JPH06142204A - 針管格納機構付注射器 - Google Patents
針管格納機構付注射器Info
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- JPH06142204A JPH06142204A JP4316431A JP31643192A JPH06142204A JP H06142204 A JPH06142204 A JP H06142204A JP 4316431 A JP4316431 A JP 4316431A JP 31643192 A JP31643192 A JP 31643192A JP H06142204 A JPH06142204 A JP H06142204A
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- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61M—DEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
- A61M5/00—Devices for bringing media into the body in a subcutaneous, intra-vascular or intramuscular way; Accessories therefor, e.g. filling or cleaning devices, arm-rests
- A61M5/178—Syringes
- A61M5/31—Details
- A61M5/32—Needles; Details of needles pertaining to their connection with syringe or hub; Accessories for bringing the needle into, or holding the needle on, the body; Devices for protection of needles
- A61M5/3205—Apparatus for removing or disposing of used needles or syringes, e.g. containers; Means for protection against accidental injuries from used needles
- A61M5/321—Means for protection against accidental injuries by used needles
- A61M5/322—Retractable needles, i.e. disconnected from and withdrawn into the syringe barrel by the piston
- A61M5/3234—Fully automatic needle retraction, i.e. in which triggering of the needle does not require a deliberate action by the user
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- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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- A61M2005/3226—Means impeding or disabling repositioning of used needles at the syringe nozzle with means obstructing or blocking the needle mounting opening
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Abstract
(57)【要約】
【構成】注射器は外筒、吸子、針管の他、針管保持栓、
針穴閉止栓、針管保持栓・針穴閉止栓連結スプリング及
び、外筒・針管保持栓間のロック機構からなり、外筒は
内径が小さい前部と、内径が大きい後部が段差18で接続
され、針管保持栓は注射終了迄はロック機構により外筒
後部に押し上げられない様に保持されているが、注射終
了後更に吸子を押し込むと、針管保持栓を保持していた
ロックが解除され、吸子を押さえる力を緩めると、スプ
リングにより針管保持栓が押し上げられ、注射針が外筒
の内部に格納されると共に、スプリングにより針穴閉止
栓が移動して外筒先端の針穴を塞ぐことを特徴とする針
管格納機構付注射器である。 【効果】 本発明の注射器は使用後注射針を安全に注射
器の内部に格納して針穴を塞ぎ、針先に付着している患
者の血液等が外部に漏れない構造で、肝炎のビールス等
の感染防止に有効である。
針穴閉止栓、針管保持栓・針穴閉止栓連結スプリング及
び、外筒・針管保持栓間のロック機構からなり、外筒は
内径が小さい前部と、内径が大きい後部が段差18で接続
され、針管保持栓は注射終了迄はロック機構により外筒
後部に押し上げられない様に保持されているが、注射終
了後更に吸子を押し込むと、針管保持栓を保持していた
ロックが解除され、吸子を押さえる力を緩めると、スプ
リングにより針管保持栓が押し上げられ、注射針が外筒
の内部に格納されると共に、スプリングにより針穴閉止
栓が移動して外筒先端の針穴を塞ぐことを特徴とする針
管格納機構付注射器である。 【効果】 本発明の注射器は使用後注射針を安全に注射
器の内部に格納して針穴を塞ぎ、針先に付着している患
者の血液等が外部に漏れない構造で、肝炎のビールス等
の感染防止に有効である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、注射終了後注射針を注
射器の内部に格納出来る機構を備えた注射器で、更に詳
しく述べると、注射終了後スプリングの作用により注射
針を注射器の内部に格納すると同時に、針の装着穴を閉
止して針先に付着している患者の血液等が外部に漏れな
い様にした注射器である。
射器の内部に格納出来る機構を備えた注射器で、更に詳
しく述べると、注射終了後スプリングの作用により注射
針を注射器の内部に格納すると同時に、針の装着穴を閉
止して針先に付着している患者の血液等が外部に漏れな
い様にした注射器である。
【0002】
【従来の技術】現在、極めて多数の注射器が主として医
