JPH0614519A - 磁気回路の分解方法 - Google Patents

磁気回路の分解方法

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Publication number
JPH0614519A
JPH0614519A JP18753792A JP18753792A JPH0614519A JP H0614519 A JPH0614519 A JP H0614519A JP 18753792 A JP18753792 A JP 18753792A JP 18753792 A JP18753792 A JP 18753792A JP H0614519 A JPH0614519 A JP H0614519A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
yoke
permanent magnet
magnetic circuit
magnet
magnetic
Prior art date
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Pending
Application number
JP18753792A
Other languages
English (en)
Inventor
Shogo Tanaka
省吾 田中
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Proterial Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0614519A publication Critical patent/JPH0614519A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、界磁用磁気回路に用いられる複数
の永久磁石を取り付けてあるヨークから、特定の永久磁
石のみを簡単に取り外す方法を目的としている。 【構成】 ヨーク2に複数取り付けられる界磁用磁気回
路中の永久磁石3a、3bのうち、特定の永久磁石、例
えば3a1 を磁石のキューリー温度以上に加熱し、磁力
を消磁した上で、この永久磁石3a1 のみを選択的にヨ
ーク2から取り外す。また、この界磁用磁気回路は車両
に配置され、永久磁石はR−Fe−B系の磁石(R:N
d、Pr等の希土類の元素の一種)であってもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気回路の分解方法に
関し、特に、台車方式のリニアモーターカーの車上界磁
などに使用される磁気回路中の永久磁石の取り外し方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、リニアモーターにより推進力を得
て走行するリニアモーターカーとしては、種々の方式の
ものが検討されているが、そのひとつとして、界磁用の
永久磁石を車両に配置し、地上に電機子コイルを配置し
たリニア同期モーターを用いたものが知られている。こ
の方式は、主電力を供給する側を地上に置くので、車上
の機器が軽量化されるため、高速化に適している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術において
は、車上界磁用磁気回路は、平板状ヨークに複数個の強
磁性磁石を交互に異極性の磁極が並ぶよう接着したもの
を、所定間隔をおいてアルミニウム製の枠の支持体にネ
ジなどで機械的に取り付け組み立てられていた。しか
し、永久磁石の磁力が強いため、事故などにより永久磁
石が破損し、その交換が必要になった場合でも、通常の
方法では、ヨークから永久磁石を簡単に取り外すことは
できなかった。このような場合は、当該永久磁石を取り
付けてあるヨークを支持体から取り外し、当該永久磁石
をヨークごと交換しなければならなかった。そのため、
そのヨークに取り付けられていた他の破損していない磁
石も同時に交換しなければならず、取り外しの度に著し
い無駄が発生するものであった。
【0004】そこで本発明は、前記従来技術の問題点に
鑑みてなされたもので、その目的とするところは、所定
の永久磁石のみを選択的にヨークから短時間で取り外し
交換できる簡単な方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、所定間隔をおいて対向配置された一対の平板状ヨー
クと、ヨークの長手方向に沿って所定間隔をおいて配置
され、かつ異極性の磁極が対向するように、各ヨークに
固着された強磁性の永久磁石の複数個の磁石ブロックを
有する磁気回路のうち、所定の永久磁石をキューリー温
度以上に加熱し、この加熱した永久磁石をヨークから取
り外した。ヨークと永久磁石とからなる磁気回路が、リ
ニアモーターカーなどの車両に配置されるものに適用で
き、また永久磁石としてR−Fe−B系の磁石(R:N
d、Pr等の希土類元素の一種以上)を適用できる。
【0006】
【作用】上記本発明においては、車上界磁用としてヨー
クに取り付けられている複数の永久磁石のうち、交換を
要する所定の永久磁石部分を、当該永久磁石のキューリ
ー温度(300〜400℃位)以上に加熱するようにし
たため、当該永久磁石の磁力のみを消磁させることがで
きる。これは、キューリー温度以上では、磁石内の原子
の内部運動が温度により活性化され、原子の磁気モーメ
ントの配向が攪乱され、常磁性に戻る現象を利用したも
のである。従って、この方法によりヨーク上に取り付け
られた複数の永久磁石から所定の永久磁石のみを選択的
に消磁させ、取り外すことができる。
【0007】
【実施例】本発明の実施例を図により説明する。ヨーク
と永久磁石のリニアモーターへの取り付け状況は、図2
に示す構成になっている。すなわち、リニアモーターカ
ーの車両の床面1の下には、ヨーク2が取り付けられて
いる。このヨーク2は、断面が下側開口の略コの字形と
なるように、複数の高透磁率の鉄板製ヨーク部分が組み
合わされており、かつヨーク2の長手方向は、車両の前
後方向に配置されている。このヨーク2の車両の前後方
向に沿った長手方向の凹部内側両面にそれぞれ複数個の
永久磁石3が固着されている。両面の複数の永久磁石3
は、異極性の磁極が対向するように配置され、駆動源の
界磁として用いられる。ヨーク2の断面の形状はコ字形
に限られず、馬蹄形などの他の形状であつてもよい。両
側の永久磁石3の間には、所定の間隙を有する磁気間隙
4が形成されており、この磁気間隙4に、地上に設置さ
れた電機子コイル5が配置されている。この永久磁石3
