JPH0614710Y2 - 自加熱式容器 - Google Patents

自加熱式容器

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JPH0614710Y2
JPH0614710Y2 JP1988160720U JP16072088U JPH0614710Y2 JP H0614710 Y2 JPH0614710 Y2 JP H0614710Y2 JP 1988160720 U JP1988160720 U JP 1988160720U JP 16072088 U JP16072088 U JP 16072088U JP H0614710 Y2 JPH0614710 Y2 JP H0614710Y2
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JP
Japan
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heater
container
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lid
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JP1988160720U
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賀彦 川田
浩之 中野
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昭和プロダクツ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、酒、コーヒー等を密封しており、かつ外部
から熱を加えることなく内容物を加熱しうる加熱容器に
関する。
従来の技術 この種自加熱式容器として、第7図に示すものが知られ
ている。第7図において、自加熱式容器は、紙を主体と
する複合材からなる円筒胴(1)と、円筒胴(1)の両端に固
定された金属製頂蓋(2)および同底蓋(3)と、円筒胴(1)
内下部に配置されて円筒胴(1)と固定された垂直断面略
逆U字形金属製加熱器(4)と、加熱器(4)内に収納されか
つ水(5)を密封した水密封袋(6)および生石灰(7)とより
なり、胴内における加熱器(4)を除いた部分が被加熱物
収納室となされたものである。頂蓋(2)は巻締めによっ
て円筒胴(1)に固定されている。頂蓋(2)には、その周縁
寄りの部分に全周にわたってスコア線(図示略)が形成
され、このスコア線に囲まれた部分が除去部(8)とさ
れ、この除去部(8)に引張りタブ(9)が取付けられてい
る。底蓋(3)は巻締めによって円筒胴(1)に固定されてい
る。
加熱器(4)は、その周壁下端部のフランジ(4a)が底蓋(3)
とともに円筒胴(1)の下端に巻締められることによって
固定されている。そして、底蓋(3)によって加熱器(4)の
下端開口が閉鎖されている。底蓋(3)の上面を覆うよう
に、水(5)および生石灰(7)の洩れを防止するシート状漏
洩防止部材(10)が配置されている。底蓋(3)にはピン挿
入孔(11)およびガス抜き孔(12)が形成されており、両孔
(11)(12)がそれぞれシート状閉鎖部材(13)で閉鎖されて
いる。
このような自加熱式容器において内部に密封されている
酒、コーヒー等の被加熱液体(L)の加熱は第8図に示す
ようにして行われる。すなわち、まず容器を上下逆向き
にして底蓋(3)を上側に向けた後、閉鎖部材(13)を剥が
し、ピン(15)をピン挿入孔(11)から加熱器(4)内に挿入
し、水密封袋(6)を突き破って水(5)を流出させる。その
後、ピン(15)を引き抜くとともに、容器を再び上下逆向
きにする。すると、水(5)と生石灰(7)とが接触して発熱
反応を起こし、この熱が加熱器(4)の壁を介して液体(L)
に伝わり、液体(L)が加熱される。
従来、上記自加熱式容器における加熱器(4)は、肉厚
0.75mm程度の金属板で形成されていた。
考案が解決しようとする課題 しかしながら、従来の自加熱式容器には次のような問題
があった。すなわち、ピン(15)をピン挿入孔(11)から加
熱器(4)内に挿入し、水密封袋(6)を突き破った後、容器
を再び上下逆向きにしなかった場合、すなわち第8図に
