JPH0613910Y2 - トンネルセグメントに於けるモルタル注入逆止弁 - Google Patents

トンネルセグメントに於けるモルタル注入逆止弁

Info

Publication number
JPH0613910Y2
JPH0613910Y2 JP3694689U JP3694689U JPH0613910Y2 JP H0613910 Y2 JPH0613910 Y2 JP H0613910Y2 JP 3694689 U JP3694689 U JP 3694689U JP 3694689 U JP3694689 U JP 3694689U JP H0613910 Y2 JPH0613910 Y2 JP H0613910Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
check valve
mortar
connecting pipe
segment
pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP3694689U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02129496U (ja
Inventor
敏雄 下田
Original Assignee
株式会社イズミ
大日物産株式会社
金本 起範
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社イズミ, 大日物産株式会社, 金本 起範 filed Critical 株式会社イズミ
Priority to JP3694689U priority Critical patent/JPH0613910Y2/ja
Publication of JPH02129496U publication Critical patent/JPH02129496U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0613910Y2 publication Critical patent/JPH0613910Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、トンネル工事に於けるモルタル注入用の逆止
弁に関するものである。
(従来の技術) 従来シールド工法によるトンネル施工に於て、第7図に
示す如く、横穴(9)を掘削しつつ、穴中にセグメント(8)
を筒状に組み立て、横穴とセグメント(8)との間に生じ
る空隙(91)にモルタルMを充填して、地盤を安定させて
いる。
モルタルの充填手順は、セグメント(8)に内向きに多数
のモルタル注入用短管(7)を突設し、該短管(7)に逆止弁
(5)を螺合して留置しておき、短管(7)から逆止弁(5)を
経て周囲の空隙にモルタルMを充填するのである。
この場合、逆止弁(5)の弁体と、弁座との間にモルタル
中の砂が噛み込んで、弁体の閉まりが悪くなること、逆
止弁(5)と短管(7)とのネジ係合部に僅かながら隙間が生
じること、及び地盤の大なる圧力によって、モルタル層
が押圧され、固化前のモルタルが管を少しずつ逆流して
セグメント内に流れ出る問題がある。
そこで、第3図の如く、逆止弁(5)を経て横穴(9)とセグ
メント(8)との間の空隙にモルタルMを注入した後、管
の入口(72)にエンドプラグ(1)を螺合し、該エンドプラ
グ(1)と逆止弁(5)との併用によって、セグメント(8)内
へのモルタルの逆流を可及的に防止している。
上記モルタルの充填作業は、先ず、モルタル打設区間の
全部のモルタル注入用短管(7)に逆止弁(5)を留置し、第
4図に示す如く、順次短管(7)に接続管(3)を介してモル
タル注入ホース(6)を接続し、横穴(9)とセグメント(8)
との空隙にモルタルを注入する。
モルタル注入後、ホース(6)及び接続管(3)を外して、前
記第3図の如く、短管(7)にエンドプラグ(1)を螺合す
る。
(考案が解決しようとする課題) 上記モルタルの注入作業に於て、第5図の如く、短管
(7)内の逆止弁(5)の留置位置が浅すぎる場合、接続管
(3)を螺合したとき、接続管(3)のフランジ(31)が短管
(7)端面に当たる手前で、接続管(3)の先端面が、逆止弁
(5)の端面に当たってしまう。
この状態にてモルタルを注入し、次で、接続管(3)を外
すとき、逆止弁(5)が接続管(3)と一体に回転して、短管
(7)の入口(72)まで引き戻されることがあった。
上記接続管(3)を緩めることによる逆止弁(5)の引戻し現
象は、次の理由によって生じると思われる。
第6図A、第6図Bに於て、右側を短管(7)の入口側即
ちセグメント内部、左側を出口側即ち掘削側とすると、
短管(7)内にて、接続管(3)と逆止弁(5)の互いの端面が
面接触して突っ張り合い、逆止弁(5)のネジ山(51)は、
短管(7)のネジ溝(71)のモルタル出口側の壁面に押圧さ
れ、接続管(3)のネジ山(51)は短管(7)のネジ溝(71)のモ
ルタル入口側の側面に押圧される。
上記状態で、短管(7)の入口(72)側から出口(73)側にモ
ルタルの注入が行なわれると、逆止弁(5)と接続管(3)の
突き合わせ端面間の微細な隙間に、モルタル中の水分が
侵入して両者の間は完全密着状態となる。又、モルタル
の注入が完了すると、逆止弁(5)には大なる背圧が掛か
り、接続管(3)側へ押圧される。
上記状態で接続管(3)を緩めると、逆止弁(5)に対する短
管(7)の出口(73)側への押圧が解放され、第6図Bの如
