JP5048876B1 - 骨材の比重導出方法及び骨材の比重を導出するプログラム - Google Patents

骨材の比重導出方法及び骨材の比重を導出するプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】試料を表面乾燥飽水状態に調整する手間を省き、且つ、個人差も生じにくい。
【解決手段】水と湿潤状態の骨材とを収容した第1状態の容器V1に収容して全体の質量mを測定後、食塩水を加えて全体の質量MN2を測定する。そして、希釈された食塩水の比重及び濃度を測定し、希釈前の濃度との違いから、第1状態における容器V1内の水の質量Wを導出する。これにより、試料の正味の質量及び体積を導出し、試料の比重を算出する。
【選択図】図3

Description

本発明は、骨材の比重導出方法及び骨材の比重を導出するプログラムに関する。
骨材の表乾比重試験方法には、非特許文献1に定められた細骨材の比重試験方法及び非特許文献2に定められた粗骨材の比重試験方法がある。
非特許文献1の方法では、24時間水に漬けて吸水させた骨材を、その表面水を取り去って表面乾燥飽水状態に調整するために、(1)水から取り出した細骨材を平らな面の上に薄く広げ、温風を送りながら、ときどきかきまわし、均等に乾燥させる。(2)細骨材の表面にまだいくぶん表面水があるときに、細骨材をフローコーンに緩く詰め、上面を平らにならして後、つき棒で25回軽く突き、次に、フローコーンを静かに鉛直にひき上げる。(3)このとき、細骨材のコーンがはじめてスランプしたとき、表面乾燥飽水状態であるとする。
さらに、このように表面乾燥飽和状態にした骨材試料を以下のように試験する。(1)フラスコの定量目盛りまで水を加え、そのときの質量(m)を量る。(2)フラスコの水を空けて、表面乾燥飽水状態に調整した試料(m2)を0.1gまで量った後、フラスコに入れ、水を定量目盛りまで加える。(3)フラスコを平らな板の上で転がして、泡を追い出した後、20±0.2℃の水槽の中に漬ける。(4)約1時間後、取り出して、更に定量目盛りまで水を加え、そのときの質量(m3)を量る。(5)細骨材の表乾比重は、式ds=m2/(m+m2−m3)により算出する。ここで、ds:表乾比重、m:定量目盛りまで水を満たしたフラスコの質量(g)、m2:比重試験用の質量(g)、m3:試料と水とで定量目盛りまで満たしたフラスコの質量(g)である。
また、非特許文献2の方法では、骨材試料のうち、代表的なものを採取し(1)十分に水で洗って、粒の表面についているごみその他を取り除く。(2)水から取り出した試料の水を切り、吸水性の布の上でころがして、目に見える水膜をぬぐいさる。粒が大きいときは粒を一つずつぬぐう。このような状態の試料を以下のように試験する。(1)試料の質量mを0.1gまで量る。(2)試料をかごの中へ入れて20±0.2℃の清水中に浸し、表面及び粒の間の気泡を除去して、水中における試料の見掛けの質量mを量る。(3)比重の計算は式D=m/(m−m)によって算出し、有効数字4桁目を丸めて有効数字3桁までとする。なお、D:表乾比重、m:試料の質量(g)、m:水中における試料の見かけの質量である。
JIS A 1109 JIS A 1111
以上の非特許文献1及び非特許文献2の方法によると、骨材試料を表面乾燥飽水状態に調整する作業に手間と時間を要するにも関わらず、得られた表面乾燥飽水状態は個人差が生じ易い。このことは、特に細骨材の試料において著しい。
本発明の目的は、試料を表面乾燥飽水状態に調整する手間を省き、且つ、個人差が生じにくい骨材の比重導出方法及び骨材の比重を導出するプログラムを提供することにある。
本発明の骨材の比重導出方法は、水と湿潤状態の骨材とが収容された状態である第1状態にある第1容器全体の質量である第1質量を測定する工程と、前記第1状態にある前記第1容器内に所定の物質の水溶液からなる第1液体を追加して、前記第1容器を、液面が体積Vに相当する高さとなった第2状態にする工程と、前記第2状態にある前記第1容器内における前記所定の物質の水溶液である第2液体の比重を導出する工程と、前記第2液体の温度を測定する工程と、前記第2液体における前記所定の物質の濃度である第2液体濃度を、前記水溶液における濃度、比重及び温度の既知の関係に基づいて、前記第2液体の比重及び温度から導出する工程と、前記第1液体における前記所定の物質の濃度である第1液体濃度、前記第1状態から前記第2状態にする際に追加した前記第1液体の質量である第2質量、及び、前記第2液体濃度に基づいて、前記第1状態にある前記第1容器内の水の質量である第3質量を算出する工程と、前記第1液体濃度、前記第2液体濃度、前記第2液体の比重、前記第1質量、前記第2質量、前記第3質量及びVに基づいて、前記骨材の表面乾燥飽水状態における比重を算出する工程とを備えており、前記第3質量を算出する工程、及び、前記骨材の表面乾燥飽水状態における比重を算出する工程の実施に当たって、質量の測定誤差に関する質量誤差推定値及び温度の測定誤差に関する温度誤差推定値を設定する工程と、温度の測定誤差に対する前記水溶液の比重の変化率、並びに、温度及び質量の測定誤差に対する前記水溶液の濃度の変化率を算出する工程と、前記第1液体濃度、前記第2液体濃度及び前記第2質量に基づいて表される前記第3質量をW1とし、前記第1状態にある前記第1容器に液面が体積V に相当する高さになるまで水を追加する場合の追加する水の質量、水の比重、前記水溶液の前記比重及び前記第2質量に基づいて表される前記第3質量をW2とするときに、W1とW2との間に生じる差を、前記質量誤差推定値、前記温度誤差推定値及び前記変化率に応じて算出する工程と、前記質量誤差推定値及び前記温度誤差推定値の複数の組み合わせに関して算出されたW1とW2との間に生じる差が最も小さくなるような前記組み合わせを抽出する工程とを実施する。