JPH06137822A - 三次元計測システム - Google Patents

三次元計測システム

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JPH06137822A
JPH06137822A JP27864392A JP27864392A JPH06137822A JP H06137822 A JPH06137822 A JP H06137822A JP 27864392 A JP27864392 A JP 27864392A JP 27864392 A JP27864392 A JP 27864392A JP H06137822 A JPH06137822 A JP H06137822A
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桂 川瀬
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 解像度・感度および精度を損なうことなし
に、背景の明暗、スリット光の反射光の強弱に拘らず、
一般光の下で三次元計測を高速に実現すること。 【構成】 この三次元計測システムは、並列読み出し可
能な撮像デバイス1と高速なスリット光の位置検出装置
2〜7等からなる。スリット光の微小移動毎に二次元撮
像デバイス1の各列の信号を並列に取り出し、各A/D
コンバータ2でデジタル変換し、各FIFOメモリ4,
7を用いてスリット光全走査時に各画素で明るさがピー
クになるスリット光の位置を検出する。この検出された
位置データを用いてレーザスリット光源8と物体10ま
での距離を三角測量法により算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スリット光を被計測対
象に照射し、その反射光を二次元イメージセンサで受光
して、被計測対象の三次元形状を高速に計測する三次元
計測システムに関する。
【0002】
【従来の技術】工場での自動組立て、自動検査における
位置決め、形状の判別、また移動ロボットにおける位置
の同定、経路誘導等に必要とされる視覚機能として、一
般に三次元の認識能力が要求されている。あるいはま
た、既存製品のCAD(計算機援用設計)データとして
の図面化、コンピュータグラフィクスにおける人工現実
感における実シーンのデータ作成などにも三次元計測が
必要とされる。特に、移動ロボットなどに三次元計測シ
ステムを非接触三次元視覚センサとして適用した場合
は、できるだけ高速計測が望まれる。
【0003】三次元計測には汎用性の高いステレオ法
(両眼立体視法とも云う)などの受動型計測と、制御さ
れたエネルギーを被計測対象に投射し、その反射エネル
ギーの挙動を計測する能動型計測とがある。能動型計測
では投影されるエネルギーとして光が用いられることが
多く、投影した光の反射光が背景光に比べて十分大きけ
れば処理が簡単になるので、受動型に比べて信頼性の高
い、高速で高精度の距離計測が行える。この能動型計測
において、ステレオ法の二台のカメラの一方を投光器に
置き換え、三角測量の原理を利用した計測法は構成が簡
単で容易に行えるので以下に述べるように数多くの報告
がある。
【0004】レーザビームを被計測対象に投影し、そこ
にできたスポットを異なった角度に置かれたカメラから
とりこんだ画像から三次元位置を求める方法をスポット
光計測法(スポット光投影法とも云う)と呼ぶ。この計
測方法では対象物全体を計測するためにレーザビームを
二次元走査し、一点の計測に一枚の画像を必要とするの
で計測に多くの時間を要する。そこで、カメラの代わり
にPSD(Position Sensitive Detector :入射スポッ
ト光の位置に比例したアナログ信号を出力する位置検出
素子)を用いると、一点あたりの計測が高速に行えるの
で、対象物全体の距離計測を高速に行える。カナダNC
R社では、スポット光走査と一次元PSDを組み合わせ
たシステムが開発され、高速で高精度のレンジデータが
得られることを実証した。この構成例は、M.リオック
ス氏の論文(M.Rioux, 「Laser Range Finder Based on
Synchronized Scanners (シンクロナイズ スキャナに
基づいたレーザレンジファインダ)」,Applied Optic
s, vol.23, no.21, pp.3837-3844, 1984 )に開示され
ている。
【0005】しかし、上記のPSDは背景光の影響を受
け易いので、計測場所を暗室にするなど測定環境を限定
する必要がある。一方、スポット光の代わりにスリット
光を被計測対象物に投影すると、一回の画像入力で走査
線に沿って現れるスリット像の三次元位置が、多数点で
得られるためスポット光よりも効率が良い。その例が白
井氏の論文(Y.Shirai, 「Recognition of Polyhedra wi
th a Range Finder (レンジファインダを用いた多面体
の認識)」, Pattern Recognition, vol.4,no.2, pp.24
3-250, 1972 )に開示されている。この方法の概要を図
1に示す。
【0006】図1において、スリット光が基準位置から
角度θi にあるとき、画像Pk(xk,yk)の三次元
座標(X,Y,Z)は、次式(1)で与えられる。
