JPH06142365A - ネーム生地の供給方法及び装置 - Google Patents

ネーム生地の供給方法及び装置

Info

Publication number
JPH06142365A
JPH06142365A JP4299620A JP29962092A JPH06142365A JP H06142365 A JPH06142365 A JP H06142365A JP 4299620 A JP4299620 A JP 4299620A JP 29962092 A JP29962092 A JP 29962092A JP H06142365 A JPH06142365 A JP H06142365A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
name
base frame
adhesive tape
cloth
fabric
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4299620A
Other languages
English (en)
Inventor
Akio Shibata
明男 柴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
BARUDAN SOOING MACH KK
Original Assignee
BARUDAN SOOING MACH KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by BARUDAN SOOING MACH KK filed Critical BARUDAN SOOING MACH KK
Priority to JP4299620A priority Critical patent/JPH06142365A/ja
Publication of JPH06142365A publication Critical patent/JPH06142365A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sewing Machines And Sewing (AREA)
  • Treatment Of Fiber Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ネーム生地を高速かつ確実に所定場所に移送
すること。 【構成】 布製品の材質や製造者名等を表示したネーム
生地Nを多数積み重ねておき、これらのネーム生地N上
に長尺な粘着テープTの粘着面を押圧して当該ネーム生
地Nを粘着させ、この粘着によって保持したネーム生地
Nを所定の取付位置に移送してからこれを取り外すよう
にするとともに、この間に長尺な粘着テープTの単位長
毎の送りを行うようにしたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タオルやスカーフ等の
布製品を製造する場合に、そのための生地の周縁に、当
該布製品の材質や製造者名、あるいは注意等を付した小
さな布(以下これをネーム生地という)を取付るのに採
用される、ネーム生地の供給方法及び供給装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】この種のネーム生地は、タオルやスカー
フ等の布製品とする直前等に、当該布製品のための生地
毎に一枚ずつ供給して生地に縫着しなければならないも
のであり、その個別の供給は手作業よりも機械的作業に
よって行わなければならないことは当然である。
【0003】このネーム生地のような、布製品のための
所謂パーツを機械的に供給される従来の装置としては、
例えば特開昭63−125289号公報に示されている
ような「シート材搬送装置」がある。この装置は、カフ
ス等のパーツを一枚ずつミシンの縫製位置等に搬送する
ものであり、そのために、シート材を収納部材内から開
口を通して取出して移送するための取出し部材を、収納
部材内へ進入可能な複数の進入部を有したものとすると
ともに、これらの進入部に対してサンドペーパー等の摩
擦係数の大きな材料よりなる係合体を取付カバーにより
取着したものである。
【0004】しかしながら、ワイシャッのカフスのよう
な比較的面積の大きなパーツであれば、これを一枚ずつ
取り出すのに、サンドペーパー等の摩擦係数の大きな係
