JPH06136528A - マグネトロンスパッタ装置 - Google Patents

マグネトロンスパッタ装置

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JPH06136528A
JPH06136528A JP30782892A JP30782892A JPH06136528A JP H06136528 A JPH06136528 A JP H06136528A JP 30782892 A JP30782892 A JP 30782892A JP 30782892 A JP30782892 A JP 30782892A JP H06136528 A JPH06136528 A JP H06136528A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
target
magnets
magnet
magnetic
magnetron sputtering
Prior art date
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Pending
Application number
JP30782892A
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English (en)
Inventor
Hiroichi Hamada
普一 濱田
Koichiro Maki
孝一郎 槙
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Mining Co Ltd filed Critical Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Priority to JP30782892A priority Critical patent/JPH06136528A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ターゲットの利用効率を向上させたマグネト
ロンスパッタ装置を提供する。 【構成】 磁界発生用の磁気回路を、ターゲットの下方
にカソード部中央に隙間を隔てて同極が向かい合うよう
に配置する該ターゲット下面と平行な着磁方向をもつ2
個の内側磁石と、該内側磁石の外側に該内側磁石と3m
m以下の間隔を隔て、同極が向かい合うように配置する
該ターゲット下面と平行な着磁方向をもつ外側磁石とで
構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マグネトロンスパッタ
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的なマグネトロンスパッタ装
置は、図10に示すようにマグネトロンスパッタ装置内
に、容器の上部に取り付けた基板ホルダ10と基板ホル
ダ10の下部に取り付けられスパッタされた粒子が付着
される基板11と、基板11の下方に配置されその粒子
がスパッタされるターゲット12と、ターゲット12の
下方にわずかに離して設置した永久磁石(または電磁
石)13を有する。図中、符号14は磁力線を15はス
パッタされた後のターゲットの状態(エロージョン)
を、16はスパッタされた粒子を、17は不活性ガス
(Ar等)をそれぞれ示す。
【0003】このようにマグネトロンスパッタ装置はタ
ーゲット12の表面に磁界が生じるように、ターゲット
の下方に永久磁石(または電磁石)を設置し、この磁界
によってターゲット直上にプラズマを形成し、このプラ
ズマに閉じこめられイオン化しスパッタされた粒子をタ
ーゲットの上方に配置された基板に飛来させて付着する
ように構成したものである。
【0004】しかしながら、従来のマグネトロンスパッ
タ装置では、図10中15に示すようにスパッタされた
後のターゲットは局所的に消耗しており、ターゲットの
利用効率は著しく悪かった。このようにターゲット材料
が局所的にスパッタされることを防ぎ、ターゲットの利
用効率を向上させるためにターゲット直上の水平磁界を
広い範囲にわたって均一にし、かつ、垂直磁界の強度を
弱くする必要がある。
【0005】ターゲット直上の水平磁界を広い範囲にわ
たって均一にするために、特公平03−73633によ
れば、中央磁極、両外側磁極上に磁性体を設置する手段
がある。また、ターゲット直上の垂直磁界の強度を弱く
するために、特開平01−279754によれば、中央
磁極と両外側磁極の間に軟磁性体を設置する手段があ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、中央磁極、両
外側磁極上に磁性体を設置する場合は、磁極付近の垂直
磁界の強度が大きくなってしまうために、ターゲットの
利用効率の大幅な向上は認められない。また、中央磁極
と両外側磁極との間に軟磁性体を設置する場合は垂直磁
界の強度は弱くなるが水平磁界の強度の均一な範囲が狭
いために、ターゲットの利用効率の大幅な向上は認めら
れない。したがって、本発明の目的は、ターゲットの利
用効率を向上させるためにターゲットの広い範囲にわた
って水平磁界を均一にし、かつ、ターゲット表面の垂直
磁界の強度の小さいカソード部を有するマグネトロンス
パッタ装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、磁界発生用の磁気回路を、ターゲット
の下方にカソード部中央に6mm以下の間隔を隔て同極
が向かい合うように配置する該ターゲット下面と平行な
着磁方向をもつ二個の内側磁石と、該内側磁石の外側に
該内側磁石と3mm以下の間隔を隔て、同極が向かい合
うように配置する該ターゲット下面と平行な着磁方向を
もつ外側磁石とで構成する点に特徴がある。さらに、該
両外側磁石の外側の面を短辺断面がU字型のヨークの端
部と接合する点に特徴がある。さらに、二個の該内側磁
石の短辺側断面の幅Dの和2Dと該ターゲットの短辺側
断面の幅Lとはほぼ等しい点に特徴がある。さらに、該
内側磁石、該外側磁石が永久磁石であり、かつ、該外側
磁石の表面の磁束密度Bは該内側磁石の表面の磁束密度
Bの1/3以上という点に特徴がある。さらに、二個の
該内側磁石の間隔の上方及びに該内側磁石と該外側磁石
との間隔の上方に透磁率が500以上の磁性体を設置す
る点に特徴がある。
【0008】
【作用】図1は、カソード部短辺側断面を示す図であ
る。図1に示すように、本発明のマグネトロンスパッタ
装置のカソード構造では内側磁石である永久磁石1、永
久磁石2を6mm以下の間隔を隔て同極が向かい合うよ
うに設置し、永久磁石1、永久磁石2の外側に3mm以
下の間隔を隔て、外側磁石である永久磁石3、永久磁石
4を同極が向かい合うように設置し、永久磁石1、永久
磁石2の上方にターゲット5を設置し、永久磁石3、永
久磁石4の外側の面と短辺側断面がU字型のヨークの端
部とを接合させ、さらに、永久磁石1と永久磁石2との
間隔の上方、永久磁石1と永久磁石3との間隔の上方、
永久磁石2と永久磁石4との間隔の上方に透磁率500
以上の磁性体を設置する。なお、永久磁石1、永久磁石
2、永久磁石3、永久磁石4の上面は左右方向にほぼ一
直線にする必要があり、永久磁石1、永久磁石2、永久
磁石3、永久磁石4の着磁方向はターゲットの下面と平
行にする必要があり、また、該内側磁石、該外側磁石が
永久磁石であり、かつ、該外側磁石の表面の磁束密度B
は該内側磁石の表面の磁束密度Bの1/3以上にする必
要がある。
【0009】本発明は、上記構造にするとターゲットの
広い範囲にわたって水平磁界が均一になり、かつ、垂直
磁界の強度を小さくするものである。
【0010】
【実施例】図1に示すマグネトロンスパッタ装置におい
て、ターゲット表面での磁界の水平成分は、図2に示す
ように約1050ガウスの強度で約10%の誤差でター
ゲットの約90%以上の部分が均一になった。また、タ
ーゲット表面での磁界の垂直成分は図3に示すように約
80%以上の部分が±700ガウスの強度になった。
【0011】(比較例1)本発明と比較するために、図
4に示すマグネトロンスパッタ装置のように中央磁極、
両外側磁極上に磁性体を設置した。このときのターゲッ
ト表面での磁界の水平成分は図5に示すように約170
0ガウスの強度で約10%の誤差でターゲットの約60
%の部分が均一になった。また、ターゲット表面での磁
界の垂直成分は図6に示すようにターゲットの約40%
の部分が±700ガウス以下の強度になった。
【0012】(比較例2)また、図7に示すマグネトロ
ンスパッタ装置のように中央磁極と両外側磁極との間に
軟磁性体を設置した。このときのターゲット表面での磁
界の水平成分は図8に示すように約800ガウスの強度
で約10%の誤差でターゲットの約60%の部分が均一
になった。また、ターゲット表面での磁界の垂直成分は
図9に示すようにターゲットの約80%の部分が±70
0ガウス以下の強度になった。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ターゲットの広い範囲にわたって水平磁界を均一にし、
かつ、ターゲット表面の垂直磁界の強度を小さくするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のマグネトロンスパッタ装置の
好ましいカソード構造を示す短辺側断面図である。
【図2】図2は、本発明のマグネトロンスパッタ装置を
用いた場合のターゲットに対する磁界の水平成分を示す
グラフである。
【図3】図3は、本発明のマグネトロンスパッタ装置を
用いた場合のターゲットに対する磁界の垂直成分を示す
グラフである。
【図4】図4は、従来用いられていたマグネトロンスパ
ッタ装置のカソード構造を示す短辺側断面図である。
【図5】図5は、図4のマグネトロンスパッタ装置を用
いた場合のターゲットに対する磁界の水平成分を示すグ
ラフである。
【図6】図6は、図4のマグネトロンスパッタ装置を用
いた場合のターゲットに対する磁界の垂直成分を示すグ
ラフである。
【図7】図7は、従来用いられていたマグネトロンスパ
ッタ装置のカソード構造を示す短辺側断面図である。
【図8】図8は、図7のマグネトロンスパッタ装置を用
いた場合のターゲットに対する磁界の水平成分を示すグ
ラフである。
【図9】図9は、図7のマグネトロンスパッタ装置を用
いた場合のターゲットに対する磁界の垂直成分を示すグ
ラフである。
【図10】図10は、従来一般に用いられていたマグネ
トロンスパッタ装置の全体を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1 永久磁石または電磁石 2 永久磁石または電磁石 3 永久磁石または電磁石 4 永久磁石または電磁石 5 ターゲット 6 ヨーク 7 磁性体 8 磁性体 9 磁性体 12 ターゲット 13 永久磁石または電磁石 18 永久磁石または電磁石 19 磁性体 20 ターゲット 21 永久磁石または電磁石 22 軟磁性体 23 ターゲット

