JPH06140306A - 投影露光方法及び投影露光装置 - Google Patents

投影露光方法及び投影露光装置

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JPH06140306A
JPH06140306A JP4291187A JP29118792A JPH06140306A JP H06140306 A JPH06140306 A JP H06140306A JP 4291187 A JP4291187 A JP 4291187A JP 29118792 A JP29118792 A JP 29118792A JP H06140306 A JPH06140306 A JP H06140306A
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light
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photosensitive substrate
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Kazuaki Suzuki
一明 鈴木
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 照明光の偏光状態を考慮した場合に、より解
像度を高める。 【構成】 レチクルR上の転写用の開口パターン19を
空間周波数成分の方向に応じて、レチクルR1上の開口
パターン21とレチクルR2上の開口パターン23とに
分解する。開口パターン21,23のそれぞれを照明す
る照明光を空間周波数成分が存在する方向に垂直な方向
(X方向及びY方向)に偏光させ、この偏光状態の照明
光のもとで開口パターン21,23の像を順次感光基板
上に露光する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば微細なパターン
よりなる半導体集積回路等をフォトリソグラフィー工程
で製造する際に使用される投影露光方法及び投影露光装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体素子又は液晶表示素子等をフォト
リソグラフィー技術を用いて製造する際に、フォトマス
ク又はレチクル(以下、「レチクル」と総称する)のパ
ターンを感光基板上に転写する投影露光装置が使用され
ている。斯かる投影露光装置においては、半導体素子等
の高集積化に伴い、より微細なパターンを高解像度で焼
き付けることが要求されている。これを実現する方法と
して最近は、レチクルのパターン構成の面からの提案
と、照明光学系の構成の面からの提案とが行われてい
る。
【0003】レチクルのパターン構成の面からの提案と
しては、特公昭62−50811号公報に開示されてい
る位相シフトレチクル法がある。位相シフトレチクル法
においては、レチクルのパターン領域に所定の規則で位
相シフターが形成され、そのパターン領域の異なる透明
部からの光の干渉効果が利用される。この方法をライン
・アンド・スペースパターンに応用すると基本的に0次
回折光がなくなり、±1次回折光のみによる結像とな
り、同一の開口数の投影光学系でも従来のレチクルの場
合よりも微細なライン・アンド・スペースパターンの像
を高い解像度で焼き付けることができる。
【0004】また、より解像度を高めるための照明光学
系の構成の面からの提案として、照明光学系を工夫し
て、微細なパターンを高い解像度で且つ比較的深い焦点
深度で焼き付ける所謂変形光源法が本出願人により提案
されている。変形光源法においては、光軸に対して偏心
した複数の2次光源を形成することにより、レチクル上
のパターンをパターンに応じて主光線が光軸に対して傾
斜した照明光で照明している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来より
解像度を高めるための種々の提案が行われているが、何
れも照明光をスカラー量として考え、照明光の偏光状態
と結像特性との関係についての具体的な検討は行われて
