JPH06141666A - 穀物の乾燥貯留用建家の屋根 - Google Patents
穀物の乾燥貯留用建家の屋根Info
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- JPH06141666A JPH06141666A JP4328755A JP32875592A JPH06141666A JP H06141666 A JPH06141666 A JP H06141666A JP 4328755 A JP4328755 A JP 4328755A JP 32875592 A JP32875592 A JP 32875592A JP H06141666 A JPH06141666 A JP H06141666A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A40/00—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
- Y02A40/10—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
- Y02A40/51—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture specially adapted for storing agricultural or horticultural products
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- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P60/00—Technologies relating to agriculture, livestock or agroalimentary industries
- Y02P60/12—Technologies relating to agriculture, livestock or agroalimentary industries using renewable energies, e.g. solar water pumping
Landscapes
- Storage Of Harvested Produce (AREA)
- Tents Or Canopies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 穀物の高い品質を維持して貯留することがで
き、かつ、穀物の処理施設の建設費を低減すること。 【構成】 建家の屋根13をアウタテント 131とインナテ
ント 132により二重構造に構築し、かつ、庇部15におけ
る空気室 133を外気に連通する。これにより、二重構造
の空間部に空気層を形成して断熱効果を持たせ、かつ、
空気室 133内の空気を自然対流させて空気室 133内の空
気の昇温を抑制し太陽熱による輻射熱の影響を軽減して
穀物の高い品質を維持することができると共に、特別な
断熱層構造を付設することなく屋根構造そのものを簡略
化し、かつ、外壁や基礎工事等を簡略化して穀物の処理
施設の建設費を軽減することができる。
き、かつ、穀物の処理施設の建設費を低減すること。 【構成】 建家の屋根13をアウタテント 131とインナテ
ント 132により二重構造に構築し、かつ、庇部15におけ
る空気室 133を外気に連通する。これにより、二重構造
の空間部に空気層を形成して断熱効果を持たせ、かつ、
空気室 133内の空気を自然対流させて空気室 133内の空
気の昇温を抑制し太陽熱による輻射熱の影響を軽減して
穀物の高い品質を維持することができると共に、特別な
断熱層構造を付設することなく屋根構造そのものを簡略
化し、かつ、外壁や基礎工事等を簡略化して穀物の処理
施設の建設費を軽減することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は穀物の高い品質を維持
し、かつ、穀物の処理施設の建設費を低減した乾燥貯留
用建家に関するものである。
し、かつ、穀物の処理施設の建設費を低減した乾燥貯留
用建家に関するものである。
【0002】
【従来の技術】穀物として以下収穫米を例にして説明す
る。収穫米処理施設としては、収穫米の処理過程、すな
わち収穫米の貯留、乾燥および籾摺り工程での米の品質
