JPH061386A - 包装容器 - Google Patents
包装容器Info
- Publication number
- JPH061386A JPH061386A JP15538292A JP15538292A JPH061386A JP H061386 A JPH061386 A JP H061386A JP 15538292 A JP15538292 A JP 15538292A JP 15538292 A JP15538292 A JP 15538292A JP H061386 A JPH061386 A JP H061386A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lid
- packaging container
- bottom body
- lid body
- magnetic tape
- Prior art date
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- Packaging Of Machine Parts And Wound Products (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【構成】 円形または多角形の底体1及び蓋体2の周囲
に形成される立ち上がり壁4,6に設けられる周方向で
互いに噛合する段差部を組み合わせることにより形成さ
れる底体1と蓋体2の内部空間に複数の磁気テープ巻回
体を収納し、上記段差部の段差幅よりも広い幅を有する
糊着テープ10により底体1と蓋体2を封止する。この
時、底体1と蓋体2は略同一形状であっても良い。 【効果】 包装容器の密閉性が良好であり、磁気テープ
巻回体の品質が良好に維持される。また、包装後のサイ
ズを縮小できるため、運搬,保管コストを低減すること
ができる。
に形成される立ち上がり壁4,6に設けられる周方向で
互いに噛合する段差部を組み合わせることにより形成さ
れる底体1と蓋体2の内部空間に複数の磁気テープ巻回
体を収納し、上記段差部の段差幅よりも広い幅を有する
糊着テープ10により底体1と蓋体2を封止する。この
時、底体1と蓋体2は略同一形状であっても良い。 【効果】 包装容器の密閉性が良好であり、磁気テープ
巻回体の品質が良好に維持される。また、包装後のサイ
ズを縮小できるため、運搬,保管コストを低減すること
ができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、底体及び蓋体を組み合
わせてなる、磁気テープ巻回体を包装する包装容器に関
するものである。
わせてなる、磁気テープ巻回体を包装する包装容器に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】オーディオテープやビデオテープのよう
な磁気テープは、高分子材料等よりなるベースフィルム
上に、磁性層や保護層を塗布あるいは蒸着等の手段によ
って形成し、これに表面処理を施した後、所定の幅に裁
断を行い形成される。こうして形成された長尺の磁気テ
ープは、フランジレスオープンテープ(いわゆる、パン
ケーキ)と呼ばれ、ハブに巻回した状態で業務用として
製品加工メーカーやソフトメーカーに販売される。
な磁気テープは、高分子材料等よりなるベースフィルム
上に、磁性層や保護層を塗布あるいは蒸着等の手段によ
って形成し、これに表面処理を施した後、所定の幅に裁
断を行い形成される。こうして形成された長尺の磁気テ
ープは、フランジレスオープンテープ(いわゆる、パン
ケーキ)と呼ばれ、ハブに巻回した状態で業務用として
製品加工メーカーやソフトメーカーに販売される。
【0003】このようなフランジレスオープンテープを
出荷する際には、1巻ずつ収納できるようになされてい
るトレーと称される包装容器に入れ、該トレーを複数個
重ねて蓋をし、トレー内のフランジレスオープンテープ
に外部の塵埃等が付着しないようにトレー間を密着させ
て密閉し、フランジレスオープンテープの品質を維持し
て出荷を行っている。なお、トレーは、フランジレスオ
ープンテープにキズを付けないように発泡ポリスチレ
ン,発泡ポリエチレン等の比較的軟らかい材料によって
形成される。上記のトレー間を密着させる方法として
は、図5に示されるように、複数個のトレー13をバン