合体を使用しても十分かも知れないが、縦横の長さが2
〜4cm程度の小さな面積のネーム生地を摩擦係数の大
きなものによって取り出すことは、事実上困難である。
まして、タオルのように、単位時間当りの製造枚数を極
力増大させて、その単価を低くしなければならない布製
品においては、ネーム生地の供給を相当早く行わなけれ
ばならないから、上記のような摩擦係数の大きなもので
の取り出しは非常に困難である。
【0005】また、上記の特開昭63−125289号
公報中に、パーツの個別の取り出しを吸引装置によって
行うことも記載されているが、本発明者もこの吸引装置
を利用してネーム生地の取り出しを実際に行ってみた。
そうしたところ、ネーム生地そのものは小さなものであ
るだけでなく所謂通気性のあるものであるため、まず、
吸引装置での吸引を相当早いサイクルで行確実に行おう
とすると、積み重ねた多数のネーム生地が飛び散ること
があり、またネーム生地の種類によっては2枚・3枚と
一度に吸い付けてしまって、一枚ずつ確実に搬送するこ
とができなかったのである。
【0006】また、布製パーツを移送するものとして
は、実開昭64−24046号公報に「吸着部材」によ
って布製パーツを取り出すようにしたものがあるが、
「吸着」では、前述したような一枚取りを確実に行えな
いものである。さらに、実開昭64−14373号公
報、特開平1−91895号公報、あるいは特開平1−
121090号公報にはラベル(本発明でいうネーム生
地)をクランプして供給するものが開示されているが、
一枚一枚のラベルをどのようにクランプするのかは明確
には示されていない。
【0007】そこで、本発明者は、ネーム生地の個別の
取り出しを確実に行うようにするにはどうしたらよいか
について種々検討を重ねた結果、摩擦係数の大きなもの
を使用すること、あるいは吸引装置を使用するよりも、
粘着性のあるものを使用することが良い結果を生むこと
に気付いたのである。このため、図6及び図7に示すよ
うに、搬送部材の先端に粘着性のあるものを取換え自在
に取付け、この搬送部材を、図6に示した筒体内に多数
重ねたネーム生地の最上面に移動させてネーム生地を取
り出すようにするとともに、図7に示したようにネーム
生地の縫着位置に搬送するようにしてみた。なお、ネー
ム生地は、図8にも示したように、例えばタオルの折り
込まれた端縁にミシン等によって縫着することにより取
付られるものである。
【0008】これにより、ネーム生地の一枚毎の取り出
しを短時間のサイクルで行なうことができたのである
が、ネーム生地は布製のものであることが多いため等の
理由によって、粘着性のものの粘着力が短時間内になく
なってしまうことが発見されたのである。そうなると、
粘着性のあるものの交換を頻繁に行わなければならない
ことになって、ネーム生地の供給を機械的に行なうメリ
ットが減少してしまうことになったのである。
【0009】このため、本発明者等は、粘着性によるネ
ーム生地の取り出しのメリットを生かしながらそれを長
時間維持するにはどうしたらよいかについて更に検討を
加えた結果、本発明を完成したのである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な経緯に基づいてなされたもので、その解決しようとす
る課題は、ネーム生地の確実な供給である。
【0011】そして、請求項1に係る発明の目的とする
ところは、ネーム生地を高速かつ確実に所定場所に移送
することのできる供給方法を提供することにある。ま
た、請求項2に係る発明の目的とするところは、請求項
1に係る供給方法を具体的に行うことができ、しかも簡
単な構成によってネーム生地の供給を行うことのできる
装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、まず請求項1に係る発明の採った手段は、実施例
において使用する符号を付して説明すると、「布製品の
材質や製造者名等を表示したネーム生地Nを多数積み重
ねておき、これらのネーム生地N上に長尺な粘着テープ
Tの粘着面を押圧して当該ネーム生地Nを粘着させ、こ
の粘着によって保持したネーム生地Nを所定の取付位置
に移送してからこれを取り外すようにするとともに、こ
の間に長尺な粘着テープTの単位長毎の送りを行うよう
にしたことを特徴とするネーム生地Nの供給方法」であ
る。
