JPH06142574A - 噴霧装置 - Google Patents

噴霧装置

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JPH06142574A
JPH06142574A JP32493992A JP32493992A JPH06142574A JP H06142574 A JPH06142574 A JP H06142574A JP 32493992 A JP32493992 A JP 32493992A JP 32493992 A JP32493992 A JP 32493992A JP H06142574 A JPH06142574 A JP H06142574A
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thin plate
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guide block
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JP32493992A
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Shinichi Sekiguchi
真一 関口
Koji Toda
耕司 戸田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 給液管の先端と振動板との間の相対位置関係
を常に適正に保ち、安定した噴霧性能を得る。 【構成】 圧電素子部12aを押さえ部材13によって
平板15に固定する。薄板部材12bの一端を圧電素子
12aに固定する。薄板部材12bの他端をガイドブロ
ック17によって支持する。ガイドブロック17により
薄板部材12aの平面度が保たれるので、給液管11の
先端と薄板部材12bの間のクリアランスが常に適正に
保たれ、安定した液膜が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば圧電素子によっ
て振動板を振動させることにより、液体を噴霧させる噴
霧装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば加湿器等には、スチームを
発生させるために噴霧装置が設けられている。この噴霧
装置は、多数の孔を有する振動板を圧電素子によって振
動させるとともに、この振動板の面に水を供給し、振動
板の孔から霧を発生させるように構成されている。噴霧
装置が安定した噴霧性能を保持するためには、振動板の
面に安定した液膜を形成することが必要であり、このた
め、液体供給装置の給液管の先端と振動板との間の相対
位置関係を適正な大きさに保つことが重要である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが従来の噴霧装
置は、振動板が薄板状であることに加えて、振動板の圧
電素子とは反対側の端部が自由端であるので、撓みやす
く、このため液体供給装置の給液管の先端と振動板との
間の相対位置関係を適正に保持することが難しく、安定
した噴霧性能を得ることが困難であるという問題を有し
ている。また、噴霧量を増大させるために圧電素子に印
加する電圧を高くした時、振動板が給液管側に変位し、
給液管と振動板との間の距離が不適切になるという問題
が発生する。
【0004】本発明の目的は、給液管の先端と振動板と
の間の相対位置関係を常に適正に保ち、安定した噴霧性
能を発揮することができる噴霧装置を得ることを目的と
している。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る噴霧装置
は、液体を供給する給液部と、一端に接続された振動機
構の作用により振動し、給液部から供給された液体を霧
化させる振動板と、この振動板の一端とは異なる部分の
振動を拘束するガイドブロックとを備えたことを特徴と
している。
【0006】
【実施例】以下図示実施例により本発明を説明する。図
1〜図3は、本発明の第1実施例である噴霧装置を示
し、この装置は例えば加湿器等において水蒸気すなわち
霧を発生させるために使用される。
【0007】図1において、架台14の上面右端には平
板15が載置されており、平板15の上面にはバネ性を
有する押さえ部材13が設けられる。振動子12の一方
の端部は、押さえ部材13によって平板15上面に固定
される。架台14の上面左端にはガイドブロック17が
設けられており、振動子12の他方の端部12cを支持
する。架台14には穴14aが形成される。給液管11
は穴14aを通って鉛直方向に延び、振動子12の下面
に所定のクリアランスをもって対向しており、給液部1
0から供給された液体を振動子12に導く。
【0008】振動子12は、圧電素子部12aと薄板部
材12bで構成されており、薄板部材12bの基端部は
圧電素子部12aの先端部の上面に固定される。圧電素
子部12aは上面と下面に電極18、19を有し、交流
電圧を供給する電源回路16から電極18、19に印加
される電圧の変動周波数に応じて振動し、これにより薄
板部材12bが振動する。薄板部材12bは図示しない
多数の孔を形成しており、振動することにより給液管1
1から供給された液体を霧化する。
【0009】図2は図1に示す噴霧装置の平面図であ
る。この図に示すように、薄板部材12bの先端の両隅
20、21は、ガイドブロック17の両端の突出部2
2、23によって支持される。ガイドブロック17の突
出部22、23の側面24には、図3に示すように、ガ
イドブロック17のエッジ25と平行に溝26が設けら
れる。薄板部材12bの両隅20、21は、これらの溝
26に挿入され、薄板部材12bと溝26との間には微
小な隙間が形成される。
【0010】次に本実施例の作用について説明する。給
液部10から供給された液体は、給液管11を通過して
薄板部材12bの下面まで導かれる。薄板部材12b
は、圧電素子部12aの電極に印加される電圧の変動周
波数に応じて振動する。この振動により、給液管11を
介して供給された液体が薄板部材12bの多数の孔によ
って液体が霧化され、噴霧される。
【0011】薄板部材12bは一端を圧電素子部12a
に固定され、他端をガイドブロック17によって支持さ
れているため、薄板部材12bの面全体に分布荷重を受
けた場合の最大撓み量は、ガイドブロック17が設けら
れない場合よりも小さくなる。したがって、薄板部材1
