JPH0614043U - 大型紙袋 - Google Patents

大型紙袋

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JPH0614043U
JPH0614043U JP5781192U JP5781192U JPH0614043U JP H0614043 U JPH0614043 U JP H0614043U JP 5781192 U JP5781192 U JP 5781192U JP 5781192 U JP5781192 U JP 5781192U JP H0614043 U JPH0614043 U JP H0614043U
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JP
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paper
bag
folded
paper bag
mouth
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JP5781192U
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行男 佐藤
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行男 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 一層で堅牢な大型紙袋を製造する。 【構成】 大型紙袋1は一層であり、口部2は裏面8側
をやや長くして折線6に沿って折り曲げ部3を折り曲げ
るようになっている。折り曲げ部3にはホットメルトコ
ーティングが施してあり、充填後に熱して口封する。底
部14は表面7側をやや長くして折り曲げ部15を2回
折り曲げ、開封テープ18を貼付した封緘紙17を貼っ
て封してある。充填物を取り出す時には、開封テープ1
8を引っ張って封緘紙17を引き裂くことにより、容易
に開封することができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、主として飼料を封入するための大型紙袋に関する。
【0002】
【従来の技術】
飼料や穀類等を10kgのオーダーで封入し、運搬するための大型紙袋は、従 来は、クラフト紙を多層に重ねて胴張した筒状の口部及び底部をミシン縫いして 製造してあった。例えば飼料を封入するための大型紙袋では、75g/m2 のク ラフト紙を3層、あるいは84g/m2 のクラフト紙を2層重ねて製造してあっ た。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
このように、大型紙袋が多層で構成されていたのは、飼料用の大型紙袋の強度 を大きく取る必要があるからである。しかし近来では、紙自体の強度よりも封緘 部の強度が問題となっている。例えば飼料用大型紙袋は、昭和60年ころまでは 75g/m2 −3Pが主流だったが、これ以後は84kg/m2 −2Pが多くな っている。さらに資源節約の見地からも一層で中身の重量に耐える重袋の開発が 急務である。袋の強さを増すためには、紙に連続的に穴を明けるミシン縫いは避 ける、紙を厚くする、の2点があるが、紙を厚くすることは縦方向の強度は増し ても堅さが増し、縦横のバランスが崩れ、袋としての強度が落ちることが試験か らも明らかである。従って縦横のバランスを考えた特殊加工紙(クルパック紙等 )、あるいは薄物貼り合せ紙等の使用が必要である。
【0004】 よって本考案の目的は、一層として紙を節約でき、ミシン縫いによらずに、大 型紙袋の口部及び底部を封緘し、しかも要求される強度を満足するような大型紙 袋を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するために請求項1に記載の考案は、一層の紙製の封筒型袋で あって、充填口である口部は折り返し部に塗布した接着剤により口封でき、底部 は折り返して開封テープを貼付した封緘紙により封されているように大型紙袋を 構成した。
【0006】 請求項2に記載の考案は、前記底部は2度折り返して請求項1に記載の大型紙 袋を構成した。
【0007】 請求項3に記載の考案は、一層の紙製の封筒型袋であって、充填口である口部 は折り返し部に塗布した接着剤により口封でき、底部は折り返して接着すること により封されているように大型紙袋を構成した。
【0008】 請求項4に記載の考案は、前記底部の折り返し部には開封テープを設けて請求 項3に記載の大型紙袋を構成した。
【0009】
【作用】
本考案は上記の構成としたので、次のような作用を奏する。
【0010】 請求項1に記載の考案に係る大型紙袋によると、口部の折り返し部には接着剤 が塗布してあり、飼料等を充填後に口封することができる。底部は折り返して開 封テープを貼付した封緘紙により封されている。
【0011】 請求項2に記載の考案に係る大型紙袋によると、底部は2度折り返して封され ている。
【0012】 請求項3に記載の考案に係る大型紙袋によると、口部の折り返し部には接着剤 が塗布してあり、飼料等を充填後に口封することができる。底部は、折り返して 接着することにより封されている。
