JPH06148913A - 電子写真感光体の製造方法 - Google Patents

電子写真感光体の製造方法

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JPH06148913A
JPH06148913A JP31561192A JP31561192A JPH06148913A JP H06148913 A JPH06148913 A JP H06148913A JP 31561192 A JP31561192 A JP 31561192A JP 31561192 A JP31561192 A JP 31561192A JP H06148913 A JPH06148913 A JP H06148913A
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coating
air
nitrogen oxide
liquid
drying
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Application number
JP31561192A
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English (en)
Inventor
Koichi Yahagi
浩一 矢作
Wataru Nakabayashi
渉 中林
Kazuaki Aoki
和明 青木
Masaaki Suwabe
正明 諏訪部
Kazuya Hongo
和哉 本郷
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 常に安定した特性を有する電子写真感光体を
長期間にわたり連続的に製造する方法を提供する。 【構成】 調液時から感光層を形成するまでの間に感光
層形成用塗布液を窒素酸化物に暴露させて電子写真感光
体を製造する。より具体的には、調液時または調液後の
塗布液を窒素酸化物で処理するか、あるいは窒素酸化物
を含む空気の雰囲気下に塗布液の塗布および乾燥の少な
くともいずれかの操作を行って、導電性基体上に感光層
を形成する。塗布または乾燥時における空気中の窒素酸
化物濃度は100〜1000ppbの範囲にあることが
好ましい。これを実施するための装置は、調液容器内に
配管されたガス注入管に窒素酸化物ガス源を接続する
か、あるいは塗布室または乾燥装置に接続する空気調整
設備において、外気吸入口から各室の送気口に至る流路
に窒素酸化物供給装置を介装したものが用いられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、導電性基体上に感光層
を形成する電子写真感光体の製造方法に関し、特に長期
間にわたる製造においても常に特性が安定した高性能の
電子写真感光体を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真感光体における光導電物
質としては、種々の無機系および有機系の光導電物質が
知られている。有機系の光導電物質は、それを電子写真
に使用した場合、膜の透明性、良好な成膜性、可撓性を
有し、コストが安くなる等の利点がある。しかし、無機
系の光導電物質に比べて感度および耐久性が劣るという
欠点を有している。有機系の光導電物質を使用する場
合、感光体の感度および耐久性を改善するために、電荷
発生層と電荷輸送層とに機能分離した積層型電子写真感
光体が提案されている。一例として積層型電子写真感光
体の電荷発生層は、電荷発生材料を結着樹脂および必要
に応じて添加剤等と共に適当な溶剤に溶解させて塗布液
を調製し、これを導電性基体上に塗布し、乾燥すること
によって形成される。一方、電荷輸送層は、電荷輸送材
料を結着樹脂および必要に応じて添加剤等と共に適当な
溶剤に溶解させて塗布液を調製し、これを上記電荷発生
層上に塗布、乾燥することによって形成される。また、
必要に応じて塗膜の密着性、電荷保持機能の改善のため
に基体と感光層の間に下引き層を形成することもある。
通常、このとき使用される各塗布液は予め別の工程で調
液され、塗布、乾燥する工程に供される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】電子写真感光体を製造
する場合、調液工程ではそれぞれの塗布液の原材料が保
管場所から取り出され、秤量され、分散または溶解等の