または、本発明の骨材の比重導出方法は、水と湿潤状態の骨材とが収容された状態である第1状態にある第1容器全体の質量である第1質量を測定する工程と、前記第1状態にある前記第1容器内に所定の物質の水溶液からなる第1液体を追加して、前記第1容器を、液面が体積V に相当する高さとなった第2状態にする工程と、前記第2状態にある前記第1容器内の、前記所定の物質の水溶液である第2液体における、前記所定の物質の濃度である第2液体濃度を導出する工程と、前記第1液体における前記所定の物質の濃度である第1液体濃度、前記第1状態から前記第2状態にする際に追加した前記第1液体の質量である第2質量、及び、前記第2液体濃度に基づいて、前記第1状態にある前記第1容器内の水の質量である第3質量を算出する工程と、前記第1液体濃度、前記第2液体濃度、前記第2液体の比重、前記第1質量、前記第2質量、前記第3質量及びV に基づいて、前記骨材の表面乾燥飽水状態における比重を算出する工程とを備えており、前記第2液体濃度を導出する工程が、第1及び第2の濃度導出工程のいずれかを含んでおり、前記第1の濃度導出工程が、前記第1容器内の前記第2液体を濾過しつつ第2容器に移す工程と、体積V の前記第2液体を収容した前記第2容器全体の質量を測定する工程と、前記第2液体の比重を導出する工程とを含んでおり、前記第2の液体濃度導出工程が、濃度測定器を使用して前記第2液体濃度を導出する工程である。
本発明によると、湿潤状態の骨材と水とが入った第1容器に水溶液を加え、加える前と後の水溶液の濃度変化に基づいて第1容器内の水の質量を導出できる。これによって、骨材の正味の質量及び体積を導出し、骨材の比重を算出する。したがって、試料をあらかじめ表面乾燥飽水状態に調整する必要がないため、手間や個人差も生じにくく、骨材の比重を正確に導出することができる。
第1の実施形態における測定工程の流れの一部を示すフローチャートである。 第1の実施形態における測定工程の流れの別の一部を示すフローチャートである。 図1及び図2の測定工程における2種類の容器の状態を示す概略図である。 第1の実施形態における算出工程の流れを示したフローチャートである。 質量及び温度の測定誤差に関する推定値と2種類の算出方法で算出した水の質量同士の差との関係を示すデータである。 第2の実施形態に係るシステムの構成を示す機能ブロック図である。
[第1の実施形態]
以下、本発明の一実施形態である第1の実施形態について図1〜図4を参照しつつ説明する。第1の実施形態に係る骨材の比重導出方法は、大きく分けて、A.測定工程とB.算出工程とに分かれる。A.測定工程において取得した測定値に基づき、B.算出工程において骨材の比重を算出する。A.測定工程は、図1の試料等測定工程と、図2の浮力補正値測定工程とを含んでいる。これらの測定工程において、質量の測定には、電子秤を用いる。水溶液には、希釈熱を伴わない、食塩水を用いる。図1の試料等測定工程において準備するのは、骨材、計量容器V、計量容器V、蒸留水及び食塩水である。食塩水は、質量パーセント濃度Pに調整しておく。計量容器Vは、定量目盛りまでの容積がVであり、計量容器Vは、定量目盛りまでの容積がVより小さいVである。容器Vには、定量目盛りまでのほぼ半ばの容積に相当する位置に目印となる目印ラインが形成されている。容器Vの目印ラインまでの容積はVである。なお、本明細書においてV、Vを単独で記載する場合、これらは容積値を示し、容器V、容器Vと記載する際は容器の名称を示すものとする。
まず、骨材を蒸留水に漬け、24時間おく(ステップS1)。次に、骨材を蒸留水から取り出し、骨材に付着した水とともに容器Vに入れる(ステップS2)。そして、図3(a)に示すように、容器Vの上記目印ラインまで蒸留水を加える(ステップS3)。このときの状態(第1状態)が図3(b)に示される。そして、骨材及び蒸留水を収容した容器V、蒸留水及び食塩水は、測定直前まで、基準となる温度(例えば、20±0.2℃)の恒温水槽に直接又は容器に入れて漬けておき、当該温度にしておく。なお、恒温水槽は以下の工程において共通のものを用いる。恒温水槽内の水は測定に使用する容器等と比べて熱容量が十分に大きく、水槽の容器自体も温度を一定に保つように構成されている。このため、恒温水槽内の温度は測定工程中、ほぼ変化しない。
次に、骨材及び蒸留水を収容した基準温度の容器Vの質量(第1質量)を測定する(ステップS4)。このときの測定値をmとする。次に、図3(b)に示すように、容器Aに目印ラインと定量目盛りの途中まで食塩水(第1液体)を加え、気泡を追い出した後、恒温水槽に約10分間漬ける。その後、水槽から取り出し、さらに食塩水を容器Vの定量目盛りまで加える(ステップS5)。これにより、加えた食塩水が容器V内に収容された蒸留水と混ざり、希釈食塩水(第2液体)となる。このときの状態(第2状態)が図3(c)に示される。次に、図3(c)の状態の容器Vの質量を測定する(ステップS6)。このときの測定値をMN2とする。
次に、容器V内の希釈食塩水を、漏斗及び濾紙を通じて容器Vへと移し、容器Vに定量目盛りまで収容する(ステップS6)。濾紙内には骨材が残り、希釈食塩水のみが容器Vに収容される。このときの状態が図3(d)に示される。その後、容器Vを恒温水槽に約10分間漬け置く。これにより、希釈食塩水が容器Vに移される際に変化した温度が、基準温度に戻される。
そして、容器V内の希釈食塩水の温度を測定する(ステップS7)。温度の測定には電子温度計を用いる。このときの測定値をtとする。B.算出工程においては、tを用いて各値を算出する。なお、tは希釈食塩水ではなく、恒温水槽内の水の温度を測定したものを用いてもよいし、測定工程内の別のタイミングにおいて測定したものを用いてもよい。次に、この状態の容器Vの質量を測定する(ステップS8)。このときの測定値をRとする。
図2の浮力補正値測定工程は、以下の工程(1)と工程(2)とを含む。工程(1)及び(2)は、図1の試料等測定工程を実施した後、容器V及びVを空にして実施するとよい。工程(1)では、まず、空の容器Vに、ステップS1で20±0.2℃とした蒸留水のみを定量目盛りまで収容する(ステップS11)。このときの状態が図3(e)に示される。次に、この状態の容器Vの質量(第4質量)を測定する(ステップS12)。このときの測定値をQ(1)2とする。工程(2)では、まず、空の容器Vに、ステップS1で20±0.2℃とした蒸留水のみを定量目盛りまで収容する(ステップS21)。このときの状態が図3(f)に示される。次に、この状態の容器Vの質量(第6質量)を測定する(ステップS22)。このときの測定値をQ(2)2とする。
