JPH06147075A - エンジンの点火時期制御方法 - Google Patents
エンジンの点火時期制御方法Info
- Publication number
- JPH06147075A JPH06147075A JP33096892A JP33096892A JPH06147075A JP H06147075 A JPH06147075 A JP H06147075A JP 33096892 A JP33096892 A JP 33096892A JP 33096892 A JP33096892 A JP 33096892A JP H06147075 A JPH06147075 A JP H06147075A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ignition timing
- engine
- time
- pressure
- signal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 吸入管圧力ー回転速度ー点火時期の三次元マ
ップに基く点火時期制御をエンジンの過渡運転時におい
ても適正に行なわせる。 【構成】 圧力センサ４によって検知した吸入管圧力を
正弦パルス信号Ａの形でマイクロコンピュータ７に入力
し、位置センサ５がクランク角信号Ｂを発したときこれ
より遅れた時点における圧力信号値が平均値となること
を利用し、エンジン１の運転状態に応じて設定した遅れ
時間後の圧力信号値によって点火時期を決定し点火栓９
に点火信号Ｃを送る。
ップに基く点火時期制御をエンジンの過渡運転時におい
ても適正に行なわせる。 【構成】 圧力センサ４によって検知した吸入管圧力を
正弦パルス信号Ａの形でマイクロコンピュータ７に入力
し、位置センサ５がクランク角信号Ｂを発したときこれ
より遅れた時点における圧力信号値が平均値となること
を利用し、エンジン１の運転状態に応じて設定した遅れ
時間後の圧力信号値によって点火時期を決定し点火栓９
に点火信号Ｃを送る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は吸入管圧力ー回転速度ー
点火時期の三次元マップに基いてエンジンの点火時期を
制御する方法に関するものである。
点火時期の三次元マップに基いてエンジンの点火時期を
制御する方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】エンジンの点火時期を電子制御するにあ
たり、エンジンの吸入管圧力と回転速度とを検知して適
正点火時期を求める三次元マップによる点火時期制御シ
ステムは特開昭４７ー１５５２５号公報などによって周
知である。
たり、エンジンの吸入管圧力と回転速度とを検知して適
正点火時期を求める三次元マップによる点火時期制御シ
ステムは特開昭４７ー１５５２５号公報などによって周
知である。
【０００３】このようなシステムにおいて、吸入管圧力
に応じて圧力センサが発生する電気信号は、そのままで
はエンジン回転に同期した脈動があるのでハード・フィ
ルタおよびソフト・フィルタの両方を用いて時定数をも
たせることにより平均化している。
に応じて圧力センサが発生する電気信号は、そのままで
はエンジン回転に同期した脈動があるのでハード・フィ
ルタおよびソフト・フィルタの両方を用いて時定数をも
たせることにより平均化している。
【０００４】この場合、吸入管圧力と回転速度とが変化
しない一定の定常状態でエンジンが運転されていれば、
圧力信号の時定数による遅れは点火時期の応答性に影響
を与えないため問題はないが、自動車エンジンのように
運転状態、従って吸入管圧力と回転速度とが絶えず変化
する場合には過渡運転時に圧力信号の時定数による遅れ
が応答性に影響を与え、目標の点火時期に対する応答性
が悪くなって最適な点火時期制御を行なうことができな
い、という問題を生じる。
しない一定の定常状態でエンジンが運転されていれば、
圧力信号の時定数による遅れは点火時期の応答性に影響
を与えないため問題はないが、自動車エンジンのように
運転状態、従って吸入管圧力と回転速度とが絶えず変化
する場合には過渡運転時に圧力信号の時定数による遅れ
が応答性に影響を与え、目標の点火時期に対する応答性
が悪くなって最適な点火時期制御を行なうことができな
い、という問題を生じる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、吸入管圧力ー回転速度ー点火時期の三次元
