JPH06142242A - ゴルフクラブシャフトの製造方法 - Google Patents

ゴルフクラブシャフトの製造方法

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JPH06142242A
JPH06142242A JP4326286A JP32628692A JPH06142242A JP H06142242 A JPH06142242 A JP H06142242A JP 4326286 A JP4326286 A JP 4326286A JP 32628692 A JP32628692 A JP 32628692A JP H06142242 A JPH06142242 A JP H06142242A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mandrel
shaft
thermoplastic resin
layer
prepreg
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP4326286A
Other languages
English (en)
Inventor
Isamu Negishi
勇 根岸
Kan Matsuoka
款 松岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Composites Inc
Original Assignee
Fujikura Rubber Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fujikura Rubber Ltd filed Critical Fujikura Rubber Ltd
Priority to JP4326286A priority Critical patent/JPH06142242A/ja
Publication of JPH06142242A publication Critical patent/JPH06142242A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来の内圧成形法又は内圧保持チューブに比
較して作業効率の良好なゴルフクラブシャフトの製造方
法を提供することを目的とする。 【構成】 ゴルフシャフト形状のマンドレル1表面にイ
ンジェクション成形法により、厚さ0.8〜2.0mm
の熱可塑性樹脂層2を形成する工程、前記熱可塑性樹脂
層を卷回したマンドレルにプリプレグ3を卷回する工
程、前記プリプレグを卷回したマンドレルをシャフト成
形用金型4にセットする工程、前記マンドレルと熱可塑
製樹脂層間に圧縮流体を噴射せしめ、加圧加熱成形する
工程を含むことを特徴とする。 【効果】 熱可塑性樹脂層をインジェクション成形法に
より形成するため、従来に比較して著しく効率的にゴル
フクラブシャフトを製造できる利点がある。また、従来
に比較して偏肉の少なく、良好な強度のゴルフクラブシ
ャフトを製造できるという利点も生じる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明はゴルフクラブシャフトの製
造方法、さらに詳細には内圧成形法によって容易にゴル
フクラブシャフトを製造する方法に関する。
【0002】
【従来技術および問題点】内圧成形法は、図1に示すよ
うに中空で、かつテーパを有するマンドレル1に離型し
やすいように離型層2を被せ、その離型層2にプリプレ
グ3を巻いて、シャフト成形用金型4内にセットすると
ともに、前記マンドレル1の中空部に空気を吹き込み、
マンドレル1の中空部に貫通する圧縮流体排出孔11よ
り圧縮流体(空気)を噴出することにより、前記プリプ
レグ3に内圧をかけて加熱成形する方法である。このと
きシャフト成形用金型4よりは外圧が負荷されることに
なるため、表面が平滑なシャフトを成形することができ
るという利点がある。
【0003】このような内圧成形法によってゴルフクラ
ブシャフトを製造する場合、従来離型層2としては、マ
ンドレル1のテーパに添った形状のゴムチューブを被せ
たもの、あるいはテーパのない細長のナイロン袋をマン
ドレル1に被せて、マンドレル1のテーパに合わせて巻
き込み前記マンドレル1の表面に層が形成されるように
していた。
【0004】しかしながら、ゴムチューブを使用した場
合においては、前記ゴムチューブを製造するに当たっ
て、ラテックス液に浸漬し加硫してマンドレルに被せる
ことになるが、このラテックス液によってマンドレルが
錆びるという欠点があった。このためゴムチューブを形
成するためのマンドレルとシャフト製造用のマンドレル
を換える必要があった。すなわちゴムを加硫した後、マ
ンドレルを外し、製造されたゴムチューブをシャフト製
造用のマンドレルに被せる必要があった。
【0005】また、前記細長のナイロン袋を被せる場合
においては前記ナイロン袋にマンドレルを挿入した後、
このナイロン袋の余裕分をマンドレル表面に巻き込む必
要があり、手間がかかるという欠点があった。
【0006】本発明は上述の問題点に鑑みなされたもの
であり、従来の内圧成形法又は内圧保持チューブに比較
して作業効率の良好なゴルフクラブシャフトの製造方法
を提供することを目的とする。
【0007】
【問題点を解決するための手段】上記問題点を解決する
ため本発明によるゴルフクラブシャフトの製造方法は、
ゴルフシャフト形状のマンドレル表面にインジェクショ
ン成形法により、厚さ0.8〜2.0mmの熱可塑性樹
脂層を形成する工程、前記熱可塑性樹脂層を卷回したマ
ンドレルにプリプレグを卷回する工程、前記プリプレグ
を卷回したマンドレルをシャフト成形用金型にセットす
る工程、前記マンドレルと熱可塑製樹脂層間に圧縮流体
を噴射せしめ、加圧加熱成形する工程を含むことを特徴
とする。
【0008】本発明によれば、熱可塑性樹脂を用いて離
型層を形成するため、ゴムチューブを使用する場合のよ
うに加硫を行なう必要はなく、さらにマンドレルを換え
る必要はない。またナイロン袋を使用する場合のように
余分な部分をマンドレルに添って巻き込む必要がない。
このため、作業性が著しく向上するという利点がある。
【0009】
【発明の具体的説明】本発明によれば、前述の中空で、
空気(圧縮流体)を噴射するための圧縮流体噴出孔11
が形成されたマンドレル1を、図2に示すようにインジ
ェクション型5にセットするとともに、インジェクショ
ン型5に設けられた樹脂注入口51より熱可塑性樹脂を