【0013】また、請求項2に係る発明の採った手段
は、同様に「布製品の材質や製造者名等が表示されて多
数積み重ねられたネーム生地Nと、このネーム生地Nを
布製品の所定位置に取付けるためのミシン等の取付装置
との間に配置されて、これらの間を往復動するネーム生
地Nの供給装置100であって、ネーム生地Nと取付装
置との間を往復動される基枠10と、この基枠10に設
けられて長尺な粘着テープTの巻出し及び巻取りを行な
う第一及び第二ドラム20・30と、基枠10の下端部
に設けられて第一ドラム20から巻出された粘着テープ
Tをその非粘着面にて案内する案内装置40とを備え、
かつ、基枠10がネーム生地N上に押圧されて粘着面に
ネーム生地Nを粘着させるときには当該基枠10側に後
退しており、基枠10が取付装置側に押圧されるときに
は、基枠10の外方に突出してネーム生地Nを強制的に
引き剥す作動アーム50とを備えたことを特徴とするネ
ーム生地Nの供給装置100」である。
【0014】
【発明の作用】以上のように構成した各請求項に係る発
明の作用を、以下に項を分けて説明する。 ・請求項1の供給方法について この供給方法にあっては、ネーム生地Nの取り出しを粘
着テープTの粘着力によって行っているのであるから、
積み重ねられた多数のネーム生地Nの最上に位置するネ
ーム生地Nのみが取り出され、従来におけるように、二
枚・三枚と重ねて取り出されることは全くない。このこ
とは、布製品を大量かつ高速で製造する場合には非常に
重要であり、タオル等の布製品を高速で製造する機械の
スピードアップに非常に貢献するものである。つまり、
粘着テープTの粘着力は、粘着テープTがネーム生地N
に圧着されれば直ちにそのネーム生地Nの保持を行うも
のであり、しかも下側に位置するネーム生地Nには全く
影響を与えないのであるから、一枚づつのネーム生地N
の供給の高速化が図れるのであり、これにより、布製品
の製造装置の高速化も可能となるのである
【0015】また、粘着テープTの粘着面の同一位置
に、ネーム生地Nを何度か粘着させると、ネーム生地N
側の繊維等が粘着面に付着して、その粘着力が低下する
けれども、この方法においては、粘着テープTとして長
尺なものを使用するとともに、これを単位長毎に送って
いるから、ネーム生地Nの取り出しが行われる粘着面
は、常に新しいものとなっている。従って、この粘着テ
ープTにおける粘着力の低下は全くないことになり、ネ
ーム生地Nの取り出しのための作業は常に安定した状態
で行われるのである。
【0016】勿論、粘着テープTの所定部分に粘着させ
た各ネーム生地Nは、ミシン等のネーム生地Nの固定装
置の近傍に供給された後に、粘着テープTから取り外さ
れるのであるが、ネーム生地Nは粘着テープTの粘着力
によって保持されているのみであるから、その取り外し
は簡単に行われる。特に、ネーム生地Nの幅を粘着テー
プTのそれよりも大きくなる関係にしておけば、ネーム
生地Nには粘着テープTの粘着していない部分が常にあ
ることになるから、この言わば粘着テープTから突出し
たネーム生地Nの部分を機械的に押さえて粘着テープT
側を押さえて粘着テープT側を上動させれば容易に取り
外ずせることになるのである。
【0017】・請求項2に係る供給装置100について この供給装置100は、基本的には、上述した供給方法
を踏襲するものであるが、次のような具体的作動を行っ
て、一枚毎のネーム生地Nの供給を行うのである。
【0018】まず、この供給装置100の基枠10は、
その全体が多数のネーム生地Nを積み重ねた場所と、ネ
ーム生地Nの布製品への固着を行なうミシン等の取付装
置との間を、図示しない往復動装置によって行われるも
のである。この往復動装置としては種々なものが考えら
れるが、積み重ねたネーム生地N及び取付装置を基枠1
0側に相対移動させてもよい。換言すれば、この供給装
置100は、その基枠10が、以下に述べるように、例
えば図6に代表するように、ネーム生地Nのある場所に
移動して全体が下降することにより一枚のネーム生地N
を粘着テープTに粘着させ、例えば図7に代表するよう
に、この粘着によってネーム生地Nを保持したまま取付
装置側に移動してネーム生地Nを取り外し、再びネーム
生地Nのある場所に戻るものなのである。
【0019】この往復動間において、基枠10上の第一
ドラム20にあった粘着テープTは、所定長毎の送りが
