JPH06147144A - スクロール型圧縮機 - Google Patents
スクロール型圧縮機Info
- Publication number
- JPH06147144A JPH06147144A JP4303476A JP30347692A JPH06147144A JP H06147144 A JPH06147144 A JP H06147144A JP 4303476 A JP4303476 A JP 4303476A JP 30347692 A JP30347692 A JP 30347692A JP H06147144 A JPH06147144 A JP H06147144A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- slide
- scroll
- key
- slide key
- drive shaft
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C29/00—Component parts, details or accessories of pumps or pumping installations, not provided for in groups F04C18/00 - F04C28/00
- F04C29/0042—Driving elements, brakes, couplings, transmissions specially adapted for pumps
- F04C29/005—Means for transmitting movement from the prime mover to driven parts of the pump, e.g. clutches, couplings, transmissions
- F04C29/0057—Means for transmitting movement from the prime mover to driven parts of the pump, e.g. clutches, couplings, transmissions for eccentric movement
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Rotary Pumps (AREA)
- Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】駆動軸の駆動によりスライドキーがスライド穴
内で微小に回動しても、調整直線摺動を滑らかに行い、
かつスライド穴に偏摩耗を生じることのないようにす
る。 【構成・作用】スライド穴35a、36a内で摺動する
スライドキー34の摺動面の端部は曲率rの連続した曲
面により面取りされているため、駆動軸の駆動によりス
ライドキー34がスライド穴35a、36a内で微小に
回動しても、スライドキー34がエッジ当たりをせず、
滑らかに摺動する。
内で微小に回動しても、調整直線摺動を滑らかに行い、
かつスライド穴に偏摩耗を生じることのないようにす
る。 【構成・作用】スライド穴35a、36a内で摺動する
スライドキー34の摺動面の端部は曲率rの連続した曲
面により面取りされているため、駆動軸の駆動によりス
ライドキー34がスライド穴35a、36a内で微小に
回動しても、スライドキー34がエッジ当たりをせず、
滑らかに摺動する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スクロール型圧縮機に
関し、詳しくはスライドキーの改良に関する。
関し、詳しくはスライドキーの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のスクロール型圧縮機(以下、単に
圧縮機という。)として、特開平2−176179号公
報開示のものが知られている。この圧縮機では、ハウジ
ング内に固定側板及び固定渦巻体からなる固定スクロー
ルが固定され、この固定スクロールには可動側板及び可
動渦巻体からなる可動スクロールが互いに180°位相
をずらして噛合されている。また、ハウジングには軸受
を介して駆動軸が回転自在に支承されており、この駆動
軸の大径部内端にはスライドキーが突設されているとと
