JPH0614545U - 直線運動用軸受 - Google Patents

直線運動用軸受

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Publication number
JPH0614545U
JPH0614545U JP5968792U JP5968792U JPH0614545U JP H0614545 U JPH0614545 U JP H0614545U JP 5968792 U JP5968792 U JP 5968792U JP 5968792 U JP5968792 U JP 5968792U JP H0614545 U JPH0614545 U JP H0614545U
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JP
Japan
Prior art keywords
outer ring
sintered
rolling element
bearing
ball
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Pending
Application number
JP5968792U
Other languages
English (en)
Inventor
文男 大庭
太 小杉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
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Publication date
Application filed by NTN Corp filed Critical NTN Corp
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Publication of JPH0614545U publication Critical patent/JPH0614545U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 量産性が良くて、加工コストの低下が図れ、
また機械加工を施さずに精度向上が図れるものとする。 【構成】 外輪1を、射出成形および焼結した焼結合金
製とする。外輪1は、内径面に転動体3の軌道面1aと
ボール循環溝とが形成される。保持器4はスリーブ状の
ものであり、転動体3を循環させる案内溝7が形成され
る。案内溝7の一部の領域が、転動体3を軸2に接触さ
せる窓部7aとなる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、リニアボールベアリングやリニアローラベアリング等の転がり形 式の直線運動用軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】
リニアボールベアリングにおける外輪は、内径面に、軸方向に沿う数条のボー ル循環溝と保持器回り止め溝とが形成され、かつこれらの溝で分割された軸方向 のボール軌道面が形成されている。この外輪は、一般に鉄材から、鍛造、旋削、 熱処理、研削という工程で製作される。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、このように鍛造の後に旋削や研削等の機械加工を必要とするため、量 産性、価格面の制約があり、大量ロット、低価格の用途に対しては対応困難な場 合が多い。前記のボール循環溝は、高精度を必要としないために機械加工を省略 し、鍛造仕上げとするが、精度面でやや不満がある。
【0004】 この考案の目的は、量産性が良くて、加工コストの低下が図れ、また機械加工 を施さずに精度向上が図れる直線運動用軸受を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この考案の直線運動用軸受は、転動体の軌道面を形成した部品を、射出成形お よび焼結した焼結合金製としたものである。軌道面を形成した部品とは、リニア ボールベアリングにおける外輪や、リニアローラベアリングにおける軸受本体等 を言い、形式によっては転動体の循環溝も形成される。
【0006】
【作用】
外輪等の軌道面形成部品が射出成形および焼結した焼結合金製であるため、焼 結仕上げの状態で各部を精度良く製造できる。このように精度良く形成できるの で、後の旋削や研削等の機械加工を無くし、あるいは機械加工を最小限とでき、 量産性に優れている。
【0007】
【実施例】
この考案の一実施例を図1ないし図4に基づいて説明する。この実施例は、ソ リッド形の玉循環式スリーブ形リニアベアリングに適用した例である。この軸受 は、外輪1と、軸2に転接するボール状の転動体3と、保持器4とで主に構成さ れ、外輪1が後に説明するようにMIM(Metal Injection Molding)による焼結 合金製とされている。外輪1を焼結合金とした他は、従来品と同様であるが、そ の概略構造を説明する。
【0008】 図2に示すように、外輪1は、内径面に軸方向に沿う数条のボール軌道面1a と、ボール循環溝1bと、保持器回り止め溝1cとが形成してある。ボール軌道 面1aの両端には転動体3をボール循環溝1bへ拾い上げるテーパ部1d(図3 )がボール循環溝1bへ続いて形成されている。図2において、保持器回り止め 溝1cは、この例ではボール循環溝1bと同じ数だけ設けてあるが、1箇所だけ でも良く、また別の手段、例えば循環溝1bを利用して回り止めを行うようにし ても良い。外輪1の両端近傍には、止め輪溝5(図3)が内径面に形成され、か つ外輪1を他の部品へ固定する外輪固定溝6が外径面に形成されている。
【0009】 保持器4は、スリーブ状に形成されて、転動体3を負荷域aから非負荷域bに 循環させる案内溝7を外径面の周方向数箇所に形成したものである。案内溝7の 負荷域aは内外面に貫通した窓部7aとなっている。保持器4は、外輪1に止め 輪8によって軸方向に固定され、かつ回り止め突条9で回り止めされている。保 持器4の材質には、耐摩耗性のある合成樹脂や金属材料が使用される。 この形式の軸受では、転動体3が循環することにより、移動ストロークの制限 なく外輪1が軸2に対して軸方向に移動できる。
