JPH0613945A - 同相合成型sd受信装置 - Google Patents

同相合成型sd受信装置

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JPH0613945A
JPH0613945A JP4191565A JP19156592A JPH0613945A JP H0613945 A JPH0613945 A JP H0613945A JP 4191565 A JP4191565 A JP 4191565A JP 19156592 A JP19156592 A JP 19156592A JP H0613945 A JPH0613945 A JP H0613945A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 SD制御系の異常が回復したときの副信号の
合成復旧過程で逆相合成となるのを回避できる同相合成
型SD受信装置を提供する。 【構成】 EPS2は直交振幅変調型の無限移相器であ
る。駆動回路7では、振幅可変部7bがSD制御信号に
従って駆動部7aを制御し、EPS2に位相器制御信号
を出力させる。即ち、定常時ではEPS2の出力位相の
みを制御するが、SD制御信号がSD制御異常を示す
と、駆動回路7はEPS2が0を出力するよう制御す
る。そして、その後SD制御信号がSD制御正常を示す
と、EPS2の出力振幅を徐々に増大させると共に、そ
の出力位相を位相不感幅相当の位相シフトを行わせ、逆
相位相不感幅から動作が開始された場合に早期に脱出さ
せ、逆相合成を回避する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スペースダイバーシチ
(SD)方式で受信された2系統の受信信号を同相で合
成する同相合成型SD受信装置に係り、特にSD制御系
が異常状態となったとき及びその後正常状態に復帰した
ときの動作制御方式に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、SD方式は、海上伝搬や
長距離伝搬を行う無線通信システムにおいて回線信頼度
を向上させるための一手段として受信系統を2重化する
受信方式であり、2系統の受信信号の合成法には種々あ
るが、本発明が対象とするSD受信装置は同相合成型で
ある。
【0003】この種の同相合成型SD受信装置として
は、従来、例えば図4に示すものが知られている。図4
は、IF帯で同相合成を行うSD受信装置を示し、主信
号及び副信号はSD方式で受信された2系統のIF受信
信号のそれぞれに対応するが、図示するように、主信号
と副信号とを合成器1にて合成する際に、副信号を直交
振幅変調型の無限移相器(EPS)2に入力し、ここで
副信号の位相を主信号の位相に同相化する。以下、概要
を説明する。
【0004】図4において、主信号は、合成器1の一方
の入力と位相比較器4の一方の入力となる。一方、副信
号は、EPS2を通過後2分岐し、一方の分岐信号はI
Fスイッチ40を介して合成器1の他方の入力となり、
他方の分岐信号は90°移相器3にて90°移相されて
位相比較器4の他方の入力となる。
【0005】位相比較器4は、主信号の位相と90°移
相した副信号の位相とを比較し、両者の位相差を検出
し、その検出結果をウインドコンパレータ5に与える。
【0006】ウインドコンパレータ5は、一定値θの位
相不感幅を有し、位相比較器4が検出した位相差が位相
不感幅θの範囲を越えるものであるとき位相差信号を出
力する。これはループフィルタ6を介して駆動回路41
に与えられる。
【0007】従来の駆動回路41は、例えば図5に示す
ように、A/D変換器51とカウンタ部52とROM5
3と2つのD/A変換器(54、55)とで構成され
る。図5において、ループフィルタ6の出力、つまり、
ウインドコンパレータ5の出力は、A/D変換器51に
てディジタル化アナログ信号へ変換され、カウンタ部5
2に入力する。
【0008】カウンタ部52は、標本化回路とアップダ
ウンカウンタを備える。標本化回路は、A/D変換器5
1の出力をある周波数でサンプリングする。アップダウ
ンカウンタは、標本化回路が出力する各サンプル値を受
けて前回サンプル値と今回サンプル値との差値を求め、
差値が0であれば現カウント値を変更せずそのまま出力
し、差値が0でなければその差値分を現カウント値から
アップカウントまたはダウンカウントしたカウント値を
出力する。
【0009】ROM53は、EPS2の出力位相を変化
させるため、一定振幅を半径とする円周上の任意点を規
