JPH06141870A - 非a非b型肝炎ウイルス抗原をコードするdna断片 - Google Patents

非a非b型肝炎ウイルス抗原をコードするdna断片

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JPH06141870A
JPH06141870A JP4088140A JP8814092A JPH06141870A JP H06141870 A JPH06141870 A JP H06141870A JP 4088140 A JP4088140 A JP 4088140A JP 8814092 A JP8814092 A JP 8814092A JP H06141870 A JPH06141870 A JP H06141870A
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JP4088140A
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English (en)
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Akio Nomoto
明男 野本
Kyoko Obara
恭子 小原
Yukiyasu Asano
幸康 浅野
Takahiko Mitani
隆彦 三谷
Kiichi Sawai
喜一 澤井
Noboru Maki
昇 槙
Michinori Obara
道法 小原
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TOKYO MET GOV RINSHIYOU IGAKU
TOKYO MET GOV RINSHIYOU IGAKU SOGO KENKYUSHO
Tonen General Sekiyu KK
Sanwa Kagaku Kenkyusho Co Ltd
Original Assignee
TOKYO MET GOV RINSHIYOU IGAKU
TOKYO MET GOV RINSHIYOU IGAKU SOGO KENKYUSHO
Sanwa Kagaku Kenkyusho Co Ltd
Tonen Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】非A非B型肝炎ウイルス抗原をコードするDN
A断片及びその利用方法の提供。 【構成】非A非B型肝炎ウイルス抗原、特にコア,エン
ベロープ(ENV/NS1),NS2抗原をコードする
DNA断片、該DNA断片の発現系、並びに該発現系の
発現による組換え(ポリ)ペプチドの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、非A非B型肝炎ウイル
ス抗原をコードするDNA断片に関する。さらに具体的
には、該ウイルスの構造蛋白質であるエンベロープ(E
NV、NS1)抗原及びその非構造蛋白質であるNS2
抗原をコードするDNA断片に関する。本発明はまた、
これらのDNA断片の発現に関する。
【0002】
【従来の技術】非A非B型肝炎は伝染性の肝炎であり、
その病因体としてウイルスが示唆されている。特に、血
液関連型非A非B型肝炎は、B型肝炎のスクリーニング
体制が確立された後の輸血後肝炎として医療上の大きな
問題点となっている。
【0003】病原ウイルスの生物学的な性質は、チンパ
ンジーを使用した感染実験によりクロロホルム感受性の
RNAウイルスであることなど一部明らかとなっている
が、ウイルス自体の同定には至っていない。1989年
に、米国カイロン(Chiron)社のM.Houghton
ら(特表平2−500880号公報)のグループによっ
て、非A非B型肝炎に強く関連しているウイルス遺伝子
の一部がλgt11システムを利用したイムノスクリー
ニングによりクローニングされC型肝炎ウイルス(HC
V)と命名された。ほぼ同時期、本出願人(特願平3−
189268号)を含む多くの研究グループ(例えば、
N.Katoら、 Proc. Jpn. Acad.,65B , 219-223 (1
989))により、HCV遺伝子が数多くクローニングされ
その塩基配列及びその配列から予測されるアミノ酸配列
の解析からHCVはフラビウイルス(日本脳炎ウイル
ス、黄熱病ウイルス等)あるいはペスチウイルス(ブタ
コレラウイルス等)に近縁のウイルスであろうと推定さ
れている(Q−L.Chooら、Science, 244, 359〜
362 (1989))。
【0004】HCVはHIV等の他のRNAウイルスと
同様極めて変異を起こし易く、特に外殻蛋白質の変異が
顕著である。その理由によってか、カイロン社が同定し
たHCV遺伝子と日本人由来のHCV遺伝子との間に
は、塩基配列及び推定アミノ酸配列レベルで10数%の
変異があることが認められている(下遠野邦忠ら、蛋白
質核酸酵素、36(10),1679〜1691 (1991) )。
【0005】ジーンウォーキングにより推定されたHC
Vの遺伝子構造によると、この構造中には、約3000アミ
ノ酸残基から成るポリプロテインの読み枠が存在し、そ
の5′端に約330 ヌクレオチドの非翻訳領域が存在して
いる(N.Katoら、Proc. Natl. Acad. Sci. USA,
87, 9524-9528 (1990))。このポリプロテインは、その
機能から5′側より構造蛋白質であるコア、エンベロー
プ、NS1と、非構造蛋白質であるNS2、NS3、N
S4、NS5とに分けられる。これらの蛋白質は一本の
ポリプロテインとして合成された後に特異酵素により切
断され、それぞれの機能蛋白質が作られていくと考えら
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】現在、コア、NS3、
NS4の遺伝子領域を酵母や大腸菌等で発現させて得ら
れた蛋白質がHCV抗体診断薬の抗原として使用されて
いる。これらの領域の発現蛋白質は抗原性が強く、多く
の非A非B型肝炎患者の血清中に抗体が認められるた
め、抗体スクリーング用の抗原としては最適のものであ
る。
【0007】このようにしてHCV抗体を測定する方法
はほぼ確立されてきているが、抗体を測定するだけでは
たとえ測定結果が陽性であってもその人が現在ウイルス
を持っているキャリアー(保因者)なのか、以前の感染
を反映しているメモリーなのかを判定することはできな
い。そのため、HCV抗原そのものを測定する系の開発
が要望されている。免疫学的にウイルス粒子を検出する
ためには、ウイルス粒子表面を認識する抗体が必要とな
る。この目的を達成するためには、HCV粒子を構成し
ている外被蛋白質を免疫して該抗体を作製することにな
るが、HCVは未だにイン・ビトロ培養系で増殖させる
ことができず、免疫原として使用可能なほど多量に得る
ことは困難な状況である。また、HCV外被を構成して
いると考えられているエンベロープ及びNS1領域の遺
伝子は変異が激しく、今までに報告されているHCV株
間で大きな違いが認められる。従って、全てのHCV粒
子を検出するためには、これら株間の変異に対応した抗
体が必要であり、抗体を作るための多くの種類の抗原が
必要となる。そのためには、HCVの多くの株の構造蛋
白質領域をコードする遺伝子が必要であろう。
【0008】本発明者らは、HCV構造蛋白質のように
天然には入手しにくい蛋白質を大量に作製するためにD
NA組換え技術を用いて、異なるC型肝炎患者からの構
造蛋白質コア、エンベロープ、NS1をコードする遺伝
子をクローニングし、その遺伝子の発現を行なった。
【0009】本発明の目的は、配列番号2又は3によっ
て示される、非A非B型肝炎ウイルス抗原、特にCOR
E及び/又はENV及び/又はNS1及び/又はNS2
抗原をコードするDNA断片を提供することである。
【0010】本発明の別の目的は、上記DNA断片の発
現系、即ち発現ベクター及び形質転換体を提供すること
である。
【0011】本発明のさらに別の目的は、上記発現系を
使用する、配列番号2又は3によって示される非A非B
型肝炎ウイルス抗原の全部又は部分的アミノ酸配列を含
む組換え(ポリ)ペプチドの製造方法を提供することで
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、異なるC
型肝炎患者の血漿中から、従来のものと異なり且つ互い
に異なる2種類のHCV遺伝子(#4及び#6)をクロ
ーニングすることに成功した。
【0013】図1には、HCV(#4)遺伝子の5′側
構造を、また図2には、HCV(#6)遺伝子の5′側
構造を、それらの制限酵素部位と共に示している。得ら
れたHCV(#4)遺伝子は主として、5′末端に約3
10塩基対の非翻訳領域(以下、coreIとも称す
る)、約570塩基対のコア(CORE)領域、約57
0塩基対のエンベロープ(ENV)領域、約1280塩
基対のNS1領域、約720塩基対のNS2領域、及び
NS3領域の一部から構成されることが判明した。ま
た、HCV(#6)遺伝子もHCV(#4)遺伝子と類
似の遺伝子構造を有していた。
【0014】これら2種類のHCV遺伝子の配列決定に
際しては、先ずC型肝炎患者血漿よりRNAを取り出
し、これに逆転写酵素を作用させてcDNAを合成し、
2種類のプライマーを用いてポリメラーゼ連鎖反応(P
CR)を行なってHCVの増幅DNA断片を得、常法に
従って該DNA断片のクローニングを行ない、最後にS
anger(Science, 214, 1205〜1210 (1981) )のジ
デオキシ鎖終止法を用いて塩基配列を決定するという手
順を採用する。この手法により、5′非翻訳領域
(A)、構造遺伝子コア領域(B)、構造遺伝子エンベ
ロープ領域(C)、及び非構造遺伝子NS1/NS2領
域(D)の4つの領域のDNA断片を得、それらの各塩
基配列を決定した。
【0015】決定された各DNA断片の配列を基に、約
3500ヌクレオチドから成るHCV遺伝子(5′非翻訳領
域/CORE/ENV/NS1/NS2/NS3)の塩
基配列及び推定アミノ酸配列を決定し、HCV(#4)
遺伝子に関して決定された配列を配列番号2として、ま
たHCV(#6)遺伝子に関して決定された配列を配列
番号3として後記配列表中にそれぞれ示した。
【0016】#4及び#6のHCV遺伝子構造の特徴は
以下のとおりである。
【0017】(1)HCV(#4)遺伝子断片 3461ヌクレオチドから成り、翻訳領域はヌクレオチ
ド番号307〜3461(1051アミノ酸)であり、
このうちCORE領域はヌクレオチド番号307〜87
9(191アミノ酸)、ENV(ENV1とも称する)
領域はヌクレオチド番号880〜1455(192アミ
ノ酸)、NS1(ENV2とも称する)領域はヌクレオ
チド番号1456〜2736(427アミノ酸)、NS
2領域及びNS3領域はヌクレオチド番号2737〜3
461(241アミノ酸)に対応している。
【0018】(2)HCV(#6)遺伝子断片 3401ヌクレオチドから成り、翻訳領域はヌクレオチ
ド番号307〜3401(1031アミノ酸)であり、
このうちCORE領域はヌクレオチド番号307〜87
9(191アミノ酸)、ENV(ENV1とも称する)
領域はヌクレオチド番号880〜1455(192アミ
ノ酸)、NS1(ENV2とも称する)領域はヌクレオ
チド番号1456〜2736(427アミノ酸)、NS
2領域及びNS3領域はヌクレオチド番号2737〜3
401(221アミノ酸)に対応している。
【0019】さらに、HCV(#4)及びHCV(#
6)遺伝子断片を、すでに公表されたカイロン社(WO
90/11089)、岡山ら(J. Virol., 65, 1105-1
113 (1991))又は下遠野ら(Proc. Natl. Acad. Sci. U
SA, 87, 9524-9528 (1990))の配列(CORE〜NS
2)とヌクレオチド配列及びアミノ酸配列の相同性を比
較した結果を下記表1に示す。
【0020】 表 1 相 同 性 (%) HCV遺伝子 全ヌクレオチド配列 全アミノ酸配列 #4/ カイロン社 77.8 80.9 岡山ら 89.1 88.0 下遠野ら 90.8 91.5 #6/ カイロン社 78.4 82.0 岡山ら 90.4 90.0 下遠野ら 91.2 91.6 表1の相同性比較から、本発明のHCV遺伝子断片は、
公表された遺伝子断片との間に、ヌクレオチド配列レベ
ルで約10〜25%、アミノ酸配列レベルで約10〜2
0%の違いがあることが分かる。
【0021】従って、本発明は、非A非B型肝炎ウイル
ス由来の配列番号2又は3によって示されるアミノ酸配
列の全部又は一部をコードするヌクレオチド配列を含む
DNA断片を提供する。なお、該ヌクレオチド配列は、
