JP3404071B2 - 新規な硬化型樹脂及びその組成物 - Google Patents

新規な硬化型樹脂及びその組成物

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JP3404071B2 JP13541793A JP13541793A JP3404071B2 JP 3404071 B2 JP3404071 B2 JP 3404071B2 JP 13541793 A JP13541793 A JP 13541793A JP 13541793 A JP13541793 A JP 13541793A JP 3404071 B2 JP3404071 B2 JP 3404071B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な硬化型樹脂組成物
に関する。さらに詳しくは、特に耐熱性に優れ、また、
優れた誘電特性と低吸湿性を示し、特に、積層、成形用
に好適な加工温度域で使用でき得る良好な加工性を有す
るポリイミドを、工業的に有意な価格で提供することの
できる樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】熱硬化型樹脂は、注型、含浸、積層、成
形用材料として各種電気絶縁材料、構造材料などに使用
されている。近年、これらの各使用用途において材料の
使用条件はますます厳しくなり、特に材料の耐熱性は重
要な特性になっている。耐熱性を必要とする用途には、
従来、熱硬化型ポリイミド樹脂や耐熱性エポキシ樹脂が
用いられている。
【0003】その中で、熱硬化型ポリイミド樹脂として
はビスマレイミド系化合物とジアミノジフェニルメタン
との組合せを主成分とするケルイミドが使用されている
〔プラスチックス、第34巻、第7号、75ページ、1
983年〕。しかしながら、得られた樹脂の耐湿性が悪
いことと、特に、人体への毒性の問題(発ガン性;New.
Engl. J. Med., 291, 278pp, 1256pp(1974))がクロー
ズアップされるようになってきた。
【0004】また、例えば、第1級アミンとして3−ア
ミノフェニルアセチレンを用い、末端を停止した熱硬化
型ポリイミドがサーミッドとして上市されている〔ヒュ
ーズ・エアクラフト、特開昭50−5348号等〕。さらに、
ハーゲンローザーらによってアセチレン末端を有するア
スパルトイミドが提案されている〔アメリカ化学会ポリ
マーケミストリーディビジョン予稿集,27巻,2号,
408-409ページ(1986)〕。しかしながら、ここで
用いられる3−アミノフェニルアセチレンの合成に関し
ていくつかの方法(例えば、USP4,125,563 号)が知
られているものの、いずれも合成ルートが長く、しか
も、合成試薬が高価である。したがって、それから得ら
れるイミドオリゴマー(たとえば、サーミッド等)であ
るこれらの樹脂組成物は、その極めて良好な物性にも係
わらず、工業的に応用できないほど高価となってしまう
という問題が指摘されていた。
【0005】さらに、第1級アミンとしてプロパルギル
アミンを用い、末端を停止した熱硬化性ポリイミドも提
案されている(宇部興産(株)、特開平2-284923号、特
開平3-174427号)。しかし、反応開始温度は250℃以
上と極めて高く、これを反応性基として用いたイミドオ
リゴマーも硬化温度が必然的に高くなり、加工性の点で
劣るといわれている〔ポリマー・エンジニアリング・サ
イエンス,22巻,1号,9−14ページ(198
2)〕。さらに、プロパルギルアミンのコストは、工業
的な応用には現状では合わず、使用できるものではな
い。
【0006】また、一般的に、ポリイミド樹脂は耐吸湿
性が悪く、しかも、加工工程での寸法安定性の問題が指
摘されてきた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このようなポリイミド
樹脂の問題点を解決するために、多くの樹脂改良法が提
案されており、その中で加工特性改良の観点から、分子
主鎖中にエステル基を導入した種々のポリエステルイミ
ド樹脂が提案されている〔例えば、USP 4,757,118
