JPH06140266A - コイルエンド結束装置 - Google Patents

コイルエンド結束装置

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Publication number
JPH06140266A
JPH06140266A JP28984792A JP28984792A JPH06140266A JP H06140266 A JPH06140266 A JP H06140266A JP 28984792 A JP28984792 A JP 28984792A JP 28984792 A JP28984792 A JP 28984792A JP H06140266 A JPH06140266 A JP H06140266A
Authority
JP
Japan
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iron core
binding
needle
work
coil
Prior art date
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Application number
JP28984792A
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English (en)
Inventor
Hirohisa Ogino
博久 荻野
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Publication of JPH06140266A publication Critical patent/JPH06140266A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鉄心が傾くなど正規の状態でセットされてい
ない場合の結束不良等のトラブルを未然に防止する。 【構成】 コイル12を有するる鉄心11は、ターンテ
ーブル16のワークセット治具20上にセットされ、作
業位置に供給される。結束機構15は、マウス23及び
ニードル24に所定の動作を行わせることにより、コイ
ルエンド12aを縛り糸Tにより結束する結束動作を行
う。ターンテーブル16の上方部に、ブラケット52に
上下に2個の反射形の光センサ53,54を有する検出
器51を設け、鉄心11の上端の位置により、鉄心11
が正規の状態にセットされているかどうかを検出する。
結束作業を開始する前に、検出器51を作動させ、鉄心
11が正規にセットされているときにのみ結束動作を行
い、そうでないときには、その結束動作を禁止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コイルが巻装された鉄
心に対し、そのコイルエンドを縛り糸により結束する結
束動作を自動的に実行するコイルエンド結束装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】コイルが巻装された鉄心に対し、そのコ
イルエンドを自動的に結束する方法としては、例えば特
開昭63−240349号に開示された技術が知られて
おり、そのための装置としては、図10に示すような、
ターンテーブルを用いたものが供されている。
【0003】即ち、ターンテーブル1には、複数個の円
形の開口部が設けられ、ここに鉄心2が載置されるリン
グ状のワークセット治具3が設けられている。鉄心2
は、薄鋼板を積層して構成され、その内周側の図示しな
いスロット内に位置してコイル4が巻装され、鉄心2の
上下両端面部からコイルエンド4aが夫々突出してい
る。この鉄心2は、オートローダ5によりターンテーブ
ル1上に搬送され、その下端面部が前記ワークセット治
具3の底部に内周側に突出する載置部3a上に係止され
てセットされるようになっており、ターンテーブル1の
回転により作業位置(図で左側)に送られる。
【0004】そして、この作業位置において、クランプ
ヘッド6が上昇して鉄心2の内周部がクランプされ、こ
の状態で、結束機構7により、前記コイルエンド4aを
縛り糸Tのループを形成しつつ束ねていく結束動作が、
上下両コイルエンド4aに対して同時に実行されるよう
になっている。
【0005】詳しい図示及び説明は省略するが、この結
束機構7は、先端がコイルエンド4aの内側に位置され
