JPH06144592A - 漁獲物等の積降装置 - Google Patents

漁獲物等の積降装置

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JPH06144592A
JPH06144592A JP31790292A JP31790292A JPH06144592A JP H06144592 A JPH06144592 A JP H06144592A JP 31790292 A JP31790292 A JP 31790292A JP 31790292 A JP31790292 A JP 31790292A JP H06144592 A JPH06144592 A JP H06144592A
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roller conveyor
conveying means
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unloading
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JP31790292A
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English (en)
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Shozo Jitsukata
省三 實方
Taro Tamada
太郎 玉田
Ryushi Ishigami
龍志 石上
Ujiyoshi Toda
氏懿 戸田
Toshiki Tanaka
利樹 田中
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HYOGO PREF GOV GYOGYO KYODO KU
HYOGO PREF GOV GYOGYO KYODO KUMIAI RENGOKAI
K P A KK
KOUBESHI GYOGYO KYODO KUMIAI
Original Assignee
HYOGO PREF GOV GYOGYO KYODO KU
HYOGO PREF GOV GYOGYO KYODO KUMIAI RENGOKAI
K P A KK
KOUBESHI GYOGYO KYODO KUMIAI
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 主に小型船舶からの陸揚げや小型船舶への積
み込み作業において、人手による作業を最小限に抑えて
省力化が図れ、作業時間を短縮でき、作業の安全性も向
上し得る、漁獲物等の積降装置を提供する。 【構成】 上下のチェーンホイル4・4’、6・6’
に、無端チェーン2・2’が掛け渡されている。各チェ
ーン2・2’には、一定の間隔をあけて図2のように正
面より見て「L」字形の吊持具3・3’の上端部が、相
対向して連結部材3bにより回動自在に取り付けられて
いる。各吊持具3・3’は、側方より見て略三角形で、
図4のように下端部を内側に屈曲させて、被搬送物であ
る漁獲物容器91の受け部3a・3a’に形成してい
る。ローラコンベア14が、チェーン2・2’の前方側
通過路の下部に配設されている。ローラコンベア18
が、チェーン2・2’の後方側通過路の中間部に配設さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、主として小型船舶か
ら漁獲物などを陸揚げしたり、陸上から小型船舶に果物
などを船積みしたりするための積降装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、いかなごやちりめん等の漁獲物
は、上端を開放した箱形の容器に収容された状態で、作
業者の手作業により陸揚げされていた。また、岸壁から
小型船舶への積み込みも、同様に作業者の手作業により
行われていた。
【0003】そのほか、大型の船舶(とくに貨物船)で
