JPH06144430A - 粉袋の自動処理装置 - Google Patents

粉袋の自動処理装置

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JPH06144430A
JPH06144430A JP32377792A JP32377792A JPH06144430A JP H06144430 A JPH06144430 A JP H06144430A JP 32377792 A JP32377792 A JP 32377792A JP 32377792 A JP32377792 A JP 32377792A JP H06144430 A JPH06144430 A JP H06144430A
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bag
powder
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powder bag
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秀継 黒須
Minoru Furumi
実 古見
Nobuo Nakamura
伸生 中村
Masatsugu Sakurai
政嗣 桜井
Shinichi Ito
伸一 伊藤
Haruo Kizukuri
春男 木造
Hiroichi Yamada
博一 山田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 食料品や医薬品等の分野で使用する粉状物質
を充填、密閉した袋から内容物を取り出すための処理装
置を提供する。 【構成】 粉袋1を移送する移送装置3と、この移送装
置3から送り込まれた粉袋1の供給装置4と、供給装置
4から移し替えられた粉袋1に内容物取り出しのための
開口部30を形成する開袋装置5と、開袋された粉袋1
から粉体を吸引する排出装置6と、計量後の空袋を取り
出し、廃棄する取出装置7等を一体的装置として組み込
んだ粉袋の自動処理装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粉袋の自動処理装置に
関し、特に粉体を充填した粉袋への開口面の形成、開口
面からの内容物の取り出し、空袋の廃棄等の作業を自動
的に処理可能な装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】食品業界、医薬品業界、工業製品業界等
の広い産業分野では目的に応じて数多くの粉状物質が使
用されている。粉状物質は、製粉メーカーにおいて異物
の混入がない純粋状態で紙、布その他の軟質な材質から
なる袋に充填、密封され、出荷される。
【0003】粉体を使用する各業界では、素材となる粉
体の使用目的に応じて単体の粉を、あるいは複数の粉を
混合した上で各種の加工処理をして製品化する。製品化
のためには粉体を粉袋から取り出す必要があるが、この
ため粉袋には開口面が形成される。そして、この開口面
から内容物である粉体が取り出される。
【0004】粉袋に開口面を形成するための最も簡単な
手段は、袋の上縁部を縫い合わせて袋口を閉じているミ
シン糸をほどくかカッターナイフで切断して袋口を大き
く開ける。あるいはカッターナイフを使用して袋面の適
当な箇所を円形や方形状に切り裂き、開口面を形成する
ようにしていた。
【0005】しかし、多数の袋を手作業で開口するのは
大変な作業であり、開袋能率が悪いものであるため、機
械的に、高速回転する円盤状の鋸で袋の中央部を切断し
たり、あるいは上下に設けた切断刃により袋の中央部を
両断していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のような各種の手
段、方法等で粉袋に開口面を形成した時、袋の表面に付
着しているゴミや埃等が袋の中に入ったり、あるいは取
り出した粉体の中に異物が混入する恐れがある。
【0007】特に、袋は、紙や布等を何枚か重ね合わせ
て複数層に形成してあるので、例えば、カッターナイフ
を使用して開口する場合、一度で開口作業が終わること
はなく、最初に形成したカッターラインにそって繰り返
しカッター作業を行うため、袋の切屑や繊維等が形成さ
れ、これらが袋の中に入って内容物に混ざり合うもので
あった。
【0008】袋内に異物が混入することは、粉状物質を
汚し、製品価値を無くすものであり、厳に注意しなけれ
ばならない。特に、飲食品や医薬品等の分野では、異物
の混入によって粉が全く使用不可能な状態となる。
【0009】更に、袋は柔軟性を有し、形状を特定でき
ないので、開袋作業者の他に袋を定置させる作業者が必
要であり、鋭利な刃物を使用しても短時間で簡単に袋面
を切断し、開口することはできないものであった。
【0010】上記のようにして内容物取り出しのための
開口面を形成した後、粉体を排出する必要がある。この
場合、作業者が個々の粉袋を両手で持ち、開口面を下向
きにして排出することがしばしば行われるが、このよう
な作業はきわめて非能率的である。更に、このような排
出作業では袋全体が揺すられることになるので、袋の表
面に付着している塵埃が粉に混ざり合う結果となる。そ
こで、近年は、袋内の粉状物質を機械的に連続して取り
出す手段が採用されている。
【0011】従来、袋面への開口面の形成作業や開口面
からの内容物取り出し作業等は、提供された各種の機器
類を使用して機械的に行われるとしても、異なる場所に
おいてそれぞれ独立して行われていた。従って、開口し
た袋を人手によって粉体の排出作業場まで運ばなければ
ならないが、その移送途中、粉体が開口面からこぼれ落
ち、大量の無駄な粉体が発生していた。また、同じ場所
で開袋、排出の両作業を行っても、粉袋の運搬は人手に
よるものであり、開袋と排出作業とを一連な作業として