もにカウンタウェイトが一体に形成されている。スライ
ドキーは駆動軸の反回転方向に傾斜したキー軸線を有
し、このスライドキーには摺動可能に駆動ブッシュが嵌
合されている。この駆動ブッシュは自転防止機構との協
働により軸受を介して可動スクロールを公転のみ可能に
支承している。
圧縮機という。)として、特開平2−176179号公
報開示のものが知られている。この圧縮機では、ハウジ
ング内に固定側板及び固定渦巻体からなる固定スクロー
ルが固定され、この固定スクロールには可動側板及び可
動渦巻体からなる可動スクロールが互いに180°位相
をずらして噛合されている。また、ハウジングには軸受
を介して駆動軸が回転自在に支承されており、この駆動
軸の大径部内端にはスライドキーが突設されているとと
もにカウンタウェイトが一体に形成されている。スライ
ドキーは駆動軸の反回転方向に傾斜したキー軸線を有
し、このスライドキーには摺動可能に駆動ブッシュが嵌
合されている。この駆動ブッシュは自転防止機構との協
働により軸受を介して可動スクロールを公転のみ可能に
支承している。
【0003】この圧縮機では、駆動軸の回転がスライド
キーを介して駆動ブッシュ及び自転防止機構により可動
スクロールの公転運動とされ、これによって固定スクロ
ールと可動スクロールとの噛合により形成される圧縮室
が順次容積を縮小させながら中心方向へ移動されるた
め、冷媒を流体吸入口から圧縮室内に吸入し、圧縮室内
の冷媒を順次圧縮して吐出室へ吐出する。
キーを介して駆動ブッシュ及び自転防止機構により可動
スクロールの公転運動とされ、これによって固定スクロ
ールと可動スクロールとの噛合により形成される圧縮室
が順次容積を縮小させながら中心方向へ移動されるた
め、冷媒を流体吸入口から圧縮室内に吸入し、圧縮室内
の冷媒を順次圧縮して吐出室へ吐出する。
【0004】このとき、カウンタウェイトは、駆動ブッ
シュが可動スクロールから受ける偏心モーメントを相殺
し、可動スクロールの動的不均衡を吸収する。また、駆
動ブッシュは、スライドキーとの嵌合によりキー軸線に
沿った限られた調整直線摺動が許容されている。すなわ
ち、駆動ブッシュは、駆動軸の駆動力により、偏心量を
増加する方向へ調整直線摺動することにより可動スクロ
ールの可動渦巻体を固定スクロールの固定渦巻体へ押し
付け、圧縮室の径方向のシールを確保している。同時
に、駆動ブッシュは、偏心量を減少する方向へも調整摺
動可能であるため、両渦巻体の相対位置関係に生じる微
差を吸収するとともに、圧縮機の停止時や異物混入等に
おける可動スクロールの逆転に起因する両渦巻体の衝突
を回避する。
シュが可動スクロールから受ける偏心モーメントを相殺
し、可動スクロールの動的不均衡を吸収する。また、駆
動ブッシュは、スライドキーとの嵌合によりキー軸線に
沿った限られた調整直線摺動が許容されている。すなわ
ち、駆動ブッシュは、駆動軸の駆動力により、偏心量を
増加する方向へ調整直線摺動することにより可動スクロ
ールの可動渦巻体を固定スクロールの固定渦巻体へ押し
付け、圧縮室の径方向のシールを確保している。同時
に、駆動ブッシュは、偏心量を減少する方向へも調整摺
動可能であるため、両渦巻体の相対位置関係に生じる微
差を吸収するとともに、圧縮機の停止時や異物混入等に
おける可動スクロールの逆転に起因する両渦巻体の衝突
を回避する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の圧
縮機では、駆動ブッシュにスライド穴を貫設し、このス
ライド穴に矩形のスライドキーを挿入することにより、
スライドキーと駆動ブッシュとの嵌合を達成せんとして
いる。この場合、スライドキーは矩形であるため、スラ
イド穴内で摺動する摺動面の端部に角部をもち、駆動軸
の駆動によりスライドキーがスライド穴内で微小に回動
すれば、スライドキーがスライド穴内でエッジ当たりを
しつつ摺動する。このため、調整直線摺動が滑らかに行
われにくいことから圧縮室のシール及び微差の吸収等に
不具合を生じるとともに、スライド穴が偏摩耗して耐久
性を損なう場合があった。
縮機では、駆動ブッシュにスライド穴を貫設し、このス
ライド穴に矩形のスライドキーを挿入することにより、
スライドキーと駆動ブッシュとの嵌合を達成せんとして
いる。この場合、スライドキーは矩形であるため、スラ