は、クレーンを用いて荷物の積み降ろしが行われてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の手作業
による積み降ろしは、作業性が悪くて時間が長くかかる
うえに、作業者にとって重労働であり、とくに干潮のと
きには、船の甲板と岸壁との高低差が大きくなるため、
一層重労働になる。また波の高いときには、船が大きく
揺れるため、重労働であるばかりでなく、作業に危険が
伴うという問題があった。
【0005】そこで上記したクレーンにより荷物の積み
降ろしを行うことが考えられるが、クレーンの設置は設
備が大掛かりになり、設備コストも高く、またかなり広
い設置スペースを要するため、岸壁上における設置場所
が制約される。しかも、クレーンによる積み降ろしで
は、漁獲物等が収容された容器が傾き、容器内から漁獲
物等がこぼれ落ちるおそれがある。
【0006】本発明は上述の点に鑑みなされたもので、
主に小型船舶からの陸揚げや小型船舶への積み込み作業
において、人手による作業が最小限に抑えられて省力化
が図れ、作業効率が高くて作業時間が短縮され、作業の
安全性が向上するうえに、設置スペースが小さくて済
み、漁獲物等が収容された容器などを水平に保って積み
降ろしできる、漁獲物等の積降装置を提供することを目
的としている。
【0007】
【課題を解決しようとする手段】上記した目的を達成す
るためにこの発明の漁獲物等の積降装置は、a)装置本
体内に所定の間隔をあけて垂直方向に張設されたチェー
ン、ベルトなどの一対の無端索状体の両内側に、下端に
被搬送物の受け部を有する正面より見てL字形の吊持具
の上端部を、相対向して回動自在に且つ無端索状体の長
手方向に一定の間隔をあけて取り付け、b)一対の前記
無端索状体を、同期して同一方向に回転させるための伝
達機構を介して駆動装置に接続し、c)一対の前記無端
索状体の上昇側および下降側の間に、前記吊持具下端の
受け部より若干幅を狭くした被搬送物の搬送手段を、そ
れぞれ外方へ張り出し可能に且つ水平に設けている。
【0008】請求項2に記載のように、d)前記装置本
体を岸壁から水面上に張り出して昇降自在に設置し、昇
降手段を介して装置本体を昇降させるようにすることが
できる。
【0009】請求項3に記載のように、e)前記装置本
体を岸壁から水面上に張り出して設置し、前記搬送手段
のうちの水面上へ張り出し可能な搬送手段を、装置本体
に対し昇降手段を介して昇降可能にすることもできる。
【0010】請求項4に記載のように、f)前記搬送手
段のうちの水面上へ張り出し可能な搬送手段の後端部
に、固定式ストッパーを配設するとともに、該搬送手段
の途中に、昇降式ストッパーを上下動自在に設け、g)
前記吊持具の通過を検出する検出手段を、該搬送手段の
付近に配備し、その検出信号によって、昇降式ストッパ
ーを下降させるようにしてもよい。
【0011】請求項5に記載のように、h)前記搬送手
段のうちの水面上へ張り出し可能な搬送手段の張り出し
部分の両側方に、別の搬送手段をそれぞれ直交するよう
に接続してもよい。
【0012】
【作用】上記した構成を有する本発明の漁獲物等の積降
装置(請求項1)によれば、例えば陸揚げする場合に
は、一方の搬送手段を水面上に張り出させるとともに、
他方の搬送手段を岸壁上に沿って張り出させた状態で、
小型船舶を接岸し、小型船舶上の被搬送物(漁獲物が収
容された容器など)を、作業者がその搬送手段の端部上
に載置してやるだけで、あとは自動的に陸揚げされる。
すなわち、被搬送物は搬送手段により装置本体内に搬送
されたのち、上昇する両側の吊持具の下端受け部が被搬
送物の底面に係合して被搬送物は吊り上げられ、最上位
置まで運ばれる。それから、吊持具の移動方向が変換さ
れて下降する際に、他方の搬送手段上に載置されること
によって、両側の吊持具の下端受け部がそれぞれ被搬送
物の底面から離れる。搬送手段上の被搬送物は、同搬送
手段によって岸壁上の所定の場所まで搬送される。な
お、吊持具は最下位置まで運ばれたのち、方向転換して
再び上昇する。一方、被搬送物を船積みする場合には、
搬送手段および無端索状体をそれぞれ逆方向に回転さ
せ、被搬送物を岸壁上の搬送手段の一端に載置すること