行われるのであり、図1または図4に示す基枠10の下
端左部にある案内装置40によって、その粘着面の所定
長部分が常に露出した状態となっている。つまり、第一
ドラム20に巻回されていた長尺な粘着テープTは、例
えば第二ドラム30の間欠回転によって所定長毎に巻き
出されるのであり、その一部は基枠10の下面にある案
内装置40の案内支持板41により裏面にて支持されな
がら、ネーム生地Nに押圧されたときにその粘着による
保持を行えるように待機しているのである。
【0020】なお、第一ドラム20及び第二ドラム30
には、これの制動を行うために、それぞれブレーキ22
及びブレーキ32が付設してあり、しかも、以下に示す
実施例においては、粘着テープTの送り量を検知するエ
ンコーダ等の巻量検知器33が第二ドラム30側に設け
てあるから、粘着テープTは基枠10内で全くたるむこ
となく配置されるのである。従って、案内装置40の案
内支持板41は、粘着テープTをたるませることなくそ
の背面側から確実に支持しているのであり、ネーム生地
Nにこの粘着テープTの部分が押圧されたとしてもシワ
を生じさせることがないだけでなく、ネーム生地Nの取
り外しに際しての各作動アーム50の作動が確実に行わ
れるようになっているのである。
【0021】この粘着テープTの所定長毎の送りに際し
て、粘着テープTが離型テープTaを有するタイプのも
のであれば、この離型テープTaの処理を施さなければ
ならいが、その処理は、図4に示した供給装置100の
ようにして行われる。すなわち、粘着テープTが離型テ
ープTaを有するものであれば、剥離された離型テープ
Taを巻き取る第三ドラム70を設けておけば、この離
型テープTaは、粘着テープTの粘着面に全く影響を与
えることなく、基枠10内で巻き取られるのである。
【0022】以上のようにして、案内装置40を構成し
ている案内支持板41にて支持されている粘着テープT
に粘着固定したネーム生地Nは、基枠10に設けた作動
アーム50の動きによって取り外されるのである。つま
り、粘着テープTにネーム生地Nを粘着する際には、こ
の作動アーム50は、図1または図4中の仮想線に示し
たように、基枠10側に収納されているものであり、ネ
ーム生地Nの粘着固定を確実に行なうようにしているも
のである。また、図示しないミシン等の取付装置に基枠
10が移動されて所定位置までの下降がなされた後に
は、この作動アーム50はそのシリンダ装置51の作動
によって、図1または図4の実線にて示した位置にまで
回動する。各作動アーム50は、図2にも示すように、
粘着テープTの両側であって粘着固定しているネーム生
地Nの両側縁に対向する二本のものであるから、この作
動アーム50の回動によってネーム生地Nの両側縁が布
製品の所定位置によって押圧され、そのままさらに作動
アーム50が回動させることにより、ネーム生地Nは粘
着テープTから剥離されるのである。なお、この作動ア
ーム50の回動によって、基枠10は少し上昇されるこ
とがある。
【0023】その後は、基枠10が上昇するとともに作
動アーム50が基枠10側に収納されて、この基枠10
は、再びネーム生地Nのある場所まで移動されるのであ
り、上述した作動が順次繰り返されるのである。そし
て、この作動は、図示しない布製品の製造装置の状況に
応じて高速で行われるものである。
【0024】なお、以下に示す実施例においては、粘着
テープTに粘着固定させたネーム生地Nの保持、特に取
付装置側までの移送時の保持を確実に行うために、チャ
ック爪60が次のように作動するようになっている。つ
まり、このチャック爪60は、図1または図4に示した
ように、案内装置40の図示左側であって基枠10の下
端前部に設けてあるものであるが、作動シリンダ62の
作動及びスプリング63の作用によって、粘着テープT
に粘着固定されたネーム生地Nの一部を、図中の仮想線
にて示したように、取付装置側への移送時に押圧するの
である。勿論、このチャック爪60は、その他の場合に
は、図中の点線にて示したように、基枠10側に後退さ
れているものである。これにより、移送時におけるネー
ム生地Nの粘着テープTに対する固定は確実に行われて
いるものである。
【0025】
【実施例】次に、各請求項に係る発明を、図面に示した
実施例に従って詳細に説明するが、この場合、請求項1
に係る供給方法は、請求項2に係る供給装置100中に
実質的に含まれてしまうものであるから、以下ではこの