次に、B.算出工程について図4を参照しつつ説明する。まず、A.測定工程において取得したm、MN2からQ(1)2を減算することにより、浮力を補正したm、Mを以下の式の通りに求める(ステップS30)。また、RからQ(2)2を減算することにより、浮力を補正したRを以下の式の通りに求める(ステップS30)。なお、mは第1状態の蒸留水+試料の質量、Mは第2状態の希釈食塩水+試料の質量、Rは図3(d)の希釈食塩水の質量(第5質量)である。。
(質量算出式)
m=m−Q(1)2+V*ρ−(V−V)*σ
=MN2−Q(1)2+V*ρ
R=R−Q(2)2+V*ρ
ただし、ρ:蒸留水の比重、σ:空気の比重である。この式のように、Q(1)2等を引くことにより、(イ)容器の質量をm等の各測定値から除くことができると共に、(ロ)容器及び収容物を合わせた体積に相当する浮力によって測定値が実際の質量より小さくなった分を補正することができる。各式において、右辺の第3項は、Q(1)2等を引くことによって引きすぎた蒸留水の質量を補填する項である。また、第1式の第4項は、mに対応する図3(b)の状態とQ(1)2に対応する図3(e)の状態とでは容器V内の水面の高さが異なるため、水面の高さの差に相当する分の浮力差を打ち消す項である。
蒸留水の比重ρは、本実施形態では、現時点で最も精密な水の密度表として使用されているChappieusの比重表を用いる。また、上記mの第4項の空気の比重σは20℃、1気圧のときの値、0.0012g/cmを用いる。空気の比重も温度や気圧によって異なるが、そもそもの値が小さいため、温度や気圧の違いによる誤差はほぼ無視できる。
次に、図1のステップS5で加えた食塩水の質量N(第2質量)を以下の式により求める(ステップS32)。
(N導出式)
N=M−m
次に、希釈食塩水(図3(d)参照)の比重ρを下記の式により求める(ステップS33)。
(ρ導出式)
ρ=R/V=(R−Q(2)2)/V+ρ
次に、希釈食塩水の質量パーセント濃度を算出する(ステップS34)。本実施形態では、食塩水の濃度P、温度t及び比重ρ同士の関係を示す下記のP−t−ρ関係式を用いる。この方程式の導出方法については後述する。P−t−ρ関係式にt=t、ρ=ρを代入することにより、Pに関する4次方程式を得る。このPに関する4次方程式の解が求める希釈食塩水の濃度(第2液体濃度)である。この濃度をPとする。
(P−t−ρ関係式)
ΣAkl*P*t=ρ(k,l=0〜4)
ところで、A.測定工程では、温度と質量の測定値にそれぞれ誤差が生じる。ステップS35以降では、かかる誤差値を評価する。まず、S35以降の工程で用いる数式について、以下のとおり説明する。
各測定値の誤差値を以下のように定義する。
(誤差定義式)
=t+dt
=m+(浮力誤差)+dm
N2=MN0+(浮力誤差)+dM
=R+(浮力誤差)+dR
N=N+dN
(1)2=Q(1)0+(浮力誤差)+dQ
(2)2=Q(2)0+(浮力誤差)+dQ
ρ=ρ01+dρ
ρ=ρ02+dρ
=P02+dP
ここで、t、m、MN0、R、N、Q(1)0、Q(2)0、ρ01、ρ02、P02は、測定値から誤差を除いた真の値であり、dt、dm、dM、dR、dN、dQ、dQ、dρ、dρ、dPは測定機器を要因とする誤差である。このうち、dm、dM、dR、dQ、dQは、電子秤による質量の測定誤差である。dρは、温度誤差による比重の誤差である。つまり、dtに依存する。ここで、dtが十分小さいとし、dρをdtに関して線形であると近似する。線形係数をkとするとき、dρ及びρは以下のρ誤差式のように表される。
(ρ誤差式)
dρ=k*dt
ρ=ρ01+k*dt
この誤差近似式2を上記のρ導出式に代入すると、ρは以下のρ誤差式のとおりに表される。また、これによってρ02及びdρも、以下のように表される。なお、n≡dR−dQである。
(ρ誤差式)
ρ=(R−Q(2)0)/V+ρ01+k*dt+(dR−dQ)/V
ρ02=(R−Q(2)0)/V+ρ01
dρ=k*dt+n/V
一方、希釈食塩水の質量パーセント濃度は、温度と比重との両方に依存する。温度誤差dtも比重誤差dρもいずれも十分小さいとし、希釈食塩水の濃度誤差dPをdt及びdρの両方に関して線形であると近似する。このときのdtに関する線形係数をαとし、dρに関する線形係数をβとするとき、dPは以下のように表される。なお、dρには、上記ρ誤差式に示すように、温度誤差に関するkを係数とする誤差が表れると共に、nに関する誤差が温度誤差とは独立に表れるため、以下のように、dPにもn/Vの項が表れる。
(P誤差式)
dP=β*dρ=β*(n/V+α*(−k+1)*dt)
ところで、第1状態(図3(b))の容器V内の蒸留水の質量(第3質量)をWとするとき、Wに関する以下の2つの方程式が成立する。第1状態の容器Vにおいて、食塩水ではなく、蒸留水を定量目盛りまで加えることを仮定した場合、このとき加えられる蒸留水の質量をHとすると、
(W+H)/ρ01=(W+N)/ρ02
が成り立つ。この式より、
(W導出式1)
W=(ρ01*N−ρ02*H)/(ρ02−ρ01
が得られる。
一方、加えた食塩水の質量Nとその濃度P(第1液体濃度)とから得られる食塩の質量N*Pと、第2状態(図3(c))の容器V内の希釈食塩水の質量(N+W)及び濃度P02から得られる食塩の質量P02*(N+W)とが等しいことから、
(W導出式2)
W=(P/P02−1)*N
が得られる。
また、上記W導出式1より、
(H導出式)
H=[(ρ01−ρ02)*W+ρ01*N]/ρ02
が得られる。
上記の誤差定義式、ρ誤差式、ρ誤差式及びP誤差式を、これらW導出式1、W導出式2及びH導出式に代入すると、
(W誤差式1)
W=[(ρ−k*dt)*N−{ρ−k*dt−n/V}*H]/(ρ−ρ−n/V
(W誤差式2)
W=[P/{P−β*(n/V−α*(−k+1)*dt)}−1]*N
(H誤差式1)
H=[(ρ−ρ+k*dt+n/V)*W+(ρ−k*dt)*N]/(ρ−k*dt−n/V
を得る。また、W誤差式2をH誤差式1に代入すると、
(H誤差式2)
H=[(ρ−ρ+n/V)*[P/{P−β*(n/V−α*(−k+1)*dt)}−1]*N+(ρ−k*dt)*N]/(ρ−k*dt−n/V
を得る。以上が、ステップ35以降の工程において使用する式である。