によって、上記した陸揚げと逆の作用により、被搬送物
は水面上に張り出させた搬送手段の端部まで自動的に運
ばれるので、作業者が搬送手段上から被搬送物を小型船
舶上に積み降ろせばよい。
【0013】請求項2に記載の装置によれば、小型船舶
の接岸後、前記昇降手段によって装置本体を徐々に下降
させ、水面上に張り出させた搬送手段の高さを、小型船
舶の甲板上から被搬送物を搬送手段上に移し変えるのに
最適な高さに調整することができる。したがって、潮の
干満に拘わらず、船の甲板と搬送手段との高低差を常に
一定にでき、また作業者の背の高さに合わせてそれらの
高低差を調整することもできる。
【0014】請求項3に記載の装置によっても、請求項
2の装置による上記作用とほぼ同様の作用を達成できる
が、本装置の場合には、装置本体内で搬送手段を昇降さ
せるので、請求項2の装置のように装置本体を昇降させ
るのに比べて、昇降手段が小型化できる。
【0015】請求項4に記載の装置によれば、水面上に
張り出させた搬送手段の端部上に被搬送物を載置する
と、同搬送手段によって被搬送物が送られて昇降式スト
ッパーに当接して一時的に搬送が停止する。そして、先
の被搬送物が搬送手段上から一対の吊持具によって上方
へ運ばれ、これが検出手段で検出されると、その検出信
号によって昇降式ストッパーが下降し、搬送手段の後端
部の固定式ストッパーに当たるまで送り込まれて停止す
ると、昇降式ストッパーが上昇する。この状態で、搬送
手段上の被搬送物は、上昇する次の吊持具によって上方
へ運ばれる。したがって、作業者は、小型船舶上から搬
送手段の端部上に被搬送物を載置するタイミングをとく
に気遣わずに、作業を継続することができる。
【0016】請求項5に記載の装置によれば、水面上へ
張り出し可能な搬送手段の張り出し部分の両側方にそれ
ぞれ接続した別の搬送手段の端部に接近させて、小型船
舶をそれぞれ接岸して、2隻の小型船舶から被搬送物を
積み降ろしできる。したがって、作業効率が一層向上
し、積み降ろしする被搬送物の量が多い場合に好適であ
る。
【0017】
【実施例】以下、本発明の漁獲物等の積降装置の実施例
を図面に基づいて説明する。
【0018】図1は実施例にかかる積降装置を示す側面
視断面図、図2は図1の積降装置の一部を省略した正面
図、図3は図1の積降装置を示す平面図、図4は図1の
A−A線断面図、図5は積降装置の全体を概要的に示す
平面図、図6は積降装置の全体を概要的に示す側面図で
ある。
【0019】図1に示すように、岸壁92上に設置され
た略五角形の支持フレーム26に対し、装置本体1が水
面上方で昇降自在に配装されている。すなわち、装置本
体1の両側後端部の上下方向に、凹状のガイドレール2
5が一体に固設され、このガイドレール25に転動可能
に嵌合するガイドローラ24が、支持フレーム26の前
端部の上下両側にそれぞれ回動自在に装着されている。
装置本体1の後端面の上端部両側に、図3のように岸壁
92上から垂直方向に立設されたジャッキ21・21’
の上端部が、ブラケット21aを介して連結されてい
る。
【0020】ジャッキ21・21’を駆動するためのモ
ータ22が、図4のように支持フレーム26の下部フレ
ーム26a上に設置されている。モータ22の駆動軸に
は、減速機構を介して両側に動力伝達部材23をそれぞ
れ取り付け、各動力伝達部材23の端部をジャッキ21
・21’に接続している。この構造により、モータ22
を回転させることでジャッキ21・21’が伸縮する。
したがって、モータ22を一方に回転させると、装置本
体1が上昇し、モータ22を逆方向に回転させると、装
置本体1が下降する。なお、モータ22による電気駆動
に代えて、油圧で駆動されるジャッキを設けてもよい。
【0021】図1および図2に示すように、装置本体1
内の上部と下部には、両側にチェーンホイル(スプロケ
ットともいう)がそれぞれ回動自在に装着されている。
そして、上下のチェーンホイル4・4’、6・6’に、
無端チェーン2・2’が掛け渡されている。各チェーン
2・2’には、一定の間隔をあけて図2のように正面よ
り見て「L」字形の吊持具3・3’の上端部が、相対向