【0007】 X=xk*L/(xk+f*tanθi ) Y=f*L/(xk+f*tanθi ) Z=yk*L/(xk+f*tanθi ) …(1) ただし、fはピンホールカメラの焦点距離(固定値)、
Lはカメラレンズとスロット光源のプロジェクターレン
ズ間の距離(固定値)である。また、kは各画素の間隔
に相当する定数である。この方法をスリット光計測法ま
たは光切断法(線状光投影法とも云う)と呼ぶ。
【0008】しかし、このスリット光計測法でも対象物
全体を計測するには、スリット光を一次元走査し、一本
のスリット光の計測に一枚の画像を必要とするので、計
測に多くの時間を要する。そこで、複数本のスリット光
を対象物に投射すると、今度は投射したスリット光とカ
メラから見えるスリット像の同定ができなくなる。この
問題の解決のため、もう一台のカメラを用い、三眼視と
同じ原理で同定問題を解くアルゴリズムが開発された。
この方法は本願発明者等による論文(T.Echigoand M.Ya
chida, 「A Fast Method for Extraction of 3-D Inform
ation using Multiple Stripes and Two Cameras (複
数スリット光と2台のカメラを用いる三次元情報の抽出
のための敏速な方法),IJCAI-85, pp.155-159, 1985)
に開示されている。
【0009】また、複数本のスリット光のそれぞれに色
を与え、カラーカメラでとらえた画像から色の判別によ
ってスリット光を判別し、高速にレンジデータを得る装
置がある。その構成例は、田島譲二氏の論文「Rainbow
Range Finder(レインボーレンジファインダ)による距
離画像取得」,情処研報コンピュータビジョン,vol.8
6, no.44-3, 1986 に開示されている。
【0010】さらに、プロジェクターから明暗のピッチ
が倍々に変わる二進コード化されたパターンを時系列的
に投影し、空間をコード化して、多数のスリットを投射
したのと同じ効果を得る方法が開発された。この方法で
は、n枚の画像入力で2n 本のスリット像が得られるの
で、レンジデータが比較的短時間で得られる。その構成
例は、佐藤,井口氏の論文「液晶レンジファインダー−
液晶シャッタによる高速距離画像計画システム」,信学
論,vol.J71-D, no.7, pp.1249-1257, 1988 に開示され
ている。
【0011】以上述べた従来の計測方法は、画像入力を
前提としていたので、ビデオフレーム時間が計測時間の
限界になっていた。そこで、画素に相当する画像センサ
の一つ一つにスリット光の検出とスリット光の投射角度
の保持・転送機能を持たせ、二次元的に並べ、半導体チ
ップ上に集積化する方法が開発された。この方法は画像
センサの一画素ごとに視線方向を固定し、スリット光の
走査時間内でピーク値を検出し、そのときのスリット光
の投影角を保持することによって、スリット光と視線の
交点となる距離計算が行えるので、背景光の影響を抑え
ることができ、暗室などのように環境を限定しなくてよ
い利点がある。さらに、この方法によればスリット光の
走査時間でレンジデータが得られるので高速性がある。
例えばカーネギーメロン大学(CMU)では、フォトセ
ンサ,増幅器,サンプルホールド回路を平面的に32×
28画素並べたチップセンサを開発している。その構成
例は、A.グラス氏等による論文(A.Gruss, L.R.Carle
y, and T.Kanade, 「High Speed VSLI Range Sensor(高
速VSLIレンジセンサー)」,CMU, 1990 )に開示されて
いる。
【0012】また、大阪大学でもディスクリート回路で
等価なシステムを開発している。その例は、木田,佐
藤,井口氏著の「リアルタイム距離画像センサ」,第5
回センシングフォーラム.pp.91-95, 1988に開示されて
いる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たこれらの従来システム(カーネギーメロン大学のシス
テム、大阪大学のシステム)では、各画素毎にサンプル
ホールド回路を持つために各画素の受光部の面積が狭く
なり、画素間が疎らになるので、解像度が十分に得られ
ず、対象物の密なレンジデータ(ある領域における深さ
データ、すなわち三次元の距離データのこと)を得るこ
とができない。また、これらのシステムでは、時間計測
を含む全ての処理をアナログで行っているので、回路
(特に時間計測のための回路)の非直線性や温度による
特性の変化の補償を行わなければならない。しかも、一
般に全てを精度良く補償することは困難である。また、
これらのシステムはそのため一画素が占める回路が複雑
になるのでチップサイズを小さくするのに限界があり、
小型化したときに受光部の感度が問題となり、開口率を
大きくとれないという点がある。
【0014】また、シーン(計測対象のこと、例えば室
の一部の場合もある)を走査するスリット光と、配列型
PSD(位置検出素子)を用いて、物体の立体形状を1
/30秒周期で連続的に計測できる非接触三次元視覚セ
ンサ・システムが中京大学と松下技研の共同研究で開発
され、荒木氏等による「High Spead and ContinuousRan
gefinding System (高速・連続レンジファインディン