イド穴内で摺動する摺動面の端部に角部をもち、駆動軸
の駆動によりスライドキーがスライド穴内で微小に回動
すれば、スライドキーがスライド穴内でエッジ当たりを
しつつ摺動する。このため、調整直線摺動が滑らかに行
われにくいことから圧縮室のシール及び微差の吸収等に
不具合を生じるとともに、スライド穴が偏摩耗して耐久
性を損なう場合があった。
【0006】本発明は、駆動軸の駆動によりスライドキ
ーがスライド穴内で微小に回動しても、調整直線摺動を
滑らかに行い、かつスライド穴に偏摩耗を生じることの
ないようにすることを解決すべき課題とする。
ーがスライド穴内で微小に回動しても、調整直線摺動を
滑らかに行い、かつスライド穴に偏摩耗を生じることの
ないようにすることを解決すべき課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の圧縮機では、上
記課題を解決するため、固定スクロールと、該固定スク
ロールと噛合することにより圧縮室を形成する可動スク
ロールと、軸受を介して回転自在に支承された駆動軸
と、該駆動軸の大径部内端に偏心し、かつ反回転方向に
傾斜したキー軸線を有して突設されたスライドキーと、
該スライドキーに摺動可能に嵌合され、自転防止機構と
の協働により軸受を介して該可動スクロールを公転のみ
可能に支承する駆動ブッシュと、該スライドキー周りに
配設され、該可動スクロールの動的不均衡を吸収するカ
ウンタウェイトとを含み、該可動スクロールの公転運動
によって該圧縮室が冷媒ガスを吸入するとともに該冷媒
ガスの圧力を高めて吐出するスクロール型圧縮機におい
て、前記スライドキーの摺動面端部は連続した曲面によ
り面取りされているという新規な手段を講じている。
記課題を解決するため、固定スクロールと、該固定スク
ロールと噛合することにより圧縮室を形成する可動スク
ロールと、軸受を介して回転自在に支承された駆動軸
と、該駆動軸の大径部内端に偏心し、かつ反回転方向に
傾斜したキー軸線を有して突設されたスライドキーと、
該スライドキーに摺動可能に嵌合され、自転防止機構と
の協働により軸受を介して該可動スクロールを公転のみ
可能に支承する駆動ブッシュと、該スライドキー周りに
配設され、該可動スクロールの動的不均衡を吸収するカ
ウンタウェイトとを含み、該可動スクロールの公転運動
によって該圧縮室が冷媒ガスを吸入するとともに該冷媒
ガスの圧力を高めて吐出するスクロール型圧縮機におい
て、前記スライドキーの摺動面端部は連続した曲面によ
り面取りされているという新規な手段を講じている。
【0008】
【作用】本発明の圧縮機では、スライド穴内で摺動する
スライドキーの摺動面の端部は連続した曲面により面取
りされているため、駆動軸の駆動によりスライドキーが
スライド穴内で微小に回動しても、スライドキーがエッ
ジ当たりをせず、滑らかに摺動する。
スライドキーの摺動面の端部は連続した曲面により面取
りされているため、駆動軸の駆動によりスライドキーが
スライド穴内で微小に回動しても、スライドキーがエッ
ジ当たりをせず、滑らかに摺動する。
【0009】
【実施例】以下、本発明を具体化した実施例を図面を参
照しつつ説明する。この圧縮機は、図1に示すように、
固定側板21と、この固定側板21と一体に形成され外
郭を形成するシェル部22と、固定側板21の内側にイ
ンボリュート曲線等により形成された固定渦巻体23と
からなる固定スクロール2が、可動側板41と、この可
動側板41の内側にインボリュート曲線等により形成さ
れた可動渦巻体42とからなる可動スクロール4と噛合
することにより、圧縮室39を形成している。
照しつつ説明する。この圧縮機は、図1に示すように、
固定側板21と、この固定側板21と一体に形成され外
郭を形成するシェル部22と、固定側板21の内側にイ
ンボリュート曲線等により形成された固定渦巻体23と
からなる固定スクロール2が、可動側板41と、この可
動側板41の内側にインボリュート曲線等により形成さ
れた可動渦巻体42とからなる可動スクロール4と噛合
することにより、圧縮室39を形成している。
【0010】固定スクロール2のシェル部22と締結手
段により結合されたフロントハウジング30内には、軸
封装置31及び主軸受32を介し、図2に示すように、
駆動軸33がO線を軸心として回転自在に支承されてお
