JPH06148163A - クロマトグラフ用データ処理装置 - Google Patents

クロマトグラフ用データ処理装置

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JPH06148163A
JPH06148163A JP32115192A JP32115192A JPH06148163A JP H06148163 A JPH06148163 A JP H06148163A JP 32115192 A JP32115192 A JP 32115192A JP 32115192 A JP32115192 A JP 32115192A JP H06148163 A JPH06148163 A JP H06148163A
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JP
Japan
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peak
data
value
frequency distribution
base value
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Pending
Application number
JP32115192A
Other languages
English (en)
Inventor
Itaru Kamisaka
至 上坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 予備的なデータ採取や面倒なベース部分指定
操作を必要とせず、しかも正確にベース値及びピーク検
出感度を求める。 【構成】 検出器からのデータより、隣接データの差の
絶対値|df|の頻度分布を作成する。そのうち|df
|が最も小さいところのピークにおける|df|の値を
ベース値dfbとし、この値に所定の係数kを乗じてピ
ーク検出感度df0を設定する。このピーク検出感度d
f0に基づき、検出器データのピークを検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガス又は液体クロマト
グラフ装置において検出される信号に基づいて、ピーク
検出等のデータ処理を行なう装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ガス又は液体クロマトグラフ装置の検出
器は、カラムの出口において各種成分の濃度を時間的に
連続に検出し(間欠的に検出する場合もある)、検出信
号を生成する。時間を横軸に、検出信号の強度を縦軸に
してグラフを描くと、カラムにより分離された各成分は
このグラフ上でそれぞれピークを形成する。目的とする
成分に対応するピークの面積を測定し、基準値或いは検
量線との比較を行なうことにより、その成分の濃度を求
めることができる。従って、正確な分析を行なうために
は、種々の条件において、検出信号のグラフにおけるピ
ーク面積の測定を統一した基準の下に(すなわち、機械
的、自動的に)行なう必要がある。
【0003】従来のピーク検出は次のようにして行なわ
れていた。検出器が生成する信号を所定の短い時間毎に
サンプリングし、時間的に隣接するデータの間の差df
=d(t)−d(t-Δt)をとる。この値dfは、図4(a)
に示す通り、検出強度(検出器データ)のカーブの各点
における傾斜値を表わすため、そのカーブの時間微分曲
線(図4(b))に相当する変化を示す。検出器データ
−時間カーブ(図4(a))のピークは、この値dfが
所定の基準値df0(これをピーク検出感度と呼ぶ)を
超えた箇所から、−df0以上(絶対値ではdf0以下)
となった箇所までとして定義する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】検出器データ−時間カ
ーブにおけるピークの検出及びピークの面積はピーク検
出感度の値df0によって変化するため、ピーク検出感
度df0の設定は後のデータ処理に大きな影響を及ぼ
す。すなわち、ピーク検出感度df0の値が小さすぎる
と、小さな(なだらかな)ピークまで検出されるように
なり、ノイズが分析データに取り込まれてしまうことに
なる。逆にピーク検出感度df0の値が大きすぎると、
小さなピークが検出されなくなり、微量成分が検出され
なくなる。このため、従来、ピーク検出感度df0は、
試料を流さない(移動相のみが流れている)状態での上
記の差の絶対値|df|の平均値(ベース値)dfbを
予め求めておき、このベース値dfbに対して1以上の
値を有する係数kを乗ずることにより df0=k×dfb として決定していた。なお、係数kの値は分析の目的等
に応じて予め定めておく。
【0005】しかし、このようなベース値を求めるため
には、分析を行なう前に、試料を流さない状態でのデー
タ採取を比較的長時間(通常、50〜100秒)行なわ
なければならず、本来の分析を開始するまでに余分な時
間を必要とする。また、このベース値決定用データ採取
の際に比較的大きなノイズが入る一方、試料分析の際に
そのようなノイズが入らないというようなことが生ずる
と、正確な分析が行なえなくなる。更に、既に試料を流
して採取した(ディスク等に保存されている)データに
ついて、このようなベース値の決定を行なおうとする
と、操作者が手動により検出器データ−時間カーブのベ
ース部分(ピーク以外の部分)のデータのみを抜き出す
という面倒な操作が必要となる。
【0006】本発明はこのような課題を解決するために
成されたものであり、その目的とするところは、予備的
なデータ採取や面倒なベース部分指定操作を必要とせ
ず、しかも正確にベース値及びピーク検出感度を求める
ことのできるクロマトグラフ用データ処理装置を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に成された本発明に係るクロマトグラフ用データ処理装
置は、a)クロマトグラフ装置の検出器からの信号を所定
の時間間隔毎にサンプリングするデータサンプリング手
段と、b)時間的に隣接するサンプリングデータの差の絶
対値|df|の頻度分布を作成する頻度分布作成手段
と、c)上記頻度分布において、|df|が最も小さいと
ころにあるピークにおける|df|の値であるベース値
dfbを検出するベース値検出手段と、d)ベース値dfb
を基に、ピーク検出感度df0を設定する感度設定手段
と、e)ピーク検出感度df0に基づき、サンプリングさ