遺伝暗号の縮重に基づく全ての配列を包含するものとす
る。
【0022】本発明はまた、配列番号2又は3によって
示されるENV、NS1及びNS2抗原の全部又は一部
をコードするDNA断片を提供する。これらENV、N
S1及びNS2の各領域についてはすでに前記したとお
りである。
【0023】本発明はさらに、配列番号2又は3によっ
て示される全ヌクレオチドから成るDNA断片を提供す
る。
【0024】本発明のDNA断片はそれを含む適当な発
現ベクターを作製するために、予め任意のプラスミド又
はファージに組み込み、大腸菌等の微生物細胞中に移入
してクローニングすることにより該DNA断片の多数の
コピーが調製される。
【0025】5′非翻訳領域から非構造蛋白質NS2領
域までの各クローン化DNAの継ぎ込みは、決定された
塩基配列から予想される制限酵素部位を用いて実施する
ことができる。これによって、5′非翻訳領域(A)と
構造蛋白質コア領域(B)の継ぎ込み、非翻訳領域
(A)から構造蛋白質NS1(C)までの継ぎ込み、
5′非翻訳領域(A)から非構造蛋白質NS1/NS2
(D)までの継ぎ込みが可能となり、対応するDNA断
片を保有するクローンAB,ABC,ABCDを調製す
ることができる。この具体的な手法については、下記実
施例3で詳述する。このうち、クローンABCD(CP
−4)からの約3.5kb DNA断片はプラスミドに組
み込んだ後、大腸菌JM107株に移入し、形質転換体
(E.coli JM107/CP-4)として微工研菌寄第12786
号として平成4年2月24日付で寄託されている。
【0026】本発明はまた、上記DNA断片をプロモー
ターの下流に存在するベクター内のクローニング部位に
導入して得られる発現ベクターを提供する。
【0027】ベクターとしては、プラスミド,ファージ
等の慣用のベクターの他に、ウイルスが使用され、特に
ウイルスが好ましく、その中でワクシニアウイルス、バ
キュロウイルス等が好適である。DNA発現により得ら
れる組換え(ポリ)ペプチドが糖鎖構造をもつようにす
るか否かによって、使用し得るプロモーター及び宿主の
種類が決まる。すなわち、組換え(ポリ)ペプチドが糖
鎖構造を含まない場合には、宿主として例えば大腸菌,
枯草菌,ファージ等の原核生物を用いることができ、ま
た、プロモーターとして例えばトリプトファン合成酵素
オペロン(trp),ラクトースオペロン(lac),
ラムダファージPL ,PR 等を用いることができる。一
方、組換え(ポリ)ペプチドが糖鎖構造を含む場合に
は、宿主として例えば酵母,植物細胞,昆虫細胞,動物
細胞等の真核生物が挙げられ、またプロモーターとして
酵母等に慣用のプロモーター例えば3−ホスホグリセレ
ートキナーゼ,エノラーゼ等の解糖系酵素に対するプロ
モーターやアルコールデヒドロゲナーゼに対するプロモ
ーター、哺乳動物細胞で使用され得るウイルスプロモー
ター例えばポリオーマウイルス,アデノウイルス,サル
ウイルスSV40,ワクシニアウイルス,サイトメガロ
ウイルス等由来のプロモーターが挙げられる。
【0028】ベクターはさらに、形質転換された細胞の
表現型選択を可能にするマーカー配列(例えばアンピシ
リン,テトラサイクリン耐性遺伝子等)、複製開始点、
ターミネーター、リボソーム結合部位等を適宜含み得
る。
【0029】本発明においては、HCV外被を構成して
いるエンベロープ及びNS1構造蛋白質が糖鎖を保持し
ているために、ベクターとしてウイルス好ましくはワク
シニアウイルスやバキュロウイルス、また、宿主として
動物細胞好ましくは哺乳類細胞(例えばウサギ腎継代細
胞RK−13)が使用される。
【0030】本発明のDNA発現用組換えワクシニアウ
イルスの調製は、本出願人により出願された特願平3−
204030号に記載の方法を使用し得る。すなわち、
この方法に従って、先ず、HCV抗原をコードする遺伝
子と、これを発現させ得るウイルスプロモーター(例え
ばワクシニアウイルス由来のATIプロモーター,p
7.5Kプロモーター)と、及びワクシニアウイルスの
増殖のために必須でないワクシニアウイルス遺伝子とを
含有する組換えプラスミドを作製し、該プラスミドを制
限的に線状化し、ワクシニアウイルスが感染している動
物細胞にトランスフェクションして相同性組換えを行
い、HCV抗原をコードする遺伝子が挿入されている組
換えウイルスをスクリーニングし、回収する。ワクシニ
アウイルスとしては、ワクシニアウイルス・リスター株
及びWR株が好適に使用される。バキュロウイルスにつ
いても同様に組換え体を調製し得る(実施例3)。
【0031】本発明はさらに、配列番号2又は3によっ
て示される非A非B型肝炎ウイルス抗原のアミノ酸配列
の全部又は一部を含む組換え(ポリ)ペプチドの製造方
法を提供する。この方法は、本発明のDNA断片を適当
な宿主細胞内で発現させ得る複製可能な発現ベクターを
構築する工程、該発現ベクターを宿主細胞内に導入して
形質転換体を得る工程、DNA断片を発現させ得る条件
下で該形質転換体を培養して該組換え(ポリ)ペプチド
を発現させる工程、及び該組換え(ポリ)ペプチドを回
収する工程を包含する。
【0032】形質転換体の培養条件は、使用する宿主細
胞に依存して決定され、増殖可能な培地、培養温度、培
養時間等が適宜選択される。また、培養物からの組換え
(ポリ)ペプチドの生成は、慣用の技術例えば細胞の超
音波破砕、可溶化抽出、硫安分画、各種クロマトグラフ
ィー等により行うことができる。発現産物は、非A非B
型肝炎患者血清との交叉反応性を調べることにより明ら
かな交叉性を示したことから、非A非B型肝炎の診断及
び非A非B型肝炎ウイルスの検出に使用可能である(図
3及び図5)。
【0033】
【実施例】以下の実施例により、本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されない。
【0034】実施例1 5′非翻訳領域(coreI)のクローニング (a)非A非B型肝炎患者血漿からのcDNAライブラ
リーの調製 慢性期にある日本人非A非B型肝炎患者の血漿1lを等
量の50mM Tris-HCl(pH8.0) 、1mM EDTAで希釈後、細胞
破砕物等を3500gで20分間遠心することにより除
去する。この上清をさらに4500 rpm(約100000g)、4
℃で4時間遠心することによりペレットを得た。このペ
レットを常法に従い蛋白変性剤である6Mグアニジウム
チオシアネートを用いて溶解後、セシウムトリフルオロ
アセテート液の上に重層し、ベックマンSW50ロータ
ーで 33000 rpm、20℃で18時間遠心してペレットを
得た。このペレットを10mM Tris-HCl (pH 7.5)、1mM ED
TA溶液に溶かし、フェノール:クロロホルム(1:1)
混合液で2回の抽出操作の後、上清をとり5M NaC
lを10分の1量およびエタノールを2.5倍量加えて
−20℃に2時間放置した。2時間放置後15000g
で20分間遠心し得られたペレットをジエチルピロカー
ボネート処理水に溶解し、RNA試料とした。
【0035】得られたRNA試料を用いて、Gubler & H
offmanの方法に従い、市販キット(Amersham社あるいは
BRL社)を用いランダムプライマー法によりcDNA
を合成した。合成されたcDNAをEcoRIメチラー
ゼで処理した後にEcoRIリンカーあるいはEcoR
Iアダプターを連結し、λgt11ファージのEcoR
I部位にクローニングした。作製したcDNAライブラ
リーは、平均106 〜107 PFUの組み換え体ファー
ジを含んでいた。
【0036】(b)C型肝炎ウイルス特異的cDNAの
単離 C型肝炎ウイルス構造遺伝子として得られたクローンC
11−C21(特願平2−413844号)を、ランダ
ムプライマーラベリング法で32P標識し、プローブとし
て使用し、ハイブリダイゼーションアッセイにより上記
のcDNAライブラリーのスクリーニングを行った。
【0037】スクリーニングは、大腸菌Y1090株に
5×104 PFUの組換え体ファージを37℃、15分
間で感染させ、150mmLB寒天プレート(1%トリプ
トン、0.5%酵母エキス、0.5%NaCl、1.5
%寒天)にまく。37℃で一晩培養し、プラークが出現
したら4℃に1時間放置する。このプレートの寒天にHy
bond−Nフィルター(アマシャム社)をかぶせて30秒
間放置する。次に、変性溶液(0.5M NaOH 、1.5M NaCl
)で湿らせた濾紙の上にこのフィルターをのせ、2分
間放置後、中和溶液(0.5M Tris-HCl pH 7.0、1.5M NaC
l )に5分間浸し、更に2×SSC(0.3M NaCl 、0.03
M クエン酸ナトリウム)中で洗浄した後、風乾させる。
乾燥したフイルターは、304nmUVを2分間照射し、
UV−クロスリンキングした。
【0038】このフイルターをC11−C21クローン
32P標識DNAプローブとハイブリダイゼーション液
[6×SSC,5×デンハート液(0.1%ウシ血清ア
ルブミン、0.1%フィコール、0.1%ポリビニルピ
ロリドン)、0.5%SDS、50μg/ml変性サケ精
子DNA]中で、55℃、一晩インキュベートし反応さ
せる。その後、バックグラウンドをおとすため、1×S
SC55℃で10分間ずつ2回洗浄する。このフィルタ
ーを−70℃でオートラジオグラフィーを行い、陽性プ
ラークを検出する。このスクリーニングにより陽性クロ
ーンが1つ得られた。
【0039】(c)C型肝炎ウイルス特異的cDNAの
配列決定 得られたλgt11クローンのファージを大腸菌に感染
させ、大量のファージを回収する。このファージから常
法(Maniatisら、Molecular Cloning: A Laboratory Ma
nual, 1982)に従いDNAを抽出する。このDNAを制
限酵素EcoRIで消化し、アガロースゲル電気泳動に
より約440bの断片を精製した。一方シークエンス用
ベクターであるM13ファージのmp19(Messing,
J., Hethod in Enzymology, 101, 20〜78)をEcoR
Iで消化し、線状化した。前記のcDNA断片とベクタ
ーDNAを、反応液(66mM Tris-HCl pH 7.6、6.6mM Mg
Cl2、10mMジチオスレイトール、1mMATP)中でT
4リガーゼにより連結し、この反応物を用い、大腸菌J
M107 株に形質導入した。挿入断片を含むM13ファー
ジをジデオキシ法(Sanger, F. Nioklen, S および Cor
lson, A. R. Proc. Natl. Acad. Sci. USA. 74, 5463〜
5467, 1977)によって、塩基配列を決定した。決定され
た塩基配列及びそれから推定されるアミノ酸配列を配列
番号1として示した。
【0040】実施例2 RT−PCRによるHCV(#4)遺伝子の検出 C型肝炎患者の血漿中からHCV遺伝子をクローニング
する方法として少量の血清から迅速にクローニングが可
能なRT−PCR法を用いた。
【0041】先ず、C型肝炎患者血漿50μlに6Mの
GTC液(6Mグアニジンチオシアネート、37.5mM
クエン酸ナトリウム、0.75%ザルコシル、0.2M
メルカプトエタノール)200μlと酵母のtRNA
(10mg/ml)1μlを加え撹拌する。さらに3M酢酸
ナトリウム(pH5.2)20μl、TE飽和フェノー
ル(pH7.5〜8.0)300μl、クロロホルム/
イソアミルアルコール(49:1)70μlとすばやく
混ぜ、10秒間撹拌した後、氷中に15分静置する。遠
心機で 15000 rpm、20分間4℃で遠心する。水溶液層
をとりイソプロピルアルコールを等量加え、−20℃に
1時間以上置く。これを 15000 rpm、20分間4℃で遠
心し、沈殿させる。沈殿物を4M GTC(6M GT
Cを滅菌水で希釈したもの)100μlで溶解し、等量
のイソプロパノールと混合し−20℃に1時間以上静置
する。15000 rpm 、20分間、4℃で遠心し沈殿物を得
る。70%エタノール1mlで洗浄後、室温で風乾し、1
0μlの滅菌水に溶解しRNAとして使用した。
【0042】cDNA合成はRNA10μlをシリコン
処理チューブ(0.6ml)に分注した後、70℃3分間
加熱し、氷上で急冷する。次にRNaseインヒビター
(宝酒造)1μl(50単位/μl)、dNTP(各2
0mM)2μl、10×PCRバッファー(0.1M Tris-HC
l 、pH 8.3、0.5M KCl)2μl、0.1M MgCl2
0.5μl、40mM DTT(ジチオスレイトール)
0.5μl、アンチセンスプライマー(オリゴdAプラ
イマー)75p mole 、逆転写酵素(生化学工業)0.