号、 4,362,861号、 3,852,246号等あるいは特開平1-12
3819号等〕。ところが、一般的にポリエステルイミド樹
脂はポリイミド樹脂より軟化点が低く、樹脂流動性に優
れるものの、耐熱性の点ではポリイミド樹脂に劣ること
が指摘されている〔栗田恵輔ら、高分子加工、第37
巻、第2号、22−26ページ(1989)〕。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らはかかる実情
に鑑み、これらの技術的課題を解決すべく鋭意検討を重
ねた結果、本発明に到達したのである。
【0009】本発明に係る新規な硬化型樹脂の要旨とす
るところは、一般式(1) M-Y-Ar1=X-(-Ar2-X=Ar3=)n=X-Ar2-X=Ar1-Y-M (1) 〔式中、Arは3価の有機基、Arは2価の有機基、Ar
は4価の有機基、YはS,SO,O,CO,−CO
−O−,なし,−O−CO−,CH=N,HNCO,C
(Rは水素、フェニル、低級アルキル、低級フルオ
ロアルキル)を表す。また、Xは3価の結合様式で化9
【化9】 の中から選択され、1種であっても異なっていてもよ
い。nは0〜20の正の整数を表す。Mは反応性を有す
る官能基で、化10
【化10】 (式中、Rは水素、フェニル、低級アルキル、低級フ
ルオロアルキル)の中から選択される。〕からなること
にある。
【0010】また、本発明に係る新規な硬化型樹脂の他
の要旨とするところは、一般式(2) M-Y-Ar1'-X=(=Ar3=X-Ar2-)n-X=Ar3=X-Ar1'-Y-M (2) 〔式中、Ar1’は2価の有機基、Arは2価の有機基、
Arは4価の有機基、YはS,SO,O,CO,−C
O−O−,なし,−O−CO−,CH=N,HNCO,
CR(Rは水素、フェニル、低級アルキル、低級フル
オロアルキル)を表す。また、Xは3価の結合様式で化
11
【化11】 の中から選択され、1種であっても異なっていてもよ
い。nは0〜20の正の整数を表す。Mは反応性を有す
る官能基で、化12
【化12】 (式中、Rは水素、フェニル、低級アルキル、低級フ
ルオロアルキル)の中から選択される。〕からなること
にある。
【0011】更に、本発明に係る新規な硬化型樹脂組成
物の要旨とするところは、前記一般式(1)で表される
新規な硬化型樹脂と、前記一般式(2)で表される新規
な硬化型樹脂とからなることにある。
【0012】かかる新規な硬化型樹脂組成物において、
前記3価の有機基Ar1 が、化13
【化13】 の中から選ばれる1種又は複数であることにある。
【0013】また、かかる新規な硬化型樹脂組成物にお
いて、前記2価の有機基Ar1'が、化14
【化14】 の中から選ばれる1種又は複数であることにある。
【0014】更に、かかる新規な硬化型樹脂組成物にお
いて、前記2価の有機基Ar2 が、化15
【化15】 の中から選ばれる1種又は複数であることにある。
【0015】また、かかる新規な硬化型樹脂組成物にお
いて、前記4価の有機基Ar3 が、化16
【化16】 の中から選ばれる1種又は複数であることにある。
【0016】更に、かかる新規な硬化型樹脂組成物にお
いて、前記が−C(=O)−O−であることにある。
【0017】
【実施例】次に、本発明に係る新規な硬化型樹脂組成物
を製造方法とともに詳細に説明する。
【0018】反応槽を充分に乾燥させて、アルゴン又は
チッ素などの不活性ガスで置換した雰囲気中で、一般式
(3)化17
【化17】 (式中、Ar3 は4価の有機基を示す。)で表される酸二
無水物、あるいは一般式(4)化18
【化18】 (式中、Yは水素又は炭素数1〜5から選ばれるアルキ
ル基であり、1種であっても異なっていてもよい。Ar3
は4価の有機基を示す。)で表される酸二無水物誘導体
のいずれかを極性有機溶媒中に溶解させ、その溶液中に
一般式(5) H2 N-Ar2 - NH2 (5) (式中、Ar2 は2価の有機基を示す。)で示される有機
ジアミン化合物を上記と同一の極性溶媒に溶解させた溶
液で添加するか、又は、粉体で発熱及び増粘に注意しな
がら添加し、テレケリックなオリゴマーを得る。