を保証しなければならない。米の品質とは、貯留時にお
ける収穫米のかび、食味、胴割れ、籾摺り時における玄
米の肌ずれ等をいう。そして、米の水分が多く、かつ、
長期間貯留するとかびが発生し、また、乾燥のし過ぎい
わゆる過乾燥になると食味の低下および胴割れが発生
し、また、水分が多いと肌ずれが起きて食味が低下す
る。したがって、米の含有水分は米の品質に大きく影響
する。また、米自体は生き物であるので温度が高いと米
の呼吸が活発になって米内部のエネルギを消費(以下穀
物の劣化という)して米の品質が低下し、また、温度が
高いと微生物の繁殖が活発になってかび発生を引き起こ
し米の品質を低下させるので、貯留されている米の温度
自体も米の品質に大きく影響する。このように、米の品
質は米の含有水分および温度に影響されることから、米
を貯留する貯留槽を外気条件から保護して、所定の水分
と温度を維持するための建家自体も米の水分および温度
の観点から配慮しなければならない。
る。収穫米処理施設としては、収穫米の処理過程、すな
わち収穫米の貯留、乾燥および籾摺り工程での米の品質
を保証しなければならない。米の品質とは、貯留時にお
ける収穫米のかび、食味、胴割れ、籾摺り時における玄
米の肌ずれ等をいう。そして、米の水分が多く、かつ、
長期間貯留するとかびが発生し、また、乾燥のし過ぎい
わゆる過乾燥になると食味の低下および胴割れが発生
し、また、水分が多いと肌ずれが起きて食味が低下す
る。したがって、米の含有水分は米の品質に大きく影響
する。また、米自体は生き物であるので温度が高いと米
の呼吸が活発になって米内部のエネルギを消費(以下穀
物の劣化という)して米の品質が低下し、また、温度が
高いと微生物の繁殖が活発になってかび発生を引き起こ
し米の品質を低下させるので、貯留されている米の温度
自体も米の品質に大きく影響する。このように、米の品
質は米の含有水分および温度に影響されることから、米
を貯留する貯留槽を外気条件から保護して、所定の水分
と温度を維持するための建家自体も米の水分および温度
の観点から配慮しなければならない。
【0003】一方において、農産物の国際的な自由化の
傾向にある現在において、国際的な競争力を養うために
は米の品質と価格の両面を満足させなければならない。
そのうち価格の低減に関しては収穫米の処理施設の建設
費を低減して、農家一戸当たりの収穫米処理施設の利用
単価を下げることがひとつの大きな要因となっている。
このような理由で収穫米処理施設の建設費を低減するこ
とが現在指導されている。
傾向にある現在において、国際的な競争力を養うために
は米の品質と価格の両面を満足させなければならない。
そのうち価格の低減に関しては収穫米の処理施設の建設
費を低減して、農家一戸当たりの収穫米処理施設の利用
単価を下げることがひとつの大きな要因となっている。
このような理由で収穫米処理施設の建設費を低減するこ
とが現在指導されている。
【0004】従来の乾燥貯留用建家とし特開平3ー12
7909号公報には、収穫米を乾燥貯留する貯留ビンを
規格化されたパネルで構築し、この貯留ビンを建家の壁
の一部として使用すると共に、建家のそれ以外の壁面を
貯留ビンを構築したのと同じパネルを使用して構築し、
その上に通常の屋根構造の屋根を設けて、収穫米の処理
施設の建設費を低減するようにした穀物の乾燥貯留用建
家が開示されている。
7909号公報には、収穫米を乾燥貯留する貯留ビンを
規格化されたパネルで構築し、この貯留ビンを建家の壁
の一部として使用すると共に、建家のそれ以外の壁面を
貯留ビンを構築したのと同じパネルを使用して構築し、
その上に通常の屋根構造の屋根を設けて、収穫米の処理
施設の建設費を低減するようにした穀物の乾燥貯留用建
家が開示されている。
【0005】
【発明が解決しょうとする課題】しかしながら、上記従
来の建家では次のような改良すべき問題がある。すなわ
ち、上記従来の建家の屋根構造は通常のものを使用して
いたので、建家のいわゆる屋根裏空間は太陽熱で昇温さ
れた屋根の輻射熱により昇温されて建家内の温度が昇温
され、この昇温された建家内の温度が貯留槽に貯留され
ている穀物の品質に影響を与えるという問題がある。
来の建家では次のような改良すべき問題がある。すなわ
ち、上記従来の建家の屋根構造は通常のものを使用して
いたので、建家のいわゆる屋根裏空間は太陽熱で昇温さ
れた屋根の輻射熱により昇温されて建家内の温度が昇温
され、この昇温された建家内の温度が貯留槽に貯留され