2μl(27単位/μl)を加え、滅菌水で計20μl
に合わせる。42℃で2時間反応を行い、94℃で5分
間加熱し、酵素を失活させた。このcDNAを用いてP
CRを行った。PCRはバンドを検出するための感度と
特異性を上げるために、2ステップ法を用いた。すなわ
ち、2種のプライマーで1回目のPCRをかける(1st
step PCR)。次にそのPCR産物の内側に存在するプラ
イマー2種を用い2回目のPCRをかける(2nd step P
CR)方法である。
【0043】5′非翻訳領域(A)、構造遺伝子コア領
域(B)、構造遺伝子エンベロープ領域(C)、非構造
遺伝子NS1/NS2領域(D)の4つの領域について
プライマーを合成し、PCRに使用した。以下に2ステ
ップ法で使用したPCRプライマーを記述する。
【0044】5′非翻訳領域(A)はcoreI(後述
の実施例2参照)の塩基配列を参考とした。1st PC
Rはkk30:5′−ATCACTCCCCTGTGA
GGAAC−3′とkk29:5′−CCTCCACC
AACGATCTGACC−3′を使用し、2nd PC
Rはkk30とkk31:5′−CCGGAAACTT
AACGTCTTGT−3′を用いた。
【0045】構造遺伝子コア領域(B)はcoreIと
EN2(特願平2−413844号のクローンC10−
E12)の塩基配列を参考とした。1st PCRはkk
34:5′−TGATAGGGTGCTTGCGAGT
G−3′とA2:5′−GCTGCCTCATACAC
AATACT−3′を用い、2nd PCRはkk36:
5′−AGACCGTGCACCATGAGCAC−
3′とA1:5′−CAGTCGTTCGTGACAT
GGTA−3′を使用した。
【0046】構造遺伝子エンベロープ領域(C)はEN
2と今回得られた非構造遺伝子NS1/NS2領域を含
むクローンDの塩基配列を参考とした。1st PCRで
はS1:5′−GTGAACTATGCAACAGGG
AA−3′とA11:5′−GTCTCATTCTCT
CCCCATTT−3′を、2nd PCRはS2:5′
−GTTGCTCTTTCTCTATCTTC−3′と
A10:5′−AAGCAATACACTGGACCA
CA−3′を使用した。
【0047】非構造遺伝子NS1/NS2領域(D)
は、EN3(特願平2−413844号のクローンC1
0−E13)と3NB1(特願平2−339589号の
クローンC10−21)を参考とした。1st PCRは
kk61:5′−CAATGGCAGCTGGCACA
TCA−3′とkk49:5′−ACCACCTGAA
CCTCCCCCTC−3′を2nd PCRは、kk6
2:5′−GAGCGCATGGCCAGCTGCCG
−3′とkk50:5′−TTGTCGCGGCCCG
TTAGGCT−3′を使用した。
【0048】PCRの条件はcDNA合成反応液20μ
lに10×PCRバッファー8μl、1st step プライ
マー2種(各75p mole)、2mM dNTP 8μlを加え、
滅菌水で100μlにする。94℃で10分間加熱し、
Ampli Taq(パーキンエルマ・シータス)を1μl(5
単位/μl)加え混合した後、ミネラルオイルを2滴重
層する。PCR反応は、変性94℃1分間、アニーリン
グ55℃1分間、伸長72℃2分間の条件で30サイク
ル行った。次に1st PCR反応液10μlに10×P
CRバッファー9μl、2nd step プライマー2種(各
75pmole )、2mM dNTP 9μlを加え、滅菌水で10
0μlにする。94℃で10分間加熱し、Ampli Taq を
1μl加え、ミネラルオイルを入れて、先の条件で2nd
PCRを行う。反応後、反応液10μlをアガロース
電気泳動を行い、4つの領域に特異的なDNA断片を検
出した。
【0049】PCR産物(HCV#4のDNA断片)の
クローニングと塩基配列の決定 HCV(#4)のDNA断片が検出されたPCR反応液
(90μl)にKlenowfragment (宝酒造)1μl(2
単位/μl)を加え37℃で1時間反応する。低融点ア
ガロース電気泳動により、DNA断片を単離し、TE飽
和フェノールで2回抽出操作を行い、DNA断片が溶解
している水層をエタノール沈殿した。
【0050】沈殿物に10×キナーゼバッファー(0.5M
Tris-HCl pH 7.6、 0.1M MgCl2 、50mM DTT、1mMスペ
ルミジン、1mM EDTA pH 8.0)2μl、10mM ATP 1μ
l、T4 キナーゼ(宝酒造)1μl(10単位/μl)
を加え滅菌水で20μlとし、37℃1時間反応し、
5′末端のリン酸化を行う。68℃10分間加熱し、キ
ナーゼを失活させた後 pUC119 [Vieira, J.とMessing,
J., Methods in Enzymology, 153, 3-11(1987) ]との
連結反応を行う。 pUC119 (1μg)は制限酵素反応液
20μl(10mM Tris-HCl pH 8.0、7mM MgCl2 、20mM K
Cl、10単位のSmaI酵素(宝酒造))中で37℃1時間反
応し、68℃10分間加熱した後、滅菌水80μlを加
え、SmaIクローニングベクターとする。リン酸化さ
れたDNA断片10μlとSmaIベクター2μlを1
0×バッファー(0.66M Tris-HCl pH7.6 、 50mM MgCl
2 、50mM DTT)2μl、10mM ATT 1μl、T4 リガーゼ
(宝酒造)1μl(350 単位/μl)、滅菌水4μlを
加え、20μlとし、16℃で一晩連結反応を行った。
【0051】この反応液の10μlを用いて大腸菌JM
109 株を形質転換した。形質転換に用いる感受性大腸菌
株は、塩化カルシウム法[Mandel, M.とHiga, A., J. M
ol.Biol. 53, 159-162 (1970)]により作られる。
【0052】形質転換大腸菌を2% X−Gal(5−
ブロモ−4−クロロ−3−インドリル−β−D−ガラク
トピラノシド)50μlと100mM IPTG(イソプロピル−
β−D−チオガラクトピラノシド)が塗布されたLB−
Ampプレート[1%トリプシン、0.5%酵母エキ
ス、0.5%NaCl、1.5%寒天、アンピシリン
(25μg/ml)]上で37℃一晩培養した。プレート
上に生じたコロニーの中で白色を呈するコロニーを一白
金耳取り、25μg/mlアンピシリンを含むLB培地
(1%トリプトン、0.5%酵母エキス、0.5% N
aCl)に移し、一晩37℃で振盪培養した。1.5ml
の菌培養液を遠心して集菌し、プラスミドDNAのミニ
プレパレーションをアルカリ法(Maniatisら、Molecula
r Cloning :ALaboratory Manual, 1982 )により行っ
た。得られたプラスミドDNA1μgを反応液30μl
(100mM Tris-HCl pH 7.5 、50mM NaCl 、7mM MgCl2
10単位のEcoRI (宝酒造)およびHind III(宝酒造)酵
素)中で37℃1時間消化し、アガロース電気泳動を行
って挿入DNA断片の大きさを計算する。4つの領域の
DNA断片の大きさは5′非翻訳領域(A)では約40
0b、構造遺伝子のコア(B)は約600b、エンベロ
ープ(C)は約1kb、非構造遺伝子NS1/NS2
(D)では約1.8kbが確認された。
【0053】次に得られた4種類の挿入DNA断片を、
シークエンス用ベクターであるM13ファージのmp1
8およびmp19[Messing, J., Methods in Enzymolo
gy,101, 20-78(1983) ]あるいは pUC118 および pUC11
9 [Vieira, J.とMessing,J., Methods in Enzymology,
153, 3-11(1987)]にクローニングし、Sangerらのジ
デオキシ鎖終止法[Sanger, F. Science, 214, 1205-1
210(1981) ]を用い塩基配列を決定した。
【0054】クローン化DNAの継ぎ込み 決定された塩基配列から予想される制限酵素部位を用い
て5′非翻訳領域(A)から非構造蛋白NS1/NS2
領域(D)までを継ぎ込んだクローン(ABCD)を構
築した。
【0055】i)5′非翻訳領域(A)と構造蛋白質コ
ア領域(B)の継ぎ込み クローンAとクローンBの重複する領域に存在するAa
tII部位を利用する。クローンAの1μgDNAを、反
応液30μl[10mM Tris-HCl pH 7.5、7mMMgCl2 、6
0mM KCl、10単位のEcoRI(宝酒造)と5単位のAatI
I(TOYOBO)酵素]中で、37℃1時間消化し、低融点
アガロース電気泳動により約400bのDNA断片を精
製する。クローンBの1μgDNAもEcoRIをHind III
(宝酒造)に変えた同様の反応組成で37℃1時間消化
し、電気泳動により約600bのDNA断片を精製す
る。 pUC119 1μgを反応液20μl[100mM Tris-HCl
pH7.5 、 50mM NaCl、7mM MgCl2 、10単位のEcoRIとH
ind III)中で37℃1時間反応し、68℃10分間熱
処理した後、滅菌水80μlを加え、EcoRI, HindIII
クローニングベクターとする。
【0056】それぞれ精製された断片と、EcoRI−Hind
IIIベクター2μlを10×バッファー(0.66M Tris-H
Cl pH 7.6 、 50mM MgCl2 、50mM DTT)2μl、10mM A
TP 1μl、T4 リガーゼ1μl、滅菌水を加えて20μ
lとし、16℃で一晩連結反応を行った。この反応液1
0μlで大腸菌JM109 株を形質転換した。XGalプ
レート上で白色を示す形質転換体を25μg/mlアンピ
シリンを含むLB培地で一晩37℃で振盪培養した。常
法に従いミニプレパレーションを行い得られたプラスミ
ドDNAをEcoRIとHind IIIで二重消化し、挿入DNA
断片が約1kbの組換えプラスミド(クローンAB)を
得た。
【0057】ii)非翻訳領域(A)から構造蛋白質エン
ベロープ領域(C)の継ぎ込み クローンABとクローンCの重複領域に存在するFsp
I部位を利用する。
【0058】クローンAB1μgを反応液20μl[50
mM酢酸カリウム、20mM Tris-acetate pH 7.9、 10mM 酢
酸マグネシウム、5単位のFspI(NEB)酵素]で
37℃1時間反応後、10×EcoRIバッファー(1M Tri
s-HCl pH 7.5、500mM NaCl、70mM MgCl2 )を2μl添
加し、EcoRI酵素1μlを加えさらに37℃で1時間反
応する。低融点アガロース電気泳動で約1kbのDNA
断片を精製する。クローンCも同様にFspI消化後、
EcoRIの代りにHind IIIを使用して消化反応を行い、約
900bのDNA断片を精製する。それぞれの断片と、
EcoRI-HindIIIベクター2μlを用い上述の連結反応を
行い、JM109 株を形質転換した。形質転換体を培養
し、プラスミドDNAを精製し、EcoRIとHind IIIで消
化反応した後、電気泳動で1.9kb断片を含むクロー
ンABC組換えプラスミドを得た。
【0059】iii )非翻訳領域(A)から構造蛋白質N
S1の継ぎ込み クローンABCとクローンDの重なり合う領域の中でS
tuI部位を利用し、クローンDの内部にあるSacI
部位と併用する。
【0060】クローンABC1μgは、EcoRIとS
tuI(宝酒造)を用い1×EcoRIバッファー中で
消化反応し、電気泳動により約1.8kb DNA断片を
精製する。一方、クローンD1μgは、StuIとSa
cI(宝酒造)を1×EcoRIバッファー中で同様に
反応し、約500bのDNA断片を精製する。pUC11
9 1μgも1×EcoRIバッファー中でEcoRIと
SacIを37℃1時間反応した後、68℃10分間熱
処理し、滅菌水80μlを加えEcoRI−SacIク
ローニングベクターとする。精製断片とクローニングベ
クターを上述の方法で連結反応を行い形質転換体からプ
ラスミドDNAを調製する。EcoRIとHind III
で消化反応を行い、約2.3kbの挿入DNAが検出さ
れるクローンを得た。
【0061】iv)5′非翻訳領域(A)から非構造蛋白
質NS1/NS2(D)までの継ぎ込み iii) で得られたクローンをSacIとHindIII で
二重消化し、大きい方のDNA断片を精製する。クロー
ンDをSacIとHind IIIで二重消化し、約1.2
kbのDNA断片を精製する。それぞれの精製された断
片を上述の連結反応を行い、JM109 株に形質転換す
る。形質転換体を培養し、常法によりプラスミドDNA
を調製し、EcoRIとHind IIIを用いて二重消化
した後、約3.5kbのDNA断片を生じるクローンA
BCD(CP−4)を得た。
【0062】このプラスミドは大腸菌JM107 株に移入
され、形質転換体として微工研菌寄第12786号とし
て平成4年2月24日付で寄託されている。
【0063】ワクシニアウイルス用の組換えプラスミド
の構築 HCV(#4)のNS1領域の遺伝子をワクシニアウイ
ルスのヘマグルチニン(HA)遺伝子内に組み込むため
に用いる組換えプラスミドを以下の方法で作製した。
【0064】得られたクローンCP−4のDNAを利用
し、プライマー5′−AGCTGCAGATGATCC
CACAAGCC−3′と5′−CTATTACATG
GCGTATGCTCG−3′を用いて、上述の条件で
PCRを行いNS1領域の遺伝子約1.4kbのDNA
断片を増幅する。高温濃度緩衝液(50mM Tris-HCl pH7.
