JPH0614680Y2

JPH0614680Y2 - ペンシル型棒状化粧品容器

Info

Publication number: JPH0614680Y2
Application number: JP1988093230U
Authority: JP
Inventors: 和紀橋本; 伸夫山中
Original assignee: Yoshino Kogyosho Co Ltd
Current assignee: Yoshino Kogyosho Co Ltd
Priority date: 1988-07-14
Filing date: 1988-07-14
Publication date: 1994-04-20
Anticipated expiration: 2003-07-14
Also published as: JPH0215024U

Description

【考案の詳細な説明】「産業上の利用分野」本考案は、棒状化粧品に用いるペンシル型棒状化粧品容
器に係るものである。

「従来の技術と考案が解決しようとする課題」従来、棒口紅等に用いるこの種の容器に、螺旋進退手段
を備えて、これによりその棒口紅等を出没させるように
したものがある。

しかし、その棒口紅等の使用が進んで残量が少なくなっ
たときなどには、その螺旋進退手段を大きく作動させな
ければならず、不便であった。

また、かかる不便を解消するために、上記螺旋進退手段
の螺合部で、ねじ山乗り越えを可能にして、大きく作動
させるときにはそのねじ山乗り越えにより急速な操作が
てきるようにしたものもある（実公昭55-44565号公
報）。

しかし、この場合、ペン軸に当たるものが、中空の外筒
と、該外筒の上端において螺動又は直線動で出入する口
筒からなり、該口筒の動きにより該口筒内に位置する棒
口紅等を出没させるものであるから、これをペンのよう
に持って使用すると、その口筒が不用意にかつ不安定に
移動して甚だ使い難い。

本考案は、かかる従来の問題点を解決しようとするもの
である。

「課題を解決するための手段」上記目的達成のため、本考案は、中間部外周に螺条11
を、先端部に棒状化粧品用支持部12を、また、後端部に
つまみ部13を形成した芯材１を設け、該芯材の外側に該
芯材と同程度の長さの中空ペン軸２〜３を回転進退可能
に装備させるとともに、該中空ピン軸の内部適所に上記
螺条11と螺動及びねじ山乗り越え可能に係合する弾性係
合片31…を装備させたことを特徴とする。

「作用」如上の構成であり、芯材１の先端部である棒状化粧品用
支持部12に棒状化粧品Ａの基部を装着して起立させ、中
空ペン軸２〜３を進出させて、該中空ペン軸内にその棒
状化粧品を没入させて収容するが、化粧に供する際は、
片一方の手の指で芯材１のつまみ部13を、また、もう片
一方の手の指で中空ペン軸２〜３をつまんで、該中空ペ
ン軸のみを一方又は他方へと適宜に回動させれば、中空
ペン軸が螺条11と弾性係合片31…との係合により後退・
進出して、棒状化粧品Ａが出没する。

次に、その中空ペン軸２〜３を直線的強制的に適宜に進
退させれば、弾性係合片31…が弾性変形して螺条11のね
じ山を乗り越えし、棒状化粧品Ａは急速に出没する。

つまり、棒状化粧品Ａは、中空ペン軸２〜３の直線動操
作と螺動操作とで高速と微動との二様の出没・調整が可
能となる。

「実施例」図面は、本考案のペンシル型棒状化粧品容器に係る実施
例を示している。

図において、１は、棒状化粧品Ａを装着した芯材、２〜
３は、該芯材の上部に装着した中空ペン軸で、２は、該
中空ペン軸の主部材、３は、該主部材に連結一体化させ
た同補助部材であり、いずれも適宜合成樹脂により成形
する。

芯材１は、棒状であり、中間部、特に先半部分の外周に
螺条11を形成し、先端面を窪ませることにより先端部に
棒状化粧品用支持部12を形成し、後端部をやや太径にし
てつまみ部13を形成し、該つまみ部には外周にローレッ
ト14を付している。

中空ペン軸２〜３は、前述のように、主部材２と補助部
材３とを連結一体化させているが、その主部材２は、中
途部乃至先端部21を芯材１の先端部の外側に摺動・回転
自在に嵌合させ、後端部22をやや太径に形成して、該後
端部内周、特に後縁部分に補助部材３を螺着にて一体的
に連結させている。23は、縦リブである。

補助部材３は、主部材後端部22内において、先方へと伸
出する三つの弾性係合片31…を有し、これらの弾性係合
片の先端内縁の係合子311…をそれぞれ上記螺条11に螺
動及びねじ山乗り越え可能に係合させている。また、そ
の連結部以後の大半の部分を前記主部材後端部22と同形
にして、前記芯材後端部のつまみ部13と摺動・回転自在
に嵌合するスカート部32に形成している。

以上の構成であり、芯材１の棒状化粧品用支持部12に棒
状化粧品Ａの基部を支持させて、該棒状化粧品Ａを起立
させ、而して、普段は、第１図、第２図に示すように、
中空ペン軸２〜３を最先端まで進出させて、棒状化粧品
Ａを覆わせておく。

その棒状化粧品Ａを化粧に供するときは、中空ペン軸２
〜３を直線動又は螺動させて、進退させ、かつ、所要の
調整をし、第３図に示すように、棒状化粧品Ａを突出さ
せる。

化粧に供した後は、その中空ペン軸２〜３を単に引き出
して直線動にて進出させればよく、これにより、第１図
の状態に戻る。

なお、補助部材３のカスート部32は、案内役を果たし、
棒状化粧品Ａのブレ、外れ、容器の汚れ等を防ぐ。

「考案の効果」本考案によれば、中間部外周に螺条11を、先端部に棒状
化粧品Ａの基部を支持させる棒状化粧品用支持部12を、
また、後端部につまみ部13を形成した芯材１の外側に、
該芯材と同程度の長さの中空ペン軸２〜３を回転進退可
能に装備させるとともに、該中空ぺン軸の内部に弾性係
合片31…を設けて前記螺条11と螺動及びねじ山乗り越え
て可能に係合させているので、棒状化粧品Ａの出没・調
整には、その中空ペン軸２〜３の直線動操作と螺動操作
とで高速と微動との二様の動作が得られるだけでなく、
その長い中空ペン軸２〜３により、ペンのように持って
使用しても、従来のように複数の部材相互が不用意にか
つ不安定に移動して甚だ使い難いというようなことはな
く、使用上頗る便利かつ使い易いものとすることができ
る。

【図面の簡単な説明】

図面は、本考案の実施例で、第１図は、棒状化粧品没入
状態の斜視図、第２図は、同縦断側面図、第３図は、棒
状化粧品突出状態の縦断側面図である。Ａ…棒状化粧品１…芯材、２〜３…中空ペン軸２…主部材、３…補助部材 31…弾性係合片、32…スカート部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献実開昭59−10717（ＪＰ，Ｕ) 実公昭63−46037（ＪＰ，Ｙ２) 実公昭55−44565（ＪＰ，Ｙ２) 実公平２−31065（ＪＰ，Ｙ２) 実公平３−10900（ＪＰ，Ｙ２) 実公平３−10899（ＪＰ，Ｙ２)

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】中間部外周に螺条11を、先端部に棒状化粧
品用支持部12を、また、後端部につまみ部13を形成した
芯材１を設け、該芯材の外側に該芯材と同程度の長さの
中空ペン軸２〜３を回転進退可動に装備させるととも
に、該中空ペン軸の内部適所に上記螺条11と螺動及びね
じ山乗り越え可能に係合する弾性係合片31…を装備させ
たことを特徴とするペンシル型棒状化粧品容器。