【0013】 請求項4に記載の考案に係る大型紙袋によると、大型紙袋を開封する時には底 部の折り返し部に設けられた開封テープを利用する。
【0014】
【実施例】
以下図示の実施例について説明する。
【0015】 図1は、本発明に係る大型紙袋の第1実施例を示す平面図である。
【0016】 大型紙袋1は20kg飼料用であって、95g/m2 −1Pのクルパック加工 されたクラフト紙製である。充填前の寸法は全長75cm、幅40cmで、両側 に45mmのひだ付きである。充填口である口部2の折り返し部3、及び底部4 の折り返し部5は、それぞれ45mmであり、一回折りである。
【0017】 口部2の折り返し部3には、ホットメルトコーティングが施されており、充填 後に折線6に沿って折り返して熱することにより口封される。口部2の折り返し 部3は図2に示すような形状である。すなわち、口部2は裏面8よりも表面7側 を折線6近くまで短く切ってあり、側縁に近い部分は段階的に短くなるような階 段状にカットされている。
【0018】 逆に底部14の折り返し部15は図3に示すように、表面7よりも裏面8の方 が短く切られている。底部14は折線16、16に沿って2度折り返し、開封テ ープ18を裏貼りした封緘紙17を使って封緘する。
【0019】 すなわち第1の折り返しで長い紙端が短い紙端を被う位置で折り、2度目はこ れらをまとめて折り、開封テープ18が折り返し部15を外れた位置になるよう に封緘紙17を貼る。
【0020】 図5は、本考案に係る大型紙袋の第2実施例の底部を示す斜視図である。表面 7よりも裏面8の方が短く切られており、折線9に沿って1回折り返される折り 返し部8の裏面8側にはビニール製の開封テープ10が貼り付けられている。開 封テープ10による大型紙袋1の開封が容易なように、折り返し部5には開封テ ープ10をはさむように切り込み11が設けられている。
【0021】 底部4は、切り込み11よりも先端近くの部分の裏面8に接着剤を塗布して折 線9に沿って折って封緘してある。充填したものを取り出す時には、開封テープ 10を引っ張ることにより、折り返し部5を破って開封する。
【0022】 図6は、本考案に係る大型紙袋の第3実施例の底部を示す斜視図である。
【0023】 底部12は、第2実施例と同様の形状で、同一寸法の折り返し部13を有する 。但し、底部12の折り返し部13には開封テープが備えられていない。その他 の部分は第1実施例と同様である。
【0024】 以上の第1〜3実施例について行った試験の結果を、比較例の試験結果ととも に表1に示す。
【表1】
【0025】 試験は、「袋の底部及び口部強度試験」及び「落下試験」の2つを行った。
【0026】 「袋の底部及び口部強度試験」は、JIS Z 0215に準ずる方法で行っ た。すなわち、ミシン縫い袋(比較例1、2)についてはJIS Z 0215 の通りに引張力を求め、限界における伸びを測定した。そして、引張力と伸びと を乗算して、総合評価としてタフネスを表示した。
【0027】 ピンチ袋(比較例3)及び各実施例についても同様の試験を行った。具体的に は、長さ50mmの封緘部を切り取り、中央から上下に開いて、上下をチャック し、荷重をかけた。荷重の測定値に、大型紙袋の封緘部の長さを50mmで割っ た値を掛けて、引張力とした。同様に、伸び、タフネスを表にした。
【0028】 なお、有効なサンプル数は12点、上下のチャック間の距離は180mm、引 っ張り速度は30mm/min、室温20℃、湿度65%で試験を行ない、12 点中最上値と最下値を除いて平均値を表示した。
【0029】 「落下試験」はJIS Z 0217(クラフト紙袋の落下試験方法)を通常 の条件と、紙袋の姿勢を変えた条件で行った。すなわち通常の落下試験において は、袋の側面が床面に対して平行な水平姿勢で落下させ、破袋するまでに要した 回数を記録する。今回は、より過酷な方法を加えて行った。すなわち袋の側面を 床面に対して垂直とし、袋の側縁を上下にする横姿勢、及び口部または底部を下 にした竪姿勢について試験した。いずれの試験においても、充填物飼料は20k g、高さ1200mm、室温20℃、湿度65%の条件で行った。
【0030】 なお、有効なサンプル数は15以上で、その平均値を表示したが、各サンプル ごとの水平姿勢での落下回数は15回、横姿勢では5回、竪姿勢では15回で打 ち切った。ちなみに、JISのミシン縫い袋の試験では水平姿勢での落下回数1 5回で平均値が10以上であれば合格とされている。
【0031】 比較例1は、既存のミシン縫い袋であって、75g/m2 −3Pのレギュラー クラフト紙製である。比較例2も既存のミシン縫い袋で、84g/m2 −2Pの レギュラークラフト紙製である。比較例3は既存のピンチ袋で、84g/m2 − 2Pのレギュラークラフト紙製である。いずれの比較例も従来より飼料用大型紙 袋として一般に利用されているものである。
【0032】 表1によると、「袋の底部及び口部強度試験」の結果は、各実施例についての 値はいずれもミシン縫い袋である比較例1、2のそれらを上回ることが分かる。 またピンチ袋である比較例3に比べると、第1実施例ははるかに優れており、第 2、3実施例は引張力でやや劣るものの、伸びにおいては良い値を出しているの で、総合評価であるタフネスでは拮抗している。