療分野で使用されている。最近は大部分プラスチック製
のディスポーザブルタイプになり、使用前は針先にプラ
スチック製のキャップが掛けられていて、針先には直接
指が触れない様になっている。使用後再び針先にキャッ
プを掛けたり、或いは針先の部分のみ取り外して捨てら
れている。しかし、注射針のキャップを外して使用した
後、再び針先にキャップを掛けて捨てる迄針先が露出し
ている間に、しばしば誤って指先を刺すことがある。注
射した患者が肝炎のビールス等の保持者の場合には他人
へ感染するため、臨床関係者の間でこの防止対策が大き
な問題となっている。
療分野で使用されている。最近は大部分プラスチック製
のディスポーザブルタイプになり、使用前は針先にプラ
スチック製のキャップが掛けられていて、針先には直接
指が触れない様になっている。使用後再び針先にキャッ
プを掛けたり、或いは針先の部分のみ取り外して捨てら
れている。しかし、注射針のキャップを外して使用した
後、再び針先にキャップを掛けて捨てる迄針先が露出し
ている間に、しばしば誤って指先を刺すことがある。注
射した患者が肝炎のビールス等の保持者の場合には他人
へ感染するため、臨床関係者の間でこの防止対策が大き
な問題となっている。
【0003】殊に欧米諸国ではエイズの感染例も報告さ
れ、深刻な社会不安を与えている。またわが国でも近い
将来その様な事態が心配されている。
れ、深刻な社会不安を与えている。またわが国でも近い
将来その様な事態が心配されている。
【0004】この様な感染する経過を考えると、注射器
の使用前は、誤って指先に注射針を刺しても怪我はする
が、肝炎等に感染するおそれはない。しかし、臨床関係
者が注射器の使用後、処理容器に捨てる迄及び、更に処
理容器に捨てられた注射器が多くの人手を経て最終的処
理が完了する迄の間が問題となる。使用後、指先に注射
針が刺さるおそれがない様に、注射針が注射器の内部に
格納出来れば、臨床関係者の感染は防止される。更に処
理容器に捨てられた注射器の処理に携わる人への感染を
防止するためにも、注射針を注射器の内部に格納すると
共に、注射器の先端の注射針の装着穴を閉止して、針先
に付着している患者の血液等が、外部に漏れることがな
い様にすることが必要である。
の使用前は、誤って指先に注射針を刺しても怪我はする
が、肝炎等に感染するおそれはない。しかし、臨床関係
者が注射器の使用後、処理容器に捨てる迄及び、更に処
理容器に捨てられた注射器が多くの人手を経て最終的処
理が完了する迄の間が問題となる。使用後、指先に注射
針が刺さるおそれがない様に、注射針が注射器の内部に
格納出来れば、臨床関係者の感染は防止される。更に処
理容器に捨てられた注射器の処理に携わる人への感染を
防止するためにも、注射針を注射器の内部に格納すると
共に、注射器の先端の注射針の装着穴を閉止して、針先
に付着している患者の血液等が、外部に漏れることがな
い様にすることが必要である。
【0005】針先で指を傷つけるおそれなしに、使用時
のみ針先を注射器の内部から取り出すと共に、使用後針
先を注射器の内部に格納する機構は相当複雑になるか
ら、従来ディスポーザブルタイプの注射器に、この様な
機構を付加する試みは殆どなされていない。
のみ針先を注射器の内部から取り出すと共に、使用後針
先を注射器の内部に格納する機構は相当複雑になるか
ら、従来ディスポーザブルタイプの注射器に、この様な
機構を付加する試みは殆どなされていない。
【0006】数少ない開示例として、PCT/EP89/01408
に、プラスチック製の注射器の内部に約10個の複雑な形
状のプラスチック成形部品を組合せ、スプリングの力を
利用することにより、注射針を出入れする機構が示され
ている。これは使用前注射器の内部に格納してあった針
を使用時、注射器の吸子を押し込むことにより、針先が
注射器の先端から飛び出して自動的に装着され、注射液
を吸引して患者に注射した後、更に吸子を押し込むと、
ロックが外れてスプリングの力で針先が注射器の内部に
格納される機構になっている。更に使用後一旦格納され
た針先は、更に吸子を押し込んでも再び外に出ない様に
なっている。
に、プラスチック製の注射器の内部に約10個の複雑な形
状のプラスチック成形部品を組合せ、スプリングの力を
利用することにより、注射針を出入れする機構が示され
ている。これは使用前注射器の内部に格納してあった針
を使用時、注射器の吸子を押し込むことにより、針先が
注射器の先端から飛び出して自動的に装着され、注射液
を吸引して患者に注射した後、更に吸子を押し込むと、
ロックが外れてスプリングの力で針先が注射器の内部に
格納される機構になっている。更に使用後一旦格納され
た針先は、更に吸子を押し込んでも再び外に出ない様に
なっている。
【0007】しかし、この機構で問題になるのは、注射
針を予め曲げておき、組立時変形させて真直にし、使用
後針先を引っ込めたとき元の形に戻るため、針が曲った
形になって、押しても外に出ない構造になっている。し
かし、構造上変形の度合いを大きくすることが出来ない
ため、注射針を固定している部品が少し動いた場合に
は、針先が外部に出易く危険である。また、機構部分を
完全にシールすることが困難で、その部分に注射液が侵
入することも挙げられる。更に、部品点数が多くその形
が複雑で、組立時微妙な調整が必要となる部分が多い。
針を予め曲げておき、組立時変形させて真直にし、使用
後針先を引っ込めたとき元の形に戻るため、針が曲った
形になって、押しても外に出ない構造になっている。し
かし、構造上変形の度合いを大きくすることが出来ない
ため、注射針を固定している部品が少し動いた場合に
は、針先が外部に出易く危険である。また、機構部分を
完全にシールすることが困難で、その部分に注射液が侵
入することも挙げられる。更に、部品点数が多くその形
が複雑で、組立時微妙な調整が必要となる部分が多い。
【0008】この機構では、使用前の状態でも注射針は
注射器の内部に格納されているが、ビールス等の感染は
使用前には起こり得ないので、このために余り複雑な機
構を付加する必要はないのではないかと考えられる。
注射器の内部に格納されているが、ビールス等の感染は
使用前には起こり得ないので、このために余り複雑な機
構を付加する必要はないのではないかと考えられる。
【0009】本出願人等は前記の様な考えから先に、針
管は注射器の使用前には注射器が使用出来る位置に取り
付けられているが、使用後更に吸子を押し込むと針管を
保持していたロック機構が外れ、スプリングの力で針管
が外筒の内部に押し上げられて格納される機構を有する
