JPH06148051A - コンクリート・バッチャープラントにおける骨材表面 水率測定方法並びに該測定方法に用いる計測容器装置 及び骨材試料採取装置 - Google Patents

コンクリート・バッチャープラントにおける骨材表面 水率測定方法並びに該測定方法に用いる計測容器装置 及び骨材試料採取装置

Info

Publication number
JPH06148051A
JPH06148051A JP34507592A JP34507592A JPH06148051A JP H06148051 A JPH06148051 A JP H06148051A JP 34507592 A JP34507592 A JP 34507592A JP 34507592 A JP34507592 A JP 34507592A JP H06148051 A JPH06148051 A JP H06148051A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aggregate
water
container
measuring
scale
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP34507592A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroichi Komatsu
博一 小松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP34507592A priority Critical patent/JPH06148051A/ja
Publication of JPH06148051A publication Critical patent/JPH06148051A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Preparation Of Clay, And Manufacture Of Mixtures Containing Clay Or Cement (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンクリート・バッチャープラントの骨材表
面水率を測定する重量式水分計において、表面水率の計
算式を構成する秤の計重値に、ゼロ点を更新しない秤の
計重値を用いる新しい測定方法により、装置全体を小型
化し、プラントの累加計量に連動して2骨材を連続測定
するとともに、細骨材とともに粗骨材の表面水率も測定
できる測定方法を得ること。並びに、該測定方法に用い
る計量容器装置および取り付けが容易で細骨材と粗骨材
を採取できる骨材試料採取装置。 【構成】 (部分注水→試料投入→満水注水)か
ら成る従来の計測行程のを(満水注水→部分抜水)に
変え、(計重値一計重値)なる項で構成する計算式によ
って、秤の計重値に含まれる不要値を消去する。の行
程に次いで、抜水管によりの状態にし、骨材2を連続
測定する。往復運動する傾斜5〜10度のトラフで、計
量中の細骨材または粗骨材から試料を採取する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリート・バッチ
ャープラントにおいて、骨材と水の配合量を合理的に計
量するのに不可欠な細骨材及び粗骨材の表面水率につい
て、プラントの累加計量に連動し、1バッチ2骨材の表
面水率を、浸水条件下における直接法に基づき、高精度
で連続自動測定する測定方法並びに該測定方法に用いる
計測容器装置及び骨材採取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンクリート・バッチャープラントにお
いて骨材表面水率を測定する従来の技術としては、含水
率と電気抵抗との相関を利用する高周波抵抗式水分計、
含水率と静電容量との相関を利用する静電容量式水分
計、含水率と誘電率との相関を利用する誘電率式水分
計、含水率とマイクロ波吸収率との相関を利用するマイ
クロ波水分計、含水率と赤外線吸収率との相関を利用す
る赤外線吸収式水分計、及び水素原子による中性子の熱
中性子への変換率を利用する中性子水分計等の間接法水
分計並びに含水量を加熱減量で測定する加熱式水分計及
び浸水条件下の重量と容器体積との数理関係に基づき、
直接、表面水率を測定する重量式水分計等の直接法水分
計がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の間接法水分計に
あっては、いずれの方式の水分計も、骨材の含水率とそ
れぞれの物性値との相関を定める検量線を予め設定する
際に使用された骨材と、その後にプラントで計量される
骨材との間に生ずるバッチ毎の粒度、粒形、嵩密度の変
動により、検量線から得られた測定値は許容絶対誤差
0.5%を越える測定誤差が±両領域に亙ってランダム
に発生するので、単なる目安として利用されるに留ま
り、また、粒度の大きい粗骨材には使用できないという
問題点があった。
【0004】また、従来の加熱式水分計にあっては、試
料の加熱乾燥処理に時間を要し、測定が間欠的にならざ
るを得ないため、試料を人手で採取し実験室的手法で測
定している。
【0005】また、従来の重量式水分計にあっては、測
定精度を左右する秤の精度を維持するために、測定毎に
秤のゼロ点をオートゼロ機能で更新するので、温度変化
によるゼロ点変動、容器放出弁下の付着水、風袋の変動
等の不要値とともに計測値として必要な容器内付着残留
水の値も消去されるという基本的な問題点があった。こ
のため、残留水の値を定数として補正する方法が用いら
れているが、測定における実際の残留水と定数との差が
秤の計重誤差となるので、表面水率の誤差が許容範囲を
越えないようにするには、測定に必要な骨材試料の量と
容器体積が増大し、その結果、骨材試料採取装置と計測
容器装置が大型になること、測定所要時間上1バッチ1
骨材の測定となるので、累加計量する実際のプラントに
おいては2骨材を交互に測定し、1骨材については1回
おきの測定となること、測定に伴う容器内試料の放出量
が多いので、ミキサーへ放出して計量骨材と計量水の一
部とするには、別途に水分計とプラント計量制御盤間に
インターフェイスを必要とすること、骨材試料採取装置
が大型なため、取り付けに手数を要すること等の問題点
があり、さらに骨材試料採取装置が粗骨材の採取に不適
当なため、粗骨材については表面水率を測定できないと
いう問題点があった。
【0006】本発明は、測定に骨材の粒度、粒形、嵩体
積その他の所謂「地合い」の影響を受けない重量式水分
計において、測定に必要な骨材採取試料の量と容器体積
の減少を図って、装置全体を小型化し、プラントの累加
計量に連動して2骨材を連続測定するとともに、細骨材
とともに粗骨材の表面水率も測定できる測定方法を得る
ことを目的としており、さらに該測定方法に用いる計量
容器装置および取り付けが容易で細骨材と粗骨材の両骨
材を採取できる骨材試料採取装置を提供することを目的
としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の重量式水分計の測定方法においては、骨
材表面水率の計算式を構成する秤の計重値にゼロ点を更
正しない秤の計重値、すなわち、温度変化に伴うゼロ点
の変動、放出弁下の付着水、風袋の変動等の不要値を含
む計重値を用い、一方、計重値を(計重値−計重値)な
る項で構成する新しい計算式によって、秤の計重値に含
まれる不要値を消去するものである。すなわち、図1
(a)(b)(c)(d)(e)(f)(g)(f)
は、本発明の測定方法における計測行程を示すもので、
この計測行程は、 (イ) 第1行程(図1(a));容器に注水し、オー
バーフロー後、一定水位になったときの秤の計重値w
と水温tを計測する行程、 (ロ) 第2行程(図1(b));次いで、抜水管の先
端水位まで抜水し、秤の計値重wを計測する行程、 (ハ) 第3行程(図1(c));次いで、表面水率P
%、表乾比重 Sなる骨材1の採取試料を投入し、
秤の計重値wを計測する工程、 (ニ) 第4行程(図1(d));次いで、再注水し、
オーバーフロー後、一定水位になったときの秤の計重値
と水温tを計測する行程、 (ホ) 第5行程(図1(e));次いで、所定の水位
まで再度抜水し、秤の計重値w’を計測する行程、 (ヘ) 第6行程(図1(f));次いで、表面水率P
%、表乾比重Sなる骨材2の採取試料を投入し、秤
の計重値w’を計測する行程、 (ト) 第7行程(図1(g));次いで、再注水し、
オーバーフロー後、一定水位になったときの秤の計重値
’と、水温t’を計測する行程、 から成り、従来の測定方法における計測行程(ロ)
(ハ)(ニ)に、新たに(イ)の行程を加え、骨材2の
計測行程(ホ)(ヘ)(ト)を追加したものである。
【0008】ここで、水温t、t、t’の水の比