9 、 10mM MgCl2 、100mM NaCl)中でPstIにて消化
し、アガロース電気泳動により単離し1.4kbのDN
A断片を精製した。クローニングベクターpUC119 を
反応液20μl(10mM Tris-HCl pH 7.5、 10mM MgC
l2 、20mM KCl)中でSmaI消化し、1M KClを
2μlとPstIを加えてさらに二重消化する。電気泳
動を行い、3.1kbのベクター断片を精製した。両方
のDNA断片を連結する反応を行い、pUC−NS1を
得た。
【0065】pUC−NS1を、反応液20μl(17.5
mM Tris-HCl pH 7.5、 17.5mM MgCl2 、50mM NaCl )中
でHind III消化し、68℃で10分間熱処理し、酵
素を不活化後、滅菌水28μlと1mM dNTP(各
1mM dGTP、dATP、dTTP、dCTP)1
μlとKlenow断片酵素を反応させ、末端を平滑に
した。68℃10分間の熱処理の後、1M Tris-HCl(pH
7.5) を5μlと、EcoRIをそれぞれ加え37℃で
消化反応を行った。アガロース電気泳動により1.4k
bのDNA断片を精製した。また組換え用プラスミドp
SFB4(S. Funahashiら、J. Virology, 65(10), 55
84〜5588(1991))を反応液(10mM Tris-HCl pH 7.5、 1
0mM MgCl2 、20mM KCl)中でEcoRIとSmaIの二
重消化を行い、ベクター断片を精製した。両者をT4リ
ガーゼにより連結し、大腸菌JM107 に形質転換した
後、形質転換体からアルカリ法によりプラスミドを回収
した。制限酵素による分析を行い、NS1領域が挿入さ
れているプラスミドを確認しこれをpSF・NS1と命
名した。
【0066】組換えワクシニアウイルスの作製 (a)トランスフェクションに用いるDNAの調製 DIAGENプラスミドキット(DIAGEN社製)を
用いて、200mlの培養液で培養した大腸菌から150
μgのプラスミドpSF・NS1を抽出した。このプラ
スミドをCsCl密度勾配遠心法により精製した。すな
わち、プラスミドをp=1.47g/mlのCsCl液
(EtBr含有)に溶解し、クイックシールチューブ
(ベックマン社製、ウルトラクリアー、13×51mm)
に充填したものを、10℃、55,000 rpmで15時間遠心
した。(VT1 65.2 ローター、ベックマン超遠心
機)。遠心後、closed circular プラスミドDNAのバ
ンドを回収し、イソプロパノール抽出を3回行ないEt
Brを除去した。続いて、エタノール沈殿により、精製
プラスミドを得た。
【0067】中塩濃度緩衝液中で上記の精製したpSF
・NS1をHind IIIにより開裂した。この線状化し
た組換えベクターをトランスフェクション用に25μg
用意した。
【0068】(b)トランスフェクション 遺伝子の導入はPerkusらのエレクトロポレーショ
ン法[Marion E. Perkus、Keith Limbach 及び Enzo Pa
oletti、J. Virol, 63、3829−3836 (1988) ]に準じて
行った。すなわち、175cm2 のカルチャーボトルに単
層培養したウサギ腎臓由来細胞株RK13細胞にワクシ
ニアウイルス・リスター株をm.o.i.5 で感染させ、37
℃、5%CO2 下で1時間吸着させた後、トリプシンを
用いて感染細胞を回収した。回収した細胞をHeBSバ
ッファー(pH 7.05 )で2回洗浄し、(a)でトランス
フェクション用に調製したDNA25μgと共に0.8
mlのHeBSバッファーに懸濁した。パルサーキュベッ
ト(バイオラッド社製)に細胞懸濁液を移し、この状態
で10分間、氷上にて冷却した。この後、バイオラッド
ジーンパルサーで200V(Capacitance 、980μ
F)のパルスを1回かけた。再度、氷上にて10分間冷
却し、細胞を20mlの10% FCS−MEMに懸濁
し、175cm2 のカルチャーボトルで37℃、5%CO
2 存在下にて培養した。24時間後、この培養物の凍結
融解を3回繰り返し、ウイルスを回収した。
【0069】回収したウイルスから組換えウイルスを赤
血球吸着試験(HA試験)によって選択した。試験の方
法は以下のとおりである。9cmシャーレに単層培養した
RK13細胞に600プラーク/シャーレになるように
ウイルスを接種し、2日間培養してプラークを形成させ
た。培養上清を除き、0.5%のニワトリ赤血球を添加
した。37℃で10分間インキュベートした後、プラー
クを観察し、赤血球を吸着しないプラーク(組換えウイ
ルス候補株)を得た。
【0070】次に、C型肝炎ウイルスのNS1領域の遺
伝子をプローブとして、先に得られた組換えウイルス候
補株34クローンのうち10クローンのプラークハイブ
リダイゼーションを行い、候補株から、さらに遺伝子が
組込まれた組換えウイルスを選択した。まず、3cmシャ
ーレに単層培養したRK−13細胞に組換えウイルス候
補株を20〜50プラーク/シャーレになるように接種
し、2日間培養してプラークを形成させた。形成したプ
ラークの上にナイロンメンブラン(ハイボンドN、アマ
シャム社製)をのせてプラークをメンブラン上に移し、
0.5N NaOHにより5分間処理してDNAを変性
させた後、1M Tris-HCl(pH 7.4) で中和し、さらに 1.5
M NaCl, 0.5M Tris-HCl(pH 7.4) で処理してDNAをメ
ンブランに吸着させ、メンブランを風乾したのち、30
5nmの紫外線を5分間照射してDNAをメンブランに固
定した。ハイブリダイゼーションバッファーにこのメン
ブランを浸し、65℃で1時間インキュベートした。さ
らに、ランダムプライムラベリング法を用いて32Pで標
識したC型肝炎ウイルスNS1領域の遺伝子を加えたハ
イブリダイゼーションバッファーにメンブランを移し、
65℃で一晩反応させ、プローブDNAと組換えウイル
スDNAをハイブリダイズさせた。1×SSC、0.1
%SDS、65℃で10分間ずつ2回洗浄し、−70℃
でオートラジオグラフィーを行ない、陽性クローンを検
出した。
【0071】この結果、8クローンが陽性であり、それ
ぞれクローンをpSF・NS1/RLV,#1,2,
3,5,6,7,9,10と命名した。
【0072】間接蛍光抗体法による発現の確認 単層培養したRK−13細胞を0.05%トリプシン,
0.1mM EDTA溶液で処理し単細胞にしたのちに
MEM培養液(5%仔牛血清、0.22%炭酸水素ナト
リウム)に5万個/mlになるように分散する。この細胞
溶液にワクシニア親株のリスター株及びpSF・NS1
/RLVをm.o.i.=0.1 になるように別々に接種する。
ウイルスが接種された細胞を20μl/穴で12穴スラ
イドグラスにのせ37℃、5%CO2 下で1晩培養す
る。培養したスライドグラスを蒸留水で1回洗浄し風乾
した後、−20℃の5%アセトン、50%メタノール混
液に15分間漬けて固定化する。固定後風乾し、PBS
(−)で50倍に希釈した非A非B型肝炎患者血清を2
0μl/穴ずつのせて37℃で40分間反応させる。4
0分間の反応後PBS(−)で3回洗浄し、250倍に
PBS(−)で希釈した抗ヒトIgG・FITC標識
(ヤギ)を20μl/穴ずつのせてさらに37℃で30
分間反応させる。反応終了後PBS(−)で3回洗浄し
蛍光顕微鏡で観察したところリスター株を感染させた細
胞には蛍光が認められなかったがpSF・NS1/RL
Vを感染させた細胞には強い特異蛍光が認められた(図
3)。
【0073】実施例3 バキュロウイルスを用いたHCV(#4)由来NS1遺
伝子の発現 (a)組換えウイルスの作製 ベクターの作製 トランスファーベクターpAcYM1(Matsuura, Y
ら、J. Gen. Virol.,68:1233〜1250, 1987)を反応液
(50mM Tris-HCl pH 7.5, 100mM NaCl, 7mM MgCl2)中
でBamHIで完全消化し、等量のフェノール:クロロ
ホルムで抽出後、水溶液層をとり、エタノールを2倍量
加えて−80℃で1時間置く。pUC NS1を反応液
(100mM Tris-HCl pH 7.5, 50mM NaCl, 7mM MgCl2 )で
PstIとEcoRIで完全消化し、同様にフェノー
ル:クロロホルム抽出後エタノール沈殿した。15000 rp
m 、10分間、4℃で遠心し沈殿物を得る。それぞれの沈
殿物にT4ポリメラーゼを用いたブランティングキット
(宝酒造)のマニュアルに従ってDNA末端の平滑化を
行った。アガロース電気泳動により、pAcYM1ベク
ターとNS1遺伝子を精製し、連結反応を16℃で一晩
行った。組み換えプラスミドの中でポリヘドリンプロモ
ーターを同方向へ挿入されたクローンpBac・NS1
を得た。
【0074】トランスフェクション トランスフェクション緩衝液(20mMHEPES,1mM
Na2 HPO4 ,5mMKCl,140mM NaCl,
10mMグルコース,pH7.05)570μlおよびバキュ
ロウイルスDNA1μgを2.0mlのマイクロチューブ
に分注し、それにベクターpBac・NS1 12μg
を加え、最終的に蒸留水で950μlにする。2.5M
CaCl2 50μlをチューブに軽く撹拌しながら少
しずつ滴下し、室温で30分静置すると、DNAの沈殿
が生じる。この沈殿をマイクロピペットで軽くほぐし、
1×106 個の夜盗蛾由来の細胞(S.f.細胞)へ接種す
る。室温で1時間静置後、DNA液を捨て、2.0mlの
メディウム(10%FCS添加 Grace′s medium, GIB
CO社)を加え、27℃で3日間培養すると、感染した細
胞の核内にポリヘドリンが顕微鏡下で観察できる。
【0075】組換えウイルスの分離 トランスフェクション後の培養上清から、プラークアッ
セイにより組換えウイルスを選択する。通常、トランス
フェクションして3日目の上清には、105 〜106
fu/mlのウイルスが存在するので、デッシュ(35m
m)あたり100個のプラークが出るように希釈して接
種する。1〜1.5 ×106 個の細胞を35mmのデッシュ
に用意し、適当に希釈したウイルス液を接種する。1時
間後、ウイルス液を捨て、重層寒天培地を2ml加える。
この寒天培地は、あらかじめ蒸留水で3%に溶かし滅菌
した低融点寒天をメディウムで1%に希釈したものであ
る。重層した培地が固まった後、1mlのメディウムをさ
らに重層する。27℃で3〜4日間培養し、 neutral r
edを加えて染色し、プラークを判別する。親株は、白色
のプラークを形成するが、組換えウイルスは透明なプラ
ークを作る。多角体非産生の組換えウイルスと思われる
プラークをさらにプラークアッセイを繰り返して、純化
したクローンを得る。
【0076】(b)組換えウイルスによるNS1の発現 純化したウイルスをS.f.細胞に5 pfu/細胞となるよう
に感染させ27℃で24時間培養した。20μCiの35
S−メチオニンを添加して4時間培養を行いC型肝炎患
者血清を用いた免疫沈降法で特異抗原蛋白質を沈降さ
せ、SDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動法(SD
S−PAGE)で分析した。その結果、組換えウイルス
感染細胞をC型肝炎患者血清で免疫沈降したものだけに
gp58の特異的なバンドが認められNS1が発現され
ていることが確認された(図5)。
【0077】実施例4 HCV(#6)遺伝子のクローニングと配列決定 C型肝炎患者(#6)からの血清を用いて、実施例2で
示した方法によりPCRを行い4種類のPCR産物を得
る。#4の塩基配列を参考にしてPCR用プライマーを
合成した。5′非翻訳領域(A)では、1stPCRはk
k30とkk29−4:5′−ACTCCACCAAC
GATCTGACC−3′を使用し、2ndPCRはkk
30とkk31−4:5′−CCGGGAACTTGA
CGTCCTGT−3′を用いた。構造遺伝子コア領域
(B)では、1stPCRはkk34とA2を用い、2nd
PCRは、kk36−4:5′−AGACCGTGCA
TCATGAGCAC−3′とAl−4:5′−CAG
TCGTTTGTGACATGGTA−3′を使用し
た。構造遺伝子エンベロープ領域(C)では1stPCR
はS1−4:5′−GTGAATTACGCAACAG
GGAA−3′とA11を、また2ndPCRはS2とA
10を使用した。非構造遺伝子NS1,NS2領域
(D)では、1stPCRは、kk61−4:5′−TA
ACGGCAGCTGGCACATCA−3′とkk5
0を、また2ndPCRはkk62とA12:5′TAG
GCCGTGATAGGCGCAAG−3′を使用し
た。PCR終了後、アガロース電気泳動を行い、4つの
領域に特異的なDNA断片を検出した。クローニングベ
クターであるSmaI消化されたpUC119 にそれぞれ
のDNA断片を連結反応によりクローニングし、San
gerらのジデオキシ鎖終止法を用いて塩基配列を決定
した。HCV(#6)遺伝子の塩基配列及び推定アミノ
酸配列を配列番号3として示した。
【0078】
【発明の効果】本発明により、非A非B型肝炎ウイルス
(HCV)のコア、エンベロープ及びNS1から成る構
造蛋白質並びに非構造蛋白質NS2をコードするDNA
配列が決定された。特に、エンベロープ及びNS1領域
はHCVの外被を構成する糖蛋白質であるため、これを
抗原として利用することによって血清中の微量HCVの
存在を高い確度で判定することができるだろう。HCV
