JPH06148125A - 電解式センサー - Google Patents

電解式センサー

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Publication number
JPH06148125A
JPH06148125A JP4123895A JP12389592A JPH06148125A JP H06148125 A JPH06148125 A JP H06148125A JP 4123895 A JP4123895 A JP 4123895A JP 12389592 A JP12389592 A JP 12389592A JP H06148125 A JPH06148125 A JP H06148125A
Authority
JP
Japan
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casing
gas
water
concentration
gas permeable
Prior art date
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Pending
Application number
JP4123895A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaki Ito
雅樹 伊藤
Mitsunori Kaneko
光範 金子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Able Corp
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Able Corp
Yamaha Motor Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Able Corp, Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Able Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アンモニウムイオン、重炭酸イオン等のイオ
ンや残留塩素の濃度測定作業が簡単にできるようにす
る。 【構成】 ケーシング10内にpH計測部13を設け、該ケー
シング10の底部に該ケーシング10の外部から内部に向っ
てガスを透過させるガス透過膜12を取り付けてある。そ
して、上記ガス透過膜12の下方近傍に電源22の陰極又は
陽極23を設けてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アンモニウムイオン、
重炭酸イオン等のガス化しうるイオン又は残留塩素の濃
度を測定するためのセンサーに関する。
【0002】
【従来の技術】養魚場や活魚用の生簀では、水中のアン
モニウムイオン濃度を定期的に測定し、その測定結果に
基づき、水が清浄に保たれるよう処理されることがあ
る。また、重炭酸イオン濃度の測定は、発酵、動植物細
胞の培養時に必要とされる炭酸ガスの濃度管理に使用さ
れる。
【0003】更に、上水やプールの水は、衛生上残留塩
素濃度を測定し、塩素濃度を一定濃度以上に保つことが
義務付けられている。また、ボイラー水やビル内循環水
は、配管の保守や防菌対策のため、次亜塩素酸ナトリウ
ムで殺菌を行っている。このため、残留塩素濃度の測定
は産業上種々の分野で行われている。上記アンモニウム
イオン、重炭酸イオン、残留塩素の濃度測定のためのセ
ンサーには、従来、ケーシング内にpH計測部を設け、該
ケーシングの底部に該ケーシングの外部から内部に向っ
てガスを透過させるガス透過膜を取り付けたものがあ
る。
【0004】このセンサーにより検出作業をする場合に
は、まず、上記水中から被検液を採取し、これに上記ケ
ーシングの底部をガス透過膜と共に沈める。次に、上記
被検液が、例えばアンモニウムイオンの場合ではpH12以
上となるようにpH調整をする。すると、この調整で被検
液中のアンモニウムイオン (NH4 +) 等がアンモニア (NH
3) 等のガスとなって、上記ガス透過膜を透過しケーシ
ング内のpH計測部に達する。そして、このpH計測部によ
り上記ガス透過膜近傍でpH値が計測され、この値により
アンモニウムイオン等の濃度の値が得られることになっ
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
センサーによる測定作業は、水中から被検液を採取した
り、これを一旦pH調整する必要があり、このため、上記
測定作業が極めて煩雑となっている。本発明は、上記の
ような事情に注目してなされたもので、アンモニウムイ
オン、重炭酸イオン等のガス化しうるイオン又は残留塩
素の濃度測定作業が簡単にできるようにするセンサーの
提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の特徴とするところは、ケーシング内にpH計測
部を設け、該ケーシングの底部に該ケーシングの外部か