連係して行うことができず、能率の悪いものであった。
【0012】更に、各作業が個々に行われていたため、
開口作業が遅れれば、それだけ排出作業を行うことがで
きず、また、開口作業が早ければ、開口した袋が多くな
り、集積された袋の開口面から塵埃が侵入する恐れがあ
る等の問題を生じ、開口作業と排出作業等を連係するこ
とができないものであった。
【0013】本発明は、上記する従来の袋体への開口面
の形成作業や内容物の排出作業等に関係する種々の問題
点に鑑み、袋体への開口面の形成、開口面からの内容物
の吸引・排出作業、空袋の廃棄作業等を同じ場所で連係
し、連続して行うことのできる全体装置を提供すること
を目的とするものである。従って、本発明の全体装置内
で使用される個々の装置は、連係作業可能なのもとして
開発されたものであり、従来、全体装置はもとより個々
の装置に関する関連する技術は存在しない。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、デパレロボット2により載せられた粉袋
1を移送する装置3、移送装置3から送り込まれた粉袋
1の供給装置4、供給装置4から移し替えられた粉袋1
を受入れ、開袋する装置5および吸引ノズルを有する排
出装置6、取出装置7等を一体的装置として組み込んで
成る。
【0015】供給装置4は、一対の箱体13、14を直
交状態で連結するとともに粉袋1の移送方向に対して反
転可能とし、箱体13は粉袋1の収容、押し出しが可能
であり、箱体14は空袋84の収容、取り出しを可能と
してある。
【0016】開袋装置5は、カッター駆動機構23と袋
めくり機構24を有し、開袋用の開口部30を形成した
基板25と、基板25の下方に定置した粉袋1の収納部
20とから成っている。
【0017】カッター駆動機構23は、カッター31を
X軸方向およびこれと直交するY軸方向に往復移動可能
な移動機構32と移動機構33とからなり、移動機構3
2にはカッター31の上下動および回動機構を取付けて
ある。カッター駆動機構23を構成する移動機構32お
よび33は、モータ39、52によって回転可能なネジ
軸34、50に移動体37、51を螺挿し、移動体37
は、ネジ軸34と並行な案内レール36に取付けた案内
部材37に連結するとともに案内レール36に連設した
アーム53と移動体51とを連結してある。
【0018】袋めくり機構24は、モータ63によって
回転可能なネジ軸64に移動体69を螺挿し、移動体6
9にはつまみ部材67を上下動可能に取付けてある。袋
片のつまみ部材67は、上下一対のつまみ片72、73
からなり、上方に位置して固定状態のつまみ片73に対
してつまみ片72を回動可能とするとともに上下動可能
としてある。
【0019】カッター11は、超音波カッターである。
移送装置3の始端部には、移送装置3の両側に相対して
位置する一対の整列板85と、移送装置3の下方に位置
する押上部材86からなる整列部材を設置してある。ボ
ックス21は基台22に対して振動可能としてあり、ま
た、ボックス21は基台22に対して傾斜状態としてあ
る。
【0020】
【実施例】以下、図面に従って、本発明の実施例を詳細
に説明する。図1は本発明装置の全体を示し、粉体を充
填、密封した粉袋1を所定の位置にセットする公知のデ
パレロボット2、粉袋1を所定の場所に移送する一対の
チェーンコンベアからなる移送装置3、粉袋の供給装置
4、開袋装置5、粉体の排出装置6および空袋の取出装
置7等によって構成されている。
【0021】粉袋1は、パレット8上に多数積み重ねた
状態で、一旦、集積場所に送り込まれる。パレット8上
の粉袋1は、一袋ずつデパレロボット2に吸着されるか
掴まれて、移送装置3の始端側近くに設置したストック
テーブル9上に順次、横積みされて載せられる。前記の
移送装置3は、ストックテーブル9と供給装置4との間
を循環しているが、ストックテーブル9上に整列して積
層された粉袋1は、同じデパレロボット2により一袋ず
つ、移送装置3上に載せられる。
【0022】移送装置3の終端側に位置する粉袋の供給
装置4は、粉袋1を開袋装置5に供給すると同時に空袋
を受け入れるものであり、図1に示すように開袋装置5
に近接して設置されている。図2ないし図5は供給装置
4の詳細を示すものであり、モータ10の回転軸11に
直結する連結部材12に、一対の箱体13、14を直交
状態で設置したものである。上部と開袋装置5に面した
側面を開口した両箱体13、14は、回転軸11によ
り、移送装置3による粉袋1の移送方向にそって90°
の角度で反転可能となっている。
【0023】供給装置4は、常態では図2、図3に示す
ように、箱体13が移送装置3側に水平に倒れ、箱体1
4は直立した状態であり、、移送装置3の終端部は箱体
13内に入っている。即ち、箱体13の片側面、即ち、
移送装置3に面した側には一対のチェーンコンベアが入
り得る案内溝15が2本形成してあり、コンベアのチェ
ーンはこの案内溝15内を通って循環するようになって
いる。従って、前記のようにデパレロボット2で移送装
置3上に載せられた粉袋1は、図2から図3に示す位置
変化によって自動的に箱体13内に収容されることにな
る。
【0024】このようにして箱体13内に粉袋1が収容
されると、箱体13、14はモータ10によって図2に
示すX矢印方向に回転され、粉袋1を有する箱体13が
直立状態となり、箱体14は箱体13の水平位置とは反
対側に水平に倒れた状態となる。
【0025】直立状態の箱体13、14の後方にはシリ
ンダー16が設置してある。このシリンダー16は、直
立した箱体13内の粉袋1を開袋装置5側に押し込むも
のであり,ロッド17の先端には押し板18が取り付け
てある。前記のように箱体13の前面側は開口してある
が、これと対称位置の側面には、図2および図5に示す
ように、押し板18が入り得る縦長な空間19が形成し