注射器を開発した (特願平3-104888号) 。ここで、使用
前針管を保持しているロック機構は針管保持栓と外筒の
内壁の間に設けられている。
管は注射器の使用前には注射器が使用出来る位置に取り
付けられているが、使用後更に吸子を押し込むと針管を
保持していたロック機構が外れ、スプリングの力で針管
が外筒の内部に押し上げられて格納される機構を有する
注射器を開発した (特願平3-104888号) 。ここで、使用
前針管を保持しているロック機構は針管保持栓と外筒の
内壁の間に設けられている。
【0010】しかし、注射器に注射液を吸入する時しば
しばそれに先立って、注射液が入っている瓶に注射器で
先ず空気を入れて内圧を上げ、その圧を利用して注射器
に注射液を吸入することがある。瓶に空気を入れる時は
注射器の内部の圧が上昇するため、針管保持栓はスプリ
ング6と内圧がバランスする位置迄押し下げられ、ロッ
ク機構が解除される。このため、空気の注入終了後スプ
リングにより針管保持栓及び針管が外筒内に押し上げら
れて、注射器が使用出来なくなる不都合があった。
しばそれに先立って、注射液が入っている瓶に注射器で
先ず空気を入れて内圧を上げ、その圧を利用して注射器
に注射液を吸入することがある。瓶に空気を入れる時は
注射器の内部の圧が上昇するため、針管保持栓はスプリ
ング6と内圧がバランスする位置迄押し下げられ、ロッ
ク機構が解除される。このため、空気の注入終了後スプ
リングにより針管保持栓及び針管が外筒内に押し上げら
れて、注射器が使用出来なくなる不都合があった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は簡単な機構
で、注射終了後注射針を安全に注射器の内部に格納する
と同時に、注射器の先端の針穴を閉止して注射針が誤っ
て外部に出ることがない様にすると共に、針先に付着し
ている患者の血液等が、外部に漏れることがない様な注
射器を提供しようとするものである。
で、注射終了後注射針を安全に注射器の内部に格納する
と同時に、注射器の先端の針穴を閉止して注射針が誤っ
て外部に出ることがない様にすると共に、針先に付着し
ている患者の血液等が、外部に漏れることがない様な注
射器を提供しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は注射器を取り扱
う時、注射針が誤って指先に刺さりビールス等の感染事
故を起こす危険性があるのは、注射終了直後から使用済
注射器の処理が完了する迄の間であることに着目し、ス
プリングを利用することによって、簡単な機構で注射終
了後注射針を安全に注射器の内部に格納すると同時に、
注射器の先端の注射針の装着穴を閉止する機構について
の着想を得て、これに基づいて本発明に到達した。
う時、注射針が誤って指先に刺さりビールス等の感染事
故を起こす危険性があるのは、注射終了直後から使用済
注射器の処理が完了する迄の間であることに着目し、ス
プリングを利用することによって、簡単な機構で注射終
了後注射針を安全に注射器の内部に格納すると同時に、
注射器の先端の注射針の装着穴を閉止する機構について
の着想を得て、これに基づいて本発明に到達した。
【0013】すなわち、注射器の外筒1、吸子2、針管
3、針管保持栓4、針穴閉止栓5、針管保持栓と針穴閉
止栓を連結しているスプリング6及び、外筒と針管保持
栓との間に介在させたロック機構からなり、外筒1は内
径が小さい前部と、内径が大きい後部が段差18を介して
接続され、針管保持栓は注射終了迄はロック機構により
外筒後部に押し上げられない様に保持されているが、注
射終了後更に吸子を押し込むと、針管保持栓を保持して
いたロックが解除され、吸子を押さえる力を緩めると、
スプリングにより針管保持栓が押し上げられ、注射針が
外筒の内部に格納されると共に、スプリングにより針穴
閉止栓が移動して外筒先端の針穴を塞ぐことを特徴とす
る針管格納機構付注射器である。更に前記の針管保持栓
のロック及び針穴を閉止するための具体的な機構に関す
るものである。
3、針管保持栓4、針穴閉止栓5、針管保持栓と針穴閉
止栓を連結しているスプリング6及び、外筒と針管保持
栓との間に介在させたロック機構からなり、外筒1は内
径が小さい前部と、内径が大きい後部が段差18を介して
接続され、針管保持栓は注射終了迄はロック機構により
外筒後部に押し上げられない様に保持されているが、注
射終了後更に吸子を押し込むと、針管保持栓を保持して
いたロックが解除され、吸子を押さえる力を緩めると、
スプリングにより針管保持栓が押し上げられ、注射針が
外筒の内部に格納されると共に、スプリングにより針穴
閉止栓が移動して外筒先端の針穴を塞ぐことを特徴とす
る針管格納機構付注射器である。更に前記の針管保持栓
のロック及び針穴を閉止するための具体的な機構に関す
るものである。
【0014】尚前記の請求項において、針管保持栓等を
押し上げるまたは押し下げると記載している操作は、図
1に示した注射器において上の方向または下の方向へ動
かす動作、すなわち、押し上げるとは注射器の前部から
後部へ移動させる動作を、また押し下げるとは後部から
前部へ移動させる動作を指している。以下本発明につい
て詳しく説明する。
押し上げるまたは押し下げると記載している操作は、図
1に示した注射器において上の方向または下の方向へ動
かす動作、すなわち、押し上げるとは注射器の前部から
後部へ移動させる動作を、また押し下げるとは後部から
前部へ移動させる動作を指している。以下本発明につい
て詳しく説明する。
【0015】注射器取扱上の安全対策として、肝炎等の
ビールスの感染のみならず指先の怪我も含めて広く考え
ると、使用前は注射針が注射器の内部に格納され、使用
時ワンタッチで注射針が装着され、使用後針先に付着し
た患者の血液等が外部に漏れない様に、再びワンタッチ
で針先を内部に格納出来ることが理想的である。しか
し、このためには相当複雑な機構が必要となることは避
け難く、殊に最近の注射器は殆どディスポーザブルとな
っているため尚更である。
ビールスの感染のみならず指先の怪我も含めて広く考え
ると、使用前は注射針が注射器の内部に格納され、使用
時ワンタッチで注射針が装着され、使用後針先に付着し
た患者の血液等が外部に漏れない様に、再びワンタッチ
で針先を内部に格納出来ることが理想的である。しか
し、このためには相当複雑な機構が必要となることは避
け難く、殊に最近の注射器は殆どディスポーザブルとな
っているため尚更である。
【0016】注射器の針先による傷害の度合いを考える
