JPH06142540A - 厨芥処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 汚水や粉砕された厨芥などを迅速に排出す
る。 【構成】 ケーシング３内部に投入口28から投入された
厨芥を受け止め電動機６で回転する回転板13を設け、こ
の回転板13に厨芥を粉砕するための回転刃15を取り付
け、前記回転板13の外周を取り囲んでリング状の固定刃
15を配設し、前記回転板13の下部に排水室17を設け、こ
の排水室17の周壁部に排水口18を形成し、排水室17内に
おける排水口18側部に立壁22を形成し、この立壁22上部
から前記排水口18方向に螺旋状のスロープ23を形成して
いる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、厨房の生ゴミなどを粉
砕する厨芥処理装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の厨芥処理装置としては、
ケーシング内部に設けられ厨芥を受け止める回転板と、
この回転板の上面に取り付けられ厨芥を粉砕するための
回転刃と、前記回転板を取り囲んで縦方向に溝が形成さ
れたリング状の固定刃とを備え、回転刃の取り付けられ
た回転板を電動機で回転し、回転刃と固定刃との衝撃力
により厨芥を粉砕するタイプの厨芥処理装置が存在す
る。この厨芥処理装置は、電動機の上部を受皿で遮蔽
し、この受皿と回転板との間を排水室とし、この排水室
と連通して排水パイプが接続している。

【０００３】この厨芥処理装置は、投入口から投入した
厨芥を回転板の遠心力によって固定刃にたたきつけ、さ
らに回転刃と固定刃とにより粉砕する。粉砕した厨芥
は、回転板と固定刃の隙間から排水室に流下した後、排
水室と連通する排水パイプから汚水とともに排出され
る。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記従来の厨芥処理装
置は、排水室底部の受皿が平らであるため、排水室に流
下した粘性の高い厨芥や汚水などは排水パイプから迅速
に排出されないという問題点があった。

【０００５】本発明は、このような従来の問題点を解決
するためになされたもので、粉砕された厨芥や汚水など
が迅速に排出される厨芥処理装置を提供することを目的
としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明の厨芥処理装置
は、ケーシング内部に投入口から投入された厨芥を受け
止め電動機で回転する回転板を設け、この回転板に厨芥
を粉砕するための回転刃を取り付け、前記回転板の外周
を取り囲んでリング状の固定刃を配設し、前記回転板の
下部に排水室を設け、この排水室の周壁部に排水口を形
成し、排水室内における排水口側部に立壁を形成し、こ
の立壁上部から前記排水口方向に螺旋状のスロープを形
成している。

【０００７】

【作用】前記した構成により、回転板上の回転刃と回転
板外周の固定刃により粉砕された厨芥は回転板と固定刃
との隙間から排水室内に流下する。流下した厨芥は排水
室内のスロープに案内されて排水口方向に流れ落ち、排
水パイプを介して迅速に排出される。

【０００８】

【実施例】以下に本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図１は本発明の厨芥処理装置の一実施例の断面
図である。この図１において、１は流し台の底板２など
に設けられた厨芥処理装置であり、３はそのケーシング
である。このケーシング３は蓋体４と円筒状の本体５と
からなり、それぞれはボルトとナットで互いに連結され
ている。このケーシング本体５内部には回転駆動装置の
一例である電動機６と電動機６を密閉収納する防水用ハ
ウジング７が設けらている。防水用ハウジング７は、ケ
ーシング本体５の内周面に取り付けられた複数の支持板
８により固定されている。なお、ハウジング７の上面は
上部カバー９で覆ってあり、この上部カバー９に貫通孔
が貫通形成され電動機６の回転軸１０が貫通し、かつシ
ール材１１でシールされている。さらに、支持板８の上
部は遮蔽板１２で完全に遮蔽されている。

【０００９】前記電動機６の回転軸１０には上部から投
入された厨芥を受け止める回転板１３がナット体１４に
より固定されている。この回転板１３の上面に粉砕具の
一例である一対の回転刃１５が取り付けられている。即
ち、回転刃１５の基端部が固定ピン１６によって回転板
１３の上面に対称に取り付けられている。