ら内部に向ってガスを透過させるガス透過膜を取り付け
た、ガス化しうるイオン又は残留塩素の濃度測定のため
のセンサーにおいて、上記ガス透過膜の下方近傍に電源
の陰極又は陽極を設けた点にある。
【0007】本発明において、ガス化しうるイオンと
は、電解によりガスを発生するイオンをいい、例えばア
ンモニウムイオン、重炭酸イオン、塩素イオンが挙げら
れる。
【0008】
【作 用】上記構成による作用を、アンモニウムイオン
の場合を例にとり説明する。電解式センサー3により、
水中2のアンモニウムイオン濃度を測定しようとすると
きには、まず、ケーシング10の底部をガス透過膜12や電
源22の陰極23と共に上記水中2に沈める。
【0009】そして、上記電源22により陰極23に負の電
位を与えると、水の電気分解により上記陰極23近傍で
は、 H+イオンが H2 ガスとなり、OH- の濃度が上昇し
アルカリ化する。このときアンモニウムイオン (NH4 +)
はアンモニア (NH3) ガスになり、これが上記ガス透過
膜12を透過してケーシング10内の内部液14に溶解する。
アンモニアガスはアンモニウムイオンになり、ガス透過
膜12の近傍の内部液14のpHを変える。この内部液のpH変
化がpH計測部13により計測され、この値によりアンモニ
ウムイオン濃度の値が得られることとなる。
【0010】即ち、上記アンモニウムイオンの測定作業
は、単に電解式センサー3におけるケーシング10の底部
を水中2に沈め、これと共に沈められた陰極23に負の電
位を与えれば足りる。なお、測定対象が重炭酸イオン等
の陰イオン又は残留塩素である場合は、図1における23
は陽極、24は陰極となる。このセンサーを用いて、例え
ば重炭酸イオンを含む溶液を電気分解すると、陽極23の
近傍では、OH- の減少により溶液が酸性を示す。これに
より、重炭酸イオン(HCO3 -)はCO2 ガスになり、これが
ガス透過膜12を透過してケーシング10内の内部液14に溶
解し、重炭酸イオン(HCO3 -) になり、ガス透過膜12の近
傍の内部液14のpHを変える。この内部液のpH変化がpH計
測部13により計測され、この値により重炭酸イオン濃度
の値が得られることとなる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面により説明す
る。図2において、符号1は水槽で、この水槽1は養魚
場や活魚用の生簀である。上記水槽1内の水中2にはア
ンモニウムイオン濃度検出器 (電解式センサー)3と酸
素濃度検出器4とが設けられ、これら各検出器3, 4の
検出信号はそれぞれ制御手段5, 6に入力されるように
なっている。一方、上記水中2にはアンモニア除去装置
7と酸素供給装置8とが設けられており、アンモニウム
イオンの濃度が所定値以上になったときは、上記アンモ
ニア除去装置7が作動してアンモニウムイオンを除去す
る。一方、酸素濃度が所定値以下になったときには、酸
素供給装置8が作動して酸素が供給される。そして、こ
れにより水槽1内が清浄に、かつ、魚が新鮮に保たれる
ようになっている。
【0012】図1において、上記アンモニウムイオン濃
度検出器 (電解式センサー) 3は軸心が縦向きで円筒状
のケーシング10を有している。このケーシング10の上部
は蓋板11で閉じられており、これらケーシング10と蓋板
11は樹脂製とされている。上記ケーシング10の底部には
このケーシング10の内外を仕切るガス透過膜12が設けら
れている。
【0013】上記ガス透過膜12で閉じられたケーシング
10内にはpH計測部13が設けられている。このpH計測部13
は公知のものであって、ケーシング10内の塩化アンモニ
ウム溶液である内部液14と、この内部液14内に設けられ
る比較極15及び作用極16とで構成され、この作用極16は
上記ガス透過膜12の上方近傍に位置させられている。こ
れら比較極15と作用極16とは前記した制御手段5に接続
され、この制御手段5は表示部17を有している。
【0014】上記ガス透過膜12はポリテトラフルオロエ
チレン(PTFE)の多孔性膜である。PTFEが撥水性であ
り、その多孔膜は、ガスは容易に透過させるが、液体の
水は透過させないという特性を持っている。従って、こ
のガス透過膜12はケーシング10の外部から内部に向って
ガスのみを透過させるものである。市販品としてはフロ
ロポア及びゴアテックスと呼ばれる2製品がある。
【0015】図1において、上記ケーシング10の底部外
周壁は下方に向って延出し、これが円筒状の延出部21と
なっている。22は電源で、この電源22の陰極23は白金製
でコイル状をなし、ガス透過膜12の下方近傍で上記延出
部21内に設けられている。また、上記電源22の陽極24は
白金プレート製で、これは上記延出部21の下部側方に設
けられている。
【0016】上記アンモニウムイオン濃度検出器 (電解
式センサー) 3により、水中2のアンモニウムイオン濃
度を検出しようとするときには、まず、図1と図2とで
示すように、ケーシング10の底部をガス透過膜12や電源