グシステム)」 IEICETRANSACTIONS, VOL.E 74, NO.10,
PP.3401-3406, 1991に開示されている。この視覚セン
サ・システムの特徴は、撮像素子として新たに開発した
配列型PSDを用いていることである。このPSDは、
垂直方向は128行に分割し、水平方向は1/128の
分解能で受光位置を検出できる。これにより、1回の撮
像で垂直方向に並ぶ128点を二次元像として1/40
00秒で読み取ることができる。この撮像素子を用い
て、スリット光を走査しながら128回センサ情報を読
み取ると、物体に投射された128本のスリット像(ス
リット光の像)を得ることができ、1シーンあたり1/
32秒で計測できることが報告されている。なお、物体
までの距離は撮像素子とスリット光源の間で三角計量法
によって計算される。
【0015】だが、上記のようなPSDを用いた撮像素
子では、1回の画像読み出し毎に全ての水平列において
スリット光の位置を読み出すが、そのとき背景とスリッ
ト光の受光位置で十分な差がなければならない。PSD
では各列毎にスリット光を受光した1点の位置を出力す
るが、その点における十分な受光量とその他の位置での
低受光量を確保しなければならない。しかし、背景およ
びスリット光の反射光は対象物体により異なるため、デ
ータ取得時に周囲を暗くしたり対象物体により感度を変
えるなどの測定条件が必要となる。このように、PSD
を用いたシステムでは背景の明暗、背景に対するスリッ
ト光の反射光の強弱の程度によって測定できないことが
あり、適用対象が大幅に制限される。
【0016】そこで、本発明の目的は、上述のような従
来技術の問題点を解消し、撮像機構とスリット光の投光
器から得られる三次元物体の表面のスリット像から、カ
メラから物体表面までの距離画像を高速に検出すること
を可能にすることにある。
【0017】本発明の他の目的は、良好な解像度、感度
および精度を得つつ、距離画像を高速に検出することに
ある。
【0018】本発明のさらに他の目的は、測定環境を特
に限定しないこと、すなわち、背景の明暗、背景に対す
るスリット光の反射光の強弱に拘らず測定が行えるよう
にすることにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の三次元計測システムは、スリット光をその
方向を変えながら被計測対象に投射するスリット光投射
手段と、前記被計測対象からのスリット光の反射光を受
光し、複数の出力端子から信号を並列に出力するマトリ
ックス配列の二次元撮像デバイスと、前記スリット光の
方向の微小変化毎に、前記二次元撮像デバイスの各列の
信号を並列に取り出し、デジタル信号に変換する信号変
換手段と、該信号変換手段から転送される前記デジタル
信号を並列入力して、スリット光による一回の走査の間
に前記二次元撮像デバイスの各画素での明るさが最大に
なるスリット光の方向を検出する検出手段を具備したこ
とを特徴とする。
【0020】また、本発明は、前記検出手段は、並列に
配置された複数の回路からなり、各回路は前記二次元撮
像デバイスから読み出された画像の各画素におけるデジ
タル信号を前回までに得られた当該画素のデジタル信号
の最大値と比較する比較手段と、該比較手段による比較
により判定された大きい方の信号を蓄え、蓄えられた信
号のデータを次回の信号の比較に用いるための第1のF
IFOバッファと、前記比較手段が前回の信号の最大値
よりも今回の信号の方が大きいと判定した時の前記スリ
ット光の方向データを格納する第2のFIFOバッファ
とを有し、スリット光を走査中の各画素における最大出
力値とそのときのスリット光の方向を記録することを特
徴とすることができる。
【0021】また、本発明は好ましくは、前記算出手段
で算出された距離データを基に画像を作成・表示するコ
ンピュータグラフィック装置をさらに有することを特徴
とすることができる。
【0022】
【作用】従来のテレビカメラに用いられる二次元撮像素
子は二次元配列のデータを一箇所から順次シーケンシャ
ルに読み出していたので、一画面読み出すのに1/30
秒を費やしていた。一方、ファクシミリやスキャナーで
用いられるラインセンサは、512画素の一次元配列の
データを1/25ミリ秒で読み出す製品であり、さらに
高速な素子も開発されている。
【0023】そこで、本発明では二次元配列のデータを
読み出すためにラインセンサ等の一次元の撮像素子を並
列に複数本並べ、並列にデータを読み出すことで二次元
画像の読み取りを一つの素子の読み出し速度で行い高速
化を図る。例えば、上述の512画素のラインセンサを
n本並べると、n*512の解像度の二次元画像を1/
25ミリ秒で読み出せる。
【0024】しかし、一本のスリット光からは、一本の
スリット像に沿った距離データしか得られないので、密
な距離画像を得るにはスリット光でシーン(被計測対
象)を密に走査しなくてはならない。本発明で提案した
撮像デバイスによれば、スリット光を高速に走査しても
複数本のスリット像を密に読み出させる。ただし、スリ
ット光の方向を記録することが必要になる。そのため本
発明では、スリット光を走査しながら各画素値を高速に
読み出し、スリット光が当たっているか否の判定と、そ
のときのスリット光の方向を同時に記録する手段を有す
る。