重をρ、ρ、ρ’、前回測定終了の放出による容
器内の付着残留水をw、放出弁下の付着水をy、秤の
ゼロ点変動をx、風袋をFとすると、表面水率の計算に
必要な容器内容物の重量Mは、(ロ)の行程開始前にオ
ートゼロ機能で秤のゼロ点を更新し、(ロ)(ハ)
(ニ)の行程から成る従来の測定方法においては、 M=w+w=w+w=w+w となるので、骨材1の表面水率P%の従来の計算式
は、基本計算式(数A)に上記の値を代入して、(数
B)のようになっており、wを補正する形になってい
る。これに対し、ゼロ点を更新しない秤の計重値を用
い、(イ)(ロ)(ハ)(ニ)の行程からから成る本発
明の測定方法においては、 M=w−(y+x+F) M=W−(y+x+F) M=W−(y+x+F) M=W−(y+x+F) となるので、基本計算式(数A)において、分子は
−M=w−w であ
り分母のMは、変形してM=(M−M)+M
とすると=(W−W)+M
となるが、このMは、オーバーフロ
ー後の容器一定水位体積vを占める比重ρの水の重
量であるから M=v・ρ
であるのでM=(w−w)+v・ρ
となり、骨材1の表面水率Pの新しい計算式は、
(数1)のようになる。
【0009】
【数A】
但し V;M計測時のオーバーフロー後の容器一定
水位体積
【0010】
【数B】
【0011】
【数1】 但し、(数B)(数1)において V=V{1+α(t−t) V ;温度tのときの、容器一定水位体積 α;容器材質の体膨張係数
【0012】さらに、骨材1に関する計測行程に連続す
る骨材2に関する計測行程(ホ)(ヘ)(ト)におい
て、 M=W’−(y+x+F) M=W’−(y+x+F) Mは滑材1の表乾重量mを、比重ρの水の重量と置
き換えて となるので、基本計算式(数A)において、 分子に M−M=W’−W’ 分母に M=(M−M)+M を代入して、骨材表面水率Pの計算式は、(数2)の
ようになる。
【0013】
【数2】
【0014】また、本発明の計量容器装置においては、
計測容器の上部に、「く」の字型のオーバーフロー管お
よび抜水管を挿入する抜水口を形成することにより、容
器胴部に比し断面積が小さい容器首部においてサイフォ
ン原理による一定水位を得るようにするとともに、一端
に圧気ノズルを取り付けた抜水管によって先端の水位ま
で抜水するようにしたものである。
【0015】そして、本発明の骨材試料採取装置におい
ては、左右に旋回するとともに上下に傾斜方向を変える
方向転換装置にトラフを嵌め込み、トラフをエアーシリ
ンダーによって往復運動させる構成としたもので、プラ
ントの累加計量に連動してトラフを水平に左または右に
旋回させ、骨材1または2を採取するとともにトラフの
往復運動により採取した骨材試料を移送し、余剰試料は
トラフ先端を上または下へ移動させてトラフの傾斜を反
対にし、プラント計量槽へ逆送させるようにしたもので
ある。
【0016】
【作用】上記のように構成された測定方法においては、
所定の測定精度を維持するのに必要な骨材試料の量と計
測容器の一定水位体積が縮小し、従来の測定方法の場合
に比べて約十分の一になるように働く。すなわち、これ
を説明するために、秤の計重値誤差と容器一定水位体積
誤差に伴う表面水率誤差の関係を求めると、前記(数
1)において、計算を簡単にするために水の比重を1と
し、式を変形して とし、各計重値の誤差をΔW、ΔW、ΔW、ΔW
及び容器一定水位体積の誤差をΔV、ΔV、とす
ると、表面水率Pに生ずる最大誤差ΔPで表されるが、 とすると ={(P+100){(1+Δx)(1−Δy)−1
−1}={(P+100){(1+Δx)(1+Δy
−Δy+Δy−−−−)−1} となり、ΔxとΔyは少なくとも10−3以下の小さい
数であるので、式を展開して二次以上の項を省略し、本
発明の測定方法における秤の計重値誤差と容器一定体積
誤差に伴う表面水率誤差を表す(数1−1)が得られ
る。同様にして(数B)から、従来の測定方法における
秤の計重値誤差と容器一定水位体積誤差に伴う表面水率
誤差を表す(数B−1)が得られる。
【0017】
【数1−1】
【0018】
【数B−1】
【0019】ここで、実際の計測操作は、骨材試料を投
入する前の容器内水量を容器一定水位体積の約二分の
一、骨材試料の投入量も容器一定水位体積の約二分の一
程度にするので、骨材の実積率を70%、骨材の表乾比
重を、S、水の比重を1とすると W=V‘×1=V‘ W=0.5V‘×1=0.5V‘ W=0.5V‘+0.5V‘×0.7×S=(0.