り、駆動軸33の大径部内端33aにはスライドキー3
4が形成されている。このスライドキー34は、中心線
Pを中心とする円柱凸部から、点Pを通り、駆動軸33
の反回転方向に傾斜したキー軸線Sと平行に二面幅を設
けることにより形成されている。また、この圧縮機の最
も特徴的な構成として、スライドキー34の互いに平行
な摺動面の端部は、図4に示すように、切削、ブラスト
処理等により曲率rの連続した曲面により面取りが行わ
れている。
段により結合されたフロントハウジング30内には、軸
封装置31及び主軸受32を介し、図2に示すように、
駆動軸33がO線を軸心として回転自在に支承されてお
り、駆動軸33の大径部内端33aにはスライドキー3
4が形成されている。このスライドキー34は、中心線
Pを中心とする円柱凸部から、点Pを通り、駆動軸33
の反回転方向に傾斜したキー軸線Sと平行に二面幅を設
けることにより形成されている。また、この圧縮機の最
も特徴的な構成として、スライドキー34の互いに平行
な摺動面の端部は、図4に示すように、切削、ブラスト
処理等により曲率rの連続した曲面により面取りが行わ
れている。
【0011】カウンタウェイト35には、駆動軸33の
大径部内端33aが調整直線摺動を許容すべく遊嵌され
る中心線Oの座ぐり35bが形成され、また図3にも示
すように、キー軸線Sに延在するスライド穴35aが貫
設され、図2に示すように、このスライド穴35aにス
ライドキー34が調整直線摺動可能に挿入されている。
大径部内端33aが調整直線摺動を許容すべく遊嵌され
る中心線Oの座ぐり35bが形成され、また図3にも示
すように、キー軸線Sに延在するスライド穴35aが貫
設され、図2に示すように、このスライド穴35aにス
ライドキー34が調整直線摺動可能に挿入されている。
【0012】駆動ブッシュ36にはカウンタウェイト3
5側に中心線Oの凹部36bが凹設され、カウンタウェ
イト35には駆動ブッシュ36側に凹部36bと係合す
る中心線Oの凸部35cが突設されている。駆動ブッシ
ュ36には、図3にも示すように、スライド穴35aと
同形のスライド穴36aが貫設され、図2に示すよう
に、このスライド穴36aにスライドキー34が調整直
線摺動可能に挿入されている。
5側に中心線Oの凹部36bが凹設され、カウンタウェ
イト35には駆動ブッシュ36側に凹部36bと係合す
る中心線Oの凸部35cが突設されている。駆動ブッシ
ュ36には、図3にも示すように、スライド穴35aと
同形のスライド穴36aが貫設され、図2に示すよう
に、このスライド穴36aにスライドキー34が調整直
線摺動可能に挿入されている。
【0013】スライド穴35a及びスライド穴36aに
挿入されたスライドキー34は突出端にサークリップ5
1が係止されている。駆動ブッシュ36は、Q線を中心
線とする円柱状に形成され、自転防止機構37との協働
により、軸受38を介して可動スクロール4を公転のみ
可能に支承している。また、図1に示すように、フロン
トハウジング30にはカウンタウェイト34の周面と対
向して冷凍回路と通じる冷媒吸入口8が貫設されてい
る。この冷媒吸入口8には、フロントハウジング30及
び自転防止機構37の一部を貫通することにより、カウ
ンタウェイト35を回避して圧縮室39と直接通じる吸
入路9が連通している。また、固定スクロール2の固定
側板21の中央部分には吐出段階の圧縮室39と連通す
る吐出口11が貫設されている。固定スクロール2には
リアハウジング10が固定されており、吐出口11は逆
止弁12を介してリアハウジング10の内部に形成され
た吐出室13と連通し、吐出室13は図示しない冷媒吐
出口で冷凍回路と連通している。
挿入されたスライドキー34は突出端にサークリップ5
1が係止されている。駆動ブッシュ36は、Q線を中心
線とする円柱状に形成され、自転防止機構37との協働
により、軸受38を介して可動スクロール4を公転のみ
可能に支承している。また、図1に示すように、フロン
トハウジング30にはカウンタウェイト34の周面と対
向して冷凍回路と通じる冷媒吸入口8が貫設されてい
る。この冷媒吸入口8には、フロントハウジング30及
び自転防止機構37の一部を貫通することにより、カウ
ンタウェイト35を回避して圧縮室39と直接通じる吸
入路9が連通している。また、固定スクロール2の固定