定するX軸及びY軸の各値が予め設定されており、カウ
ンタ部52からカウント値がアドレスとして与えられ、
X軸及びY軸の所定値が制御値として読み出される。こ
の読み出されたX軸とY軸の所定値がD/A変換器54
と同55の対応するものにてアナログ化され、移相器制
御信号としてEPS2に与えられる。これにより、EP
S2は副信号を振幅はそのままで位相を所定位相に制御
して出力する。
【0010】このように、2→3→4→5→6→41→
2の閉ループにおける駆動回路41にて移相器制御信号
が繰り返し形成され、副信号の位相が主信号の位相と一
致するように制御される。
【0011】ここで、ウインドコンパレータ5について
説明する。合成器1は主信号と副信号とを合成して出力
するが、両入力間のアイソレーションが良くない場合
は、主信号入力端に副信号がリーク出力され、副信号入
力端に主信号がリーク出力されることとなり、両信号レ
ベルの差が大きいときには制御系が不安定になるという
問題を生ずる。
【0012】即ち、例えば図4中の破線で示すように、
合成器1の主信号入力端にリークする副信号は主信号と
共に位相比較器4の一方の入力となるが、主信号のレベ
ルが著しく低下した場合には、リーク副信号のレベルが
無視できなくなり、位相比較器4では同系の信号の位相
比較を行うことになる。
【0013】その結果、主信号系と副信号系の相関がい
かなる位相状態でも一定の位相差が現れることになり、
何時まで経っても収束せず制御不能な位相回転を続け、
制御系が不安定となるのである。
【0014】そこで、同相合成型SD受信装置では、一
般に、一定値θの位相不感幅を有するウインドコンパレ
ータ5を設け、アイソレーションがとれていない場合で
も微小な位相差に感じないようにし、上記問題解決を図
っている。
【0015】また、IFスイッチ40はSD制御系の異
常状態に対処するため設けてある。即ち、SD制御系の
異常には、例えば両信号系の局部発振器の同期が取れな
くなった場合等があるが、かかる異常状態はその後正常
状態に復帰する場合が多い。そこで、SD制御系に異常
が発生した場合にはSD制御信号でIFスイッチ40を
直ちに開成し、EPS2の出力が合成器1に入力するの
を遮断する。合成器1は主信号を合成出力とする。つま
り、SD制御系が異常となると、主信号のみを用いるの
である。
【0016】そして、SD制御系が正常状態に復帰した
ときは、SD制御信号によりIFスイッチ40の導通度
が徐々に増大するよう制御してEPS2の出力が徐々に
合成器1に入力するようにし、合成時の振幅の衝撃を抑
制しつつ定常状態に戻るようにしている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の同相合成型SD受信装置では、SD制御系の異常に対
処するためIFスイッチを設け、これにより、異常発生
時に合成器への副信号入力を断ち、正常状態に復帰した
とき合成復旧過程では合成器への副信号入力をその振幅
を徐々に大きくしながら正常状態に戻るようにしている
が、制御の安定化のため位相不感幅を設けてあるので、
正常状態への復旧過程の初期において位相比較器で検出
される位相差がこの位相不感幅内のものであることがあ
る。
【0018】そうすると、位相不感幅には、図6に示す
ように、0°側の同相位相不感幅と±180°側の逆相
位相不感幅とがあり、いずれも同様の制御が行われるの
で、復旧過程の初期において検出された位相差が逆相位
相不感幅内にある場合は、この逆相位相不感幅を基準に
その後の復旧動作が行われる。その結果、副信号は逆相
の状態で振幅が回復し、逆相で合成されるので、合成出
力は0となってしまうという問題がある。
【0019】本発明の目的は、SD制御系が正常状態に
復帰したときの合成復旧過程で副信号が逆相で合成され
るのを回避し、安定的に同相合成をなし得る同相合成型
SD受信装置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の同相合成型SD受信装置は次の如き構成を
有する。即ち、本発明の同相合成型SD受信装置は、ス
ペースダイバーシチ(SD)方式で受信された2系統の
受信信号を同相で合成するため、一方の受信信号(主信
号)に他方の受信信号(副信号)を同相化させる回路と
して、前記副信号の位相を移相器制御信号に従って制御
する直交振幅変調型の無限移相器と; 前記無限移相器
の出力を90°移相する90°移相器と; 前記90°
移相器の出力と前記主信号との位相差を検出する位相比
較器と; 一定の位相不感幅を有し前記位相比較器が検