5+0.35S)V‘ W=(0.5+0.35S)V‘+{V‘−(0.
5V‘+0.5V‘×0.7)}=(0.65+0.3
5S)V‘ V=V=V‘ となるので、上記の(数1−1)及び(数B−1)に代
入すると、秤の計重値誤差、容器一定水位体積誤差およ
び表面水率の許容誤差に対して、必要な容器一定水位体
積を表す(数1−2)及び(数B−2)が得られる。
【0020】
【数1−2】
【0021】
【数B−2】
【0022】本発明の測定方法におけいては、計測容器
の一定水位面に当たる首部の内径が60〜70mmφに
なり、サイフォン原理による容器一定水位体積の変動は
高々0.3cmに留まるので、秤に最小目盛0.1g
の電子秤を使用できる。従って、秤の計重値誤差も高々
0.2gになり、表面水率測定値の最大絶対誤差ΔP
を0.3%以内にする計測容器の一定水位体積V‘は、
(数1−2)において、 ΔW=ΔW=ΔW=ΔW=0.3g ΔV=ΔV=0.2cm ΔP=0.3% 及び、骨材を S=2.50〜2.70 P=5.
0〜15.0%とすると となり、また、骨材試料は表乾重量で (770〜910)×0,5×0.7×(2.50〜
2.70)=(700〜900) g となる。一方、従来の測定方法においては、秤のオート
ゼロ機能で消去される容器内残留水を補正する定数と、
実際の残留水との誤差ΔWが5〜8gに達し、また、
計測容器の一定水位面に当たる首部の内径が 110〜
120mmφになり、サイフォン原理による一定水位体
積の変動も 2〜3cmに達するので、秤に最小目盛
1gのロードセル秤を使用せざるを得ず、秤の計重値誤
差は2gに達し、表面水率測定値の絶対誤差ΔPを上
記と同じ0.3%以内にする計測容器の一定水位体積V
‘は、(数B−2)において、 ΔW=ΔW=ΔW=2g ΔW=5〜8g ΔV=3cm 及び、上記と同様に ΔP=0.3% S =2.50〜2.70 P=5.0〜15.0
% とすると となり、また、骨材試料は表乾重量で (7,400〜11,300)×0.5×0.7×
(2.50〜2.70)=6,400〜10,400
g となるので、表面水率測定値の最大絶対誤差を0.3%
以内にするのに必要な計測容器の一定水位体積と骨材試
料は、従来の測定方法に比し本発明の測定方法において
は、約十分の一に減少する。
【0023】さらに、上記のように構成された、プラン
トの累加計量に連動する骨材2の表面水率測定方法にお
いては、最初の骨材1の測定で生じた測定誤差が次の骨
材2の測定において相殺されるようになる。すなわち、
これを説明するために、骨材1の表面水率絶対誤差ΔP
と、ΔPによって発生する骨材2の表面水率絶対誤
差ΔPとの関係を求めると、前記(数2)において、
計算を簡単にするために水の比重ρ、ρ、ρ、ρ
を1、容器一定水位体積はV=Vとし、式を変形
して とすると、ΔPとΔPの関係は、 となるが、さらに(−)÷とすると となり、分子と分母の第四項に(数1)より得られる次
式の右辺を代入して、ΔPとΔPの関係を表す(数
2−1)を得る。
【0024】
【数2−1】
【0025】ここで、2骨材の表面水率を連続測定する
実際の計測操作は、前記の骨材1に関する第1〜第4行
程においては、第2行程の容器内水量を容器一定水位体
積Vのc・V(cは係数)、第3行程の骨材試料投入量
も体積でc・Vとし、骨材2に関する第5〜第7行程に
おいては、第5行程で第3行程の骨材試料投入後の水面
まで抜水し、第6行程の骨材試料投入量も骨材1と同じ
く体積で c・Vにするので、骨材の実積率を70%、
骨材1の表乾比重をS、骨材2の表乾比重をS、水
の比重を1とすると、 W=(V)×1 W=(c・V)×1 W=(c・V)×1+(c・V×0.7)×S
(1+0.7S)c・V W=(c・V×0.7)×S+(V−c・V×0.