2bの平面度が向上し、これにより給液管11の先端と
薄板部材12bとの間のクリアランスが略一定に保た
れ、給液管11の先端と薄板部材12bとの間に安定し
た液膜が形成されることとなる。
【0012】最大撓み量が小さくなる理由を以下に詳説
する。ガイドブロック17を装着しない場合の薄板部材
12bの最大撓み量Vmax およびガイドブロック17を
装着した場合の薄板部材12bの最大撓み量V'maxは次
の式で表される。 Vmax =pl4/8EI (1) V'max=pl4/184.6 EI (2) ここに、 p:薄板部材12bに加わる分布荷重 l:薄板部材12bの長さ E:縦弾性係数(ヤング率) I:弾性二次モーメント である。
【0013】したがって、 V'max/Vmax = 8/184.6 ≒ 1/23 となり、ガイドブロック17を装着することによって薄
板部材12bの最大撓み量を約1/23に減少させるこ
とができる。
【0014】図4は本実施例における電圧と噴霧量の関
係を示しており、この図に示すように、電圧が上昇する
に従って噴霧量も上昇している。これに対し、ガイドブ
ロック17が設けられない場合は、最大撓み量が大きく
なるため、図5に示すように、噴霧量は電圧が40ボル
トに達するまでは上昇するが、それよりも高い電圧にな
ると下降しており、十分な噴霧量が得られないだけでな
く、噴霧性能が不安定となる。
【0015】図6および図7は第2実施例を示してお
り、薄板部材12bの縁部30、31および32は、ガ
イドブロック33によって支持されている。
【0016】ガイドブロック33は、上から見てコの字
状に形成されており、内周面34、35、36上には、
ガイドブロックのエッジ37、38、39と平行に溝4
0、41、42が形成されている。薄板部材12bの縁
部30、31、32は、溝40、41、42の幅方向の
略中央に挿入され、薄板部材12bと溝40、41、4
2との間には微小な隙間が形成される。
【0017】本実施例によっても、第1実施例と同様な
効果が得られる。
【0018】図8および図9は第3実施例を示し、これ
は広角噴霧を目的とした場合に適している。第1および
第2実施例と異なる構成および作用だけを説明する。
【0019】本実施例のガイドブロックは、薄板部材1
2bの両隅50、51を下方から支持する第1の支持部
材52と、薄板部材12bの両隅50、51の中央部を
上方から支持する第2の支持部材53とを有する。これ
らの支持部材52、53により、薄板部材12bは上面
が窪むように湾曲する。液体は、薄板部材12bの上方
から給液管54によって薄板部材12bの上面に滴下さ
れる。給液管54から供給された液体は、薄板部材12
bの振動によって薄板部材12bの下面の各位置から垂
直方向に噴霧されるが、薄板部材12bが湾曲している
ため、噴霧角度は湾曲の度合いに応じた大きさを有して
いる。すなわち噴霧状態および噴霧角度は、薄板部材1
2bの湾曲の度合いを変えることにより調整される。
【0020】なお、噴霧装置により噴霧される液体は水
に限定されず、また振動板12を振動させる機構も圧電
素子に限定されない。
【0021】また上記第1および第2実施例において薄
板部材12bとガイドブロック17、33の溝との間に
は微小な隙間が形成されていたが、これに代えて、薄板
部材12bをガイドブロック17、33の溝に、隙間が
形成されないように挿入し、薄板部材12bの端部がガ
イドブロック17、33に固定されるようにしてもよ
い。要するに、薄板部材12bの端部の振動がガイドブ
ロックによって拘束されていればよい。
【0022】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、噴霧装置
において、給液管の先端と振動板との間の相対位置関係
が常に適正に保たれ、安定した噴霧性能が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である噴霧装置を示す断面
図である。
【図2】第1実施例の噴霧装置の平面図である。
【図3】第1実施例の噴霧装置のガイドブロックを示す
斜視図である。
【図4】第1実施例の噴霧装置の噴霧性能を示す図であ
る。
【図5】ガイドブロックを有しない噴霧装置の噴霧性能
を示す図である。
【図6】第2実施例の噴霧装置の平面図である。
【図7】第2実施例の噴霧装置のガイドブロックを示す
斜視図である。
【図8】第3実施例の噴霧装置を示す斜視図である。
【図9】第3実施例の噴霧装置における噴霧方向および
噴霧状態を示した図である。
【符号の説明】
10 給液部 11、54 給液管 12 振動子 12a 圧電素子部 12b薄板部材 17、33 ガイドブロック 52、53 支持部材(ガイドブロック)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体を供給する給液部と、一端に接続さ
    れた振動機構の作用により振動し、前記給液部から供給
    された液体を霧化させる振動板と、この振動板の前記一
    端とは異なる部分の振動を拘束するガイドブロックとを
    備えたことを特徴とする噴霧装置。
  2. 【請求項2】 ガイドブロックが振動板の2つの隅部を
    支持することを特徴とする請求項1記載の噴霧装置。
  3. 【請求項3】 ガイドブロックが振動板の前記一端以外
    の縁部を支持することを特徴とする請求項1記載の噴霧
    装置。
  4. 【請求項4】 ガイドブロックが振動板の2つの隅部の
    下面と、これらの隅部の間の上面とを支持することを特
    徴とする請求項1記載の噴霧装置。
JP32493992A 1992-11-10 1992-11-10 噴霧装置 Expired - Lifetime JP3320804B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005235413A (ja) * 2004-02-17 2005-09-02 Seiko Epson Corp 高分子固体電解質膜の製造方法、高分子固体電解質膜、および燃料電池

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005235413A (ja) * 2004-02-17 2005-09-02 Seiko Epson Corp 高分子固体電解質膜の製造方法、高分子固体電解質膜、および燃料電池

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