出した位相差が位相不感幅の範囲を越えたとき位相差検
出信号を出力するウインドコンパレータと; 前記無限
移相器に出力する前記移相器制御信号を前記位相不感幅
の範囲を越えた位相差に基づき形成し当該無限移相器が
前記主信号と同相の信号を出力するように制御する駆動
回路と; を備える同相合成型SD受信装置において;
前記駆動回路は、外部入力のSD制御信号がSD制御
異常を示すとき前記無限移相器に0を出力させること、
及び、その後当該制御信号がSD制御正常を示すと無限
移相器に前記位相不感幅よりも大きな位相シフトを与え
出力振幅を徐々に増大させることを内容とする移相器制
御信号を形成出力する手段; を備えることを特徴とす
るものである。
【0021】
【作用】次に、前記の如く構成される本発明の同相合成
型SD受信装置の作用を説明する。本発明では、無限移
相器が直交振幅変調型であることに着目し、即ち、当該
無限移相器は位相のみならず振幅も制御できる点に着目
し、従来のIFスイッチに代えてこの無限移相器にその
機能を担わせるようにしてある。即ち、SD制御系が異
常となったときは無限移相器の出力振幅を0にして副信
号が合成されるのを禁止し、その後SD制御系の正常状
態への復帰に伴う副信号の合成復旧過程においては無限
移相器の出力振幅を定常値に向けて徐々に増大させる
が、その際に出力位相を位相不感幅よりも大きな位相に
シフトさせる。
【0022】その結果、副信号の合成復旧過程において
逆相合成となる事態を回避でき、安定的に同相合成をな
し得る同相合成型SD受信装置を実現できる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は、本発明の一実施例に係る同相合成型SD
受信装置を示す。本発明では、従来のIFスイッチ40
を省略し、その機能をEPS2に担わせるため、駆動回
路7は従来の駆動回路41に相当する駆動部7aと本発
明で追加した振幅位相可変部7bとで構成し、振幅位相
可変部7bが外部入力のSD制御信号に従って駆動部7
aを制御し、所要の移相器制御信号を形成出力するよう
にしてある。
【0024】即ち、駆動回路7は、具体的には図2に示
すように構成されるが、SD制御信号が「SD制御系正
常」を定常的に示す通常の正常な運用時では従来の駆動
回路41と同様、EPS2に一定の定常値振幅で位相の
みを制御する動作を行わせるが、SD制御系に異常が発
生しSD制御信号が「SD制御異常」を示すときはEP
S2に0を出力させ、その後当該制御信号が「SD制御
正常」を示すと、副信号の合成復旧過程における動作と
して、EPS2に出力位相を位相不感幅よりも大きな位
相へシフトさせ出力振幅を徐々に増大させることを内容
とする移相器制御信号を形成出力する。以下、図2及び
図3を参照して本発明に係る部分を中心に説明する。
【0025】図2において、振幅位相可変部7bは、セ
レクタ21と設定器22とで構成される。また、駆動部
7aは、構成要素は従来の駆動回路41と同様である
が、カウンタ部23ではセレクタ21の指示で所要の動
作をする機能を追加し、ROM24では従来の位相情報
の他、振幅情報も予め設定してあり、セレクタ21の指
示に従い振幅と位相の両情報を出力する機能を追加して
ある。
【0026】セレクタ21は、SD制御信号が「SD制
御系正常」を定常的に示す通常の正常な運用時では、カ
ウンタ部23とROM24に対し何の制御もせず、カウ
ンタ部23とROM24は従来と同様の動作を行う。
【0027】一方、セレクタ21は、SD制御信号が
「SD制御異常」を示すと、カウンタ部23に対しRO
M24へのカウント値出力を禁止し、同時にROM24
に対しEPS2の出力振幅を0にする制御値を読み出す
アドレス信号を出力する。これにより、EPS2は出力
振幅を0にするよう制御される。
【0028】そして、セレクタ21は、その後SD制御
信号が「SD制御正常」を示すと、設定器22の設定内
容に従い上記した副信号の合成復旧過程の動作を実現す
る。設定器22では、例えばEPS2の出力振幅を規定
する出力振幅の分割数Nと、位相不感幅と等値の位相シ
フト幅θと、カウンタ部23の作動時間を規定する時間
(ON時間)tと、カウンタ部23の動作停止時間を規
定する時間(OFF時間)t′とが設定される。
【0029】即ち、セレクタ21は、SD制御信号が
「SD制御正常」を示すと、設定器22での各種設定値
を取り込み、カウンタ部23に作動(ON時間t)と停
止(OFF時間t′)をこの順序で交互に繰り返させ
る。制御の単位は第1回目では「ON時間t」が1単位