7)×1=(0.7c・V・S)+(V−0.7c・
V) 及び W‘=(1+0.7S)c・V W‘=(1+0.7S)c・V+(c・V×0.
7)×S‘=(c・V×0.7)×S+(c・V×0.
7)×S+(V−c・V×0.7−c・V×0.7) =0.7c・V(S+S)+(V−1.4c・V) となるので、上記(数2−1)の分母の第3項に代入す
ると 分子と分母を0.7c・Vで割って ≒Sにより ≒2 となるので、上記(数2−1)は(数2−2)のように
なる。
【0026】
【数2−2】
【0027】故に、骨材1の表面水率Pが0〜15
%、骨材2の表面水率Pが0〜15%の範囲で、P
に生じた測定誤差をΔP=0.3%とすると、P
派生する誤差ΔP=(0.994〜0.733)×(−ΔP) となり、骨材1の測定の際に生じた測定誤差は、次の骨
材2の測定値において加減され、骨材1と骨材2の表面
水を差し引いて計量する配合水量が適正化される。
【0028】また、上記のように構成された計測容器に
注水すると、容器首部の水位が「ヘ」の字型オーバフロ
ー管の先端口の上縁レベルまで降下した時点で、オーバ
ーフローが停止し、得られる水位が常に一定になるよう
に働くとともに、オーバーフロー管が水平な場合に生ず
る、水の表面張力に起因する滴下や流出抑制力が排除さ
れるので、オーバーフローに要する時間が著しく短縮さ
れる。
【0029】そして、上記のように構成された骨材採取
装置で骨材試料を採取すると、骨材貯蔵ビンから計量槽
へ落下する計量中の骨材について、同一計量槽で累加計
量する2骨材を個別に採取するとともに、従来、採取が
困難であった粗骨材も細骨材と同様に採取できるように
働き、さらに、トラフの傾斜は5〜10度の緩傾斜で骨
材を移送できる。
【0030】
【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
図2は、骨材試料採取装置を示すもので、エアーシリン
ダー1によりシャフト2を中心にして左右に旋回すると
ともにエアーシリンダー3によって支点4を中心に上下
に首振りして傾斜方向を反対にする方向転換装置5を架
台6に取り付け、この方向転換装置5にトラフ7を嵌め
込み、エアーシリンダー8により往復運動させて骨材試
料をトラフ7に受け入れ、移送する。また架台6は固定
金具9を介して骨材計量槽の側板10に取り付け、骨材
貯蔵ビンのホッパー11から下の骨材計量槽12へ落下
する計量中の骨材を採取する。
【0031】図3の実施例は、コンクリート・バッチャ
ープラントにおいて、前記骨材採取装置の下に設置した
計測容器装置とその排出系統及び給排水系統並びにオペ
レータ室に配置した制御演算器を示している。計測容器
装置においては、骨材試料を投入する首部13、胴部1
4及び放出口15で形成された計測容器16に、サイフ
ォン原理によって一定水位体積を得る「ヘ」の字型のオ
ーバーフロー管17、注水管18を挿入した注水口19
及び先端が所定の水位に位置し他端に圧気ノズル20を
有する抜水管21を挿入した抜水口22を設け、この計
測容器16を放出バルブ23と放出管24を介して架台
25に固定し、秤26に載せて外箱27に納めている。
また、排出系統においては、計測終了後の容器内容物
を、外箱27に取り付けた放出中継管28とその下の排
出管29を介してプラント下へ排出する。さらに、給水
系統においては、プラントの貯水タンク30から給水管
31によって上記注水管18へ給水する。排水系統にお
いては、前記オーバーフロー管17の排水は自然流下さ
せ、前記抜水管21の排水は前記圧気ノズル20の吐出
圧によって排水管32を介してプラント下へ排出する。
そして、制御演算器33においては、オーバーフロー感
知センサー34、注水電磁弁35、圧気ノズル電磁弁3
6、放出バルブ電磁弁37と連結して計測容器装置の注
水、抜水、放出の作動を制御し、エアーシリンダー電磁
弁38と連結して骨材試料採取装置のトラフの旋回、上
下首振りの作動を制御するとともに、水温センサー39
から得られる容器内の水温と前記秤26から得られる計
重値によって表面水率を演算し、得られた表面水率を表
示し、プラントの計量制御装置へ出力する。
【0032】以下の実施例は、胴外径170mm、首内
径65mm、のガラス製平底フラスコと最小目盛0.1
gの電子秤及び表乾比重2.61の砂に表面水8.0%
を加えた骨材試料1と表乾比重2.54の砂に表面水
4.0%を加えた骨材2を用い、本発明の測定方法に基
づいて測定した秤の計重値と容器内の水温を示すもの