く、逆止弁(5)のネジ山(51)は短管(7)のネジ溝(71)のモ
ルタル出口側の壁面から離れ気味となる。
前述の如く、逆止弁(5)に作用する背圧、及び逆止弁と
接続管(3)との突合わせ端面が前記の如く完全密着して
いることにより、接続管と逆止弁との間には強力な摩擦
力が作用する。このため接続管(3)を緩めると、逆止弁
(5)は接続管(3)と一体に回転して、短管(7)の入口(72)
に引戻される。
接続管(3)が短管(7)から外れると、短管(7)の入口(72)
側から逆止弁(5)を支持するものは無く、逆止弁(5)には
背圧が作用するだけであるから、逆止弁(5)のネジ山(5
1)は短管(7)のネジ溝(71)のモルタル入口側の壁面に押
圧される。この押圧による摩擦力は、逆止弁(5)と接続
管(3)の突合わせ端面の密着力よりも強いため、逆止弁
(5)は短管(7)の入口(72)端で止まる。
上記の如く、逆止弁(5)が短管(7)の入口(72)まで引き戻
されると、短管(7)にエンドプラグ(1)を螺合する余地は
なくなる。
逆止弁(5)を再び短管(7)の奥まで押し込むには、逆止弁
(5)に作用している背圧に打ち勝たねばならず、極めて
困難な作業となり、エンドプラグ(1)が省略された儘、
工事が進められる不都合があった。
本考案は、上記の接続管の緩めによる逆止弁の引き戻し
を防止できる逆止弁を明らかにするものである。
(課題を解決する手段) 上記目的を達するために本考案の逆止弁は、外周面にネ
ジ山(51)を形成した筒状弁筐(50)内に、セグメント(8)
の外側へのみ開く弁体(52)を有し、弁筐(50)の内端面に
凸部(53)を形成している。
(作用及び効果) セグメント(8)の短管(7)に逆止弁(5)を留置とた後、第
2図に示す如く、短管(7)に接続管(3)を介してモルタル
注入ホース(6)を接続する。
このとき、逆止弁(5)の位置が浅い場合でも、接続管(3)
の端面は、逆止弁(5)の端部の凸部(53)に当たり、逆止
弁(5)と接続管(3)の接触面積は、従来のそれに比べて大
幅に小さい。従って、モルタル注入後、接続管(3)を外
す際、逆止弁(5)が接続管(3)と伴回わりして引き戻され
ることはない。
(実施例) 第2図はシールド工法に於て、横穴(9)を掘削しつつ、
穴中にセグメント(8)を筒状に組み立て、横穴(9)とセグ
メント(8)との管の空隙(91)にモルタルを充填する状態
の要部断面図である。
セグメント(8)には、多数のモルタル充填用短管(7)が内
向きに突設されている。
該短管(7)の内面には内ネジ(71)が形成され、管内には
逆止弁(5)が螺合して留置されている。
実施例では、ネジは角ネジである。
逆止弁(5)の基本構成は、モルタル用逆止弁として公知
のものであり、外周にネジ山(51)を形成した合成樹脂製
の筒状弁筐(50)の一端側に、一対の弁板(52)(52)を外側
に揺動可能に設けている。
本考案の特徴は、上記弁筐(50)の内端面に1又は複数の
凸部(53)を形成した点である。
実施例では、第1図の如く、筒状弁筐(50)の端面に等間
隔に3つの凸部(53)が弁筐(50)と一体に形成され、各凸
部(53)は直径2〜6mm、高さ1〜3mm程度の半球体である。
短管(7)の入口(72)には、ホース接続管(3)を介して、モ
ルタル注入ホース(6)が接続される。接続管(3)は、略中
央部の外周に締付け回転工具(図示せず)が係合する多
角形のフランジ(31)を突設し、先端側の外周に角ネジ(3
2)、基端側の内ネジ(33)を形成して、内ネジにホース
(6)の口金を螺合している。
然して、セグメント(8)の短管(7)に逆止弁(5)を留置す
る。
第2図に示す如く、短管(7)に接続管(3)を介してモルタ
ル注入ホース(6)を接続する。
このとき、逆止弁(5)の位置が浅い場合でも、接続管(3)
の端面は、逆止弁(5)の端部の凸部(53)に当たり、逆止
弁(5)と接続管(3)の接触面積は、従来のそれに比べて大
幅に小さい。従って、モルタル注入後、接続管(3)を外
す際、逆止弁(5)が接続管(3)と伴回わりして引き戻され
ることはない。
接続管(3)を外した後、第3図の如く、短管(7)の入口(7
2)にエンドプラグ(1)を螺合すれば可い。
上記の如く、本考案は、逆止弁(5)の端面に凸部(53)を
形成する簡単な構成により、接続管(3)との伴回りによ
る引き戻しを防止でき、然も、凸部(53)は逆止弁(5)の
弁筐(50)と一体に形成でき、従来の逆止弁(5)と殆ど同
じコトスで製作できる。
尚、凸部(53)の形状は、前記半球体に限らず、筒状弁筐
(50)の端面に、半径方向或は周方向に1又は複数の突条
を形成する等、要は、接続管(3)と逆止弁(5)の対向端面
の接触面積を小さくすることができれば可い。
更に、本考案は実施例の構成に限定されることはなく、
実用新案登録請求の範囲に記載の範囲で種々の変形が可
能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は逆止弁、接続管及びエンドプラグの斜面図、第
2図はモルタルを充填する状態の要部断面図、第3図は
エンドプラグを装着した状態の断面図、第4図、第5図
は従来のモルタル充填時の断面図、第6図Aは逆止弁と
接続管が突っ張り合っている状態の断面図、第6図Bは
第6図Aの状態から接続管を緩めた状態の断面図、第7
図はトンネルの断面図である。 (3)……接続管、(5)……逆止弁 (50)……弁筐、(51)……ネジ山 (53)……凸部、(8)……セグメント

