JPH06145348A - 耐熱積層材用化合物及び耐熱積層材の製造方法 - Google Patents

耐熱積層材用化合物及び耐熱積層材の製造方法

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JPH06145348A
JPH06145348A JP32719492A JP32719492A JPH06145348A JP H06145348 A JPH06145348 A JP H06145348A JP 32719492 A JP32719492 A JP 32719492A JP 32719492 A JP32719492 A JP 32719492A JP H06145348 A JPH06145348 A JP H06145348A
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純哉 井田
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 一般式(1) 【化1】 (式中、Ar1 は4価の芳香族基、Ar2 は2価の芳香
族基を示す。Ar1 、Ar2 はそれぞれ同種であっても
異種であってもよい。また、式中、Xは3価の結合様式
で、下記 【化2】 の中から選択され、同種であっても異種であってもよ
い。nは0〜15から選ばれる。Rは反応性を有する置
換基。)で示される化合物を主成分とすることを特徴と
する耐熱積層材用化合物。 【効果】 耐湿性及び耐熱性に優れた積層材を提供す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐熱性、耐湿性、保存
安定性に優れた耐熱積層材用化合物及びこれを用いた耐
熱積層材の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の発達は目ざましく、配
線板として使用される銅張積層板の使用も多種多様とな
り、且つ優れた特性のものが要求されている。とりわ
け、電子部品の高密度実装化による配線の高密度化にと
もない、配線板の多層化、スルーホール小径化が進みつ
つある。このため、ドリル加工時のスミアの発生が少な
い等、加工性の良好な銅張積層板が求められている。一
方、生産性の向上、低コスト化の要請にともない、配線
板の実装工程でホットエアーレベラーやリフローハンダ
付け等ますます厳しい加工条件が加えられている。これ
らの要求の中で基板である銅張積層板の耐熱性、耐湿性
はこれまで以上に優れたものが求められるようになって
きた。
【0003】これらの要求を満たすために、一般に銅張
積層板の積層材として広く用いられているエポキシ樹脂
に代わって、近年、付加硬化型のポリイミド樹脂が利用
されるようになってきている。このポリイミド樹脂を銅
張積層板用積層材として用いた場合、ドリル加工時のス
ミアの発生がほとんどなくなり、また、加工工程や長期
試験での耐熱性が格段に改良されるという利点を有する
ことが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし乍ら、従来用い
られてきた付加硬化型のポリイミド樹脂は、以下に述べ
るような種々の問題点を有していた。即ち、ビスマレイ
ミドとジアミノジフェニルメタンとを反応させたものは
積層板用として優れているが、反面、ジアミノジフェニ
ルメタンは反応性が高く、ワニスやプリプレグの可使時
間が短いという問題がある。更に、ジアミノジフェニル
メタンの生体への毒性が問題となることがある。また、
ジアミノジフェニルメタンを硬化剤として使用してるた
め、耐湿性が劣るという問題点があり、得られた積層板
の長期保存には、吸湿に格別の注意を払わなければなら
なかった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等はかかる実情
に鑑み、これらの技術的課題を解決すべく鋭意検討を重
ねた結果、本発明に到達したものである。即ち、本発明
の第1は、一般式(1)
【0006】
【化7】
【0007】(式中、Ar1 は4価の芳香族基、Ar2
は2価の芳香族基を示す。Ar1 、Ar2 はそれぞれ同
種であっても異種であってもよい。また、式中、Xは3
価の結合様式で下記の群
【0008】
【化8】
【0009】の中から選択され、同種であっても異種で
あってもよい。nは0〜15から選ばれる。Rは反応性
を有する置換基。)で示される化合物を主成分とするこ
とを特徴とする耐熱積層材用化合物を、