いなかった。即ち、上記の如き従来の技術においては、
感光基板上のレジスト等の感光材の感光反応が光の電場
ベクトルのみによって生じ、磁場ベクトルは寄与してい
ないということが考慮されていなかった。従って、最良
な結像特性を得るために考慮すべき条件が不足していた
という不都合があった。
【0006】本発明は斯かる点に鑑み、照明光の偏光状
態を考慮した場合に、より解像度を高めることができる
投影露光方法を提供することを目的とする。また、本発
明は、そのような投影露光方法を実施できる投影露光装
置を提供することをも目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による投影露光方
法は、例えば図2に示す如く、転写用のパターン(1
9)が形成されたマスク(R)を照明光で照明し、この
照明光のもとでそのマスクの転写用のパターンの像を感
光基板上に投影する投影露光方法において、転写用のパ
ターン(19)を空間周波数成分の方向に応じて複数の
部分パターン(21,23)に分解し、複数の部分パタ
ーン(21,23)のそれぞれを照明するその照明光を
対応する部分パターン(21,23)の空間周波数成分
が存在する方向(Y方向、X方向)に垂直な方向(X方
向、Y方向)に偏光させ、この偏光状態の照明光のもと
で複数の部分パターン(21,23)の像を順次その感
光基板上に投影するようにしたものである。
【0008】また、本発明による投影露光装置は、例え
ば図1に示す如く、転写用のパターンが形成されたマス
ク(R1)を照明光で照明する照明光学系(6,7,
9,11,12)と、その照明光のもとでマスク(R
1)の転写用のパターンの像を感光基板(W)上に投影
する投影光学系(13)とを有する投影露光装置におい
て、マスク(R1)の転写用のパターンの空間周波数成
分が存在する方向に垂直な方向にその照明光を偏光させ
る偏光状態制御手段(8,16,17)を設けたもので
ある。
【0009】また、その投影露光装置において、その照
明光学系中に、その照明光による感光基板(W)上の積
算露光エネルギーを計測する露光量検出手段(10,1
4)を配置し、偏光状態制御手段(8,16,17)に
より設定されたその照明光の偏光状態に応じて、露光量
検出手段(10,14)の検出信号と感光基板(W)上
の積算露光エネルギーとの換算係数を変更する演算手段
(16)を設けることが望ましい。
【0010】
【作用】斯かる本発明の投影露光方法によれば、先ず転
写用のパターン(19)が空間周波数成分の方向に応じ
て複数の部分パターン(21,23)に分解され、複数
の部分パターン(21,23)の像が感光基板上に多重
露光される。この多重露光の際に複数の部分パターン
(21,23)はそれぞれパターン形成面に沿って偏光
している照明により照明される。一般に照明光は、照明
光学系の光軸に対して傾斜している傾斜成分を有する
が、その傾斜成分のパターン形成面での偏光方向(電場
ベクトルの振動方向)もパターン形成面に沿った方向、
即ちその傾斜成分の入射面に垂直な方向である。このよ
うに入射面に垂直な方向に偏光している光はS偏光であ
るため、本発明の照明光はパターン形成面においてS偏
光となっている。
【0011】ここで、照明光がS偏光の場合とP偏光の
場合とにおける結像特性の相違につき図4を参照して検
討する。一般に、マスク上の転写用のパターンで回折さ
れた光が感光基板上で干渉することにより、その感光基
板上にその転写用のパターンの像が結像される。
【0012】図4(a)は、感光基板(1)上でそれぞ
れ入射面に電場ベクトルが垂直なS偏光の2つの光束
(2)及び(3)が干渉する状態を示し、図4(b)
は、感光基板(1)上でそれぞれ入射面に電場ベクトル
が平行なP偏光の2つの光束(4)及び(5)が干渉す
る状態を示す。また、光束(2)及び(3)の入射角の
絶対値θ及び光束(4)及び(5)の入射角の絶対値θ
は互いに同一であるとする。この場合、図4(a)に示
すように、S偏光の光束(2)及び(3)同士は感光基
板(1)上で全ての振幅が干渉し合うが、図4(b)に
示すように、P偏光の光束(4)及び(5)同士は感光