てある。従って、ロッド17が延びると押し板18は空
間19から箱体13内に入り、箱体13内の粉袋1を前
面開口部から押し出すことになる。
【0026】前記開袋装置5の下方には、図6に示すよ
うに、粉袋1の収納部20が定置してあり、この収納部
20はボックス21と基台22とによって形成されてい
る。図6には示していないが、前記の供給装置4は収納
部20の右側に位置しており、ボックス21は上面と供
給装置4側に面した側面は開口した状態となっている。
そして、ボックス21の開口側面と、直立した箱体13
の前面開口面とは対称位置にあるため、前記のように押
し板18が箱体13内の粉袋1を押し出すと、この粉袋
1はそのままボックス21内に直立した状態で押し込ま
れて移され、ボックス21の中に収納されることにな
る。
【0027】開袋装置5は、カッター駆動機構23と袋
めくり機構24とからなり、各機構23、24は水平状
の基板25上に設置してある。基板25は、その下方に
位置する粉袋1の上面に対して上下動可能となってい
る。即ち、収納部20に近接して立設した基台26に設
置した昇降シリンダー27のロッド28と基板25とを
アーム29により連結し、シリンダーロッド28を昇降
させることにより基板25は水平状態で上下動できる。
【0028】カッター駆動機構23は、開袋のために基
板25に形成した開口部30を中心にして袋面にそって
カッター31を移動させ、袋面にカッターラインを形成
するものである。このためにカッター駆動機構23は、
図7に示すように、カッター31を矢印X軸方向に往復
移動させるX軸移動機構32と、カッター31をX軸に
対して直交する矢印Y軸方向に往復移動させるY軸移動
機構33とからなっている。
【0029】X軸方向への移動機構32は、ネジ軸3
4、移動体35、案内レール36および案内部材37等
により形成されている。基台25上に設置した軸受3
8、38間に架設し、外周面にネジ溝を形成したネジ軸
34に移動体35を螺挿し、ネジ軸34はモータ39に
よって回転可能となっている。カッター31を取り付け
た移動体35は、軸受38、38間に連結したネジ軸3
4と並行な案内レール36に嵌め込んだ案内部材37に
連結してある。そして、案内部材37は案内レール36
にそって走行可能となっているので、移動体35はネジ
軸34の回転に従って回転することなく、ネジ軸34に
そって長さ方向に往復移動することになる。
【0030】移動体35には、図8、図9に示すよう
に、ボールスクリュー40および回動軸41を介してカ
ッター31が連結してある。カッター31は、モータ4
2駆動によるボールスクリュー40の回転にともなって
上下動し、更に、モータ43駆動による回動軸41の回
動により水平方向に回動可能である。
【0031】更に詳細に説明すると、カッター31の上
下動のためには、移動体35に連結した支持部材44間
に設置した、ボールスクリュー40を内蔵する円筒状案
内体45の側面長さ方向にそって案内溝46を形成し、
この案内溝46から挿通した連結体47の一端をボール
スクリュー40に上下動可能に連結する。そして、連結
体47の他端部には、カッター31の保持アーム48を
回動可能に連結し、連結体47と保持アーム48との連
結部において回動軸41を保持アーム48に連結してあ
る。
【0032】尚、カッター31としては一般的に使用さ
れている超音波カッターを使用することができる。従っ
て、カッター31は、従来と同様、図示しない超音波発
信器に接続され、発信器で発生した電気信号は、内蔵す
る振動子に伝えられ、刃先に超音波振動を与える構造と
なっている。
【0033】前記するY軸方向への移動機構33は、移
動機構32と同様にして、基台25上に設置した両軸受
49、49間に回転可能に架設したネジ軸50に移動体
51を螺挿し、ネジ軸50はモータ52により回転する
ようになっている。移動体51と、前記案内レール36
から直角に延ばしたアーム53とを連結してあるので、
ネジ軸50を回転した時、移動体51はそれにともなっ
て回転することなく、ネジ軸50の長さ方向にそって移
動することになる。
【0034】X軸移動機構32は、Y軸移動機構33に
アーム53を介して連結してあるので、移動51の往復
移動に従って基板25に形成した開口部30に向けて往
復移動する。しかし、X軸移動機構32には全体の自重
が加わるので、この移動機構32の中間および先端部に
は、図8に示すように車輪54を取付け、基板25上を
走行するようにしてもよい。
【0035】両移動機構32、33は、ネジ軸34、5
0と移動体35、51とを基本構造としているが、これ
に限定されるものではなく、図8に示すカッター31の
上下動と同様、ボールスクリュー構造としてもよい。図
10はその基本構造を示し、基台25上に設置した軸受
55、55間にボールスクリュー56を架設し、このス
クリュー56の外周を、軸受55、55間に連結した筒
状案内体57で覆う。案内体57の側面長さ方向には案
内移動溝58を形成し、案内移動溝58を通して移動部
材59をスクリュー56に連結する。スクリュー56は
モータ60によって回転可能であり、スクリュー60の
回転に従って移動部材59は案内移動溝58にそって往
復移動する。
【0036】このようなボールスクリュー構造によって
カッター31をX軸方向に移動する場合には、移動部材
59に、図8に示すボールスクリュー40を取付けた支
持部材44を連結し、連結体47や保持アーム48等を
介してカッター31を連結すればよい。また、カッター
31をY軸方向に移動させるためには、ボールスクリュ
ー構造とした移動機構32から延ばしたアーム53を移
動部材59に連結すればよい。移動機構32をボールス
クリュー構造とした場合には、案内レール36や案内部
材37等は必要なくなる。
【0037】カッター駆動機構23は上記の構成であ