ド14で巻き、トレー13間を密着させる、あるいは図
6に示されるように、熱収縮性のフィルム15(例え
ば、シュリンクフィルム)によって複数個のトレー13
を包装し、熱を加えてフィルム15を収縮させてトレー
13間を密着させる方法が挙げられる。
出荷する際には、1巻ずつ収納できるようになされてい
るトレーと称される包装容器に入れ、該トレーを複数個
重ねて蓋をし、トレー内のフランジレスオープンテープ
に外部の塵埃等が付着しないようにトレー間を密着させ
て密閉し、フランジレスオープンテープの品質を維持し
て出荷を行っている。なお、トレーは、フランジレスオ
ープンテープにキズを付けないように発泡ポリスチレ
ン,発泡ポリエチレン等の比較的軟らかい材料によって
形成される。上記のトレー間を密着させる方法として
は、図5に示されるように、複数個のトレー13をバン
ド14で巻き、トレー13間を密着させる、あるいは図
6に示されるように、熱収縮性のフィルム15(例え
ば、シュリンクフィルム)によって複数個のトレー13
を包装し、熱を加えてフィルム15を収縮させてトレー
13間を密着させる方法が挙げられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な包装容器であるトレーを用いてフランジレスオープン
テープを出荷する際には、次のような問題が生じてい
る。
な包装容器であるトレーを用いてフランジレスオープン
テープを出荷する際には、次のような問題が生じてい
る。
【0005】例えば、フランジレスオープンテープを一
巻ずつ入れたトレーを複数個重ね、蓋をして、図5に示
されるように複数のトレー13をバンド14によって巻
き、トレー13間を密着させた場合、上記トレー13が
比較的軟らかい材料によって形成されていることから、
バンド14がトレー13に食い込み、トレー13を破損
させてしまうといった問題が発生し易い。トレー13が
破損すると、外観上良くない上、トレー13の密閉性が
低下し、トレー13内のフランジレスオープンテープの
品質の低下を招く。
巻ずつ入れたトレーを複数個重ね、蓋をして、図5に示
されるように複数のトレー13をバンド14によって巻
き、トレー13間を密着させた場合、上記トレー13が
比較的軟らかい材料によって形成されていることから、
バンド14がトレー13に食い込み、トレー13を破損
させてしまうといった問題が発生し易い。トレー13が
破損すると、外観上良くない上、トレー13の密閉性が
低下し、トレー13内のフランジレスオープンテープの
品質の低下を招く。
【0006】また、フランジレスオープンテープを一巻
ずつ入れたトレーを複数個重ね、蓋をして、図6に示さ
れるように、熱収縮性のフィルム15(例えば、シュリ
ンクフィルム)によって複数個のトレー13を包装し、
熱を加えてフィルム15を収縮させてトレー13間を密
着させるためには、フィルム15の熱収縮を行うための
加熱炉等の設備が必要であり、製造コストを引き上げる
こととなる。
ずつ入れたトレーを複数個重ね、蓋をして、図6に示さ
れるように、熱収縮性のフィルム15(例えば、シュリ
ンクフィルム)によって複数個のトレー13を包装し、
熱を加えてフィルム15を収縮させてトレー13間を密
着させるためには、フィルム15の熱収縮を行うための
加熱炉等の設備が必要であり、製造コストを引き上げる
こととなる。
【0007】さらには、上述のようにトレーを用いてフ
ランジレスオープンテープを出荷する場合、トレー内に
フランジレスオープンテープを一巻ずつ入れ、該トレー
を複数個重ねて包装を行うため、包装後のサイズが大き
く、保管コスト,運搬コストを引き上げることとなり、
好ましくない。
ランジレスオープンテープを出荷する場合、トレー内に
フランジレスオープンテープを一巻ずつ入れ、該トレー
を複数個重ねて包装を行うため、包装後のサイズが大き
く、保管コスト,運搬コストを引き上げることとなり、
好ましくない。
【0008】そこで、本発明は、磁気テープ巻回体の密
閉性が良好で、包装容器を破損することがなく、密閉の
ための特別な設備を必要とせず、製造コストを引き下げ
ることが可能であり、包装後のサイズを小さくすること
ができ、保管,運搬コストを引き下げることの可能な包
装容器を提供することを目的とする。
閉性が良好で、包装容器を破損することがなく、密閉の
ための特別な設備を必要とせず、製造コストを引き下げ