縛り糸Tを供給するマウス8と、先端に前記縛り糸Tを
引掛けるフックを有しコイルエンド4aの外側から内側
へ向けて進退動作するニードル9とを有して構成され
る。そして、前記マウス8及びニードル9を駆動して所
定の動作を行わせてコイルエンド4aを束ねる縛り糸T
のループを形成しつつ、前記クランプヘッド6により、
前記鉄心2を所定角度ずつ間欠的に回転することによ
り、コイルエンド4aが縛り糸Tにて結束されるのであ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な結束動作を行う際には、ニードル9を、コイルエンド
4aの基端部(出口部)に鉄心2の歯部との間に位置し
て形成される小さな空隙部を通す必要がある。この場
合、下側のコイルエンド4aの空隙部は前記ワークセッ
ト治具3の載置部3aの直ぐ下に来るため、下側のニー
ドル9の高さ位置は一定で済むが、上側のコイルエンド
4aの空隙部の高さ位置は、鉄心2の大きさ(積層厚
み)等により異なってくる。このため、上側のニードル
9の高さ位置(及びマウス8の高さ位置)は、コイルエ
ンド4aの空隙部の高さ位置によって、例えば鉄心2の
端面より2mm程度高い位置となるように調節されるよ
うになっている。
【0007】ところが、クランプヘッド6により鉄心2
をクランプする際に、鉄心2が傾いた状態でクランプさ
れることがある。また、規格の異なる鉄心2が誤って供
給されてしまうことも考えられる。このような場合、そ
のままで結束動作が行われると、ニードル9が鉄心2に
突当って破損したり、あるいは、ニードル9がコイルエ
ンド4a中を通過して縛り糸Tが正規の位置を通らなく
なってしまうといった、結束不良等のトラブルを引起す
ことになる。
【0008】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、鉄心が傾くなど正規の状態でセットさ
れていない場合の結束不良等のトラブルを未然に防止す
ることができるコイルエンド結束装置を提供するにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のコイルエンド結
束装置は、コイルが巻装された鉄心がセットされる作業
テーブルと、この作業テーブルにセットされた鉄心に対
してそのコイルエンドを縛り糸のループを形成しつつ束
ねていく結束動作を実行する結束機構と、前記鉄心が前
記作業テーブルに正規にセットされているかどうかを検
出する検出手段と、この検出手段が前記鉄心が正規にセ
ットされていないことを検出したときには前記結束機構
による結束動作を禁止する制御手段とを具備するところ
に特徴を有する。
【0010】また、この場合、上記検出手段を、鉄心の
上端の位置を検出するための、異なる高さ位置に配置さ
れた複数組の光センサから構成することができる。
【0011】
【作用】上記手段によれば、作業テーブルにセットされ
た鉄心に対し、結束機構により、そのコイルエンドを縛
り糸のループを形成しつつ束ねていく結束動作が自動的
に実行されるのであるが、このとき、検出手段により、
鉄心が作業テーブルに正規にセットされているかどうか
が検出され、鉄心が正規にセットされていないことを検
出したときには、制御手段により、結束機構による結束
動作が禁止される。従って、例えば鉄心が傾いているな
ど正規の状態にセットされないことがあれば、結束動作
が行われなくなり、この結果、結束不良等のトラブルが
未然に防止される。
【0012】また、検出手段を、鉄心の上端の位置を検
出するための、異なる高さ位置に配置された複数組の光
センサから構成すれば、鉄心の上端が正規の位置と比べ
て高いあるいは低い位置にあるかどうかを検知すること
ができ、これに基づいて正規の状態にセットされている
かどうかを検出することができる。この場合、複数組の
光センサを設けるという比較的簡単な構成で済ませるこ
とができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図1乃至
図7を参照して説明する。尚、本実施例は請求項2に対
応している。まず、図2には鉄心11が示されており、
この鉄心11について簡単に述べる。詳しく図示はしな
いが、鉄心11は、リング状の鋼板を積層して構成さ
れ、内周側には複数個の歯部が形成されこれら歯部同士
間がスロットとされている。そして、鉄心11の図示し