【0025】その一例として、次に述べる本発明の一実
施例では、各画素における時間変化に対し明るさの最大
値とそのときのスリット光の方向をFIFO(ファスト
インファストアウト)のメモリを用いて記録している。
すなわち、一次元ラインセンサを複数個並列に並べ、そ
の複数の出力端子から信号を並列に取り出し、さらに、
出力側では読み出された信号を前回までに得られた信号
の最大値と比較し、大きい方の信号をFIFOバッファ
に入れる。FIFOバッファに蓄えられたデータは次回
の信号との比較に用いる。そのため、スリット光でシー
ンを一回走査する間の各画素における最も明るい値(す
なわちスリット光が投影されたとき)とそのときのスリ
ット光の方向が記録される。こうしてスリット光の1回
の走査の間に得られた複数枚の画像の内、最大出力値と
そのときのスリット光の方向が記録され、この記録デー
タにより物体までの距離は三角計量法によって計算され
る。従って、各画素では、スリット光が当たっていると
きと、そうでないときの差が検出できれば良く、特に周
囲を暗くする必要はない。また全ての画素で距離情報が
得られるので、密な距離画像データが得られる。
【0026】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0027】図2は本発明の一実施例の三次元計測シス
テムの要部構成を示す。この三次元計測システムは複数
の出力端子からアナログ映像信号を並列に出力する撮像
デバイスとしての二次元イメージセンサ1、およびこれ
ら映像信号をデジタル化する複数のアナログデジタル
(A/D)コンバータ2を有し、それぞれのA/Dコン
バータ2に図3で後述する素子3〜7がそれぞれ接続さ
れている。
【0028】図3は上記撮像デバイスの1つの出力端子
に接続する回路の詳細な構成を示す。スリット光に変換
するためのシリンドリカルレンズをレーザ出力口に有す
るレーザスリット光源8から出射する扇状のスリット光
は、回転ミラー9で方向を制御されながら被計測対象物
10を照射する。対象物10からの反射光像は結像レン
ズ11により二次元イメージセンサ1上に集光される。
【0029】このイメージセンサ1は、図4に示すよう
に、複数のフォトセンサを有するラインセンサを並列に
複数個並べた二次元のマトリックス配列の撮像デバイス
であり、その複数の出力端子から映像信号を並列に取り
出せる。図4のイメージセンサ1は256×128画素
のもので、ライン数(n)は128である。イメージセ
ンサ1からの1画素分の出力は当該画素の照度(受光
量)に応じたアナログ電圧であり、CCD(電荷結合素
子)もしくはFET(電界効果トンラジスタ)スイッチ
によって順次読み出される。出力と受光量の関係は単調
関数であればよく、比例でなくてもよい。この出力はA
/Dコンバータ2によりA/D変換され、以降全てデジ
タル信号として扱われる。従って、イメージセンサ1の
出力部において単調性が保証できれば、それ以降の部分
で誤差を生じることがない。この構成は、全てチップ内
でアナログ処理を行うタイプのシステムに比べて、撮像
デバイスの直線性や温度補償の問題が全くないので、高
精度の計測を行うことができる。各画素のデータはシス
テム内の基準クロックfc に同期して読み出すことがで
き、1クロックに1画素のデータを読み出すことができ
る。
【0030】回転ミラー9は不図示のパルスモータを介
してパルス発生回路12からのパルスにより回転制御さ
れ、これによりスリット光の方向はθi の単位でステッ
プ上に変化させることができる。このパルスはまたパル
スカウンタ13によりカウントされ、そのカウント値が
スリット光の現在の方向を示すデータとして第2データ
セレクタ6に供給される。さらに、このパルスはシフト
クロック発生回路14により逓倍されて上記の基準クロ
ックfc に変えられる。
【0031】インテンシィティFIFO4は各画素にお
ける最大輝度の値を抽出するためのバッファメモリであ
り、オリエンテーションFIFO7はその最大輝度の時
のスリット光の方向データを格納するためのバッファメ
モリである。これらFIFO4および7は共にスリット
光の走査方向に対応する方向に並ぶイメージセンサ1の
画素(フォトディテクタ)数と等しい段数dn を持ち
(図2参照)、システム内の基準クロックfc と同期し
てファストインファストアウトの書き込み・読み出し動
作をする。A/Dコンバータ2からの出力データはコン
パレータ3と第1データセレクタ5に供給され、パルス
カウンタ13のカウント値は第2データセレクタ6に供
給される。なお、このカウント値はスリット光の反射角
度を示すもので、全画素が転送されるまで変わらない。
コンパレータ3は画素ごとにインテンシィティFIFO
4から読み出された前回までの最大の輝度値aとA/D
コンバータ2から送られた現在の受光量を表す輝度値b
とを比較して、その大小関係の情報(すなわち、いずれ
の入力が大きいかの指示)を2つのデータセレクタ5,
6に送る。
【0032】それぞれのデータセレクタ5,6はコンパ
レータ3からの指示によって、2つの入力a,bの内の
いずれかを選択して出力cに出す。この選択のルール
は、コンパレータ3の入力のaがbよりも大きいときは
2つのデータセレクタ5,6とも自分の入力のa(前回
値)を選択し、それ以外(a≦bのとき)は自分の入力
のb(現在値)を選択する。データセレクタ6の入力a