と、単なる指先の刺し傷は、ビールス等の感染に較べれ
ば極めて軽微である。従って、使用時に針先のキャップ
を外す時多少指先を損傷する可能性が残されていても、
使用後安全に注射針を格納出来、強い力を加えても針先
が再び外部に出ることがない構造で、更に針先に付着し
た患者の血液等も外部に漏れない様にすることが出来れ
ば、ビールス等の感染事故は完全に防止出来る筈であ
る。従って、感染を防止するために必要な操作だけを対
象とすれば、その機構も大幅に簡略化出来る。
と、単なる指先の刺し傷は、ビールス等の感染に較べれ
ば極めて軽微である。従って、使用時に針先のキャップ
を外す時多少指先を損傷する可能性が残されていても、
使用後安全に注射針を格納出来、強い力を加えても針先
が再び外部に出ることがない構造で、更に針先に付着し
た患者の血液等も外部に漏れない様にすることが出来れ
ば、ビールス等の感染事故は完全に防止出来る筈であ
る。従って、感染を防止するために必要な操作だけを対
象とすれば、その機構も大幅に簡略化出来る。
【0017】本発明はこのような観点から、注射器の内
部に移動可能な針管保持栓とそのロック及びアンロック
機構を設け、針管保持栓と針穴閉止栓を連結したスプリ
ングの力を利用して、注射針の格納と針穴を閉塞するこ
とにより、その機構を大幅に簡略化することを目的とし
てなされたものである。
部に移動可能な針管保持栓とそのロック及びアンロック
機構を設け、針管保持栓と針穴閉止栓を連結したスプリ
ングの力を利用して、注射針の格納と針穴を閉塞するこ
とにより、その機構を大幅に簡略化することを目的とし
てなされたものである。
【0018】次に図面を参照しながら本発明の一態様を
具体的に説明する。図1(a) 、(b)は、使用前及び使用
後の本発明の注射器の一態様の断面図である。注射器の
外筒1、吸子2は一般に使用される注射器と同様に、透
明で注射液中に溶出する成分を含まない材質であれば広
く使用出来る。通常はプラスチック或いはガラスが使用
される。ガラスはプラスチックより化学的に安定である
が、複雑な形状に加工することが困難で且つ高価であ
り、一方プラスチックは複雑な形状に成形することが容
易で且つ安価である。このため最近のディスポーザブル
注射器は、殆どプラスチック製になり、また吸子の先端
は合成ゴム、天然ゴム或いは弾性に富んだプラスチック
等で被覆され、気密性が高い構造が多く採用されてい
る。
具体的に説明する。図1(a) 、(b)は、使用前及び使用
後の本発明の注射器の一態様の断面図である。注射器の
外筒1、吸子2は一般に使用される注射器と同様に、透
明で注射液中に溶出する成分を含まない材質であれば広
く使用出来る。通常はプラスチック或いはガラスが使用
される。ガラスはプラスチックより化学的に安定である
が、複雑な形状に加工することが困難で且つ高価であ
り、一方プラスチックは複雑な形状に成形することが容
易で且つ安価である。このため最近のディスポーザブル
注射器は、殆どプラスチック製になり、また吸子の先端
は合成ゴム、天然ゴム或いは弾性に富んだプラスチック
等で被覆され、気密性が高い構造が多く採用されてい
る。
【0019】本発明の注射器は、内部に注射針格納用の
機構を設ける必要があるため、加工が容易なプラスチッ
ク製が好ましく、吸子の先端はゴム等で被覆された気密
性の高い構造が好ましい。外筒1は内径が小さい前部
と、内径が大きい後部の2つの部分が段差18を介して接
続され、外筒後部の内面には、針管保持栓4を注射終了
迄は外筒後部に押し上げられない様に保持するためのロ
ック機構の一要素である凹部8、8′が設けられ、その
他、吸子が抜け落ちることを防止するためのストッパー
19が後端近くに設けられている。
機構を設ける必要があるため、加工が容易なプラスチッ
ク製が好ましく、吸子の先端はゴム等で被覆された気密
性の高い構造が好ましい。外筒1は内径が小さい前部
と、内径が大きい後部の2つの部分が段差18を介して接
続され、外筒後部の内面には、針管保持栓4を注射終了
迄は外筒後部に押し上げられない様に保持するためのロ
ック機構の一要素である凹部8、8′が設けられ、その
他、吸子が抜け落ちることを防止するためのストッパー
19が後端近くに設けられている。
【0020】吸子2の先端には合成ゴム製のパッキング
20が取り付けられ、パッキングの先端20は円錐形の部分
10、次に外筒前部及び後部の内径にマッチする外径を有
する部分11及び12からなっている。
20が取り付けられ、パッキングの先端20は円錐形の部分
10、次に外筒前部及び後部の内径にマッチする外径を有
する部分11及び12からなっている。
【0021】針管3は注射器の内部に注射針格納用の機
構を設けるため、通常の注射器の針管より10〜15mm長く
なる以外は、通常の針管と同様なものが使用出来る。
構を設けるため、通常の注射器の針管より10〜15mm長く
なる以外は、通常の針管と同様なものが使用出来る。
【0022】針管保持栓4は針管3を保持すると共に、
スプリングの力により外筒内へ押し上げられない様にす
る機能、及びスプリング6の一端を保持するためスプリ
ング受部23が設けられている。このため複雑な形状にな
るから材質は特に限定しないが、プラスチック成形品が
好適である。図2(a) はその一態様の拡大断面図を示し
たもので、針管は21の部分で保持栓に接着して固定さ
れ、注射液は針管の入口22より入り針管3の内部を通っ
て注射される。また針管保持栓と外筒前部の内面はパッ
キング24を介して接触している。
スプリングの力により外筒内へ押し上げられない様にす
る機能、及びスプリング6の一端を保持するためスプリ
ング受部23が設けられている。このため複雑な形状にな
るから材質は特に限定しないが、プラスチック成形品が
好適である。図2(a) はその一態様の拡大断面図を示し
たもので、針管は21の部分で保持栓に接着して固定さ
れ、注射液は針管の入口22より入り針管3の内部を通っ
て注射される。また針管保持栓と外筒前部の内面はパッ
キング24を介して接触している。
【0023】パッキング24は針管保持栓と外筒内面の接
触部分の気密性を高めるために設けられたもので、これ
によって注射液が針管保持栓と外筒の先端の間へ漏れ込
むことを、完全に防止することが出来る。
触部分の気密性を高めるために設けられたもので、これ
によって注射液が針管保持栓と外筒の先端の間へ漏れ込
むことを、完全に防止することが出来る。
【0024】ロック機構は注射器外筒の内面に設けられ
た凹部8、8′と、そこに嵌め込まれている楕円形のロ
ックリング9、先端より円錐形10、外筒前部及び後部の