ないスロット内に位置して、コイル12が巻装され、鉄
心11の上下両端面部からコイルエンド12aが突出し
ている。また、コイルエンド12aの基端部(鉄心11
からの出口部分)に鉄心11の歯部との間に位置して小
さな空隙部S(図7(a)参照)が形成されるようにな
っている。
【0014】さて、このような鉄心11に対し、そのコ
イルエンド12aを縛り糸Tにより結束するための、コ
イルエンド結束装置13について述べる。本実施例に係
るコイルエンド結束装置13は、大きく分けて、前記鉄
心11を自動的に搬入,搬出するためのワーク供給機構
14と、このワーク供給機構14の奥側に設けられ前記
鉄心11のコイルエンド12aに対する結束動作を自動
的に実行する結束機構15とから構成されている。
【0015】このうち、まず、ワーク供給機構14につ
いて述べる。図4及び図5に示すように、ワーク供給機
構14は、作業テーブルたる円形のターンテーブル1
6、このターンテーブル16の右方に設けられコンベア
17aにより鉄心11を搬入するワーク供給部17、前
記ターンテーブル16の直ぐ左側に設けられ、結束が終
わった鉄心11をコンベア18aにより搬出するワーク
搬出部18、鉄心11をそれらの間を搬送するための2
個のハンド19,19を有するオートローダ(ハンド部
分のみ図示)等から構成されている。
【0016】図4に示すように、前記ターンテーブル1
6には、90度間隔に4個の円形孔が形成され、そこに
夫々ワークセット治具20が設けられている。このワー
クセット治具20は、前記鉄心11が嵌まる大きさのリ
ング状をなし、図2に示すように、その底部には、内周
側に突出する載置部20aが設けられている。前記鉄心
11は、図1,図2,図5に示すように、このワークセ
ット治具20に下部が嵌まり込み、下端面が前記載置部
20aに下方への抜止め状態に係止されることによりセ
ットされるようになっている。また、このとき、鉄心1
1の下側のコイルエンド12aは、ワークセット治具2
0の底部を通ってターンテーブル16の下面側に位置さ
れるようになっている。
【0017】また、このターンテーブル16は、図示し
ない駆動機構により、図4で反時計回り方向に、1回に
90度ずつ間欠的に回転されるようになっている。これ
により、各ワークセット治具20は、ターンテーブル1
6の回転により、図4にAで示す右側部位、Bで示す奥
側部位、Cで示す左側部位、Dに示す手前側部位、の順
に移動するようになっている。
【0018】ここで、図5に示すように、前記オートロ
ーダの一方(右側)のハンド19は、図示しない移動機
構により、前記ワーク供給部17に搬入された鉄心11
を、ターンテーブル16に搬送し、図4の位置Aに停止
されたワークセット治具20にセットするようになって
いる。次に、その鉄心11は、ターンテーブル16の9
0度の回転により、位置Bに移動し、ここで後述する結
束作業が行われるようになっている。従って、この位置
Bが作業位置となる。
【0019】そして、結束作業が終了すると、その鉄心
11は、ターンテーブル16の次の90度の回転によ
り、位置Cに移動する。前記オートローダの他方(左
側)のハンド19は、位置Cに停止された鉄心11を、
前記ワーク搬出部18に搬送するようになっているので
ある。このような動作は、ターンテーブル16が90度
回転される都度実行され、これにて、多数個の鉄心11
に対する結束作業が、連続的に順次繰返されるのであ
る。
【0020】次に、前記結束機構15について、主とし
て図6を参照しながら述べる。まず、前記ターンテーブ
ル16の下方には、図1にも示すようなクランプヘッド
21が設けられている。このクランプヘッド21は、前
記作業位置(位置B)に停止された鉄心11に対して、
上昇してその内周部に挿入され、チャック機構により鉄
心11を固定すると共に、後述のように、その下部のク
ランプヘッド回転軸22が回転されることにより、鉄心
11を所定角度ずつ間欠的に回転するようになってい
る。
【0021】一方、結束機構15は、図1及び図7にも
示すように、作業位置(位置B)に停止された鉄心11
に対して、その上下のコイルエンド12aを縛り糸Tに
より束ねるためのマウス23,23及びニードル24,
24を、所定の動作を行わせるように構成されている。
尚、上側のマウス23及びニードル24と、下側のマウ
ス23及びニードル24とは、上下に対称的な動作を同