れたデータにおけるピークを検出するピーク検出手段と
を備えることを特徴としている。
【0008】
【作用】データサンプリング手段a)が採取した検出器デ
ータの隣接データ間の差の絶対値|df|の頻度分布
(これは、頻度分布作成手段b)が作成する)において
は、(1)クロマトグラフ装置のカラムにより分離され
た成分による(検出器データ−時間カーブにおける)ピ
ーク、(2)スパイクノイズによる(検出器データ−時
間カーブにおける)ピーク等に起因するピークが現われ
るが、その他に、この頻度分布において|df|の最も
小さい所には、(3)(検出器データ−時間カーブにお
ける)ベースラインのドリフトによる傾斜値、及び、低
周波ノイズによるピークが現われる。本発明のベース値
検出手段c)はこの(3)のピークを検出するものであ
る。従って、このピークにおける|df|の値は、従
来、予備データ採取により決定していた本来のベース値
と同じものであり、このベース値dfbを基にピーク検
出感度df0を決定する(感度設定手段d))ことによ
り、従来と同様、種々の条件下での統一した基準による
ピーク検出を行なう(ピーク検出手段e))ことができ
る。
【0009】
【実施例】本発明の一実施例であるクロマトグラフ用デ
ータ処理装置を図1〜図4により説明する。本実施例の
データ処理装置10は図2に示す通り、CPU11、内
部メモリ(ROM及びRAM)13を中心に、A/D変
換器12、CRT15、キーボード16、フロッピー
(又はハード)ディスク装置17、プリンタ14等を備
えたパーソナルコンピュータにより構成されている。本
データ処理装置10は、A/D変換器12を(ガス又は
液体)クロマトグラフ装置の検出器18に接続して使用
する。本データ処理装置10が行なう、ピーク検出を中
心としたデータ処理の手順を図1に示すフローチャート
により説明する。
【0010】最初に、インジェクタにより移動相中に試
料を注入し、検出器18が時々刻々と生成する信号(図
3(a))を、所定の時間毎にA/D変換器によりデジ
タルデータに変換(ステップS1)する。生成されたデ
ータ(以下、検出器データと呼ぶ)はメモリ13中の第
1領域(第1メモリ)に格納する(ステップS2)。こ
の検出器データの生成を、試料の全成分の検出が終了す
るまで繰り返す(ステップS3)。
【0011】測定が終了し、全ての検出器データが第1
メモリに格納された後、採取された順に検出器データを
第1メモリから読み出し(既にデータ採取され、ディス
ク装置17等に記録されているデータを読み出してもよ
い)、時間的に隣接する検出器データの差df(t)=d
(t)−d(t-Δt)を算出する(ステップS4)。図3
(a)の原信号に対応する差データdfの変化を図3
(b)に示す。この差データdfはメモリ13の第2領
域(第2メモリ)に格納する。
【0012】第1メモリに格納されている全ての検出器
データについてdfの計算が終了すると、第2メモリに
格納された全てのデータdfの絶対値|df|の頻度分
布を作成する(ステップS5)。そして、この頻度分布
において、|df|が最も小さいところにあるピークの
|df|の値dfbを検出する(ステップS6)。一般
的なクロマトグラフにおける|df|の頻度分布は図3
(c)のようになり、|df|の値が0又はそれに近い
箇所に第1のピーク31が現われ、中間部分に試料成分
によるピーク32が現われる。そして、|df|の値が
大きい部分に、スパイクノイズ(急峻なピークを有する
ノイズ)によるピーク33が現われる。第1のピーク3
1は、図3(a)の検出器データのグラフにおいて、
(ピーク部分以外の)ベースライン部分の全体的な傾斜
(ドリフト)、及び、その部分に現われる低周波(なだ
らかな)ノイズに起因するものであり、従来の予備デー
タ採取において移動相に試料液を注入せずに測定した時
の|df|の平均値と同じ性質のものである。ステップ
S6では、この第1のピーク31を検出し、その横軸
(|df|)の値をベース値dfbとするものである。
【0013】次のステップS7では、このベース値df
bに基づき、従来と同様にピーク検出感度df0を df0=k×dfb として決定する。この式における係数kは従来から用い
ているものと同じものを使用することができる。そし
て、このピーク検出感度df0に基づいて、第1メモリ
に格納されている検出器データにおけるピークを検出す
る(ステップS8)。具体的には、第2メモリに格納さ
れている差dfを逐次読み出してゆき、df>df0以
上となった箇所をピークの開始点psとし、その後、d
f>−df0(|df|<df0)となった箇所をピーク
の終了点pe(図4(a))とする。この両点ps、pe
により挟まれた領域をピークとし、次に、そのピーク部
分の面積を測定する等により、分析値の算出等の各種デ
ータ処理を行なう(ステップS9)。ステップS9にお
けるデータ処理は、従来のデータ処理装置で行なわれて
いたものと同じである。
【0014】
【発明の効果】本発明に係るクロマトグラフ用データ処
理装置では、予め試料を流さない状態でのデータ採取を
行なう必要がないため、直ちに本測定を開始することが
できる。また、本発明のデータ処理装置により設定され
るベース値には、スパイクノイズ等の影響は排除されて
いるため、より再現性の良いピーク感度値の設定を行な
うことができ、正確な分析値を得ることができる。さら
に、既にデータ採取が行なわれ、保存されているデータ
からも、同一の基準によるピーク感度値の設定及びピー
ク検出、ピーク面積の決定を行なうことができる。この
とき、面倒な操作は一切不要であり、本データ処理装置
が自動的に感度値を決定し、ピークを検出する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例であるクロマトグラフ用デ
ータ処理装置が行なうピーク検出を中心とした処理のフ
ローチャート。
【図2】 実施例のクロマトグラフ用データ処理装置の
構成を示すブロック図。
【図3】 検出器データと時間との関係のグラフ
(a)、隣接データ間の差dfと時間の関係のグラフ
(b)、及び、|df|の頻度分布のグラフ(c)。
【図4】 ピーク部分の決定の方法を示す説明図。
【符号の説明】
10…クロマトグラフ用データ処理装置 18…クロマトグラフ装置の検出器 31…第1ピーク 32…試料成分ピークによる頻度ピーク 33…スパイクノイズ等による頻度ピーク df0…ピーク検出感度 ps…ピーク開始点 pe…ピーク終
了点