作業が行われるのが一般的である。ところが、同一の調
液作業を行っても、電荷発生材料として用いられる顔
料、染料等の製造ロット間、保管状態等の違いにより、
塗布液の品質にばらつきが生じ、最終的に電子写真感光
体の特性に影響を与えるといった問題点があった。つま
り、調液時に化学的に同一の材料を用いて全く同じ作業
方法で塗布液を調製しても塗布液の品質が安定せず、安
定した特性を有する電子写真感光体の製造が困難であっ
た。また、塗布液を塗布装置により塗布した基体は、自
然乾燥工程を経て、塗膜を乾燥するための乾燥装置によ
って加熱乾燥される。しかし、長期間にわたり連続的に
数多く製造した電子写真感光体の特性を綿密に検査した
ところ、1日の中で光感度の高いものや低いものができ
たり、数日間製造を行った場合には塗布日の違いによる
変動が生じたり、さらには1年間の間でも大きな変動が
しばしばみられたりしていた。その結果、電子写真感光
体の性能にばらつきが生じ、安定な特性を有する電子写
真感光体の製造ができないため、品質への影響が大きな
問題であった。したがって、本発明は、上述のような問
題点を改善することを目的としてなされたものであっ
て、その目的は、長期間にわたり連続的に電子写真感光
体の製造を行った場合でも、常に安定した特性を有する
電子写真感光体が得られる製造方法を提供しようとする
ものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、顔料、染
料等の製造ロット間、保管状態等の違いにより生じる電
子写真感光体の特性のばらつきを低減するために鋭意研
究を重ねた上、塗布液の調液容器、塗布室または乾燥装
置内に窒素酸化物を供給して得られたデータを分析した
結果、調液工程、塗布工程、自然乾燥工程または加熱乾
燥工程の感光体の製造過程で、窒素酸化物が塗布液や塗
膜と接触して吸着したりあるいは反応するなどして製造
される感光体の特性に微妙な影響を及ぼすものと推測す
るに至った。そこで、塗布液の調液、塗布または乾燥時
に塗布液を窒素酸化物に暴露させたところ、意外にも長
期間にわたる連続的な製造でも電子写真感光体特性が常
に安定して得られることを見出だし、本発明を完成する
に至った。
【0005】すなわち、本発明は、感光層形成用塗布液
を調液し、該塗布液を導電性基体上に塗布、乾燥して感
光層を形成する電子写真感光体の製造方法において、調
液時から感光層を形成するまでの間に感光層形成用塗布
液を窒素酸化物に暴露させる電子写真感光体の製造方法
にある。より具体的には、本発明は、調液時または調液
後の感光層形成用塗布液を窒素酸化物で処理するか、あ
るいは窒素酸化物を含む空気の雰囲気下に感光層形成用
塗布液の塗布および乾燥の少なくともいずれかの操作を
行う上記電子写真感光体の製造方法にある。また、塗布
液の塗布時または乾燥時において、本発明者等は、空気
中の窒素酸化物濃度がある一定の領域までは最終的に製
造される電子写真感光体特性の変化は急であるが、更に
窒素酸化物濃度が高くなると電子写真感光体特性が安定
する領域が存在することを確認したしたものであり、空
気中の窒素酸化物濃度は100〜1000ppbの範囲
にあることが好ましい。
【0006】以下、本発明を詳細に説明する。電子写真
感光体の製造方法は、感光層形成用塗布液を調液容器内
で調製し、これを塗布室内で導電性基体上に塗布し、塗
膜を乾燥装置内で乾燥する工程からなる。感光層形成用
塗布液として、感光層が単層構造の場合は、電荷発生材
料、電荷輸送材料、結着樹脂および溶剤等からなる塗布
液が調製され、感光層が積層構造の場合は、前述のよう
に、電荷発生層用塗布液および電荷輸送層用塗布液が調
製される。この際、必要に応じてガラスビーズ、スチー
ルビーズ、アルミナボール、フリント石等の分散メディ
アと共に攪拌しながらミリングしてもよい。このような
攪拌には、例えばバンバリーミキサー、ボールミル、サ
ンドミル、アトライター等の分散攪拌装置が用いられ
る。感光層形成用塗布液を導電性基体上に塗布するには
各種の塗布方法が採用される。塗布方法としては、例え
ば、ブレード塗布、ワイヤーバー塗布、スプレー塗布、
浸漬塗布、ビード塗布、カーテン塗布、エアーナイフ塗
布、ロッド塗布、アプリケータ塗布、ウェブ塗布、グラ
ビア塗布等が挙げられる。また、塗布された塗膜を乾燥
する方法としては、空気を加熱して得られる熱風を吹き
付ける方法や、赤外線、電子線等の電磁波を照射する方
法などが挙げられる。