次に、ステップS35以降について説明する。まず、以下のとおり、k,α,β(変化率)を決定する(ステップS35)。k,αは、微小な温度変化に対する比重の変化率であるので、これらを求めるため、温度の微小な変化幅Δtを適当に設定する。本実施形態では、Δtは、温度測定に用いた電子温度計の最大誤差に基づいて設定する。例えば、電子温度計の最大誤差がΔ(>0)の場合、Δt=+Δ又は−Δと設定する。また、βは、微小な比重変化に対する濃度の変化率であるので、これを求めるため、濃度の微小な変化幅ΔPを適当に設定する。本実施形態では、任意の微小な数値をΔPとして設定する。
次に、この温度の変化幅Δtと濃度の変化幅ΔPとに基づき、k,α,βを求める。具体的には、まず、t−ρ関係式にt=t−Δtを代入することにより、tからΔtだけ変化したときの比重ρ’を求めることができる。これを用いて、kを次のように求めることができる。
(k導出式)
k=(ρ−ρ’)/Δt
同様に、α、βも以下のように求める。まず、t=t−Δt,P=PをP−t−ρ関係式に代入することにより、tからΔtだけ変化したときの比重ρ を得る。一方、P=P−ΔP,t=tをP−t−ρ関係式に代入することにより、PからΔPだけ変化したときの比重ρ を得る。
上記を用いて、α、βを次のように求めることができる。
(αβ導出式)
α=(ρ−ρ )/Δt
β=ΔP/(ρ−ρ
次に、dtの推定値(温度誤差推定値)及びnの推定値(質量誤差推定値)を設定する(ステップS36)。dtの設定の範囲は、温度測定に用いた電子温度計の最大誤差Δと最小表示値とに基づいて決める。例えば、最大誤差が0.3℃であり最小表示値が0.1℃であるとき、最大誤差に基づき−0.3℃から0.3℃の範囲内で、最小表示数値である0.1℃刻みとする。つまり、dt(の推定値)=−0.3,−0.2,−0.1,0.0,0.1,0.2,0.3℃と設定する。また、nについても同様に、質量測定に用いた電子秤の最大誤差と最小表示値とに基づいて決める。例えば、n(の推定値)=−0.3,−0.2,−0.1,0.0,0.1,0.2,0.3gと設定する。なお、後述の第1実施例によると、dt及びnのいずれについても正負の符号が判定されるため、推定値の組み合わせ数が大幅に減少する。
次に、W誤差式1で表されるWをWとおくと共に、W誤差式2で表されるWをWとおいたとき、ステップS36で設定したdt及びnの推定値のそれぞれについて、dW≡W−Wを算出する(ステップS37)。具体的には、まず、(dt,n)の組み合わせを、設定した範囲でさまざまに変え、H誤差式2に代入してHを求める。次に、求めたHをW誤差式1に代入してWを算出すると共に、W誤差式2を用いてWを算出する。そして、dW=W−Wを算出する。次に、算出したdWのうち、最もdWの値が0に近い(dt,n)の組み合わせを、適切な誤差値の組み合わせとして抽出する(ステップS38)。
次に、ステップS38で抽出した(dt,n)に基づき、骨材の比重を算出する(ステップS39)。具体的には、まず、抽出した(dt,n)をW誤差式2に代入し、Wを求める。また、抽出した(dt,n)をρに関する上記誤差の式に代入することにより、ρ02を算出する。そして、以下の数式を用いることにより、骨材の比重ρsを得る。なお、Wを算出するのにW誤差式1ではなくW誤差式2を用いるのは、W誤差式1ではHとNとの両方が含まれているため、HとNの両方の誤差を含んでしまうのに対し、W誤差式2ではNのみを含んでいるため、誤差はNに由来するもののみとなり、より正確だからである。
(骨材導出式)
S=m−W
=V−[P/{P−β*(n/V−α*(−k+1)*dt)}]*N/ρ02
ρ=S/V
ここで、S:骨材の質量、V:骨材の体積、ρ:骨材の比重である。なお、上記骨材導出式の第2式のVは以下のように導出する。第2状態の容器Vにおいて、希釈食塩水の質量は、N+W=(V−V)*ρ02と表される。この式に上記W導出式2を代入することにより、以下の式を得る。
(N導出式)
/P02*N=(V−V)*ρ02
よって、V=V−P/P02*N/ρ02である。ここに、上記のP誤差式を代入すると、上記骨材導出式の第2式を得る。
(蒸留水の比重の導出)
蒸留水の比重はChappieusの比重表を使用する。本表の最左列は、温度の整数部分を示し、最上行は、温度の小数部分を示す。表中の4桁の数値は、比重(g/cm)の小数点第4位〜第7位の数値を示す。比重の小数点第1位〜第3位までの数値は、左から2列目の数値(例えば、0.0〜16.9℃までは「0.999」)に従う。例えば、20.3℃であれば、表1において、温度の整数部分が20であり小数部分が0.3である場合における比重の小数点第4位〜第7位の数値が「1395」であることが分かる。また、左から2列目の数値から、小数点第1位〜第3位までの数値は0.998であることがわかる。これらから、20.3℃の水の比重は0.9981395g/cmであることが分かる。
Figure 0005048876
(P−t−ρ関係式の導出)
以下、P−t−ρ関係式の導出方法について説明する。このような方程式を使用する理由は、P−t−ρ関係のデータが限られている場合に、なるべく高い精度でP,t,ρを相互に求められるようにするためである。特に、付表2のように、5〜10℃ごとや2%ごとにしかデータがない場合などには、データを補完するなんらかの手段を採用する他ない。本実施形態では、表2のデータから、下記の方法によりP−t−ρ関係式を導出することで、微小な温度幅や濃度幅でも、高い精度でP,t,ρを相互に求めることとしている。なお、表2における温度と濃度以外の数値は、全て食塩水の比重(g/cm)である。
ΣAki*P*t=ρ(k,i=0〜4)
Figure 0005048876
まず、上記の式において、iに関する和を展開して下記のように表す。
ΣB(t)*P=ρ(k=0〜4)
ただし、B(t)=Ak0+Ak1*t+Ak2*t+Ak3*t+Ak4*t
次に、tを固定すると共に、(P,ρ)に関する5つの異なる組み合わせを表2から抽出してΣB(t)*P=ρに代入する。例えば、t=10(℃)として、(P,ρ)=(4,1.02920),(8,1.05907),(14,1.10491),(18,1.13643),(22,1.16891)を代入する。これにより、t=10(℃)のP=4,8,14,18,28(%)別のB(10),B(10),B(10),B(10),B(10)に関する5連立一次方程式を得る。この方程式を解くことにより、t=10(℃)におけるtの4次式の比重B(10)(k=0〜4)の具体的な数値を取得できる。
