JPH0663148U - 厨芥処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 厨芥処理装置の投入口から投入された厨芥
は、ケーシングのフード内に飛び散るが、この飛び散っ
た厨芥を回転刃方向に案内して迅速に処理する。 【構成】 ケーシング３内に電動機16で回転する回転板
10を設け、この回転板10に厨芥を粉砕するための回転刃
19を取り付け、前記回転板10の外周を取り囲んでリング
状の固定刃21を配設し、前記回転板10の回転によって飛
び散った厨芥を下方に案内する案内羽根９をケーシング
３のフード４の内壁に設けている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、厨房の生ゴミなどを粉砕する厨芥処理装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

厨芥処理装置は、電動機で回転する回転板と、この回転板の上面に取り付けら れた回転刃と、前記回転板を取り囲んで縦方向に溝が形成されたリング状の固定 刃とを備え、回転刃の取り付けられた回転板を電動機で回転し、回転刃と固定刃 との衝撃力によって厨芥を粉砕する。

【０００３】 この従来の厨芥処理装置のケーシングは、上部のフードとケーシング本体とか らなり、樹脂や鋼板で製作され、それぞれはボルトとナットで互いに連結されて いる。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来の厨芥処理装置は、投入口から投入された厨芥を回転板の遠心力によ って弾き飛ばして固定刃にたたきつけ、回転刃と固定刃とにより粉砕する。しか し、従来の厨芥処理装置は、厨芥が外周に飛び散ってフードの内壁面にあたり内 壁面を伝って粉砕されずに流れ落ちるため、粉砕効率が悪いという問題点があっ た。

【０００５】 本考案は、このような従来の問題点を解決するためになされたもので、投入口 から投入されて飛び散った厨芥を回転刃方向に案内して迅速に粉砕する厨芥処理 装置を提供することを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案の厨芥処理装置は、ケーシング内に電動機で回転する回転板を設け、こ の回転板に厨芥を粉砕するための回転刃を取り付け、前記回転板の外周を取り囲 んでリング状の固定刃を配設し、前記回転板の回転によって飛び散った厨芥を下 方に案内する案内羽根をケーシングのフード内壁に設けている。

【０００７】

【作用】

前記した構成により、フードの内周面に適当な角度を持った弾力性のある案内 羽根を設けることにより、上方に飛び散った水や厨芥を下方の回転刃方向に案内 し、粉砕効率を上げる。

【０００８】 また、案内羽根を弾力性のあるものにすることにより、骨などの硬い厨芥が案 内羽根と回転刃との間に挟まっても、案内羽根の先端部が逃げるために回転板が 停止することがない。

【０００９】

【実施例】

以下に本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。 図１は本考案の厨芥処理装置の一実施例の断面図である。この図１において、 １は流し台の底板２などに設けられた厨芥処理装置であり、３はそのケーシング である。このケーシング３は上部のフード４と下部のケーシング本体５とからな り、それぞれはボルト６とナット７で互いに連結され、フード４の上部には厨芥 を投入する投入口８を有している。

【００１０】 フード４には略楕円形状の案内羽根９が内方に突出して設けてある。案内羽根 ９は、図１に示すように回転板１０の中心線１１に対して角度αだけ外方向に傾 むけて、厨芥および水１２を下方向に案内するよう設けられている。案内羽根９ は、天然ゴムや合成ゴムにより製作され、弾力性がある。この案内羽根９の取付 方法は、側面上部に嵌合穴１３を形成し、この嵌合穴１３をフード４の内壁に形 成された取付リブ１４に嵌め込んで取り付けている。ただし、この案内羽根９の 取付方法は、上記方法に限定されるものではなく、弾力性のある部材を取り付け る方法であればその手段は問わない。また、案内羽根９の形状は図２に示すよう な略楕円形状である必要もない。

【００１１】 ケーシング本体５内の防水用ハウジング１５には回転駆動装置の一例である電 動機１６が密閉収納されている。この電動機１６の回転軸１７には投入口８から 投入された厨芥および水１２を受け止める前記回転板１０がナット体１８により 固定され、この回転板１０の上面に一対の回転刃１９が取り付けられている。

【００１２】 回転板１０の外周部には複数の縦溝２０が形成された円筒状の固定刃２１が嵌 め込まれている。この固定刃２１の内周面と前記回転刃１９の外端面は対向し、 回転刃１９の回転によって厨芥が粉砕される。

【００１３】 次に、前記構成の作用を説明する。 厨芥を水とともに投入口８からケーシング３内に投入すると、投入された厨芥 は、回転板１０の上面で受け止められ、一部の厨芥および水は、回転板１０の遠 心力により固定刃２１の内周面に弾き飛ばされる。その他の厨芥および水１２は 図１に示すように上方に飛び跳ねるが、案内羽根９によって下向き、即ち、回転 刃１９の方向に案内されて回転刃１９にぶつかる確率が多くなり、厨芥は、素早 く粉砕される。さらに、厨芥は、回転刃１９と固定刃２１の間に挟まれて粉砕さ れる。

【００１４】 厨芥が骨のように硬い場合は、図３に示すように案内羽根９の先端部２２が曲 がって逃げるので、回転刃１９と案内羽根９の間に骨が挟まっても回転板１０が 異常停止するようなことがない。

【００１５】 粉砕された厨芥は、回転板１０と固定刃２１の隙間２３を通ってケーシング本 体５下部に流れ落ち、排水パイプを通って下水道に流される。 上記実施例では、案内羽根９は、回転板１０の中心線１１に対して角度αだけ 傾斜した取付リブ１４に取り付けているが、この取付リブ１４は図４に示すよう に回転板１０の中心軸１１と平行に設けられたものであってもよい。その場合は 、案内羽根９の厨芥および水１２が当たる面を傾斜させる必要がある。

【００１６】

【考案の効果】

以上に述べたように本考案によれば、フードの内壁に案内羽根を設けることに より回転刃や回転板にあたって飛び散った厨芥を下方に案内し、厨芥を迅速に粉 砕することができる。

【００１７】 また、案内羽根を弾力性のある部材を使用したので、硬いものが挟まって回転 板が異常停止することがなくなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の厨芥処理装置の一実施例の断面図であ
る。

【図２】図１のＡ−Ａ線断面図である。

【図３】本考案の案内羽根の使用状態図である。

【図４】本考案の他の案内羽根の使用状態図である。

【符号の説明】

１ 厨芥処理装置 ３ ケーシング ４ フード ５ ケーシング本体 ９ 案内羽根 10 回転板 14 取付リブ 16 電動機 19 回転刃 21 固定刃

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ケーシング内に電動機で回転する回転板
   を設け、この回転板に厨芥を粉砕するための回転刃を取
   り付け、前記回転板の外周を取り囲んでリング状の固定
   刃を配設した厨芥処理装置において、回転板の回転によ
   って飛び散った厨芥を下方に案内する案内羽根をケーシ
   ングのフード内壁に設けたことを特徴とする厨芥処理装
   置。
2. 【請求項２】 案内羽根に弾力性のある部材を使用した
   ことを特徴とする請求項１記載の厨芥処理装置。