請求項2に係る供給装置100の実施例を中心にして説
明する。
【0026】(実施例1)図1から図3には、本発明に
係る供給装置100の第一実施例が示してあり、この供
給装置100は、例えば図6に示したような多数積み重
ねられたネーム生地Nと、例えば図7に示したようなネ
ーム生地Nの取付装置との間を、図示しない往復動装置
によって往復動されるものである。つまり、図8に示し
たように、タオル等の布製品についてネーム生地Nを一
枚づつ供給するのが、この供給装置100なのである
が、通常ネーム生地Nとその取付装置との場所は異なっ
ているため、これらの間を供給装置100自体が往復す
るようにしてあるものである。勿論、ネーム生地Nの移
送あるいは供給を行なうという目的からすれば、供給装
置100自体を固定しておいて、この供給装置100に
対してネーム生地Nや取付装置を相対的に移動させても
よいものである。
【0027】この供給装置100は、ネーム生地Nと取
付装置との間を往復動される基枠10と、この基枠10
に設けられて長尺な粘着テープTの巻出し及び巻取りを
行なう第一及び第二ドラム20・30と、基枠10の下
端部に設けられて第一ドラム20から巻出された粘着テ
ープTをその非粘着面にて案内する案内装置40とを備
え、かつ、基枠10がネーム生地N上に押圧されて粘着
面にネーム生地Nを粘着させるときには当該基枠10側
に後退しており、基枠10が取付装置側に押圧されると
きには、基枠10の外方に突出してネーム生地Nを強制
的に引き剥す作動アーム50とを備えたものである。
【0028】基枠10は、後述する第一ドラム20等を
コンパクトに装備できるものであって、しかも、例えば
布製品として多数のタオルを、長尺かつ幅広な原反から
多数高速で製造する製造装置の一構成部材とすることが
できるものであることが好ましく、本実施例において
は、図1の縦及び横の寸法が約20cm×28cm程度
のものであり、図2に示した厚さは約9cm程度のもの
である。
【0029】そして、この基枠10の図1に示した側を
正面とした場合、この正面側に第一ドラム20及び第二
ドラム30が設けてあるのであり、基枠10の背面には
これらの第一ドラム20及び第二ドラム30の駆動制御
を行うためのブレーキ22及びブレーキ32、あるいは
駆動モータ34等が取付てある。また、この基枠10の
下端には、粘着テープTを案内する案内装置40や、ネ
ーム生地Nを取り外すための作動アーム50が設けてあ
るのであり、この基枠10の図1の図示下部左端には、
チャック爪60が設けてあるものである。
【0030】本実施例の供給装置100は、長尺な粘着
テープTとして離型テープTaを有さないものを使用す
るものであり、そのために、第一ドラム20側に巻回し
ておいた粘着テープTを第二ドラム30側に順次巻き取
っていくという簡単な構造にしてある。この粘着テープ
Tとしては、巻芯に巻回した市販のものを採用するもの
であり、そのために、第一ドラム20は粘着テープTの
巻芯を安定的に固定するための取付スプリング21を有
しているものである。すなわち取付スプリング21は、
図2にも示すように、これに粘着テープTの巻芯を嵌合
させるだけでその固定を弾発的に行えるようにしている
ものであり、この取付スプリング21の弾発力に抗して
引き出すことにより、巻芯の取外しを容易に行えるよう
にしているものである。また、本実施例における第一ド
ラム20においては、図2に示したように、粘着テープ
Tの内側となる部分に粘着テープTの位置決めをも行な
うディスク23を有しているものであり、このディスク
23にブレーキ22が圧接されることにより、その回動
を規制するようにしてある。
【0031】第二ドラム30は、基本的には第一ドラム
20と同様に、粘着テープTの巻芯を取付けるための取
付スプリング31と、これを支持して巻取った粘着テー
プTの位置決めを行なうディスクと、このディスクに押
圧されるブレーキ32を備えているものであり、粘着テ
ープTの巻回を積極的に行うために、駆動モータ34を
備えているものである。また、この第二ドラム30に巻
回された使用済みの粘着テープTの長さを図るための、
エンコーダ等からなる巻量検知器33が、基枠10の正
面図であって当該第一ドラム20の近傍に設けてある。
すなわち、この巻量検知器33は、第二ドラム30上に
巻回された粘着テープTの表面に弾発的に圧接されるロ