内径にマッチする外径11、12を有する吸子先端のパッキ
ング20及び、針管保持栓の後端13から構成されている。
た凹部8、8′と、そこに嵌め込まれている楕円形のロ
ックリング9、先端より円錐形10、外筒前部及び後部の
内径にマッチする外径11、12を有する吸子先端のパッキ
ング20及び、針管保持栓の後端13から構成されている。
【0025】ロック機構の使用前すなわち、ロックされ
た状態における拡大した垂直断面図及び、そのA−A′
における水平断面図を図2(a) 及び(b) に示す。また使
用後すなわち、ロックが解除された状態における拡大し
た垂直断面図及び、そのA−A′における水平断面図を
図3(a) 及び(b) に示す。注射器使用前は図2(a) に示
す様に外筒内面に設けられた凹部8、8′には楕円形の
ロックリング9が嵌め合わされている。
た状態における拡大した垂直断面図及び、そのA−A′
における水平断面図を図2(a) 及び(b) に示す。また使
用後すなわち、ロックが解除された状態における拡大し
た垂直断面図及び、そのA−A′における水平断面図を
図3(a) 及び(b) に示す。注射器使用前は図2(a) に示
す様に外筒内面に設けられた凹部8、8′には楕円形の
ロックリング9が嵌め合わされている。
【0026】ロックリングの材質は弾性に富み変形し易
く、注射液と接触しても注射液が変質しないものであれ
ば特に限定しない。例えば、ステンレス、弾性に富むプ
ラスチック等が使用可能であるが、ステンレスがより好
ましい。またその形状は図2(b) に示す様に楕円形が好
ましい。その素材の形状は特に限定しないが、例えば薄
いステンレス板、或いはステンレス線を使用したもの等
が使用可能である。これらの中、薄く変形し易い楕円形
の筒状で凹部8、8′の上部と接触する側が少し開いた
形状がロック性を高めるために特に好ましい。
く、注射液と接触しても注射液が変質しないものであれ
ば特に限定しない。例えば、ステンレス、弾性に富むプ
ラスチック等が使用可能であるが、ステンレスがより好
ましい。またその形状は図2(b) に示す様に楕円形が好
ましい。その素材の形状は特に限定しないが、例えば薄
いステンレス板、或いはステンレス線を使用したもの等
が使用可能である。これらの中、薄く変形し易い楕円形
の筒状で凹部8、8′の上部と接触する側が少し開いた
形状がロック性を高めるために特に好ましい。
【0027】針管保持栓4は、スプリング6により下か
ら押し上げられているが、水平断面図2(b) に示す様
に、その上端13がロックリングの楕円形の部分で阻止さ
れている。従って、注射器に注射液を吸入するに先立っ
て、注射液が入っている瓶に注射器で先ず空気を入れて
内圧を上げ、その圧を利用して注射器に注射液を入れる
場合、瓶に空気を入れる時注射器の内部の圧が上昇す
る。この圧で針管保持栓はスプリング6と内圧がバラン
スする位置迄押し下げられるが、ロックリング9は初め
のままの状態で保持されるためロックは解除されず、そ
の操作が終わって注射器の内部の圧が下がれば針管保持
栓は再び押し上げられて元の位置に戻る。
ら押し上げられているが、水平断面図2(b) に示す様
に、その上端13がロックリングの楕円形の部分で阻止さ
れている。従って、注射器に注射液を吸入するに先立っ
て、注射液が入っている瓶に注射器で先ず空気を入れて
内圧を上げ、その圧を利用して注射器に注射液を入れる
場合、瓶に空気を入れる時注射器の内部の圧が上昇す
る。この圧で針管保持栓はスプリング6と内圧がバラン
スする位置迄押し下げられるが、ロックリング9は初め
のままの状態で保持されるためロックは解除されず、そ
の操作が終わって注射器の内部の圧が下がれば針管保持
栓は再び押し上げられて元の位置に戻る。
【0028】吸子を引き上げて注射液を注射器の内部に
吸入し、注射がほぼ完了した時吸子の先端、ロックリン
グ及び針管保持栓は使用前と同様に図2(a) 及び(b) に
示す様な状態になっている。この時更に吸子を押し込む
と図3(a) 及び(b) に示す様に、楕円状のロックリング
の短径と円錐状の吸子の先端10が接触し、楕円状のロッ
クリングが広げられてほぼ円形となり、ロックリングは
吸子11の部分に嵌め合わされた状態になって、ロックが
解除される。吸子を押し込んだ時、吸子11の部分に嵌め
合わされたロックリングは外筒内面の段差18の位置で停
止するから、ロックリングは殆ど移動せずほぼ元の位置
に保持されている。
吸入し、注射がほぼ完了した時吸子の先端、ロックリン
グ及び針管保持栓は使用前と同様に図2(a) 及び(b) に
示す様な状態になっている。この時更に吸子を押し込む
と図3(a) 及び(b) に示す様に、楕円状のロックリング
の短径と円錐状の吸子の先端10が接触し、楕円状のロッ
クリングが広げられてほぼ円形となり、ロックリングは
吸子11の部分に嵌め合わされた状態になって、ロックが
解除される。吸子を押し込んだ時、吸子11の部分に嵌め
合わされたロックリングは外筒内面の段差18の位置で停
止するから、ロックリングは殆ど移動せずほぼ元の位置
に保持されている。
【0029】次に、吸子を押さえる力を緩めるとスプリ
ング6の作用で針管保持栓が押し上げられるが、ロック
リングは吸子11の部分に嵌め合わされた状態で直径が小
さくなっているため、凹部8、8′の位置に来ても再び
ロックされず、そのままスプリングが復元した状態にな
る迄上へ押し上げられ、針管3は注射器の外筒の内部に
格納される。図1(b) に針管が注射器の外筒の内部に格
納された状態を示す。
ング6の作用で針管保持栓が押し上げられるが、ロック
リングは吸子11の部分に嵌め合わされた状態で直径が小
さくなっているため、凹部8、8′の位置に来ても再び
ロックされず、そのままスプリングが復元した状態にな
る迄上へ押し上げられ、針管3は注射器の外筒の内部に
格納される。図1(b) に針管が注射器の外筒の内部に格
納された状態を示す。
【0030】前記はロック機構の一態様を示したもので
あるが、注射終了迄は針管保持栓が外筒後部に押し上げ
られない様に保持され、注射終了後吸子を更に押し込む
ことによりロックが解除され、吸子を押す力を緩めると
スプリングの作用によって、針管保持栓が上に押し上げ
られるが、その時再びロックされない様な機構であれ
ば、どのようなメカニズムを採用してもよい。
あるが、注射終了迄は針管保持栓が外筒後部に押し上げ
られない様に保持され、注射終了後吸子を更に押し込む
ことによりロックが解除され、吸子を押す力を緩めると
スプリングの作用によって、針管保持栓が上に押し上げ
