JPH06136394A - 石 鹸 - Google Patents

石 鹸

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JPH06136394A
JPH06136394A JP4307598A JP30759892A JPH06136394A JP H06136394 A JPH06136394 A JP H06136394A JP 4307598 A JP4307598 A JP 4307598A JP 30759892 A JP30759892 A JP 30759892A JP H06136394 A JPH06136394 A JP H06136394A
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JP
Japan
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soap
oil
dha
derivative
fat
Prior art date
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Pending
Application number
JP4307598A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuhiko Suga
辰彦 菅
Yoichi Kobayashi
洋一 小林
Shinichi Inada
進一 稲田
Kazuyoshi Yazawa
一良 矢澤
Sei Kondo
聖 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sagami Chemical Research Institute
Viox Inc
Original Assignee
Sagami Chemical Research Institute
Viox Inc
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Publication date
Application filed by Sagami Chemical Research Institute, Viox Inc filed Critical Sagami Chemical Research Institute
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 使用後の肌につるつる感、しっとり感を与え
ることができる石鹸を提供する。 【構成】 ドコサヘキサエン酸及び/又はその誘導体
を、原料油脂及び/又は脂肪酸に対して0.27〜13.5重量
%、好ましくは0.405 〜5.4 重量%配合し、アルカリ剤
を添加してケン化することにより石鹸を製造する。ドコ
サヘキサエン酸及び/又はその誘導体の配合量が0.27重
量%よりも少ないと使用後感を向上させる効果が乏し
く、13.5重量%よりも多いと魚臭が強くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ドコサヘキサエン酸
(以下DHAと略す)及び/又はその誘導体を含有する
石鹸に関する。
【0002】
【従来の技術】石鹸は、原料油脂あるいは原料油脂を予
め加水分解して得た脂肪酸を、アルカリ剤でケン化する
方法により製造されており、石鹸の品質は、原料油脂の
種類ならびに配合によるところが大きい。
【0003】原料油脂としては、牛脂、ヤシ油、パーム
油、大豆油等、極めて広範囲の油脂が使用されるが、こ
れらを単独で用いることはまれであり、通常は、数種の
原料油脂あるいは脂肪酸を予め混合して使用する。一般
には牛脂と椰子油を3:1から4:1の割合としたもの
が良いとされている。通常使用されている固形の化粧石
鹸は、牛脂とヤシ油とを重量比で85〜80:15〜2
0の割合で混合した油脂を、水酸化ナトリウムでケン化
して作られており、その他、油脂にパーム油、オリーブ
油等を配合した石鹸もある。
【0004】水質のよいわが国では、石鹸の洗浄力が良
好に発揮され、肌の汚垢とともに皮脂をとり過ぎて、肌
あれを起こすことがある。このため、市販の化粧石鹸と
しては、石鹸に洗浄力を損なわない範囲で、オリーブ油
などの中性油脂、ラノリン、高級アルコール等のクリー
ム基材を配合し、使用後の肌をしっとりとさせる効果を
付与した過脂肪石鹸が用いられている。
【0005】一方、近年、DHAの有する生理活性効果
が注目されており、例えば糖尿病合併症の治療剤(特開
昭60−248610号)、痔疾治療剤(特開昭61−
24518号)、リポキシナーゼ代謝刺激剤(特開昭6
3−230632号)、制ガン剤(特開平1−1536
29号)、抗アレルギー剤(特開平2−290812
号)、脳機能改善剤(特開平1−27982号)などに
応用することが提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、従来の
石鹸は、使用後の肌をしっとりとさせる効果を付与する
ため、洗浄力を損なわない範囲で、オリーブ油などの中
性油脂、ラノリン、高級アルコール等のクリーム基材を
配合しているのであるが、これらの過脂肪分の添加は石
鹸の洗浄作用を低下させるため、添加量に制約を受け、