【0007】本発明は、調液時から感光層を形成するま
での間に感光層形成用塗布液を窒素酸化物に暴露させる
ようにして電子写真感光体の製造方法を改良したもので
ある。窒素酸化物としては、三酸化二窒素、二酸化窒
素、その二量体、五酸化二窒素、三酸化窒素等が使用さ
れるが、2種以上混合してもよい。これらの中でも二酸
化窒素が好ましく用いられる。本発明の具体的な方法
は、感光層形成用塗布液を調製する工程で調液容器内に
投入された塗布液中に窒素酸化物を注入するか、あるい
は導電性基体上に感光層を塗布する工程または塗布した
塗膜を乾燥する工程で塗布装置を設置した塗布室または
乾燥装置内に窒素酸化物を含む空気を供給するものであ
る。勿論、これらの全工程にわたって感光層形成用塗布
液を窒素酸化物に暴露させてもよい。これを実施するた
めの装置は、調液容器内に配管されたガス注入管に窒素
酸化物ガス源を接続したものであり、あるいは塗布室ま
たは乾燥装置に接続する空気調整設備において、外気吸
入口から各室の送気口に至る流路に窒素酸化物供給装置
を介装したものである。その結果、光感度等の感光特性
が常に安定した電子写真感光体の製造を可能としたもの
である。
【0008】次に、図1〜図4に基づいて本発明をさら
に詳細に説明する。図1は本発明の感光層形成用塗布液
を調製する調液装置を示す。図1において、1は調液容
器であり、内部に塗布調合液を場合によっては分散メデ
ィアと共に投入する。この塗布調合液には、窒素酸化物
ガス源2およびキャリアガス源3から放出される希釈ガ
スが調液容器1の底面中央上方に配管されたガス注入管
4の先端から窒素酸化物ガスが注入される。この際、希
釈ガス中の窒素酸化物濃度を検出管5の端部に取り付け
られた窒素酸化物濃度測定器6で検出して流量調整弁7
を制御し、流量調整弁7により希釈ガスの流量および窒
素酸化物濃度を調整する。塗布調合液の投入後または希
釈ガスの注入開始後に、モータ8を駆動して回転軸9に
植設された回転ディスク10を回転させ、窒素酸化物が
塗布調合液中に均質に拡散するよう、塗布調合液(およ
び分散メディア)を攪拌する。11、12は冷却水入口
および冷却水出口であり、冷却水を循環させて塗布調合
液の温度を常温以下に保持する。
【0009】窒素酸化物ガス源2としては、窒素酸化物
ガスを充填したガスボンベでも窒素酸化物を直接生成す
る窒素酸化物発生機であってもよく、キャリアガス源3
としては窒素ガス、酸素ガス、不活性ガス等を充填した
ガスボンベが用いられる。また、ガス注入管4と他端に
窒素酸化物濃度測定器6を取り付けた検出管5との分岐
部に三方弁を設け、希釈ガスの流量および窒素酸化物濃
度を最初に調整した後、希釈ガスの流れをガス注入管4
側に切り替えるようにしてもよい。さらに、塗布調合液
の処理温度は常温以下に限らないので、冷却水循環装置
は必ずしも必要でない。
【0010】以上のような調液装置を用いて塗布調合液
を窒素酸化物処理するには、窒素酸化物単独で処理する
場合は、キャリアガス源3と濃度測定器6および検出管
5は不要であり、ガス注入管4の先端部にキャピラリチ
ューブのような細い管を接続し、流量調整弁7で流量を
調整して微量の窒素酸化物を塗布液中に注入させる。ま
た、窒素酸化物を窒素ガス等のキャリアガスで希釈する
場合は、例えば、濃度測定器6および流量調整弁7によ
り希釈ガス中の窒素酸化物濃度を0.5〜100ppm
に調整し、好ましくは電荷発生材料1g当り0.03〜
6l/hrの流量で希釈ガスを塗布液中に注入させる。
窒素酸化物処理の温度は−20℃から使用する溶剤の沸
点まで、好ましくは常温以下である。また、処理時間は
長いほど特性の安定した電子写真感光体を製造すること
ができるが、通常5〜100時間の範囲が適当である。
本発明の窒素酸化物処理は、塗布調合液の調液時または
調液された感光層形成用塗布液を導電性基体上に塗布す
るまでのいかなる時期に行ってもよい。
【0011】図2は本発明の電子写真感光体の製造工程
を示す図面である。図2において、導電性基体は、基体
搬送コンベア13により搬送されながら、基体搬入口1
4から電荷発生層塗布室15、電荷発生層乾燥装置16
の順に経由して電荷発生層を形成した後、電荷輸送層塗
布室17、電荷輸送層乾燥装置18の順に経由して電荷
輸送層を形成し、感光体搬出口19より搬出され、電子
写真感光体が製造される。塗布室15、17へは調整空
気送気ダクト20から下記の空気調整制御装置を介して