られるが、その時再びロックされない様な機構であれ
ば、どのようなメカニズムを採用してもよい。
【0031】図4(a) 及び(b) は使用前及び使用後の針
先及び針穴閉止栓の状態を示したものである。針穴閉止
栓5にはスプリング受部25と小孔7が設けられ、スプリ
ング受部25には、スプリング6が連結されている。この
ため複雑な形状になるから、材質は特に限定しないが、
プラスチック成形品が好適である。針管3は、最初の状
態では針穴閉止栓5の小孔7を貫通して保持されている
が、注射針が押し上げられて小孔から外れると同時に、
スプリングの針穴閉止栓を押し下げる作用が働き、閉止
栓は5の位置から押し下げられて回転し、26の状態にな
るため、外筒先端の針穴27が塞がれる。更に閉止栓はス
プリングの作用により、26の状態で固定される。
先及び針穴閉止栓の状態を示したものである。針穴閉止
栓5にはスプリング受部25と小孔7が設けられ、スプリ
ング受部25には、スプリング6が連結されている。この
ため複雑な形状になるから、材質は特に限定しないが、
プラスチック成形品が好適である。針管3は、最初の状
態では針穴閉止栓5の小孔7を貫通して保持されている
が、注射針が押し上げられて小孔から外れると同時に、
スプリングの針穴閉止栓を押し下げる作用が働き、閉止
栓は5の位置から押し下げられて回転し、26の状態にな
るため、外筒先端の針穴27が塞がれる。更に閉止栓はス
プリングの作用により、26の状態で固定される。
【0032】スプリング6の材質は特に限定しないが、
注射液と接触した場合腐食による損傷或いは注射液の変
質を防止するためには、例えば、ステンレス等が好まし
い。
注射液と接触した場合腐食による損傷或いは注射液の変
質を防止するためには、例えば、ステンレス等が好まし
い。
【0033】その他針穴閉止栓は、注射針を小孔より抜
いたとき針穴を塞ぐことが出来る様な形状であれば、ど
のようなものでもよい。
いたとき針穴を塞ぐことが出来る様な形状であれば、ど
のようなものでもよい。
【0034】次に本発明の他のロック機構の一態様を示
す。図5(a) 及び(b) はロック機構の使用前すなわち、
ロックされた状態における拡大した垂直断面図及びその
A−A′における水平断面図を示したものであり、図6
(a) 及び(b) は使用後すなわち、ロックが解除された状
態における拡大した垂直断面図及びそのA−A′におけ
る水平断面図を示したものである。
す。図5(a) 及び(b) はロック機構の使用前すなわち、
ロックされた状態における拡大した垂直断面図及びその
A−A′における水平断面図を示したものであり、図6
(a) 及び(b) は使用後すなわち、ロックが解除された状
態における拡大した垂直断面図及びそのA−A′におけ
る水平断面図を示したものである。
【0035】ロック機構は注射器の外筒の内面に設けら
れたリング状の突起14、テーパーを有する薄い円筒15及
びその径が大きい外周に反り返る様に取り付けられた少
なくとも2つの小片16を有するストッパー17、円錐状の
先端10を有する吸子、針管保持栓の後端13からなってい
る。
れたリング状の突起14、テーパーを有する薄い円筒15及
びその径が大きい外周に反り返る様に取り付けられた少
なくとも2つの小片16を有するストッパー17、円錐状の
先端10を有する吸子、針管保持栓の後端13からなってい
る。
【0036】注射器使用前は図5(a) に示す様に、外筒
内面に外筒と一体に成型されたリング状の突起14に、ス
トッパー17が噛み合っている。ストッパーはテーパーを
有する薄い円筒15にその径が大きい外周に反り返る様な
角度で2つの小片16が取り付けられ、小片16の部分で突
起14と噛み合っている。また、針管保持栓はスプリング
6により押し上げられているが、保持栓の後端13はスト
ッパーの円筒部分15によって支えられ、外筒内に押し上
げられない様に保持されている。
内面に外筒と一体に成型されたリング状の突起14に、ス
トッパー17が噛み合っている。ストッパーはテーパーを
有する薄い円筒15にその径が大きい外周に反り返る様な
角度で2つの小片16が取り付けられ、小片16の部分で突
起14と噛み合っている。また、針管保持栓はスプリング
6により押し上げられているが、保持栓の後端13はスト
ッパーの円筒部分15によって支えられ、外筒内に押し上
げられない様に保持されている。
【0037】ストッパーの材質は弾性に富み変形し易
く、注射液と接触しても注射液が変質しないものであれ
ば特に限定しないが、例えば、ステンレス、弾性に富む
プラスチック等が使用可能であるが、ステンレスがより
好ましい。またその形状は、テーパーを有する薄い円筒
15に、その径が大きい外周に反り返る様に取り付けられ
た2つの小片16を持つ形状が好ましい。テーパーを有す
る円筒形は円錐の薄い裁片でもよいし、または球面を薄
く裁断した裁片でもよい。機能的には後者がより好まし
い。径が大きい外周に取り付ける小片は少なくとも2個
以上必要であるが、多数取り付けてもよい。
く、注射液と接触しても注射液が変質しないものであれ
ば特に限定しないが、例えば、ステンレス、弾性に富む
プラスチック等が使用可能であるが、ステンレスがより
好ましい。またその形状は、テーパーを有する薄い円筒
15に、その径が大きい外周に反り返る様に取り付けられ
た2つの小片16を持つ形状が好ましい。テーパーを有す
る円筒形は円錐の薄い裁片でもよいし、または球面を薄
く裁断した裁片でもよい。機能的には後者がより好まし
い。径が大きい外周に取り付ける小片は少なくとも2個
以上必要であるが、多数取り付けてもよい。
【0038】針管保持栓4はスプリング6により下から
押し上げられているが、図5(b) 水平断面図に示す様に
その上部13がストッパーの円筒部分15によって保持さ
れ、更に円筒部分に取り付けられた小片16がリング状の
突起14と噛み合っている。従って、注射器に注射液を吸
入するに先立って注射液が入っている瓶に注射器で先ず
空気を入れて内圧を上げ、その圧を利用して注射器に注
射液を吸入する場合がしばしばある。瓶に空気を入れる
時注射器の内部の圧が上昇し、針管保持栓はスプリング
6と内圧がバランスする位置迄押し下げられるが、スト
ッパー17は初めのままの形状で保持されるためロックは
解除されず、その操作が終わって注射器の内部の圧が下
がれば、針管保持栓は再び押し上げられて元の位置に戻
る。
押し上げられているが、図5(b) 水平断面図に示す様に
その上部13がストッパーの円筒部分15によって保持さ