in vitro培養することは極めて困難である現
状において、本発明のDNA断片を発現させることによ
り、HCVの外被蛋白質を効率的に且つ多量に製造でき
ることは、上記のHCV検出のみならず、非A非B型肝
炎の診断やHCVワクチンの開発に大いに寄与し得ると
いえる。
【0079】
【配列表】
配列番号:1 配列の長さ:436 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to genomic RNA 配列: GAATTCGCGG CCGCGAATCA CTCCCCTGTG AGGAACTACT GTCTTCACGC AGAAAGCGTC 60 TAGCCATGGC GTTAGTATGA GTGTCGTACA GCCTCCAGGC CCCCCCCTCC CGGGAGAGCC 120 ATAGTGGTCT GCGGAACCGG TGAGTACACC GGAATTGCCG GGAAGACTGG GTCCTTTCTT 180 GGATAAACCC ACTCTATGCC CGGCCATTTG GGCGTGCCCC CGCAAGACTG CTAGCCGAGT 240 AGCGTTGGGT TGCGAAAGGC CTTGTGGTAC TGCCTGATAG GGTGCTTGCG AGTGCCCCGG 300 GAGGTCTCGT AGACCGTGCA CC ATG AGC ACA GAT CCT AAA CCT CAA AGA AAA 352 Met Ser Thr Asp Pro Lys Pro Gln Arg Lys 1 5 ACC AAA AGA AAC ACT AAC CGT CGC CCA CAA GAC GTT AAG TTT CCG GGC 400 Thr Lys Arg Asn Thr Asn Arg Arg Pro Gln Asp Val Lys Phe Pro Gly 10 15 20 GGC GGT CAG ATC GTT GGT GGA GGC GGC CGC GAA TTC 436 Gly Gly Gln Ile Val Gly Gly Gly Gly Arg Glu Phe 25 30 配列番号:2 配列の長さ:3461 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to genomic RNA フラグメント型:N 末端フラグメント 配列: ATCACTCCCC TGTGAGGAAC TACTGTCTTC ACGCAGAAAG CGTCTAGCCA TGGCGTTAGT 60 ATGAGTGTCG TGCAGCCTCC AGGACCCCCC CTCCCGGGAG AGCCATAGTG GTCTGCGGAA 120 CCGGTGAGTA CACCGGAATT GCCAGGACGA CCGGGTCCTT TCTTGGATTA ACCCGCTCAA 180 TGCCTGGAGA TTTGGGCGTG CCCCCGCGAG ACTGCTAGCC GAGTAGTGTT GGGTCGCGAA 240 AGGCCTTGTG GTACTGCCTG ATAGGGTGCT TGCGAGTGCC CCGGGAGGTC TCGTAGACCG 300 TGCATC ATG AGC ACA AAT CCT AAA CCT CAA AGA AAA ACC AAA CGT AAC 348 Met Ser Thr Asn Pro Lys Pro Gln Arg Lys Thr Lys Arg Asn 1 5 10 ACC AAC CGC CGC CCA CAG GAC GTC AAG TTC CCG GGC GGT GGT CAG ATC 396 Thr Asn Arg Arg Pro Gln Asp Val Lys Phe Pro Gly Gly Gly Gln Ile 15 20 25 30 GTT GGT GGA GTT TAC CTG TTG CCG CGC AGG GGC CCC AGG TTG GGT GTG 444 Val Gly Gly Val Tyr Leu Leu Pro Arg Arg Gly Pro Arg Leu Gly Val 35 40 45 CGC GCG ACT AGG AAG ACT TCC GAG CGG TCG CAA CCT CGT GGA AGG CGA 492 Arg Ala Thr Arg Lys Thr Ser Glu Arg Ser Gln Pro Arg Gly Arg Arg 50 55 60 CAA CCT ATC CCC AAG GCT CGC CGG CCC GAG GGC AGG GCC TGG GCT CAG 540 Gln Pro Ile Pro Lys Ala Arg Arg Pro Glu Gly Arg Ala Trp Ala Gln 65 70 75 CCC GGG TAC CCT TGG CCC CTC TAT GGT AAC GAG GGC CTG GGG TGG GCA 588 Pro Gly Tyr Pro Trp Pro Leu Tyr Gly Asn Glu Gly Leu Gly Trp Ala 80 85 90 GGA TGG CTC CTG TCA CCC CGC GGC TCC CGG CCT AGT TGG GGC CCC ACG 636 Gly Trp Leu Leu Ser Pro Arg Gly Ser Arg Pro Ser Trp Gly Pro Thr 95 100 105 110 GAC CCC CGG CGT AGG TCG CGT AAT TTG GGT AAG GTC ATC GAT ACC CTC 684 Asp Pro Arg Arg Arg Ser Arg Asn Leu Gly Lys Val Ile Asp Thr Leu 115 120 125 ACA TGC GGC TTC GCC GAC CTC ATG GGG TAC ATT CCG CTC GTC GGC GCC 732 Thr Cys Gly Phe Ala Asp Leu Met Gly Tyr Ile Pro Leu Val Gly Ala 130 135 140 CCC CTA GGA GGC GTT GCC AGG GCC CTG GCG CAT GGC GTC CGG GTT CTG 780 Pro Leu Gly Gly Val Ala Arg Ala Leu Ala His Gly Val Arg Val Leu 145 150 155 GAA GAC GGC GTG AAT TAC GCA ACA GGG AAT CTG CCC GGT TGC TCT TTC 828 Glu Asp Gly Val Asn Tyr Ala Thr Gly Asn Leu Pro Gly Cys Ser Phe 160 165 170 TCT ATC TTC CTC TTG GCT TTG CTG TCC TGT CTG ACC ATC CCA GCT TCC 876 Ser Ile Phe Leu Leu Ala Leu Leu Ser Cys Leu Thr Ile Pro Ala Ser 175 180 185 190 GCT TAT GAA GTG CGC AAC GTG TCC GGG GTG TAC CAT GTC ACA AAC GAC 924 Ala Tyr Glu Val Arg Asn Val Ser Gly Val Tyr His Val Thr Asn Asp 195 200 205 TGC TCC AAC TCA AGT ATT GTG TAT GAG GCA GCG GAC GTG ATC ATG CAC 972 Cys Ser Asn Ser Ser Ile Val Tyr Glu Ala Ala Asp Val Ile Met His 210 215 220 ACC CCC GGG TGC GTG CCC TGC GTT CGG GAG AGC AAT TTC TCC CGC TGC 1020 Thr Pro Gly Cys Val Pro Cys Val Arg Glu Ser Asn Phe Ser Arg Cys 225 230 235 TGG GTA GCG CTC ACT CCC ACG CTC GCG GCC AGA AAC AGC AGC ATC CCC 1068 Trp Val Ala Leu Thr Pro Thr Leu Ala Ala Arg Asn Ser Ser Ile Pro 240 245 250 ACT ACG ACA ATA CGA CGC CAT GTC GAT TTG CTC GTT GGG GCA GCT GCT 1116 Thr Thr Thr Ile Arg Arg His Val Asp Leu Leu Val Gly Ala Ala Ala 255 260 265 270 CTC TGC TCC GCC ATG TAC GTG GGG GAT CTC TGC GGA TCT GTC TTC CTC 1164 Leu Cys Ser Ala Met Tyr Val Gly Asp Leu Cys Gly Ser Val Phe Leu 275 280 285 GTC TCC CAG CTG TTC ACC TTC TCA CCT CGC CGG TAT GAG ACG GTA CAG 1212 Val Ser Gln Leu Phe Thr Phe Ser Pro Arg Arg Tyr Glu Thr Val Gln 290 295 300 GAC TGC AAC TGC TCA ATC TAT CCC GGC CAC GTG TCA GGT CAC CGC ATG 1260 Asp Cys Asn Cys Ser Ile Tyr Pro Gly His Val Ser Gly His Arg Met 305 310 315 GCT TGG GAT ATG ATG ATG AAC TGG TCG CCT ACA ACA GCC CTG GTG GTA 1308 Ala Trp Asp Met Met Met Asn Trp Ser Pro Thr Thr Ala Leu Val Val 320 325 330 TCG CAG TTA CTC CGG ATC CCA CAA GCC ATC GTG GAC ATG GTG GCA GGG 1356 Ser Gln Leu Leu Arg Ile Pro Gln Ala Ile Val Asp Met Val Ala Gly 335 340 345 350 GCC CAC TGG GGA GTC CTG GCG GGC CTT GCC TAC TAT TCC ATG GTG GGG 1404 Ala His Trp Gly Val Leu Ala Gly Leu Ala Tyr Tyr Ser Met Val Gly 355 360 365 AAC TGG GCT AAG GTC TTG ATT GTG ATG CTA CTC TTT GCT GGC GTT GAT 1452 Asn Trp Ala Lys Val Leu Ile Val Met Leu Leu Phe Ala Gly Val Asp 370 375 380 GGG GGT ACC CAC GTG TCG GGG GGG AGC GCG GCC CAA ACC ACC AGC GGG 1500 Gly Gly Thr His Val Ser Gly Gly Ser Ala Ala Gln Thr Thr Ser Gly 385 390 395 CTT GCG TCC CTC TTT ACA TCC GGG TCG GCC CAG AAC ATC CAA CTT GTA 1548 Leu Ala Ser Leu Phe Thr Ser Gly Ser Ala Gln Asn Ile Gln Leu Val 400 405 410 AAC ACT AAC GGC AGC TGG CAC ATC AAC AGA ACT GCT CTG AAT TGC AAT 1596 Asn Thr Asn Gly Ser Trp His Ile Asn Arg Thr Ala Leu Asn Cys Asn 415 420 425 430 GAC TCC CTC AAG ACT GGG TTC CTT GCC GCG CTG TTC TAC ACG CGC AAG 1644 Asp Ser Leu Lys Thr Gly Phe Leu Ala Ala Leu Phe Tyr Thr Arg Lys 435 440 445 TTC AAC TCG TCC GGA TGC CCA GAG CGC ATG GCC AGC TGC CGC CCC ATT 1692 Phe Asn Ser Ser Gly Cys Pro Glu Arg Met Ala Ser Cys Arg Pro Ile 450 455 460 GAC AAG TTC GCT CAG GGG TGG GGT CCC ATT ACT CAT GTT GAG CCT CAC 1740 Asp Lys Phe Ala Gln Gly Trp Gly Pro Ile Thr His Val Glu Pro His 465 470 475 ATT TCA GAC CAG AGG CCT TAT TGC TGG CAC TAC GCG CCT CGG CCG TGC 1788 Ile Ser Asp Gln Arg Pro Tyr Cys Trp His Tyr Ala Pro Arg Pro Cys 480 485 490 GGT ATC GTA CCC GCG TCG CAG GTG TGT GGT CCA GTG TAT TGC TTC