調整空気が導入される。また、乾燥装置16および18
へは、それぞれ電荷発生層乾燥用送気ダクト21および
電荷輸送層乾燥用送気ダクト22から加熱された調整空
気が導入される。一方、塗布室15、17内の空気は塗
布室用窒素酸化物分解装置23を介して塗布室排気ダク
ト24を通じて室外へ排出され、乾燥装置16および1
8内の空気は乾燥装置用窒素酸化物分解装置25を介し
て乾燥装置排気ダクト26を通じて室外へ排出される。
【0012】上記した調整空気は、図3に示す空気調整
制御装置27を作動させて吸入した外気中への窒素酸化
物の供給、その温度および湿度を調整したものである。
すなわち、空気調整制御装置27は、外気吸入口28か
ら吸入した外気中へ窒素酸化物供給装置29により窒素
酸化物を供給し、さらに空気調和機30で温度、湿度を
制御するものである。窒素酸化物濃度を所定の値または
範囲に制御するには窒素酸化物濃度検出センサ31が用
いられ、温度および湿度を所定の状態に制御するには公
知の温度検知センサおよび湿度検知センサが用いられ
る。このように調整された空気は、乾燥用に供する場合
は加熱して、送気管32と接続する各送気ダクト20、
21、22へ流入し、上述のように、それぞれ塗布室1
5、17、乾燥装置16および18へ導入される。な
お、窒素酸化物供給装置29を外気の流れに関して空気
調和機30の下流に配置し、空気の温度および湿度を所
定の状態に調整した後に窒素酸化物を供給してもよい。
【0013】窒素酸化物供給装置29としては、放電
法、紫外線照射法、高周波電界法、放射線照射法等を採
用した装置が使用可能である。これらの中で設備の規
模、窒素酸化物供給能力、ランニングコスト、メインテ
ナンス性、安全性等を考慮すると、放電法が最適であ
る。窒素酸化物濃度測定方法としては、化学発光法、吸
光光度法、半導体薄膜センサ、検知管法等が挙げられる
が、ランニングコスト、メインテナンス性等から化学発
光法が適している。また、窒素酸化物分解装置23、2
5としては、触媒法、活性炭法、熱分解法、薬液処理法
等が挙げられるが、これも同様に、ランニングコスト、
メインテナンス性等から、活性炭法が最適である。
【0014】図4は本発明の電子写真感光体の製造工程
を示す別の図面である。図4においては、外気を一括し
て空気調整制御装置27を介して調整するようになって
いる。この制御装置27により調整された空気は、主送
気ダクト32を通って副送気ダクト33および34から
直接それぞれ塗布室15および17へ導入されると共
に、加熱装置35および36を介して加熱された後、副
送気ダクト37および38からそれぞれ乾燥装置16お
よび18へ導入される。図4に示すような電子写真感光
体の製造装置によれば、空気調整制御装置27を1つに
まとめることができる。さらに、乾燥装置16、18へ
導入される乾燥用空気の温度を同じとする場合には、加
熱装置を1つにまとめることができ、乾燥用空気の温度
が異なる場合でも、加熱装置をバイパスさせた調整空気
の一部と加熱された乾燥用空気とを混合して適切な温度
に調整した後、乾燥温度が低い方の乾燥装置へ導入して
もよい。
【0015】塗布室15、17または乾燥装置16、1
8内へ窒素酸化物を含む空気を供給する本発明の電子写
真感光体の製造装置においては、各室内の窒素酸化物濃
度が一定に保たれるよう所定の濃度の窒素酸化物を含む
空気を供給し、望ましくは窒素酸化物濃度を100pp
b以上、特に100〜1000ppbの範囲に管理する
ことが好ましい。例えば、室内の窒素酸化物濃度が10
0ppbより低い場合には電子写真感光体の光感度が著
しく変化し、1000ppbを越えると電子写真感光体
のサイクル特性を不安定なものにしてしまう。窒素酸化
物濃度が100〜1000ppbの範囲にあれば、濃度
が多少変動しても電子写真感光体特性への影響はほとん
どないので管理が容易であり、安定した感光体の製造が
継続可能となる。
【0016】塗布室15、17内で使用される塗布装置
には前述の各種塗布方法が採用されるが、ドラム形状の
基体の塗布に対しては浸漬塗布方法が好適である。本発
明の製造方法は、感光層が単層構造の電子写真感光体よ
りは積層構造型の電子写真感光体の製造に効果的であ
る。さらに、電荷発生層および電荷輸送層のいずれか一
方を蒸着により形成し、他方を塗布により形成する感光
体の製造方法にも、本発明の製造方法は効果を発揮す
る。本発明の電子写真感光体においては、導電性基体と