(1STEP)であるが、第2回目以降では「OFF時
間t′+ON時間t」が1単位であり、この合成復旧過
程の制御回数は出力振幅の分割数Nである。
【0030】出力振幅の分割数Nとは、定常時の振幅値
を所定値ずつに分割した場合の分割数である。セレクタ
21は、この分割数NをROM24に対し読み出しアド
レスとして与える。例えば、定常時の振幅値Aが3分割
され、A>A2 >A1 であるとき、N=1のときはEP
S2の出力を振幅値A1 にする制御値がROM24から
読み出され、N=2のときはEPS2の出力を振幅値A
2 にする制御値がROM24から読み出され、N=3の
ときはEPS2の出力を振幅値Aにする制御値がROM
24から読み出されるのである。
【0031】セレクタ21は、この振幅を徐々に増大さ
せる動作を各制御単位の先頭において行う。
【0032】カウンタ部23は、第1回目では通常の動
作を行い、第2回目以降では、OFF時間t′において
制御ループをオープンにし現カウント値をセレクタ21
に与え、セレクタ21から与えられた設定値(「現カウ
ント値」+「θ」)を保持出力し、ON時間tにおいて
制御ループを閉じその設定値を基準に通常のカウント動
作を行うことを繰り返し行う。なお、t>t′である
が、両時間共に標本化回路でのサンプリング間隔よりも
充分に大きな時間である。
【0033】以下、図3を参照して副信号の合成復旧過
程の動作を具体的に説明する。なお、N=3の場合を示
してある。図3(A)は、位相と振幅の関係を示し、A
は定常時振幅値、a°とa°′は当該合成復旧過程での
動作初期値である。
【0034】a°は位相不感幅以外の所定位相であり、
この場合には図3(B)のような動作となる。a°′は
逆相位相不感幅の(−180°)の位相であり、この場
合には図3(C)のような動作となる。
【0035】カウンタ部23は、図示するように、時間
tの作動(ON)と時間t′の停止(OFF)を繰り返
すが、第1回目は「ON」期間のみで動作STEPを構
成し2回目以降は「OFF」+「ON」を1つの動作S
TEPとして実行する。
【0036】図3(B)において、STEP1では、そ
の先頭において、セレクタ21はROM24から振幅値
をA1 にする制御値を出力させる。これにより、EPS
2は振幅値A1 の副信号をSTEP1の期間内継続出力
する。
【0037】EPS2は、逆相位相不感幅以外の所定位
相a°で振幅A1 の副信号を出力する。この副信号と主
信号との位相比較結果がカウンタ部23に入力する。初
期位相a°は逆相位相不感幅以外の所定位相であるか
ら、EPS2の出力位相はa°から時間tに比べて十分
短い時間に同相位相不感幅の上限まで降下し、その後上
限に沿うよう制御される。
【0038】次のSTEP2は、時間t1 から同t2
でであるが、その先頭において、セレクタ21はROM
24から振幅値をA2 にする制御値を出力させる。これ
により、EPS2は振幅値A2 の副信号をSTEP2の
期間内継続出力する。同時に、セレクタ21はカウンタ
部23の現在値にθを加える。
【0039】その結果、EPS2の出力位相は、「OF
F」期間内では、同相位相不感幅の上限から上向きに移
動するが、その後開始する「ON」期間の先頭にて上限
からθの移動幅に規制され、そこから同相位相不感幅の
上限に向けて引き戻される。
【0040】N=3であるから、もう一度以上の動作が
行われるが、初期値が逆相位相不感幅内にないときは、
実質最初のSTEP1で同相となる位置に到達するよう
にEPS2が制御されることが理解できる。
【0041】次いで、図3(C)において、STEP1
では、その先頭において、セレクタ21はROM24か
ら振幅値をA1 にする制御値を出力させる。これにより
EPS2は振幅値A1 の副信号をSTEP1の期間内継
続出力する。
【0042】EPS2は、逆相位相不感幅の下限(−1
80°)の位相a°′で信号出力するので、ウインドコ
ンパレータ5は位相差検出信号を出力しない。カウンタ
部23は適宜な初期値を基準に動作するが、ウインドコ
ンパレータ5からの入力がないので、位相器制御信号は
振幅値をA1 とするもののみで、位相の制御はされな
い。従って、EPS2の出力位相は逆相位相不感幅を脱
出できない。これが従来の動作状態である。
【0043】さて次のSTEP2では、その先頭におい
て、セレクタ21はROM24から振幅値をA2 にする
制御値を出力させる。これにより、EPS2は振幅値A
2 の副信号をSTEP2の期間内継続出力する。同時