れ、更に円筒部分に取り付けられた小片16がリング状の
突起14と噛み合っている。従って、注射器に注射液を吸
入するに先立って注射液が入っている瓶に注射器で先ず
空気を入れて内圧を上げ、その圧を利用して注射器に注
射液を吸入する場合がしばしばある。瓶に空気を入れる
時注射器の内部の圧が上昇し、針管保持栓はスプリング
6と内圧がバランスする位置迄押し下げられるが、スト
ッパー17は初めのままの形状で保持されるためロックは
解除されず、その操作が終わって注射器の内部の圧が下
がれば、針管保持栓は再び押し上げられて元の位置に戻
る。
【0039】吸子2の先端には合成ゴム製のパッキング
20が取り付けられ、パッキングの先端20は円錐形の部分
10、次に外筒前部及び後部の内径にマッチする外径を有
する部分11及び12からなっている。注射終了後更に吸子
を押し下げると、先端の円錐状部分11によってストッパ
ーの円筒部分が折り返された形状になって、小片16が内
側へ曲がるためロックが外れる。その時の外筒内面の突
起、ストッパー、針管保持栓及び吸子先端の状態を図6
(a) 及び(b) に示す。また、吸子を押し込んだ時吸子10
の円錐部分と接触しているストッパーは外筒内面の段差
18の位置で停止するから、ストッパーは殆ど移動せずほ
ぼ元の位置に保持される。
20が取り付けられ、パッキングの先端20は円錐形の部分
10、次に外筒前部及び後部の内径にマッチする外径を有
する部分11及び12からなっている。注射終了後更に吸子
を押し下げると、先端の円錐状部分11によってストッパ
ーの円筒部分が折り返された形状になって、小片16が内
側へ曲がるためロックが外れる。その時の外筒内面の突
起、ストッパー、針管保持栓及び吸子先端の状態を図6
(a) 及び(b) に示す。また、吸子を押し込んだ時吸子10
の円錐部分と接触しているストッパーは外筒内面の段差
18の位置で停止するから、ストッパーは殆ど移動せずほ
ぼ元の位置に保持される。
【0040】次に吸子を押さえる力を緩めると、スプリ
ング6の作用で針管保持栓が押し上げられるが、ストッ
パーの円筒部分が折り返された形状小片16が内側へ曲が
った状態になっているため、突起14の位置に来ても再び
ロックされず、そのままスプリングが復元した状態にな
る迄上へ押し上げられ、針管3は、注射器の外筒の内部
に格納される。格納された状態は図1(b) とほぼ同じで
ある。
ング6の作用で針管保持栓が押し上げられるが、ストッ
パーの円筒部分が折り返された形状小片16が内側へ曲が
った状態になっているため、突起14の位置に来ても再び
ロックされず、そのままスプリングが復元した状態にな
る迄上へ押し上げられ、針管3は、注射器の外筒の内部
に格納される。格納された状態は図1(b) とほぼ同じで
ある。
【0041】
【作用】本発明の注射器は使用前、針管保持栓4がロッ
ク機構によって外筒後部に押し上げられない様に保持さ
れ、針先には通常プラスチックの保護キャップが掛けら
れている。注射器を使用する時は滅菌後、針先のキャッ
プを外し、吸子2を動かして注射器の内部に注射液を吸
入する。或いは注射液の吸入を容易にするため、注射器
から空気を注射液の瓶に圧入することもある。この時針
管保持栓は外筒後部に押し上げられない様に保持されて
いるため、空気を圧入する操作によってもロックは解除
されない。注射液は保持栓と吸子の先端の間に吸入され
るが、針管保持栓と外筒内面の接触部分は気密性が保持
されているため、注射液が漏れて保持栓と針穴閉止栓の
間に入ることはない。
ク機構によって外筒後部に押し上げられない様に保持さ
れ、針先には通常プラスチックの保護キャップが掛けら
れている。注射器を使用する時は滅菌後、針先のキャッ
プを外し、吸子2を動かして注射器の内部に注射液を吸
入する。或いは注射液の吸入を容易にするため、注射器
から空気を注射液の瓶に圧入することもある。この時針
管保持栓は外筒後部に押し上げられない様に保持されて
いるため、空気を圧入する操作によってもロックは解除
されない。注射液は保持栓と吸子の先端の間に吸入され
るが、針管保持栓と外筒内面の接触部分は気密性が保持
されているため、注射液が漏れて保持栓と針穴閉止栓の
間に入ることはない。
【0042】注射終了後、吸子を更に押し込むと、ロッ
クリングまたはストッパーが変形してロックが解除さ
れ、次に吸子を押さえる力を緩めるとスプリングの作用
で針管保持栓が押し上げられる。この際針管保持栓が以
前ロックされていた位置で再びロックされることがな
く、針管保持栓はスプリングが復元する位置まで押し上
げられ、これに連結している針管も外筒1の内部に格納
される。
クリングまたはストッパーが変形してロックが解除さ
れ、次に吸子を押さえる力を緩めるとスプリングの作用
で針管保持栓が押し上げられる。この際針管保持栓が以
前ロックされていた位置で再びロックされることがな
く、針管保持栓はスプリングが復元する位置まで押し上
げられ、これに連結している針管も外筒1の内部に格納
される。
【0043】針管が外筒の内部に押し上げられると、針
管が針穴閉止栓5の小孔7より抜け、スプリングが針穴
閉止栓を押し下げている力が働いて、針穴閉止栓5が21
の位置に移動して針穴27を塞ぐ。
管が針穴閉止栓5の小孔7より抜け、スプリングが針穴
閉止栓を押し下げている力が働いて、針穴閉止栓5が21
の位置に移動して針穴27を塞ぐ。
【0044】図1(b) に示されている使用後の針先と針
穴閉止栓の関係より、針が一旦格納された後は吸子を強
い力で押し下げても、針穴閉止栓が針穴を塞いでいるた
め注射針が外部に出るおそれはない。
穴閉止栓の関係より、針が一旦格納された後は吸子を強
い力で押し下げても、針穴閉止栓が針穴を塞いでいるた
め注射針が外部に出るおそれはない。
【0045】通常注射器には少量のシリコンが用いられ
ているため、この機構は極めてスムースに操作出来る様
になっている。
ているため、この機構は極めてスムースに操作出来る様
になっている。
【0046】
【発明の効果】本発明は肝炎のビールス等の感染を防止
するため、簡単な機構で、注射器使用後、注射針を安全
に注射器の内部に格納出来る様にした注射器である。更
に一旦内部に格納された注射針は、どの様に取り扱って
も針先が外部に出るおそれがなく、また先端の針穴も閉
止されるため、針先に付着している患者の血液等が、外
部に漏れるおそれがない。更に一旦使用された注射器
は、再使用出来ない構造になっている。
するため、簡単な機構で、注射器使用後、注射針を安全
に注射器の内部に格納出来る様にした注射器である。更
