JPH06148200A - 免疫自動分析装置 - Google Patents

免疫自動分析装置

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JPH06148200A
JPH06148200A JP32460792A JP32460792A JPH06148200A JP H06148200 A JPH06148200 A JP H06148200A JP 32460792 A JP32460792 A JP 32460792A JP 32460792 A JP32460792 A JP 32460792A JP H06148200 A JPH06148200 A JP H06148200A
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JP
Japan
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reaction container
sample
reaction
stirring
solution
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Application number
JP32460792A
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English (en)
Inventor
Koichi Wakatake
孝一 若竹
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Nittec KK
Original Assignee
Nittec KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 抗原ー抗体反応を利用した各種免疫学測定法
に簡単に対応させることができ、しかも、この種の免疫
学検査を人手をまったく介在させることなく全自動で行
うことができる。 【構成】 免疫自動分析装置を、複数個の反応容器が一
体形成された反応容器体を反応容器ストッカーから直線
移送路のサンプル分注・第1試薬分注攪拌・バッファ洗
浄液分注吸引・抗体液分注攪拌・抗体液吸引・洗浄液注
入攪拌・洗浄液吸引・基質液分注攪拌・測定液分注攪拌
・測定液吸引・反応容器体廃棄の各位置へと順次間欠移
送し、これら各位置に、反応容器内に所要量のサンプル
を分注する手段と、第1試薬を分注・撹拌する手段と、
バッファ液・抗体液を分注・撹拌する手段と、洗浄水を
注入・吸引してB/F分離させる手段と、基質液を分注
・攪拌する手段と、反応容器B内に測定液を分注・攪拌
する手段と、光学測定する手段と、測定が終了した上記
反応容器体を廃棄する手段と、を配設した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ディスポーザブルタ
イプの超簡易型免疫自動分析装置に係り、特に、抗原ー
抗体反応を利用した酵素免疫測定法(以下、EIA法と
いう。)やラテックス凝集を利用した免疫比濁法又は光
散乱測定法或は化学発光法(以下、CL法という。)や
電気化学発光法(以下、ECL法という。)を用いた高
感度免疫学測定に好適な免疫自動分析装置に関する。
【0002】
【従来技術とその課題】周知のように、近年では、抗原
ー抗体反応を利用した免疫学測定法として、EIA測定
法や、ラテックス凝集反応を利用した測定法・CL法・
ECL法が行なわれている。
【0003】このEIA法やラテックス凝集反応を利用
した測定法は、測定精度に対する信頼性も高いことか
ら、例えば、CEA,Fer,β2 ーM,IgE,TS
H,T3 ,T4 ,AFP,CAー50などの分析に用い
られる。
【0004】また、CL法は、GODを標識抗体とし、
基質のグルコースより生成する過酸化水素をルミノール
とmーPODで化学発光させることを原理とし、測定方
式としては、フォトアウンテイング法で定量的に測定す
るのが一般的である。
【0005】さらにECL法は、例えば、電極表面で起
きる電気化学的変化で発光するルテニウム・トリス・ビ
・ピリジル化合物を抗体などに標識して発光させる電気
化学発光法を原理とし、測定方式としては、そのままE
CLを計測するホモジーニアス法と未反応標識抗体を洗
浄した後にECK計測するヘテロジーニアス法が用いら
れる。
【0006】ところで、これらの各免疫学測定法におい
ては、磁性粒子の表面に抗体を感作した磁性粒子法や、
ラテックスの表面に抗体を感作したラテックス法、球状
のビーズの表面に抗体を感作したビーズ法、セル内壁面
に抗体をコーテイングしたコーテイング法等が公知であ
る。
【0007】しかし、上記免疫学測定法にあっては、抗
体不溶液等の試薬や基質液・反応停止溶液等の各種作業
液を反応時間に対応させて添加しなければならないた
め、かかる作業が非常に煩雑であるとともに、この種の
検査は反応時間が長いため、検査結果が得られるまでに
多くの時間を必要とするという問題を有していた。
【0008】この発明は、かかる現状に鑑み創案された
ものであって、その目的とするところは、抗原ー抗体反
応を利用した各種免疫学測定法、特に、上記磁性粒子法
・ビーズ法・コーティング法に簡易に対応させることが
でき、しかも、この種の検査を人手をまったく介在させ
ることなく全自動で行なうことができるディスポーザブ
ルタイプの超簡易型免疫自動分析装置を提供しようとす
るものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明にあっては、免疫自動分析装置を、直列に
配列された複数個の反応容器が一体形成された反応容器
体と、この反応容器体を複数個ストックする反応容器ス
トッカーと、該反応容器ストッカーから上記反応容器体
を直列移送路へと移送する手段と、該直列移送路に搬入
された反応容器体の各反応容器を直列移送路の上流側か
ら下流側へと順次間欠移送する手段と、上記直列移送路
の所定位置で所要量のサンプルを反応容器に分注する手
段と、該サンプルが分注された反応容器に試薬を分注し
撹拌する手段と、反応容器にバッファ液を分注・撹拌・
吸引し、かつ、抗体液を分注し撹拌する手段と、反応容
器内に洗浄水を注入・吸引する手段と、反応容器内に基
質液を分注し攪拌する手段と、反応容器内に測定液を分
注し攪拌する手段と、光学測定位置において反応容器内
の試料を光学的に測定する手段と、この測定が終了した
上記反応容器体を廃棄する廃棄装置と、を有して構成し
たことを特徴とするものである。
【0010】
【実施例】以下、添付図面に示す一実施例に基づき、こ
の発明を詳細に説明する。
【0011】この実施例に係る免疫自動分析装置Aは、
磁性粒子を用いたEIA法の免疫自動分析装置であって
2ステップ方式及び1ステップ方式のいずれのものにも
対応することができるように構成されている。2ステッ
プ式とは、この明細書では、第2試薬である酵素標識抗
体液を反応容器に加える前に、一度、第1試薬である抗
体不溶磁性体液をバッファ洗浄を行なう方式のものをい
い、また、1ステップ式とは、抗体不溶磁性体液のバッ
ファ洗浄を行なわずに上記酵素標識抗体液を反応容器に
加える方式のものをいう。
【0012】即ち、この実施例に係る免疫自動分析装置
Aは、図1に示すように、直列に配列された5個の反応
容器Bが一体形成された反応容器体Cと、この反応容器
体Cを複数個ストックする反応容器ストッカーDと、該
反応容器ストッカーDから上記反応容器体Cを直線移送
路Eへと移送する反応容器体移送装置Fと、該直線移送
路Eに搬入された反応容器体Cの各反応容器Bを直線移
送路Eのサンプル分注位置b・第1試薬分注位置c・第
1攪拌位置d・バッファ洗浄液分注位置e・バッファ洗
浄液吸引位置f・抗体液分注位置g・第2攪拌位置h・
抗体液吸引位置i・洗浄液注入位置j・第3攪拌位置k
・洗浄液吸引位置l・基質液分注位置m・第4攪拌位置
n・測定液分注位置p・第5攪拌位置q・測定液吸引位
置r・反応容器体廃棄位置tへと順次間欠移送する反応
容器移送装置Gと、上記直線移送路Eのサンプル分注位
置bで所要量のサンプルを吸引し反応容器Bに分注する
サンプリング装置Hと、該サンプルが分注された反応容
器Bに試薬を分注し撹拌する第1試薬分注装置Iと、反
応容器Bにバッファ洗浄液・抗体液を分注し撹拌する第
2試薬分注装置Jと、反応容器B内に洗浄水を注入・吸
引するB/F分離洗浄装置Kと、反応容器B内に基質液
を分注し攪拌する基質液分注装置Lと、反応容器B内に
測定液を分注し攪拌する測定液分注吸引装置Mと、光学
測定位置sにおいて反応容器B内の試料をフローセルN
内に吸引導入して光学的に測定する光学測定装置Pと、
この測定が終了した上記反応容器体を廃棄する廃棄装置
Q,Rと、これらを連係させて駆動制御し、かつ、分析
データを所定の方式で演算処理する制御装置Sと、を有
して構成されている。
【0013】反応容器体Cは、可撓性を有し、かつ、耐
試薬性に優れたプラスチック等の透光性材質によって、
図2に示すように、帯状に形成されており、平面形状が
矩形で断面凹状の反応容器Bが5個形成されるように射
出又は真空成形等により形成されている。勿論、反応容
器Bの数は、これに限定されるものではない。
【0014】また、上記各反応容器Bの上面シート部4
0には、その巾方向両側端部に平面形状が凹状に形成さ
れたガイド溝41が一対づつ形成されているとともに、
上記上面シート部40の平面三角形に形成された両端部
の先端には、略U字状の切欠溝42が形成されている。
【0015】このように反応容器体Cを左右対称に構成
することで、該反応容器体Cの前後を取り違えるおそれ
がなく、また、上記ガイド溝41および切欠溝42によ
り、後記する反応容器体Cの供給のときの位置決めを正
確に行なうことができる。
【0016】このように構成された反応容器体Cは、図
1に示すように、複数本(例えば、10本単位)が積層
された状態で反応容器ストッカーDに収納され、この反
応容器ストッカーDは、図示の実施例では5列立設され
ている。
【0017】上記各反応容器ストッカーDは、図3と図
4に示すように、平面形状が略長方形に形成された略角
筒状の本体50と、この本体50の内壁面に突設された
ガイド突起51と、上記本体50の両側壁部に固着され
た略L字状のバネ53と、このバネ53に固着された作
動片54と、から構成されている。
【0018】ガイド突起51は、反応容器体Cを反応容
器ストッカーDに積層したときに、これら各反応容器体
Cが上下に整列するように作用するもので、上記反応容
器体Cの上面シート部40に形成されたガイド溝41に
嵌合係止するように構成されている。
【0019】また、バネ53は、常態において、その下
端水平片部53aが上記本体50の下部から本体50の
内方へ侵入し、反応容器ストッカーD内に収納された最
下部の反応容器体Cを両側から抱持するように構成され
ている。
【0020】このように構成された反応容器ストッカー
Dは、前記直線移送路Eの始端近傍に配設された反応容