時に行うようになっている。
【0022】このうちマウス23は、L字形をなす先端
部が外側から回り込むようにしてコイルエンド12aの
内側に位置され、その先端から縛り糸Tを供給するよう
になっている。そして、ニードル24は、先端に前記縛
り糸Tを引掛けるフック24a(図7(a)参照)を有
して構成され、前記コイルエンド12aの外側に位置さ
れて空隙部S内を進退する等の動作を行うようになって
いる。これらマウス23及びニードル24を駆動する機
構は、図6に示すように構成されている。
【0023】即ち、指定された回転数で回転する可変速
のギヤードモータ25の回転は、チェーン26を介し
て、ニードル反転カム27を有する主回転軸28に伝達
されるようになっている。そして、前記主回転軸28の
回転は、チェーン29を介して、マウススイングクラン
ク30を有する回転軸31、ニードルストローククラン
ク32を有する回転軸33、セネバギヤ34を有する回
転軸35、縦方向に延び2個の円筒カム36,36を有
する回転軸37、に夫々伝達されるようになっている。
【0024】前記マウス23,23は、夫々横方向に延
びるマウスシャフト38,38の先端に取付けられ、前
記ニードル24,24は、夫々やはり横方向に延びるニ
ードルシャフト39,39の先端に取付けられている。
上側及び下側において、夫々マウスシャフト38とニー
ドルシャフト39とは、前記円筒カム36の回転により
上下に揺動されるレバー40にその中間部が連結され、
以て、上側及び下側において、前記マウス23及びニー
ドル24は、矢印E及びF方向(図7参照)に一体的に
上下動されるようになっている。
【0025】そして、前記ニードルシャフト39,39
の基端側部分は、前記ニードルストローククランク32
に連接棒41を介して連結された縦に延びる軸42に、
継手金具43,43を介して連結されており、これに
て、ニードル24,24は、前記ニードルストロークク
ランク32の回転により、矢印G及びH方向(図7参
照)に前進及び後退を行うようになっている。
【0026】さらに、前記ニードルシャフト39,39
の基端部は、前記ニードル反転カム27と連結された縦
に延びる軸44に、連結金具45,45を介して連結さ
れており、これにて、前記ニードルシャフト39,39
ひいてはニードル24,24は、前記ニードル反転カム
27の回転により、矢印I及びJ方向(図7参照)に回
動し、フック24aの向きを変化させるようになってい
る。
【0027】また、前記マウスシャフト38,38の基
端部は、前記マウススイングクランク30に連接棒46
を介して連結された縦に延びる軸47に、継手金具4
8,48を介して連結されており、これにて、マウス2
3,23は、前記マウススイングクランク30のに回転
により、矢印K及びL方向(図7参照)に揺動運動を行
うようになっている。
【0028】一方、前記セネバギヤ34により割出され
た回転は、割出ギヤ49に伝達され、この割出ギヤ49
の回転が、チェーン50を介して前記クランプヘッド回
転軸22に伝達されるようになっている。これにて、セ
ネバギヤ34が回転されることにより、クランプヘッド
21ひいては鉄心11が所定角度ずつ矢印M方向(図7
参照)に間欠的に回転するのである。
【0029】尚、前記マウスシャフト38,38及びニ
ードルシャフト39,39は、上下方向に位置調節が可
能に設けられており、前記鉄心11の高さ寸法に応じ
て、ニードル24がコイルエンド12aの空隙部Sを通
るように、予め、高さ位置が例えば鉄心11の端面から
2mm程度の位置となるように調節されるようになって
いる。この場合、下側のコイルエンド12aの空隙部S
は前記ワークセット治具20の載置部20aの直ぐ下に
来るため、下側のニードル24の高さ位置は略一定で済
む。また、以上のように構成された結束機構15の結束
動作については、後の作用説明にて述べる。
【0030】さて、図1及び図2に示すように、前記タ
ーンテーブル16の上方部には、作業位置に供給された
鉄心11が正規の状態にセットされているかどうかを検
出するための、検出手段たる検出器51が設けられてい
る。本実施例においては、この検出器51は、ブラケッ
ト52に上下に2個の反射形の光センサ53,54を取
付けて、前記鉄心11の上端の位置を検出するように構
成されている。
【0031】前記2個の光センサ53,54は、図3に