【0010】本発明の第2は、上記化合物を有機溶剤に
溶解してワニス状樹脂組成物を調製し、ついで補強材に
該ワニス状樹脂組成物を塗布・含浸させたのち所定の残
溶剤濃度となるよう乾燥してプリプレグを作製し、該プ
リプレグの1枚または2枚以上を2枚の銅箔の間に挟
み、加熱加圧して一体成形することを特徴とする両面銅
張積層板の製造方法を、それぞれ内容とするものであ
る。
【0011】本発明の耐熱積層材用化合物の製造方法に
ついて説明する。反応層を充分に乾燥したアルゴン又は
チッ素などの不活性雰囲気中、一般式(2)で表される
有機ジアミン化合物
【0012】H2 N−Ar2 −NH2 (2)
【0013】(式中、Ar2 は2価の芳香族基を示
す。)をアプロティックな極性溶媒に溶解させ、その溶
液中に一般式(3)で表されるエステル基含有有機テト
ラカルボン酸二無水物
【0014】
【化9】
【0015】(式中、Ar3 は2価の芳香族基を示
す。)を、氷冷下に上記と同一のアプロティックな極性
溶媒に溶解して加える。この際、両末端酸無水物基停止
テレケリックなオリゴエステルアミド酸溶液を得るよう
に予め計算量の酸二無水物を加えることが肝要である。
この時の反応温度は、−15℃〜120℃の範囲が好適
であり、好ましくは−15〜100℃、更に好ましくは
−5〜50℃が好適である。ここで、共重合体を得るた
めに、一般式(4)
【0016】
【化10】 で表される(式中、Ar1 は4価の芳香族基を示す。)
あるいは、一般式(5)
【0017】
【化11】
【0018】で表される酸二無水物誘導体(式中Y1
2 ,Y3 ,Y4 は水素、C1〜5から選ばれるアルキ
ル基、Ar1 は4価の芳香族基。)を加えておくことも
可能である。次に、この反応溶液に上記と同一のアプロ
ティックな極性溶媒に溶解した一般式(6)で示される
熱硬化性基を有する第1級アミン
【0019】
【化12】
【0020】(式中、Rは反応性を有する置換基。)を
上記オリゴマー末端を停止するために添加し、反応性を
有するイミドオリゴマーの前駆体であるオリゴアミド酸
溶液を得る。
【0021】最後に、オリゴアミド酸溶液を熱的に脱水
・閉環させるために、非溶媒を加えた後還流・共沸下に
ポリイミドに変換する。ここで使用する非溶媒は芳香族
炭化水素であるキシレン、トルエン等が使用できるが、
好ましくはトルエンを使用する。反応は、共沸・留去す
る水をディーン・スターク還流器を用いて反応理論量の
水が集められるまで還流させる。このイミド構造への脱
水閉環反応は、化学的閉環法を併用することもできる。
反応後は、水あるいはアルコール系の溶媒中に激しく攪
拌させながらポリイミド溶液を注ぐことにより、ポリイ
ミドをパウダーとして沈澱させる。パウダーは濾過して
集めた後、例えば80℃、減圧下に48時間乾燥させ
る。本発明に用いられる一般式(3)で示される有機テ
トラカルボン酸二無水物は、例えば下記の反応により合
成することができる。
【0022】
【化13】
【0023】即ち、無水トリメリット酸あるいはその誘
導体と、対応する一般式(7)
【0024】HO−Ar3 −OH (7)
【0025】(式中、Ar3 は2価の芳香族基を示
す。)で表されるジオール化合物を3級アミン触媒下に
エステル化することにより得られる。ここで使用される
一般式(7)のジオール化合物のAr3 は本質的には2
価の有機基ならなんでも使用可能であるが、具体的に例
示すると次にものを挙げることができる。
【0026】
【化14】
【0027】
【化15】
【0028】特には芳香族基が望ましく、以下に示した
少なくとも1種が選択される。
【0029】
【化16】
【0030】また、本発明では他の構造を有する有機テ
トラカルボン酸二無水物成分を同時に用いることも可能
である。本質的には、あらゆる構造の有機テトラカルボ
ン酸二無水物が使用可能であるが、上記一般式(4)、
(5)で表されるものが好ましく、Ar1 基は4価の有
機基であり、芳香族基であることが好ましい。。このA
1 基を具体的に例示すると、次の物を挙げることが出
来る。
【0031】
【化17】
【0032】
【化18】
【0033】好ましくは、以下に示した少なくとも1種
が選択される。
【0034】
【化19】
【0035】本発明に用いられる上記一般式(2)で示
されるジアミンのAr2 基は、2価の有機基なら何でも
使用可能であり、具体的に例示すると次のものを挙げる
ことができる。
【0036】
【化20】
【0037】
【化21】