22の陰極23、陽極24と共に上記水中2に沈める。そし
て、上記電源22により陰極23と陽極24との間に電流を流
して陰極23に負の電位を与える。すると、水の電気分解
により上記陰極23近傍ではOH- 濃度が上昇し、下記の反
応が生じる。
【0017】NH4 + OH- ⇔ NH3 + H2O ただし、上記式中⇔は可逆反応を示している。この場
合、水中2に水流があっても、この水流に上記反応が影
響されることは、上記延出部21によって防止される。そ
して、この際、アンモニウムイオン(NH4 +)は99%以上が
アンモニア (NH3)ガスになり、これが上記ガス透過膜12
を透過してケーシング10内の内部液14に溶解し (図1、
図3中矢印A) 、ここで再びアンモニウムイオン (N
H4 +) となる。
【0018】すると、上記比較極15と測定極16との間に
電位差が生じ、これにより制御手段5でpHが計測され、
かつ、この値によりアンモニウムイオン濃度の値が得ら
れて、これが表示部17に表示される。本発明の電解式セ
ンサーを用いてアンモニウムイオン濃度を測定した結果
を図4に示す。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、測定作業は、単にセン
サーにおけるケーシングの底部を水中に沈め、これと共
に沈められた陰極又は陽極に、それぞれ負又は正の電位
を与えれば足りるのであり、従来必要とされた被検液の
採取や、pH調整といった煩雑な作業は不要となる。よっ
て、その分、測定作業が簡単になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電解式センサーの縦断面図である。
【図2】水槽を含んだ全体線図である。
【図3】図1の部分拡大図である。
【図4】アンモニウムイオン濃度の測定結果を示す図で
ある。
【符号の説明】
2 水中 3 電解式センサー 5 制御手段 10 ケーシング 12 ガス透過膜 13 pH計測部 21 延出部 22 電源 23 陰極又は陽極 24 陽極又は陰極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金子 光範 東京都新宿区東五軒町4番15号 エイブル 株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシング内にpH計測部を設け、該ケー
    シングの底部に該ケーシングの外部から内部に向ってガ
    スを透過させるガス透過膜を取り付けた、ガス化しうる
    イオン又は残留塩素の濃度測定のためのセンサーにおい
    て、上記ガス透過膜の下方近傍に電源の陰極又は陽極を
    設けたことを特徴とする電解式センサー。
  2. 【請求項2】 ガス化しうるイオンがアンモニウムイオ
    ン又は重炭酸イオンである請求項1記載の電解式センサ
    ー。
JP4123895A 1991-05-18 1992-05-15 電解式センサー Pending JPH06148125A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4123895A JPH06148125A (ja) 1991-05-18 1992-05-15 電解式センサー

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14250391 1991-05-18
JP3-142503 1991-05-18
JP4123895A JPH06148125A (ja) 1991-05-18 1992-05-15 電解式センサー

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06148125A true JPH06148125A (ja) 1994-05-27

Family

ID=26460684

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4123895A Pending JPH06148125A (ja) 1991-05-18 1992-05-15 電解式センサー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06148125A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013526873A (ja) * 2010-06-04 2013-06-27 チャレンジャー インスティテュート オブ テクノロジー 生きた水生生物の輸送システムおよび方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013526873A (ja) * 2010-06-04 2013-06-27 チャレンジャー インスティテュート オブ テクノロジー 生きた水生生物の輸送システムおよび方法

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