【0019】このとき、一般式(1) M-Y-Ar1=X-(-Ar2-X=Ar3=)n=X-Ar2-X=Ar1-Y-M (1) 〔式中、Arは3価の有機基、Arは2価の有機基、Ar
は4価の有機基、YはS,SO,O,CO,−CO
−O−,なし,−O−CO−,CH=N,HNCO,C
(Rは水素、フェニル、低級アルキル、低級フル
オロアルキル)を表す。また、Xは3価の結合様式で、
化19
【化19】 の中から選択され、1種であっても異なっていてもよ
い。nは0〜20の正の整数を表す。Mは反応性を有す
る官能基で、化20
【化20】 (Rは水素、フェニル、低級アルキル、低級フルオロ
アルキル)の中から選択される。〕で表されるオリゴマ
ーを得る場合には、上記得られたテレケリックなオリゴ
マーの反応溶液に、一般式(6)化21
【化21】 で表される熱硬化性基を有する酸無水物を末端を停止す
るために添加し、反応性を有するオリゴマーの前駆体で
あるアミック酸溶液を得る。
【0020】また、一般式(2) M-Y-Ar1'-X=(=Ar3=X-Ar2-)n-X=Ar3=X-Ar1'-Y-M (2) 〔式中、Ar1’は2価の有機基、Arは2価の有機基、
Arは4価の有機基、YはS,SO,O,CO,−C
O−O−,なし,−O−CO−,CH=N,HNCO,
CR(Rは水素、フェニル、低級アルキル、低級フ
ルオロアルキル)を表す。また、Xは3価の総合様式
で、化22
【化22】 の中から選択され、1種であっても異なっていてもよ
い。nは0〜20の正の整数を表す。Mは反応性を有す
る官能基で、化23
【化23】 (Rは水素、フェニル、低級アルキル、低級フルオロ
アルキル)の中から選択される。〕で表されるオリゴマ
ーを得る場合には、上記得られたテレケリックなオリゴ
マーの反応溶液に、一般式(7) HN-Ar1’-Y-M (7) で表される熱硬化性基を有する第1級アミンを、末端を
停止するために添加し、反応性を有するオリゴマーの前
駆体であるアミック酸溶液を得る。
【0021】この時の反応温度は0〜120℃が好適で
あり、好ましくは0〜100℃、さらに好ましくは40
〜100℃が好適である。また、反応時間は1〜5時間
程度が好ましい。
【0022】その後、得られたアミック酸溶液を熱的に
閉環・脱水させるために非溶媒を加えた後、還流・共沸
下にイミド樹脂に変換する。ここで使用する非溶媒は、
芳香族炭化水素であるキシレン・トルエン等を使用でき
るが、好ましくはトルエンを使用するのがよい。反応
は、共沸・留去する水をディーン・スターク還流器を用
いて、反応理論量の水が集められるまで還流させて行
う。このイミド構造への脱水閉環反応は化学的閉環法を
併用するなど、同業者の知識に基づく応用法を使用する
ことができる。
【0023】反応後は、水あるいはアルコール系の溶媒
中に激しく攪拌させながら溶液を注ぐことで、イミド樹
脂をパウダーとして沈澱させる。得られたパウダーを濾
過して集めた後、たとえば80℃で減圧下に48時間か
けて乾燥させ、イミド樹脂である硬化型樹脂組成物をパ
ウダーとして得る。
【0024】ここで、本発明に用いられる一般式(6)
で表される酸無水物のAr1 基は、その趣旨を逸脱しない
範囲内において当業者の一般的な知識に基づいた3価の
有機基であれば、何でも使用可能である。Ar1 基を具体
的に例示すると次の化24を挙げることができる。
【化24】
【0025】また、本発明に用いられる一般式(7)で
表される第1級アミンのAr1'基は、その趣旨を逸脱しな
い範囲内において当業者の一般的な知識に基づいた2価
の有機基であれば、何でも使用可能である。Ar1'基を具
体的に例示すると次の化25を挙げることができる。
【化25】
【0026】次に、本発明に用いられる一般式(5) H2 N-Ar2 - NH2 (5) で示されるジアミンのAr2 基は、その趣旨を逸脱しない
範囲内において当業者の一般的な知識に基づいた2価の
有機基であれば、何でも使用可能である。Ar2 基を具体
的に例示すると次の化26、化27及び化28を挙げる
ことができる。
【化26】
【化27】
【化28】
【0027】この2価の有機基Ar2 基は、好ましくは以
下に示した化29の中から少なくとも1種以上が選択さ
れる。
【化29】
【0028】また、本発明に用いられる一般式(3)化