で、前記図1の計測行程において (イ)第1行程(図1(a)); W=2916.9
g t=19.0℃(ρ=0.9984030) (ロ)第2行程(図1(b)); W=1816.9
g (ハ)第3行程(図1(c)); W=3366.7
g (ニ)第4行程(図1(d)); W=3801.7
g t=23.2℃(ρ=0.9974887) (ホ)第5行程(図1(e)); W‘=2670.
5g (ヘ)第6行程(図1(f)); W‘=4230.
5g (ト)第7行程(図1(g)); W‘=4712.
7g t=22.8℃(ρ=0.9975835) 及び、計測行程に入る前、すなわち、秤に容器を載せた
状態で容器に注水する前に秤が示した値 ;
= 620.1g のようになっ
た。ここで、前記(数1)及び(数2)に基づき前記制
御演算器33が行う計算は となり、予め設定したP=8.0%、及びP=4.
0%と一致する。また、表面水率測定値に生ずる最大絶
対誤差を検証すると、秤の計重値W、W、W、W
、W‘、W‘、W‘に起こり得る誤差の絶対値
が各0.2g、およびV・ρ、V・ρの計算値と
実際の値との間に起こり得る誤差の絶対値が各0.3g
で、且つ、計算式の分子と分母における符号が、得られ
る表面水率を最大にするようになったときの最大表面水
率(P)および(P)は、上式、より となるので、表面水率に生ずる最大絶対誤差ΔP及び
ΔPは ΔP=(P)−P=8.12%−8.0%=0.
12%≦0.3% ΔP=(P)−P=4.13%−4.0%=0.
13%≦0.3% となり、許容最大絶対誤差0.3%以下になっている。
次に、Pに生じた測定誤差ΔPは、Pの測定値で
相殺されるようになることを検証すると、 P=8.0+ΔP とすると上式より となるので、 ΔP=0.1% のとき P=3.89=3.9%
となり ΔP=4.0%−3.0%=−0.1% ΔP=0.3% のとき P=3.70=3.7%
となり ΔP2=4.0%−3.7%=−0.3% ΔP=0.5% のとき P=3.51=3.5%
となり ΔP=4.0−3.5=−0.5% となって、Pに生じた測定誤差ΔPは、Pにおい
て絶対値が等しく符号が反対になって相殺される。
【0033】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、コンクリート・バッチャープラントにおけ
る骨材表面水率測定について、以下に記載する効果を奏
する。
【0034】重量式水分計の測定精度を左右する秤の計
重値に、秤のゼロ点を更新しない計重値を用いる測定方
法により、骨材試料の量と計測容器の体積が約十分の一
に減少するので、装置を小型にすることができる。
【0035】さらに、骨材試料採取装置として、採取ト
ラフを左右に旋回させるとともにトラフの先端を上下さ
せてトラフの傾斜を変え、トラフ内の余剰骨材をプラン
ト計量槽へ逆送して採取骨材を迅速に入れ替える構成に
することにより、プラントの累加計量に追従して2骨材
を採取し、1バッチ2骨材を連続測定することができ
る。
【0036】そして、連続測定する骨材2の表面水率の
計算式の因数に骨材1の表面水率を用いることにより、
骨材1の表面水率に生じた測定誤差は骨材2の表面水率
で相殺されるので、プラントにおいて、骨材1と骨材2
の表面水を差し引いて計量する水の計量値がより適正化
され、得られるコンクリートの品質を向上させることが
できる。
【0037】また、採取トラフを往復運動させて、採取
された骨材試料をトラフの傾斜方向へ移送させる機構に
より、細骨材と同様に粗骨材も採取、移送できるので、
従来の水分計では不可能であった粗骨材の表面水率も測
定できる。
【0038】さらに、採取トラフは5〜10°の緩傾斜
で採取骨材を移送できるので、プラントの骨材貯蔵ビン
下と計量槽間の狭い空間にトラフを張り出し、計量槽上
部の側板に骨材採取装置を容易に取り付けることができ
る。
【0039】また、プラントの計量に連動し、1バッチ
2骨材の細骨材及び粗骨材の表面水率を高精度で連続自
動測定できるので、プラントの計量制御装置から得られ
る骨材計量値を1バッチ毎に表乾重量に換算、累計して
骨材使用量を表乾重量で管理することにより、表面水を
含まない表乾重量で骨材を購入する合理的な購入方式に
改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】重量式骨材水分計の計測行程と秤の計重値を示
す図である。
【図2】骨材試料採取装置の実施例を示す図である。
【図3】コンクリート・バッチャープラントにおける計