ACC 1836 Gly Ile Val Pro Ala Ser Gln Val Cys Gly Pro Val Tyr Cys Phe Thr 495 500 505 510 CCG AGC CCT GTT GTG GTG GGA ACG ACC GAC CGC TTC GGT GTC CCC ACG 1884 Pro Ser Pro Val Val Val Gly Thr Thr Asp Arg Phe Gly Val Pro Thr 515 520 525 TAC AAA TGG GGA GAG AAT GAG ACG GAC GTG CTA CTC CTC AAC AAC ACG 1932 Tyr Lys Trp Gly Glu Asn Glu Thr Asp Val Leu Leu Leu Asn Asn Thr 530 535 540 CGG CCG CCG CAA GGC AAC TGG TTC AGC TGC ACA TGG ATG AAC AGC ACC 1980 Arg Pro Pro Gln Gly Asn Trp Phe Ser Cys Thr Trp Met Asn Ser Thr 545 550 555 GGG TTC ACC AGG ACG TGC GGG GGC CCC CCG TGT AAC ATC GGG GGG ACC 2028 Gly Phe Thr Arg Thr Cys Gly Gly Pro Pro Cys Asn Ile Gly Gly Thr 560 565 570 GGC AAC GAC ACC TTG ACC TGC CCT ACG GAT TGC TTC CGT AAG CAC CCC 2076 Gly Asn Asp Thr Leu Thr Cys Pro Thr Asp Cys Phe Arg Lys His Pro 575 580 585 590 GAG GCC ACT TAC GCC AAA TGC GGC TCG GGG CCT TGG TTG ACA CCT AGG 2124 Glu Ala Thr Tyr Ala Lys Cys Gly Ser Gly Pro Trp Leu Thr Pro Arg 595 600 605 TGC TTA GTT GAC TAC CCA TAC AGA CTT TGG CAC TGC CCC TGC ACT GTC 2172 Cys Leu Val Asp Tyr Pro Tyr Arg Leu Trp His Cys Pro Cys Thr Val 610 615 620 AAT TTT ACC ATC TTC AAG GTC AGG ATG TAC GTG GGG GGT GTG GAG CAC 2220 Asn Phe Thr Ile Phe Lys Val Arg Met Tyr Val Gly Gly Val Glu His 625 630 635 AGG CTC GAC GCC GCG TGC AAT TGG ACT CGA GGA GAG CGC TGT GAT TTG 2268 Arg Leu Asp Ala Ala Cys Asn Trp Thr Arg Gly Glu Arg Cys Asp Leu 640 645 650 GAG GAC AGG GAT AGA TCA GAG CTC AGT CCG CTG CTA CTG TCT ACT ACA 2316 Glu Asp Arg Asp Arg Ser Glu Leu Ser Pro Leu Leu Leu Ser Thr Thr 655 660 665 670 GAG TGG CAG ATA CTG CCT TGC TCC TTC ACC ACC CTA CCG GCT CTG TCC 2364 Glu Trp Gln Ile Leu Pro Cys Ser Phe Thr Thr Leu Pro Ala Leu Ser 675 680 685 ACC GGG TTG ATC CAC CTC CAT CAG AAC ATC GCG GAC GTG CAA TAC CTG 2412 Thr Gly Leu Ile His Leu His Gln Asn Ile Ala Asp Val Gln Tyr Leu 690 695 700 TAC GGT GTA GGG TCA GCG TTC GTC TCC GTC GTA GTC AGA TGG GAG TAC 2460 Tyr Gly Val Gly Ser Ala Phe Val Ser Val Val Val Arg Trp Glu Tyr 705 710 715 GTC CTG CTG CTC TTC CTT CTC CTG GCG GAC GCG CAT GTC TGC GCT TGC 2508 Val Leu Leu Leu Phe Leu Leu Leu Ala Asp Ala His Val Cys Ala Cys 720 725 730 CTC TGG ATG ATG CTG CTG ATA GCC CAG GCT GAG GCC GCC TTA GAG AAC 2556 Leu Trp Met Met Leu Leu Ile Ala Gln Ala Glu Ala Ala Leu Glu Asn 735 740 745 750 CTG GTG ATC CTC AAC GCG GCG TCC GTG GCT GGA GCG CAT GGC ATT CTC 2604 Leu Val Ile Leu Asn Ala Ala Ser Val Ala Gly Ala His Gly Ile Leu 755 760 765 TCC TTC CTT GTG TTC TTC TGC GCT GCC TGG TAC ATC AAG GGC AAG CTG 2652 Ser Phe Leu Val Phe Phe Cys Ala Ala Trp Tyr Ile Lys Gly Lys Leu 770 775 780 GTG CCC GGG GCG GCA TAT GCT TTT TAT GGC GTA TGG CCG CTG CTC CTG 2700 Val Pro Gly Ala Ala Tyr Ala Phe Tyr Gly Val Trp Pro Leu Leu Leu 785 790 795 CTC CTG CTG GCG TTA CCA CCA CGA GCA TAC GCC ATG GAC CGG GAG ATG 2748 Leu Leu Leu Ala Leu Pro Pro Arg Ala Tyr Ala Met Asp Arg Glu Met 800 805 810 GCC GCA TCG TGC GAA GGC GCG GTT TTC ATA GGT CTG GCA CTC TTG ACT 2796 Ala Ala Ser Cys Glu Gly Ala Val Phe Ile Gly Leu Ala Leu Leu Thr 815 820 825 830 TTG TCA CCA CAC TAC AAA GTG TTC CTC GCT AAG CTC ATA TGG TGG TTG 2844 Leu Ser Pro His Tyr Lys Val Phe Leu Ala Lys Leu Ile Trp Trp Leu 835 840 845 CAA TAT TTT ATC ACC AGG GCC GAG GCG TGC TTG CAA GTG TGG GTT CCC 2892 Gln Tyr Phe Ile Thr Arg Ala Glu Ala Cys Leu Gln Val Trp Val Pro 850 855 860 CCT CTC ATC GTT CGG GGG GGC CGC GAT GCC ATC ATC CTC CTC ACA TGC 2940 Pro Leu Ile Val Arg Gly Gly Arg Asp Ala Ile Ile Leu Leu Thr Cys 865 870 875 ATG GTC CAC CCA GAG CTA ATT TTT GAA ATC ACC AAA ATC TTG CTC GCC 2988 Met Val His Pro Glu Leu Ile Phe Glu Ile Thr Lys Ile Leu Leu Ala 880 885 890 ATA CTC GGT CCG CTC ATG GTG CTC CAG GCT GGC CTA ACT AGA GTG CCG 3036 Ile Leu Gly Pro Leu Met Val Leu Gln Ala Gly Leu Thr Arg Val Pro 895 900 905 910 TAC TTC GTG CGC GCT CAA GGG CTC ATT CGT GTG TGC ATG TTG GTG CGG 3084 Tyr Phe Val Arg Ala Gln Gly Leu Ile Arg Val Cys Met Leu Val Arg 915 920 925 AAA GCC GCT GGG GGT CAT TAT GTC CAA ATG GCC CTC GTG AAG CTG GCC 3132 Lys Ala Ala Gly Gly His Tyr Val Gln Met Ala Leu Val Lys Leu Ala 930 935 940 GCA TTG ACG GGT ACG TAC GTA TAC AAC CAT CTT ACT CCA CTG CGA GAC 3180 Ala Leu Thr Gly Thr Tyr Val Tyr Asn His Leu Thr Pro Leu Arg Asp 945 950 955 TGG GCC CAT GCA GGC CTG CGC GAC CTT GTG GTG GCA GTT GAG CCT GTC 3228 Trp Ala His Ala Gly Leu Arg Asp Leu Val Val Ala Val Glu Pro Val 960 965 970 ATC TTC TCT GAC ATG GAG ACC AAG ATC ATC ACC TGG GGG GCA GAC ACC 3276 Ile Phe Ser Asp Met Glu Thr Lys Ile Ile Thr Trp Gly Ala Asp Thr 975 980 985 990 GCA GCG TGC GGG GAC ATC ATC TCG GGT CTA CCC GTC TCC GCC CGA AGG 3324 Ala Ala Cys Gly Asp Ile Ile Ser Gly Leu Pro Val Ser Ala Arg Arg 995 1000 1005 GGG AGG GAG ATA CTT CTG GGA CCT GCC GAC AGC TTT AGG GAG CAG GGG 3372 Gly Arg Glu Ile Leu Leu Gly Pro Ala Asp Ser Phe Arg Glu Gln Gly 1010 1015 1020 TGG CGA CTC CTT GCG CCT ATC ACG GCC TAT TCC CAA CAG ACG CGG GGC 3420 Trp Arg Leu Leu Ala Pro Ile Thr Ala Tyr Ser Gln Gln Thr Arg Gly 1025 1030 1035 CTA ATT GGC TGC ATC ATC ACC AGC CTA ACT GTC CGG GAC AA 3461 Leu Ile Gly Cys Ile Ile Thr Ser Leu Thr Val Arg Asp 1040 1045 1050 配列番号:3 配列の長さ:3401 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to genomic RNA 配列: ATCACTCCCC TGTGAGGAAC TACTGTCTTC ACGCAGAAAG CGTCTAGCCA TGGCGTTAGT 60 ATGAGTGTCG TGCAGCCTCC AGGACCCCCC CTCCCGGGAG AGCCATAGTG GTCTGCGGAA 120 CCGGTGAGTA CACCGGAATT GCCAGGACGA CCGGGTCCTT TCTTGGATCA ACCCGCTCAA 180 TGCCTGGAGA TTTGGGCGTG CCCCCGCGAG ACTGCTAGCC GAGTAGTGTT GGGTCGCGAA 240 AGGCCTTGTG GTACTGCCTG ATAGGGTGCT TGCGAGTGCC CCGGGAGGTC TCGTAGACCG 300 TGCATC ATG AGC ACA AAT CCC AAA CCC CAA AGA AAA ACC AAA CGT AAC 348 Met Ser Thr Asn Pro Lys Pro Gln Arg Lys Thr Lys Arg Asn 1 5 10 ACC AAC CGT CGC CCA CAG GAC GTC AAG TTC CCG GGT GGT GGT CAG ATC 396 Thr Asn Arg Arg Pro Gln Asp Val Lys Phe Pro Gly Gly Gly Gln Ile 15 20 25 30 GTT GGT GGA GTT TAC CTG TTG CCG CGC AGG GGC CCC AGG TTG GGT GTG 444 Val Gly Gly Val Tyr Leu Leu Pro Arg Arg Gly Pro Arg Leu Gly Val 35 40 45 CGC GCG ACT AGG AAG ACT TCC GAG CGG TCA CAA CCT CGT GGA