して連結部材3bにより回動自在に取り付けられてい
る。各吊持具3・3’は、側方より見て略三角形で、図
2のように下端部を内側に屈曲させて、被搬送物である
漁獲物容器91の受け部3a・3a’を形成している。
【0022】装置本体1の上部には、可変速モータ11
が設置され、このモーター11によって両側のチェーン
2・2’を同期駆動させるために、伝動ベルト11a、
中間軸12および両側の歯車箱13・13’を介して両
側のチェーン2・2’に動力を伝達している。
【0023】上部のチェーンホイル4・4’は、それぞ
れの外側で個別に支承された動力伝達手段である歯車箱
13・13’から内向けに突出させた出力軸5・5’に
固着され、各チェーンホイル4・4’の間には、吊持具
3・3’と漁獲物容器91の通過できる空間を設けてい
る。
【0024】一方、下部のチェーンホイル6・6’は、
それらの中心部を貫通し、両側の軸受8・8’にて回動
自在に支承された支軸7に固着されている。また、両側
の軸受8・8’は、チェーン2・2’に張力を与えるべ
く引張ボルト9・9’にて下方へ引っ張ってある。な
お、各引張ボルト9・9’の下端部は、装置本体1に螺
合され、回転させることにより上下方向の位置を調整で
きる。
【0025】図1のように、装置本体1内において吊持
具3・3’の垂直方向の通過路に沿って、ガイド10・
10’が配設され、吊持具3・3’が横揺れしないよう
に規制している。
【0026】搬送手段としてのローラコンベア14が、
チェーン2・2’の前方側通過路の下部に配設されてい
る。このローラコンベヤ14は、前方水平位置と直立位
置とで略90゜の範囲で回転可能な補助コンベヤ14a
を備えており、この補助コンベヤ14aの幅は、漁獲物
容器91の幅に合わせてある。一方、ローラコンベヤ1
4の幅は、図4のように、吊持具3・3’下端の受け部
3a・3a’の間隔よりもやや狭くして、吊持具3・
3’の受け部3a・3a’に接触しないようにしてあ
る。ローラコンベヤ14の後端には、固定式ストッパー
15を上向きに突設し、また、補助コンベヤ14aとロ
ーラコンベヤ14との間には、昇降式ストッパー16を
昇降機構(図示せず)を介して上下動自在に配備してい
る。そして、この昇降式ストッパー16を、吊持具3・
3’の移動(通過)に従って自動的に上下動させるた
め、吊持具3・3’の位置を検出するセンサー17を、
図1のようにローラコンベヤ14の上方に装着してい
る。このセンサー17の検出信号によって昇降機構が作
動し、昇降式ストッパー16が下降する。なお、ストッ
パー16が下降したのち、自動的に上昇させるために、
タイマーあるいは吊持具3・3’の位置を検出する別の
センサーを設けている。
【0027】もう一つの搬送手段としてのローラコンベ
ア18が、図1に示すようにチェーン2・2’の後方側
通過路の中間部(上下方向)に配設されている。このロ
ーラコンベヤ18の幅も、図4のように、吊持具3・
3’下端の受け部3a・3a’の間隔よりもやや狭くし
て、吊持具3・3’の受け部3a・3a’に接触しない
ようにしてある。また、ローラコンベヤ18の後端に
は、後方へ延長するローラコンベヤ39を接続してい
る。このローラコンベヤ39の幅は、漁獲物容器91の
幅に合わせてあり、支持フレーム26内を挿通させて、
本実施例では図5および図6のように、競り場93(図
6)まで延ばしている。
【0028】さらに、雨や汚物の落下等から漁獲物を保
護するためのカバー27が、装置本体1の前面および上
部チェーンホイル4・4’の上方に水平に取り付けら
れ、また同種のカバー28が、支持フレーム26内の中
間位置(上下方向)に水平に取り付けられている。そし
て、水平なカバー27およびカバー28の下方には、洗
浄水の噴射ノズルを穿設した複数本のシャワーパイプ2
9が配設され、漁獲物の陸揚げが終了したときに装置本
体1の内部および支持フレーム26の内部を洗浄できる
ようにしている。
【0029】なお、前記ローラコンベヤ39は、装置を
使用しない時にはローラコンベヤ18から分離して岸壁
92上で移動できるようにしてある。また、前記チェー