30
【化30】 で示される酸二無水物、又は一般式(4)化31
【化31】 で示される酸二無水物誘導体のAr3 基は、その趣旨を逸
脱しない範囲内において当業者の一般的な知識に基づい
た4価の有機基であれば、何でも使用可能である。Ar3
基を具体的に例示すると次の化32及び化33を挙げる
ことができる。
【化32】
【化33】
【0029】この4価の有機基Ar3 基は、好ましくは以
下に示した化34の中から少なくとも1種以上が選択さ
れる。
【化34】
【0030】更に、反応性を有する官能基Mと3価の有
機基Ar1 基又は2価の有機基Ar1'基を連結する結合基Y
は、S,SO2 ,O,CO,−CO−O−,なし,−O
−CO−,CH=N,HNCO,CR2 (Rは水素、フ
ェニル、低級アルキル、低級フルオロアルキル)等を例
示し、使用することが可能であるが、コストと、物性の
マッチングの点から−CO−O−を選択することが望ま
しい。なお、上記結合基Yが「なし」とは、前記一般式
(1)又は(2)におけるAr1 基又はAr1'基と官能基M
とが直接結合していることを表す。
【0031】末端停止用に本発明で使用されるべき反応
性を有する官能基Mを例示すると、化35
【化35】 を挙げることができる。
【0032】アミック酸溶液の生成反応に使用される有
機溶媒としては、例えば、ジメチルスルホキシド、ジエ
チルスルホキシド等のスルホキシド系溶媒、N,N’−
ジメチルホルムアミド、N,N’−ジエチルホルムアミ
ド等のホルムアミド系溶媒、N,N’−ジメチルアセト
アミド、N,N’−ジエチルアセトアミド等のアセトア
ミド系溶媒等を挙げることができる。これらを単独また
は2種あるいは3種以上の混合溶媒として用いることも
できる。さらに、これらの極性溶媒とともに、メタノー
ル・アセトン・テトラヒドロフラン・エタノール・イソ
プロパノール・ベンゼンメチルセロソルブ等のアミック
酸の非溶媒との混合溶媒として用いることもできる。
【0033】また、本発明に係る硬化型樹脂は、硬化反
応を誘導するときにおいて、熱重合を基本とすることは
自明であるが、その必要に応じていわゆる過酸化物触媒
を、または、反応性希釈剤の反応助剤の両方又はいずれ
か一方を併用することができる。
【0034】ここで、好ましい有機過酸化物触媒の例示
としては、パーオキシケタール類として、1,1−ビス
(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシ
クロヘキサンなどの1,1−ビス(t−ブチルパーオキ
シ)シクロヘキサン類、ジアルキルパーオキサイド類と
して、ジ−t−ブチルパーオキサイド、パーオキシエス
テル類としてt−ブチルパーオキシベンゾエート等が挙
げられる。これらは、樹脂組成物100部に対して数部
程度用いられる。なお、硬化触媒はこれらに限定される
ものではなく、有機過酸化物触媒と共に、又は、単独で
光に感応する硬化触媒や放射線・電子線に感応する硬化
触媒等の公知の硬化触媒も併用することが出来ることは
自明である。
【0035】また、反応助剤である反応性希釈剤には多
官能性アリル化合物を具体的に例示することも可能であ
る。具体的には、トリアリルイソシアヌレート、トリメ
タリルイソシアヌレート、トリ−β−エチルアリルイソ
シアヌレート、トリ−β−プロピルアリルイソシアヌレ
ート、トリアリルシアヌレート、トリメタリルシアヌレ
ート、エチルジアリルイソシアヌレート、プロピルジア
リルシアヌレート、N−アリル−5−ノルボルネン−
2,3−ジカルボキシイミド、N−メタリル−メチル−
5−ノルボルネン−2,3−ジカルボキシイミド、N,
N’−ジアリルベンゾフェノン−3,3’,4,4’−
テトラカルボキシジイミド、N,N−ジアリルジフェニ
ルエーテル−3,3’,4,4’−テトラカルボキシジ
イミド等を例示することが出来る。
【0036】熱重合あるいは反応性希釈剤の存在下にお
ける熱重合は、100℃以上、さらに好ましくは150
℃以上で、1分以上、好ましくは5分以上で、溶融下に
熱風循環下あるいは真空下に行なうのがよい。また、有
機過酸化物触媒を併用する場合においては、100℃以
上200℃以下、さらに好ましくは100℃以上170