マップに基いて点火時期を制御するにあたり、圧力信号
のエンジン回転に同期した脈動を時定数をもたせること
により平均化して点火時期を決定する、という手段では
吸入管圧力と回転速度とが常に変化するエンジンの場合
応答性が悪くなって最適点火時期制御を行なうことがで
きず、そのため点火時期制御の目的である排気中の汚染
物質低減、エンジンの出力向上、燃料の経済性向上など
を達成することができない、という点である。
する課題は、吸入管圧力ー回転速度ー点火時期の三次元
マップに基いて点火時期を制御するにあたり、圧力信号
のエンジン回転に同期した脈動を時定数をもたせること
により平均化して点火時期を決定する、という手段では
吸入管圧力と回転速度とが常に変化するエンジンの場合
応答性が悪くなって最適点火時期制御を行なうことがで
きず、そのため点火時期制御の目的である排気中の汚染
物質低減、エンジンの出力向上、燃料の経済性向上など
を達成することができない、という点である。
【０００６】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は吸入管圧力ー回転速度ー点火時期の三次元
マップに基いて点火時期を制御するにあたり、クランク
軸の所定回転位置毎にクランク角信号を発生させ、この
クランク角信号発生時点からエンジン運転状態に応じて
或る時間遅れた時点における吸入管の圧力信号値によっ
て点火時期を決定させることとした。
に、本発明は吸入管圧力ー回転速度ー点火時期の三次元
マップに基いて点火時期を制御するにあたり、クランク
軸の所定回転位置毎にクランク角信号を発生させ、この
クランク角信号発生時点からエンジン運転状態に応じて
或る時間遅れた時点における吸入管の圧力信号値によっ
て点火時期を決定させることとした。
【０００７】吸入管圧力は絞り弁下流に設置した圧力セ
ンサが吸気負圧に応じて発生する電気信号によって測定
する、という周知の手段によって検出される。この吸入
管圧力はエンジンの回転速度に同期した周波数で脈動
し、制御システムではその平均値のみが必要であるので
この脈動をフィルタリングして平均値に対応した電気信
号を出力するようにしているのも周知の手段である。
ンサが吸気負圧に応じて発生する電気信号によって測定
する、という周知の手段によって検出される。この吸入
管圧力はエンジンの回転速度に同期した周波数で脈動
し、制御システムではその平均値のみが必要であるので
この脈動をフィルタリングして平均値に対応した電気信
号を出力するようにしているのも周知の手段である。
【０００８】一方、エンジンの回転速度は点火時期の基
本情報を得るために、クランク軸または吸排気弁やディ
ストリビュータ駆動用のカム軸に位置センサを取付け、
パルス信号またはオン・オフ信号からなる電気信号によ
ってクランク軸角度位置を直接或いは間接に測定する、
という周知の手段によって検出される。
本情報を得るために、クランク軸または吸排気弁やディ
ストリビュータ駆動用のカム軸に位置センサを取付け、
パルス信号またはオン・オフ信号からなる電気信号によ
ってクランク軸角度位置を直接或いは間接に測定する、
という周知の手段によって検出される。
【０００９】エンジンが一定の定常状態で運転され、従
って吸入管圧力と回転速度とが一定であればフィルタリ
ングにより時定数をもたせて平均値を求めることによる
圧力信号の遅れは一定であり、点火時期決定を行なわせ
るのに問題を生じないが、これらが常に変化している場
合はクランク角信号の出力時点に対する平均値に対応し
た電気信号である圧力信号の出力時点の遅れが一定とな
らず、そのために最適の点火時期制御ができなくなる。
って吸入管圧力と回転速度とが一定であればフィルタリ
ングにより時定数をもたせて平均値を求めることによる
圧力信号の遅れは一定であり、点火時期決定を行なわせ
るのに問題を生じないが、これらが常に変化している場
合はクランク角信号の出力時点に対する平均値に対応し
た電気信号である圧力信号の出力時点の遅れが一定とな
らず、そのために最適の点火時期制御ができなくなる。
【００１０】本発明は吸入管の圧力信号を脈動波形のま
ま出力させ、その一周期毎または短かい複数周期毎の平
均値となる時点を前記の手段によって検出されたクラン
ク角信号によって求めることとした。
ま出力させ、その一周期毎または短かい複数周期毎の平
均値となる時点を前記の手段によって検出されたクラン
ク角信号によって求めることとした。
【００１１】即ち、図２を参照して圧力信号がＡのよう
な正弦パルス信号で出力され、クランク角信号がＢのよ