と電機子コイル5とで構成された磁気回路を有するリニ
アモーターにより、車両は推進力を得て、電機子コイル
5に沿って走行する。永久磁石3としては、高い磁気特
性を有するR−Fe−B系の磁石(R:Nd、Pr等の
希土類元素の一種以上)が用いられている。
【0008】以上のように構成されたリニア同期モータ
ーの本実施例における磁気回路は、図1に示すように構
成されている。すなわち、ヨーク2の断面コの字形部の
両側部分を2a、2bとすると、複数の永久磁石3a、
3bはそれぞれ一対のヨーク2a、2bにネジなどによ
り取り付けられ、両ヨーク2a、2bはヨークが断面コ
の字形となるように組み合わされて床面1にネジで取り
付けられている。地上に設置されている電機子コイル5
は、ヨーク2a、2bの内側に取り付けた磁石3a、3
bとの間に挟まれ、電機子コイル5と両側の永久磁石3
a、3bとの間に磁気間隙4a、4bを有するようにな
っている。さらに、ヨーク2a、2bに取り付けられた
永久磁石3a、3bは高い磁力を有するR−Fe−B系
の磁石で、対向するヨーク2a、2bの長手方向に沿っ
て異極性の磁極N、Sが互いに対向するように配置され
て磁気回路を形成している。ただし、永久磁石3a、3
bは、それぞれ独立した一個の単体でなくてもよく、複
数の磁石の積層されたものが一つの永久磁石として機能
するものでもよい。
【0009】このように構成された磁気回路で、例えば
ヨーク2の片側の2a部分に取り付けられた永久磁石3
aのうちで、交換が必要な永久磁石を3a1 とした場
合、永久磁石3a1 を有する磁気回路中のヨーク2aを
ネジ等を外して床面1から取り外す。次に、当該永久磁
石3a1 をヨーク2a部分に止めているネジを外すとと
もに、当該永久磁石3a1 部分をそのキューリー温度3
80℃以上に、バーナーもしくはニクロム線ヒーター等
の手段で加熱する。加熱された当該磁石3a1 は380
℃に近づくにつれ急激に磁力が低下し始め、380℃よ
り数度高くなると消磁する。これによって、鉄製ヨーク
2の2a部分から、所定の永久磁石3a1のみを選択的
に簡単に取り外すことができる。その後、取り外した永
久磁石3a1 の代わりに新しい永久磁石をヨーク2a部
分にネジ止めし、ヨーク2aを床面1に取り付ければ、
所定の磁気回路が修復される。
【0010】上記実施例では、永久磁石としてR−Fe
−B系磁石を使用したが、その他の強磁性磁石でも同様
に適用できる。また、リニアモーターカーの磁石以外で
も、磁力が強いために取り外し困難な場合には本発明を
適用して、磁石を取り外すことができる。
【0011】
【発明の効果】本発明によれば、磁石のキューリー温度
以上での消磁現象を利用して、ヨークに取り付けられた
複数の永久磁石のうち、所定の永久磁石のみを加熱して
磁力を消磁させ、ヨークから選択的に当該永久磁石のみ
を取り外すことができる。これにより、従来はヨークか
ら取り外すことができなかった高磁力のR−Fe−B系
の永久磁石を、磁石単位でヨークから取り外すことがで
き、従来の無駄なヨークごとの交換を行わなくても済
む。さらに、取り外し交換作業の大幅な省力化が図れ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2のA−A線で切断した端面による車上界磁
用磁気回路の説明図。
【図2】ヨークと永久磁石のリニアモーターへの取り付
け状況の説明図。
【符号の説明】
2 ヨーク 3 永久磁石 5 電機子コイル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定間隔をおいて対向配置された一対の
    平板状ヨークと、ヨークの長手方向に沿って所定間隔を
    おいて配置され、かつ異極性の磁極が対向するように、
    各ヨークに固着された強磁性の永久磁石の複数個の磁石
    ブロックを有する磁気回路のうち、所定の永久磁石をキ
    ューリー温度以上に加熱し、この加熱した永久磁石をヨ
    ークから取り外すことを特徴とする磁気回路の分解方
    法。
  2. 【請求項2】 ヨークと永久磁石とからなる磁気回路
    が、リニアモーターカーなどの車両に配置されるもので
    あり、永久磁石はR−Fe−B系の磁石(R:Nd、P
    r等の希土類元素の一種以上)であることを特徴とする
    請求項1に記載の磁気回路の分解方法。
JP18753792A 1992-06-22 1992-06-22 磁気回路の分解方法 Pending JPH0614519A (ja)

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JP18753792A JPH0614519A (ja) 1992-06-22 1992-06-22 磁気回路の分解方法

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JPH0614519A true JPH0614519A (ja) 1994-01-21

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ID=16207829

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JP18753792A Pending JPH0614519A (ja) 1992-06-22 1992-06-22 磁気回路の分解方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102012015152A1 (de) 2012-07-31 2013-01-24 Daimler Ag Verfahren und Vorrichtung zur Demontage eines Permanentmagneten eines Rotorelements für eine elektrische Maschine

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DE102012015152A1 (de) 2012-07-31 2013-01-24 Daimler Ag Verfahren und Vorrichtung zur Demontage eines Permanentmagneten eines Rotorelements für eine elektrische Maschine

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