【0038】好ましくは、以下に示した少なくとも1種
が選択される。
【0039】
【化22】
【0040】末端停止用に本発明で使用される一般式
(6)で表される反応性を有する官能基Rを例示する
と、
【0041】
【化23】
【0042】等があるが、コスト及び取扱の点で、好ま
しくは、
【0043】
【化24】
【0044】である。
【0045】ポリアミド酸溶液の生成反応に使用される
有機溶媒としては、例えば、ジメチルスルホキシド、ジ
エチルスルホキシド等のスルホキシド系溶媒、N,N′
−ジメチルホルムアミド、N,N′−ジエチルホルムア
ミド等のホルムアミド系溶媒、N,N′−ジメチルアセ
トアミド、N,N′−ジエチルアセトアミド等のアセト
アミド系溶媒等を挙げることができる。これらを単独又
は2種以上の混合溶媒として用いることもできる。更
に、これらの極性溶媒とともに、メタノール、エタノー
ル、イソプロパノール、ベンゼンメチルセロソルブ等の
ポリアミック酸の非溶媒との混合溶媒として用いること
もできる。また、本発明のオリゴマーは、熱硬化反応を
誘導するときにおいて、その必要に応じていわゆるB−
ステージ化を併用することができる。B−ステージ化
は、100℃以上、好ましくは150℃以上、更に好ま
しくは200℃以上で、1分以上、好ましくは5分以上
で、溶融下に熱風循環下あるいは真空下に行うのがよ
い。
【0046】本発明になる反応性を有するポリイミドが
特に高い耐熱性を有することについての機構は明確では
ないが、アセチレン/アセチレンの熱硬化によるベンゼ
ン骨格形成あるいはプロパギルエーテルの〔3、3〕シ
グマトロピー転移によるクロメン骨格形成/開環熱硬化
によるポリマーの形成による効果であるといわれている
〔例えば、第3回国際サンピ・エレクトリック・コンフ
ァランス(3rd. Int.SAMPE Elect. Conf. )169ペ
ージ、1989年、ダウケミカル.,特開平2−8527
5〕。また、数平均重合度〔プリンシプルズ・オブ・ポ
リマー・ケミストリー(Principles of Polymer Chemis
try )91ページ、1953年〕をコントロールするた
めに、重合度nは0〜30、好ましくは0〜20、更に
好ましくは1〜15がよい。それ以上になると、有機溶
媒溶解性が落ちるという欠点が出る。また、それ以下で
あると、機械的強度の点で問題が出る。本発明の硬化性
オリゴマーから熱硬化性樹脂を得るに際し、必要に応じ
て公知のエポキシ樹脂やエポキシ樹脂硬化剤、硬化促進
剤、充填剤、難燃剤、補強剤、表面処理剤、顔料、各種
エラストマーなどを単独又は2種以上併用することが出
来る。
【0047】次に、代表的な塗布工程を例を挙げて説明
する。上記一般式(1)で表されるイミドオリゴマーを
所定の樹脂濃度になるように所定量の有機溶剤で溶解・
攪拌することにより、均一なワニス状樹脂組成物を得
る。このようにして製造した樹脂組成物をガラス布、ガ
ラス不織布、ガラスペーパー等の補強剤に塗布・含浸し
たのち、熱風循環乾燥炉内で50〜250℃、好ましく
は50〜200℃、更に好ましくは100〜200℃の
温度範囲内で、所定の残溶剤濃度になるように炉内滞留
時間を設定・乾燥し、積層板用プリプレグを製造する。
【0048】使用される有機溶剤としては、例えば、ジ
メチルスルホキシド、ジエチルスルホキシド等のスルホ
キシド系溶剤、N,N’−ジメチルホルムアミド、N,
N’−ジエチルホルムアミド等のホルムアミド系溶剤、
N,N’−ジメチルアセトアミド、N,N’−ジエチル
アセトアミド等のアセトアミド系溶剤、ジメチルエーテ
ル、ジエチルエーテル、ジオキサン等のエーテル系溶
剤;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン系溶剤等
を挙げることができる。これらを有機極性溶剤ととも
に、メタノール、エタノール、イソプロパノール等のア
ルコール系溶剤として用いることができる。
【0049】有機溶剤に溶解希釈時の樹脂濃度は、プリ
プレグ時の樹脂濃度との関係から、5〜75重量%、好
ましくは15〜65重量%、更に好ましくは35〜65
重量%の範囲で使用する。プリプレグの残溶剤濃度、残
溶剤/樹脂比計算で1〜20重量%、好ましくは1〜1
0重量%、更に好ましくは1〜5重量%の範囲で調製す
る。上記範囲よりも大きくなると、プリプレグ成形後の
積層板の機械的特性が低いという問題が発生する。ま
た、上記範囲より小さいと、プリプレグ成形時に残存溶
剤が揮発するためボイドの発生が起こるという不都合が