器ストッカー保持体60の上面板61に開設されてなる
開口62に着脱自在に装着される。
【0021】この反応容器ストッカー保持体60の上面
板61には、上記作動片54と係合して上記バネ53を
付勢力に抗して本体50の外方向へと移動させる係止突
起63が固着されており、上記作動片54が係止突起6
3と係合することで、上記バネ53の下端水平片部53
aが上記本体50内から後退し、その結果、上記反応容
器ストッカーD内に収納された各反応容器体Cは、下方
へと自重落下する。
【0022】また、上記反応容器ストッカー保持体60
の上面板61の下方には、自重落下した反応容器体Cの
下から2段目以上の反応容器体Cを上方へ持ち上げる反
応容器保持装置70が配設されている。
【0023】この反応容器保持装置70は、反応容器体
Cの両端部側に配設された各爪片71,72と、これら
各爪片71,72に連結されたスプリング73と、各爪
片71,72が軸着されたクランク74,75と、この
クランク74,75に連結されたリンク76と、上記一
方のクランク74に駆動軸が固着されてなるモータ77
と、上記モータ77の回転を切り換え制御するフォトセ
ンサ78及び遮光板79と、から構成されている。上記
フォトセンサ78は、遮光板79を介してモータ77の
回転量を検知し、該モータ77が一定方向に所定量回転
した後、該モータ77の作動を停止させ、かつ、この
後、該モータ77を反転させて上記各爪片71,72を
水平状態に復動させるように、上記モータ77を駆動制
御する。
【0024】それ故、上記反応容器保持装置70は、反
応容器ストッカー保持体60に反応容器ストッカーDが
セットされモータ77が作動すると、スプリング73の
付勢力に抗して各爪片71,72の各先端部が下方に向
くようにクランク74,75を回動させる。これによ
り、反応容器ストッカーDに収納された各反応容器体C
は、反応容器ストッカー保持体60内へと自重落下す
る。
【0025】この状態から上記モータ77を反転作動さ
せると、上記各爪片71,72は水平状態に戻るように
回動し、該各爪片71,72の先端部が2段目の反応容
器体Cの上面シート部40と係合して、該2段目より上
の各反応容器体Cを上方へ持ち上げ、最下段に位置する
反応容器体Cの水平縦送りが可能な状態にセットされ
る。
【0026】反応容器体移送装置Fは、上記各反応容器
ストッカーDに収納された反応容器体Cを直線移送路E
の始端に移送するもので、図3乃至図7に示すように、
最下段の各反応容器体Cを図4手前方向に移送する水平
縦送り装置80と、この水平縦送り装置80により図4
の最前列まで移送された反応容器体Cを前記直線移送路
Eの始端へと移送する横送り装置90と、から構成され
ている。
【0027】水平縦送り装置80は、図3乃至図5に示
すように、上記反応容器ストッカー保持体60の底部に
配設された送り爪体81と、この送り爪体81を図4手
前方向に押し出す偏心カム86を備えた駆動装置82
と、上記送り爪体81を図4奥行方向に引張付勢するス
プリング83と、上記反応容器ストッカー保持体60の
両側壁面に固着された戻り防止バネ84と、から構成さ
れている。
【0028】送り爪体81は、断面略凹状に形成された
爪片板体85が左右に一対連結されて構成されており、
これら各爪片板体85の上面長手方向に沿って、最下段
に位置する各反応容器体Cの上面シート部40における
奥行側辺と係合する爪が連続的に突設されている。
【0029】それ故、上記駆動装置82を作動させて偏
心カム86を回動させ、送り爪体81を図4手前方向へ
と押し出すと、各反応容器体Cは、各爪片板体85の爪
に押圧されて、戻り防止バネ84の付勢力に抗して図4
手前方向へと1反応容器体C分づつ間欠移送され、この
後、最前列に位置する反応容器体Cが上記横送り装置9
0による横送り位置にセットされる。
【0030】この後、上記駆動装置82の偏心カム86
が回動すると、上記送り爪体81はスプリング83の付
勢力によって図4奥行方向へと引張復動され、再び最下
段位置にある各反応容器Fを間欠移送する状態にセット
されるが、この復動作動のときに、上記各爪片板体85
の爪が、最下段に位置する上記各反応容器体Cの上面シ
ート部40における手前側辺と係合して各反応容器体C
を元の位置、即ち、送られる前の位置まで逆戻りしない
ように、各反応容器体Cは、上記戻り防止バネ84によ
って復動規制される。また、上記各爪片板体85の爪は
略逆レ字状に形成されているため、上記送り爪体81が
復動したときには、各反応容器体Cは各爪片板体85の
爪を乗り越えて、図4奥行方向へと引張されないように
規制される。
【0031】この戻り防止バネ84は、図5に示すよう
に、その自由端部が各反応容器体Cの上面シート部40
における奥行側両端傾斜辺部と係合するように取り付け
られている。
【0032】また、上記横送り装置90は、上記水平縦
送り装置80の最前列側に配設されており、図3乃至図
6に示すように、最前列に到達した反応容器体Cの前記
切欠溝42と嵌合係止されるガイドピン91と、このガ
イドピン91と係合した反応容器体Cがガイドピン91
に沿って落下して保持される直線移送路Eの始端に配設
された押圧体92と、この押圧体92を図3左方向に送
る駆動装置93と、から構成されている。
【0033】ガイドピン91は、上記したように、最前
列に到達した反応容器体Cの前記切欠溝42と嵌合係止
した後、該反応容器体Cを直線移送路Eの始端に正確に
落とし込むようにガイドするものである。
【0034】また、押圧体92は、直線移送路Eの始端