電荷発生層との間に下引き層を形成してもよい。この場
合、基体搬入口14と電荷発生層塗布室15との間に塗
布室15および乾燥装置16と同じ構造の下引き層塗布
室および下引き層乾燥装置を配置した製造装置を使用す
る。
【0017】
【実施例】以下、実施例よって本発明をさらに具体的に
説明する。なお、実施例および比較例における「部」は
重量部を意味する。 実施例1 まず、トリブトキシジルコニウム・アセチルアセテート
の50%トルエン溶液(商品名:オルガテックスZC5
40、松本交商(株)製)100部、γ−アミノプロピ
ルトリメトキシシラン(商品名:A−1100、日本ユ
ニカー(株)製)11部、i−プロピルアルコール44
0部およびn−ブチルアルコール220部を混合した
後、スターラーで攪拌し、下引き層形成用塗布液を調製
した。この塗布液をブレード塗布によりアルミニウム板
上に塗布し、175℃で10分間加熱乾燥して0.1μ
m厚の下引き層を形成した。
【0018】次いで、ポリビニルブチラール(商品名:
エスレックBM−1、積水化学工業(株)製)3部を予
めメチルエチルケトン100部に溶解した溶液に電荷発
生材料を3部の割合で添加して全量300mlとし、こ
れに分散メディアとして0.5mmφのガラスビーズ1
00mlを添加した塗布調合液を容量500mlの前記
調液容器1に投入した。次に、図1に示す調液装置にお
いて、得られた調合液を下記のようにして窒素酸化物処
理を行った。ここで、窒素酸化物ガス源2として二酸化
窒素を充填したガスボンベを使用し、二酸化窒素濃度の
測定には窒素酸化物濃度測定装置(商品名:GPH−7
4M、電気化学計器(株)製)を使用した。ガスボンベ
2から放出させた二酸化窒素ガスをキャリアガス源3か
ら放出される窒素ガスで希釈して、窒素酸化物濃度測定
装置6により二酸化窒素濃度が5ppmとなるように調
整した。この希釈ガスを流量調整弁7にて100ml/
minの流量でガス注入管4から調液容器1内の上記調
合液に注入しながら、回転速度2000rpmのモータ
8により調合液を攪拌分散した。分散時間は0〜40時
間の幅で実施した。得られた分散液をメチルエチルケト
ンで希釈して固形分濃度4.0重量%の電荷発生層形成
用塗布液を調製した。この塗布液をブレード塗布により
上記下引き層上に塗布し、100℃で10分間加熱乾燥
して0.3μm厚の電荷発生層を形成した。
【0019】続いて、1,1−ビス(p−ジエチルアミ
ノフェニル)−4,4−ジフェニル−1,3−ブタジエ
ン5部を電荷輸送材料とし、ポリカーボネートZ樹脂5
部と共に塩化メチレン40部に溶解させて電荷輸送層形
成用塗布液を調製した。この塗布液をブレード塗布によ
り上記電荷発生層上に塗布し、100℃で60分間加熱
乾燥して20μm厚の電荷輸送層を形成した。
【0020】上記電荷発生層形成用塗布液の調液工程に
おいて、電荷発生材料として製造ロットの異なる3種類
のx型無金属フタロシアニン(A、B、C)を用い、分
散時間をそれぞれ5、10、20、40時間とした。こ
のように、調液工程の条件が異なる合計12種類の電子
写真感光体を上記の方法により製造した。
【0021】比較例1 希釈ガスを調液容器1内に注入しなかった以外は、実施
例1と同様にして電子写真感光体を製造した。なお、電
荷発生層形成用塗布液の調液工程において、製造ロット
の異なる3種類のx型無金属フタロシアニン(a、b、
c)を用い、分散時間をそれぞれ5、10、20、40
時間とした。
【0022】以上のようにして製造された各電子写真感
光体を静電試験機(商品名:EPA−8100型、川口
電機製作所製)に装着して下記の特性試験を行った。帯
電器に+6kVの電圧を印加し、5秒間コロナ放電によ
り感光層を帯電させた。その後、5秒間放電し、感光層
表面に分光器により分光された780nmの光を照射し
て、感光層の表面電位を1/2に減衰させるのに必要な
露光量、すなわち半減露光量E1/2 を求めた。また、上
記コロナ放電による帯電時の受容電位Va および10l
ux・sec露光後の残留電位Vr の測定も行った。こ
れらの測定結果を表1に示す。
【0023】
【表1】
【0024】実施例2 ポリビニルブチラール(商品名:エスレックBM−2、
積水化学工業(株)製)5部を予めシクロヘキサノン1
00部に溶解した溶液に電荷発生材料を8部の割合で添
加して全量300mlとし、これに分散メディアとして
0.5mmφのガラスビーズ150mlを添加した塗布
