JPH06147646A - 給湯装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 切り換え手段を給湯停止状態に切り換えて、
バーナを燃焼させない状態で水栓から水を流出させて使
用する場合において、熱交換器の表面に結露が発生する
のを防止して、耐久性を向上する。 【構成】 給水源側流路Ｗ１が熱交換器１への入水路Ｗ
２と熱交換器１を迂回するバイパス路Ｗ３とに分岐さ
れ、先端に水栓３が接続された水栓側流路Ｗ５に熱交換
器１からの出湯路Ｗ４とバイパス路Ｗ３とが接続され、
出湯路Ｗ４からの水量とバイパス路Ｗ３からの水量との
比を調整する混合比調整手段Ｍが設けられ、、バーナ２
を燃焼させ且つ水栓側流路Ｗ５への給湯温度を調整すべ
く混合比調整手段Ｍを制御する給湯運転を実行する給湯
制御手段１００が設けられ、給湯制御手段１００が前記
給湯運転を実行する給湯運転状態と実行しない給湯停止
状態とに切り換える切り換え手段７が設けられた給湯装
置において、切り換え手段７が前記給湯停止状態に切り
換えられたときに、給湯制御手段１００は、出湯路Ｗ４
側が全閉状態になるように混合比調整手段Ｍを制御する
ように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、水加熱用の熱交換器
と、その熱交換器を加熱するバーナが設けられ、給水源
側流路が前記熱交換器への入水路と前記熱交換器を迂回
するバイパス路とに分岐され、先端に水栓が接続された
水栓側流路に前記熱交換器からの出湯路と前記バイパス
路とが接続され、前記出湯路からの水量と前記バイパス
路からの水量との比を調整する混合比調整手段が設けら
れ、前記水栓の開栓に伴い前記熱交換器が通水状態にな
ることに基づいて、前記バーナを燃焼させ且つ前記水栓
側流路への給湯温度を調整すべく前記混合比調整手段を
制御する給湯運転を実行する給湯制御手段が設けられ、
前記給湯制御手段が前記給湯運転を実行する給湯運転状
態と実行しない給湯停止状態とに切り換える切り換え手
段が設けられた給湯装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】かかる給湯装置は、切り換え手段を給湯
運転状態に切り換えて、水栓から湯を流出させて使用す
るが、一方、切り換え手段を給湯停止状態に切り換え
て、バーナを燃焼させない状態で、水栓から水を流出さ
せて使用する場合もある。従来は、給湯制御手段を、切
り換え手段が給湯停止状態に切り換えられたときには、
出湯路側及びバイパス路側のいずれも開状態になるよう
に混合比調整手段を制御するように構成していた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記従来の給湯装置で
は、切り換え手段を給湯停止状態に切り換えて、バーナ
を燃焼させない状態で水栓から水を流出させて使用する
場合、混合比調整手段の出湯路側も開状態になっている
ので、給水源側流路からの水が熱交換器を通流して、熱
交換器の表面に結露が発生する場合があった。この結露
が原因となって熱交換器を腐食させる虞があり、耐久性
の面で改善の余地があった。

【０００４】本発明は、かかる実情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、切り換え手段を給湯停止状態に
切り換えて、バーナを燃焼させない状態で水栓から水を
流出させて使用する場合において、熱交換器の表面に結
露が発生するのを防止して、耐久性を向上することにあ
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明による給湯装置の
特徴構成は、前記切り換え手段が前記給湯停止状態に切
り換えられたときに、前記給湯制御手段は、前記出湯路
側が全閉状態になるように前記混合比調整手段を制御す
るように構成されている点にある。

【０００６】

【作用】上記特徴構成によれば、切り換え手段を給湯停
止状態に切り換えると、給湯制御手段は、出湯路側が全
閉状態になるように混合比調整手段を制御する。従っ
て、切り換え手段を給湯停止状態に切り換えた状態で、
水栓を開栓すると、給水源側流路からの水は熱交換器を
通流せずに、バイパス路のみを通流して水栓から流出す
る。

【０００７】

【発明の効果】従って、切り換え手段を給湯停止状態に
切り換えて、バーナを燃焼させない状態で水栓から水を
流出させて使用しても、熱交換器を水は通流しない。そ
の結果、熱交換器の表面に結露が発生するのを防止でき
て、耐久性を向上することができるようになった。

【０００８】

【実施例】以下、図面に基づいて、本発明の実施例を説
明する。水加熱用の熱交換器１と、その熱交換器１を加
熱するバーナ２とを、本体ケースＫ内に設けてある。水
道等の給水源（図示せず）に接続した給水源側流路Ｗ１
を熱交換器１への入水路Ｗ２と熱交換器１を迂回するバ
イパス路Ｗ３とに分岐してある。熱交換器１からの出湯
路Ｗ４とバイパス路Ｗ３とを水栓側流路Ｗ５に接続して
あり、その水栓側流路Ｗ５の先端に水栓３を接続してあ
る。