【0010】 つぎに、外輪1の材質およびMIMによる製造方法の一例を説明する。まず、 金属粉とプラスチックおよびワックスからなるバインダを混練機で混練し、その 混練物をペレット状に造粒する。前記金属粉としては、後に浸炭焼入が可能な材 質が好ましく、例えば、炭素(C)が0.3%、ニッケル(Ni)が1〜2パー セント、残りが鉄(Fe)からなるものとする。
【0011】 このように造粒したペレットは、射出成形機に投入し、金型(図示せず)内に 加熱溶融状態で押し込むことにより成形する。このように射出成形した成形体は 、脱脂した後に焼結する。焼結後、必要に応じて浸炭焼入を行い、外輪1が完成 する。なお、止め輪溝5等のように成形が困難な部分については、旋削加工を併 用しても良い。また、軌道面1a等において、特に高い寸法精度が要望される場 合は、研削を併用しても良い。
【0012】 この直線運動用軸受によると、このように外輪1をMIMによる焼結合金製と したため、焼結仕上げの状態で各部を精度良く製造できる。例えば、外輪1のボ ール循環溝1bは、機械加工を行わなくても、鍛造仕上げの場合に比べて形状お よび精度が向上し、作動性が向上する。
【0013】 このように精度良く外輪1を形成できるので、後の旋削や研削等の機械加工を 無くし、あるいは機械加工を最小限とできる。したがって量産性に優れ、大量ロ ットの場合に製造コストが低下する。
【0014】 なお、前記実施例は玉循環式スリーブ形リニアベアリングに適用した場合につ き説明したが、図5および図6に各々示す非循環式のリニアボールベアリングに おいて、外輪11を射出成形および焼結された焼結合金製のものとしても良い。 非循環式の軸受は、転動体12が転動しながら保持器13と共に軸(図示せず) に沿って移動する形式のものであり、図5は開放形のものを、図6はシール14 を有するシール形のものを各々示す。
【0015】 図7および図8は、リニアローラベアリングに適用した実施例を示す。この例 では、ローラからなる転動体15の軌道面16aおよび転動体循環溝16bを形 成した軸受本体16が、前記のMIMによる焼結合金製としてある。17は保持 器を示す。この構成の場合も、前記各実施例と同様に量産性の向上、および精度 向上が図れる。同図の形状の軸受本体16の場合、従来のように機械加工品とし て軌道面16aを研削するようにすると、研削ぬすみを設けることが必要なるが 、射出成形による焼結合金とすると研削加工が不要で、研削ぬすみも不要となる 。このように、複雑な形状になるほど、従来加工よりも製造性において有利にな る。
【0016】
【考案の効果】
この考案の直線運動用軸受は、外輪等の軌道面形成部品を射出成形および焼結 した焼結合金製としたため、焼結仕上げの状態で精度良く製造でき、良好な作動 性を得ることができる。そのため、後工程の機械加工を無くし、あるいは機械加 工を最小限とでき、量産性が良くて、大量ロットの場合に製造コストが低下する 。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例の縦断側面図である。
【図2】その横断面図である。
【図3】外輪の部分断面図である。
【図4】外輪の部分正面図である。
【図5】他の実施例における外輪の断面図である。
【図6】さらに他の実施例における外輪の断面図であ
る。
【図7】さらに他の実施例の破断側面図である。
【図8】その横断面図である。
【符号の説明】
1…外輪、1a…軌道面、1b…ボール循環溝、2…
軸、3…転動体、4…保持器、7…案内溝、7a…窓部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 転動体の軌道面を有する部品が、射出成
    形および焼結された焼結合金からなる直線運動用軸受。
JP5968792U 1992-07-31 1992-07-31 直線運動用軸受 Pending JPH0614545U (ja)

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JP5968792U JPH0614545U (ja) 1992-07-31 1992-07-31 直線運動用軸受

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JP5968792U JPH0614545U (ja) 1992-07-31 1992-07-31 直線運動用軸受

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Publication Number Publication Date
JPH0614545U true JPH0614545U (ja) 1994-02-25

Family

ID=13120373

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JP5968792U Pending JPH0614545U (ja) 1992-07-31 1992-07-31 直線運動用軸受

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JP (1) JPH0614545U (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58166126A (ja) * 1982-03-26 1983-10-01 Koyo Seiko Co Ltd 直動玉軸受
JPH0519651B2 (ja) * 1984-05-26 1993-03-17 Shimadzu Corp

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58166126A (ja) * 1982-03-26 1983-10-01 Koyo Seiko Co Ltd 直動玉軸受
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