℃以下で、1分以上、好ましくは5分以上で、溶融下に
熱風循環下あるいは真空下に行なうのがよい。
【0037】本発明の硬化性オリゴマーから硬化性樹脂
を得るのに際し、必要に応じて公知のエポキシ樹脂やエ
ポキシ樹脂硬化剤・硬化促進剤・充填剤・難燃剤・補強
剤・表面処理剤・顔料・各種エラストマーなどを単独又
は2種以上併用することができる。
【0038】これらの熱硬化性樹脂はその使用用途に制
限はなく、同業者の知識に基づく各種の態様での応用が
可能である。その中で、電気用積層板いわゆるPWB
(プリンテッド・ワイヤリングボード)用マトリックス
樹脂として使用することも可能である。すなわち、基材
に樹脂組成物を含浸させ、含浸させられた基材を複数枚
積層し、金属箔張り積層板にあっては片面又は両面に金
属箔を重ね、硬化成型することによって電気用積層板
(PWB)を得ることができる。
【0039】また、PWB用途に使用する場合におい
て、各種の充填剤などを使用することができる。充填剤
としては、水酸化アルミ・三酸化アンチモン・赤リンな
どが例示できる。さらに、補強材あるいは基材として
は、炭素繊維・ガラス繊維・アラミド繊維・ベクトラな
どの液晶ポリエステル繊維・ポリベンゾチアゾール(P
BT)繊維・アルミナ繊維などからなる織布・不織布・
マット・紙(ペーパー)あるいはこれらの組合せが例示
できる。
【0040】以下、実施例により、本発明を具体的に説
明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるも
のではなく、また、本発明はその趣旨を何等逸脱しない
範囲内で当業者の知識に基づき種々なる修正、改良、変
更を加えた態様で実施し得るものである。
【0041】参考例 1〔1−(4−ニトロフェニル)
−3−オキシカルボニルプロピンの合成方法〕 乾燥させた500ミリリットルのセパラブルフラスコに
滴下ロート、窒素導入管、ジムロート冷却器を取り付
け、このセパラブルフラスコに 99.04g(533.9mmol)
の4−ニトロ安息香酸クロライド(三国製薬(株)より
購入)と100ミリリットルのトルエンを入れて充分に
溶解させた。滴下ロートに29.8g(0.5339mmol)の
プロパルギルアルコール(奥野製薬(株)より購入)と
50ミリリットルのピリジンを入れ、20分でフラスコ
内の溶液に滴下した。そして、還流下に3時間反応させ
た。
【0042】反応後は、室温まで冷却した後、ニュジョ
ール成分を濾別し、その後、減圧下に溶媒を溜去した。
粗生成物をトルエンから再結晶させたところ、54.5
5g(収率;54.1%)の1−(4−ニトロフェニ
ル)−3−オキシカルボニルプロピンを得た。このもの
は、84−5℃の融点を有している。得られた物質につ
いてスペクトルデータと元素分析値を調べた。その結果
を次に示す。
【0043】〔スペクトルデータ〕 IR(neat,cm-1)ν=3300,3050,2
100,1720,1600,1520,1350,1
280,1100,820,710.1 H−NMR(δ,ppm)3.2(t,J=1.2H
z,1H),5.0(d,J=1.2Hz,2H),
8.4(s,4H) 〔元素分析値〕 C9H7N104として 計算値C:57.14,H:3.70 実測値C:57.34,H:3.68
【0044】参考例 2〔1−(4−アミノフェニル)
−3−オキシカルボニルプロピンの合成方法〕 1リットルのセパラブルフラスコにジムロート冷却器、
滴下ロートを取り付けた。444.83g(1.6 mol)のFe
(SO4 )・7H2 Oを620ミリリットルの水に溶解
させてセパラブルフラスコに仕込んだ。37.8g(0.2 mo
l)の1−(4−ニトロフェニル)−3−オキシカルボニ
ルプロピンを300ミリリットルのアセトンに溶解させ
て、30分かけて滴下ロートからセパラブルフラスコ中
の溶液に加えた。2時間還流下に反応させた後、160
ミリリットルの25重量%アンモニア水を加えて、1時
間反応を続けた。
【0045】反応後、反応溶液を水で希釈しながら吸引
濾過を行ない、酢酸エチルで抽出した。常法通りに処理
した後、減圧下に溶媒を溜去した。粗生成物をメタノー
ルから再結晶したところ、22.77g(収率;71.