ることが可能であり、包装後のサイズを小さくすること
ができ、保管,運搬コストを引き下げることの可能な包
装容器を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明は、円形または多角形の底体及び蓋体を有
し、これら底体及び蓋体を組み合わせてなる容器本体内
に複数の磁気テープ巻回体が収納されてなる包装容器に
おいて、前記底体及び蓋体は周囲に立ち上がり壁を有
し、各立ち上がり壁には周方向で互いに噛合する段差部
が設けられるとともに、これら底体及び蓋体が前記段差
部の段差幅よりも広い幅を有する糊着テープにより封止
されていることを特徴とするものである。
めに、本発明は、円形または多角形の底体及び蓋体を有
し、これら底体及び蓋体を組み合わせてなる容器本体内
に複数の磁気テープ巻回体が収納されてなる包装容器に
おいて、前記底体及び蓋体は周囲に立ち上がり壁を有
し、各立ち上がり壁には周方向で互いに噛合する段差部
が設けられるとともに、これら底体及び蓋体が前記段差
部の段差幅よりも広い幅を有する糊着テープにより封止
されていることを特徴とするものである。
【0010】すなわち、本発明は、図1に示すように円
形または多角形の底体1及び蓋体2を組み合わせてなる
容器本体内に複数の磁気テープ巻回体を収納するように
したものであり、これら底体1及び蓋体2の立ち上がり
壁4,6に設けられた段差部を互いに噛合せしめて回動
を規制するとともに、噛合部分を前記段差部の段差幅よ
りも広い幅を有する糊着テープにより封止して塵埃等の
侵入を防止するものである。
形または多角形の底体1及び蓋体2を組み合わせてなる
容器本体内に複数の磁気テープ巻回体を収納するように
したものであり、これら底体1及び蓋体2の立ち上がり
壁4,6に設けられた段差部を互いに噛合せしめて回動
を規制するとともに、噛合部分を前記段差部の段差幅よ
りも広い幅を有する糊着テープにより封止して塵埃等の
侵入を防止するものである。
【0011】
【作用】本発明の包装容器においては、円形または多角
形の底体及び蓋体を組み合わせてなる容器本体内に複数
の磁気テープ巻回体を一括して収納するようにしている
ので、収納効率が向上し、運搬コストや保管コスト等も
削減される。
形の底体及び蓋体を組み合わせてなる容器本体内に複数
の磁気テープ巻回体を一括して収納するようにしている
ので、収納効率が向上し、運搬コストや保管コスト等も
削減される。
【0012】また、前記底体と蓋体とは、周囲を塞ぐ立
ち上がり壁に設けられた段差部が互いに噛合するように
組み合わせられているので、これら底体や蓋体が不用意
に回動することがなく、安定な組み合わせ状態が維持さ
れる。
ち上がり壁に設けられた段差部が互いに噛合するように
組み合わせられているので、これら底体や蓋体が不用意
に回動することがなく、安定な組み合わせ状態が維持さ
れる。
【0013】さらに、本発明の包装容器においては、底
体と蓋体の組み合わせ部分、すなわち前記噛合された部
分が段差部の段差幅よりも広い幅を有する糊着テープに
よって封止されているので、前記底体と蓋体との間の隙
間が完全に塞がれ、塵埃等がこの隙間から侵入すること
はない。したがって、収納される磁気テープ巻回体の品
質が良好に維持される。しかも包装容器が破損する虞れ
もなく、シュリンクフィルムを用いる場合等と異なり密
閉のための特別な装置も不要である。
体と蓋体の組み合わせ部分、すなわち前記噛合された部
分が段差部の段差幅よりも広い幅を有する糊着テープに
よって封止されているので、前記底体と蓋体との間の隙
間が完全に塞がれ、塵埃等がこの隙間から侵入すること
はない。したがって、収納される磁気テープ巻回体の品
質が良好に維持される。しかも包装容器が破損する虞れ
もなく、シュリンクフィルムを用いる場合等と異なり密
閉のための特別な装置も不要である。
【0014】また、特に底体と蓋体を円形あるいは偶数
多角形とすればこれら底体と蓋体を同一形状とすること
ができ、包装容器の生産コストが低減されるとともに、
作業性も良好なものとなる。
多角形とすればこれら底体と蓋体を同一形状とすること
ができ、包装容器の生産コストが低減されるとともに、
作業性も良好なものとなる。
【0015】
【実施例】以下、本発明を適用した具体的な実施例につ
いて、図面を参照をしながら説明する。