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)クロマトグラフ装置の検出器からの信
    号を所定の時間間隔毎にサンプリングするデータサンプ
    リング手段と、 b)時間的に隣接するサンプリングデータの差の絶対値|
    df|の頻度分布を作成する頻度分布作成手段と、 c)上記頻度分布において、|df|が最も小さいところ
    にあるピークにおける|df|の値であるベース値df
    bを検出するベース値検出手段と、 d)ベース値dfbを基に、ピーク検出感度df0を設定す
    る感度設定手段と、 e)ピーク検出感度df0に基づき、サンプリングされた
    データにおけるピークを検出するピーク検出手段とを備
    えることを特徴とするクロマトグラフ用データ処理装
    置。
JP32115192A 1992-11-04 1992-11-04 クロマトグラフ用データ処理装置 Pending JPH06148163A (ja)

Priority Applications (1)

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JP32115192A JPH06148163A (ja) 1992-11-04 1992-11-04 クロマトグラフ用データ処理装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP32115192A JPH06148163A (ja) 1992-11-04 1992-11-04 クロマトグラフ用データ処理装置

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JPH06148163A true JPH06148163A (ja) 1994-05-27

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ID=18129376

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018116027A (ja) * 2017-01-20 2018-07-26 東ソー株式会社 負ピークの影響を受けないピーク検出方法
CN113659961A (zh) * 2021-07-19 2021-11-16 广东迈能欣科技有限公司 一种应用于二氧化碳传感器的滤波算法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018116027A (ja) * 2017-01-20 2018-07-26 東ソー株式会社 負ピークの影響を受けないピーク検出方法
CN113659961A (zh) * 2021-07-19 2021-11-16 广东迈能欣科技有限公司 一种应用于二氧化碳传感器的滤波算法
CN113659961B (zh) * 2021-07-19 2024-01-30 广东迈能欣科技有限公司 一种应用于二氧化碳传感器的滤波算法

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