示す状態のままで放置した場合、被加熱物収納室内の圧
力、特に液体(L)の上方の空間(S)に存在する空気が加熱
されて膨脹し、その結果被加熱物収納室内の圧力上昇し
てこの圧力が円筒胴(1)に加わり、円筒胴(1)が円周方向
外方に変形し(第8図鎖線参照)、巻締め部での巻締め
力が弱くなる。また、ひどい場合には、巻締めが外れ
る。その結果、液体(L)が洩れることがある。
この考案の目的は、上記問題を解決した自加熱式容器を
提供することにある。
課題を解決するための手段 この考案による自加熱式容器は、紙、紙を主体とする複
合材、プラスチック、プラスチックを主体とする複合材
のうちの1種からなる胴と、胴の両端に固定された金属
製頂蓋および底蓋と、有蓋筒状でかつ胴内下部に配置さ
れるとともに、周壁下端部で胴に固定された金属製加熱
器と、加熱器内に互いに離隔して収納され、かつ互い
に、接触して発熱反応を起こす2つの物質とよりなり、
胴内における加熱器を除いた部分が被加熱物収納室とな
された自加熱式容器において、加熱器の周壁の肉厚が
0.03〜0.5mmとなされ、加熱器の周壁に複数の縦
皺が形成されているものである。
作用 加熱器の周壁の肉厚が0.03〜0.5mmとなされ、加
熱器の周壁に複数の縦皺が形成されていれば、被加熱物
収納室内の圧力が上昇したさいに、加熱器の周壁の縦皺
が加熱器の変形の開始部となり、加熱器は周壁における
縦皺の部分から変形を開始して全体として収縮する。し
たがって、水と生石灰のように互いに接触して発熱反応
を起こす2物質を接触させた後、容器を再び上下逆向き
にせず、液体の上方に存在する空気が加熱されて膨脹
し、被加熱物収納室内の圧力が上昇したとしても、加熱
器が収縮するように変形するので、上記圧力上昇が吸収
され、円筒胴の変形が防止される。
実施例 以下、この考案の実施例を、図面を参照して説明する。
以下の説明において、第7図および第8図に示すものと
同一物および同一部分には同一符号を付して説明を省略
するとともに、第1図〜第6図を通じて同一物および同
一部分には同一符号を付す。
第1図において、加熱器(20)は、有蓋テーパ円筒状で、
上方に向かって細くなっている。加熱器(20)の周壁(20
a)には、複数の縦皺(21)が形成されている。この縦皺(2
1)は、被加熱物収納室内の圧力が上昇したさいに、加熱
器が収縮するように変形するための開始部となるもので
ある。また、加熱器(20)の周壁(20a)下端には外方突出
フランジ(20b)が一体的に設けられ、フランジ(20b)の周
縁部が円筒胴(1)の下端部および底蓋(3)の周縁部ととも
に巻締められることによって円筒胴(1)に固定されてい
る。この加熱器(20)は、肉厚0.03〜0.5mmの金属
板で形成されている。0.03mm未満では加熱器が破断
するおそれがあり、0.5mmを越えると縦皺(21)が形成
されていても被加熱物収納室内の圧力が上昇したさいに
加熱器(20)が変形しにくくなるからである。
この加熱器(20)を備えた自加熱式容器では、第7図に示
すものと同様にして、密封された被加熱液体(L)が加熱
される。水密封袋(6)を突き破った後、容器を再び上下
逆向きにせず、液体(L)の上方の空間(S)に存在する空気
が加熱されて膨脹し、被加熱物収納室内の圧力が高くな
ると、加熱器(20)の周壁(20a)の縦皺(21)が変形の開始
部となり、その存在により加熱器(20)が収縮するように
変形する(第1図鎖線参照)。したがって、上記圧力上
昇が吸収され、上記圧力により円筒胴(1)が円周方向外
方に変形して巻締め部での巻締め力が弱くなるのが防止
される。
底蓋(3)には、第2図に示すように、下方膨出部(22)が
形成されることもある。
第3図〜第5図には、この考案のさらに他の実施例が示
されている。第3図〜第5図において、底蓋(3)が下方
に膨出させられて変形用下方膨出部(25)が形成されてい
る。加熱器(26)の周壁(26a)には、複数の縦皺(27)が形
成されている。また、加熱器(26)の周壁(26a)内周面の
高さの中央部には、段部(26c)が形成されている。
加熱器(26)内の段部(26c)よりも下方の部分には水密封
容器(28)が収納され、この容器(28)内に水(5)が入れら
れている。水密封容器(28)は、下方に開口した本体(29)