示すように、左右にずれて配置されると共に、上下に距
離Δtだけ離れた異なる高さ位置に配置されている。こ
の検出器51は、図1及び図2に示すように、鉄心11
の図で横方向にΔxだけ離間すると共に、前記2個の光
センサ53,54の中間に、正規の状態にセットされた
鉄心11の上端面の高さ位置が来るように予め位置調節
されて設けられる。
【0032】これにて、鉄心11が作業位置に正規にセ
ットされているときには、2個の光センサ53,54を
作動させると、上段の光センサ53の検出信号がオフ、
下段の光センサ54の検出信号がオン状態となる。一
方、鉄心11が正規でない状態、即ち傾斜していたり、
高さ寸法の規格が異なるような場合、この場合鉄心11
の上端面の高さ位置がΔt/2以上ずれたときには、両
光センサ53,54の検出信号が、共にオンとなる、あ
るいは共にオフとなる。これにより、検出器51によ
り、鉄心11の上端面が所定の高さ位置にあるかどうか
を検出することに基づいて、鉄心11が作業位置に正規
にセットされているかどうかを検出することができるの
である。
【0033】このような検出器51(光センサ53,5
4)の検出信号は、図示しない制御装置に入力されるよ
うになっている。この制御装置は、例えばマイクロコン
ピュータ等から構成され、予め記憶された制御プログラ
ムに基づき、前記ワーク供給機構14のターンテーブル
16やオートローダ、並びに結束機構15のクランプヘ
ッド21やギヤードモータ25等を制御して、鉄心11
に対する結束動作を自動的に実行するようになってい
る。
【0034】この制御装置は、そのソフトウエア構成に
より、作業位置に搬送された鉄心11に対する結束作業
を開始する前に、前記検出器51(光センサ53,5
4)を作動させるようになっている。そして、この検出
器51により、鉄心11が作業位置に正規にセットされ
ていることを検出したときにのみ、結束機構15による
次の結束作業を開始させ、鉄心11が正規にセットされ
ていないときには、その結束動作を禁止し、例えばブザ
ーやランプ等でその旨を作業者に報知するようになって
いる。従って、この制御装置が本発明にいう制御手段と
して機能するようになっている。
【0035】次に、上記構成の作用について述べる。上
述のように、コイル12が巻装された鉄心11は、ワー
ク供給部17に搬入された後、オートローダのハンド1
9により、ターンテーブル16の位置Aに搬送され、ワ
ークセット治具20にセットされる。そして、ターンテ
ーブル16の90度の回転により、ワークセット治具2
0上の鉄心11が、作業位置(位置B)に移動される。
【0036】この作業位置において、まず、前記クラン
プヘッド21が上昇して鉄心11の内周部に挿入されて
鉄心11をクランプする。そして、この状態で、前記検
出器51(光センサ53,54)が作動され、上述のよ
うに、上段の光センサ53の検出信号がオフとなり且つ
下段の光センサ54の検出信号がオンとなったとき、即
ち鉄心11が正規にセットされているときにのみ、次の
結束機構15による結束動作が実行される。検出器51
が、鉄心11が正規にセットされていないことを検出し
たときには、そこで動作が停止されると共にその旨が作
業者に報知され、作業者の修復作業(傾斜の是正あるい
は規格外の鉄心11の排除)を待ち、その後作業が再開
される。
【0037】ここで、上記結束機構15による、作業位
置に位置された鉄心11のコイルエンド12aに対する
結束動作の手順について、図7を参照しながら簡単に述
べる。図7(a)〜(j)は、上側のマウス23及びニ
ードル24による、コイルエンド12aに対する結束動
作を順に示すもので、コイルエンド12a部分を縦断し
た右側面図と、その部分の上面図とを左右に並べて示し
ている。
【0038】まず、鉄心11が作業位置に供給された際
には、マウス23及びニードル24は、コイルエンド1
2aよりも上方に位置し、上述のように検出器51によ
り鉄心11が正規にセットされていることが検出された
ところで、ギヤードモータ25の駆動が開始され、マウ
ス23及びニードル24は、(a)に示す位置に下降す
る。これにて、マウス23の先端部はコイルエンド12
aの内側に位置し、ニードル24は空隙部Sに対応して
外側に位置する。このとき、ニードル24のフック24
aは下向き状態にある。また、マウス23の先端から導
出された縛り糸Tの先端部は、上方において図示しない