測容器装置の実施例及びシステムの実施例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1、3,8 エァーシリンダー 5 方向転換装置 6 架台 7 トラフ 16 計測容器 17 オーバーフロー管 18 注水管 20 圧気ノズル 21 抜水管 23 放出バルブ 25 架台 26 秤 33 制御演算器 34 オーバーフロー感知センサー 35 注水電磁弁 36 圧気ノズル電磁弁 37 放出バルブ電磁弁 38 エァーシリンダー電磁弁 39 水温センサー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エアーシリンダー(1)によって左右に
    旋回し、エアーシリンダー(3)によって傾斜方向を変
    える方向転換装置(5)に、トラフ(7)を嵌め込み、
    このトラフ(7)をエアーシリンダー(8)によって往
    復運動させ、骨材貯蔵ビンから骨材計量槽へ落下中の骨
    材から骨材試料を採取する骨材試料採取装置。
  2. 【請求項2】 骨材試料を投入する首部(13)、胴部
    (14)および放出口(15)で形成された計測容器
    (16)に、サイフォン原理によって一定水位を得る
    「ヘ」の字型のオーバーフロー管(17)、注水管(1
    8)を挿入した注水口(19)および先端が所定の水位
    に位置し他端に圧気ノズル(20)を有する抜水管(2
    1)を挿入した抜水口(22)を設け、この計測容器
    (16)を放出バルブ(23)と放出管(24)を介し
    て架台(25)に固定し、秤(26)に載せた計測容器
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の骨材試料採取装置、請求
    項2記載の計測容器装置及び(1)、(数2)の計算式
    を用いる骨材表面水率測定方法。 【数1】 【数2】 上式において、ゼロ点を更新しない秤を用いて W ;容器に注水し、オーバーフロー後、一定水位に
    なったときの秤の計重値 W ;次いで、容器中の水を所望水位まで抜水後の秤
    の計重値 W ;次いで、容器へ骨材1の採取試料を投入後の秤
    の計重値 W ;次いで、容器へ再注水し、オーバーフロー後、
    一定水位になったときの秤の計重値 W’;次いで、再度、容器中の水を所望水位まで抜水
    後の秤の計重値 W’;次いで、容器へ骨材2の採取試料を投入後の秤
    の計重値 W’;次いで、再度、容器へ注水し、オーバーフロー
    後、一定水位になったときの秤の計重値 P ;骨材1の表面水率 S ;骨材
    1の表乾比重 P ;骨材2の表面水率 S ;骨材
    2の表乾比重 t ;Wを測定したときの水温 ρ ;水温
    の水の比重 t ;W’を測定したときの水温 ρ’ ;水
    温t’の水の比重 t’;W’を測定したときの水温 ρ’;水温
    ’の水の比重 V,t;温度tのときの、容器一定水位体積V α ; 容器材質の体膨張係数
JP34507592A 1992-11-11 1992-11-11 コンクリート・バッチャープラントにおける骨材表面 水率測定方法並びに該測定方法に用いる計測容器装置 及び骨材試料採取装置 Pending JPH06148051A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34507592A JPH06148051A (ja) 1992-11-11 1992-11-11 コンクリート・バッチャープラントにおける骨材表面 水率測定方法並びに該測定方法に用いる計測容器装置 及び骨材試料採取装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34507592A JPH06148051A (ja) 1992-11-11 1992-11-11 コンクリート・バッチャープラントにおける骨材表面 水率測定方法並びに該測定方法に用いる計測容器装置 及び骨材試料採取装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06148051A true JPH06148051A (ja) 1994-05-27

Family

ID=18374117