ている穀物の品質に影響を与えるという問題がある。
【0006】また、乾燥貯留用の建家内の温度および湿
度は、貯留されている穀物の品質を維持するために適切
な温度と湿度に空気調節されているのであるが、屋根の
輻射熱により建家内の温度が変化するとこの空気調節が
困難になり、かつ、外気の温度条件と建家内の温度条件
との間の熱力学的な関係で屋根の内面に結露する場合が
あり、建家内の湿度を調節するのが困難になる。
度は、貯留されている穀物の品質を維持するために適切
な温度と湿度に空気調節されているのであるが、屋根の
輻射熱により建家内の温度が変化するとこの空気調節が
困難になり、かつ、外気の温度条件と建家内の温度条件
との間の熱力学的な関係で屋根の内面に結露する場合が
あり、建家内の湿度を調節するのが困難になる。
【0007】このように建家内の温度と湿度の調節が困
難になると、貯留槽に貯留されている穀物の温度と含有
水分の調節が困難になり、温度の高い部分で穀物が劣化
し、あるいは微生物が繁殖すると共にかびが発生して穀
物の品質を低下させる可能性があるという問題がある。
難になると、貯留槽に貯留されている穀物の温度と含有
水分の調節が困難になり、温度の高い部分で穀物が劣化
し、あるいは微生物が繁殖すると共にかびが発生して穀
物の品質を低下させる可能性があるという問題がある。
【0008】また、屋根の輻射熱の上記影響をなくすた
めに屋根裏に断熱層ないしは断熱空間を形成することも
考えられるが、その分処理施設の建設費が高くなり農家
一戸当たりの施設利用単価が高くなるという問題があ
る。
めに屋根裏に断熱層ないしは断熱空間を形成することも
考えられるが、その分処理施設の建設費が高くなり農家
一戸当たりの施設利用単価が高くなるという問題があ
る。
【0009】本発明は上記問題に鑑みてなされたもので
あり、従来の屋根構造よりも簡略化して屋根自体の建設
費を低減すると共に、屋根の輻射熱による影響をなくし
て穀物の高い品質を維持することを可能にした穀物の乾
燥貯留用建家を提供するものである。
あり、従来の屋根構造よりも簡略化して屋根自体の建設
費を低減すると共に、屋根の輻射熱による影響をなくし
て穀物の高い品質を維持することを可能にした穀物の乾
燥貯留用建家を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明に係る第一の手段は、穀物の乾燥貯留用建家の
屋根をインナテントとアウタテントで二重構造とし、該
インナテントとアウタテントで形成される屋根の庇部に
おける空気室を大気に開放させたことを特徴とするもの
である。
の本発明に係る第一の手段は、穀物の乾燥貯留用建家の
屋根をインナテントとアウタテントで二重構造とし、該
インナテントとアウタテントで形成される屋根の庇部に
おける空気室を大気に開放させたことを特徴とするもの
である。
【0011】
【作用】本発明はこのように構成したので、次の通りの
作用がある。すなわち、穀物の乾燥貯留用建家の屋根を
インナテントとアウタテントで二重構造としたので、イ
ンナテントとアウタテントで形成される空間部に空気層
を形成して外気と建家内とを熱的に遮断することが可能
になり、かつ、テントにより屋根を形成するので屋根構
造は勿論のこと建家構造および建家の基礎構造を簡略化
することが可能になる。そして、インナテントとアウタ
テントで形成される屋根の庇部における空気室を大気に
開放させたので、インナテントとアウタテントで形成さ
れる空気室の空気を自然対流させて、夏季における空気
室内の空気の昇温を防止すると共に、冬期における結露
への対応が可能になる。
作用がある。すなわち、穀物の乾燥貯留用建家の屋根を
インナテントとアウタテントで二重構造としたので、イ
ンナテントとアウタテントで形成される空間部に空気層
を形成して外気と建家内とを熱的に遮断することが可能
になり、かつ、テントにより屋根を形成するので屋根構
造は勿論のこと建家構造および建家の基礎構造を簡略化
することが可能になる。そして、インナテントとアウタ
テントで形成される屋根の庇部における空気室を大気に
開放させたので、インナテントとアウタテントで形成さ
れる空気室の空気を自然対流させて、夏季における空気
室内の空気の昇温を防止すると共に、冬期における結露
への対応が可能になる。
【0012】
【実施例】以下本発明の一実施例について説明する。先
ず、平面図を示す図5において穀物の乾燥貯留施設とし