にはオリテンテーションFIFO7から出されたデータ
が与えられ、その入力bには常に現在のスリット光の方
向が与えられる。
【0033】以上述べた回路の動作を実際の処理の流れ
に沿ってさらに詳細に説明する。
【0034】処理1.まず、初期化としてインテンシィ
ティFIFO4とオリエンテーションFIFO7の内容
を全て0にする。また、スリット光の方向を初期位置に
持ってくる。
【0035】処理2.イメージセンサ1に画像を取り込
み、基準クロックfc に同期させてイメージセンサ1か
ら一画素ずつ輝度データを取り出し、前述の選択ルール
を適用しながら、インテンシィティFIFO4とオリエ
ンテーションFIFO7を動かし、イメージセンサの全
画素の転送を行う。上記のようにインテンシィティFI
FO4の初期値は0だったので、イメージセンサ1の1
ラインの画素数dn の転送が終った後は、インテンシィ
ティFIFO4の中身は全てA/Dコンバータ2の値と
なっている。また、オリエンテーションFIFO7の中
身は全てスリット光の方向の初期位置となっている。
【0036】処理3.スリット光の方向を1つ(θi
進め、処理2.と同様にイメージセンサ1に画像を取り
込み、基準クロックfc に同期させて一画素ずつ取り出
し、前述の選択ルールを適用しながら、インテンシィテ
ィFIFO4とオリエンテーションFIFO7を動か
し、イメージセンサの全画素の転送を行う。これを行う
と、インテンシィティFIFO4の値と今回のイメージ
センサの輝度の値を比べて、今回のイメージセンサ1の
輝度の値の方が大きい場合にインテンシィティFIFO
4およびオリエンテーションFIFO7の値は新しい値
に置き換わる。
【0037】処理4.スリット光の方向が終了位置に来
るまで処理3.を繰り返す。
【0038】処理5.スリット光の方向が終了位置に来
たら、インテンシィティFIFO4およびオリエンテー
ションFIFO7から計測結果を取り出す。
【0039】以上の処理1から処理5までが終ると、イ
ンテンシィティFIFO4の中は各画素における最大輝
度の値が入り、その最大輝度が得られた時のスリット光
の方向がオリエンテーションFIFO7に入る。すなわ
ち、オリエンテーションFIFO7の値が各画素に対応
する対象物10にスリット光が当たる方向となる。
【0040】図5はイメージセンサ1における1つのラ
インセンサの出力の変化と、この出力が転送されるイン
テンシィティFIFO4の内容との関係を示す。図3か
ら分るように、スリット光の方向の変化(θ1 〜θn
に伴って、対象物10のスリット光照射位置が移動し、
イメージセンサ1上の反射光像も移動するので、最大輝
度の画素位置も図5に示すように順次移動することにな
る。従って、1シーンの走査が終了すると、インテンシ
ィティFIFO4の中は図5に示すように各画素におけ
る最大輝度の値が格納される。このように、各画素にお
ける最大輝度の値のみ検出するようにしているので、イ
メージセンサ1にスリット光が当たっているときと、そ
うでないときの差が検出できるように配慮すれば十分
で、スリット光以外は検出されないので、特に周囲を暗
くする必要はない。しかも、一般にレーザ光は通常の周
囲光よりも十分に高い光量を有しているので、通常上記
の配慮も不要である。
【0041】処理6.ところで、ある画素に対応する対
象物10が無限遠点にあるなどして、スリット光の反射
が得られなかった場合の背景ノイズを除去するための補
正を行う必要がある。この補正のための回路の構成例を
図6に示す。コンパレータ21において一定のスレッシ
ョルドItを越えなかった画素データ(インテンシィテ
ィ出力)はスリット光があたらなかった、つまりそのデ
ータは背景ノイズであると判断して、無効化する処理を
行う。また、スリット光の方向(オリエンテーション出
力)から距離を求める演算はCPU23により前述した
三角測量法の式(1)に基づいて行う。なお、この演算
をルックアップテーブルによって行うことも可能であ
る。
【0042】すなわち、インテンシィティFIFO4か
らの出力と輝度のスレッショルドItをコンパレータ2
1で比較して、インテンシィティFIFO4からの出力
の方が小さければ、オリエンテーションFIFO7から
の値を計算不能を意味するアウトオブレンジ(例えば0
または−1あるいは∞)にする。CPU23で計算され
た距離データは不図示のコンピュータグラフィックシス
テムに送られて、公知の補間処理や面作成処理等が施さ
れ、不図示のCRTディスプレイ等のモニタ装置の画面
に画像を表示させることができる。その際、インテンシ
ィティFIFO4に蓄積された画素の濃淡データもコン
ピュータグラフィックシステムに送り、表面の濃淡状態
も同時に表示することも可能である。
【0043】以上、図3および図6を用いて一次元の距
離画像を計測するための具体例について説明したが、図
2の構成により二次元の距離画像を得る場合も基本的に
上記と同様の処理手順(処理1から処理6)で並列処理
により距離画像を高速に精度良く得ることができる。
【0044】また、本発明の計測システムにおいて一画
面の距離画像を得るために必要な時間ts は、スリット
光の移動の回数((スリット光の方向の終了位置−スリ
ット光の方向の初期位置)/θi )をsn 、ラインセン