ーラを備えていて、このローラが巻回された粘着テープ
Tの表面とともにこれに対して滑らないように回転する
ことにより、巻回された粘着テープTの長さを測定する
のである。そして、この巻量検知器33からは、駆動モ
ータ34の停止及びブレーキ32の作動信号がそれぞれ
に発せられるものである。
【0032】基枠10の下端に設けた案内装置40は、
基枠10の下面と平行な支持面を有する案内支持板41
と、その両側にそれぞれ配置した案内ローラ42とから
なっている。つまり、第一ドラム20から巻き出された
粘着テープTは、その非粘着面側にて案内支持板41の
図示下端側に当接するのであり、この案内支持板41に
対して位置決めしながら粘着テープTの方向を変換する
のが各案内ローラ42なのである。これにより、第一ド
ラム20から巻き出されて第二ドラム30に巻き取られ
る粘着テープTは、その一部が案内装置40によって常
に基枠10の下端に位置するように案内されるのであ
る。
【0033】この案内装置40の案内支持板41に対し
ては、作動アーム50が上下するのである。作動アーム
50は、図2及び図3に示したように、基枠10の正面
側及び背面側にこの基枠10とは少し離した状態に配置
したものであり、基枠10の背面側に設けたシリンダ装
置51によって、その先端が上下動するようにしたもの
である。そのために、作動アーム50は枢軸52によっ
て基枠10の下端部に連結してあり、シリンダ装置51
の作動ロッドが作動アーム50の一部に枢着してあるの
である。
【0034】本実施例及び次に示す第二実施例において
は、基枠10の下端であって、図示左端にチャック爪6
0が回動自在に設けてある。このチャック爪60は、案
内装置40の案内支持板41に向けて回動したとき、こ
の案内支持板41に支持された粘着テープTに粘着固定
してあるネーム生地Nの一部を案内支持板41側に押圧
するものであり、これにより、一旦粘着テープTに粘着
固定されたネーム生地Nの保持を確実にするものであ
る。そのために、このチャック爪60と一体的なリール
には、図1〜図3に示したように、作動ワイヤ61が巻
回してあるものであり、この作動ワイヤ61を基枠10
の例えば背面側に設けた作動シリンダ62によって引い
たときに、図1の点線で示した位置から仮想線にて示し
た位置に回動するものである。勿論、このチャック爪6
0には、図1の点線で示した位置に復帰するようにする
ために、スプリング63が連結してあるものである。
【0035】(実施例2)図4及び図5には、本発明に
係る供給装置100の第二実施例が示してあり、この供
給装置100は、離型テープTaによって粘着面が保護
された粘着テープTを対象とするものである。従って、
この第二実施例に係る供給装置100は、剥離された離
型テープTaを巻回するための第三ドラム70と、この
離型テープTaを案内するための方向変換部材43、及
びこれらに関連するもの以外の構成は、前述した第一実
施例と同様であり、これらの共通する構成部材について
は、同一符号を図4及び図5に示してその説明を省略す
る。
【0036】すなわち、この供給装置100において
は、方向変換部材43が案内装置40の図示左側に位置
する案内ローラ42に近接して設けてあり、粘着テープ
Tから剥離した離型テープTaをこの方向変換部材43
に掛けた後、その上方に位置する第三ドラム70に巻回
するようになっている。これにより、第一ドラム20に
巻回されていた粘着テープT及び離型テープTaは、案
内装置40において互いに剥離されながら、粘着テープ
Tは第二ドラム30に、また離型テープTaは第三ドラ
ム70にそれぞれ順次巻回するようにしたものである。
なお、これらの第二ドラム30及び第三ドラム70は、
駆動モータ34等によって積極的に回転駆動されるとと
もに、ブレーキ32等によって所定位置での制動が行わ
れるものであり、これにより、両粘着テープT及び離型
テープTaにたるみが生じないように配慮してあるので
ある。
【0037】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1に係る発明
にあっては、上記実施例にて例示した如く、「布製品の
材質や製造者名等を表示したネーム生地Nを多数積み重
ねておき、これらのネーム生地N上に長尺な粘着テープ
Tの粘着面を押圧して当該ネーム生地Nを粘着させ、こ