て最も一般的な器機の配置について説明すると、ここに
示す実施例にあっては正方形の四個の貯留ビン1が設け
られ、この貯留ビン1に一体的に機械室2が設けられて
いる。この貯留ビン1および機械室2は規格化された同
一寸法のパネルPで構築されている。このパネルPは例
えば多孔質からなる断熱効果があるものを使用する。本
実施例では貯留ビン1に一体的に機械室2が設けられて
いるものを例示したが、機械室2をパネルPで構築せず
に風雨をしのげる簡易なテント構造にしてもよい。
ず、平面図を示す図5において穀物の乾燥貯留施設とし
て最も一般的な器機の配置について説明すると、ここに
示す実施例にあっては正方形の四個の貯留ビン1が設け
られ、この貯留ビン1に一体的に機械室2が設けられて
いる。この貯留ビン1および機械室2は規格化された同
一寸法のパネルPで構築されている。このパネルPは例
えば多孔質からなる断熱効果があるものを使用する。本
実施例では貯留ビン1に一体的に機械室2が設けられて
いるものを例示したが、機械室2をパネルPで構築せず
に風雨をしのげる簡易なテント構造にしてもよい。
【0013】収穫されてオーガホッパ5に受け入れられ
た収穫米は図4にも示すようにビン投入昇降機6により
上方に移送されて、ビン1の上方に配設されたビン受け
入れコンベヤ7に受け渡される。次に、このビン受け入
れコンベヤ7により移送された収穫米は回転分散装置8
により分散されながらビン1に略均一な層高さに投入さ
れると共に、四個のビン1に分配されて貯留される。一
方において、ドライエアーゼネレータ4によって温度と
湿度が調整された空気は送風機2によりビン1の底部に
設けられた風道12およびダクト11を通して収穫米が貯留
されているビン1の底から供給され、ビン1内に貯留さ
れている収穫米の温度と湿度を調節するようにしてい
る。そして、貯留ビン1に貯留されている収穫米の払い
出しはボトムコンベア10により行うようになっている。
た収穫米は図4にも示すようにビン投入昇降機6により
上方に移送されて、ビン1の上方に配設されたビン受け
入れコンベヤ7に受け渡される。次に、このビン受け入
れコンベヤ7により移送された収穫米は回転分散装置8
により分散されながらビン1に略均一な層高さに投入さ
れると共に、四個のビン1に分配されて貯留される。一
方において、ドライエアーゼネレータ4によって温度と
湿度が調整された空気は送風機2によりビン1の底部に
設けられた風道12およびダクト11を通して収穫米が貯留
されているビン1の底から供給され、ビン1内に貯留さ
れている収穫米の温度と湿度を調節するようにしてい
る。そして、貯留ビン1に貯留されている収穫米の払い
出しはボトムコンベア10により行うようになっている。
【0014】ここに例示した穀物の乾燥貯留施設ではビ
ン1を乾燥貯留用建家の外壁に兼用し、機械室2をビン
1に使用しているパネルPと同一のパネルPを使用して
構築したものであるが、次に説明する屋根はビン1を建
家の外壁に兼用しないでビン1を囲むように同一のパネ
ルPで建家の外壁を構築したもの、あるいは通常の鉄骨
構造のものにも適用可能である。
ン1を乾燥貯留用建家の外壁に兼用し、機械室2をビン
1に使用しているパネルPと同一のパネルPを使用して
構築したものであるが、次に説明する屋根はビン1を建
家の外壁に兼用しないでビン1を囲むように同一のパネ
ルPで建家の外壁を構築したもの、あるいは通常の鉄骨
構造のものにも適用可能である。
【0015】すなわち図3に示すように、ビン1および
機械室2に設けられた屋根13はアウタテント 131とイン
ナテント 132の二重構造になっており、このアウタテン
ト 131とインナテント 132により空気室 133が形成され
ている。また、建家内部において、ビン1と機械室2と
の境界はテントで仕切られており、機械室2で発生する
各種機械の熱がビン1側の空間環境に影響しないように
なっている。また、機械室2を簡易なテントで構築した
場合には上記屋根13はビン1にのみ施工すればよい。
機械室2に設けられた屋根13はアウタテント 131とイン
ナテント 132の二重構造になっており、このアウタテン
ト 131とインナテント 132により空気室 133が形成され
ている。また、建家内部において、ビン1と機械室2と
の境界はテントで仕切られており、機械室2で発生する
各種機械の熱がビン1側の空間環境に影響しないように
なっている。また、機械室2を簡易なテントで構築した