基板(1)上で、部分的に干渉し合うだけである。即
ち、光束(4)と光束(5)とがなす角は2θであり、
θが0の場合に対して、干渉効果はcos(2θ)倍に
なってしまう。従って、例えば入射角θが45゜のとき
には、光束(4)及び光束(5)は互いに偏光方向が垂
直となり干渉しない。そして、P偏光の光束(4)及び
(5)の内で干渉に寄与しない成分は、結像光束として
は単なる直流成分となるため結像には有害である。
【0013】また、マスクのパターンを投影するための
投影光学系の開口枚(NA)が大きい程、感光基板上に
入射する光束の最大入射角が大きくなるため、照明光を
P偏光にすると照明光の内で干渉に寄与しない成分の量
が増えて解像度が悪くなる。これに対して、本発明での
照明光はS偏光であるため、感光基板に入射する光束の
最大入射角が大きくなった場合でも、解像度が悪化する
ことがない。また、輪帯照明や、2個の2次光源若しく
は4個の2次光源等を使用する変形光源法で照明を行う
際にも、感光基板上の照明光の最大入射角が大きくなる
が、本発明によれば、照明光はS偏光であるため結像特
性は悪化しない。
【0014】更に、本発明では、その照明光のS偏光の
方向が、対応する部分パターン(21,23)の空間周
波数成分が存在する方向に垂直な方向に設定される。こ
れは、例えば図2の場合には、Y方向に所定間隔で形成
された部分パターン(21)を照明する照明光の偏光方
向はX方向であり、X方向に所定ピッチで形成された部
分パターン(23)を照明する照明光の偏光方向はY方
向であることを意味する。これにより、解像度がより向
上する。
【0015】また、本発明の投影露光装置によれば、偏
光状態制御手段(8,16,17)が設けられているの
で、上述の投影露光方法をそのまま実施することができ
る。また、その照明光による感光基板(W)上の積算露
光エネルギーを計測する露光量検出手段(10,14)
と、偏光状態制御手段(8,16,17)により設定さ
れたその照明光の偏光状態に応じて、露光量検出手段
(10,14)の検出信号と感光基板(W)上の積算露
光エネルギーとの換算係数を変更する演算手段(16)
とを設けた場合には、照明光の偏光状態に依らずに常に
正確に感光基板(W)上の積算露光エネルギーをモニタ
ーできる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例につき図1〜図3を
参照して説明する。図1は本実施例の投影露光装置を示
し、この図1において、露光光源6としては水銀灯又は
エキシマレーザー光源等を使用できる。電光光源6から
射出された光ビームLB1は、ビームエクスパンダ等よ
りなる光ビーム整形手段7に入射し、この光ビーム整形
手段7により後段のフライアイレンズ9に効率良く入射
する形状に整形される。但し、本例では光ビーム整形手
段7とフライアイレンズ9との間に偏光制御手段8が配
置され、光ビーム整形手段7から射出された光ビームL
B2は、偏光制御手段8を経てフライアイレンズ9に入
射する。
【0017】偏光制御手段8は、入射する光ビームLB
2の偏光状態を主制御系16に指示された方向への直線
偏光に設定し、このように直線偏光にされた光ビームL
B3をフライアイレンズ9に供給する。この実施例で
は、光ビームLB3の偏光方法は、互いに直交する2方
向の中で何れかに切り換えられる。偏光制御手段8とし
ては、露光光源6が水銀灯のようなランダム偏光の照明
光を射出する光源の場合には、例えば回転機構に支持さ
れた偏光板、又は交互に取り外しができる2枚の偏光方
向が直交の偏光板等が使用できる。但し、ランダム偏光
の照明光に対して偏光板を使用した場合、照明光の光量
が半分に減衰する。
【0018】また、露光光源6が、スペクトル狭帯化素
子としてグレーティングを使用しているエキシマレーザ
ー光源のような直線偏光の照明光を射出する光源の場
合、偏光制御手段8としては、例えば着脱式の1/2波
長板、常時装着の1/2波長板又はファラデーローテー
タ等が使用できる。着脱式の1/2波長板を使用した場
合には、1/2波長板の挿入時に偏光方向が90゜回転
させられ、常時挿入の1/2波長板を使用した場合に