サの画素数をdn 、一画素の転送速度をfc とすると、 ts =dnn /fc …(2) となる。例えば、 fc =20〔MHz〕 …(3) dn =256 …(4) sn =256 …(5) とすれば、 ts ≒0.3秒 …(6) となる。このように本発明によれば、固体撮像デバイス
を利用しながら極めて高速に距離画像を得ることができ
る。
【0045】(他の実施例)上述の本発明の実施例で
は、パルス発生回路12から発生させたパルスをシフト
クロック発生回路14を用いて逓倍することによりイメ
ージセンサ1等を駆動する基準クロックfc を生成する
ように構成したが、本発明はこれに限定されず、例えば
イメージセンサ1中に通常設けられているシフトクロッ
ク発生器のシフトクロックを基準クロックfc としてF
IFO等も駆動し、さらにこのクロックを分周して回転
ミラーやパルスカウンタへ供給するパルスを生成するよ
うにしてもよい。要は回転ミラーを振らせるタイミング
とイメージセンサの駆動タイミングを合せればよいの
で、別々の独立のクロック発生手段を用いて、トリガ信
号により計測開始の初期化の時に同期をとるようにして
も同様な動作が得られる。
【0046】また、上述の実施例では、スリット光の走
査時間内で各画素の最大の明るさと、そのときのスリッ
ト光の投影角を得るため、2つのFIFOメモリを用い
ていたが、このような専用のハードウエアを用いる代わ
りに、例えば図7に示すように一般的な汎用のメモリ
(例えば、IC−RAM)28,29を用いてアドレス
制御によりソフト的に実現することもできる。
【0047】図7に示す実施例のシステムでは、2つの
メモリの一方がインテンシィティメモリ28、他方がオ
リエンテーションメモリ29として用いられる。イメー
ジセンサ1を構成するラインセンサ毎に、メモリ28,
29の一連の番地が確保され、かつその番地に対してア
クセスするためのメモリ制御回路30が用意される。各
ラインセンサに対して割り当てられるメモリ28,29
の番地は同一とされる。メモリ制御回路30に含まれる
アドレス発生回路31は、画素読み出しの同期信号であ
るシフトクロックを入力し、対応するラインセンサに割
り当てられたメモリ28,29の番地を、順次かつ循環
的に発生する。
【0048】メモリ制御回路30はアドレス発生器31
の他に、コンパレータ32、一組のセレクタ33,3
4、リードバッファ35およびライトバッファ36を含
む。コンパレータ32および第1,第2のセレクタ3
3,34は図3のコンパレータ3、セレクタ5,6に対
応し、同様の動作を行う。リードバッファ35はメモリ
28,29からの読み出しデータを一時格納し、ライト
バッファ36はメモリ28,29への書き込みデータを
一時格納する。従って、上記アドレス発生器31,リー
ドバッファ35,ライトバッファ36,インテンシィテ
ィメモリ28およびオリエンテーションメモリ29から
なる回路は、図3の一組のFIFO4および7に相当す
る。
【0049】図7に示す実施例では、画素を読み出す毎
に、アドレス発生器31を用いてメモリ28,29の番
地を更新し、インテンシィティメモリ28から読み出さ
れたリードバッファ35の内容によって2つのメモリ2
8,29の内容を書き換えるか否かをコンパレータ32
と一組のセレクタ33,34を用いて選択し、書き換え
ると選択した場合にはA/Dコンバータ2からの現入力
データおよびパルスカウンタ13からの現入力データを
ライトバッファ36を介してインテンシィティメモリ2
8,オリエンテーションメモリ29へ送り、書き込む。
【0050】また、スリット光を偏向するための回転ミ
ラーとしては平板のミラーに限らず、非接触三次元視覚
センサとして連続計測が必要である場合等にはポリゴン
ミラーも好適である。また、このようなミラーを用いず
に、パルスモータ駆動のターンテーブル上にレーザスリ
ット光源をスリット光出射口が回転中心と一致するよう
に乗せ、ターンテーブルを回転することによりスリット
光の方向を偏向しても同様な作用が得られる。
【0051】また、計測対象物をターンテーブルに乗せ
てスリット光の偏向範囲(例えば、60度)に対応した
所定角度づつ回転させるようにしたり、あるいは計測装
置自体を対象物の周囲に回動させるようにすれば、対象
物の全体の面の三次元計測を迅速にできる。
【0052】また、本発明で用いる撮像素子を構成する
ラインセンサとしてはCCDタイプのものに限らず、M
OSタイプ等の既存の種々のタイプの固体イメージセン
サが利用できる。近年のパッケージング技術の進歩によ
り、1つの半導体チップから500本以上の端子を出す
ことも容易になってきたので、現在の技術で256並列
程度の並列読み出しは簡単に実現できる。
【0053】なお、スリット光の光源としてはレーザ光
以外の他の電磁波も適用可能であるが、拡散しないこ
と、深さによってビートの太さが変わらないこと、人間
にとって安全性があること、取り扱い易いこと等の条件
を満足する可視のレーザ光が実用上最も好ましいと考え
られる。
【0054】本発明の三次元計測システムを用いて得ら
れる三次元情報は工場の自動組立て・自動検査において
の位置決め・形状の判別に利用され、搬送に用いられる
移動ロボットの経路誘導では、位置の同定、経路への復
帰計画に有効な情報となる。自動化の推進には、安全性
・確実性が重要で、従来の直線運動だけの自動機器に較