り、次に袋面のカッター作業について説明する。粉袋1
は、前記の図6に示すように、基板25の下方において
ボックス21内に収容されており、粉袋1の上面はボッ
クス21から上方へ突出した状態となっている。
【0038】粉袋1は軟質な材料から形成されているの
で、表面はたるんだ状態であり、全体の形状が安定しな
いものである。従って、少なくとも、粉袋1のカッター
面を平らな面に保持する必要がある。このため、前記の
昇降シリンダー27により基板25を下降させ、基板2
5の下面を粉袋1の上面に圧接し、開袋すべき袋面を、
基板25と粉袋1内の粉状物質間に圧接して平らな面に
維持する。
【0039】上記のように粉袋1の開口すべき部分を基
板25によって平らに安定させた後、Y軸移動機構33
によってカッター駆動機構23を基板25に形成した開
袋用の開口部30方向に移動させる。カッター駆動機構
23が所定位置に達した後、X軸移動機構32によって
カッター31の刃先を、図7および図11に拡大して示
すように、カッター始点Aに位置させる。この位置Aで
モータ42によりボールスクリュー40を作動させ、カ
ッター31を下降させてその刃先を袋面に突き刺す。
【0040】カッター31の刃先が粉袋1の内部にまで
達した時点で下降を停止し、移動機構32によりカッタ
ー31をX軸方向に前進させ、袋面にカッターラインを
形成する。カッター31には、カッター方向が決められ
ているので、カッター31が中間点Bに達した時、前進
を停止し、スクリュー40によってカッター31を上昇
させて刃先を袋面から抜き取る。その後、モータ43を
駆動させてアーム48を図9の位置からZ矢印方向に9
0°回動させる。この状態でカッター31を再び下降さ
せて刃先を袋面に突き刺し、移動機構33によって移動
機構32および同時にカッター31を前進させれば、袋
面にはカッターラインA−Bとは直交する方向のカッタ
ーラインが形成される。
【0041】カッター31が次の中間地点Cに達した位
置で前進を停止し、再びカッター31の刃先を袋面から
抜き取り、カッター31を再度90°回動させる。従っ
て、カッター31の刃の向きは、カッター始点位置Aと
は逆向きの状態となる。この状態でカッター31を下降
させて刃先を袋面に突き刺す。次に、移動機構32によ
ってカッター31を前進させれば、前記のカッターライ
ンA−Bと並行なカッターラインが形成され、カッター
31が終点Dに達した時点でカッター31の前進を停止
させ、刃先を袋面から抜き取る。
【0042】上記のカッター作業により、開口部30の
範囲内で粉袋1の平面には、開袋のためのカッターライ
ンA−B−C−Dが方形状に形成され、一部を粉袋1に
連接した状態で開口用の袋片61が残される。尚、カッ
ターラインの形成作業が終了した後、カッター31は、
移動機構32および33により図7の所定位置に戻さ
れ、次のカッター作業のためにセットされる。
【0043】上記の方形状のカッターラインは、開袋の
ための一例を示すものであり、これに限定されるもので
はない。例えば、移動機構32、33、ボールスクリュ
ー40および回動軸41等を連動させることにより、図
12に示すように、始点Aから終点Dまでを連続したU
字状あるいは円形状のカッターラインとすることが可能
である。
【0044】図8、図9ではカッター31を、上下に移
動する連結体47に連結したアーム48に取付け、18
0°回動させる場合であるが、図14に示すように連結
体47にカッター31を直接取付け、モータ62により
カッター31自体を直接に回動させ、刃先の向きを連続
的に変えることができるようにしてもよい。
【0045】カッターによって上記の通り袋面にカッタ
ーラインが形成された後、袋片のめくり作業がなされ
る。袋片めくり機構24は、図7および図14に示すよ
うに、モータ63によって回転可能なネジ軸64に螺挿
した移動体65にボールスクリュー66を介して、前記
の袋片61のつまみ部材67を連設した構造となってい
る。
【0046】移動体65は、X軸移動機構32と同様、
ネジ軸64の軸受間に連結した案内レール68に嵌め込
んだ案内部材69に連結してあり、ネジ軸64の回転に
従ってネジ軸64の長さ方向にそって移動可能である。
移動体65の往復移動にともなってつまみ部材67も、
前記の通り形成された袋片61に対して前進あるいは後
退可能となっている。
【0047】袋片61のつまみ部材67は、図14に示
すように、アーム70を介してボールスクリュー66に
連結してあり、モータ71の駆動によるスクリュー66
の回転に従ってアーム70が上下動することにより、同
時に、つまみ部材67も上下動可能となっている。つま
み部材67の上下動機構は、前記のカッター31の上下
動機構と同じである。
【0048】つまみ部材67の下部には、図15から図
17に示すように、上下に適当な間隔を置き、90°の
角度で向きを異にして水平方向に突設した一対のつまみ
片72、73とエアシリンダ74とからなっている。つ
まみ片72、73のうち上方のつまみ片73は、シリン
ダ74に対して固定状態であり、つまみ部材67の前進
方向に対して後方を向いている。また、下方のつまみ片
72は、エアシリンダ74によってつまみ片73と上下
垂直位置で一致する位置まで90°回転可能であるとと
もにつまみ片73に対して上下動可能となっている。
【0049】図17に示すように、下端につまみ片73
(図示せず)を突設した筒体75を貫通し、エアシリン
ダ74に連結する軸体76の下端につまみ片72が設け
てあり、筒体75内を軸体76が回動しかつ上下動する
が、この作動をするためのエアシリンダ74は、従来、
一般に使用しているものを利用することができる。
【0050】前記のようにカッター31が粉袋1の平面
にカッターラインの形成を終了して定位置に復帰した
後、モータ63駆動によってネジ軸64が回転し、移動