から反応容器移送装置Gの容器搬送ブロック94を直線
移送路Eの長手方向へと1反応容器B分づつ押圧して、
各反応容器Bを、サンプル分注位置b・第1試薬分注位
置c・第1攪拌位置d・バッファ洗浄液分注位置e・バ
ッファ洗浄液吸引位置f・抗体液分注位置g・第2攪拌
位置h・抗体液吸引位置i・洗浄液注入位置j・第3攪
拌位置k・洗浄液吸引位置l・基質液分注位置m・第4
攪拌位置n・測定液分注位置p・第5攪拌位置q・測定
液吸引位置r・反応容器体廃棄位置tへと間欠移送する
もので、上記駆動装置93の偏心カム95の回動作動に
よって図3左右方向に往復移動するように構成されてい
る。
【0035】反応容器移送装置Gを構成する容器搬送ブ
ロック94は、図8と図9に示すように、熱伝導性に優
れた材質で立方体に形成されており、断面略凹状に形成
された容器収納部96を有して構成されている。
【0036】このように構成された容器搬送ブロック9
4は、直線移送路Eの始端から測定液吸引位置rの間に
形成された断面ロ字状のブロック移送路99のブロック
供給位置であるサンプル分注位置bで上記反応容器Bを
抱持した後、前記押圧体92により1反応容器B分押圧
されてブロック排出位置である測定液吸引位置rまで移
送される。
【0037】勿論、この容器搬送ブロック94は、上記
ブロック移送路99を移送されている間に、該ブロック
移送路99に配設された恒温装置(図示せず)を介して
所定温度まで加温され、これにより各反応容器B内の試
料は、所定温度(例えば37℃)まで加温される。尚、
この容器搬送ブロック94の恒温機構および移送工程
は、本出願人が先に出願した特願平4ー108350号
の「容器の移送装置」と同様であるので、その詳細な説
明をここでは省略する。
【0038】また、この種の免疫自動分析装置におい
て、試料と試薬との反応時間が例えば30分以上と長く
かかる場合には、上記容器搬送ブロック94を、反応容
器体Cに形成された5個の反応容器Bを抱持するラック
状に形成し、該容器搬送ブロックに保持された反応容器
体Cを、上記直線移送路Eの第2攪拌位置h・抗体液吸
引位置i或は基質液分注位置mの下流側で、該直線移送
路Eに並設された反応容器体滞留ゾーン(図示せず)へ
と容器搬送ブロックとともに移送し、該反応容器体滞留
ゾーンで所定時間滞留させて反応させた後に、上記容器
搬送ブロックに保持された反応容器体Cを再び上記直線
移送路Eに戻すように構成することで、反応時間を長く
必要とする免疫測定にも本免疫自動分析装置を十分対応
させることができる。
【0039】上記直線移送路Eは、図示はしないが、断
面略凹状に形成されており、該直線移送路Eの両上端部
に反応容器体Cの上面シート部40が懸架された状態で
直線移送路長手方向に沿って滑動するように構成されて
いる。勿論、上記直線移送路Eの上部開口部には、図示
はしないが、試料の蒸発等を防止する蓋体が着脱自在に
装着されており、この蓋体は、上記反応容器体Cの移送
の妨げとならないように上記直線移送路Eに装着されて
いると共に、各サンプル分注位置b・第1試薬分注位置
c・第1攪拌位置d・バッファ洗浄液分注位置e・バッ
ファ洗浄液吸引位置f・抗体液分注位置g・第2攪拌位
置h・抗体液吸引位置i・洗浄液注入位置j・第3攪拌
位置k・洗浄液吸引位置l・基質液分注位置m・第4攪
拌位置n・測定液分注位置p・第5攪拌位置q・測定液
吸引位置rには、試料や試薬等の供給用小孔および撹拌
棒や試料吸引ピペット挿入用の小孔が開設されている。
【0040】このようにして直線移送路Eに移送された
反応容器体Cの反応容器Bは、上記サンプル分注位置b
に移送され、該サンプル分注位置bでは、サンプリング
装置Hを介してサンプル吸引位置aに到達したサンプル
容器1内から所要量のサンプルが吸引され上記反応容器
Bに分注される。
【0041】このサンプル容器1は、エンドレスベルト
に所要数保持され、公知の送り機構からなるサンプル容
器移送装置(図示せず)により上記サンプル容器1を順
次サンプル吸引位置aまで間欠移送されるように構成さ
れている。勿論、このサンプル容器1を移送するサンプ
ル容器移送装置は、公知のターンテーブル方式或はラッ
ク方式の各機構を適宜採用することができる。
【0042】サンプリング装置Hは、一端が軸に軸支さ
れたアーム10と、該アーム10の他端に配設されたピ
ペット11と、このピペット11に連通接続され、所要
量の試料を吸引して反応容器Bに吐出するポンプ15
と、上記アーム10をサンプル吸引位置aからサンプル
分注位置bへと所定のタイミングで回動制御し、かつ、
サンプル吸引位置a及びサンプル分注位置bで上記ピペ
ットを昇降制御する各駆動装置(図示せず)と、から構
成されている。尚、上記サンプル吸引位置aにはサンプ
ル容器1に付されたバーコードラベル等のID番号を読
み取るリーダー装置Yが配設されている。
【0043】このサンプリングピペットによる計量方式
は、吸上系内を水で満たしておき、空気を介してサンプ
ル試料と水とを隔離した状態で吸引計量した後、サンプ
ル試料のみを吐出させ、この後内部から洗浄水を通して
ピペットの内部を洗浄する。この洗浄のとき、ピペット
11はピペット洗浄位置(図示せず)にセットされてお
り、該ピペット11の外表面に付着した試料は同位置で
洗浄されるように構成されている。
【0044】第1試薬分注装置Iは、一端が軸に軸支さ
れたアーム20と、このアーム20の他端に配設された
ピペット21と、このピペット21に連通接続され、所
要量の第1試薬を吸引して反応容器Bに吐出するポンプ