【０００９】出湯路Ｗ４から水栓側流路Ｗ５への水量と
バイパス路Ｗ３から水栓側流路Ｗ５への水量との比を調
整する混合比調整手段Ｍを設けてある。

【００１０】バーナ２へのガス燃料供給路Ｇ１には、二
つの電磁式の開閉弁４，５、及び、燃料供給量を調整す
る調整弁６を介装してある。入水路Ｗ２には、熱交換器
１への入水温度Ｔｉを検出する入水温センサＴ１、熱交
換器１への入水量Ｑｉを検出する水量センサＳ１とを介
装してある。出湯路Ｗ４には、熱交換器１からの出湯温
度Ｔｏを検出する出湯温センサＴ２を介装してある。水
栓側流路Ｗ５には、水栓側流路Ｗ５から水栓３へ給湯す
る給湯温度Ｔｓを検出する給湯温センサＴ３を介装して
ある。

【００１１】リモートコントローラＲには、運転スイッ
チ７、水栓３からの目標給湯温度Ｔａを設定する目標温
度設定器８等を設けてある。

【００１２】又、図１中の９は点火プラグ、１０はバー
ナ２が着火したか否かを検出するフレームロッドであ
る。

【００１３】次に、図２に基づいて、混合比調整手段Ｍ
について説明する。混合比調整手段Ｍは、図１にも示す
ように、出湯路Ｗ４からの水量Ｑｏを調整する第１弁機
構１１、バイパス路Ｗ３からの水量Ｑｂを調整する第２
弁機構１２、及び、それら第１弁機構１１及び第２弁機
構１２を連動させる状態で駆動操作する駆動モータ１３
とから構成している。

【００１４】第１弁機構１１及び第２弁機構１２につい
て、更に説明を加える。図２に示すように、筒状の弁ケ
ース２１に、出湯路Ｗ４からの流入口である第１流入口
２２、及び、バイパス路Ｗ３からの流入口である第２流
入口２３を形成すると共に、１個の筒状回転弁２４を内
装し、その筒状回転弁２４に、水栓側流路Ｗ５への流出
口２５に常時連通する弁流路２６を形成すると共に、そ
の弁流路２６と第１流入口２２とを連通させる第１弁孔
２７、及び、弁流路２６と第２流入口２３とを連通させ
る第２弁孔２８を形成してある。そして、筒状回転弁２
４をギア機構２９を介して駆動モータ１３により回転操
作することにより、第１流入口２２に対する第１弁孔２
７の重なり状態、及び、第２流入口２３に対する第２弁
孔２８の重なり状態を変化させて、出湯路Ｗ４からの水
量Ｑｏとバイパス路Ｗ３からの水量Ｑｂとの比を調整す
るようにしてある。つまり、第１流入口２２に対する第
１弁孔２７の重なり状態変更が第１弁機構１１の調整動
作であり、第２流入口２３に対する第２弁孔２８の重な
り状態変更が第２弁機構１２の調整動作である。

【００１５】尚、第１弁機構１１と第２弁機構１２との
連係関係は、第１流入口２２、第２流入口２３、第１弁
孔２７、第２弁孔２８の相対位置関係、並びに、夫々の
開口形状を適宜設定することで、図３に示すような関係
で、駆動モータ１３の回転角度に対して、水量Ｑｏ、水
量Ｑｂ夫々を調整して、水量Ｑｏと水量Ｑｂとの比を調
整するようにしてある。更に、図３に示す操作域Ａで
は、第１流入口２２と第１弁孔２７とが全く重ならない
状態、つまり、第１弁機構１１が全閉状態となるように
してある。

【００１６】制御装置Ｃには、入水温センサＴ１、出湯
温センサＴ２、給湯温センサＴ３、水量センサＳ１、フ
レームロッド１０、及び、リモートコントローラＲの夫
々を接続してある。そして、制御装置Ｃ１は、予め設定
記憶された情報及び各種の入力情報に基づいて、水栓側
流路Ｗ５から水栓３へ給湯する給湯温度Ｔｓが目標給湯
温度Ｔａになるように、開閉弁４，５、調整弁６、駆動
モータ１３、及び、点火プラグ１０の作動を制御するよ
うに構成してある。