体65の移動にともなってつまみ部材67を袋片61方
向に前進させる。つまみ部材67が、図18に示す
(イ)の定位置から前進し、つまみ部材67がカッター
ラインA−BおよびC−D間を結ぶ中間ラインB−Cに
達し、下方のつまみ片72が中間ラインB−Cを越えた
位置(図18ロおよび図19参照)でつまみ部材67は
停止する。この位置でボールスクリュー66によりアー
ム70を介してつまみ部材67全体を下降させると、上
方のつまみ片73は、カッターラインB−Cによって形
成された袋片61の上面に位置し、また、下方のつまみ
片72は、カッターラインB−C外側の袋面を押し下げ
て内部に進入した位置でボールスクリュー66の作動を
停止する。
【0051】この状態でエアシリンダ74により下方の
つまみ片72をつまみ片73側に90°回動させ、袋片
61を間に置いてつまみ片73の下方に位置させる。次
につまみ片72を上昇させ、図18の(ハ)に示すよう
に上下両つまみ片72、73間に袋片61の先端部を挟
持する。
【0052】袋片61をしっかりと挟持した後、ボール
スクリュー66によりつまみ部材67を上昇させるとと
もにネジ軸64の回転によって移動体65を後退させれ
ば、袋片61は先端(カッターラインB−C)側から持
ち上げられ、かつ、カッターラインA−B、C−Dにそ
って引かれることにより袋面には袋片61の大きさの開
口孔が形成されることになる。
【0053】尚、袋片のめくり機構24も、前記の移動
機構32、33の場合と同じく、ネジ軸64や移動体6
5に代え、ボールスクリュー構造としてもよい。また、
つまみ部材67は、カッターラインによって形成された
袋片61の上方を通過し、袋片61の先端部をつまむよ
うにしてあるが、これに限定されるものではなく、移動
体65やつまみ部材67等を移動機構33と開口部30
間に設置させ、袋片61に対して往復移動するように設
置してもよい。
【0054】上記のようにして袋片61がめくられ、袋
面に開口孔が形成された後、図1および図6に示すよう
に、吸引装置6に連結する吸引ノズル77が自動的に粉
袋1内に入れられ、内容物である粉状物質を吸引して外
部に取り出すことができる。全ての粉体の排出作業が終
了すると、吸引ノズル77は上方へ引き上げられ、粉袋
1から引き出される。
【0055】直立状態の箱体13から粉袋1をボックス
21に移した後、箱体13、14はモータ10駆動によ
って所定の位置に復帰している。従って、箱体14が直
立状態であり、箱体14の前面開口部がボックス21に
面している。図6に示すように、ボックス21には、前
記の開口面とは反対側の側面に面してシリンダー78が
設置してあり、このシリンダー78のロッド79先端に
は押し板80が設けてある。そして、ボックス21の側
面には、この押し板80が入り得る空間(図示せず)が
形成してある。これは前記箱体13と押し板18との関
係と全く同じである。
【0056】ボックス21内の粉袋1から粉体を吸引し
て排出した後、空袋はボックス21内に入ったままであ
る。この状態で押し板80が延びてボックス21内に入
り、空袋を押し出せば、空袋は箱体14内に押し込ま
れ、移しかえられる。同時にあるいはそれ以前に、箱体
13内には移送装置3により新しい粉袋1が収容されて
いる。従って、一方の箱体13内には粉袋1が、他の箱
体14内には空袋が入った状態である。
【0057】この状態でモータ10が駆動して両箱体1
3、14を回転させれば、箱体13は直立状態となり、
粉袋1はボックス21への移し位置となる。また、空袋
は水平状態に倒れた箱体14内に収容されている。偏平
状態となっている空袋は、箱体14内に収容したままで
計量される。これは、空袋を計量することにより排出状
態の分止まりを調べ、次の粉袋1の吸引作業に役立てる
ためである。
【0058】このため、図20、図21に示すように、
箱体14の側面、即ち、箱体13とは反対側の側面には
多数の孔81が形成してあり、水平状態となった箱体1
4の下方に定置してある計量器82の上面には昇降可能
な複数の計量用脚83が設けてある。
【0059】各計量用脚83は、常態では水平に倒れた
時の箱体14より下方にあり、空袋84を収容した状態
で箱体14が倒れた後、図21に示すように計量用脚8
3が対応する位置にある各孔81を通して上方へ延び、
箱体14内で空袋84を持ち上げて計量する。計量が終
了すると計量用脚83は箱体14より下方に引っ込み、
取出装置7の先端ノズル7a(図1参照)が空袋84を
真空吸引するか掴んで箱体14内から取り出す。
【0060】以上の連続した一連の作業により、移送装
置3の始端側に置かれた最初の粉袋1は、開袋装置5で
の開袋後内容物である粉体が吸引、排出され、空袋84
は計量後に廃棄される。その後は同じ作業を継続して行
うことにより、粉体を充填した粉袋1は自動的に開袋、
排出作業が行われることになる。
【0061】図22は移送装置3の他の実施例を示す。
前記の実施例では、粉袋1は、デパレロボット8により
ストックテーブル9から移送装置3に移されるだけであ
る。ストックテーブル9上に全ての粉袋1が整列して載
せられており、ロボット8がこの整列状態を維持して移
送装置3に移せば問題はないが、移送装置3上に不揃い
の状態で載せられると箱体13内には粉袋1が曲がった
あるいは変形した状態で入ることになる。移送状態によ
っては箱体13内に入らないこともある。これでは開袋
作業に支障を生ずる。
【0062】そこで本実施例では、移送装置3の始端側
に粉袋1の整列部材を設置したことを特徴としている。
次に、整列部材の詳細を説明する。整列部材は、整列板
85と押上部材86とによって構成されている。移送装
置3を形成する二本のチェーンコンベア3a、3aの両
側上には一対の整列板85が対称に設けてあり、またコ
ンベア3a、3aの下方には押上部材86がある。左右
