JPH06138979A - 携帯型端末装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明に係る携帯型端末装置においては、装置本体に電
源投入の為のジャック差込口を設け、バッテリパックの
電源コネクタとケーブルで接続することにより、装着し
ていないバッテリパックから本体側に電源を投入するこ
とを可能にしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、バッテリパックを有す
る携帯型端末装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】ニカド電池などをパッケージしたバッテ
リパックを電源として装着する携帯型電子機器では、操
作中にバッテリパックの電圧降下（ローバッテリ）が発
生すると、ハードウェア割込などを利用してその旨をア
プリケーションプログラムに告知している。アプリケー
ションは必要最小限のデータの退避などを行い、その後
電源をオフとする。バッテリパックの充電、または、予
備の充電済のバッテリパックと差換などを行った後、電
源をオンして操作を続行していた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の装置では、以下
のような問題点があった。 １．ローバッテリ状態では、リセット電圧に近いため、
時間のかかる処理や、印刷などの消費電力の大きい処理
ができず、最小限の処理に制限されてしまう。 ２．上記１のような処理を可能とするためにローバッテ
リを高い電圧レベルに設定した場合、電池の特性上ロー
バッテリ電圧のバラツキが多くなり、ごく短時間でロー
バッテリとなる可能性が高くなってしまう。 ３．上記１のような制限によって、１連のオペレーショ
ンが長い場合は、ローバッテリによる電源オフ後、オペ
レーションの途中から再スタートするような仕組を準備
するために、携帯型端末装置の基本ソフトウェア（Ｏ
Ｓ）だけでなく、アプリケーションプログラムにも大き
な負荷がかかる。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明によれば、携帯型
端末装置の本体に電源投入のためのジャックの差込口な
どを設け、バッテリパックの電源コネクタとをケーブル
で接続することにより、装着していないバッテリパック
から本体側に電源を投入することを可能にしたものであ
る。

【０００５】そして、本体側の差込口などは、ＡＣ電源
から電源をとるためのＡＣアダプタのジャックの差込口
としても共用が可能である。

【０００６】

【実施例】図１は本発明を実施する携帯型端末装置の一
構成例である。バッテリパック１０は図２で説明される
ように本体１２に装着される。電源は両者のコネクタが
接続されることによって投入される。

【０００７】図３が当発明における外部のバッテリパッ
クとの接続を説明したものである。１７は装着中のバッ
テリパックであり、これがローバッテリ状態になった場
合、従来技術と同様にアプリケーションに告知される。
メッセージ表示などの警告により操作者がローバッテリ
の情報を得た時、電源ケーブル２０を用いて本体側と外
部のバッテリパックを接続される。この時の接続状態は
図４で示される。

【０００８】図４のＡは外部電源との接続部、Ｂはダイ
オード、Ｃは電池（装着中のバッテリパック）、Ｄは負
荷（携帯型端末装置本体）である。Ａから投入された電
流はＣがローバッテリ状態の時の、Ｄに投入されること
になる。

【０００９】以上のように装着中のバッテリパック１７
がローバッテリ状態になっていても、予備のバッテリパ
ック２２から電源が投入されることにより、操作者は処
理を継続して行うことができる。この時、１７を取りは
ずし、充電を行い再装着することも可能である。再装着
してしまえば電源ケーブル１９の差込ジャックを本体側
のジャック差込口１８から抜くことにより元の状態に復
帰する。

【００１０】当発明では、電源コネクタ１６やジャック
１９を引き抜く動作が発生する場合があり、片方を引き
抜く時、片方が必ず電源を投入しているという確認が必
要である。１６や１９が差し込まれている事を外部ポー
トの読み込みなどを利用してソフトウェアが監視するこ
とや、片方しか引き抜けないメカニカルな構造を取るこ
とが考えられる。

【００１１】また、ジャック差込口１８は電源投入用の
ジャックが差込めるので、ＡＣアダプタなどの差込口と
して共用することが可能である。

【００１２】（他の実施例）バッテリパックには図５で
示されるようなジャック差込口２３がある。これは充電
器からのジャックが差込まれ充電するためのものであ
る。

【００１３】バッテリパック側では、ダイオードにより
ジャックからは充電のみとしているのが一般的である
が、ダイオードを無くせば図５のように電源ケーブル２
５により、外部バッテリパックから電源投入することが
可能になる。

【００１４】バッテリパックとバッテリパックを誤って
接続しないように、バッテリパック側ジャック２４は本
体側ジャック１９と異なる形状としている。

【００１５】

【発明の効果】以上述べたように、本発明に係る携帯型
端末装置によれば、以下のような効果が得られる。

【００１６】１．装着中のバッテリパックがローバッテ
リ状態になった時、外部のバッテリパックから電源をと
ることにより、操作中の処理をそのまま続行することが
可能である。

【００１７】２．装着中のバッテリパックがローバッテ
リ状態になった時、外部バッテリパックからの電源投入
→装着中のバッテリパックの取りはずし→充電済バッテ
リパックの装着→外部バッテリパックの切り離しという
手順によって装置中のプログラム実行の中断なしにバッ
テリパックを交換できる。

【００１８】３．当発明のための本体側ジャック差込口
は、ＡＣアダプタからのジャック、バッテリパック側の
ジャック差込口（他の実施例）は、充電器からのジャッ
クがそれぞれ差込め、共用である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を実施する携帯型端末装置の構成例

【図２】バッテリパック装着説明図

【図３】外部のバッテリパックとの接続説明図（１）

【図４】携帯型端末装置側の接続説明図

【図５】外部のバッテリパックとの接続説明図（２）

【符号の説明】

１ ＣＰＵ ２ ＲＯＭ ３ ＲＡＭ ４ 入力装置 ５ 表示装置 ６ 印刷装置 ７ 通信ポート ８ 電源系 ９ 変換回路 １０ バッテリパック １１ バス １２ 携帯型端末装置（本体） １３ 本体上面 １４ 本体側電源コネクタ １５ バッテリパック １６ バッテリパック側電源コネクタ １７ 装着中のバッテリパック １８ 本体側ジャック差込口 １９ ジャック ２０ 電源ケーブル（１） ２１ コネクタ ２２ 外部のバッテリパック ２３ ジャック差込口 ２４ バッテリパック側ジャック Ａ 外部電源投入口 Ｂ ダイオード Ｃ 電池（装着中のバッテリパック） Ｄ 負荷（携帯型端末装置本体）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 電池をパッケージして、抜き差し可能な
   バッテリパックとした電源を持つ携帯型端末装置におい
   て、 装着中のバッテリパックとは別の予備のバッテリパック
   を有し、そこから電源をとることを可能としたことを特
   徴とする携帯型端末装置。