ン2・2’に代えてベルトやワイヤーロープなどの索状
体を用いることもできる。
【0030】次に、上記した実施例の積降装置につい
て、陸揚げ時の動作を説明する。
【0031】(a) 陸揚げする漁獲物容器91を搭載した
小型船舶90を、図5および図6のように船尾を装置本
体1に向けて岸壁92に接岸する。この状態で、モータ
22を回転させてジャッキ21・21’により装置本体
1を徐々に下降させ、水面上に張り出させた補助ローラ
コンベヤ14aの高さが、作業者にとって小型船舶90
の甲板上から漁獲物容器91をその端部上に載置するの
に最適な高さに調整する。
【0032】(b) 作業者は小型船舶90上の漁獲物容器
91を、一定の時間的間隔をとって次々と補助ローラコ
ンベヤ14aの端部上に載置していくだけでよい。
【0033】(c) 漁獲物容器91は、補助ローラコンベ
ヤ14aおよびこれに続くローラコンベヤ14によって
装置本体1内へ送られ、固定式ストッパー15に当接し
て、ローラコンベヤ14上の所定位置に位置決めされ
る。
【0034】(d) 図1においてモータ11によりチェー
ン2・2’を時計方向に回転させることにより、ローラ
コンベヤ14上の漁獲物容器91は、装置本体1内の前
方側の垂直通路内を上昇する両側の吊持具3・3’の受
け部3a・3a’がその底面に係合することによってす
くい上げられ、上方に運ばれる。
【0035】(e) 吊持具3・3’の通過が、センサー1
7により検出されると、昇降式ストッパー16が下降
し、補助ローラコンベヤ14a上の漁獲物容器91がロ
ーラコンベヤ14上に送り込まれ、固定式ストッパー1
5に当接して位置決めされる。
【0036】一方、上部チェーンホイール4・4’でチ
ェーン2・2’の回転方向が反転させられるのに伴っ
て、吊持具3・3’とともにその受け部で3a・3a’
により支持されている漁獲物容器91は、後方側垂直通
路に沿って下降する。
【0037】(f) 後方側垂直通路の中間位置まで下降す
ると、漁獲物容器91はローラコンベヤ18上に載置さ
れ、両側の吊持具3・3’の受け部3a・3a’が漁獲
物容器91の底面から離れる。
【0038】(g) ローラコンベヤ18によって漁獲物容
器91は、ローラコンベヤ39へ送られ、さらにこのロ
ーラコンベヤ39によって、図5および図6のように岸
壁92上の競り場93まで搬送される。
【0039】(h) 吊持具3・3’は、下部チェーンホイ
ール6・6’によってチェーン2・2’の回転方向が反
転させられるのに伴い、再び前方側垂直通路に沿って上
昇する。
【0040】上記した(a)〜(h)の動作が繰り返さえられ
ることにより、作業者によって補助ローラコンベヤ14
a上に載置された漁獲物容器91は、順次、岸壁92上
の競り場93まで自動的に運ばれ、陸揚げされる。
【0041】ところで、岸壁92上から小型船舶90へ
空の容器91や容器91に収容した荷物などを船積みす
る場合には、各ローラコンベヤ39、18、14、14
aおよびチェーン2・2’をそれぞれ逆方向に回転さ
せ、作業者が手作業でローラコンベヤ39上に載置して
やることによって、上記した陸揚げと逆の作用により、
補助ローラコンベヤ14aまで自動的に運ばれるので、
小型船舶90上で別の作業者が補助ローラコンベヤ14
aから小型船舶90上に積み降ろすだけでよい。
【0042】図7および図8はこの発明の漁獲物等の積
降装置の別の実施例を示すもので、図7は側面視断面
図、図8は図7の積降装置の一部を省略した正面図であ
る。この第2実施例の積降装置が上記した実施例と相違
するところは、主に次の点である。
【0043】すなわち、これらの図に示すように、装置
本体1は支持フレーム26の前端に固定されており、昇
降するようにはなっていない。その代わりに、前方側の
ローラコンベヤ14を、装置本体1に対して昇降できる
ようにしている。装置本体1の前面で、図8のように支
持枠体31を上下動自在に配設し、この支持枠体31
を、装置本体1の上端部に設置したウインチ20により
牽引ロープ33にて吊持し、ウインチ20を回転させる
ことにより、昇降させるようにしている。そしてこの支