同様にして、10℃以外の温度に関して、それぞれの比重B(t)(k=0〜4)の具体的な数値を取得する。例えば、t=20,25,30,40(℃)のそれぞれに関する比重比重B(20),B(25),B(30),B(40)の値を、k=0〜4のそれぞれに関して取得する。B(t)=Ak0+Ak1*t+Ak2*t+Ak3*t+Ak4*tが成り立つことから、k=0〜4のそれぞれに関して、Ak0,Ak1,Ak2,Ak3,Ak4についての5連立一次方程式を得る。例えば、k=0の場合の5連立一時方程式は下記のとおりである。
(10)=A00+A01*10+A02*10+A03*10+A04*10
(20)=A00+A01*20+A02*20+A03*20+A04*20
(25)=A00+A01*25+A02*25+A03*25+A04*25
(30)=A00+A01*30+A02*30+A03*30+A04*30
(40)=A00+A01*40+A02*40+A03*40+A04*40
上記のk=0に関する5連立一次方程式を解くことにより、A00,A01,A02,A03,A04を得る。同様に、k=1,2,3,4についてもそれぞれ5連立一次方程式を解くことにより、k=0〜4のそれぞれに関して、Ak0,Ak1,Ak2,Ak3,Ak4を得ることができる。以上のように、5連立一次方程式をk=0,1,2,3,4のそれぞれに関して解くことにより、全てのAkiを決定できる。よって、P−t−ρ関係式ΣAki*P*t=ρ(k,i=0〜4)を具体的に取得できる。
(第1実施例)
以下、上述の実施形態に沿って実施した数値シミュレーションに係る第1実施例について説明する。本シミュレーションにおいては、各条件を以下のとおりに想定した。以下において、[前提]と記載した条件は、実際の実験においては測定する前から既知の前提条件に対応することを意味する。
(温度)
:20.0℃
(容器)[前提]
:2000.0ml
:800.5ml
:1000.0ml
※ただし、本実施例では、第1状態の水面の高さは目印ラインの少し下にあることを想定している。このときの水面の高さまでの容器Vの容積をVm0とするとき、以下のとおりに計算できる。この値は、実験当初において未知である。
m0=V−{(V−Vs)*ρ01−W}/ρ01
=988.84100422509ml
(電子温度計)[前提]
最大誤差Δ:0.3℃
最小表示値:0.1℃(小数2位の数値は四捨五入して表示)
(電子秤)[前提]
最小表示値:0.1g(小数2位の数値は四捨五入して表示)
(風袋:容器V)[前提]
質量F:850g
体積VF1:425cm
(風袋:容器V)[前提]
質量F:500g
体積VF2:250cm
(骨材試料)
質量S:1409.4g
体積Vs0:540.0ml
比重ρs0:2.61g/cm
(蒸留水)
:448.03394321538g
(V,Vs0,P,P02,ρ02からW導出式2及びN導出式を用いてNと共に算出)
ρ01:0.9982019g/cm
(tに対応する比重を表1より導出)
((希釈前の)食塩水)
:26.0重量%[前提]
:1216.09213158462g
(V,Vs0,P,P02,ρ02から上述のW導出式2及びN導出式を用いてWと共に算出)
(希釈食塩水)
02:19.0重量%
ρ02:1.139812380g/cm
(t及びP02をP−t−ρ関係式に代入して算出)
(誤差値)
dt:+0.3℃
dm:+0.1g
dM:−0.1g
dR:−0.1g
dQ:−0.1g
dQ:0.1g
以上の条件値に従い、A.測定工程において、真の値に浮力による誤差及び測定機器による誤差を含んだ測定値が得られることを想定する。この場合、各測定値は以下のようになる。なお、以下において、D[x]は、xに関して小数2位の部分を四捨五入した数値を示すものとする。
=t+dt
=20.3
=D[S+W+F−σ*(Vm0+VF1)+dm]
=D[2705.83733401031]
=2705.8
N2=D[m+N+F−σ*(V+VF1)+dM
=D[3920.5160748]
=3920.5
=D[V*ρ02+F−σ*(V+VF2)+dR]
=D[1411.05921019]
=1411.1
(1)2=D[V*ρ01+F−σ*(V+VF1)+dQ
=D[2843.3938]
=2843.4
(2)2=D[V*ρ01+F−σ*(V+VF2)+dQ
=D[1297.90002095]
=1297.9
次に、以上の測定値を得られたとして、この測定値に基づいて、B.算出工程において骨材の比重を以下のとおりに算出する。まず、図4のステップS30〜S33によると、以下の各質量値及び比重値を得る。
m=m−Q(1)2+V*ρ−(V−V)*σ
=1857.479
=MN2−Q(1)2+V*ρ
=3073.379
R=R−Q(2)2+V*ρ
=912.211
N=M−m
=1215.9
ρ=R/V=(R−Q(2)2)/V+ρ
=1.1395511
ここで、ρ=0.9981395g/cmを使用した。この値は、t=t+dtに対応する比重を表1から導出したものである。
また、ステップS34によると、t及びρをP−t−ρ関係式に代入することにより得られる4次方程式を解くことでPを得る。
=18.9852021354179
次に、ステップS35において、k、α、βを決定する。本実施例では、これらを決定する前に、dtの正負を決める以下の方法を採用する。まず、W導出式1〜H導出式を使用して、以下のW’、H’、W’の値を求める。
’=(P/P−1)*N
=449.260042780031
H=[(ρ−ρ)*W’+ρ*N]/ρ
=1009.26339391431
’=(ρ*N−ρ*H)/(ρ−ρ
=450.576735903743
したがって、W’>W’となる。後述の第2実施例によると、W’>W’となるときはdt>0となることが分かっているため、この時点でdt>0との見当をつけることができる。
次に、k,α,βを決定する。Δ=0.3であることと、上記のとおりdt>0であることとから、Δt=+Δ=+0.3と設定する。また、ΔP=0.0111と設定する。表1より、測定温度t=20.0℃では、ρ’=0.9982019となる。したがって、kは以下のように得られる。