25と、上記アーム20を第1試薬吸引位置uから第1
試薬分注位置cへと所定のタイミングで回動制御し、か
つ、第1試薬吸引位置u及び第1試薬分注位置cで上記
アーム20を昇降制御する各駆動装置(図示せず)と、
上記アーム20に保持された攪拌装置22と、から構成
されている。
【0045】ピペット21は、サンプルが分注された反
応容器Bに第1試薬である抗体不溶磁性体液を分注する
もので、抗体不溶磁性体液は、ループ状(放射状)に配
置された複数個の試薬容器23のいずれかに収納されて
いる。
【0046】これら各試薬容器23は、公知の試薬ホル
ダに保持されており、該試薬ホルダは、測定目的に対応
する第1試薬が収容された試薬容器23を試薬吸引位置
uまで正逆回転して移送し、該試薬吸引位置uでは上記
ピペット21が測定項目に対応する所要量の第1試薬を
吸引した後、これを第1試薬分注位置cまで移送し、第
1試薬分注位置cでは、上記ピペット21から吸引され
た第1試薬が反応容器Bに分注される。
【0047】抗体不溶磁性体は、公知の磁性微粒子に抗
体を感作したもので、この抗体不溶磁性体は、図示はし
ないが、電磁石または永久磁石で構成された磁性体吸着
体を介して反応容器Bの内面に吸着される。この磁性体
吸着体は、例えば、バッファ洗浄液吸引位置f・抗体液
吸引位置i・洗浄液吸引位置l・測定液吸引位置rに配
設されている。
【0048】尚、上記試薬ホルダに配設される試薬容器
23は、予め定められた位置にセットされ、これらの位
置は各々制御装置Sにメモリーされている。また、上記
抗体不溶磁性体液の抗体不溶磁性体の比重が大きいた
め、静置したままでは、容器の底部へと沈降してしま
い、測定精度にバラツキが生ずるため、適宜の手段によ
って抗体不溶磁性体液を撹拌するのが望ましい。
【0049】攪拌装置22は、第1試薬が分注され第1
攪拌位置dに到達した反応容器B内の試料を攪拌するも
ので、上記ピペット21と連動して移送される。
【0050】尚、上記ピペット21及び攪拌装置22の
攪拌棒(図示せず)は、上記第1試薬吸引位置u及び第
1試薬分注位置cの間に配設された洗浄位置(図示せ
ず)で洗浄され、クロスコンタミネーションが防止され
る。また、上記ピペット21及び攪拌装置22の詳細な
構成は、公知の生化学・免疫自動分析装置に用いられて
いるものと同様であるので、その詳細な説明をここでは
省略する。
【0051】第2試薬分注装置Jは、第1試薬が分注さ
れ攪拌された反応容器Bに、バッファ分注位置eで洗浄
液であるバッファ液を所要量分注し、このバッファ液が
分注された試料をバッファ洗浄液吸引位置fで吸引し、
第2試薬分注位置gで第2試薬である酵素標識抗体液を
分注し、かつ、第2攪拌位置hで第2試薬が分注された
試料を撹拌するもので、一端が軸に軸支されたアーム3
0と、このアーム30の他端に配設されたピペット31
と、このピペット31に連通接続され、所要量の第2試
薬を吸引して反応容器Bに吐出するポンプ35と、上記
アーム30を第2試薬吸引位置vから第2試薬分注位置
gへと所定のタイミングで回動制御し、かつ、第2試薬
吸引位置v及び第2試薬分注位置gで上記アーム30を
昇降制御する各駆動装置(図示せず)と、上記アーム3
0に保持された攪拌装置32と、上記アーム30に一体
的に保持されたバッファ洗浄液分注ピペット34及びバ
ッファ洗浄液吸引ピペット36と、から構成されてい
る。
【0052】バッファ洗浄液分注ピペット34及びバッ
ファ洗浄液吸引ピペット36は、上記バッファポンプ3
7を介して洗浄液であるバッファ液をバッファ分注位置
eにある反応容器Bに分注し、かつ、バッファ洗浄液吸
引位置fにある反応容器B内から希釈された試料を所要
量吸引廃棄するもので、上記ピペット31と攪拌装置3
2と共に連動して移送される。
【0053】尚、上記ピペット31と攪拌装置32及び
アーム30と試薬ホルダにセットされている第2試薬容
器33の移送制御は、前記第1試薬分注装置Iと同様で
あるので、その詳細な説明をここでは省略する。また、
上記バッファ液の分注は、前記1ステップ法の場合には
省略される。
【0054】B/F分離洗浄装置Kは、反応容器B内の
抗体液を吸引した後、洗浄水を注入し攪拌するもので、
一端が軸に軸支されたアーム100と、このアーム10
0の他端に配設された抗体液吸引ピペット101,洗浄
液注入ピペット102及び攪拌装置103と、から構成
されており、上記アーム100は、抗体液吸引位置i・
洗浄液注入位置j・第3攪拌位置kと抗体液吸引ピペッ
ト101・洗浄液注入ピペット102・攪拌装置103
の攪拌棒の洗浄位置(図示せず)との間を往復回動し、
これら各位置で昇降制御される。尚、抗体液吸引ピペッ
ト101及び洗浄液注入ピペット102による抗体液吸
引及び洗浄液の供給は、洗浄ポンプ105を介して行わ
れる。また、上記攪拌装置103及びアーム100の構
成及び作動制御は、前記第1試薬分注装置Iと同様であ
るので、その詳細な説明をここでは省略する。さらに、
このB/F分離・洗浄作業を複数回行なう必要がある場
合には、上記構成からなるB/F分離洗浄装置Kを上記
直線移送路Eの下流側に必要基数配設して構成してもよ
い。
【0055】基質液分注装置Lは、反応容器B内に基質
液を分注し攪拌するもので、一端が軸に軸支されたアー
ム110と、このアーム110の他端に配設された洗浄
液吸引ピペット111,基質液注入ピペット112及び
攪拌装置113と、から構成されており、上記アーム1
10は、洗浄液吸引位置l・基質液注入位置m・第4攪