いて、図面を参照をしながら説明する。
【0016】本実施例の包装容器は、図1に示すよう
に、多角形(本実施例においては、12角形)の底部3
と立ち上がり壁4によって構成される底体1と、底部5
と立ち上がり壁6によって構成され底体1と略同一形状
を有する蓋体2が、各立ち上がり壁4,6に設けられる
周方向に噛合する段差部によって組み合わせられるもの
である。
に、多角形(本実施例においては、12角形)の底部3
と立ち上がり壁4によって構成される底体1と、底部5
と立ち上がり壁6によって構成され底体1と略同一形状
を有する蓋体2が、各立ち上がり壁4,6に設けられる
周方向に噛合する段差部によって組み合わせられるもの
である。
【0017】前記底体1の立ち上がり壁4には、図2及
び図3に示されるように複数(本実施例においては、各
4箇所)の凸部4a,平坦部4b,凹部4cにより構成
される段差部が設けられており、同様に蓋体2の立ち上
がり壁6にも複数(本実施例においては、各4箇所)の
凸部6a,平坦部6b,凹部6cにより構成される段差
部が設けられている。そして、これら底体1と蓋体2を
90°ずらして対向させ、凸部4aと凹部6c、平坦部
4bと平坦部6b、凹部4cと凸部6aをそれぞれ噛合
させることにより組み合わされ、一体化して容器本体を
構成している。
び図3に示されるように複数(本実施例においては、各
4箇所)の凸部4a,平坦部4b,凹部4cにより構成
される段差部が設けられており、同様に蓋体2の立ち上
がり壁6にも複数(本実施例においては、各4箇所)の
凸部6a,平坦部6b,凹部6cにより構成される段差
部が設けられている。そして、これら底体1と蓋体2を
90°ずらして対向させ、凸部4aと凹部6c、平坦部
4bと平坦部6b、凹部4cと凸部6aをそれぞれ噛合
させることにより組み合わされ、一体化して容器本体を
構成している。
【0018】上記の各立ち上がり壁4,6に設けられる
段差部を組み合わせた部分は、図1に示すように、段差
幅W1 (前記凸部4aと凹部4c、あるいは凸部6aと
凹部6cの高さの差)よりも大きいテープ幅W2 を有す
る糊着テープ10によって封止されており、これによっ
て底体1と蓋体2が固定され、これらの内部に収納され
る磁気テープ巻回体を密閉状態に保持するようになされ
ている。
段差部を組み合わせた部分は、図1に示すように、段差
幅W1 (前記凸部4aと凹部4c、あるいは凸部6aと
凹部6cの高さの差)よりも大きいテープ幅W2 を有す
る糊着テープ10によって封止されており、これによっ
て底体1と蓋体2が固定され、これらの内部に収納され
る磁気テープ巻回体を密閉状態に保持するようになされ
ている。
【0019】上記糊着テープとしては、通常の包装用糊
着テープを使用すれば良く、例えばPPテープ,クラフ
トテープ,布テープ等が挙げられる。
着テープを使用すれば良く、例えばPPテープ,クラフ
トテープ,布テープ等が挙げられる。
【0020】上記のような本実施例の包装容器において
は、図2に示すように底体1と蓋体2間の内部空間に複
数の磁気テープ巻回体8が積み重ねられて配され、積み
重ねられる磁気テープ巻回体8間にはスペーサー7が配
されており、最上下層にもスペーサー7が配されてい
る。この時、磁気テープ巻回体8は、巻回される磁気テ
ープの幅と略同一の高さを有する筒状のハブに磁気テー
プが巻回されるものであり、上記ハブはアルミニウム,
フェノール樹脂等によって形成されている。一方、上記
スペーサー7は、磁気テープ巻回体8に略合致する大き
さを有し、底体1,蓋体2の底面3,5に設けられる後
述のセンター軸の外径より若干大きな直径の穴部を中央
に有する円盤状のものである。よって、底体1,2の内
部空間においては、スペーサー7,磁気テープ巻回体8
がセンター軸に支持され、積み重ねられている。
は、図2に示すように底体1と蓋体2間の内部空間に複
数の磁気テープ巻回体8が積み重ねられて配され、積み
重ねられる磁気テープ巻回体8間にはスペーサー7が配
されており、最上下層にもスペーサー7が配されてい
る。この時、磁気テープ巻回体8は、巻回される磁気テ
ープの幅と略同一の高さを有する筒状のハブに磁気テー
プが巻回されるものであり、上記ハブはアルミニウム,
フェノール樹脂等によって形成されている。一方、上記
スペーサー7は、磁気テープ巻回体8に略合致する大き