べ、多自由度を持つロボットでは広範な外界の情報を高
速に高精度に知ることが必要であり、そのためにも本発
明の三次元システムは有効である。さらに、既存製品の
CADデータとしての入力に対する要求がある。例え
ば、自動車業界では、他社のエンジンを自社製品と比較
するためその形状データをCADに入力しているが、従
来では接触型の、あるいは非並列処理の三次元測定器を
用いていたため、データ入力に時間がかかった。本発明
の三次元計測システムのデータ抽出の高速性はこのよう
な開発・設計部門の要求にも応えることができる。ま
た、コンピュータグラフィクスでの応用では、人工現実
感における実シーンのデータ提供としての有用性が大い
に期待される。しかし、現在利用されている装置は、単
一のスリット光を利用したものが多く、対象全体のデー
タを抽出するには時間がかかる欠点があった。服飾関係
など対象が剛体でないものに対しては、瞬時のデータ抽
出が不可欠であり、高速なレンジセンサが期待されてい
る。本発明のシステムは、環境を限定しない、高速で、
高精度のレンジデータを抽出することができるので、上
述のような人工現実感における実シーンのデータ提供
等、工場・オフィスを初め、幅広い分野での利用が期待
できる。
【0055】以上説明した本発明の実施例によれば次の
ような効果が得られる。
【0056】(1) スリット光の微小移動毎に二次元
撮像デバイスの各列の信号を並列に取り出し、ディジタ
ル変換し、スリット光全走査時に各画素で明るさがピー
クになるスリット光の方向を検出するので、既存の撮像
素子を組み合わせた撮像機構と、スリット光の方向を高
速に検出する機構を組み合わせることで、比較的簡潔な
構成で廉価に、かつ非常に高速に高精度の距離画像(レ
ンジデータ)を得ることができる。
【0057】(2) 各画素の明るさの値をディジタル
化した後は全てディジタル量で処理されるので、回路の
非直線性やノイズの影響を受けない。また、各画素のフ
ォトディテクタやそこからの転送経路(CCDやFET
スイッチ)の特性も単調であれば非線形でも良く、アナ
ログ回路における誤差も、測定結果に影響しない。ま
た、撮像部に撮像機能のみを集積した既存の撮像素子を
利用するので、その撮像素子の開口率・転送速度などの
特性が利用でき、イメージセンサ部分を小型化できる。
【0058】(3) 二次元撮像デバイスから読み出さ
れた画像の各画素における映像信号を前回までに得られ
た対応の画素の映像信号の最大値と比較し、大きい方の
信号をFIFOに入れ、FIFOに蓄えられたデータは
次回の映像信号の比較に用いるようにして、スリット光
の1回の走査の間に得られた複数の画像の内、スリット
光を走査中の各画素における最大出力値(最も明るい
値)とそのときのスリット光の方向を記録し、この記録
したデータを用いて対象物までの距離を三角測量法によ
り計算するようにしたので、測定環境も暗室などに限定
されず、撮像素子の動作環境であれば良く、また各画素
におけるスリット光が当たったときと、そうでないとき
の差が検出できれば良いので、特に周囲を暗くするなど
測定環境を限定しなくてもよく、従って背景の明暗、ス
リット光の反射光の強弱に拘らず一般光の下での計測を
行うことができる。
【0059】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、三
次元計測を高速で行うことができる。また、背景の明暗
や背景に対するスリット光の強弱に拘らず一般光の下で
三次元計測を高速に行える。また、解像度、レーザー反
射光に対する感度および得られる距離データの精度を良
好にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スリット光を用いて三角測量法により三次元計
測を行う原理を示す概念図である。
【図2】本発明の一実施例の三次元計測システムの要部
構成を示すブロック図である。
【図3】図2のイメージセンサの1つの出力端子に接続
する回路の詳細な構成を示すブロック図である。
【図4】図2のイメージセンサの構成例を示す概念図で
ある。
【図5】図3のイメージセンサの1つのラインセンサの
出力の変化とこの出力が転送されるインテンシィティF
IFOの内容との関係を示す波形図である。
【図6】本発明の一実施例におけるスリット光の反射が
得られなかった場合の背景ノイズ除去のための補正回路
の構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の他の実施例における要部回路構成を示
すブロック図である。
【符号の説明】
1 二次元イメージセンサ 2 A/Dコンバータ 3 コンパレータ 4 インテンシィティFIFO 5,6 セレクタ 7 オリエンテーションFIFO 8 レーザスリット光源 9 回転ミラー 10 被計測対象物 11 結像レンズ 12 パルス発生回路 13 パルスカウンタ 14 シフトクロック発生回路 21 コンパレータ 22 セレクタ 23 CPU 28 インテンシィティメモリ 29 オリエンテーションメモリ 31 アドレス発生器 35 リードバッファ 36 ライトバッファ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 越後 富夫 東京都千代田区三番町5−19 日本アイ・ ビー・エム株式会社 東京基礎研究所内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スリット光をその方向を変えながら被計