は、1/2波長板を45゜回転させて偏光方向が90゜
回転させられる。また、ファラデーローテータを使用し
た場合には、ファラデーローテータ内の磁場の強さを適
切に制御して偏光方向を90゜回転させてやればよい。
また、露光光源6が楕円偏光か円偏光の照明光を射出す
る光源の場合には、偏光制御手段8としては、適切な角
度に設置され円偏光等を直線偏光に変換する1/4波長
板と、前述の1/2波長板又はファラデーローテータと
を組み合わせて使用すればよい。
【0019】次に、フライアイレンズ9の後側(レチク
ル側)焦点面には多数の2次光源が形成され、これら2
次光源からの光ビームはその一部がビームスプリッター
10にて反射され、この反射された光ビームが光電変換
素子よりなる露光量モニター14の受光面に入射する。
露光量モニター14の光電変換信号は増幅器15を介し
て主制御系16に供給される。一方、ビームスプリッタ
ー10を透過した光ビームはミラー11で反射された後
に、主コンデンサーレンズ12を経て均一な照度でレチ
クルR1を照明する。レチクルR1は、主制御系16か
らの指令によりレチクルR2と交換される。主制御系1
6は、レチクルの交換と同期して偏光制御手段8に偏光
方向を90゜回転するよう指示する。このように偏光方
向が所定の方向に設定された光ビームのもとで、レチク
ルR1又はレチクルR2のパターンの像が投影光学系1
3を介してフォトレジストが塗布されたウエハW上に投
影される。
【0020】ウエハW上への露光を行う際には、主制御
系16は、露光量モニター14からの光電変換信号に基
づいて露光光源6の発光動作を制御する。即ち、主制御
系16は、露光光源6がエキシマレーザー光源である場
合には、そのパルス発光のトリガー等を制御し、露光光
源6が水銀灯である場合には、シャッターの開閉により
発光の期間を制御する。これによりウエハW上の適正露
光量が確保される。主制御系16には、適正露光量等の
露光に必要な情報が入出力装置17を介して入力され
る。また、主制御系16は、露光結果を必要に応じて入
出力装置17の表示部に表示する。
【0021】また、偏光制御手段8により設定される偏
光方向により、露光量モニター14の光電変換信号とウ
エハWが載置されているステージ上での実際の積算露光
エネルギーとの換算係数が変化する場合もある。そこ
で、予め偏光制御手段8により設定される偏光方向とウ
エハWが設置されているステージ上での実際の積算露光
エネルギーとの換算係数を、テーブル又は偏光方向の角
度の関数として求めておき、このテーブル又は関数の形
の換算係数を主制御系16に記憶させておく。この換算
係数を用いて主制御系16は、レチクルR1又はR2の
何れを用いる場合でも、露光量モニター14の光電変換
信号に基づいてリアルタイムでウエハW上の正確な積算
露光エネルギーを求めることができる。なお、使用する
レチクルがレチクルR1及びR2の2個のみである場合
には、換算係数として2個の換算係数を記憶しておき、
使用するレチクルに応じてどちらかの換算係数を使用す
るだけで対応してもよい。
【0022】次に、本実施例の露光動作の一例につき説
明する。この際に、ウエハW上に露光するパターンは、
図2(a)に示すレチクルRに形成されたパターンであ
るとする。即ち、図2(a)において、レチクルR上の
パターン領域には遮光部18の中に転写用の開口パター
ン19が形成されており、開口パターン19はX方向に
所定ピッチで形成された開口パターンと、X方向に垂直
なY方向に所定間隔で形成された開口パターンとの合成
パターンである。
【0023】このとき、本例では、図2(a)の開口パ
ターン19を、図2(b)に示すY方向に所定間隔で配
置された開口パターン21a及び21bよりなる開口パ
ターン21と、図2(c)に示すX方向に所定ピッチで
配列された開口パターン23a〜23eよりなる開口パ
ターン23とに分割する。言い替えると、開口パターン
19を、Y方向に空間周波数成分を有する開口パターン
21とX方向に空間周波数成分を有する開口パターン2
3とに分割する。そして、レチクルR1のパターン領域
の遮光部20の中に開口パターン21を形成し、レチク