【００１０】前記回転板１３と遮蔽板１２の間は、排水
室１７となっており、この排水室１７に粉砕された厨芥
や汚水が流下する。この排水室１７の側壁に排水口１８
が形成され、この排水口１８に排水パイプ１９が接続
し、粉砕された厨芥や汚水が排出される。排水室１７内
には図１および図２に示すような粉砕された厨芥を上記
排水口１８に案内するためのスロープ部２０が配設され
ている。スロープ部２０は、中央部に電動機用の三角錐
状の軸部２１が形成され、この軸部２１から排水口１８
の側部にかけて立壁２２が形成され、この立壁２２から
回転板１３の回転方向と同一の左回りに螺旋状のスロー
プ２３が形成されている。排水口１８の位置は、図３に
示すようにスロープ２３の終端縁が正面にくるように立
壁２２に沿って設ける場合と、図４に示すように立壁２
２と平行に排水パイプ１９を取り付ける場合など色々ス
ロープ２３と排水口１８の設けかたを工夫する。

【００１１】回転板１３の外周部には複数の縦溝２５が
形成された円筒状の固定刃２６が嵌め込まれている。こ
の固定刃２６の内周面と前記回転刃１５の外端面は対向
し、回転刃１５の回転によって厨芥が粉砕され、粉砕さ
れた厨芥は回転板１３と固定刃２６の隙間２７から排水
室１７に流下するよう構成されている。

【００１２】ケーシング３の蓋体４上部には厨芥を投入
する投入口２８を有し、この投入口２８から投入された
厨芥が前記回転板１３に受け止められる。次に、前記構
成の作用を説明する。

【００１３】厨芥を汚水とともに投入口２８から処理室
２９に投入する。投入した厨芥は、落下して回転板１３
の上面で受け止められる。厨芥処理装置のスイッチ（図
示せず）を入れると電動機６が駆動するとともに、回転
板１３が回転し、その遠心力により厨芥は固定刃２６の
内周面に打ちつけられる。回転板１３によって回転板１
３上の回転刃１５も回転するため、厨芥が回転刃１５と
固定刃２６により粉砕される。

【００１４】粉砕された厨芥は回転刃１５と固定刃２６
の隙間２７を通って排水室１７側に流れ落ちる。流れ落
ちた厨芥は、スロープ部２０上に落下するが、落下した
厨芥はスロープ２３を流れ落ちなが排水口１８の方向に
案内されて迅速に排出口１８から排出されので、厨芥の
排出効率が上がる。しかも、粉砕された厨芥は回転板１
３と同方向の回転運動をしながらスロープ部２０に落下
するが、スロープ２３は回転板１３の回転方向と同方向
に螺旋を描いて下降しているので、排出速度はさらに増
加する。

【００１５】上記のようにして排水口１８に入った厨芥
は、排水パイプ１９を通って下水道に流される。上記実
施例のスロープ２３は、左回りとなっているが、回転板
１３の回転方向が右回りの場合は右回りとすることが好
ましい。また、スロープ部も板状のスロープ部であって
もよい。

【００１６】

【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、回転
板の下方に粉砕した厨芥を排水口方向に案内するための
スロープを設けたことによって粉砕された厨芥が排出口
方向に案内され、厨芥や汚水などの排出効率が上がる。
従って、装置全体としての粉砕処理時間も速めることが
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の厨芥処理装置の一実施例の断面図であ
る。

【図２】本実施例のスロープ部の斜視図である。

【図３】スロープ部の平面図である。

【図４】スロープ部の他の平面図である。

【符号の説明】

１ 厨芥処理装置 ３ ケーシング ６ 電動機 13 回転板 15 回転刃 17 排水室 18 排水口 22 立壁 23 スロープ 26 固定刃 28 投入口

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ケーシング内部に投入口から投入された
   厨芥を受け止め電動機で回転する回転板を設け、この回
   転板に厨芥を粉砕するための回転刃を取り付け、前記回
   転板の外周を取り囲んでリング状の固定刃を配設し、前
   記回転板の下部に排水室を設け、この排水室の周壁部に
   排水口を形成し、排水室内における排水口側部に立壁を
   形成し、この立壁上部から前記排水口方向に螺旋状のス
   ロープを形成した厨芥処理装置。