保持部に保持されている。
【0039】そして、ニードルストローククランク32
の回転により、ニードル24が空隙部Sを矢印G方向に
前進してその先端部がコイルエンド12aの内側に達す
ると共に、ニードル反転カム17の回転により、ニード
ル24が矢印I方向に90度回転してフック24aが横
向きとなる。続いて、マウススイングクランク30の回
転により、マウス23の先端が矢印K方向に揺動し、
(b)に示すように、縛り糸Tの途中部がフック24a
に引掛かった状態となるのである。
【0040】次に、(c)に示すように、フック24a
に縛り糸Tを引掛けた状態でニードル24が矢印H方向
に後退し、これと共に、(d)に示すように、ニードル
24が矢印I方向にさらに90度回転してフック24a
が上向きとなる。このときには、マウス23の先端から
順次縛り糸Tが順次引出されるようになっている。
【0041】続いて、円筒カム36の回転により、マウ
ス23及びニードル24が、矢印E方向にコイルエンド
12aの上方まで上昇し、これと共に、マウス23が矢
印L方向に戻り揺動する。さらに、セネバギヤ34の回
転により、クランプヘッド21が1回の間欠回転を行
い、鉄心11ひいてはコイルエンド12aが、矢印M方
向に所定角度だけ回動する。これにて、(e)に示す状
態となり、縛り糸Tのループw1が形成される。
【0042】引続き、その状態から、ニードル24が、
コイルエンド12aの上部を矢印G方向に前進すると共
に、ニードル24が矢印J方向に90度回転してフック
24aが横向きとなる。これにて、(f)に示す状態と
なり、このときには、前記ループw1部分はコイルエン
ド12aの外側に残された状態となっている。そして、
(g)に示すように、マウス23の先端が再び矢印K方
向に揺動し、縛り糸Tの引出された基部がフック24a
に引掛かった状態となり、この状態で(h)に示すよう
に、ニードル24が矢印H方向に後退を開始する。
【0043】そして、ニードル24が後退すると共に矢
印J方向にさらに90度回動されることにより、(i)
に示すように、フック24aに引掛けた縛り糸Tが、上
記ループw1をくぐって外側に引出され、そこに新たな
ループw2を形成するようになる。この状態から、マウ
ス23及びニードル24が、矢印F方向に下降し、これ
と共に、マウス23が矢印L方向に戻り揺動し、さら
に、コイルエンド12aが、矢印M方向に所定角度だけ
回動する。これにて、(j)に示す状態となり、縛り糸
Tによりコイルエンド12aが結束されるのである。
【0044】以上の動作を繰返すことにより、コイルエ
ンド12aは、全周に渡って縛り糸Tが順に巻付くよう
にして結束されるのである。このような結束動作が終了
すると、鉄心11はターンテーブル16の回転により、
位置Cに移動され、オートローダのハンド19により、
ワーク搬出部18に搬送され、外部に搬出されるように
なっている。
【0045】このように本実施例によれば、鉄心11が
作業位置に正規にセットされているかどうかを検出する
検出器51を設け、この検出器51により正規にセット
されていないことが検出されたときには、その鉄心11
に対する結束機構15による結束動作を禁止するように
した。従って、クランプヘッド21により鉄心11をク
ランプする際に鉄心11が傾いたり、また、規格の異な
る鉄心11が誤って供給されてしまったときには、結束
動作が行われなくなる。
【0046】この結果、従来のものと異なり、ニードル
24が鉄心11に突当って破損したり、あるいは、ニー
ドル24がコイルエンド12a中を通過して縛り糸Tが
正規の位置を通らなくなってしまうといった、結束不良
等のトラブルを未然に防止することができるものであ
る。
【0047】また、特に本実施例では、検出器51を、
高さ位置の異なる2個の反射形光センサ53,54から
構成し、それら2個の光センサ53,54により、鉄心
11の上端面が所定の高さ位置にあるかどうかを検出す
ることに基づいて、鉄心11が作業位置に正規にセット
されているかどうかを検出するようにしたので、部品数
も少なく回路や配線も単純となり、極めて簡単で安価な
構成で済ませることができるといった利点も得られるの
である。
【0048】図8及び図9は、本発明の他の実施例を示
すものであり、上記実施例と異なる点は、反射形光セン
サ53,54に代えて、検出手段としての検出器61