拌位置nと洗浄液吸引ピペット111・基質液注入ピペ
ット112・攪拌装置113の攪拌棒の洗浄位置(図示
せず)との間を往復回動し、これら各位置で昇降制御さ
れる。尚、洗浄液吸引ピペット111及び基質液注入ピ
ペット112による洗浄液吸引及び基質液の供給は基質
液分注ポンプ115を介して行われる。また、上記攪拌
装置113及びアーム110の構成及び作動制御は、前
記第1試薬分注装置Iと同様であるので、その詳細な説
明をここでは省略する。
【0056】測定液分注吸引装置Mは、反応容器B内に
反応停止液である測定液を分注し攪拌するもので、一端
が軸に軸支されたアーム120と、このアーム120の
他端に配設された測定液分注ピペット121,攪拌装置
123及び測定液吸引ピペット122と、から構成され
ており、上記アーム120は、測定液分注位置p・第5
攪拌位置q・測定液吸引位置rと測定液分注ピペット1
21,攪拌装置123の攪拌棒及び測定液吸引ピペット
122の洗浄位置(図示せず)との間を往復回動し、こ
れら各位置で昇降制御される。尚、測定液分注ピペット
121及び測定液吸引ピペット122による測定液の分
注及び吸引は測定液分注ポンプ125及び吸引ポンプ1
26を介して行われる。また、上記攪拌装置123及び
アーム120の構成及び作動制御は、前記第1試薬分注
装置Iと同様であるので、その詳細な説明をここでは省
略する。また、本実施例では、この発明を「磁性粒子を
用いたEIA法の免疫自動分析装置」に適用した場合を
例にとり説明したので、上記測定液として反応停止液を
用いたが、CL法の場合には、測定液として化学発光液
を用い、また、ECL法の場合には、測定液として電気
化学発光液が用いられる。
【0057】このようにして測定液吸引位置rにおいて
吸引ポンプ126で吸引された試料は、前記フローセル
N内に吸引導入されて光学的に測定される。勿論、この
発明では、測定法によっては測定液をフローセルN内に
吸引することなく、例えば、従来の測定法と同様、反応
容器内の試料に直接測定光を照射し透過させて測定して
もよい。
【0058】光学測定装置Pは、光学測定位置sにおい
てフローセルN内に吸引導入された試料をフィルターに
よる波長変換方式により選択された所定波長の波長光に
よりエンド・ポイント法で比色測定するもので、図10
に示すように、上記フローセルNの一側方に配設された
光源130と、この光源130から照射された測定光を
集光するレンズ131と、該レンズ131で集光された
測定光を所定波長に変換するフィルター132と、上記
フローセルNの他側方に対設された受光素子133と、
から構成されている。
【0059】このようにして光学測定が終了した試料
は、前記吸引ポンプ126を介して前記廃棄装置Rの廃
液回収ビン134内に廃棄される。
【0060】尚、上記実施例では、光学測定をEIA法
に対応させて行う場合を例にとり説明したが、ラテック
ス凝集反応を測定分析する場合には、公知の免疫比濁法
や光散乱方式により光学測定する。
【0061】また、CL法に対応させて光学測定する場
合には、固相担体として、例えば、ポリスチレンビーズ
を用い、このポリスチレンビーズに抗体或は抗原をコー
ティングして反応容器Bに封入し、サンドイッチ法によ
り抗原を測定する場合、試料中の目的成分(抗原)をポ
リスチレンビーズにコートした抗体と反応させ、固相化
抗体ー抗原を形成し、次に、試料中の他の成分を洗浄除
去し、アクリジニウムエステル標識抗体を添加して反応
させ、固相化抗体ー抗原ー標識抗体を形成させた後、未
反応の標識抗体を洗浄除去し、固定化された発光物質を
発光させて、フォトンカウンティング法で定量的に測定
する。この場合の測定機構としては、例えば、図11に
示すように、反応容器B内或は測定容器B’内で発光す
る測定光を、反応容器B或は測定容器B’の周囲を囲撓
するように配設された集光レンズ140で集光して光電
子増倍管(マルチプライヤーともいう。)141で増幅
させ測定する。尚、図中符合142は、上記集光レンズ
140内に配設された邪魔板である。
【0062】さらに、ECL法に対応させて光学測定す
る場合には、先ず、基底状態にある2価のルテニウム・
トリス・ビ・ピリジル化合物(以下、Ru化合物とい
う。)を、図12に示すように、フローセルNに配設さ
れた作動電極151と対向電極152からなる電極表面
(図示せず)で酸化させ3価状態とする。このとき、試
料中に大過剰で存在させているTPA(トリ・プロピー
ルアミン)も上記電極により同時に酸化されてTPAカ
チオン・ラディカルに変化する。TPAカチオン・ラデ
ィカルは、非常に不安定で、短時間でプロトンを放出し
て強力な還元剤であるTPAラジカルに変化する。3価
のRu化合物はTPAラジカルにより還元され2価の励
磁状態にあるRu化合物に変化し、この物質が安定状態
に戻る過程で放出される光子をフローセルNの上部に配
設されたPMT153で計測し、この後、上記電極面
を、アルカリ液及びコンディションバッファーにより電
気化学的に洗浄する。尚、この場合、フローセルNの流
路内には、励起電位制御のための参照電極154が組み
込まれている。
【0063】廃棄装置Qは、上記各反応容器体Cに形成
された5個の反応容器Bに対する光学測定が全て終了し
た上記反応容器体Cを順次廃棄するもので、これら各反
応容器体Cは、反応容器体廃棄位置tに配設された反応
容器体回収容器内に落下収納される。
【0064】制御装置Sは、上記各装置・機構を連係さ
せて駆動制御し、かつ、分析データを所定の方式で演算