一対の整列板85は、シリンダー87によってコンベア
3a、3a方向に往復動可能であり、また押上部材86
は、一対のチェーンコンベア3a、3aを避けてあるい
はその間を通って上昇可能な押上板88がシリンダー8
9によって昇降可能となっている。
【0063】デパレロボット2により粉袋1がコンベア
3a、3a上に載せられると、押上板88が上昇して粉
袋1をコンベア3a、3aの上方へ持ち上げる。その
後、両側から整列板85が延びて粉袋1を側面から押
す。整列板85を往復させて押し作業を数回繰り返せ
ば、粉袋1は押上板88上で向きが整列され、かつ形が
整えられる。粉袋1の向きおよび形が整えられた後、整
列板85および押上板88はともに所定の位置に復帰す
る。以上の操作によって供給装置4に送られる全ての粉
袋1は、移送装置3の始端位置で整列されるので、箱体
13内には全て同じ状態で入れられる。
【0064】図23は、粉袋1の収納部20の他の実施
例を示すものである。前記の実施例では、ボックス21
は基台22に固定状態である。従って、吸引装置6の吸
引ノズル77を粉袋1の開口孔から差し込んだ時、吸引
ノズル77の先端は粉袋1の底面中央部に位置すること
になる。この状態で粉袋1内の粉体を吸引しても、中央
部の粉体の吸引は容易であるが、まわりの粉体が粉袋1
内の両側でブリッジ現象を生じた場合、全ての粉体の吸
引作業が困難なものとなる。
【0065】本実施例は粉体のブリッジ現象の発生を防
止するものである。このためボックス21は基台22に
対してスプリング90を介して連結し、ボックス21に
は公知の振動機91が設置してある。このような構成と
したことにより、吸引作業中、振動機91でボックス2
1を振動させれば粉袋1全体が揺すられることになり、
内部の粉体は粉袋1の内面から剥離されてブリッジ現象
を生ずることがなく下方に溜まるので、吸引ノズル77
により全ての粉体が吸引されることになる。
【0066】図24は収納部20の更に他の実施例を示
すものである。前記各実施例の収納部20は、ボックス
21が直立状態であり、従って、粉袋1も直立した状態
である。この状態で粉袋1の開口孔から吸引ノズル77
を差し込んでも、吸引ノズル77の先端は粉袋1の中央
底面に面することになる。この位置では粉袋1内の底面
両側にある粉体の吸引は困難なことがある。
【0067】本実施例は、ボックス21を基台22に対
して傾斜状態で設置したことを特徴とするものである。
ボックス21を傾斜状態としたことにより粉袋1全体も
傾斜することになる。従って、吸引ノズル77を粉袋1
の開口孔から差し込んだ時、その先端は粉袋1の隅部に
位置することになる。粉体は隅部に集中するので、粉体
の吸引効率を向上させることができる。
【0068】尚、本実施例の場合、ボックス21と基台
22とは固定状態であってもよい。あるいは図示のよう
に、前記実施例と同様、ボックス21と基台22とはス
プリング90を介して連結し、振動機91で粉袋1に振
動を与えるようにしてもよい。
【0069】図25および図26は供給装置4の他の実
施例を示すものである。収納部20のボックス21が直
立状態の場合には、これに対する供給装置4の箱体13
も直立状態であってよい。しかし、前記実施例のよう
に、ボックス21を傾斜させた場合、直立状態の箱体2
1から粉袋1を押し込んでも、粉袋1は立った状態でボ
ックス21内に入れられることになり、ボックス21を
傾斜させた意味はなくなる。
【0070】本実施例は、ボックス21の傾斜に応じて
箱体13を前面(即ち、ボックス21)側へ傾斜可能と
したことを特徴とするものである。更に詳細に説明する
が、前記の実施例と同じ部分は同じ符号を使用してい
る。箱体13の前面下部を連結部材12に回動可能に軸
92連結するとともに箱体13の下部後方は、連結部材
12内に設置したシリンダー93に連結してある。
【0071】粉袋1を収容した箱体1を回動させて垂直
に起立させた後、シリンダー93のロッド94を延ばせ
ば、箱体13は軸92を中心にして傾斜状に回動する。
この状態で押し板18により箱体13内の粉袋1を押し
出せば、粉袋1は傾斜した状態のままでボックス21に
移されることになる。従って、粉袋1はボックス21の
傾斜状態にそって安定して収容されることになる。
【0072】図27は基板25の他の実施例を示すもの
である。前記の各実施例において、カッター駆動機構2
3や袋めくり機構24等を設置した基板25は、水平状
態で上下動し粉袋1の上面に圧接されることになる。し
かし、粉袋1は開口端を重ね合わせ、巻き締めた状態で
ミシン糸で縫着してあり、上面結合部は重合層となって
最も堅牢な部分である。この重合部分をカッター31に
よって切断する場合、特に、カッター31を超音波カッ
ターとした場合でも袋面にカッターラインを形成するこ
とはきわめて困難な作業となる。
【0073】そこで本実施例は図に示すように、カッタ
ー駆動機構23、袋片めくり機構24等を設置した基板
25を傾斜状に配設し、粉袋1の上面側方に面して圧接
するようにしたことを特徴としている。このように基板
25を傾斜状にして上下動可能としたことにより、粉袋
1の重合部分を避け、粉袋1の薄い平面部に基板25の
開口部30の周辺を圧接することができ、袋面の開口部
分は平らな面に保持され、カッター31による開口面の
形成を容易に行うことができる。基板25は傾斜した状
態のままシリンダー27に直結するアーム29に連結し
ておく。
【0074】
【発明の効果】以上、説明した本発明によれば、粉体を
充填、密封した粉袋1を処理するための移送装置3、供
給装置4、開袋装置5および排出装置6等を全体として
まとめた一装置としたことにより、一連の作業を連係し
て自動的に行うことが可能である。
【0075】全体装置に組み込まれた個々の装置は、そ
れぞれに独立した操作をしながら他の装置の操作に連動