6%)の1−(4−アミノフェニル)−3−オキシカル
ボニルプロピンを得た。このものは、89.9−91.
9℃の融点を有している。得られた物質についてスペク
トルデータと元素分析値を調べた。その結果を次に示
す。
【0046】〔スペクトルデータ〕 IR(neat,cm-1)ν=3300,3050,2
100,1720,1600,1520,1350,1
280,1100,820,780,710.1 H−NMR(δ,ppm)2.6(t,J=1.2H
z,1H),4.3(br.s.,2H),4.8
(d,J=1.2Hz,2H),6.8,8.0(d
d,J=2.4Hz,4H) 〔元素分析値〕 C9H9N102として 計算値C:67.92,H:5.66 実測値C:67.75,H:5.71
【0047】実施例 1 500ミリリットルの3口フラスコに200ミリリット
ルの滴下ロート、三方コック、シーラムキャップを取り
付け、減圧下に乾燥させた後、アルゴンで置換した。5.
77g(0.01mol)のビスフェノール−Aビス(トリメリ
レート)ジアンハイドライドと6.44g(0.02mol)のベ
ンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物(以下BTDA
と略す。)を反応器に仕込んだ後、200ミリリットル
の蒸留DMF(カルシウムハイドライド上で乾燥させた
もの)を加えた。一方、滴下ロートに50ミリリットル
のDMFに溶解させた4.39g(0.015mol)の1,3−ビ
ス(3−アミノフェノキシ)ベンゼンを入れて、3口フ
ラスコ内の溶液に滴下した。80℃で2時間攪拌した
後、4.74g(0.03mol)の1−(4−アミノフェニル)
−3−オキシカルボニルプロピンを15ミリリットルの
DMFに溶解して、3口フラスコ内の反応溶液に添加し
オリゴアミック酸を得た。
【0048】反応温度を室温に戻した後、得られたオリ
ゴアミック酸に、11ミリリットルの無水酢酸と10ミ
リリットルのピリジンを添加し、化学的に脱水閉環させ
た。反応後は1リットルのメタノール中に反応溶液を激
しく攪拌しながら投入し、イミドオリゴマーをパウダー
として沈澱させた。得られたイミドオリゴマーをアスピ
レーターで減圧下に濾過した後、真空中、80℃で48
時間かけて乾燥させたところ、17.2g(収率;8
6.3%)の淡黄色パウダーとしてオリゴマーを得た。
得られたオリゴマーについてスペクトルデータを調べ
た。その結果を次に示す。
【0049】〔スペクトルデータ〕 IR(neat,cm-1)ν=3000,2950,1
780,1750,1700,1620,1600,1
580,1495,1450,1350,1295,1
220,1160,990,905,860,780,
735,690.