側板21の中央部分には吐出段階の圧縮室39と連通す
る吐出口11が貫設されている。固定スクロール2には
リアハウジング10が固定されており、吐出口11は逆
止弁12を介してリアハウジング10の内部に形成され
た吐出室13と連通し、吐出室13は図示しない冷媒吐
出口で冷凍回路と連通している。
【0014】この圧縮機では、図1に示す駆動軸33が
電磁クラッチ等を介して回転される。これにより、図2
に示すスライドキー34が軸心Oを中心として駆動さ
れ、駆動ブッシュ36が自転防止機構37との協働によ
り可動スクロール4を軸心Oを中心として偏心量Rで公
転させる。そして、図1に示す固定側板21、固定渦巻
体23、可動側板41及び可動渦巻体42により形成さ
れる圧縮室39は順次容積を縮小させながら中心方向へ
移動されるため、冷凍回路より冷媒が冷媒吸入口8から
吸入路9を経て圧縮室39に吸入される。その後、圧縮
室39の移動によって圧縮された冷媒は、逆止弁12を
押し開いて吐出口11から吐出室13へ吐出される。こ
のとき、カウンタウェイト35は、駆動ブッシュ36が
可動スクロール4から受ける偏心モーメントを相殺し、
可動スクロール4の動的不均衡を吸収する。
電磁クラッチ等を介して回転される。これにより、図2
に示すスライドキー34が軸心Oを中心として駆動さ
れ、駆動ブッシュ36が自転防止機構37との協働によ
り可動スクロール4を軸心Oを中心として偏心量Rで公
転させる。そして、図1に示す固定側板21、固定渦巻
体23、可動側板41及び可動渦巻体42により形成さ
れる圧縮室39は順次容積を縮小させながら中心方向へ
移動されるため、冷凍回路より冷媒が冷媒吸入口8から
吸入路9を経て圧縮室39に吸入される。その後、圧縮
室39の移動によって圧縮された冷媒は、逆止弁12を
押し開いて吐出口11から吐出室13へ吐出される。こ
のとき、カウンタウェイト35は、駆動ブッシュ36が
可動スクロール4から受ける偏心モーメントを相殺し、
可動スクロール4の動的不均衡を吸収する。
【0015】ここで、この圧縮機では、図3に示すよう
に、カウンタウェイト35が駆動ブッシュ36とともに
スライドキー34との嵌合により調整直線摺動される。
すなわち、カウンタウェイト35及び駆動ブッシュ36
は、スライドピン34から作用する駆動力によって偏心
量Rを増加する方向に摺動する。これにより、可動渦巻
体42は固定渦巻体22に好適に押し付けられ、十分な
シール力が得られる。
に、カウンタウェイト35が駆動ブッシュ36とともに
スライドキー34との嵌合により調整直線摺動される。
すなわち、カウンタウェイト35及び駆動ブッシュ36
は、スライドピン34から作用する駆動力によって偏心
量Rを増加する方向に摺動する。これにより、可動渦巻
体42は固定渦巻体22に好適に押し付けられ、十分な
シール力が得られる。
【0016】一方、カウンタウェイト35及び駆動ブッ
シュ36は、偏心量Rを減少する方向にも摺動可能であ
る。このため、両渦巻体23、42の相対位置関係に生
じる微差や、圧縮機の停止時や異物混入等における可動
スクロール4の逆転により、過大な荷重が駆動ブッシュ
36に作用する事態時でも、かかる微差を好適に吸収
し、両渦巻体23、42の衝突を好適に回避することが
できる。
シュ36は、偏心量Rを減少する方向にも摺動可能であ
る。このため、両渦巻体23、42の相対位置関係に生
じる微差や、圧縮機の停止時や異物混入等における可動
スクロール4の逆転により、過大な荷重が駆動ブッシュ
36に作用する事態時でも、かかる微差を好適に吸収
し、両渦巻体23、42の衝突を好適に回避することが
できる。
【0017】このとき、この圧縮機では、スライド穴3
5a、36a内で摺動するスライドキー34の摺動面の
端部は曲率rで面取りされているため、図4に示すよう
に、駆動軸33の駆動によりスライドキー34がスライ
ド穴35a、36a内で微小に回動しても、スライドキ
ー34がエッジ当たりをせず、滑らかに摺動する。この
ため、調整直線摺動が滑らかに行われることから圧縮室
39のシール及び微差の吸収等を好適に行い、かつスラ
イド穴35a、36aの偏摩耗を有効に防止して優れた
耐久性を発揮することができる。
5a、36a内で摺動するスライドキー34の摺動面の