しているので、粉袋1の処理作業が部分的に停止するこ
とがなく、作業の流れを円滑に行うことができる。
【0076】供給装置4は、一対の箱体13、14を直
交状態で連結し、かつ90°の範囲で反転可能とし、水
平状態とした箱体13内を移送装置3のコンベアが循環
可能としたことにより、移送された粉袋1はそのまま箱
体13内に収容可能であり、箱体13を直立させれば粉
袋1はそのまま供給位置に保持することができる。
【0077】粉袋1を入れ、直立した箱体1の前面側に
は開袋装置5の収納部ボックス21が相対して設置して
あるので、箱体13の後方から押し板18で粉袋1を押
し出すだけでボックス21への移し替えを簡単に行うこ
とができる。
【0078】ボックス21内への粉袋1に対して上下動
可能とした基板25上にはカッター駆動機構23および
袋めくり機構24等を設置し、基板25には開袋用の開
口部30を形成してあるので、基板25を粉袋1に圧接
し、開口部30の範囲内で内容物取り出しのための開口
孔を形成することができる。
【0079】特に、カッター31を基板25上でX軸お
よびY軸方向に往復移動可能としたことにより、基板2
5に形成した開口部30を通してその下面に設置した袋
面に開袋用のカッターラインを形成することができる。
カッター31は、超音波振動によって袋面をカッターす
るので、袋面に振動を与えることがなく、しかもカッタ
ーラインを綺麗に仕上げるのでカッターによって分離さ
れた袋面に形成される隙間はきわめて小さいものであ
る。従って、仮に、袋面にゴミや塵埃等が付着していて
もこれらがカッター面から袋内に入ることはなく、袋内
の粉状物質は汚染されないので、食品、医薬、工業等の
各分野で粉状物質を安全な状態で使用できるものであ
る。
【0080】袋面をカッター31によって切断した後、
つまみ部材67を形成する一対のつまみ片72、73が
袋片61をつまみ上げ、カッターラインにそってめくる
ようにしたので、粉袋1のカッター、袋片61のめくり
等の作業を一連に行うことができる。
【0081】開袋後は、取出装置6の吸引ノズル77が
開口孔から粉袋1内に差し込まれるので、内容物の排出
作業を連続して行うことができる。全ての粉体の吸引、
排出作業が終了すると吸引ノズル77は粉袋1から引き
出され、ボックス21内には空袋84が残される。
【0082】箱体21は粉袋1をボックス21に移し替
えた後、移送装置3側に反転するので他の箱体14が直
立状態となる。ここでボックス21の後方にある押し板
80で空袋84を箱体14に移し替え、新たな粉袋1を
収容した箱体13とともに箱体14を反転させれば、箱
体14は水平状態となるのでその下方に設置した計量器
82により分止まりの計量が可能となる。計量後、空袋
84は取出装置7によって箱体14から取り出し、廃棄
される。
【0083】移送装置3の始端部に近接して整列板85
や押上部材86等からなる整列部材を設置しておけば、
デパレロボット2によって移送装置3上に載せられた粉
袋1は、移送方向に対する向きや形が整えられる。従っ
て、全ての粉袋1は、箱体13内に同じ状態で整列して
収容され、その後の開袋作業を安定して容易に行うこと
が可能となる。
【0084】ボックス21は、基台22に対して振動可
能に設置しておけば、粉袋1内で粉体はブリッジ現象を
発生することがなく、粉体の吸引作業を効率よく行うこ
とができる。更に、ボックス21を基台22に対して傾
斜状態で設置しておけば、開口孔から粉袋1内に差し込
まれた吸引ノズル77の先端は、粉袋1の隅部に位置し
同時に粉体はこの隅部に集中するので、粉体の吸引、排
出を更に効率よく行うことが可能である。
【0085】ボックス21の傾斜状態に対応して箱体1
3を傾斜可能とすれば、粉袋1は傾斜状態のままで箱体
13からボックス21へ移し替えられるので、粉袋1は
直立したり変形することがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置全体を示す斜視図である。
【図2】本発明装置の供給装置と移送装置との関係を示
す正面図である。
【図3】供給装置の箱体を定置状態とした斜視図であ
る。
【図4】供給装置の箱体を反転させた状態の斜視図であ
る。
【図5】供給装置の箱体を反転させた状態の正面図であ
る。
【図6】開袋装置の全体を示す正面図である。
【図7】開袋装置を上から見た平面図である。
【図8】カッターの駆動機構を示す、一部を断面とした
正面図である。
【図9】カッターの駆動機構を示す平面図である。
【図10】カッター移動機構の他の例を示す平面図であ
る。
【図11】カッターの進行方向を示す、カッターライン
の平面図である。
【図12】カッターラインの他の例を示す平面図であ
る。
【図13】カッター駆動機構の他の例を示す正面図であ
る。
【図14】つまみ部材の駆動機構を示す正面図である。
【図15】つまみ部材を拡大して示す正面図である。
【図16】つまみ部材を拡大して示す側面図である。
【図17】つまみ部材を拡大して示す断面図である。
【図18】つまみ片による袋片のつまみ作業を示す正面
図である。
【図19】つまみ片による袋片のつまみ作業を示す平面
図である。
【図20】供給装置の箱体の斜視図である。
【図21】空袋の計量状態を示す正面図である。
【図22】移送装置の他の実施例を示す正面図である。
【図23】収納部の他の実施例を示す正面図である。
【図24】収納部の更に他の実施例を示す正面図であ
る。
【図25】供給装置の他の実施例を示す正面図である。
【図26】供給装置の他の実施例の作動状態を示す正面
図である。