AGG CGA 492 Arg Ala Thr Arg Lys Thr Ser Glu Arg Ser Gln Pro Arg Gly Arg Arg 50 55 60 CAA CCT ATC CCC AAG GCT CGC CAG CCC GAG GGC AGG GCC TGG GCT CAG 540 Gln Pro Ile Pro Lys Ala Arg Gln Pro Glu Gly Arg Ala Trp Ala Gln 65 70 75 CCC GGG TAC CCT TGG CCC CTC TAT GGC AAC GAG GGC ATG GGG TGG GCA 588 Pro Gly Tyr Pro Trp Pro Leu Tyr Gly Asn Glu Gly Met Gly Trp Ala 80 85 90 GGA TGG CTC CTG TCA CCC CGC GGC TCC CGG CCT AGT TGG GGC CCC ACG 636 Gly Trp Leu Leu Ser Pro Arg Gly Ser Arg Pro Ser Trp Gly Pro Thr 95 100 105 110 GAC CCC CGG CGT AGG TCG CGT AAT TTG GGT AAG GTC ATC GAT ACC CTC 684 Asp Pro Arg Arg Arg Ser Arg Asn Leu Gly Lys Val Ile Asp Thr Leu 115 120 125 ACA TGC GGC TTC GCC GAC CTC ATG GGG TAC ATT CCG CTC GTC GGC GCC 732 Thr Cys Gly Phe Ala Asp Leu Met Gly Tyr Ile Pro Leu Val Gly Ala 130 135 140 CCC CTA GGG GGC GTT GCC AGG GCC CTG GCA CAT GGT GTC CGG GTT GTG 780 Pro Leu Gly Gly Val Ala Arg Ala Leu Ala His Gly Val Arg Val Val 145 150 155 GAG GAC GGC GTG AAC TAT GCA ACA GGG AAT TTG CCC GGT TGC TCT TTC 828 Glu Asp Gly Val Asn Tyr Ala Thr Gly Asn Leu Pro Gly Cys Ser Phe 160 165 170 TCT ATC TTC CTC TTG GCT CTG CTG TCC TGT TTG ACC ATC CCA GCT TCC 876 Ser Ile Phe Leu Leu Ala Leu Leu Ser Cys Leu Thr Ile Pro Ala Ser 175 180 185 190 GCT TAT GAG GTG CGC AAC GTA TCC GGG ATA TAC CAT GTC ACG AAC GAC 924 Ala Tyr Glu Val Arg Asn Val Ser Gly Ile Tyr His Val Thr Asn Asp 195 200 205 TGC TCC AAC TCA AGT ATT GTG TAT GAG GCA GCG GAC ATG ATC ATG CAT 972 Cys Ser Asn Ser Ser Ile Val Tyr Glu Ala Ala Asp Met Ile Met His 210 215 220 ACC CCC GGG TGC GTG CCC TGC GTT CGG GAG GGC AAC TCC TCC CGT TGC 1020 Thr Pro Gly Cys Val Pro Cys Val Arg Glu Gly Asn Ser Ser Arg Cys 225 230 235 TGG GTG GCA CTT ACT CCC ACG CTA GCG GCC AGG AAT GCC AGC GTC CCC 1068 Trp Val Ala Leu Thr Pro Thr Leu Ala Ala Arg Asn Ala Ser Val Pro 240 245 250 ACT ACG GCA ATA CGA CGC CAT GTC GAT TTG CTC GTT GGG GCG GCT GCT 1116 Thr Thr Ala Ile Arg Arg His Val Asp Leu Leu Val Gly Ala Ala Ala 255 260 265 270 TTC TGC TCC GCT ATG TAT GTG GGA GAT CTC TGC GGA TCT GTT TTC CTT 1164 Phe Cys Ser Ala Met Tyr Val Gly Asp Leu Cys Gly Ser Val Phe Leu 275 280 285 GTC TCC CAG CTG TTC ACC TTC TCG CCC CGC CGG CAT GAG ACA ATA CAG 1212 Val Ser Gln Leu Phe Thr Phe Ser Pro Arg Arg His Glu Thr Ile Gln 290 295 300 GAC TGC AAT TGC TCA ATC TAT CCC GGC CAC GTG TCA GGT CAC CGC ATG 1260 Asp Cys Asn Cys Ser Ile Tyr Pro Gly His Val Ser Gly His Arg Met 305 310 315 GCT TGG GAC ATG ATG ATG AAC TGG TCG CCT ACA ACG GCC CTG GTG GTG 1308 Ala Trp Asp Met Met Met Asn Trp Ser Pro Thr Thr Ala Leu Val Val 320 325 330 TCG CAG TTA CTC CGG ATC CCA CAA GCT ATC GTG GAC ATG GTG GCG GGG 1356 Ser Gln Leu Leu Arg Ile Pro Gln Ala Ile Val Asp Met Val Ala Gly 335 340 345 350 GCT CAC TGG GGT GTC CTA GCG GGC CTT GCC TAC TAT TCC ATG GTG GGG 1404 Ala His Trp Gly Val Leu Ala Gly Leu Ala Tyr Tyr Ser Met Val Gly 355 360 365 AAC TGG GCT AAG GTA TTG ATT GTG ATG CTA CTT TTT GCC GGC GTC GAC 1452 Asn Trp Ala Lys Val Leu Ile Val Met Leu Leu Phe Ala Gly Val Asp 370 375 380 GGG GAG ACC CGT GTG ACA GGG GGG CAG ATA GCC AGA AAT GCC TAC TCG 1500 Gly Glu Thr Arg Val Thr Gly Gly Gln Ile Ala Arg Asn Ala Tyr Ser 385 390 395 CTC ACG ACC CTC TTT TCA TCT GGG TCG GCT CAG AAC ATC CAG CTC ATA 1548 Leu Thr Thr Leu Phe Ser Ser Gly Ser Ala Gln Asn Ile Gln Leu Ile 400 405 410 AAC ACC AAC GGT AGC TGG CAC ATC AAC AGG ACT GCC CTG AAC TGC AAT 1596 Asn Thr Asn Gly Ser Trp His Ile Asn Arg Thr Ala Leu Asn Cys Asn 415 420 425 430 GAC TCC CTC AAC ACC GGG TTT CTT GCC GCG CTG TTC TAC ACG CAC AAG 1644 Asp Ser Leu Asn Thr Gly Phe Leu Ala Ala Leu Phe Tyr Thr His Lys 435 440 445 TTC AAC GCG TCC GGA TGT CCA GAG CGC TTG GCC AGC TGC CGC CCC ATT 1692 Phe Asn Ala Ser Gly Cys Pro Glu Arg Leu Ala Ser Cys Arg Pro Ile 450 455 460 GAC AAG TTC GAT CAG GGG TGG GGT CCC ATC ACT TAT GCT GAG CAG GGC 1740 Asp Lys Phe Asp Gln Gly Trp Gly Pro Ile Thr Tyr Ala Glu Gln Gly 465 470 475 GGC CAG GAC CAG AGG CCT TAT TGC TGG CAC TAC GCA CCT AAA CCA TGT 1788 Gly Gln Asp Gln Arg Pro Tyr Cys Trp His Tyr Ala Pro Lys Pro Cys 480 485 490 GGT ATT GTA TCC GCG TCG AAG GTG TGT GGT CCA GTG TAT TGT TTC ACC 1836 Gly Ile Val Ser Ala Ser Lys Val Cys Gly Pro Val Tyr Cys Phe Thr 495 500 505 510 CCA AGC CCA GTT GTA GTG GGG ACG ACC GAT CGG TTC GGT GTC CCT ACG 1884 Pro Ser Pro Val Val Val Gly Thr Thr Asp Arg Phe Gly Val Pro Thr 515 520 525 TAT AGC TGG GGG GAG AAT GAG ACA GAC GTG CTG CTC CTT AAC AAC ACG 1932 Tyr Ser Trp Gly Glu Asn Glu Thr Asp Val Leu Leu Leu Asn Asn Thr 530 535 540 CGG CCG CCG CAA GGC AAC TGG TTC GGC TGT ACG TGG ATG AAC GGC ACT 1980 Arg Pro Pro Gln Gly Asn Trp Phe Gly Cys Thr Trp Met Asn Gly Thr 545 550 555 GGG TTC ACC AAG ACA TGC GGG GGC CCC CCG TGT AAC ATC GGG GGG GGC 2028 Gly Phe Thr Lys Thr Cys Gly Gly Pro Pro Cys Asn Ile Gly Gly Gly 560 565 570 GGC AAT AAC ACC TTG ACC TGC CCT ACG GAC TGT TTC CGG AAG CAC CCC 2076 Gly Asn Asn Thr Leu Thr Cys Pro Thr Asp Cys Phe Arg Lys His Pro 575 580 585 590 GCG GCC ACT TAC ACA AAA TGT GGT TCG GGA CCT TGG CTG ACA CCC AGG 2124 Ala Ala Thr Tyr Thr Lys Cys Gly Ser Gly Pro Trp Leu Thr Pro Arg 595 600 605 TGC TTG GTA GAC TAC CCA TAC AGG CTC TGG CAC TAC CCC TGC ACT GCC 2172 Cys Leu Val Asp Tyr Pro Tyr Arg Leu Trp His Tyr Pro Cys Thr Ala 610 615 620 AAC TTT ACC ATC TTC AAG GTT AGG ATG TAT GTA GGG GGC GTG GAG CAC 2220 Asn Phe Thr Ile Phe Lys Val Arg Met Tyr Val Gly Gly Val Glu His 625 630 635 AGG CTC GAT GCT GCA TGC AAT TGG ACC CGA GGG GAA CGT TGC AAC TTG 2268 Arg Leu Asp Ala Ala Cys Asn Trp Thr Arg Gly Glu Arg Cys Asn Leu 640 645 650 GAG GAT AGG GAT AGA TTG GAG CTC AGC CCG CTA CTG CTG TCT ACA ACA 2316 Glu Asp Arg Asp Arg Leu Glu Leu Ser Pro Leu Leu Leu Ser Thr Thr 655 660 665 670 GAG TGG CAG GTG CTG CCC TGT TCT TTC ACC ACC CTA CCG GCT CTG TCC 2364 Glu Trp Gln Val Leu Pro Cys Ser Phe Thr Thr Leu Pro Ala Leu Ser 675 680 685 ACT GGT TTA ATT CAT CTC CAT CAG AAC ATC GTG GAC GTG CAA TAC CTG 2412 Thr Gly Leu Ile His Leu His Gln Asn Ile Val Asp Val Gln Tyr Leu 690 695 700 TAC GGT ATA GGG TCG GCA GTT GTT TCC TTT GCA