k=(ρ−ρ’)/Δt
=−0.000208
また、t=t−Δt=20.0、P=PをP−t−ρ関係式に代入することと、t=t、P=P−ΔP=18.9741021354179をP−t−ρ関係式に代入することにより、ρ 、ρ を得る。
ρ =1.13969482636852
ρ =1.13946298284048
よって、α,βを得る。
α=(ρ−ρ )/Δt
=−0.000479028765366667
β=ΔP/(ρ−ρ
=125.943300542582
次に、ステップS36において、W誤差式1、W誤差式2及びH誤差式2を用いてdt,nの推定値を設定する。W誤差式1、W誤差式2及びH誤差式2においては、dt及びn以外の数値は既に決定しているため、dt,nを決めることができれば、W及びHを求めることができる。まず、下記第3実施例のとおりにdPを計算することで、n<0と見当をつけることができる。
次に、(dt,n)の推定値の組み合わせを設定する。上述のとおり、dt>0、n<0との見当がついているため、以下のとおりに設定する。
(dt,n)=(0,0),(0.1,0),(0.2,0),(0.3,0),(0,−0.1),(0.1,−0.1),(0.2,−0.1),(0.3,−0.1),(0,−0.2),(0.1,−0.2),(0.2,−0.3),…
そして、ステップS37において、dWを算出する。具体的には、まずH誤差式2を用いてそれぞれの組み合わせに関するHを求め、次にW誤差式1及びW誤差式2を用いて、dW=W−Wを算出する。図5は、その結果を示している。図5において、Hの値を小数点以下2桁としているのは、HやWの算出において使用しているNの値が小数点以下1桁であるため、Hの精度をNよりも1桁多い程度に設定しておけば十分と解されるためである。
次に、ステップS38において、dWが最も小さくなる(dt,n)の組み合わせを抽出する。図5に示すとおり、dWが最も小さくなるのは、n=−0.2でdt=0.3のときである。したがって、(dt,n)=(0.3,−0.2)を抽出することとなる。ここで、本シミュレーションの当初の想定値からは、確かに、dt=0.3,n=dR−dQ=−0.2が得られることから、適切な誤差値の組み合わせを抽出できていることが分かる。
次に、ステップS39において、骨材の比重を算出する。
W=[P/{P−β*(n/V−α*(−k+1)*dt)}−1]*N
=448.0887988643041
S=m−W
=1409.51500135696
=V−[P/{P−β*(n/V−α*(−k+1)*dt+α*dt)}]*N/(ρ−n/V−k*dt)
=539.921684375262
ρ=S/V
=2.61059157679117
ここで、得られた骨材の比重と本シミュレーションの当初の設定値との差を求めると下記のようになり、これが最終的な誤差である。
ρ−ρs0=0.0005915767911
なお、ステップS39においてW誤差式1を用いてWを計算した場合、以下のようになる。
W=[(ρ−k*dt)*N−{ρ−k*dt−n/V}*H]/(ρ−ρ−n/V
=447.208339895584
これによると、確かに、W誤差式2を用いた上記の値の方が、本シミュレーションの当初の設定値であるW=448.0339432153に近いことが分かる。
(第2実施例)
以下、別の数値シミュレーションに係る第2実施例について説明する。第2実施例においては、以下の条件を使用する。
:20.3℃
:19.7℃
上記の条件のそれぞれに関して、t−ρ関係式を用いてρを導出すると、以下の通りとなる。
(tのとき)ρ=0.9981395
(tのとき)ρ=0.9982633
これにより、それぞれのρも、ρ導出式を用いて以下のように導出される。
(tのとき)ρ=1.1395511
(tのとき)ρ=1.1396749
t−P−ρ関係式にt又はt、ρを代入してPを導出すると、それぞれ以下の通りとなる。
(tのとき)
=18.985202
(tのとき)
=18.949046
以上のP算出結果とW導出式1及びW導出式2とを使用して、以下のW’及びW’をそれぞれ算出する。
(tのとき)
’=(ρ*N−ρ*H)/(ρ−ρ
=449.28739
’=(P/P−1)*N
=449.26004
(tのとき)
’=(ρ*N−ρ*H)/(ρ−ρ
=449.46848
’=(P/P−1)*N
=451.06645
以上により、真の値(20.0℃)より測定値が高いとき(tのとき)にはW’>W’の関係が、真の値(20.0℃)より測定値が低いとき(tのとき)にはW’<W’の関係が成立することが示される。W’及びW’におけるこのようなずれ方は、20.0℃近傍であれば満たされると解される。このため、蒸留水や食塩水の温度設定を20.0℃として実施する限り、W及びWの大小関係を検証することで、温度の測定値が真の値より高い(dt>0)か低い(dt<0)かの見当をつけることができると解される。
(第3実施例)
以下、別の数値シミュレーションに係る第3実施例について説明する。P誤差式より
dP=β*(−n/V+α*(−k+1)*dt)
また、dt=0.1と固定して、n=0,0.1,−0.1のそれぞれの場合に、dPは以下の通りに算出される。なお、n,dt以外の条件は、上記第1実施例の数値を用いた。
n=0のとき:dP=0.00006034301249
n=0.1のとき:dP=−0.0096987781419
n=−0.1のとき:dP=0.021767380040
ここで、第1実施例のP=18.985202から真の値19.0に近づくためには、dPの値が正でなければならないことから、nの符号が負であることが推測される。
[第2の実施形態]
本発明に係る第2の実施形態は、第1の実施形態のB.算出工程を実行する骨材の比重導出システムに関する。このシステムは、図6に示すように、コンピュータ100、並びに、コンピュータ100に接続された入力装置111及び出力装置112を有している。コンピュータ100は、各種の情報処理を実行するCPU101及び各種のデータを記憶する記憶部103を有している。記憶部103は、メモリやハードディスク等からなり、プログラムデータを格納する領域や作業データを一時的に格納する作業領域が確保される。入力装置111は、キーボードやマウスなどからなり、第1の実施形態のA.測定工程における各測定値をコンピュータ100へと入力するのに使用される。出力装置112は、ディスプレイやプリンタ等からなり、入力装置111からのデータの入力画面や本システムが実行したB.算出工程の算出結果等をユーザへと出力する。