処理するもので、上記受光素子133で受光された光
は、A/D変換されてその分析値が制御部へと送られ、
かつ、該分析データは記憶部(図示せず)で記憶保存さ
れる。
【0065】尚、上記各装置・機構は、図示はしない
が、公知の読み出し・書き込み可能なICカードによっ
て駆動制御される。
【0066】このICカードは、読み出し可能である集
積回路を有しており、この集積回路は、電気的に書き換
え可能なEーEPROM (Electrical Erasable Progr
ammable Read Only Memory) で構成されていると共に、
当該免疫自動分析装置が設置された施設で使用する分析
項目に対応する駆動制御手段がグループ化されて入力さ
れている他、当該分析装置を使用するオペレータの氏
名、登録番号、役職、所属等の各種の操作情報も入力さ
れている。
【0067】上記の構成において、以下にその動作を説
明する。
【0068】まず、メインスイッチ(図示せず)がオン
され分析可能状態にセットされている免疫自動分析装置
AにICカードをセットすると、該ICカードから動作
プログラムが制御部Sに転送され、各機構が分析可能状
態にセットされ、その分析条件等はCRTなどの表示装
置(図示せず)に表示される。
【0069】次に、上記状態からスタートスイッチ(図
示せず)をオンさせると、反応容器体移送装置F及び反
応容器移送装置Gが作動して、反応容器体Cを直線移送
路Eへと搬入する。
【0070】一方、試料が収容された各サンプル容器1
は、オートサンプラー装置を介してサンプル吸引位置a
まで順次間欠移送され、該サンプル吸引位置aでは、サ
ンプル容器1のID番号がリーダー装置Yによっ読み取
られ、サンプリング装置Hによるサンプルの吸引作業が
行われる。この後、上記サンプリング装置Hは回動し
て、サンプル分注位置bに到達した反応容器B内に吸引
した試料を所要量分注する。
【0071】以上の作業が終了すると、反応容器Bは前
記直線移送路Eの下流方向に間欠移送されて第1試薬分
注位置cへと移送され、該第1試薬分注位置cでは、測
定項目に対応する第1試薬である抗体不溶磁性体液が第
1試薬分注装置Iを介して所要量分注され、次の位置d
では撹拌装置22による試料の撹拌が行なわれる。
【0072】この後、上記反応容器Bは、バッファ洗浄
液分注位置eへと間欠移送され、バッファ洗浄液分注位
置eでは、洗浄液であるバッファ液がバッファ洗浄液分
注ピペット34を介して所要量分注され、また、このバ
ッファ液が分注された反応容器Bは、次に、バッファ洗
浄液吸引位置fまで間欠移送され、該位置fで反応容器
B内の希釈液は、バッファ洗浄液吸引ピペット36を介
して所要量吸引され、この後、該反応容器Bは、第2試
薬分注位置gまで間欠移送され、該第2試薬分注位置g
で第2試薬である酵素標識抗体液が抗体液分注ピペット
31を介して所要量分注される。
【0073】この後、上記反応容器Bは、第2攪拌位置
hへと間欠移送され、該第2攪拌位置hで第2試薬が分
注された試料が攪拌装置32を介して撹拌混合された
後、該反応容器Bは抗体液吸引位置iへと間欠移送さ
れ、該抗体液吸引位置iでは抗体液吸引ピペット101
を介して試料が吸引されて廃棄される。
【0074】この後、上記反応容器Bは、洗浄液注入位
置jまで間欠移送され、該洗浄液注入位置jでは、洗浄
液注入ピペット102による洗浄液の供給が行われ、次
に、該反応容器Bは第3攪拌位置kへと間欠移送され、
該第3攪拌位置kでは、攪拌装置103を介して希釈試
料の攪拌混合洗浄が行われる。
【0075】この後、上記反応容器Bは、洗浄液吸引位
置lまで間欠移送され、該洗浄液吸引位置lでは洗浄液
吸引ピペット111を介して上記希釈試料が吸引廃棄さ
れ、次に、上記反応容器Bは、基質液注入位置mまで間
欠移送される。
【0076】この基質液注入位置mでは、基質液注入ピ
ペット112を介して所要量の基質液が分注され、該作
業が終了した反応容器Bは、第4攪拌位置nまで間欠移
送され、該第4攪拌位置nでは攪拌装置113を介して
試料と基質液の攪拌混合が行われる。
【0077】この後、上記反応容器Bは、測定液分注位
置pまで間欠移送され、該測定液分注位置pでは測定液
分注ピペット121を介して反応停止液である測定液が
所要量分注され、該作業が終了した反応容器Bは、この
後、第5攪拌位置qまで間欠移送される。
【0078】この該第5攪拌位置qでは、攪拌装置12
3を介して試料と測定液が攪拌混合され、この作業が終
了した反応容器Bは前記測定液吸引位置rまで間欠移送
される。
【0079】このようにして測定液吸引位置rに反応容
器Bが到達すると、測定液吸引ピペット122が作動し
て反応容器B内から所要量の試料をフローセルN内へと
吸引導入し、該フローセルN内に導入された試料は、所
定波長により光学測定され、該測定データは制御装置S
を介して演算処理され、この演算処理された分析データ
は、図示外のプリンター及び公知のCRT等で構成され
表示装置に表示され、かつ、ICカードの記憶部に記憶
保存される。また、光学測定作業が終了した試料は、吸
引ポンプ126を介して前記廃棄装置Rの廃液回収ビン
134内に廃棄され、この後、測定液吸引ピペット12
2からフローセルN及び廃液回収ビン134の内部は、
図示外の洗浄装置から供給される洗浄水によってきれい
に洗浄される。
【0080】このようにして光学測定作業が終了した反
応容器Bは、反応容器体廃棄位置tまで間欠移送され、
該反応容器体廃棄位置tに配設された反応容器体回収容
器内に落下収納される。