うなオン・オフ信号で出力されているものとする。圧力
信号Ａはエンジンの回転速度に同期しており、平均値Ｐ
Ａになるときのクランク軸角度位置は位置センサがクラ
ンク角位置を検出して出力したときの角度位置からある
角度だけ遅れた時点である。この遅れの角度または時間
Ｄ１，Ｄ２，Ｄ３…は、エンジンの回転速度と負荷とに
よって吸入管圧力の脈動のタイミングとクランク軸角度
位置とのずれが変化するために変動する。
な正弦パルス信号で出力され、クランク角信号がＢのよ
うなオン・オフ信号で出力されているものとする。圧力
信号Ａはエンジンの回転速度に同期しており、平均値Ｐ
Ａになるときのクランク軸角度位置は位置センサがクラ
ンク角位置を検出して出力したときの角度位置からある
角度だけ遅れた時点である。この遅れの角度または時間
Ｄ１，Ｄ２，Ｄ３…は、エンジンの回転速度と負荷とに
よって吸入管圧力の脈動のタイミングとクランク軸角度
位置とのずれが変化するために変動する。
【００１２】従って、本発明では吸入管圧力ー回転速度
ー点火時期の三次元マップに加えて、エンジン負荷ー回
転速度ー遅れ時間の三次元マップをマイクロコンピュー
タに記憶させておき、クランク角信号Ｂが出力されたと
きの回転速度および負荷の状態によって遅れ時間を読み
出し、この時間経過後の圧力信号値によって点火時期を
決定させることとした。
ー点火時期の三次元マップに加えて、エンジン負荷ー回
転速度ー遅れ時間の三次元マップをマイクロコンピュー
タに記憶させておき、クランク角信号Ｂが出力されたと
きの回転速度および負荷の状態によって遅れ時間を読み
出し、この時間経過後の圧力信号値によって点火時期を
決定させることとした。
【００１３】即ち、クランク軸の角度位置を基準としこ
れよりエンジン運転状態に応じた或る時間後に圧力信号
が平均値となることを利用するものであり、遅れ時間と
エンジン負荷、回転速度との三次元マップをマイクロコ
ンピュータに記憶させておくことにより過渡運転時の応
答遅れが解消されるのである。
れよりエンジン運転状態に応じた或る時間後に圧力信号
が平均値となることを利用するものであり、遅れ時間と
エンジン負荷、回転速度との三次元マップをマイクロコ
ンピュータに記憶させておくことにより過渡運転時の応
答遅れが解消されるのである。
【００１４】これにより、フィルタリングのためのソフ
トデータをマイクロコンピュータに記憶させて圧力信号
を平均化する場合のように吸入管圧力や回転速度が変化
する過渡運転時に応答が遅れ、その間適正な点火時期制
御ができない、という不都合がなくなる。
トデータをマイクロコンピュータに記憶させて圧力信号
を平均化する場合のように吸入管圧力や回転速度が変化
する過渡運転時に応答が遅れ、その間適正な点火時期制
御ができない、という不都合がなくなる。
【００１５】
【実施例】図１を参照して本発明の実施例を説明する
と、１はエンジン、２は吸入管、３は絞り弁、４は絞り
弁３の下流に発生する吸入管圧力を検知する圧力セン
サ、５はクランク軸の角度位置を検知する位置センサ、
６はディストリビュータ、７はマイクロコンピュータで
ある。
と、１はエンジン、２は吸入管、３は絞り弁、４は絞り
弁３の下流に発生する吸入管圧力を検知する圧力セン
サ、５はクランク軸の角度位置を検知する位置センサ、
６はディストリビュータ、７はマイクロコンピュータで
ある。
【００１６】マイクロコンピュータ７のＲＯＭには吸入
管圧力ー回転速度ー点火時期、およびエンジン負荷ー回
転速度ー遅れ時間の二つの三次元マップが記憶させてあ
る。
管圧力ー回転速度ー点火時期、およびエンジン負荷ー回
転速度ー遅れ時間の二つの三次元マップが記憶させてあ
る。
【００１７】圧力センサ４が検知した吸入管圧力は正弦
パルス信号Ａとなってそのままマイクロコンピュータ７
に入力され、位置センサ５が検知したクランク軸角度位
置はオン・オフ信号Ｂとなってマイクロコンピュータ７
に入力されこれらの信号に基いて三次元マップの点火時
期を続出して点火信号Ｃを出力トランジスタ８、ディス
トリビュータ６を経て点火栓９に送るものである。
パルス信号Ａとなってそのままマイクロコンピュータ７
に入力され、位置センサ５が検知したクランク軸角度位
置はオン・オフ信号Ｂとなってマイクロコンピュータ７
に入力されこれらの信号に基いて三次元マップの点火時
期を続出して点火信号Ｃを出力トランジスタ８、ディス
トリビュータ６を経て点火栓９に送るものである。
【００１８】
【発明の効果】本発明によると、クランク角信号発生時
点から吸入管圧力信号が平均値となる時点までの遅れを