持枠体31に、ローラコンベヤ14を配設している。な
お、センサー17は、支持枠体31に取り付けている。
その他の構成については、前記実施例と共通するので、
同一の符号を用いて図示し、説明を省略する。
【0044】図9および図10はこの発明の漁獲物等の
積降装置のさらに別の実施例を示すもので、図9は積降
装置の一部を示す平面図、図10は図9のA方向矢視図
である。この第3実施例が、上記第1・第2実施例と相
違する点は次の通りである。
【0045】図9に示すように、ローラコンベヤ14の
前方の補助ローラコンベヤ14aの両側に、別のローラ
コンベヤ34、35を「T」字状に接続してある。補助
ローラコンベヤ14aと各ローラコンベヤ34、35と
の間に、昇降式ストッパー16a、16bをそれぞれ上
下動自在に備えている。また、補助ローラコンベヤ14
a上の漁獲物容器91の有無を検出する一対のセンサー
19・19を、補助ローラコンベヤ14aの両側角部に
その中心付近に向けて取り付けている。各ローラコンベ
ヤ34、35は、それぞれその中間位置で端部側を直角
に折れ曲げることができ、さらに、補助ローラコンベヤ
14aとともに、図10のように上部に折り曲げること
ができる。
【0046】また、本実施例の積降装置は、シーケンス
回路(図示せず)を備えており、たとえば左右のローラ
コンベヤ34、35のうち、一方(装置本体1の正面に
向かって右側)のローラコンベヤ34だけを使用する場
合には、シーケンス回路によって次のように制御され
る。すなわち、右側のローラコンベヤ34が回転し、そ
の端部に載置した漁獲物容器91を昇降式ストッパー1
6aに当接する位置まで搬送する。そして、補助ローラ
コンベヤ14a上に漁獲物容器91が無いことがセンサ
ー19で検出されると、その検出信号によって昇降式ス
トッパー16aが下降し、漁獲物容器91は補助ローラ
コンベヤ14a上に送り込まれるようになっている。な
お、反対側の昇降式ストッパー16bは、上昇位置に保
持され、補助ローラコンベヤ14a内に送り込まれる漁
獲物容器91を位置決めする。
【0047】これにより、漁獲物容器91を左右のロー
ラコンベヤ34、35のいずれの端部に載置しても、漁
獲物容器91が補助ローラコンベヤ14a上に送り込ま
れることになる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
この発明の漁獲物等の積降装置には、次のような優れた
効果がある。
【0049】(1) 陸揚げに際しては、小型船舶上等から
そこに近接して設けられる搬送手段上に漁獲物等の被搬
送物を載置するだけであとは自動的に運ばれるので、従
来のように人手作業で小型船舶から岸壁上へ陸揚げした
り、岸壁上から小型船舶へ積み込んだりする必要がな
く、人手による作業が最小限に抑えられ、作業者の労力
負担が軽減されて省力化が図れ、また作業効率が向上し
て作業時間が大幅に短縮される。さらに、小型船舶上の
限られた範囲で作業できるので、作業の安全性が向上す
るうえに、岸壁上等に設置される装置の占有スペースが
小さくて済む。そのうえ、漁獲物等を容器に収容して搬
送する場合にも、容器が水平に保持された状態で搬送さ
れるので、漁獲物等が容器からこぼれ落ちたり、漁獲物
等に傷をつけることがない。
【0050】(2) 請求項2記載の装置では、潮の干満に
拘わらず、船の甲板と搬送手段との高低差を常に一定に
でき、また作業者の背の高さに合わせてそれらの高低差
を調整することもできる。
【0051】(3) 請求項3に記載の装置にも、(2)に記
載したような請求項2記載の装置と共通の効果があるほ
か、装置本体内で搬送手段を昇降させるので、請求項2
の装置に比べて、昇降手段が小型化できるという効果も
ある。
【0052】(4) 請求項4記載の装置では、作業者が小
型船舶上から搬送手段の端部上に被搬送物を載置するタ
イミングをとくに気遣うことなく、作業を継続すること
ができる。
【0053】(5) 請求項5記載の装置は、作業効率が一
層向上し、積み降ろしする被搬送物の量が多い場合にと