記録媒体121は、DVD−ROMやCD−ROM、USBメモリ等の媒体であり、B.算出工程を実行するプログラムを格納している。プログラムには、表1を示すデータやP−t−ρ関係式の係数であるAkiに対応するデータなど、B.算出工程を実行するのに必要且つあらかじめ算出可能な値に対応するデータが含まれている。このプログラムは、記録媒体121から記憶部103へと転送されることにより、CPU101によって実行可能となる。CPU101は、記憶部103に格納されたプログラムに従って各種の情報処理を実行することにより、(1)VやVなどの条件、m、MN2、Rといった測定値など、B.算出工程の実行に必要なデータを、入力装置111を通じてユーザに入力させる処理、(2)入力されたデータに基づき、B.算出工程におけるステップS30〜ステップS39を実行する処理、(3)算出したS,Vs、ρsなどのデータを出力装置112に出力させる処理等を実行する。なお、測定値に係るデータは、入力装置111を介してコンピュータ100に入力されるのではなく、記録媒体に記録された測定値に係るデータがコンピュータ100によって直接読み出されてもよい。また、外部からネットワークを介してコンピュータ100に送信されてもよい。
(変形例)
上述の実施形態では、ステップS31において、Q(1)2やQ(2)2を測定してm等から減算することで浮力による誤差を補正している。しかし、浮力による誤差を無視する場合はステップS31を行わない。なお、ステップS31を行わない場合は風袋の質量(F,F)を用いてm、M、R等を算出する必要がある。
また、上述の実施形態では、希釈食塩水の濃度Pを、B.算出工程においてP−t−ρ関係式を用いて温度tと比重ρから算出しているが、A.測定工程において、電気伝導率の測定に基づく濃度測定器などを使用して直接測定してもよい。この場合、測定した濃度Pと温度tからP−t−ρ関係式を用いて比重ρを算出してもよい。
また、上述の実施形態では、ステップS35以降において温度や質量の測定誤差を評価しているが、これらの誤差を無視する場合はステップS35を行わず、数式W導出式1〜H導出式に測定値を直接代入して骨材の比重を求めればよい。
また、上述の実施形態におけるt−P−ρ関係式の導出方法(上記段落0044〜0049)を、純しょ糖、酢酸、硫酸、硝酸等を溶質とする水溶液等に適用してもよい。
100 コンピュータ
103 記憶部
111 入力装置
112 出力装置
121 記録媒体

Claims (9)

  1. 水と湿潤状態の骨材とが収容された状態である第1状態にある第1容器全体の質量である第1質量を測定する工程と、
    前記第1状態にある前記第1容器内に所定の物質の水溶液からなる第1液体を追加して、前記第1容器を、液面が体積Vに相当する高さとなった第2状態にする工程と、
    前記第2状態にある前記第1容器内における前記所定の物質の水溶液である第2液体の比重を導出する工程と、
    前記第2液体の温度を測定する工程と、
    前記第2液体における前記所定の物質の濃度である第2液体濃度を、前記水溶液における濃度、比重及び温度の既知の関係に基づいて、前記第2液体の比重及び温度から導出する工程と、
    前記第1液体における前記所定の物質の濃度である第1液体濃度、前記第1状態から前記第2状態にする際に追加した前記第1液体の質量である第2質量、及び、前記第2液体濃度に基づいて、前記第1状態にある前記第1容器内の水の質量である第3質量を算出する工程と、
    前記第1液体濃度、前記第2液体濃度、前記第2液体の比重、前記第1質量、前記第2質量、前記第3質量及びVに基づいて、前記骨材の表面乾燥飽水状態における比重を算出する工程とを備えており、
    前記第3質量を算出する工程、及び、前記骨材の表面乾燥飽水状態における比重を算出する工程の実施に当たって、
    質量の測定誤差に関する質量誤差推定値及び温度の測定誤差に関する温度誤差推定値を設定する工程と、
    温度の測定誤差に対する前記水溶液の比重の変化率、並びに、温度及び質量の測定誤差に対する前記水溶液の濃度の変化率を算出する工程と、
    前記第1液体濃度、前記第2液体濃度及び前記第2質量に基づいて表される前記第3質量をW1とし、前記第1状態にある前記第1容器に液面が体積V に相当する高さになるまで水を追加する場合の追加する水の質量、水の比重、前記水溶液の前記比重及び前記第2質量に基づいて表される前記第3質量をW2とするときに、W1とW2との間に生じる差を、前記質量誤差推定値、前記温度誤差推定値及び前記変化率に応じて算出する工程と、
    前記質量誤差推定値及び前記温度誤差推定値の複数の組み合わせに関して算出されたW1とW2との間に生じる差が最も小さくなるような前記組み合わせを抽出する工程とを実施することを特徴とする骨材の比重導出方法。
  2. 水のみを収容した前記第1容器全体の質量である第4質量を測定する工程と、
    前記第1質量における浮力による誤差を補正した補正値を前記第4質量に基づいて算出する工程とをさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載の骨材の比重導出方法。
  3. 前記第2液体濃度を導出する工程が、
    体積Vの前記第2液体を収容した第2容器全体の質量である第5質量を測定する工程と、
    水を体積Vだけ収容した前記第2容器全体の質量である第6質量を測定する工程と、
    前記第5質量における浮力による誤差を補正した補正値を前記第6質量に基づいて算出する工程とを含んでいることを特徴とする請求項1又は2に記載の骨材の比重導出方法。
  4. 記第2液体濃度を導出する工程において、
    温度をtとしAkl(k,l=0,1,2,3,4)を定数とするときに、数式ΣAkl*P*t=ρを使用して前記第2液体濃度を導出することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の骨材の比重導出方法。