場合には上記屋根13はビン1にのみ施工すればよい。
【0016】この屋根13の庇部15は図1および図2に示
すようにアウタテント 131とインナテント 132とで形成
される空気室 133が外気と連通した状態になっている。
これについて更に詳しく説明すると、屋根13を構成する
骨組みは貯留ビンポスト22の頂部にインナテント取り付
け部材21を一体に設けると共に、所定の間隔をあけて設
けられたアウタテント骨材16の端部が固定金物27により
固定されている。アウタテント骨材16の端部には庇部材
17、18が一体に設けられており、一方インナテント取り
付け部材21には棒材20を介してアウタテント止め部材19
が設けられている。
すようにアウタテント 131とインナテント 132とで形成
される空気室 133が外気と連通した状態になっている。
これについて更に詳しく説明すると、屋根13を構成する
骨組みは貯留ビンポスト22の頂部にインナテント取り付
け部材21を一体に設けると共に、所定の間隔をあけて設
けられたアウタテント骨材16の端部が固定金物27により
固定されている。アウタテント骨材16の端部には庇部材
17、18が一体に設けられており、一方インナテント取り
付け部材21には棒材20を介してアウタテント止め部材19
が設けられている。
【0017】そして、アウタテント 131の端部は庇部材
18を折り返して係止ロープ24によりアウタテント止め部
材19に係止され、インナテント 132の端部はインナテン
ト取り付け部材21に止め具23にて固定され、その途中は
アウタテント骨材16に設けた吊り具25にロープ26を介し
て吊るようにしている。これにより、アウタテント 131
とインナテント 132で形成される空気室 133は庇部15で
外気と連通するようになっており、かつ、雨はインナテ
ント取り付け部材21にインナテント 132の端部を固定す
ることにより内部に入らないようになっている。
18を折り返して係止ロープ24によりアウタテント止め部
材19に係止され、インナテント 132の端部はインナテン
ト取り付け部材21に止め具23にて固定され、その途中は
アウタテント骨材16に設けた吊り具25にロープ26を介し
て吊るようにしている。これにより、アウタテント 131
とインナテント 132で形成される空気室 133は庇部15で
外気と連通するようになっており、かつ、雨はインナテ
ント取り付け部材21にインナテント 132の端部を固定す
ることにより内部に入らないようになっている。
【0018】このように構成した本実施例の作用につい
て次に説明する。先ず、貯留されている収穫米の品質の
観点からその作用を説明すると、屋根13はアウタテント
131とインナテント 132の二重構造になっており空気室
133を形成しているので、この空気室 133が断熱層の役
目を果たすことになり、屋根裏室14内の温度雰囲気と外
気温度との間を遮断することが可能になる。
て次に説明する。先ず、貯留されている収穫米の品質の
観点からその作用を説明すると、屋根13はアウタテント
131とインナテント 132の二重構造になっており空気室
133を形成しているので、この空気室 133が断熱層の役
目を果たすことになり、屋根裏室14内の温度雰囲気と外
気温度との間を遮断することが可能になる。
【0019】この空気室 133の断熱効果により太陽熱を
遮断するので、インナテント 132の温度上昇が抑制さ
れ、これにより屋根裏室14の空間に放射される輻射熱を
軽減することが可能になる。そして、庇部15において空
気室 133が外気に連通するようになっているので、太陽
熱により昇温された空気室 133内の空気は自然対流をし
て庇部15から外気が流入し、空気室 133内の空気の昇温
が緩和され、屋根裏室14の空間に放射される輻射熱を軽
減することが可能になる。この自然対流をより積極的に
行わせるには例えば、図3に示すように屋根13の頂部に
おけるアウタテント 131を開口し矢印Aのように庇部15
から外気を流入させ、矢印Bのように屋根13の頂部から
空気を流出するようにして空気室 133内の空気を自然対
流させることが可能になる。このように屋根13の頂部に
おいてアウタテント 131を開口しても屋根13はアウタテ
ント 131とインナテント 132により二重構造になってい
るので、屋根裏室14内への雨の侵入はインナテント 132
により防ぐことが可能である。また、屋根13の頂部に