端部は曲率rで面取りされているため、図4に示すよう
に、駆動軸33の駆動によりスライドキー34がスライ
ド穴35a、36a内で微小に回動しても、スライドキ
ー34がエッジ当たりをせず、滑らかに摺動する。この
ため、調整直線摺動が滑らかに行われることから圧縮室
39のシール及び微差の吸収等を好適に行い、かつスラ
イド穴35a、36aの偏摩耗を有効に防止して優れた
耐久性を発揮することができる。
【0018】これに対し、図5に示すように、従来の如
くスライドキー34の摺動面の端部を面取りすることを
しない圧縮機では、スライド穴35a、36a内で摺動
する摺動面の端部に角部Eが生じ、スライドキー34の
回動によりスライドキー34がエッジ当たりをする。こ
のため、調整直線摺動が滑らかに行われず、かつスライ
ド穴35a、36aに偏摩耗が生じやすかった。
くスライドキー34の摺動面の端部を面取りすることを
しない圧縮機では、スライド穴35a、36a内で摺動
する摺動面の端部に角部Eが生じ、スライドキー34の
回動によりスライドキー34がエッジ当たりをする。こ
のため、調整直線摺動が滑らかに行われず、かつスライ
ド穴35a、36aに偏摩耗が生じやすかった。
【0019】したがって、この圧縮機では、比較的簡易
な手段により、好適なシールにより優れた圧縮効率を発
揮するとともに、微差の吸収及びスライド穴35a、3
6aの偏摩耗の防止等により優れた耐久性を発揮するこ
とができる。
な手段により、好適なシールにより優れた圧縮効率を発
揮するとともに、微差の吸収及びスライド穴35a、3
6aの偏摩耗の防止等により優れた耐久性を発揮するこ
とができる。
【0020】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の圧縮機で
は、特許請求の範囲記載の構成を採用しているため、駆
動軸の駆動によりスライドキーがスライド穴内で微小に
回動しても、調整直線摺動を滑らかに行い、かつスライ
ド穴の偏摩耗を有効に防止することができる。
は、特許請求の範囲記載の構成を採用しているため、駆
動軸の駆動によりスライドキーがスライド穴内で微小に
回動しても、調整直線摺動を滑らかに行い、かつスライ
ド穴の偏摩耗を有効に防止することができる。
【0021】したがって、この圧縮機では、比較的簡易
な手段により、好適なシールにより優れた圧縮効率を発
揮するとともに、微差の吸収及びスライド穴の偏摩耗の
防止等により優れた耐久性を発揮することができる。
な手段により、好適なシールにより優れた圧縮効率を発
揮するとともに、微差の吸収及びスライド穴の偏摩耗の
防止等により優れた耐久性を発揮することができる。
【図1】実施例の圧縮機の縦断面図である。
【図2】実施例の圧縮機における要部断面図である。
【図3】実施例の圧縮機における要部に係り、図2のA
−A矢視断面図である。
−A矢視断面図である。
【図4】実施例の圧縮機における要部拡大断面図であ
る。
る。
【図5】比較例の圧縮機における要部拡大断面図であ
る。
る。
2…固定スクロール 4…可動スクロール 39…
圧縮室 32…主軸受 34…スライドキー 33…
駆動軸 33a…大径部内端 S…キー軸線 37…
自転防止機構 36…駆動ブッシュ 35…カウンタウェイト 36a…スライド穴
圧縮室 32…主軸受 34…スライドキー 33…
駆動軸 33a…大径部内端 S…キー軸線 37…
自転防止機構 36…駆動ブッシュ 35…カウンタウェイト 36a…スライド穴
フロントページの続き (72)発明者 清水 出 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内
Claims (1)
- 【請求項1】固定スクロールと、該固定スクロールと噛
合することにより圧縮室を形成する可動スクロールと、
軸受を介して回転自在に支承された駆動軸と、該駆動軸
の大径部内端に偏心し、かつ反回転方向に傾斜したキー
軸線を有して突設されたスライドキーと、該スライドキ
ーに摺動可能に嵌合され、自転防止機構との協働により
軸受を介して該可動スクロールを公転のみ可能に支承す
る駆動ブッシュと、該スライドキー周りに配設され、該
可動スクロールの動的不均衡を吸収するカウンタウェイ
トとを含み、該可動スクロールの公転運動によって該圧
縮室が冷媒ガスを吸入するとともに該冷媒ガスの圧力を