ある。次に、上記のようにして得られた耐熱性プリプレ
グを用いて両面銅張積層板を作製する方法について説明
する。表面を鏡面仕上げした2枚のステンレスシートの
間に、緩衝材、所定の銅箔、プリプレグを挿入した後、
所定の時間・温度・圧力下で加熱加圧すれば両面銅張積
層板を作製することができる。また、耐熱性、機械的強
度を向上させるためにアフターキュアを併用することも
効果的である。
【0050】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるもので
はなく、また、本発明はその趣旨を何ら逸脱しない範囲
内で、当業者の知識に基づき種々の修正、改良変更を加
えた態様で実施し得るものである。 実施例1 500mlの3口フラスコに三方コック、ディーンスター
ク蒸留器、ジムロート還流冷却器、シーラムキャップを
取り付け、反応器を減圧下に乾燥した。21.93g
(75mmol)の1,3−ビス(3−アミノフェノキシ)
ベンゼンを加えた後、充分に窒素置換し、続けて15ml
の乾燥ジメチルホルムアミド(以下DMFと略す。)を
加えて氷冷した。次に、下記式で示される酸二無水物
【0051】
【化25】
【0052】28.83g(50mmol)と3,3,
‘4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物
32.22g(100mmol)の混合物を80mlのDMF
に溶解させ、溶液を滴下ロートに仕込んだ。発熱に注意
しながら一度に反応系に添加し、0℃で1時間、80℃
で0.5時間反応させた。次に20mlのDMFに溶解さ
せた4−アミノフェニル−1−プロパルギルエーテル2
2.08g(150mmol)を加え1時間反応させた。そ
ののち、200mlのトルエンを加え、150℃(バス
温)で共沸下に5.5ml(理論量;5.4ml)の反応水
を留去し、脱水閉環することによりイミドオリゴマーを
得た。反応後は1.5リットルのメタノール中に反応溶
液を投入し、生成したイミドオリゴマーを沈澱させた。
これを減圧下に濾過し、真空中・80℃で48時間乾燥
したところ、98.1g(収率;98.4重量%)の淡
黄色パウダーとしてオリゴマーを得た。
【0053】〔スペクトルデータ〕 IR(neat,cm-1)ν=3000,2950,17
80,1750,1700,1630,1600,15
80,1495,1440,1350,1295,12
20,1160,990,910,860,780,7
35,690. 得られたイミドオリゴマー100gをDMF100gに
溶解(樹脂濃度;50重量%/DMF)した。20×2
0cmのガラスクロス(WEA−18W 7628;株式
会社日東紡製)8枚に含浸させた。熱風循環乾燥炉内
で、150℃・120分乾燥させ、樹脂濃度45重量%
(ガラスクロス1枚当たり)、残溶剤濃度4.2重量%
のプリプレグを作製した。こうして作製したプリプレグ
8枚を電解銅箔(18μm、株式会社古川電工製)2枚
に挟み200℃・2時間・40Kg/cm2の条件下で加熱・
加圧一体成形して、板厚1.62mmの両面銅張積層板を
得た。
【0054】実施例2 21.93g(75mmol)の1,3−ビス(3−アミノ
フェノキシ)ベンゼンの代わりに、31.39g(75
mmol)の2,2−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)
フェニル〕プロパンを用いた他は、実施例1と同様にし
て104.2g(収率;95.5重量%)のイミドオリ
ゴマーを得た。 〔スペクトルデータ〕 IR(neat,cm-1)ν=3500,3300,29
40,1780,1720,1650,1590,15
20,1480,1380,1240,1190,11
00,1020,980,930,810,720. 上記イミドオリゴマー100gを用いて実施例1と同様
の条件で、板厚1.6mmの両面銅張積層板を得た。
【0055】比較例1 市販の熱硬化型イミドオリゴマー100gをDMF10
0gに溶解(樹脂濃度;50重量%/DMF)した。2
0×20cmのガラスクロス(WEA−18W7628;
株式会社日東紡製)8枚に含浸させた。熱風循環乾燥炉
内で、150℃・120分乾燥させ、樹脂濃度45重量
%(ガラスクロス1枚当たり)、残溶剤濃度4.2重量
%のプリプレグを作製した。こうして作製したプリプレ
グ8枚を電解銅箔(18μm、株式会社古川電工製)2
枚に挟み200℃・2時間・40Kg/cm2の条件下で加熱
・加圧一体成形して、板厚1.63mmの両面銅張積層板