おけるアウタテント 131の開口をしないで循環ファンに
よりアウタテント 131とインナテント 132との間にある
空気を強制循環するようにしてもよい。
遮断するので、インナテント 132の温度上昇が抑制さ
れ、これにより屋根裏室14の空間に放射される輻射熱を
軽減することが可能になる。そして、庇部15において空
気室 133が外気に連通するようになっているので、太陽
熱により昇温された空気室 133内の空気は自然対流をし
て庇部15から外気が流入し、空気室 133内の空気の昇温
が緩和され、屋根裏室14の空間に放射される輻射熱を軽
減することが可能になる。この自然対流をより積極的に
行わせるには例えば、図3に示すように屋根13の頂部に
おけるアウタテント 131を開口し矢印Aのように庇部15
から外気を流入させ、矢印Bのように屋根13の頂部から
空気を流出するようにして空気室 133内の空気を自然対
流させることが可能になる。このように屋根13の頂部に
おいてアウタテント 131を開口しても屋根13はアウタテ
ント 131とインナテント 132により二重構造になってい
るので、屋根裏室14内への雨の侵入はインナテント 132
により防ぐことが可能である。また、屋根13の頂部に
おけるアウタテント 131の開口をしないで循環ファンに
よりアウタテント 131とインナテント 132との間にある
空気を強制循環するようにしてもよい。
【0020】この輻射熱の更なる軽減はアウタテント 1
31の色を黒くして輻射熱を吸収するかあるいは輻射熱を
反射するような色を選択することにより達成することが
可能になる。また、冬期において外気温度が低くなって
も、空気室 133の断熱効果によりインナテント 132を境
界にした空気室 133内と屋根裏室14との間の温度勾配が
緩やかになるので、インナテント 132の内面に発生する
結露を防止することが可能になる。また、屋根13の頂部
におけるアウタテント 131を開口したものにあってはそ
の開口を閉塞し、空気の自然体流を積極的に行わないよ
うにしてインナテント 132とアウタテント 131との間に
形成されている空気室 133内にある空気の温度を昇温さ
せて屋根裏室14内の空気温度(貯留されている穀物の温
度)以上にすることにより、インナテント 132の屋根裏
室14側面への結露発生を防止することが可能になる。こ
の場合にアウタテント 131の空気室 133側面に結露する
がこの結露はインナテント 132が設けられ、かつ、庇部
15における空気室 133が大気に開放しているので、アウ
タテント 131の内面に結露した水滴はインナテント132
をつたって庇部15から外部に排出され、貯留施設内に侵
入するのを防止することが可能になる。
31の色を黒くして輻射熱を吸収するかあるいは輻射熱を
反射するような色を選択することにより達成することが
可能になる。また、冬期において外気温度が低くなって
も、空気室 133の断熱効果によりインナテント 132を境
界にした空気室 133内と屋根裏室14との間の温度勾配が
緩やかになるので、インナテント 132の内面に発生する
結露を防止することが可能になる。また、屋根13の頂部
におけるアウタテント 131を開口したものにあってはそ
の開口を閉塞し、空気の自然体流を積極的に行わないよ
うにしてインナテント 132とアウタテント 131との間に
形成されている空気室 133内にある空気の温度を昇温さ
せて屋根裏室14内の空気温度(貯留されている穀物の温
度)以上にすることにより、インナテント 132の屋根裏
室14側面への結露発生を防止することが可能になる。こ
の場合にアウタテント 131の空気室 133側面に結露する
がこの結露はインナテント 132が設けられ、かつ、庇部
15における空気室 133が大気に開放しているので、アウ
タテント 131の内面に結露した水滴はインナテント132
をつたって庇部15から外部に排出され、貯留施設内に侵
入するのを防止することが可能になる。
【0021】すなわち、庇部15における空気室 133を大
気に開放することにより、屋根13の頂部に開口部を設け
ないようにして空気室 133内の空気の自然体流を緩やか
に行うことも可能であり、また屋根13の頂部におけるア
ウタテント 131を開口することにより、夏季には空気室
133内の空気を積極的に自然体流させて空気温度を低く
し、冬期には屋根13の頂部におけるアウタテント 131の