高めて吐出するスクロール型圧縮機において、前記スラ
イドキーの摺動面端部は連続した曲面により面取りされ
ていることを特徴とするスクロール型圧縮機。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4303476A JPH06147144A (ja) | 1992-11-13 | 1992-11-13 | スクロール型圧縮機 |
KR1019930024012A KR0125292B1 (ko) | 1992-11-13 | 1993-11-12 | 스크롤형 압축기 |
DE4338865A DE4338865C2 (de) | 1992-11-13 | 1993-11-13 | Spiralverdichter mit Gegengewicht |
US08/152,985 US5362218A (en) | 1992-11-13 | 1993-11-15 | Scroll type compressor with counterweight |
TW084211496U TW317320U (en) | 1992-11-13 | 1993-11-16 | Scroll compressor |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4303476A JPH06147144A (ja) | 1992-11-13 | 1992-11-13 | スクロール型圧縮機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06147144A true JPH06147144A (ja) | 1994-05-27 |
Family
ID=17921418
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4303476A Pending JPH06147144A (ja) | 1992-11-13 | 1992-11-13 | スクロール型圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06147144A (ja) |
-
1992
- 1992-11-13 JP JP4303476A patent/JPH06147144A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3106737B2 (ja) | スクロール型圧縮機 | |
JPH0372839B2 (ja) | ||
JPH07324689A (ja) | スクロール型流体機械 | |
JP2522213B2 (ja) | 圧縮機 | |
JPH09209946A (ja) | スクロール圧縮機 | |
JP2674991B2 (ja) | スクロール圧縮機 | |
JPH05272472A (ja) | スクロール圧縮機 | |
JP2000249086A (ja) | スクロール型圧縮機 | |
JP3111707B2 (ja) | スクロール型圧縮機 | |
JPH08319958A (ja) | スクロール型流体装置 | |
KR20030074915A (ko) | 스크롤 압축기의 역회전 방지장치 | |
JPH01273890A (ja) | スクロール型圧縮機 | |
KR19990072158A (ko) | 스러스트면을가진스크롤엘레멘트 | |
JPH06147144A (ja) | スクロール型圧縮機 | |
JPH08151983A (ja) | スクロール圧縮機 | |
KR0125292B1 (ko) | 스크롤형 압축기 | |
JP3106739B2 (ja) | スクロール型圧縮機 | |
JP2546073B2 (ja) | スクロール型圧縮機 | |
JPH10205463A (ja) | スクロール型流体機械 | |
JP3139655B2 (ja) | スクロール型圧縮機 | |
JP3106743B2 (ja) | スクロール型圧縮機 | |
JPH0584393B2 (ja) | ||
JP3074980B2 (ja) | スクロール型圧縮機 | |
JP2740736B2 (ja) | 圧縮機 | |
JPH0436083A (ja) | スクロール形流体機械 |