を得た。上記実施例1,2及び比較例1で得られた銅張
積層板の物性を表1に示した。
【0056】
【表1】 〔注〕*1 JIS−C6481 *2 株式会社セイコー電子製 SDM5600H DM
S110で測定 *3 JIS法 *4 半田浴( 260℃・30秒)後のフクレを観察した。 ○:良好(フクレなし)、×:不良(フクレあり) *5 プレッシャー・クッカー・テスト:121℃、2気
圧、5時間処理後半田浴( 260℃・30秒)後のフクレを
観察した。 ○:良好(フクレなし)、×:不良(フクレあり)
【0057】
【発明の効果】本発明の耐熱積層材用化合物は、耐湿性
が高く、保存安定性に優れた耐熱積層板用プリプレグの
製造を可能とし、更に該プリプレグを用いて工業的に価
値の高い、耐湿性及び耐熱性に優れた両面銅張積層板等
の積層材の製造を可能とするもので、その有用性は極め
て大である。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 (式中、Ar1 は4価の芳香族基、Ar2 は2価の芳香
    族基を示す。Ar1 、Ar2 はそれぞれ同種であっても
    異種であってもよい。また、式中、Xは3価の結合様式
    で、下記 【化2】 の中から選択され、同種であっても異種であってもよ
    い。nは0〜15から選ばれる。Rは反応性を有する置
    換基。)で示される化合物を主成分とすることを特徴と
    する耐熱積層材用化合物。
  2. 【請求項2】 Ar1 の少なくとも2モル%以上が、下
    記の構造 【化3】 (式中、Ar3 は2価の芳香族基を示す。)を有する請
    求項1記載の耐熱積層材用化合物。
  3. 【請求項3】 Ar2 が下記から選択される少なくとも
    1種である請求項1記載の耐熱積層材用化合物。 【化4】
  4. 【請求項4】 Ar3 が下記から選択される少なくとも
    1種である請求項2記載の耐熱積層材用化合物。 【化5】
  5. 【請求項5】 Rが下記から選択される少なくとも1種
    である請求項1記載の耐熱積層材用化合物。 【化6】
  6. 【請求項6】 請求項1〜5に記載の化合物を有機溶剤
    に溶解してワニス状樹脂組成物を調製し、ついで補強材
    に該ワニス状樹脂組成物を塗布・含浸させたのち所定の
    残溶剤濃度となるよう乾燥してプリプレグを作製し、該
    プリプレグの1枚または2枚以上を2枚の銅箔の間に挟
    み、加熱加圧して一体成形することを特徴とする両面銅
    張積層板の製造方法。
  7. 【請求項7】 ワニス状樹脂組成物の濃度が5〜75重
    量%である請求項6記載の製造方法。
  8. 【請求項8】 プリプレグの残溶剤濃度が樹脂に対して
    1〜20重量%である請求項6または7記載の製造方
    法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1996021693A1 (en) * 1995-01-11 1996-07-18 Kanegafuchi Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha Novel heat-fusible copolymer, and powder, film, laminated heat insulator, electronic module, and capacitor produced from said copolymer, and process for producing the same

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WO1996021693A1 (en) * 1995-01-11 1996-07-18 Kanegafuchi Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha Novel heat-fusible copolymer, and powder, film, laminated heat insulator, electronic module, and capacitor produced from said copolymer, and process for producing the same

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