くに有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施例にかかる積降装置を示す
側面視断面図である。
【図2】図1の積降装置の一部を省略した正面図であ
る。
【図3】図1の積降装置を示す平面図である。
【図4】図1のA−A線断面図である。
【図5】図1の積降装置の全体を概要的に示す平面図で
ある。
【図6】図1の積降装置の全体を概要的に示す側面図で
ある。
【図7】この発明の漁獲物等の積降装置の別の実施例を
示す側面視断面図である。
【図8】図7の積降装置の一部を省略した正面図であ
る。
【図9】この発明の漁獲物等の積降装置のさらに別の実
施例を示す装置の一部を省略した平面図である。
【図10】図9の積降装置のA方向矢視図である。
【符号の説明】
1 装置本体 2・2’ チェーン 3・3’ 吊持具 3a・3a’ 受け部 10・10’ ガイド 14・14a・18・39 ローラコンベヤ 15・16・16a・16b ストッパー 17・19 センサー 21・21’ ジャッキ 90 小型船舶 91 漁獲物容器 92 岸壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 實方 省三 兵庫県神戸市中央区東川崎町3丁目1番1 号 株式会社ケーピーエィ内 (72)発明者 玉田 太郎 兵庫県神戸市中央区東川崎町3丁目1番1 号 株式会社ケーピーエィ内 (72)発明者 石上 龍志 兵庫県神戸市中央区東川崎町3丁目1番1 号 株式会社ケーピーエィ内 (72)発明者 戸田 氏懿 兵庫県神戸市兵庫区中之島2丁目2番1号 兵庫県漁業協同組合連合会内 (72)発明者 田中 利樹 兵庫県神戸市垂水区平磯3丁目1番10号 神戸市漁業協同組合内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置本体内に所定の間隔をあけて垂直方
    向に張設されたチェーン、ベルトなどの一対の無端索状
    体の両内側に、下端に被搬送物の受け部を有する正面よ
    り見てL字形の吊持具の上端部を、相対向して回動自在
    に且つ無端索状体の長手方向に一定の間隔をあけて取り
    付け、 一対の前記無端索状体を、同期して同一方向に回転させ
    るための伝達機構を介して駆動装置に接続し、 一対の前記無端索状体の上昇側および下降側の間に、前
    記吊持具下端の受け部より若干幅を狭くした被搬送物の
    搬送手段を、それぞれ外方へ張り出し可能に且つ水平に
    設けたことを特徴とする漁獲物等の積降装置。
  2. 【請求項2】 前記装置本体を岸壁から水面上に張り出
    して昇降自在に設置し、昇降手段を介して装置本体を昇
    降させるようにした請求項1記載の漁獲物等の積降装
    置。
  3. 【請求項3】 前記装置本体を岸壁から水面上に張り出
    して設置し、前記搬送手段のうちの水面上へ張り出し可
    能な搬送手段を、装置本体に対し昇降手段を介して昇降
    可能にした請求項1記載の漁獲物等の積降装置。
  4. 【請求項4】 前記搬送手段のうちの水面上へ張り出し
    可能な搬送手段の後端部に、固定式ストッパーを配設す
    るとともに、該搬送手段の途中に、昇降式ストッパーを
    上下動自在に設け、 前記吊持具の通過を検出する検出手段を、該搬送手段の
    付近に配備し、その検出信号によって、昇降式ストッパ
    ーを下降させる請求項1〜3のいずれかに記載の漁獲物
    等の積降装置。
  5. 【請求項5】 前記搬送手段のうちの水面上へ張り出し
    可能な搬送手段の張り出し部分の両側方に、別の搬送手
    段をそれぞれ直交するように接続した請求項1〜4のい
    ずれかに記載の漁獲物等の積降装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107697662A (zh) * 2017-09-08 2018-02-16 广州圣益龙自动控制技术有限公司 一种自动化装车夹具

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