開口を閉塞してその空気温度を外気よりも高く保って結
露に対する対応が可能になり、また空気室 133内の空気
を循環ファンにより強制循環させることにより一年を通
して空気室 133内の空気温度を適正な温度に保持するこ
とが可能になる。
気に開放することにより、屋根13の頂部に開口部を設け
ないようにして空気室 133内の空気の自然体流を緩やか
に行うことも可能であり、また屋根13の頂部におけるア
ウタテント 131を開口することにより、夏季には空気室
133内の空気を積極的に自然体流させて空気温度を低く
し、冬期には屋根13の頂部におけるアウタテント 131の
開口を閉塞してその空気温度を外気よりも高く保って結
露に対する対応が可能になり、また空気室 133内の空気
を循環ファンにより強制循環させることにより一年を通
して空気室 133内の空気温度を適正な温度に保持するこ
とが可能になる。
【0022】このように、寒冷地や温暖地などの立地条
件に適応した四季を通して屋根裏室14内の空気温度が屋
根13により外気条件に影響されないようにすることがで
きるので、建家内の温度および湿度を維持して貯留ビン
1内に貯留されている収穫米の温度と湿度の調節が容易
になり、かつ、インナテント 132への結露の発生を防止
することができるので、貯留ビン1内に貯留されている
収穫米の高い品質を維持することが可能になる。
件に適応した四季を通して屋根裏室14内の空気温度が屋
根13により外気条件に影響されないようにすることがで
きるので、建家内の温度および湿度を維持して貯留ビン
1内に貯留されている収穫米の温度と湿度の調節が容易
になり、かつ、インナテント 132への結露の発生を防止
することができるので、貯留ビン1内に貯留されている
収穫米の高い品質を維持することが可能になる。
【0023】次に、建設費の観点から作用を説明する。
屋根13はアウタテント 131とインナテント 132により構
築するようにしたので、特別な断熱構造を採用しないで
屋根裏室14しいては建家全体の内部雰囲気条件を外気条
件に影響されないようにすることが可能になると共に、
屋根13の構造を簡略化することが可能になる。また、屋
根13をアウタテント 131とインナテント 132により構築
することにより屋根13の重量が軽減されるので、貯留ビ
ン1および建家外壁を規格化された同一のパネルPで構
築することが可能になり、これに伴い建築材料費、納期
および設計施工工事を簡略化することが可能になり、更
に施設全体の基礎工事を簡略化することも可能である。
屋根13はアウタテント 131とインナテント 132により構
築するようにしたので、特別な断熱構造を採用しないで
屋根裏室14しいては建家全体の内部雰囲気条件を外気条
件に影響されないようにすることが可能になると共に、
屋根13の構造を簡略化することが可能になる。また、屋
根13をアウタテント 131とインナテント 132により構築
することにより屋根13の重量が軽減されるので、貯留ビ
ン1および建家外壁を規格化された同一のパネルPで構
築することが可能になり、これに伴い建築材料費、納期
および設計施工工事を簡略化することが可能になり、更
に施設全体の基礎工事を簡略化することも可能である。
【0024】
【発明の効果】以上詳述した通り本発明によれば、建家
の屋根を二重構造のテントにて構築し、かつ、庇部にお
ける空気室を大気に開放するようにしたので、二重構造
の空間部に空気層を形成して断熱効果を持たせることに
より、空気室内の空気を自然対流させて空気室内の空気
の昇温を抑制し太陽熱による輻射熱の影響を軽減し、ま
た結露への対応もできて穀物の高い品質を維持すること
ができると共に、特別な断熱層構造を付設することなく
屋根構造そのものを簡略化し、かつ、外壁や基礎工事等
を簡略化して穀物の処理施設の建設費を軽減することが
できる。これにより、穀物の高い品質を維持し、かつ、
農家一戸当りの施設使用単価を大幅に低減することがで
きる。
の屋根を二重構造のテントにて構築し、かつ、庇部にお
ける空気室を大気に開放するようにしたので、二重構造
の空間部に空気層を形成して断熱効果を持たせることに
より、空気室内の空気を自然対流させて空気室内の空気
の昇温を抑制し太陽熱による輻射熱の影響を軽減し、ま
た結露への対応もできて穀物の高い品質を維持すること
ができると共に、特別な断熱層構造を付設することなく
屋根構造そのものを簡略化し、かつ、外壁や基礎工事等