  5. 水と湿潤状態の骨材とが収容された状態である第1状態にある第1容器全体の質量である第1質量を測定する工程と、
    前記第1状態にある前記第1容器内に所定の物質の水溶液からなる第1液体を追加して、前記第1容器を、液面が体積V に相当する高さとなった第2状態にする工程と、
    前記第2状態にある前記第1容器内の、前記所定の物質の水溶液である第2液体における、前記所定の物質の濃度である第2液体濃度を導出する工程と、
    前記第1液体における前記所定の物質の濃度である第1液体濃度、前記第1状態から前記第2状態にする際に追加した前記第1液体の質量である第2質量、及び、前記第2液体濃度に基づいて、前記第1状態にある前記第1容器内の水の質量である第3質量を算出する工程と、
    前記第1液体濃度、前記第2液体濃度、前記第2液体の比重、前記第1質量、前記第2質量、前記第3質量及びV に基づいて、前記骨材の表面乾燥飽水状態における比重を算出する工程とを備えており、
    前記第2液体濃度を導出する工程が、第1及び第2の濃度導出工程のいずれかを含んでおり、
    前記第1の濃度導出工程が、
    前記第1容器内の前記第2液体を濾過しつつ第2容器に移す工程と、
    体積V の前記第2液体を収容した前記第2容器全体の質量を測定する工程と、
    前記第2液体の比重を導出する工程とを含んでおり、
    前記第2の液体濃度導出工程が、濃度測定器を使用して前記第2液体濃度を導出する工程であることを特徴とする骨材の比重導出方法。
  6. 前記所定の物質が食塩であり、
    前記水溶液における濃度、比重及び温度の既知の関係に基づいて、前記第2液体の比重、温度及び前記第2液体濃度のいずれか2つから残りの1つを導出することを特徴とする請求項5に記載の骨材の比重導出方法。
  7. 水と湿潤状態の骨材とが収容された状態である第1状態にある第1容器全体の質量である第1質量と、前記第1状態にある前記第1容器内に所定の物質の水溶液からなる第1液体を追加して、前記第1容器を、液面が体積V に相当する高さとなった第2状態にした場合の、当該第2状態にある前記第1容器内における前記所定の物質の水溶液である第2液体の比重と、前記第2液体の温度と、前記第2液体における前記所定の物質の濃度である第2液体濃度と、前記第1状態にある前記第1容器内の水の質量である第3質量とから、前記骨材の表面乾燥飽水状態における比重を算出するようにコンピュータを機能させるプログラムであって、
    前記水溶液における濃度、比重及び温度の既知の関係に基づいて、前記第2液体の比重及び温度から前記第2液体濃度を導出する工程と、
    前記第1液体における前記所定の物質の濃度である第1液体濃度、前記第1状態から前記第2状態にする際に追加した前記第1液体の質量である第2質量、及び、前記第2液体濃度に基づいて、前記第3質量を算出する工程と、
    前記第1液体濃度、前記第2液体濃度、前記第2液体の比重、前記第1質量、前記第2質量、前記第3質量及びV に基づいて、前記骨材の表面乾燥飽水状態における比重を算出する工程とを前記コンピュータに実行させると共に、
    前記第3質量を算出する工程、及び、前記骨材の表面乾燥飽水状態における比重を算出する工程の実行に当たって、
    質量の測定誤差に関する質量誤差推定値及び温度の測定誤差に関する温度誤差推定値を設定する工程と、
    温度の測定誤差に対する前記水溶液の比重の変化率、並びに、温度及び質量の測定誤差に対する前記水溶液の濃度の変化率を算出する工程と、
    前記第1液体濃度、前記第2液体濃度及び前記第2質量に基づいて表される前記第3質量をW1とし、前記第1状態にある前記第1容器に液面が体積V に相当する高さになるまで水を追加する場合の追加する水の質量、水の比重、前記水溶液の前記比重及び前記第2質量に基づいて表される前記第3質量をW2とするときに、W1とW2との間に生じる差を、前記質量誤差推定値、前記温度誤差推定値及び前記変化率に応じて算出する工程と、
    前記質量誤差推定値及び前記温度誤差推定値の複数の組み合わせに関して算出されたW1とW2との間に生じる差が最も小さくなるような前記組み合わせを抽出する工程とをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  8. 水と湿潤状態の骨材とが収容された状態である第1状態にある第1容器全体の質量である第1質量と、前記第1状態にある前記第1容器内に所定の物質の水溶液からなる第1液体を追加して、前記第1容器を、液面が体積V に相当する高さとなった第2状態にした場合の、前記所定の物質の水溶液である前記第1容器内の第2液体における前記所定の物質の濃度である第2液体濃度と、前記第2液体における前記所定の物質の濃度である第2液体濃度と、前記第1状態にある前記第1容器内の水の質量である第3質量とから、前記骨材の表面乾燥飽水状態における比重を算出するようにコンピュータを機能させるプログラムであって、
    前記第2液体に係る測定体積及び測定質量から第2液体濃度を導出する工程、あるいは、前記第2液体濃度を外部から直接取得する工程と、
    前記第1液体における前記所定の物質の濃度である第1液体濃度、前記第1状態から前記第2状態にする際に追加した前記第1液体の質量である第2質量、及び、前記第2液体濃度に基づいて、前記第1状態にある前記第1容器内の水の質量である第3質量を算出する工程と、
    前記第1液体濃度、前記第2液体濃度、前記第2液体の比重、前記第1質量、前記第2質量、前記第3質量及びV に基づいて、前記骨材の表面乾燥飽水状態における比重を算出する工程とを前記コンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  9. 前記所定の物質が食塩であり、
    前記水溶液における濃度、比重及び温度の既知の関係に基づいて、前記第2液体の比重、温度及び前記第2液体濃度のいずれか2つから残りの1つを導出する工程を前記コンピュータに実行させることを特徴とする請求項8に記載のプログラム。
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