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34507592A Pending JPH06148051A (ja) 1992-11-11 1992-11-11 コンクリート・バッチャープラントにおける骨材表面 水率測定方法並びに該測定方法に用いる計測容器装置 及び骨材試料採取装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06148051A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009113408A (ja) * 2007-11-08 2009-05-28 Okumura Corp 細骨材の諸元値算出方法
JP5048876B1 (ja) * 2012-02-13 2012-10-17 博一 小松 骨材の比重導出方法及び骨材の比重を導出するプログラム
CN110220814A (zh) * 2019-07-01 2019-09-10 长沙矿冶研究院有限责任公司 一种多金属结核的参数测定装置及方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009113408A (ja) * 2007-11-08 2009-05-28 Okumura Corp 細骨材の諸元値算出方法
JP5048876B1 (ja) * 2012-02-13 2012-10-17 博一 小松 骨材の比重導出方法及び骨材の比重を導出するプログラム
CN110220814A (zh) * 2019-07-01 2019-09-10 长沙矿冶研究院有限责任公司 一种多金属结核的参数测定装置及方法
CN110220814B (zh) * 2019-07-01 2024-03-29 长沙矿冶研究院有限责任公司 一种多金属结核的参数测定装置及方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN111163858B (zh) 灰水测量
US4547725A (en) Method and apparatus for the continuous determination of moisture pourable food
CN102216742A (zh) 计量输送设备
US4590795A (en) Process and device for continuously determining the moisture content of spoilable foodstuffs
CN208000153U (zh) 一种厂拌冷再生设备粉料计量系统
JPH06148051A (ja) コンクリート・バッチャープラントにおける骨材表面 水率測定方法並びに該測定方法に用いる計測容器装置 及び骨材試料採取装置
CN210552167U (zh) 一种混凝土制备用精确配料装置
CN202126301U (zh) 一种混凝土物料配料加减法称重皮带称
CN109648714B (zh) 一种用于环保型干混砂浆搅拌楼的添加剂精确称量的方法
US1733410A (en) Method of proportioning aggregates and water for concrete
JP6542837B2 (ja) 生コンクリートの空気量測定方法及び生コンクリート製造設備
Daniel Factors influencing concrete workability
CN208326525U (zh) 一种减量称重计量的微量配料装置
GB1597533A (en) Method of and apparatus for measuring physical or chemical properties of flowable materials
JPH08136314A (ja) 液体またはばらばらな材料のような流動可能な物質の量に基づいて配分する方法及び装置
JP2002129516A (ja) アスファルト混合物の製造方法及びその装置
JP4469547B2 (ja) レディーミクストコンクリートの製造方法および製造装置
JP2512311Y2 (ja) 骨材の表面水率計測装置
JPS6066163A (ja) 骨材表面水の測定方法
CN109732784A (zh) 一种环保型干混砂浆搅拌楼
RU147669U1 (ru) Дозатор битума
CN115366266A (zh) 一种稳定混凝土用水量的集料水中称量方法及设备
CN215996527U (zh) 一种耐腐蚀镀镍开缸剂原料配比用精准辅助调节机构
CN218673855U (zh) 一种物料称量组件及自密实混凝土制备设备
CN213543755U (zh) 一种手持式快速称取装置