【図27】開袋装置の基板の他の実施例を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 粉袋 2 デパレロボット 3 移送装置 4 供給装置 5 開袋装置 6 排出装置 7 取出装置 8 パレット 9 ストックテーブル 10 モータ 11 回転軸 12 連結部材 13 箱体 14 箱体 15 案内溝 16 シリンダー 17 ロッド 18 押し板 19 空間 20 収納部 21 ボックス 22 基台 23 カッター駆動機構 24 袋めくり機構 25 基板 26 基台 27 シリンダー 28 ロッド 29 アーム 30 開口部 31 カッター 32 X軸移動機構 33 Y軸移動機構 34 ネジ軸 35 移動体 36 案内レール 37 案内部材 38 軸受 39 モータ 40 ボールスクリュー 41 回動軸 42 モータ 43 モータ 44 支持部材 45 案内体 46 案内溝 47 連結体 48 保持アーム 49 軸受 50 ネジ軸 51 移動体 52 モータ 53 アーム 54 車輪 55 軸受 56 ボールスクリュー 57 案内体 58 案内移動溝 59 移動部材 60 モータ 61 袋片 62 モータ 63 モータ 64 ネジ軸 65 移動体 66 ボールスクリュー 67 つまみ部材 68 案内レール 69 案内部材 70 アーム 71 モータ 72 つまみ片 73 つまみ片 74 エアシリンダー 75 筒体 76 軸体 77 吸引ノズル 78 シンリダー 79 ロッド 80 押し板 81 孔 82 計量器 83 計量用脚 84 空袋 85 整列板 86 押上部材 87 シリンダー 88 押上板 89 シリンダー 90 スプリング 91 振動機 92 軸 93 シリンダー 94 シリンダーロッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 伸生 東京都中央区佃2丁目17番15号 月島機械 株式会社内 (72)発明者 桜井 政嗣 東京都中央区佃2丁目17番15号 月島機械 株式会社内 (72)発明者 伊藤 伸一 岐阜県各務原市蘇原清住町4丁目72番地 (72)発明者 木造 春男 岐阜県羽島郡川島町松倉町2435−2 (72)発明者 山田 博一 岐阜県各務原市鵜沼朝日町3−217−1

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デパレロボット2により載せられた粉袋
    1を移送する装置3、移送装置3から送り込まれた粉袋
    1の供給装置4、供給装置4から移し替えられた粉袋1
    を受入れ、開袋する装置5および吸引ノズルを有する排
    出装置6、取出装置7等を一体的装置として組み込んで
    成ることを特徴とする粉袋の自動処理装置。
  2. 【請求項2】 供給装置4は、一対の箱体13、14を
    直交状態で連結するとともに粉袋1の移送方向に対して
    反転可能とし、箱体13は粉袋1の収容、押し出しが可
    能であり、箱体14は空袋84の収容、取り出しを可能
    とした請求項1に記載する粉袋の自動処理装置。
  3. 【請求項3】 開袋装置5は、カッター駆動機構23と
    袋めくり機構24を有し、開袋用の開口部30を形成し
    た基板25と、基板25の下方に定置した粉袋1の収納
    部20とから成る請求項1に記載する粉袋の自動処理装
    置。
  4. 【請求項4】 カッター駆動機構23は、カッター31
    をX軸方向およびこれと直交するY軸方向に往復移動可
    能な移動機構32と移動機構33とからなり、移動機構
    32にはカッター31の上下動および回動機構を取付け
    た請求項1および3に記載する粉袋の自動処理装置。
  5. 【請求項5】 カッター駆動機構23を構成する移動機
    構32および33は、モータ39、52によって回転可
    能なネジ軸34、50に移動体37、51を螺挿し、移
    動体37は、ネジ軸34と並行な案内レール36に取付
    けた案内部材37に連結するとともに案内レール36に
    連設したアーム53と移動体51とを連結した請求項
    1、3および4に記載する粉袋の自動処理装置。
  6. 【請求項6】 袋めくり機構24は、モータ63によっ
    て回転可能なネジ軸64に移動体69を螺挿し、移動体
    69にはつまみ部材67を上下動可能に取付けた請求項
    1に記載する粉袋の自動処理装置。
  7. 【請求項7】 袋片のつまみ部材67は、上下一対のつ
    まみ片72、73からなり、上方に位置して固定状態の
    つまみ片73に対してつまみ片72を回動可能とすると
    ともに上下動可能とした請求項1および6に記載する粉
    袋の自動処理装置。
  8. 【請求項8】 カッター11は、超音波カッターである
    請求項1ないし7に記載する粉袋の自動処理装置。
  9. 【請求項9】 収納部20は、ボックス21と基台22
    からなる請求項1、2に記載する粉袋の自動処理装置。
  10. 【請求項10】 移送装置3は、一対のチェーンコンベ
    アからなる請求項1に記載する粉袋の自動処理装置。
  11. 【請求項11】 移送装置3の始端部には、移送装置3
    の両側に相対して位置する一対の整列板85と、移送装
    置3の下方に位置する押上部材86からなる整列部材を
    設置してなる請求項1、9に記載する粉袋の自動処理装
    置。
  12. 【請求項12】 ボックス21は基台22に対して振動
    可能とした請求項1、2および9に記載する粉袋の自動
    処理装置。
  13. 【請求項13】 ボックス21は基台22に対して傾斜
    状態とした請求項1、2に記載する粉袋の自動処理装
    置。
  14. 【請求項14】 供給装置4の箱体13は、収納部20
    のボックス21に対して傾斜動可能とした請求項1、2
    に記載する粉袋の自動供給装置。
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