さを有し、底体1,蓋体2の底面3,5に設けられる後
述のセンター軸の外径より若干大きな直径の穴部を中央
に有する円盤状のものである。よって、底体1,2の内
部空間においては、スペーサー7,磁気テープ巻回体8
がセンター軸に支持され、積み重ねられている。
【0021】前述のように、本実施例の包装容器におい
ては底体1と蓋体2は略同一形状を有している。上記底
体1は図3に示されるように、円形あるいは偶数多角形
である底面3(本実施例においては、12角形)の中央
にセンター軸9が突出形成されてなる。図4に図3のA
−A面断面図を示すが、側面4には、前述のように周方
向に複数の凸部4a,複数の平坦部4b,複数の凹部4
cよりなる段差部が設けられている(本実施例において
は、各4ヶ所)。上記複数の凸部4a、および複数の凹
部4cは、両者の幅が同一であり、かつ凸部4aの平坦
部4bからの高さと凹部4cの平坦部4bからの深さは
同一である。本実施例の包装容器においては、底体1と
蓋体2が略同一形状を有するため、前述のように各立ち
上がり壁4,6に設けられる凸部4aと凹部6c、平坦
部4bと平坦部6b、凹部4cと凸部6aを噛合させる
ことにより組み合わせる。また、上記段差部の端部の形
状は、底体1,蓋体2の成型性及び組み合わせ時の組み
合わせ性を考慮してやや丸みを帯びた形状が好ましく、
凸部4a,平坦部4b,凹部4c間及び凸部6a,平坦
部6b,凹部6c間には、やはり底体1,蓋体2の成型
性及び組み合わせ時の組み合わせ性を考慮して斜向部を
設けることが好ましい。なお、段差部の形状であるが、
上記のように3段階の段差によって構成されるものに限
られず、該段差部を有する底体と蓋体が組み合わさる形
状であれば良い。
ては底体1と蓋体2は略同一形状を有している。上記底
体1は図3に示されるように、円形あるいは偶数多角形
である底面3(本実施例においては、12角形)の中央
にセンター軸9が突出形成されてなる。図4に図3のA
−A面断面図を示すが、側面4には、前述のように周方
向に複数の凸部4a,複数の平坦部4b,複数の凹部4
cよりなる段差部が設けられている(本実施例において
は、各4ヶ所)。上記複数の凸部4a、および複数の凹
部4cは、両者の幅が同一であり、かつ凸部4aの平坦
部4bからの高さと凹部4cの平坦部4bからの深さは
同一である。本実施例の包装容器においては、底体1と
蓋体2が略同一形状を有するため、前述のように各立ち
上がり壁4,6に設けられる凸部4aと凹部6c、平坦
部4bと平坦部6b、凹部4cと凸部6aを噛合させる
ことにより組み合わせる。また、上記段差部の端部の形
状は、底体1,蓋体2の成型性及び組み合わせ時の組み
合わせ性を考慮してやや丸みを帯びた形状が好ましく、
凸部4a,平坦部4b,凹部4c間及び凸部6a,平坦
部6b,凹部6c間には、やはり底体1,蓋体2の成型
性及び組み合わせ時の組み合わせ性を考慮して斜向部を
設けることが好ましい。なお、段差部の形状であるが、
上記のように3段階の段差によって構成されるものに限
られず、該段差部を有する底体と蓋体が組み合わさる形
状であれば良い。
【0022】この時、図4に示されるように、底体1の
センター軸9の高さは側面4の凸部4aの高さと略同一
である。上記センター軸9の外径は、磁気テープ巻回体
8のハブ内径よりも若干小さいものとされ、また、上記
センター軸9にはセンター軸9を深さ方向に切り欠いた
形状の取り出し溝11が設けられ、側面4の凹部4cに
も側面4を深さ方向に切り欠いた形状の取り出し溝12
が設けられている。また、本実施例においては、これら
取り出し溝11,12は図3に示されるように、センタ
ー軸9の中心をはさんだ位置に2箇所ずつ設けられてい
る。
センター軸9の高さは側面4の凸部4aの高さと略同一
である。上記センター軸9の外径は、磁気テープ巻回体
8のハブ内径よりも若干小さいものとされ、また、上記
センター軸9にはセンター軸9を深さ方向に切り欠いた
形状の取り出し溝11が設けられ、側面4の凹部4cに
も側面4を深さ方向に切り欠いた形状の取り出し溝12
が設けられている。また、本実施例においては、これら
取り出し溝11,12は図3に示されるように、センタ
ー軸9の中心をはさんだ位置に2箇所ずつ設けられてい
る。
【0023】上記のような包装容器を形成する材質とし
ては、包装する磁気テープ巻回体を傷付けることがな