調合液を容量500mlの前記調液容器1に投入した。
次いで、実施例1と同様にして、ガスボンベ2から放出
させた二酸化窒素ガスをキャリアガス源3から放出され
る窒素ガスで希釈して、窒素酸化物濃度測定装置6によ
り二酸化窒素濃度が10ppmとなるように調整した。
この希釈ガスを流量調整弁7にて100ml/minの
流量でガス注入管4から調液容器1内の上記調合液に注
入しながら、回転速度3000rpmのモータ8により
調合液を攪拌分散した。分散時間は0〜50時間の幅で
実施した。得られた分散液をシクロヘキサノンで希釈し
て固形分濃度9.0重量%の電荷発生層形成用塗布液を
調製した。この塗布液をブレード塗布により実施例1と
同様にして形成された下引き層上に塗布し、100℃で
10分間加熱乾燥して1.0μm厚の電荷発生層を形成
した。続いて、実施例1と同様にして電荷輸送層を形成
した。
【0025】上記電荷発生層形成用塗布液の調液工程に
おいて、電荷発生材料として製造ロットの異なる3種類
の臭素化アントアントロン(C. I. ピグメント・レッ
ド168)(A、B、C)を用い、分散時間をそれぞれ
5、10、30、50時間とした。このように、調液工
程の条件が異なる合計12種類の電子写真感光体を上記
の方法により製造した。
【0026】比較例2 希釈ガスを調液容器1内に注入しなかった以外は、実施
例2と同様にして電子写真感光体を製造した。なお、電
荷発生層形成用塗布液の調液工程において、製造ロット
の異なる3種類の臭素化アントアントロン(C. I. ピ
グメント・レッド168)(a、b、c)を用い、分散
時間をそれぞれ5、10、30、50時間とした。
【0027】以上のようにして製造された各電子写真感
光体について、露光光質を白色光とした以外は実施例1
と同様にして特性試験を行った。これらの測定結果を表
2に示す。
【表2】
【0028】電子写真感光体の塗布液の調製方法とし
て、感光層形成用塗布液の調液時または調液後に塗布液
に窒素酸化物処理をしなかった比較例1、2では、それ
ぞれ実施例1、2と比較して、電荷発生材料の製造ロッ
ト間の違いによる半減露光量E1/2 の値のばらつきが大
きく、電子写真感光体の光感度がばらつくことが分か
る。しかし、実施例1、2では、分散時間を長くするに
連れて電荷発生材料の製造ロット間の違いによる半減露
光量E1/2 の値のばらつきが小さくなり、電子写真感光
体の光感度のばらつきが低減されているのが分かる。し
たがって、調液時または調液後の感光層形成用塗布液に
窒素酸化物処理を行うことにより、安定な特性を有する
電子写真感光体を製造することができる。
【0029】実施例3 ポリビニルブチラール(商品名:エスレックBX−1)
3部を予めメチルエチルケトン100部に溶解した溶液
に、x型無金属フタロシアニン3部を混合し、サンドミ
ルで10時間分散した。その後、メチルエチルケトンで
希釈して固形分濃度4.0重量%の電荷発生層形成用塗
布液を調製した。また、N,N′−ジフェニル−N,
N′−ビス(m−トリル)ベンジジン4部を電荷輸送材
料とし、ポリカーボネートZ樹脂6部と共にモノクロロ
ベンゼン40部に溶解させて電荷輸送層形成用塗布液を
調製した。
【0030】このようにして調製された各塗布液を用
い、図2に示す電子写真感光体の製造装置において、下
記の方法により電子写真感光体を製造した。ここで、電
荷発生層塗布室15および電荷輸送層塗布室17にはそ
れぞれ浸漬塗布機が設置されている。また、図3に示す
空気調整制御装置27を介して二酸化窒素濃度がコント
ロールされた調整空気を塗布室15、17および乾燥装
置16、18内へ供給した。
【0031】40mmφ×319mmのアルミニウムパ
イプを基体として、この上に電荷発生層形成用塗布液を
塗布室15内で塗布し、さらに乾燥装置16内で100
℃に加熱された調整空気により10分間加熱乾燥して
0.3μm厚の電荷発生層を形成した。続いて、電荷輸
送層形成用塗布液を塗布室17内で上記電荷発生層上に
塗布し、さらに乾燥装置18内で130℃に加熱された
調整空気により60分間加熱乾燥して18μm厚の電荷
輸送層を形成した。以上のような工程で連続的に電子写
真感光体の製造を続け、調整空気の二酸化窒素濃度が1
00ppb、1000ppb、1500ppbの時に製
造された感光体をそれぞれ実施例3a、3b、3cと
し、下記の電子写真特性の評価に用いた。
【0032】比較例3 各空気調整制御装置27の窒素酸化物供給装置29を作
