発明の第4実施例のRAMにおける各メ
モリ領域中のヘッダの構成例を示す説明図である。
【図11】この発明の第6実施例の作用説明に供する説
明図である。
【符号の説明】
1 プリントサーバ 2,25 通信制御
部 3 主制御部 4 プリンタ制御部 5 ディスク装置 6,23 プリンタ
エンジン 10a〜10n ホスト装置 11 ネットワーク 21 レーザプリンタ 22 プリンタコン
トローラ 24 オペレーションパネル 29 中央処理装置
(CPU) 30 プログラムROM 31 フォントRO
M 32 RAM 33 オプションR
AM 35 フォントカード

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各ユーザによるホスト装置からの指定に
    より、ユーザ毎に専用するフォントをキャッシュするメ
    モリ領域の大きさ及び場所を設定する専用メモリ領域設
    定手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像形成装置において、
    前記専用メモリ領域設定手段によって大きさ及び場所が
    設定されたメモリ領域を、該メモリ領域の設定を指定し
    たユーザによるホスト装置からの指示によって別のメモ
    リ上へ移動あるいはコピーする手段を設けたことを特徴
    とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の画像形成装置において、
    前記専用メモリ領域設定手段によって大きさ及び場所が
    設定されたメモリ領域にキャッシュされたビットマップ
    文字の集合を1つのフォントファイルとして登録する手
    段を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 各ユーザによるホスト装置からの指定に
    より、ユーザ毎に任意の大きさでメモリ上の領域を確保
    して登録するユーザ領域登録手段と、該手段によって登
    録された各領域のプリントジョブによるクリアあるいは
    解放を禁止する解放禁止手段と、該各領域をそれぞれそ
    れを設定したユーザによるホスト装置からの指定により
    使用する手段とを備えたことを特徴とする画像形成装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の画像形成装置において、
    前記登録されたメモリ上の各領域をそれぞれその登録を
    指定したユーザによるホスト装置からの指示によって解
    放する手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の画像形成装置において、
    前記ユーザ領域登録手段が、各ユーザ毎に確保して登録
    するメモリ上の領域にそれぞれ識別情報を付加する手段
    を有し、各ユーザに対して識別可能な複数の領域を確保
    して登録し得るようにしたことを特徴とする画像形成装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項4記載の画像形成装置において、
    前記ユーザ領域登録手段によって確保される各ユーザ毎
    のメモリ上の領域の最大量を設定する手段を設けたこと
    を特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】 請求項4記載の画像形成装置において、
    プリントジョブの最中に必要なメモリの領域を確保でき
    ない時に、該領域を確保するのに十分な未使用領域が確
    保できるまで、各ユーザ毎に登録されているメモリ上の
    領域のうち現在のプリントジョブで使用している領域以
    外の領域のデータを圧縮して新たな領域を確保し、前記
    プリントジョブが終了した後に、前記圧縮したデータを
    復元する手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。
JP4302629A 1992-11-12 1992-11-12 画像形成装置 Pending JPH06149207A (ja)

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JP4302629A JPH06149207A (ja) 1992-11-12 1992-11-12 画像形成装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6229622B1 (en) 1996-03-05 2001-05-08 Canon Kabushiki Kaisha Printer apparatus and method of controlling same
JP2015066784A (ja) * 2013-09-27 2015-04-13 ブラザー工業株式会社 印刷装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6229622B1 (en) 1996-03-05 2001-05-08 Canon Kabushiki Kaisha Printer apparatus and method of controlling same
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