【0050】得られたオリゴマーを220℃の真空オー
ブン中で溶融・脱泡して、そのオリゴマーをB−ステー
ジ化したところ、赤褐色のパウダーとなった。8.3g
のB−ステージ化イミドオリゴマーを用いて、220℃
で20分、250℃で30分、270℃で1時間、それ
ぞれ接触圧下でプレスして、密度1.39g/cm3 を有
する12mm(幅)×12cm(長)×3.4mm(厚)の注
型板を得た。この注型板について諸特性を調べたとこ
ろ、58.8kg/mm2 の曲げ強さと、315kg/mm2
曲げ弾性率と、35kg・cm/cm2 の衝撃強度と、253
℃のガラス転移温度(Tg)を有する樹脂であった。吸
湿率は0.27%であった。その結果を表1に示す。
【表1】
【0051】また、電気的特性について、1MHzにお
ける誘電率と誘電正接を調べた。測定はQメーターで行
なった。その結果、誘電率は3.7、誘電正接は0.0
041であった。結果を表2に示す。
【表2】
【0052】実施例 2 実施例1と同様にして、パウダー状のイミドオリゴマー
を得た。ただし、酸二無水物に8.01g(25mmol)
のBTDAを使用し、1,3−ビス(3−アミノフェノ
キシ)ベンゼンの代わりに、62.79g(50mmol)
のビスアミノベンジルオキシフェニルプロパンを、さら
に、1−(4−アミノフェニル)−3−オキシカルボニ
ルプロピンの代わりに、10.1g(50mmol)のプロ
パルギルオキシフタル酸無水物を用いた。得られたオリ
ゴマーについてスペクトルデータを調べた。その結果を
次に示す。
【0053】〔スペクトルデータ〕 IR(neat,cm-1)ν=3200,3030,2
950,1780,1750,1700,1630,1
600,1580,1495,1450,1350,1
295,1220,1160,990,905,86
0,780,735,690.
【0054】得られたオリゴマーを220℃の真空オー
ブン中で溶融・脱泡して、そのオリゴマーをB−ステー
ジ化したところ、赤褐色のパウダーとなった。7.4g
のB−ステージ化イミドオリゴマーを用いて、220℃
で20分、250℃で30分、270℃で1時間、それ
ぞれ接触圧下でプレスして、密度1.41g/cm3 を有
する12mm(幅)×12cm(長)×3.2mm(厚)の注
型板を得た。この注型板について諸特性を調べたとこ
ろ、56.2kg/mm2 の曲げ強さと、295kg/mm2
曲げ弾性率と、31kg・cm/cm2 の衝撃強度と、231
℃のガラス転移温度(Tg)を有する樹脂であった。ま
た、吸湿率は0.19%であった。
【0055】また、実施例1と同様にして電気的特性に
ついて誘電率と誘電正接を調べた。その結果、誘電率は
3.8、誘電正接は0.0037であった。結果を表2
に示す。
【0056】実施例 3 実施例1で合成した50gのイミドオリゴマーと、実施
例2で合成した50gのイミドオリゴマーを用いて、実
施例1と同様の条件でプレスして、密度1.41g/cm
3 を有する12mm(幅)×12cm(長)×3.2mm
(厚)の注型板を得た。この注型板について諸特性を調
べたところ、55.6kg/mm2 の曲げ強さと、295kg
/mm2 の曲げ弾性率と、30kg・cm/cm2 の衝撃強度
と、230℃のガラス転移温度(Tg)を有する樹脂で
あった。また、吸湿率は0.20%であった。
【0057】また、実施例1と同様にして電気的特性に
ついて誘電率と誘電正接を調べた。その結果、誘電率は
3.7、誘電正接は0.0032であった。結果を表2
に示す。
【0058】比較例 市販のイミドタイプ熱硬化型オリゴマー(サーミッド、
カネボーNSC(株)から購入)9.2gを用いて、2
20℃で20分、250℃で30分、270℃で1時
間、それぞれ接触圧下でプレスして、密度1.41g/
cm3 を有する12mm(幅)×12cm(長)×3.2mm
(厚)の注型板を得た。この注型板について諸特性を調
べたところ、56.2kg/mm2 の曲げ強さと、365kg
/mm2 の曲げ弾性率と、31kg・cm/cm2 の衝撃強度
と、295℃のガラス転移温度(Tg)を有する樹脂で
あった。また、吸湿率は0.45%であった。
【0059】また、実施例1と同様にして電気的特性に
ついて誘電率と誘電正接を調べた。その結果、誘電率は
4.7、誘電正接は0.0056であった。結果を表2
に示す。
【0060】
【発明の効果】本発明に係る新規な硬化型樹脂組成物は
耐熱性に優れるとともに、積層、成形用に好適な加工温