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁界発生用の磁気回路を、ターゲットの
    下方にカソード部中央に6mm以下の間隔を隔て同極が
    向かい合うように配置する該ターゲット下面と平行な着
    磁方向をもつ二個の内側磁石と、該内側磁石の外側に該
    内側磁石と3mm以下の間隔を隔て、同極が向かい合う
    ように配置する該ターゲット下面と平行な着磁方向をも
    つ外側磁石とで構成することを特徴とするマグネトロン
    スパッタ装置。
  2. 【請求項2】 該両外側磁石の外側の面を短辺側断面が
    U字型のヨークの端部と接合することを特徴とする請求
    項1記載のマグネトロンスパッタ装置。
  3. 【請求項3】 二個の該内側磁石の短辺側断面の幅Dの
    和2Dと該ターゲットの短辺側断面の幅Lとはほぼ等し
    いことを特徴とする請求項1あるいは2記載のマグネト
    ロンスパッタ装置。
  4. 【請求項4】 該内側磁石、該外側磁石が永久磁石であ
    り、かつ、該外側磁石の表面の磁束密度Bは該内側磁石
    の表面の磁束密度Bの1/3以上であることを特徴とす
    る請求項1、2あるいは3記載のマグネトロンスパッタ
    装置。
  5. 【請求項5】 二個の該内側磁石の間隔の上方及びに該
    内側磁石と該外側磁石との間隔の上方に透磁率が500
    以上の磁性体を設置することを特徴とする請求項1、
    2、3、あるいは4記載のマグネトロンスパッタ装置。
JP30782892A 1992-10-23 1992-10-23 マグネトロンスパッタ装置 Pending JPH06136528A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI425108B (zh) * 2010-03-25 2014-02-01 Canon Anelva Corp Magnetron sputtering device and sputtering method

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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