の粘着によって保持したネーム生地Nを所定の取付位置
に移送してからこれを取り外すようにするとともに、こ
の間に長尺な粘着テープTの単位長毎の送りを行うよう
にしたこと」にその構成上の特徴があり、これによりネ
ーム生地を高速かつ確実に所定場所に移送することので
きる供給方法を提供することができるのである。
【0038】また、請求項2に係る発明にあっては、
「布製品の材質や製造者名等が表示されて多数積み重ね
られたネーム生地Nと、このネーム生地Nを布製品の所
定位置に取付けるためのミシン等の取付装置との間に配
置されて、これらの間を往復動するネーム生地Nの供給
装置100であって、ネーム生地Nと取付装置との間を
往復動される基枠10と、この基枠10に設けられて長
尺な粘着テープTの巻出し及び巻取りを行なう第一及び
第二ドラム20・30と、基枠10の下端部に設けられ
て第一ドラム20から巻出された粘着テープTをその非
粘着面にて案内する案内装置40とを備え、かつ、基枠
10がネーム生地N上に押圧されて粘着面にネーム生地
Nを粘着させるときには当該基枠10側に後退してお
り、基枠10が取付装置側に押圧されるときには、基枠
10の外方に突出してネーム生地Nを強制的に引き剥す
作動アーム50とを備えたこと」にその構成上の特徴が
あり、これにより、上述した供給方法をより具体的に実
施することができることは当然として、例えばこの供給
装置100を布製品の製造装置に単に付設するのみで、
当該製造装置での高速化をより一層確実に行うことがで
きるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一実施例に係る供給装置の正面図
である。
【図2】 同側面図である。
【図3】 同供給装置の作動アームとチャック爪との関
係を示す部分底面図である。
【図4】 本発明の第二実施例に係る供給装置の正面図
である。
【図5】 同供給装置の部分拡大側面図である。
【図6】 本発明者等が本発明に至るまでに検討した内
容を示す搬送部材とネーム生地との関係を示す概略正面
図である。
【図7】 同搬送部材をネーム生地の取付装置側へ移動
したときの状態を示す概略正面図である。
【図8】 布製品にネーム生地を取付けるときの状態を
示した部分拡大断面図である。
【符号の説明】
100 供給装置 10 基枠 20 第一ドラム 30 第二ドラム 40 案内装置 41 案内支持板 50 作動アーム 60 チャック爪 70 第三ドラム N ネーム生地 T 粘着テープ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 布製品の材質や製造者名等を表示したネ
    ーム生地を多数積み重ねておき、これらのネーム生地上
    に長尺な粘着テープの粘着面を押圧して当該ネーム生地
    を粘着させ、この粘着によって保持したネーム生地を所
    定の取付位置に移送してからこれを取り外すようにする
    とともに、この間に前記長尺な粘着テープの単位長毎の
    送りを行うようにしたことを特徴とするネーム生地の供
    給方法。
  2. 【請求項2】 布製品の材質や製造者名等が表示されて
    多数積み重ねられたネーム生地と、このネーム生地を前
    記布製品の所定位置に取付けるためのミシン等の取付装
    置との間に配置されて、これらの間を往復動するネーム
    生地の供給装置であって、 前記ネーム生地と取付装置との間を往復動される基枠
    と、この基枠に設けられて長尺な粘着テープの巻出し及
    び巻取りを行なう第一及び第二ドラムと、前記基枠の下
    端部に設けられて前記第一ドラムから巻出された粘着テ
    ープをその非粘着面にて案内する案内装置とを備え、 かつ、前記基枠が前記ネーム生地上に押圧されて粘着面
    にネーム生地を粘着させるときには当該基枠側に後退し
    ており、前記基枠が前記取付装置側に押圧されるときに
    は、前記基枠の外方に突出して前記ネーム生地を強制的
    に引き剥す作動アームとを備えたことを特徴とするネー
    ム生地の供給装置。