に、セレクタ21はカウンタ部23の現在値にθを加え
る。これは、「OFF」期間であるが、ROM24に対
しアドレスとして保持出力される。
【0044】その結果、EPS2の出力位相は、「OF
F」期間内において逆相位相不感幅の下限(−180
°)から上限に向けて移動を開始する。そして、「O
N」期間の先頭にて上限から上向きに抜け出し、即ち逆
相位相不感幅を脱出し、「ON」期間内に同相位相不感
幅の下限に到達する。
【0045】従って、N=3の最終STEPにおいて、
EPS2の出力位相は、同相位相不感幅の上限に沿って
位相制御され、定常の動作状態に速やかに移行できるこ
とになる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の同相合成
型SD受信装置によれば、無限移相器が直交振幅変調型
であることに着目し、SD制御系が異常となったときは
無限移相器の出力振幅を0にして副信号が合成されるの
を禁止し、その後SD制御系の正常状態への復帰に伴う
副信号の合成復旧過程においては無限移相器の出力振幅
を定常値に向けて徐々に増大させるが、その際に出力位
相を位相不感幅よりも大きな位相にシフトさせるように
したので、副信号の合成復旧過程において逆相合成とな
る事態を回避でき、安定的に同相合成をなし得る同相合
成型SD受信装置を実現できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る同相合成型SD受信装
置の構成ブロック図である。
【図2】本発明の駆動回路の一実施例の構成ブロック図
である。
【図3】副信号の合成復旧過程の動作説明図であり、
(A)は位相と振幅の関係を極座標で示す図、(B)は
逆相でない状態からの復旧動作図、(C)は逆相の状態
からの復旧動作図である。
【図4】従来の同相合成型SD受信装置の構成ブロック
図である。
【図5】従来の駆動回路の構成ブロック図である。
【図6】従来の副信号の合成復旧過程の動作説明図であ
る。
【符号の説明】
1 合成器 2 無限移相器(EPS) 3 90°移相器 4 位相比較器 5 ウインドコンパレータ 6 ループフィルタ 7 駆動回路 7a 駆動部 7b 振幅位相可変部 21 セレクタ 22 設定器 23 カウンタ部 24 ROM

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スペースダイバーシチ(SD)方式で受
    信された2系統の受信信号を同相で合成するため、一方
    の受信信号(主信号)に他方の受信信号(副信号)を同
    相化させる回路として、前記副信号の位相を移相器制御
    信号に従って制御する直交振幅変調型の無限移相器と;
    前記無限移相器の出力を90°移相する90°移相器
    と; 前記90°移相器の出力と前記主信号との位相差
    を検出する位相比較器と; 一定の位相不感幅を有し前
    記位相比較器が検出した位相差が位相不感幅の範囲を越
    えたとき位相差検出信号を出力するウインドコンパレー
    タと; 前記無限移相器に出力する前記移相器制御信号
    を前記位相不感幅の範囲を越えた位相差に基づき形成し
    当該無限移相器が前記主信号と同相の信号を出力するよ
    うに制御する駆動回路と; を備える同相合成型SD受
    信装置において;前記駆動回路は、外部入力のSD制御
    信号がSD制御異常を示すとき前記無限移相器に0を出
    力させること、及び、その後当該制御信号がSD制御正
    常を示すと無限移相器に前記位相不感幅よりも大きな位
    相シフトを与え出力振幅を徐々に増大させることを内容
    とする移相器制御信号を形成出力する手段; を備える
    ことを特徴とする同相合成型SD受信装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2006077832A1 (ja) * 2005-01-18 2006-07-27 Ntt Docomo, Inc. 移動通信端末および受信ダイバーシチ切断方法
US7853231B2 (en) 2005-01-18 2010-12-14 Ntt Docomo, Inc. Mobile communication terminal and associated methodology for reception during diversity interruption

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