エンジン運転状態によって判断させ点火時期を決定させ
ているので、過渡運転時における吸入管圧力データの遅
れがなくなり高い応答性で点火時期を常に最適に制御す
ることができる。
点から吸入管圧力信号が平均値となる時点までの遅れを
エンジン運転状態によって判断させ点火時期を決定させ
ているので、過渡運転時における吸入管圧力データの遅
れがなくなり高い応答性で点火時期を常に最適に制御す
ることができる。
【図１】本発明の実施例を示す配置図。
【図２】圧力信号とクランク角信号との関係を説明する
図。
図。
１ エンジン， ２ 吸入管， ４ 圧力センサ， ５
位置センサ， ７マイクロコンピュータ， ９ 点火
栓，
位置センサ， ７マイクロコンピュータ， ９ 点火
栓，
Claims (2)
- 【請求項１】 吸入管圧力ー回転速度ー点火時期の三次
元マップに基いて点火時期を制御するにあたり、クラン
ク軸の所定回転位置毎にクランク角信号を発生させ、こ
のクランク角信号発生時点からエンジン運転状態に応じ
て或る時間遅れた時点における吸入管の圧力信号値によ
って点火時期を決定させることを特徴とするエンジンの
点火時期制御方法。 - 【請求項２】 エンジン負荷ー回転速度ー遅れ時間の三
次元マップに基いて遅れ時間を求め、クランク角信号発
生からこの遅れ時間経過後の圧力信号値によって点火時
期を決定させる請求項１記載のエンジンの点火時期制御
方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33096892A JPH06147075A (ja) | 1992-11-17 | 1992-11-17 | エンジンの点火時期制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33096892A JPH06147075A (ja) | 1992-11-17 | 1992-11-17 | エンジンの点火時期制御方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06147075A true JPH06147075A (ja) | 1994-05-27 |
Family
ID=18238382
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33096892A Pending JPH06147075A (ja) | 1992-11-17 | 1992-11-17 | エンジンの点火時期制御方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06147075A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4837119A (en) * | 1986-12-08 | 1989-06-06 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Sealed storage battery and method for making its electrode |
| CN112834161A (zh) * | 2021-02-04 | 2021-05-25 | 中国空气动力研究与发展中心空天技术研究所 | 基于特征提取的风洞测量数据处理方法 |
-
1992
- 1992-11-17 JP JP33096892A patent/JPH06147075A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4837119A (en) * | 1986-12-08 | 1989-06-06 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Sealed storage battery and method for making its electrode |
| CN112834161A (zh) * | 2021-02-04 | 2021-05-25 | 中国空气动力研究与发展中心空天技术研究所 | 基于特征提取的风洞测量数据处理方法 |
| CN112834161B (zh) * | 2021-02-04 | 2024-02-23 | 中国空气动力研究与发展中心空天技术研究所 | 基于特征提取的风洞测量数据处理方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20020115 |