【００１７】次に、制御装置Ｃによる制御について説明
する。運転スイッチ７がＯＮの状態で、水栓３が開栓さ
れ、それに伴って水量センサＳ１による検出入水量Ｑｉ
が所定値以上になって熱交換器１が通水状態になること
に基づいて、以下のような給湯運転を実行する。開閉弁
４，５を開くと共に点火プラグ１０を作動させて、バー
ナ２を点火する。又、熱交換器１からの出湯温度Ｔｏを
設定温度Ｔｂ（例えば約７０°Ｃ）にすべく、設定温度
Ｔｂと入水温センサＴ１による検出入水温度Ｔｉとの偏
差、設定温度Ｔｂと出湯温センサＴ２による検出出湯温
度Ｔｏとの偏差、及び、水量センサＳ１による検出入水
量Ｑｉに基づいて、バーナ２の加熱量を演算すると共
に、その加熱量になるように調整弁６の開度を調整す
る。更に、水栓側流路Ｗ５への給湯温度Ｔｓを目標給湯
温度Ｔａにすべく、駆動モータ１３を駆動操作して出湯
路Ｗ４からの水量Ｑｏとバイパス路Ｗ３からの水量Ｑｂ
との比を調整する。

【００１８】又、給湯栓３が閉栓され、それに伴って水
量センサＳ１による検出入水量Ｑｉが所定値以下になる
ことに基づいて、開閉弁４，５を閉じてバーナ２を消化
する。

【００１９】又、運転スイッチ７がＯＦＦに切り換えら
れると、駆動モータ１３を図３に示す操作域Ａに駆動操
作して、第１弁機構１１を全閉状態にする。即ち、出湯
路Ｗ４側が全閉状態になるように混合比調整手段Ｍを制
御する。又、運転スイッチ７がＯＦＦに切り換えられた
状態では、前記給湯運転は実行しない。つまり、運転ス
イッチ７がＯＦＦに切り換えられた状態で、水栓３を開
栓すると、給水源側流路Ｗ１からの水は熱交換器１を通
流せずに、バイパス路Ｗ３のみを通流して水栓３から流
出する。

【００２０】即ち、制御装置Ｃを利用して、前記給湯運
転を実行する給湯制御手段１００を構成してあり、又、
運転スイッチ７は、給湯制御手段１００が前記給湯運転
を実行する給湯運転状態と実行しない給湯停止状態とに
切り換える切り換え手段に相当する。

【００２１】〔別実施例〕混合比調整手段Ｍの具体構成
は、上記実施例の構成に限定されるものではなく種々の
構成が可能である。例えば、第１弁機構１１及び第２弁
機構１２として、各別の流量調整弁を設け、それら流量
調整弁を、各別に制御するように構成しても良い。

【００２２】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例にかかる給湯装置の全体構成図

【図２】給湯装置における混合比調整手段の構造を示す
図

【図３】混合比調整手段による出湯路からの水量及びバ
イパス路からの水量夫々の流量の調整特性を示す図

【符号の説明】

１ 熱交換器 ２ バーナ ３ 水栓 ７ 切り換え手段 １００ 給湯制御手段 Ｍ 混合比調整手段 Ｗ１ 給水源側流路 Ｗ２ 入水路 Ｗ３ バイパス路 Ｗ４ 出湯路 Ｗ５ 水栓側流路

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 水加熱用の熱交換器（１）と、その熱交
   換器（１）を加熱するバーナ（２）が設けられ、給水源
   側流路（Ｗ１）が前記熱交換器（１）への入水路（Ｗ
   ２）と前記熱交換器（１）を迂回するバイパス路（Ｗ
   ３）とに分岐され、先端に水栓（３）が接続された水栓
   側流路（Ｗ５）に前記熱交換器（１）からの出湯路（Ｗ
   ４）と前記バイパス路（Ｗ３）とが接続され、前記出湯
   路（Ｗ４）からの水量と前記バイパス路（Ｗ３）からの
   水量との比を調整する混合比調整手段（Ｍ）が設けら
   れ、前記水栓（３）の開栓に伴い前記熱交換器（１）が
   通水状態になることに基づいて、前記バーナ（２）を燃
   焼させ且つ前記水栓側流路（Ｗ５）への給湯温度を調整
   すべく前記混合比調整手段（Ｍ）を制御する給湯運転を
   実行する給湯制御手段（１００）が設けられ、前記給湯
   制御手段（１００）が前記給湯運転を実行する給湯運転
   状態と実行しない給湯停止状態とに切り換える切り換え
   手段（７）が設けられた給湯装置であって、 前記切り換え手段（７）が前記給湯停止状態に切り換え
   られたときに、前記給湯制御手段（１００）は、前記出
   湯路（Ｗ４）側が全閉状態になるように前記混合比調整
   手段（Ｍ）を制御するように構成されている給湯装置。