【0081】尚、上記実施例にあっては、この免疫自動
分析装置Aの作動をICカードで行なうように構成した
ものを例にとり説明したが、この発明にあってはこれに
限定されるものではなく、他の公知の制御手段により作
動する免疫自動分析装置にも適用することができる。ま
た、前記直線移送路Eも、必ずしも直線に限定されるも
のではなく、直列であれば、ループ状或は蛇行させて形
成してもよいこと勿論である。
【0082】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、抗原ー抗体反応を利用した磁性粒子法・
ビーズ法・コーティング法等の各種免疫学測定法に簡単
に対応させることができ、しかも、この種の検査を人手
をまったく介在させることなく全自動で行うことができ
るので、この種の検査を完全に省力化することができる
他、構成が簡易であるので、装置を超小型化してデスク
トップで使用でき、しかも、廉価に提供できる等、幾多
の優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る免疫自動分析装置の
全体構成を概略的に示す平面図である。
【図2】同免疫自動分析装置に用いられる反応容器体の
断面図である。
【図3】同免疫自動分析装置の反応容器ストッカー及び
反応容器ストッカー保持体の構成を一部断面して示す正
面図である。
【図4】図3AーA線断面図である。
【図5】図3BーB線断面図である。
【図6】上記反応容器ストッカー保持体の構成を一部断
面して示す右側面図である。
【図7】同反応容器ストッカー保持体に配設された縦送
り装置の要部の構成を示す正面図である。
【図8】同免疫自動分析装置の反応容器を移送する容器
搬送ブロックの移送路を示す断面図である。
【図9】同容器搬送ブロックの構成を示す斜視図であ
る。
【図10】同免疫自動分析装置に取りつけられた光学測
定装置の構成を概略的に示す断面図である。
【図11】同免疫自動分析装置に取りつけられた光学測
定装置をCL法に対応させて構成した場合を概略的に示
す説明図である。
【図12】同免疫自動分析装置に取りつけられた光学測
定装置をECL法に対応させて構成した場合を概略的に
示す説明図である。
【符合の説明】
A 免疫自動分析装置 B 反応容器 C 反応容器体 D 反応容器ストッカー E 直線移送路 F 反応容器体移送装置 G 反応容器移送装置 H サンプリング装置 I 第1試薬分注装置 J 第2試薬分注装置 K B/F分離洗浄装置 L 基質液分注装置 M 測定液分注吸引装置 N フローセル P 光学測定装置 Q,R 廃棄装置 S 制御装置 a サンプル吸引位置 b サンプル分注位置 c 第1試薬分注位置 d 第1攪拌位置 e バッファ洗浄液分注位置 f バッファ洗浄液吸引位置 g 抗体液分注位置 h 第2攪拌位置 i 抗体液吸引位置 j 洗浄液注入位置 k 第3攪拌位置 l 洗浄液吸引位置 m 基質液分注位置 n 第4攪拌位置 p 測定液分注位置 q 第5攪拌位置 r 測定液吸引位置 s 光学測定位置 t 反応容器体廃棄位置
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年2月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0047
【補正方法】変更
【補正内容】
【0047】 抗体不溶磁性体は、公知の磁性微粒子に
抗体を感作したもので、この抗体不溶磁性体は、電磁石
または永久磁石で構成された磁性体吸着体 Z1,Z
,Z を介して反応容器Bの内面に吸着される。
の磁性体吸着体Z,Z,Z,Zは、図1に示す
ように、バッファ洗浄液吸引位置f・抗体液吸引位置i
・洗浄液吸引位置l・測定液吸引位置rに配設されてお
り、ソレノイドと、アジャスターと、電磁石または永久
磁石から構成されてなる磁性体と、で夫々構成されてお
り、これら各磁性体吸着体Z,Z,Z,Zは、
前記1ステップ法の時には作動しないが、検査対象検体
が前記2ステップ法指定のときには作動して、上記反応
容器B内の抗体不溶磁性体を反応容器内面に吸着するよ
うに作動する。勿論、上記磁性体吸着体Z,Z,Z
,Zを一体に形成し、1つの動力で上記磁性体を進
退動させるように構成してもよい。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直列に配列された複数個の反応容器が一
    体形成された反応容器体と、この反応容器体を複数個ス
    トックする反応容器ストッカーと、この反応容器ストッ
    カーから上記反応容器体を直列移送路へと移送する手段
    と、該直列移送路に搬入された反応容器体の各反応容器
    を直列移送路の上流側から下流側へと順次間欠移送する
    手段と、該直列移送路の所定位置で所要量のサンプルを
    反応容器に分注する手段と、該サンプルが分注された反
    応容器に試薬を分注し撹拌する手段と、反応容器にバッ
    ファ液を分注・撹拌・吸引し、かつ、抗体液を分注し撹
    拌する手段と、反応容器内に洗浄水を注入・吸引する手
    段と、反応容器内に基質液を分注し攪拌する手段と、反
    応容器内に測定液を分注し攪拌する手段と、光学測定位
    置において反応容器内の試料を光学的に測定する手段
    と、この測定が終了した上記反応容器体を廃棄する廃棄
    装置と、を有して構成されてなる免疫自動分析装置。
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