く、成型性が良好で安価なものが好ましく、高分子材料
等が挙げられ、特に発泡ポリスチレン,発泡ポリエチレ
ン等が好ましい。
ては、包装する磁気テープ巻回体を傷付けることがな
く、成型性が良好で安価なものが好ましく、高分子材料
等が挙げられ、特に発泡ポリスチレン,発泡ポリエチレ
ン等が好ましい。
【0024】よって、本実施例の磁気テープ巻回体の包
装容器によれば、底体及び蓋体の立ち上がり壁に周方向
に噛合する段差部が設けられているので、これら底体や
蓋体が不用意に回動することがなく、安定な組み合わせ
状態が維持され、上記段差部を糊着テープによって封止
するため、包装容器の密閉性が良好で、磁気テープ巻回
体の品質が良好に維持される。また、本実施例によれ
ば、底体及び蓋体によって構成される包装容器内に複数
巻の磁気テープ巻回体を収納することが可能であるた
め、包装後のサイズを小さくすることができ、保管,運
搬コストを引き下げることも可能である。
装容器によれば、底体及び蓋体の立ち上がり壁に周方向
に噛合する段差部が設けられているので、これら底体や
蓋体が不用意に回動することがなく、安定な組み合わせ
状態が維持され、上記段差部を糊着テープによって封止
するため、包装容器の密閉性が良好で、磁気テープ巻回
体の品質が良好に維持される。また、本実施例によれ
ば、底体及び蓋体によって構成される包装容器内に複数
巻の磁気テープ巻回体を収納することが可能であるた
め、包装後のサイズを小さくすることができ、保管,運
搬コストを引き下げることも可能である。
【0025】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明においては、円形または多角形の底体及び蓋体を有
し、これら底体及び蓋体を組み合わせてなる容器本体内
に複数の磁気テープ巻回体が収納されてなる包装容器に
おいて、前記底体及び蓋体は周囲に立ち上がり壁を有
し、各立ち上がり壁には周方向で互いに噛合する段差部
が設けられるとともに、これら底体及び蓋体が前記段差
部の段差幅よりも広い幅を有する糊着テープにより封止
されているため、包装容器の密閉性が良く、磁気テープ
巻回体の品質が良好に維持される。しかも、包装容器を
破損する虞れもなく、また密閉のための特別な装置も不
要であり、製造コストを引き下げることが可能である。
また、複数巻の磁気テープ巻回体を収納できることか
ら、包装後のサイズを小さくすることができ、保管,運
搬コストを引き下げることも可能である。また、本発明
において底体と蓋体を同一形状とすれば、包装容器の生
産コストが低減されるとともに、作業性も良好なものと
なる。さらに、本発明は、簡便かつ安価に行うことがで
きるため、その工業的価値は非常に高い。
明においては、円形または多角形の底体及び蓋体を有
し、これら底体及び蓋体を組み合わせてなる容器本体内
に複数の磁気テープ巻回体が収納されてなる包装容器に
おいて、前記底体及び蓋体は周囲に立ち上がり壁を有
し、各立ち上がり壁には周方向で互いに噛合する段差部
が設けられるとともに、これら底体及び蓋体が前記段差
部の段差幅よりも広い幅を有する糊着テープにより封止
されているため、包装容器の密閉性が良く、磁気テープ
巻回体の品質が良好に維持される。しかも、包装容器を
破損する虞れもなく、また密閉のための特別な装置も不
要であり、製造コストを引き下げることが可能である。
また、複数巻の磁気テープ巻回体を収納できることか
ら、包装後のサイズを小さくすることができ、保管,運
搬コストを引き下げることも可能である。また、本発明
において底体と蓋体を同一形状とすれば、包装容器の生
産コストが低減されるとともに、作業性も良好なものと
なる。さらに、本発明は、簡便かつ安価に行うことがで
きるため、その工業的価値は非常に高い。
【図1】本発明を適用した包装容器を示す斜視図であ
る。
る。
【図2】本発明を適用した包装容器を示す分解斜視図で
ある。
ある。
【図3】本発明を適用した包装容器の底体を示す上面図
である。
である。
【図4】本発明を適用した包装容器の底体を示す断面図
である。
である。
【図5】従来の包装容器の密着方法の一例を示す斜視図
である。
である。
【図6】従来の包装容器の密着方法の他の例を示す斜視
図である。
図である。