を、2組の透過形の光センサ62,63から構成したと
ころにある。この場合、光センサ62,63は投光部6
2a,63aと、受光部62b,63bとを、鉄心11
の両側に対向配置して構成され、、光センサ62の光軸
が鉄心11の上端面の直ぐ上方を通過し、光センサ63
の光軸が鉄心11により遮られるように上下に配置する
ようにする。
【0049】かかる構成によっても、鉄心11の上端面
が所定の高さ位置にあるかどうかを検出するができ、そ
の検出信号に基づいて、鉄心11が作業位置に正規にセ
ットされているかどうかを検出することができ(光セン
サ62がオン且つ光センサ63がオフのとき正規の位
置)、この結果、上記実施例と同様の効果を得ることが
できるものである。
【0050】尚、上記各実施例では、上下2個の光セン
サにより、鉄心11が作業位置に正規にセットされてい
るかどうかを検出するように構成したが、例えば3個以
上の光センサを縦に並べて構成しても良く、これによれ
ば、鉄心の上端面の高さ位置をより正確に検出すること
が可能となり、また、光センサの位置調節を行わずに規
格の異なる鉄心についての上端面の検出を可能とするこ
とができる。
【0051】また、検出手段としては、光センサに限ら
ず、磁気動作型近接スイッチや、接触式センサ等の様々
な構成を採用することができ(請求項1の発明)、鉄心
が作業位置に正規にセットされているかどうかを検出で
きる構成とすれば、所期の目的を達成することができる
ものである。その他、本発明は、要旨を逸脱しない範囲
内で適宜変更して実施し得るものである。
【0052】
【発明の効果】以上の説明にて明らかなように、本発明
のコイルエンド結束装置によれば、鉄心が作業テーブル
に正規にセットされているかどうかを検出する検出手段
と、この検出手段が前記鉄心が正規にセットされていな
いことを検出したときには結束機構による結束動作を禁
止する制御手段とを設けたので、鉄心が傾くなど正規の
状態でセットされていない場合の結束不良等のトラブル
を未然に防止することができるという実用的効果を奏す
る。
【0053】また、この場合、検出手段を、鉄心の上端
の位置を検出するための、異なる高さ位置に配置された
複数組の光センサから構成するようにすれば、比較的簡
単な構成で済ませることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、要部の左側面
【図2】作業位置にセットされた鉄心部分の拡大側面図
【図3】検出器の正面図
【図4】ワーク供給機構の平面図
【図5】ワーク供給機構の正面図
【図6】結束機構の背面側からの斜視図
【図7】結束作業の手順を、縦断右側面図と平面図とを
並べて示す図
【図8】本発明の他の実施例を示す要部の平面図
【図9】要部の側面図
【図10】従来例を示す図1相当図
【符号の説明】
図面中、11は鉄心、12はコイル、12aはコイルエ
ンド、13はコイルエンド結束装置、14はワーク供給
機構、15は結束機構、16はターンテーブル(作業テ
ーブル)、20はワークセット治具、21はクランプヘ
ッド、23はマウス、24はニードル、24aはフッ
ク、51,61は検出器(検出手段)、52はブラケッ
ト、53,54は反射形光センサ、62,63は透過形
光センサ、Sは空隙部、Tは縛り糸を示す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイルが巻装された鉄心に対し、そのコ
    イルエンドを縛り糸により結束する装置であって、 前記鉄心がセットされる作業テーブルと、 この作業テーブルにセットされた鉄心に対して、そのコ
    イルエンドを前記縛り糸のループを形成しつつ束ねてい
    く結束動作を実行する結束機構と、 前記鉄心が前記作業テーブルに正規にセットされている
    かどうかを検出する検出手段と、 この検出手段が前記鉄心が正規にセットされていないこ
    とを検出したときには前記結束機構による結束動作を禁
    止する制御手段とを具備することを特徴とするコイルエ
    ンド結束装置。
  2. 【請求項2】 検出手段は、鉄心の上端の位置を検出す
    るための、異なる高さ位置に配置された複数組の光セン
    サから構成されていることを特徴とする請求項1記載の
    コイルエンド結束装置。
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