と、本体(29)の下端開口を閉鎖する蓋(30)とよりなる。
本体(29)の底(29a)における周縁部を除いた中央部に
は、孔(31)があけられている。この孔(31)は、底(29a)
の上面に接着されたアルミニウム箔、はり合せアルミニ
ウム箔、プラスチックフィルム、紙と合成樹脂との積層
体等からなる閉鎖シート(32)で塞がれている。また、本
体(29)の底(29a)の下方における孔(31)と対応する部分
には、上端に先端の尖った複数の上方突起(34)が設けら
れた垂直棒状のシート破断部材(33)が配置されている。
シート破断部材(33)は、横断面十字状である。また、シ
ート破断部材(33)は、周方向に所定間隔をおいて設けら
れた複数の連結部材(35)によって底(29a)における孔(3
1)のまわりの部分に連結されている。蓋(30)は、その周
縁部が本体(29)の下端開口周縁に設けられたフランジ(2
9b)の下面に接合されており、その中央部が下方に膨出
させられている。この下方膨出部を(30a)で示す。本体
(29)および蓋(30)は、それぞれ合成樹脂から一体成形さ
れたものである。このような水密封容器(28)は、本体(2
9)の底(29a)上面の周縁部が段部(26b)に当接し、フラン
ジ(29b)が加熱器(26)の周壁(26a)下端のフランジ(26b)
下面に当接するように加熱器(26)内に入れられ、容器本
体(29)のフランジ(29b)および蓋(30)の周縁が、底蓋(3)
とフランジ(26b)との間に介在させられている。また、
加熱器(26)の段部(26c)よりも上方の部分に生石灰(7)が
入れられている。
このような構成において、自加熱式容器内に密封されて
いる酒、コーヒー等の被加熱液体(L)を加熱する場合に
は、まず上下逆向きにして底蓋(3)を上側に向けた後、
底蓋(3)の膨出部(25)を第5図下方に押してこれを変形
させ、水密封容器(28)の蓋(30)の膨出部(30a)も第5図
下方に変形させて、これにより垂直棒状シート破断部材
(33)を第5図下方に移動させる。すると、連結部材(35)
が変形して破断部材(33)が第5図下方に移動し、すべて
の突起(34)の先端が閉鎖シート(32)に当たり、突起(34)
によって閉鎖シート(32)が一度に破られ、水(5)が孔(3
1)を通って生石灰(7)側に速やかに流入し、両者が発熱
反応を起こす。その結果生じる熱によって液体(L)が加
熱される。このとき、底蓋(3)に貼着された閉鎖部材(1
3)を剥しておき、加熱されて膨脹した空気がガス抜き孔
(12)を通って外部に逃げるようにしておく、閉鎖シート
(32)が突き破った後、容器を再び上下逆向きにせず、液
体(L)の上方の空間(S)に存在する空気が加熱されて膨脹
し、被加熱物収納室内の圧力が高くなると、加熱器(26)
の周壁(26a)の縦皺(27)が変形の開始部となり、その存
在により加熱器(26)および水密封容器(28)が、または加
熱器(26)だけが収縮するように変形する。したがって、
上記圧力上昇が吸収され、上記圧力により円周胴(1)が
円周方向外方に変形して巻締め部での巻締め力が弱くな
るのが防止される。
第3図〜第5図に示す自加熱式容器において、水密封容
器としては、第6図に示すものを用いてもよい。第6図
において、水密封容器(36)における本体(29)の底(29a)
の下方における孔(31)と対応する部分には、上面に先端
の尖った複数の上方突起(38)が設けられたリング状の閉
鎖シート破断部材(37)が配置されている。閉鎖シート破
断部材(37)には、後述する垂直棒状部材(41)の上端を受
ける受座(39)が設けられている。また、閉鎖シート破断
部材(37)は、周方向に所定間隔をおいて設けられた複数
の連結部材(40)によって底(29a)における孔(31)のまわ
りの部分に連結されている。蓋(30)の上面中央部には、
上方に突出した垂直棒状部材(41)が一体的に設けられて
いる。垂直棒状部材(41)の上端は閉鎖シート破断部材(3
7)の若干下方に位置させられている。
このような構成において、自加熱式容器内に密封されて
いる酒、コーヒー等の被加熱液体(L)を加熱する場合に
は、第3図〜第5図に示すものとほぼ同様にして行われ
る。すなわち、底蓋(3)の膨出部(25)を押して垂直棒状
部材(41)を移動させ、その先端を閉鎖シート破断部材(3