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】トンネルセグメントと地盤の穴面との間の
    空隙に、トンネルセグメント内からモルタルを注入する
    ために、該セグメントに突設された短管(7)に螺合して
    留置される逆止弁に於て、逆止弁(5)は外周面にネジ山
    (51)を形成した筒状弁筐(50)内に、セグメント(8)の外
    側へのみ開く弁体(52)を有し、弁筐(50)の内端面に凸部
    (53)を形成したことを特徴とするトンネルセグメントに
    於けるモルタル逆止弁。
JP3694689U 1989-03-28 1989-03-28 トンネルセグメントに於けるモルタル注入逆止弁 Expired - Lifetime JPH0613910Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3694689U JPH0613910Y2 (ja) 1989-03-28 1989-03-28 トンネルセグメントに於けるモルタル注入逆止弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3694689U JPH0613910Y2 (ja) 1989-03-28 1989-03-28 トンネルセグメントに於けるモルタル注入逆止弁

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02129496U JPH02129496U (ja) 1990-10-25
JPH0613910Y2 true JPH0613910Y2 (ja) 1994-04-13

Family

ID=31543625

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3694689U Expired - Lifetime JPH0613910Y2 (ja) 1989-03-28 1989-03-28 トンネルセグメントに於けるモルタル注入逆止弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0613910Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112145189A (zh) * 2020-10-24 2020-12-29 中铁一局集团有限公司 一种用于软土地区新型管片注浆加固方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02129496U (ja) 1990-10-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0613910Y2 (ja) トンネルセグメントに於けるモルタル注入逆止弁
US3492827A (en) Grouting nozzle
JP3415900B2 (ja) 分岐継手
JPH08511601A (ja) アンカー材料による壁面における固定ボルト
JP4546630B2 (ja) サプライリタ−ン式孔埋めパッカ−及びボ−リング孔充填閉塞施工方法
JPH0799031B2 (ja) コンクリートブロックの接合工法及び該工法に用いるコンクリートブロック並びに該コンクリートブロックの接合凹部を形成する型装置
JPH0412932Y2 (ja)
JPH0346111Y2 (ja)
JP6777959B1 (ja) スリーブ継手用プラグ
JP3995896B2 (ja) セグメント用埋込ソケット
JPH0455961U (ja)
CN210153336U (zh) 一种阻水式管箍扣件
JP2002038887A (ja) セグメントの注入孔部
JP3013839U (ja) セグメントのグラウトホール
JPH0248555Y2 (ja)
JPH0733031Y2 (ja) 管継手
JPH0712600U (ja) ロックボルトの定着用注入剤の流出防止用パッカー
JPH0247417A (ja) ケーシングの逆止弁装置
JP2505815Y2 (ja) 後施工アンカ―装置
JPS6040677Y2 (ja) 注入管におけるグラウトモニタ−
JPH0452555Y2 (ja)
JPH0626682Y2 (ja) 型枠緊結具
JPH0452307Y2 (ja)
JPH0449275Y2 (ja)
JPS5941251Y2 (ja) 地盤改良用薬液注入装置

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term