ATC AAA TGG GAC TAT 2460 Tyr Gly Ile Gly Ser Ala Val Val Ser Phe Ala Ile Lys Trp Asp Tyr 705 710 715 ATC GTG ATA CTT TTC CTC CTC CTG GCG GAC GCG CGC GTC TGT GCC TGC 2508 Ile Val Ile Leu Phe Leu Leu Leu Ala Asp Ala Arg Val Cys Ala Cys 720 725 730 TTG TGG ATG ATG CTG CTG ATA GCC CAG GCC GAG GCC GCC TTA GAA AAC 2556 Leu Trp Met Met Leu Leu Ile Ala Gln Ala Glu Ala Ala Leu Glu Asn 735 740 745 750 CTG GTG GTC CTC AAT GCG GCG TCC GTG GCC GGA GCG CAT GGC ATT CTC 2604 Leu Val Val Leu Asn Ala Ala Ser Val Ala Gly Ala His Gly Ile Leu 755 760 765 TCC TTC CTT GTG TTC TTC TGT GCC GCC TGG TAC ATC AAG GGC AAG CTG 2652 Ser Phe Leu Val Phe Phe Cys Ala Ala Trp Tyr Ile Lys Gly Lys Leu 770 775 780 GTC CCC GGG GCA GCA TAT GCT TTC TAT GGA GTA TGG CCG CTG CTC CTG 2700 Val Pro Gly Ala Ala Tyr Ala Phe Tyr Gly Val Trp Pro Leu Leu Leu 785 790 795 CTT CTG CTG GCC TTA CCA CCA CGA GCT TAC GCT ATG GAG CGG GAG ATG 2748 Leu Leu Leu Ala Leu Pro Pro Arg Ala Tyr Ala Met Glu Arg Glu Met 800 805 810 GCT GCA TCG TGC GGA GGC GCG GTG TTT GTA GGT CTG GTA CTC TTG ACT 2796 Ala Ala Ser Cys Gly Gly Ala Val Phe Val Gly Leu Val Leu Leu Thr 815 820 825 830 TTG TCA CCA TAC TAT AAA GAG TTC CTC GCC AGG CTC ATA TGG TGG TTG 2844 Leu Ser Pro Tyr Tyr Lys Glu Phe Leu Ala Arg Leu Ile Trp Trp Leu 835 840 845 CAA TAT TTT ATC ACC AGA GCC GAG GCG CAC CTG CAA GTG TGG ATC CCC 2892 Gln Tyr Phe Ile Thr Arg Ala Glu Ala His Leu Gln Val Trp Ile Pro 850 855 860 CCC CTC AAC ATT CGG GGG GGC CGC GAT GCC ATC ATC CTC CTC GCG TGT 2940 Pro Leu Asn Ile Arg Gly Gly Arg Asp Ala Ile Ile Leu Leu Ala Cys 865 870 875 GTA GTC CAC CCA GAG CTA ATC TTT GAC ATC ACC AAA CTC CTG CTC GCC 2988 Val Val His Pro Glu Leu Ile Phe Asp Ile Thr Lys Leu Leu Leu Ala 880 885 890 ATA CTC GGT CCG CTC ATG GTG CTC CAG GCT AGC ATA ACT CAA GTG CCG 3036 Ile Leu Gly Pro Leu Met Val Leu Gln Ala Ser Ile Thr Gln Val Pro 895 900 905 910 TAC TTC GTA CGC GCC CAA GGG CTC ATT CGT GCA TGC ATG TTG GTG CGG 3084 Tyr Phe Val Arg Ala Gln Gly Leu Ile Arg Ala Cys Met Leu Val Arg 915 920 925 AAG GTT GCC GGG GGC CAT TAT GTC CAA ATG GCC TTT GTG AAG CTG ACC 3132 Lys Val Ala Gly Gly His Tyr Val Gln Met Ala Phe Val Lys Leu Thr 930 935 940 GCA CTG ACA GGT ACG TAC GTT TAT GAC CAT CTA ACT CCA CTG CGG GAC 3180 Ala Leu Thr Gly Thr Tyr Val Tyr Asp His Leu Thr Pro Leu Arg Asp 945 950 955 TGG GCC CAC GCG GGC CTG CGA GAC CTC GCG GTG GCA GTA GAG CCC GTT 3228 Trp Ala His Ala Gly Leu Arg Asp Leu Ala Val Ala Val Glu Pro Val 960 965 970 GTC TTC TCT GAC ATG GAG ACC AAG GTC ATC ACC TGG GGG GCA GAC ACC 3276 Val Phe Ser Asp Met Glu Thr Lys Val Ile Thr Trp Gly Ala Asp Thr 975 980 985 990 GCG GCG TGT GGG GAC ATT ATC TTG GGT CTA CCT GTC TCC GCC CGA AGG 3324 Ala Ala Cys Gly Asp Ile Ile Leu Gly Leu Pro Val Ser Ala Arg Arg 995 1000 1005 GGT AGG GAG ATA CTT CTG GGG CCG GCC GAT AGT CTT GAA GGG CAG GGG 3372 Gly Arg Glu Ile Leu Leu Gly Pro Ala Asp Ser Leu Glu Gly Gln Gly 1010 1015 1020 TGG CGG CTC CTT GCG CCT ATC ACG GCC TA 3401 Trp Arg Leu Leu Ala Pro Ile Thr Ala 1025 1030
【図面の簡単な説明】
【図1】この図は、HCV(#4)5′側遺伝子構造及
び該遺伝子クローニングの戦略を示す。
【図2】この図は、HCV(#6)5′側遺伝子構造及
び該遺伝子クローニングの戦略を示す。
【図3】この図は、HCV(#4)のNS1遺伝子を含
む組換えワクシニアウイルスの発現による組換えNS1
蛋白質の産生を、間接蛍光抗体法で確認した写真であ
る。下の写真はコントロールである。
【図4】この図は、HCV(#4)のNS1遺伝子をウ
イルス遺伝子内に組み込むための組換えプラスミドpB
ac・NS1及びpSF・NS1の構築法を示す。
【図5】この図は、組換えバキュロウイルスによるHC
V(#4)由来組換えNS1蛋白質(gp58)の発現
を、C型肝炎患者血清を用いる免疫沈降法/SDS−P
AGEで確認した写真である。レーン2はコントロール
である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年10月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】 この図は、組換えバキュロウイルスによるH
CV(#4)由来組換えNS1蛋白質(gp58)の発
現を、C型肝炎患者血清を用いる免疫沈降法/SDS−
PAGEで確認した電気泳動の写真である。レーン2は
コントロールである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12P 21/02 C 8214−4B (72)発明者 小原 恭子 東京都文京区本駒込三丁目18番22号 財団 法人 東京都臨床医学総合研究所内 (72)発明者 浅野 幸康 愛知県名古屋市東区東外堀町35番地 株式 会社三和化学研究所内 (72)発明者 三谷 隆彦 愛知県名古屋市東区東外堀町35番地 株式 会社三和化学研究所内 (72)発明者 澤井 喜一 愛知県名古屋市東区東外堀町35番地 株式 会社三和化学研究所内 (72)発明者 槙 昇 埼玉県入間郡大井町西鶴ケ岡一丁目3番1 号 東燃株式会社総合研究所内 (72)発明者 小原 道法 埼玉県入間郡大井町西鶴ケ岡一丁目3番1 号 東燃株式会社総合研究所内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非A非B型肝炎ウイルス抗原の配列番号
    2によって示されるアミノ酸配列の全部又は一部をコー
    ドするヌクレオチド配列を含むDNA断片。
  2. 【請求項2】 配列番号2によって示される全ヌクレオ
    チドから成るDNA断片。
  3. 【請求項3】 配列番号2によって示されるアミノ酸番
    号 192から 383までの非A非B型肝炎ウイルスENV抗
    原の全部又は一部をコードするDNA断片。
  4. 【請求項4】 配列番号2によって示されるアミノ酸番
    号 384から 810までの非A非B型肝炎ウイルスNS1抗
    原の全部又は一部をコードするDNA断片。
  5. 【請求項5】 配列番号2によって示されるアミノ酸番
    号 811から1051までの非A非B型肝炎ウイルスNS2抗
    原の全部又は一部をコードするDNA断片。
  6. 【請求項6】 非A非B型肝炎ウイルス抗原の配列番号
    3によって示されるアミノ酸配列の全部又は一部をコー
    ドするヌクレオチド配列を含むDNA断片。
  7. 【請求項7】 配列番号3によって示される全ヌクレオ
    チドから成るDNA断片。
  8. 【請求項8】 配列番号3によって示されるアミノ酸番
    号 192から 383までの非A非B型肝炎ウイルスENV抗
    原の全部又は一部をコードするDNA断片。
  9. 【請求項9】 配列番号3によって示されるアミノ酸番
    号 384から 810までの非A非B型肝炎ウイルスNS1抗
    原の全部又は一部をコードするDNA断片。
  10. 【請求項10】 配列番号3によって示されるアミノ酸
    番号 811から1031までの非A非B型肝炎ウイルスNS2
    抗原の全部又は一部をコードするDNA断片。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれか一項に記載
    のDNA断片をプロモーターの下流に存在するベクター
    内のクローニング部位に導入して得られる発現ベクタ
    ー。
  12. 【請求項12】 前記ベクターがウイルスである請求項
    11記載の発現ベクター。
  13. 【請求項13】 宿主に、請求項11又は12に記載の
    発現ベクターを導入して得られる形質転換体。
  14. 【請求項14】 前記宿主が動物細胞である請求項13
    記載の形質転換体。
  15. 【請求項15】 配列番号2又は3によって示される非
    A非B型肝炎ウイルス抗原のアミノ酸配列の全部又は一
    部を含む組換え(ポリ)ペプチドの製造方法であって、 請求項1〜10のいずれか一項に記載のDNA断片を適
    当な宿主細胞内で発現させ得る複製可能な発現ベクター
    を構築する工程、 前記発現ベクターを宿主細胞内に導入して形質転換体を
    得る工程、 前記DNA断片を発現させ得る条件下で前記形質転換体
    を培養して前記組換え(ポリ)ペプチドを発現させる工
    程、及び前記組換え(ポリ)ペプチドを回収する工程を
    包含する方法。
JP4088140A 1992-03-12 1992-03-12 非a非b型肝炎ウイルス抗原をコードするdna断片 Pending JPH06141870A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1996010997A1 (en) * 1994-10-05 1996-04-18 Apollon, Inc. Hepatitis virus vaccines
US6025341A (en) * 1995-06-06 2000-02-15 The General Hospital Corporation Chimeric hepatitis B/hepatitis C virus vaccine
US6235888B1 (en) * 1994-10-05 2001-05-22 The General Hospital Corporation Hepatitis C virus vaccine
WO2002072126A3 (de) * 2001-03-14 2002-11-14 Transmit Technologietransfer Erfindung betreffend hcv-erkrankungen

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