動させなかった以外は、実施例3と同様にして連続的に
電子写真感光体を製造した。このうち外気の窒素酸化物
濃度が5ppb、45ppb、70ppbの時に製造さ
れた感光体をそれぞれ比較例3a、3b、3cとし、下
記の電子写真特性の評価に用いた。なお、感光体の製造
時に塗布室15、17および乾燥装置16、18内の窒
素酸化物濃度を測定したところ、各室内の窒素酸化物濃
度は外気の窒素酸化物濃度とほぼ一致していた。
【0033】製造された各電子写真感光体について、電
子写真感光体電気特性評価装置(富士ゼロックス(株)
製)を用いて特性を評価した。グリッド印加電圧−60
0Vのスコロトロン帯電器で帯電し(A)、1秒後に波
長780nmの半導体レーザーを用いて12.0erg
/cm2 の光を照射して露光し(B)、これらの電位を
測定した。電位(A)VHは高いほど感光体の受容電位
が高いのでコントラストを大きく取ることができ、電位
(B)VLは低いほど高感度な感光体といえる。また、
電子写真感光体を常温常湿下に帯電、露光を5万回繰り
返した際の電位VLの変化分ΔVL(C)を測定した。
これらの測定結果を表3に示す。
【0034】
【表3】
【0035】実施例4 トリブトキシジルコニウム・アセチルアセテートの50
%トルエン溶液(商品名:オルガテックスZC540)
100部、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン(商
品名:A−1110)11部、i−プロピルアルコール
440部およびn−ブチルアルコール220部を混合し
た後、スターラーで攪拌し、下引き層形成用塗布液を調
製した。また、ポリビニルブチラール樹脂(商品名:エ
スレックBM−2)5部を予めシクロヘキサノン100
部に溶解した溶液に、臭素化アントアントロン顔料
(C. I. ピグメント・レッド168)8部を混合し、
サンドミルで8時間分散した。その後、シクロヘキサノ
ンで希釈して固形分濃度9.0重量%の電荷発生層形成
用塗布液を調製した。さらに、1,1−ビス(p−ジエ
チルアミノフェニル)−4,4−ジフェニル−1,3−
ブタジエン5部を電荷輸送材料とし、ポリカーボネート
Z樹脂5部と共に塩化メチレン40部に溶解させて電荷
輸送層形成用塗布液を調製した。
【0036】このようにして調製された各塗布液を用
い、84mmφ×310mmのアルミニウムパイプを基
体として、下記の方法により電子写真感光体を製造し
た。実施例3において、図2に示す電子写真感光体の製
造装置の基体搬入口14と電荷発生層塗布室15との間
に、前述の下引き層塗布室および下引き層乾燥装置を配
置した製造装置を使用した。下引き層塗布室には浸漬塗
布機を設置し、下引き層塗布室および下引き層乾燥装置
へは、実施例3と同じ空気調整制御装置27により二酸
化窒素濃度のコントロールされた調整空気が供給される
ようにした。
【0037】まず、下引き層形成用塗布液を下引き層塗
布室内でアルミニウムパイプ上に塗布し、さらに下引き
層乾燥装置内で175℃の調整空気により10分間加熱
乾燥して0.1μm厚の下引き層を形成した。次いで、
電荷発生層形成用塗布液を塗布室15内で上記下引き層
上に塗布し、さらに乾燥装置16内で100℃の調整空
気により10分間加熱乾燥して1.0μm厚の電荷発生
層を形成した。続いて、電荷輸送層形成用塗布液を塗布
室17内で上記電荷発生層上に塗布し、さらに乾燥装置
18内で100℃の調整空気により60分間加熱乾燥し
て20μm厚の電荷輸送層を形成した。以上のような工
程で連続的に電子写真感光体の製造を続け、調整空気の
二酸化窒素濃度が100ppb、1000ppb、15
00ppbの時に製造された感光体をそれぞれ実施例4
a、4b、4cとし、下記の電子写真特性の評価に用い
た。
【0038】比較例4 各空気調整制御装置27の窒素酸化物供給装置29を作
動させなかった以外は、実施例4と同様にして連続的に
電子写真感光体を製造した。このうち外気の窒素酸化物
濃度が15ppb、50ppb、75ppbの時に製造
された感光体をそれぞれ比較例4a、4b、4cとし、
下記の電子写真特性の評価に用いた。
【0039】製造された各電子写真感光体について、実
施例3と同じ電子写真感光体電気特性評価装置を用いて
特性を評価した。−5.5kVのコロトロン帯電器で帯
電し(A)、1秒後に9.0erg/cm2 の白色光を
照射して露光し(B)、これらの電位を測定した。ま