度域で使用でき、したがって加工特性に優れた硬化型樹
脂組成物を提供することができる。また、本発明に係る
新規な硬化型樹脂組成物は、優れた機械的強度、寸法安
定性、電気特性などを有し、特に、成形品にボイドやク
ラックが発生しにくい硬化型樹脂組成物を提供すること
ができる。
【0061】以上の如く、本発明に係る硬化型樹脂組成
物は、数多くの特徴を有することから、積層板・耐熱性
塗料・電子デバイス用高分子材料・成形材料等の幅広い
用途に、極めて工業的価値の高い材料を提供することが
でき、しかも、工業的に有意な価格で提供することがで
き、その有用性は極めて大である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−85331(JP,A) 特開 平4−85330(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 73/00 - 73/26 C08F 299/02 CAPLUS(STN) REGISTRY(STN)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1) M-Y-Ar1=X-(-Ar2-X=Ar3=)n=X-Ar2-X=Ar1-Y-M (1) 〔式中、Arは3価の有機基、Arは2価の有機基、Ar
    は4価の有機基、YはS,SO,O,CO,−CO
    −O−,なし,−O−CO−,CH=N,HNCO,C
    (Rは水素、フェニル、低級アルキル、低級フルオ
    ロアルキル)を表す。また、Xは3価の結合様式で化1 【化1】 の中から選択され、1種であっても異なっていてもよ
    い。nは0〜20の正の整数を表す。Mは反応性を有す
    る官能基で、化2 【化2】 (式中、Rは水素、フェニル、低級アルキル、低級フ
    ルオロアルキル)の中から選択される。〕からなること
    を特徴とする新規な硬化型樹脂。
  2. 【請求項2】 一般式(2) M-Y-Ar1'-X=(=Ar3=X-Ar2-)n-X=Ar3=X-Ar1'-Y-M (2) 〔式中、Ar1’は2価の有機基、Arは2価の有機基、
    Arは4価の有機基、YはS,SO,O,CO,−C
    O−O−,なし,−O−CO−,CH=N,HNCO,
    CR(Rは水素、フェニル、低級アルキル、低級フル
    オロアルキル)を表す。また、Xは3価の結合様式で化
    3 【化3】 の中から選択され、1種であっても異なっていてもよ
    い。nは0〜20の正の整数を表す。Mは反応性を有す
    る官能基で、化4 【化4】 (式中、Rは水素、フェニル、低級アルキル、低級フ
    ルオロアルキル)の中から選択される。〕からなること
    を特徴とする新規な硬化型樹脂。
  3. 【請求項3】 前記一般式(1)で表される新規な硬化
    型樹脂と、前記一般式(2)で表される新規な硬化型樹
    脂とからなることを特徴とする新規な硬化型樹脂組成
    物。
  4. 【請求項4】 前記3価の有機基Arが、化5 【化5】 の中から選ばれる1種又は複数であることを特徴とする
    請求項1乃至請求項3のいずれかに記載する新規な硬化
    型樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 前記2価の有機基Ar1’が、化6 【化6】 の中から選ばれる1種又は複数であることを特徴とする
    請求項1乃至請求項4のいずれかに記載する新規な硬化
    型樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 前記2価の有機基Arが、化7 【化7】 の中から選ばれる1種又は複数であることを特徴とする
    請求項1乃至請求項5のいずれかに記載する新規な硬化
    型樹脂組成物。
  7. 【請求項7】 前記4価の有機基Arが、化8 【化8】 の中から選ばれる1種又は複数であることを特徴とする
    請求項1乃至請求項6のいずれかに記載する新規な硬化
    型樹脂組成物。
  8. 【請求項8】 前記が、−C(=O)−O−であるこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載
    する新規な硬化型樹脂組成物。
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