ルR2のパターン領域の遮光部22の中に開口パターン
23を形成する。
【0024】その後、先ず図2(a)のレチクルR1を
図1の投影露光装置にセットして、主制御系16は偏光
制御手段8を介して、レチクルR1を照明する光ビーム
の偏光方向をX方向に設定する。この結果、図3に示す
ように、Y方向に所定間隔で配置された開口パターン2
1a及び21bよりなる開口パターン21を照明する光
ビームの照明領域24の全領域において、光ビームの偏
光方向D1は一律にそのY方向に垂直なX方向に設定さ
れる。この偏光状態の光ビームのもとで、レチクルR1
の開口パターン21の像がウエハW上に露光される。こ
の際に、ウエハW上の照明光(光ビーム)はS偏光であ
ると共に、露光されるパターンの空間周波数成分を有す
る方向に垂直な方向に偏光している。従って、その開口
パターン21の像は高い解像度でウエハW上に露光され
る。
【0025】次に、図2(c)のレチクルR2を図1の
投影露光装置にセットして、主制御系16は偏光制御手
段8を介して、レチクルR2を照明する光ビームの偏光
方向をY方向に設定する。この結果、X方向に所定間隔
で配置された開口パターン23a〜23eよりなる開口
パターン23を照明する光ビームの照明領域の全領域に
おいて、光ビームの偏光方向は一律にそのX方向に垂直
なY方向に設定される。この偏光状態の光ビームのもと
で、レチクルR2の開口パターン23の像が、ウエハW
上のレチクルR1の像の上に重ねて露光される。この際
に、ウエハW上の照明光(光ビーム)はS偏光であると
共に、露光されるパターンの空間周波数成分を有する方
向に垂直な方向に偏光している。従って、その開口パタ
ーン23の像も高い解像度でウエハW上に露光される。
このように2重露光により、実質的に図2(a)のレチ
クルRの開口パターン19の像がウエハW上に高い解像
度で露光される。
【0026】この際に、ウエハW上のフォトレジストが
ポジレジストの場合には、或る光量以上の照明光の照射
領域にて、現像後にそのフォトレジストが剥離される。
また、フォトレジストがネガレジストの場合には、或る
光量以上の照明光の照射領域のみで、現像後にそのフォ
トレジストが残される。また、レチクルR1の開口パタ
ーン21及びレチクルR2の開口パターン23により重
ねて露光される共通照射パターン領域、即ち、図2
(a)の開口パターン19中の領域19aの像の投影領
域では、照射光量が他の照射領域の2倍になる。しかし
ながら、ポジレジストを用いる場合には、その共通照射
パターン領域のフォトレジストは他の照射領域と同様に
現像後に剥離され、ネガレジストを用いる場合には、そ
の共通照射パターン領域のフォトレジストは他の照射領
域と同様に現像後に残され、何れの場合でも現像後のレ
ジスト像に歪等は生じない。
【0027】なお、図1においては、偏光制御手段8は
光ビーム整形手段7とフライアイレンズ9との間に配置
されているが、偏光制御手段8は露光光源6からレチク
ルR1又はR2までのどこに配置しても構わない。但
し、光ビームがほぼ平行な領域に配置した方が、偏光制
御手段8へ入射する光ビームの入射角がほぼ一定になる
ため偏光制御がし易い。
【0028】また、転写対象とするパターンが図2
(a)に示すように2方向にのみ空間周波数成分を有す
る開口パターン19である場合には、2個のレチクルR
1及びR2のパターンをウエハ上に2重露光するだけで
済んでいる。しかしながら、転写対象とするパターンが
3方向以上の空間周波数成分を有する場合には、そのパ
ターンを3個以上のレチクルのパターンに分割し、各レ
チクルのパターンをそれぞれ空間周波数成分を有する方
向に垂直な方向に偏光した照明光のもとで順次ウエハ上
に露光すればよい。
【0029】また、上述実施例ではレチクル上のパター
ンを2つの部分パターンに分けて、これら部分パターン
を夫々異なるレチクルR1及びR2上に形成し、これら
レチクルのパターンを時系列的に露光していた。しかし
ながら、レチクル上のパターンの方向性が領域毎に異な
る場合には、これら異なる領域のパターン(部分パター
ン)を夫々異なるレチクルに形成する必要はない。そし
て、夫々視野絞り(レチクルブラインド)を有する照明