    測対象に投射するスリット光投射手段と、 前記被計測対象からのスリット光の反射光を受光し、複
    数の出力端子から信号を並列に出力するマトリックス配
    列の二次元撮像デバイスと、 前記スリット光の方向の微小変化毎に、前記二次元撮像
    デバイスの各列の信号を並列に取り出し、デジタル信号
    に変換する信号変換手段と、 該信号変換手段から転送される前記デジタル信号を並列
    入力して、スリット光による一回の走査の間に前記二次
    元撮像デバイスの各画素での明るさが最大になるスリッ
    ト光の方向を検出する検出手段を具備したことを特徴と
    する三次元計測システム。
  2. 【請求項2】 前記検出手段で検出された前記スリット
    光の方向のデータを基に三角計量法により前記被計測対
    象の距離データを算出する算出手段をさらに有すること
    を特徴とする請求項1に記載の三次元計測システム。
  3. 【請求項3】 前記検出手段と前記算出手段の間に接続
    されて、前記スリット光の受光がなかった時のスリット
    光の方向データを無効にする補正手段をさらに有するこ
    とを特徴とする請求項2に記載の三次元計測システム。
  4. 【請求項4】 前記検出手段は、並列に配置された複数
    の回路からなり、各回路は前記二次元撮像デバイスから
    読み出された画像の各画素におけるデジタル信号を前回
    までに得られた当該画素のデジタル信号の最大値と比較
    する比較手段と、 該比較手段による比較により判定された大きい方の信号
    を蓄え、蓄えられた信号のデータを次回の信号の比較に
    用いるための第1のFIFOバッファと、 前記比較手段が前回の信号の最大値よりも今回の信号の
    方が大きいと判定した時の前記スリット光の方向データ
    を格納する第2のFIFOバッファとを有し、 スリット光を走査中の各画素における最大出力値とその
    ときのスリット光の方向を記録することを特徴とする請
    求項1ないし3のいずれかに記載の三次元計測システ
    ム。
  5. 【請求項5】 前記二次元撮像デバイスは複数のフォト
    センサからなる一次元のラインイメージセンサを並列に
    複数配列し、各該ラインイメージセンサのそれぞれに信
    号を読み出すための出力端子を設けたことを特徴とする
    請求項1ないし4のいずれかに記載の三次元計測システ
    ム。
  6. 【請求項6】 前記スリット光投射手段、前記二次元撮
    像デバイスおよび前記検出手段を同期して駆動するため
    の駆動信号を発生する駆動信号発生手段を有することを
    特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の三次元
    計測システム。
  7. 【請求項7】 前記スリット光投射手段は、レーザのス
    リット光を発生するレーザスリット光源と、該スリット
    光を偏向する回転ミラーとからなることを特徴とする請
    求項1ないし6のいずれかに記載の三次元計測システ
    ム。
  8. 【請求項8】 前記算出手段で算出された距離データを
    基に画像を作成・表示するコンピュータグラフィック装
    置をさらに有することを特徴とする請求項1ないし7の
    いずれかに記載の三次元計測システム。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8に記載の前記三次元計
    測システムを非接触三次元視覚センサとして有すること
    を特徴とする移動ロボット、自動組立機、自動検査機お
    よび搬送装置のうちのいずれかの装置。
  10. 【請求項10】 スリット光の被計測対象に対する位置
    を微小移動させる手段と、 前記被計測対象からのスリット光の反射光を二次元撮像
    デバイスに受光させる手段と、 前記スリット光の微小移動毎に、前記二次元撮像デバイ
    スの信号を取り出し、デジタル信号に変換する手段と、 該デジタル信号を入力して、スリット光による一回の走
    査の間に各画素での明るさが最大となるスリット光の方
    向を検出する手段と、 検出された前記スリット光の方向を基に三角計量法によ
    り前記被計測対象の距離データを算出する手段とを具備
    したことを特徴とする三次元計測システム。
  11. 【請求項11】 スリット光の被計測対象に対する位置
    を微小移動させ、 前記被計測対象からのスリット光の反射光を二次元撮像
    デバイスに受光させ、 前記スリット光の微小移動毎に、前記二次元撮像デバイ
    スの信号を取り出し、デジタル信号に変換し、 該デジタル信号を入力して、スリット光による一回の走
    査の間に各画素での明るさが最大となるスリット光の方
    向を検出し、 検出された前記スリット光の方向を基に三角計量法によ
    り前記被計測対象の距離データを算出することを特徴と
    する三次元計測方法。
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