に一旦内部に格納された注射針は、どの様に取り扱って
も針先が外部に出るおそれがなく、また先端の針穴も閉
止されるため、針先に付着している患者の血液等が、外
部に漏れるおそれがない。更に一旦使用された注射器
は、再使用出来ない構造になっている。
【0047】従って、この注射器の使用により、ビール
ス等の感染防止に著しい効果を挙げることが出来ると共
に、最近世界各国で問題になっているエイズの感染防止
にも有効である。
ス等の感染防止に著しい効果を挙げることが出来ると共
に、最近世界各国で問題になっているエイズの感染防止
にも有効である。
【図1】本発明の注射針格納機構付注射器の一態様の断
面図で(a) は使用前、(b) は使用後の状態を示したもの
である。
面図で(a) は使用前、(b) は使用後の状態を示したもの
である。
【図2】(a) は本発明の一態様の使用前の針管保持栓及
びロック機構の拡大した垂直断面図であり、(b) は(a)
のA−A′の拡大した水平断面図である。
びロック機構の拡大した垂直断面図であり、(b) は(a)
のA−A′の拡大した水平断面図である。
【図3】(a) は本発明の一態様の使用後の針管保持栓及
びロック機構の拡大した垂直断面図であり、(b) は(a)
のA−A′の拡大した水平断面図である。
びロック機構の拡大した垂直断面図であり、(b) は(a)
のA−A′の拡大した水平断面図である。
【図4】本発明の一態様の針先部分の拡大断面図で、
(a) は使用前、(b) は使用後の状態を示したものであ
る。
(a) は使用前、(b) は使用後の状態を示したものであ
る。
【図5】(a) は本発明の一態様の使用前の針管保持栓及
びロック機構の拡大した垂直断面図であり、(b) は(a)
のA−A′の拡大した水平断面図である。
びロック機構の拡大した垂直断面図であり、(b) は(a)
のA−A′の拡大した水平断面図である。
【図6】(a) は本発明の一態様の使用後の針管保持栓及
びロック機構の拡大した垂直断面図であり、(b) は(a)
のA−A′の拡大した水平断面図である。
びロック機構の拡大した垂直断面図であり、(b) は(a)
のA−A′の拡大した水平断面図である。
1 注射器の外筒 2 注射器の吸子 3 針管 4 針管保持栓 5 針穴閉止栓 6 スプリング 7 針穴閉止栓に設けた小孔 8、8′ 外筒内面の凹部 9、9′ ロックリング 10 吸子先端パッキングの円錐形の部分 11 吸子先端パッキングの円筒部分(外径が外筒前部の
内径とマッチ) 12 吸子先端パッキングの円筒部分(外径が外筒後部の
内径とマッチ) 13 針管保持栓の後端 14 外筒内面のリング状凸部 15 ストッパーの円筒部分 16 ストッパーの小片 17 ストッパー 18 外筒内面の前部と後部の間の段差 19 外筒後部内面のストッパー 20 吸子先端のパッキング 21 針管保持栓の針管保持部分 22 注射液入口 23 針管保持栓のスプリング受部 24 針管保持栓のパッキング 25 針穴閉止栓のスプリング受部 26 針穴閉止栓の作動終了位置 27 針穴
内径とマッチ) 12 吸子先端パッキングの円筒部分(外径が外筒後部の
内径とマッチ) 13 針管保持栓の後端 14 外筒内面のリング状凸部 15 ストッパーの円筒部分 16 ストッパーの小片 17 ストッパー 18 外筒内面の前部と後部の間の段差 19 外筒後部内面のストッパー 20 吸子先端のパッキング 21 針管保持栓の針管保持部分 22 注射液入口 23 針管保持栓のスプリング受部 24 針管保持栓のパッキング 25 針穴閉止栓のスプリング受部 26 針穴閉止栓の作動終了位置 27 針穴
Claims (4)
- 【請求項1】 注射器の外筒1、吸子2、針管3、針管
保持栓4、針穴閉止栓5、針管保持栓と針穴閉止栓を連
結しているスプリング6及び、外筒と針管保持栓との間
に介在させたロック機構からなり、外筒1は内径が小さ
い前部と、内径が大きい後部が段差18を介して接続さ
れ、針管保持栓は注射終了迄はロック機構により外筒後
部に押し上げられない様に保持されているが、注射終了
後更に吸子を押し込むと、針管保持栓を保持していたロ
ックが解除され、吸子を押さえる力を緩めると、スプリ
ングにより針管保持栓が押し上げられ、注射針が外筒の
内部に格納されると共に、スプリングにより針穴閉止栓
が移動して外筒先端の針穴を塞ぐことを特徴とする針管
格納機構付注射器。 - 【請求項2】 針穴閉止栓に小孔7が設けられ、注射針
はロックが解除される迄小孔を貫通した状態で保持され
ているが、ロックが解除されて保持栓が押し上げられ、
注射針が小孔から外れたときスプリングにより針穴閉止
栓が移動して針穴が塞がれる機構になっている、請求項
1記載の針管格納機構付注射器。 - 【請求項3】 ロック機構が、注射器の外筒の内面に設
けられた凹部8、8′と、そこに嵌め込まれている楕円
形のロックリング9、先端より円錐形10、外筒前部及び
後部の内径にマッチする外径11、12を有する吸子2から
構成され、注射終了迄は針管保持栓の後端13はロックリ
ング9により、外筒内に押し上げられない様に保持され
ているが、注射終了後更に吸子を押し下げると、その先
端10及び11によってロックリング9が楕円形からほぼ円
形に変形して、ロックリングと凹部8、8′の噛み合わ
せが外れ、スプリングの作用で、針管保持栓が上部に押
し上げられるが、ロックリングは吸子の先端11の部分に
よりほぼ円形に保持され、再びロックされない機構を有
する、請求項1及び2記載の針管格納機構付注射器。 - 【請求項4】 ロック機構が、注射器の外筒の内面に設
けられたリング状の突起14、テーパーを有する薄い円筒
15及びその径が、大きい外周に反り返る様に取り付けら
れた少なくとも2つの小片16を有するストッパー17、先
端より円錐形10、外筒前部及び後部の内径にマッチする
外径11、12を有する吸子2から構成され、注射終了迄は
針管保持栓の後端13はストッパー17により、外筒内に押
し上げられない様に保持されているが、注射終了後更に
吸子を押し下げると、先端の円錐状部分10によってスト
ッパーが折り返された形状になって、小片15が内側へ曲
がるためロックが解除され、スプリングの作用で針管保
持栓が上部に押し上げられるとき、再びロックされない
様な機構を有する請求項1及び2記載の針管格納機構付
注射器。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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