を簡略化して穀物の処理施設の建設費を軽減することが
できる。これにより、穀物の高い品質を維持し、かつ、
農家一戸当りの施設使用単価を大幅に低減することがで
きる。
【図1】本発明の一実施例の要部を部分拡大して示した
正面図である。
正面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】建家全体の正面図である。
【図4】図3の側面図である。
【図5】図3の平面図である。
13 屋根 131 アウタテント 132 インナテント 133 空気室 15 庇部
Claims (1)
- 【請求項1】 穀物の乾燥貯留用建家の屋根をインナテ
ントとアウタテントで二重構造とし、該インナテントと
アウタテントで形成される屋根の庇部における空気室を
大気に開放させたことを特徴とする穀物の乾燥貯留用建
家の屋根。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4328755A JPH06141666A (ja) | 1992-11-13 | 1992-11-13 | 穀物の乾燥貯留用建家の屋根 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4328755A JPH06141666A (ja) | 1992-11-13 | 1992-11-13 | 穀物の乾燥貯留用建家の屋根 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06141666A true JPH06141666A (ja) | 1994-05-24 |
Family
ID=18213801
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4328755A Pending JPH06141666A (ja) | 1992-11-13 | 1992-11-13 | 穀物の乾燥貯留用建家の屋根 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06141666A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103758389A (zh) * | 2014-02-02 | 2014-04-30 | 刘全义 | 带有平行结构仓顶的保温钢板筒仓及其制作方法 |
CN103924810A (zh) * | 2014-02-02 | 2014-07-16 | 刘全义 | 带有平行结构保温层的保温钢板筒仓及建造方法 |
CN114452559A (zh) * | 2022-01-26 | 2022-05-10 | 刘阳阳 | 一种农业用粮仓内人员防护装置 |
CN114916324A (zh) * | 2022-05-12 | 2022-08-19 | 国家粮食和物资储备局科学研究院 | 一种成品粮堆垛帐幕及气调储粮系统 |
-
1992
- 1992-11-13 JP JP4328755A patent/JPH06141666A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103758389A (zh) * | 2014-02-02 | 2014-04-30 | 刘全义 | 带有平行结构仓顶的保温钢板筒仓及其制作方法 |
CN103924810A (zh) * | 2014-02-02 | 2014-07-16 | 刘全义 | 带有平行结构保温层的保温钢板筒仓及建造方法 |
CN103924810B (zh) * | 2014-02-02 | 2017-01-04 | 哈尔滨北仓粮食仓储工程设备有限公司 | 带有平行结构保温层的保温钢板筒仓及建造方法 |
CN103758389B (zh) * | 2014-02-02 | 2017-01-11 | 哈尔滨北仓粮食仓储工程设备有限公司 | 带有平行结构仓顶的保温钢板筒仓及其制作方法 |
CN114452559A (zh) * | 2022-01-26 | 2022-05-10 | 刘阳阳 | 一种农业用粮仓内人员防护装置 |
CN114916324A (zh) * | 2022-05-12 | 2022-08-19 | 国家粮食和物资储备局科学研究院 | 一种成品粮堆垛帐幕及气调储粮系统 |
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