注入する。
【0010】この熱可塑性樹脂としては、マンドレルと
離型性の良好なものであればいかなるものでもよい。た
とえばポリプロピレン樹脂、塩化ビニル樹脂などである
ことができる。
【0011】上述のような熱可塑性樹脂を注入するに際
しては、注入圧100〜300kg/cm2の圧力で、
160〜200℃に加熱した樹脂を注入するのが好まし
い。注入圧が100kg/cm2未満であると、マンド
レル表面に均一に熱可塑性樹脂層が形成できない恐れが
あり、一方300kg/cm2を越えると、インジェク
ション成形機が大きくなりコストアップとなる。
【0012】さらに樹脂の注入温度が160℃未満であ
ると、熱可塑性樹脂の流動性が不足してマンドレル表面
に均一に熱可塑性樹脂層が形成できない恐れがあり、一
方200℃を越えると、樹脂の酸化劣化が起こり不良品
となってしまう。
【0013】このときのインジェクション型5の温度
は、好ましくは50〜80℃であるのが好ましい。50
℃未満であると熱可塑性樹脂が急速に流動性を失い、均
一な層を形成できない恐れがあり、一方80℃を越える
と、冷却に時間がかかり、成形時間が長くなってしま
う。
【0014】インジェクション時間は好ましくは、3〜
9秒であるのがよい。3秒未満であると成形品の寸法精
度が悪くなる恐れがあり、一方9秒を越えると、成形の
サイクルが長くなりコスト高となる恐れがあるからであ
る。
【0015】上述のようにインジェクション型5中に樹
脂を注入した後、加圧下に冷却して熱可塑性樹脂層を形
成する。
【0016】このときの圧力は好ましくは15〜50t
型締圧であるのが好ましい。15t未満であると、金型
が射出圧で開く恐れがある。一方50tを越えると、機
械が不必要に大きくなりすぎる。
【0017】冷却時間は好ましくは20〜40秒であ
る。20秒未満であると熱可塑性樹脂が充分に固まらな
い恐れがあり、一方40秒を越えると、成形のサイクル
が長くなりコスト高となる。
【0018】金型6を冷却する方法は本発明において限
定されるものではなく、たとえば空冷、水冷などで冷却
することができる。
【0019】上述のように形成された熱可塑性樹脂層
は、0.8〜2.0mmの厚さであるのがよい。0.8
mm未満であると、成形型内での樹脂の流れが不均一に
なり、良品を作るのが困難となる。一方2.0mmを越
えると、マンドレルの先端の外径が小さくなりシャフト
の製造が難しくなる。
【0020】このように形成された熱可塑性樹脂層にプ
リプレグを卷回するとともに、シャフト成形用金型中に
セットし、マンドレル1の中空部より空気(圧縮流体)
を供給し、この圧縮流体を圧縮流体排出孔11より噴射
させてプリプレグに内圧を負荷しながら加熱成形する。
このとき使用されるプリプレグは補強繊維に樹脂を含浸
させ加熱して半硬化状態としたものであってもよく、単
に補強繊維に樹脂を含浸させ、加熱していないものも使
用することができる。
【0021】
【実施例】マンドレルをインジェクション型中にセット
し、注入圧200kg/cm2、注入温度190℃でポ
リプロピレン樹脂を5秒間で注入した。このときのイン
ジェクション型の温度は60℃とした。次いで、インジ
ェクション型の温度を30秒間保持した。このときの金
型内の型締圧は30tであった。
【0022】次いで、このインジェクション型より取り
出した後、従来と同様にプリプレグを巻き付け、シャフ
ト成形用金型4にセットしてマンドレルの中空部より空
気を吹き込み、圧縮空気噴射孔11より熱可塑性樹脂層
2とマンドレル1との間に空気を噴射させて加熱成形し
た。このとき熱可塑性樹脂層の厚さは2mmであった。
【0023】比較としてナイロンチューブを使用し、同
様に製造したゴルフクラブシャフトを製造し、偏肉、リ
ング破壊、3点曲げ強度を測定した結果を表1として示
す。
【0024】 表1 実施例 比較例 偏肉(mm) (max) 0.05 0.13 リング圧壊(kg/5mm) 29 23 3点曲げ破壊(kg) 75 62
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるゴル
フクラブシャフトの製造方法によれば、熱可塑性樹脂層
をインジェクション成形法により形成するため、従来に
比較して著しく効率的にゴルフクラブシャフトを製造で
きる利点がある。また、従来に比較して偏肉の少なく、
良好な強度のゴルフクラブシャフトを製造できるという
利点も生じる。
【図面の簡単な説明】
【図1】内圧成形法によるゴルフクラブシャフトの製造
方法を説明するための断面図。
【図2】インジェクション成形法を説明するための説明
図。
【符号の説明】
1 マンドレル 11 空気排出孔 2 離型層 3 プリプレグ 4 シャフト成形用金型 5 インジェクション型 51 樹脂注入口

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴルフシャフト形状のマンドレル表面に
    インジェクション成形法により、厚さ0.8〜2.0m
    mの熱可塑性樹脂層を形成する工程、前記熱可塑性樹脂
    層を卷回したマンドレルにプリプレグを卷回する工程、
    前記プリプレグを卷回したマンドレルをシャフト成形用
    金型にセットする工程、前記マンドレルと熱可塑製樹脂
    層間に圧縮流体を噴射せしめ、加圧加熱成形する工程を
    含むことを特徴とするゴルフクラブシャフトの製造方
    法。
JP4326286A 1992-11-12 1992-11-12 ゴルフクラブシャフトの製造方法 Withdrawn JPH06142242A (ja)

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JP4326286A JPH06142242A (ja) 1992-11-12 1992-11-12 ゴルフクラブシャフトの製造方法

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JPH06142242A true JPH06142242A (ja) 1994-05-24

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JP4326286A Withdrawn JPH06142242A (ja) 1992-11-12 1992-11-12 ゴルフクラブシャフトの製造方法

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