1・・・・・・底体 2・・・・・・蓋体 3,5・・・・底部 4,6・・・・立ち上がり壁 4a,6a・・凸部 4b,6b・・平坦部 4c,6c・・凹部 7・・・・・・スペーサー 8・・・・・・磁気テープ巻回体 9・・・・・・センター軸 10・・・・・糊着テープ
Claims (2)
- 【請求項1】 円形または多角形の底体及び蓋体を有
し、これら底体及び蓋体を組み合わせてなる容器本体内
に複数の磁気テープ巻回体が収納されてなる包装容器に
おいて、 前記底体及び蓋体は周囲に立ち上がり壁を有し、各立ち
上がり壁には周方向で互いに噛合する段差部が設けられ
るとともに、 これら底体及び蓋体が前記段差部の段差幅よりも広い幅
を有する糊着テープにより封止されていることを特徴と
する包装容器。 - 【請求項2】 底体と蓋体とが略同一形状であることを
特徴とする請求項1記載の包装容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15538292A JPH061386A (ja) | 1992-06-15 | 1992-06-15 | 包装容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15538292A JPH061386A (ja) | 1992-06-15 | 1992-06-15 | 包装容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH061386A true JPH061386A (ja) | 1994-01-11 |
Family
ID=15604729
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15538292A Withdrawn JPH061386A (ja) | 1992-06-15 | 1992-06-15 | 包装容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH061386A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8178266B2 (en) | 2008-06-27 | 2012-05-15 | Ricoh Company, Ltd. | Electrophotographic photoreceptor, image forming apparatus using the electrophotographic photoreceptor, and method of producing electrophotographic photoreceptor |
US8568945B2 (en) | 2008-11-26 | 2013-10-29 | Ricoh Company, Ltd. | Electrophotographic photoreceptor, and image forming apparatus and process cartridge therefor using the photoreceptor |
-
1992
- 1992-06-15 JP JP15538292A patent/JPH061386A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8178266B2 (en) | 2008-06-27 | 2012-05-15 | Ricoh Company, Ltd. | Electrophotographic photoreceptor, image forming apparatus using the electrophotographic photoreceptor, and method of producing electrophotographic photoreceptor |
US8568945B2 (en) | 2008-11-26 | 2013-10-29 | Ricoh Company, Ltd. | Electrophotographic photoreceptor, and image forming apparatus and process cartridge therefor using the photoreceptor |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990831 |