た、電子写真感光体を常温常湿下に帯電、露光を5万回
繰り返した際の電位VLの変化分ΔVL(C)を測定し
た。これらの測定結果を表4に示す。
【0040】
【表4】
【0041】表3、4から明らかなように、電子写真感
光体の製造方法として、空気調整制御装置内の窒素酸化
物供給装置を全く作動させなかった比較例3、4では、
それぞれ実施例3、4と比較して、電位(B)が不安定
で、特性のばらつきが大きいことが分かる。つまり、窒
素酸化物供給装置を設けない場合は、塗布室および乾燥
装置内の窒素酸化物濃度が外気の窒素酸化物濃度とほぼ
同レベルになり、その変動の領域は電子写真感光体の特
性が敏感に反応する領域であるため、特性のばらつきが
大きくなっている。それに対し、実施例3、4では、製
造される電子写真感光体の特性は概ね良好であり、特に
窒素酸化物濃度が100〜1000ppbの範囲にある
調整空気を塗布室および乾燥装置内に供給した場合は、
電子写真感光体の特性が鈍感に反応する領域であるた
め、特性のばらつきが小さい。したがって、窒素酸化物
濃度を100〜1000ppbの範囲に調整した空気を
供給することが好ましい。
【0042】
【発明の効果】本発明の電子写真感光体の製造方法は、
感光体製造時における塗布液の調液時または調液後に感
光層形成用塗布液を窒素酸化物処理するのであり、ある
いは塗布室または乾燥装置内へ窒素酸化物を含む空気を
供給して室内の窒素酸化物濃度を強制的に高めるもので
あるから、特性の安定した電子写真感光体を製造するこ
とができる。特に、長期間の製造を連続的に行う場合で
も、特性の安定した電子写真感光体の製造ができ、感光
体の品質上好ましいだけでなく、歩留まりの向上が図れ
るためコストダウンも達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の感光層形成用塗布液の調液装置を示
す。
【図2】 本発明の電子写真感光体の製造工程を示す図
面である。
【図3】 本発明における電子写真感光体の製造装置に
付設された空気調整制御装置を示す。
【図4】 本発明の電子写真感光体の製造工程を示す別
の図面である。
【符号の説明】
1…調液容器、2…窒素酸化物ガス源、3…キャリアガ
ス源、4…ガス注入管、5…検出管、6…窒素酸化物濃
度測定器、7…流量調整弁、8…モータ、9…回転軸、
10…回転ディスク、11…冷却水入口、12…冷却水
出口、13…基体搬送コンベア、14…基体搬入口、1
5…電荷発生層塗布室、16…電荷発生層乾燥装置、1
7…電荷輸送層塗布室、18…電荷輸送層乾燥装置、1
9…感光体搬出口、20…調整空気送気ダクト、21…
電荷発生層乾燥用送気ダクト、22…電荷輸送層乾燥用
送気ダクト、23…塗布室用窒素酸化物分解装置、24
…塗布室排気ダクト、25…乾燥装置用窒素酸化物分解
装置、26…乾燥装置排気ダクト、27…空気調整制御
装置、28…外気吸入口、29…窒素酸化物供給装置、
30…空気調和機、31…窒素酸化物濃度検出センサ、
32…送気管。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 諏訪部 正明 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 本郷 和哉 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光層形成用塗布液を調液し、該塗布液
    を導電性基体上に塗布、乾燥して感光層を形成する電子
    写真感光体の製造方法において、調液時から感光層を形
    成するまでの間に感光層形成用塗布液を窒素酸化物に暴
    露させることを特徴とする電子写真感光体の製造方法。
  2. 【請求項2】 調液時または調液後の感光層形成用塗布
    液を窒素酸化物で処理することを特徴とする請求項1記
    載の電子写真感光体の製造方法。
  3. 【請求項3】 窒素酸化物を含む空気の雰囲気下に感光
    層形成用塗布液の塗布および乾燥の少なくともいずれか
    の操作を行うことを特徴とする請求項1記載の電子写真
    感光体の製造方法。
  4. 【請求項4】 空気中の窒素酸化物濃度が100〜10
    00ppbの範囲にある請求項3記載の電子写真感光体
    の製造方法。
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