7)の受座(39)に当接させて部材(37)を押す。すると、連
結部材(40)が変形して破断部材(37)が移動し、すべての
突起(38)の先端が閉鎖シート(32)に当たり、突起(38)に
よって閉鎖シート(32)が一度に破られ、水(5)が孔(31)
を通って生石灰(7)側に速やかに流入し、両者が発熱反
応を起こす。その結果生じる熱によって液体(L)が加熱
される。
考案の効果 この考案の自加熱式容器によれば、上述のようにして、
水と生石灰のように互いに接触して発熱反応を起こす2
物質を接触させた後、容器を再び上下逆向きにせず、液
体の上方に存在する空気が加熱されて膨脹し、被加熱物
収納室内の圧力が上昇したとしても、加熱器が収縮変形
するので、上記圧力上昇が吸収され、円筒胴の変形が防
止される。したがって、巻締め部が緩んだり、巻締めが
外れたりすることにより、内容物が漏洩するのが防止さ
れる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例を示す垂直縦断面図、第2図
は底蓋の変形例を示す部分垂直縦断面図、第3図〜第5
図はこの考案の他の実施例を示し、第3図は垂直縦断面
図、第4図は水密封容器の一部切欠き斜視図、第5図は
内容物を加熱する状態の部分垂直縦断面図、第6図は水
密封容器の変形例を示す一部切欠き斜視図、第7図は従
来の自加熱式容器の垂直縦断面図、第8図は従来の自加
熱式容器で内容物を加熱する状態の部分垂直縦断面図で
ある。 (1)……円筒胴、(2)……頂蓋、(3)……底蓋、(20)(26)
……加熱器、(20a)(26a)……周壁、(21)(27)……縦皺。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙、紙を主体とする複合材、プラスチッ
    ク、プラスチックを主体とする複合材のうちの1種から
    なる胴と、胴の両端に固定された金属製頂蓋および底蓋
    と、有蓋筒状でかつ胴内下部に配置されるとともに、周
    壁下端部で胴に固定された金属製加熱器と、加熱器内に
    互いに離隔して収納され、かつ互いに接触して発熱反応
    を起こす2つの物質とよりなり、胴内における加熱器を
    除いた部分が被加熱物収納室となされた自加熱式容器に
    おいて、加熱器の周壁の肉厚が0.03〜0.5mmとな
    され、加熱器の周壁に複数の縦皺が形成されている自加
    熱式容器。
JP1988160720U 1988-12-09 1988-12-09 自加熱式容器 Expired - Lifetime JPH0614710Y2 (ja)

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JP1988160720U JPH0614710Y2 (ja) 1988-12-09 1988-12-09 自加熱式容器

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JP1988160720U JPH0614710Y2 (ja) 1988-12-09 1988-12-09 自加熱式容器

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JPH0282237U JPH0282237U (ja) 1990-06-26
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JP1988160720U Expired - Lifetime JPH0614710Y2 (ja) 1988-12-09 1988-12-09 自加熱式容器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59162827U (ja) * 1983-04-15 1984-10-31 上田石灰製造株式会社 加温飲食物
JPS6417989U (ja) * 1987-07-23 1989-01-30

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JPH0282237U (ja) 1990-06-26

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