光学系を複数組設けて、そのレチクル上の異なる領域の
複数の部分パターンを対応する照明光学系により夫々偏
光状態を設定して独立に照明することにより、複数の部
分パターンを同時に露光できる。なお、本発明は上述実
施例に限定されず本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々
の構成を取り得ることは勿論である。
【0030】
【発明の効果】本発明の投影露光方法によれば、感光基
板上の結像に寄与する照明光として、転写パターン像の
空間周波数成分が存在する方向に垂直な方向に偏光した
S偏光成分が使用され、P偏光成分が極力少なくされて
いるので、解像度を高めることができる利点がある。
【0031】また、本発明の投影露光装置によれば、偏
光状態制御手段が設けられているので、上述の投影露光
方法をそのまま実施することができる。また、照明光に
よる感光基板上の積算露光エネルギーを計測する露光量
検出手段と、その偏光状態制御手段により設定されたそ
の照明光の偏光状態に応じて、その露光量検出手段の検
出信号と感光基板上の積算露光エネルギーとの換算係数
を変更する演算手段とを設けた場合には、照明光の偏光
状態に依らずに常に正確に感光基板上の積算露光エネル
ギーをモニターできる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の投影露光装置を示す構成図
である。
【図2】(a)は転写対象とするパターンが形成された
レチクルを示す平面図、(b)はそのパターンの一方向
の空間周波数成分が形成されたレチクルを示す平面図、
(c)はそのパターンの他の方向の空間周波数成分が形
成されたレチクルを示す平面図である。
【図3】その実施例におけるレチクル上のパターンと照
明光の偏光方向との関係の説明図である。
【図4】本発明の原理説明図であり、(a)はS偏光の
光束による結像の説明図、(b)はP偏光の光束による
結像の説明図である。
【符号の説明】
6 露光光源 8 偏光制御手段 12 主コンデンサーレンズ 13 投影光学系 14 露光量モニター 16 主制御系 R1,R2 レチクル W ウエハ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 転写用のパターンが形成されたマスクを
    照明光で照明し、該照明光のもとで前記マスクの転写用
    のパターンの像を感光基板上に投影する投影露光方法に
    おいて、 前記転写用のパターンを空間周波数成分の方向に応じて
    複数の部分パターンに分解し、 該複数の部分パターンのそれぞれを照明する前記照明光
    を対応する前記部分パターンの空間周波数成分が存在す
    る方向に垂直な方向に偏光させ、 該偏光状態の照明光のもとで前記複数の部分パターンの
    像を順次前記感光基板上に投影する事を特徴とする投影
    露光方法。
  2. 【請求項2】 転写用のパターンが形成されたマスクを
    照明光で照明する照明光学系と、前記照明光のもとで前
    記マスクの転写用のパターンの像を感光基板上に投影す
    る投影光学系とを有する投影露光装置において、 前記マスクの転写用のパターンの空間周波数成分が存在
    する方向に垂直な方向に前記照明光を偏光させる偏光状
    態制御手段を設けた事を特徴とする投影露光装置。
  3. 【請求項3】 前記照明光学系中に配置され、前記照明
    光による前記感光基板上の積算露光エネルギーを計測す
    る露光量検出手段と、 前記偏光状態制御手段により設定された前記照明光の偏
    光状態に応じて、前記露光量検出手段の検出信号と前記
    感光基板上の積算露光エネルギーとの換算係数を変更す
    る演算手段とを有する事を特徴とする請求項2記載の投
    影露光装置。
JP29118792A 1992-10-29 1992-10-29 投影露光方法及び投影露光装置 Expired - Lifetime JP3322274B2 (ja)

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