【0033】 「落下試験」は第1実施例についてのみ行ったが、各数値はいずれの比較例も 上回っており、「袋の底部及び口部強度試験」の結果では第1実施例が最も優れ ていたものの、第2、3実施例の値もそう悪くなく、満足できる試験結果を出す であろうことが推定できる。
【0034】 この試験結果によると、第1〜3実施例は、従来使用されてきた比較例1〜3 に比べて、その性能に遜色はなく、むしろ優れているので、十分実用に耐えるこ とができるものであることが分かる。しかも第1〜3実施例は、各比較例のよう に多層ではなく、一層で構成されているので、材料となる紙の量を節約すること ができ、また工程も少なくて済むので、コスト的には有利である。
【0035】 表2は、本考案に係る大型紙袋のさらに他の実施例についての試験結果を示し ている。
【0036】 第4〜9実施例は、第1〜3実施例とは異なる種類の紙を使用して製造してあ る。
【表2】
【0037】 すなわち、第4〜6実施例は、各図に示す第1〜3実施例とそれぞれ同じ構成 であって、120g/m2 レギュラークラフト紙1Pを材料としている。第7〜 9実施例は、120g/m2 クルパッククラフト紙1Pを材料としている。行っ た試験の内容は、各比較例及び第1〜3実施例について行われたものと同様であ る。
【0038】 表2によると、各実施例は十分使用に耐え得る性能を有することが読み取れる 。特に第7実施例の口部は、タフネスの数値が195.91と非常に大きく、図 抜けて堅牢な大型紙袋が得られるということが分かった。
【0039】 これら第4〜9実施例は、各比較例とは異なり、一層で構成されているので、 製造に要する紙の量が少なく、工程も単純化できるので、製造コストを節約する ことができる。
【0040】 以上本考案の実施例について説明したが、本考案は上記実施例に限定されるも のではなく、本考案の要旨の範囲内において適宜変形実施可能であることは言う までもない。
【0041】 例えば口部の接着方法としてはホットメルトコーティングのみを示したが、感 圧接着剤を塗布して中味充填後圧着するようにして口封する方法をも含むもので ある。
【0042】
【考案の効果】
請求項1に記載の考案に係る大型紙袋によると、口部の折り返し部には接着剤 が塗布してあり、飼料等を充填後に口封するようにし、底部は折り返して開封テ ープを貼付した封緘紙により封することにより、従来よりも紙の量の少ない一層 の紙製で堅牢な大型紙袋を得ることができる。また開封テープを利用して簡単に 開封することができる。
【0043】 請求項2に記載の考案に係る大型紙袋によると、底部は2度折り返して封され ているので、より強靱な構造を得られる。
【0044】 請求項3に記載の考案に係る大型紙袋によると、口部の折り返し部には接着剤 が塗布してあり、飼料等を充填後に口封するようにし、底部は、折り返して接着 することにより封されているので、一層の紙製にも拘らず堅固な大型紙袋を製造 することができる。
【0045】 請求項4に記載の考案に係る大型紙袋によると、大型紙袋を開封する時には底 部の折り返し部に設けられた開封テープを利用するので容易に開封が可能である 。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本考案に係る大型紙袋の第1実施例を
示す平面図である。
【図2】図2は、本考案に係る大型紙袋の各実施例の口
部の構成を示す拡大斜視図である。
【図3】図3は、本考案に係る大型紙袋の第1、4、7
実施例の底部の構成を示す拡大斜視図である。
【図4】図4は、図3に示した第1、4、7実施例の底
部の断面図である。
【図5】図5は、本考案に係る大型紙袋の第2、5、8
実施例の底部の構成を示す拡大斜視図である。
【図6】図6は、本考案に係る大型紙袋の第3、6、9
実施例の底部の構成を示す拡大斜視図である。
【符号の説明】
1 大型紙袋 2 口部 3 折り返し部 6 折線 7 表面 8 裏面 14 底部 15 折り返し部 17 封緘紙 10 開封テープ

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一層の紙製の封筒型袋であって、充填口
    である口部は折り返し部に塗布した接着剤により口封で
    き、底部は折り返して開封テープを貼付した封緘紙によ
    り封されていることを特徴とする大型紙袋。
  2. 【請求項2】 前記底部は2度折り返した請求項1に記
    載の大型紙袋。
  3. 【請求項3】 一層の紙製の封筒型袋であって、充填口
    である口部は折り返し部に塗布した接着剤により口封で
    き、底部は折り返して接着することにより封されている
    ことを特徴とする大型紙袋。
  4. 【請求項4】 前記底部の折り返し部には開封テープが
    設けられた請求項3に記載の大型紙袋。
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Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS546556U (ja) * 1977-06-16 1979-01-17
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