JP4299620A 1992-11-10 1992-11-10 ネーム生地の供給方法及び装置 Pending JPH06142365A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4299620A JPH06142365A (ja) 1992-11-10 1992-11-10 ネーム生地の供給方法及び装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4299620A JPH06142365A (ja) 1992-11-10 1992-11-10 ネーム生地の供給方法及び装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06142365A true JPH06142365A (ja) 1994-05-24

Family

ID=17874971

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4299620A Pending JPH06142365A (ja) 1992-11-10 1992-11-10 ネーム生地の供給方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06142365A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105063903A (zh) * 2015-08-14 2015-11-18 上海威士机械有限公司 一种工业缝纫机胶带式布料吸盘

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62215442A (ja) * 1986-03-14 1987-09-22 Chikaharu Iwasaki 織布の自動ピツクアツプ装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62215442A (ja) * 1986-03-14 1987-09-22 Chikaharu Iwasaki 織布の自動ピツクアツプ装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105063903A (zh) * 2015-08-14 2015-11-18 上海威士机械有限公司 一种工业缝纫机胶带式布料吸盘

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2001075418A1 (en) Device and method for measuring adhesive strength
US20080135158A1 (en) Feeding Webs for Processing and Removing Webs
JP2008189359A (ja) ラベル貼付装置
JP2019055806A (ja) ラベル貼付装置及びそれを備えたラベル貼付機
JPH06142365A (ja) ネーム生地の供給方法及び装置
JPS58166091A (ja) ラベルプリンタ
JP3666325B2 (ja) ワイヤーハーネス用巻回シートの供給方法及びその供給装置
US4773961A (en) Hanger labeling apparatus
JP2001240029A (ja) ラベルシールの巻き取り方法及びその装置
JP3602839B2 (ja) 粘着テープ引出し・切断・貼付方法ならびに装置
JP2005534588A (ja) ウェブ材料を把持し、表面に両面接着テープを貼り付ける、走行中のロール交換用の巻ロールを準備する方法、システム及び装置
JP3876031B2 (ja) 両面粘着テープ貼付装置
JP3525526B2 (ja) ラベル受渡し方法およびその装置
CN216035644U (zh) 一种高精度自动快速贴标机
JP2010080837A (ja) シート貼付装置及び通紙方法
JPH021215Y2 (ja)
JP3075464U (ja) 緩衝装置を備えたラベル自動印刷貼付装置
JP2819191B2 (ja) 延反機の反物自動セット装置
JPS62167177A (ja) カバ−シ−トの剥離装置
JPS63117862A (ja) 帯状連接体の巻取方法
JPH11348948A (ja) ラベル貼付装置
JPS62287837A (ja) ラベル貼合わせ装置
JPH0832532B2 (ja) カートリッジ式ラベルディスペンサ
JPS63101274A (ja) 粘着テ−プ片の貼付方法
JPH048126Y2 (ja)