十分な効果が得られなかった。
【0007】一方、DHAの有する種々の生理活性効果
が報告されているが、DHAを石鹸に用いるということ
は、未だ試みられていなかった。また、DHAのような
高度不飽和脂肪酸を石鹸の原料とした場合には、その酸
化によって強い魚臭が発生し好ましくないと考えられ
る。実際、魚油を石鹸の原料とする場合もあるが、水素
を添加した硬化油として利用するのが通常であった。
【0008】したがって、本発明の目的は、DHA及び
/又はその誘導体を原料とすることにより、使用後の肌
につるつる感、しっとり感を与えることができ、不快臭
の発生も少なくされた石鹸を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、DHA及び/又はその誘導体を、油脂及
び/又は脂肪酸成分中に、0.27〜13.5重量%含有するこ
とを特徴とする石鹸を提供するものである。
【0010】以下、本発明について好ましい具体例を挙
げて更に詳細に説明する。まず、本発明で使用するDH
A又はその誘導体の種類は、特に制限はなく、遊離酸と
してのDHAのほか、そのエステル、グリセリド、リン
脂質、コリン誘導体、塩、アミノ酸誘導体、アスコルビ
ン酸誘導体等、各種のものを用いることができる。ま
た、DHA又はその誘導体としては、DHAだけを含む
ように高純度に精製されたものだけでなく、エイコサペ
ンタエン酸(EPA)などの他の成分が含まれた状態の
精製油を用いてもよい。
【0011】本発明に用いられるDHA及び/又はその
誘導体の含有量は、油脂及び/又は脂肪酸成分中の割合
として、0.27〜13.5重量%とされ、好ましくは0.405 〜
5.4重量%とされる。ここで油脂及び/又は脂肪酸成分
とは、石鹸の原料となって、アルカリ剤によりケン化さ
れた、あるいはケン化されずにそのまま残った油脂及び
/又は脂肪酸を意味する。DHA及び/又はその誘導体
の含有量が0.27重量%未満では、本発明の効果が十分に
得られず、13.5重量%を超えると、石鹸が固化しにくく
なるとともに、魚臭が強くなって不快感を与える。
【0012】また、DHA及び/又はその誘導体と混合
される油脂及び/又は脂肪酸の種類にも特に制限はな
く、例えば、パーム油、ヤシ油、オリーブ油、ヒマシ
油、ゴマ油、綿実油、大豆油、キリ油、落花生油、ナタ
ネ油等の植物油脂、又は牛脂、豚脂、鯨油等の動物油
脂、更にはこれらの動植物油脂に由来する脂肪酸、並び
にこれらの油脂及び/又は脂肪酸の混合物を用いること
ができる。
【0013】本発明においてケン化のために使用される
アルカリ剤としては、例えば水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム、トリエタノールアミンなど、従来より用いら
れているものが用途に応じて使用される。一般に、固形
石鹸の場合は、水酸化ナトリウムが適しており、クリー
ム状石鹸や、シャンプー等の液体石鹸の場合は、水酸化
カリウム、トリエタノールアミンが適している。
【0014】本発明の石鹸には、上記成分の他に、必要
に応じて、通常用いられる他の成分を適宜配合すること
ができる。他の成分としては、油脂、ラノリン、高級ア
ルコール、脂肪酸等の過脂肪剤、糖、グリセリン等の透
明化剤、トコフェノール、BHA、BHT等の抗酸化
剤、EDTA塩等のキレート化剤、香料、色素、ビタミ
ン類等を挙げることができる。
【0015】本発明の石鹸は、DHA及び/又はその誘
導体を含有する原料油脂及び/又は脂肪酸にアルカリ剤
を添加してケン化させ、必要に応じて前述したような他
の成分を添加することによって製造することができる。
この場合、DHAの酸化をできるだけ防ぎ、魚臭の発生
を低減させるため、上記ケン化反応は、窒素等の不活性
ガスの雰囲気下で、65℃以下の温度で、アルカリ剤を
1時間以上、できればケン化時間いっぱいをかけて添加
することにより行うことが好ましい。また、抗酸化剤の
添加は、ケン化反応の前に行うことが好ましい。
【0016】なお、本発明における石鹸とは、化粧石鹸
などの固形状石鹸に限らず、チューブ入りのクリーム状
石鹸、シャンプーなどの液状石鹸を包含する意味であ
る。また、石鹸の種類も、過脂肪石鹸、透明石鹸、ヒゲ
そり石鹸、ベビーソープ、薬用石鹸、ボディシャンプ
ー、髪用シャンプーなど、各種のものを包含する。
【0017】
【作用】本発明の石鹸は、DHA及び/又はその誘導体
を含有することにより、使用後の肌に、つっぱり感やか
さかさ感がなく、つるつるとした、かつ、しっとりとし
た感覚を与えることができる。このような効果がもたら
される理由は、よくわからないが、推測によれば、DH
A及び/又はその誘導体が肌に浸透する作用によるもの
と考えられる。
【0018】また、本発明の石鹸は、DHA及び/又は
その誘導体の含有量を油脂及び/又は脂肪酸成分中の割
合で0.27〜13.5重量%に限定したことにより、上記効果
を確実に得ることができるとともに、魚臭の発生を適度
に抑えて不快感を少なくすることができる。
【0019】
【実施例】DHA混合油(DHA純度27%)と、牛脂
と、ヤシ油とを、表1に示す各種配合比で混合した油脂
400g中に、エタノール180gを加え、反応釜中で
窒素ガスを吹き込みながら、80℃で加熱混合した。こ
れに別途水酸化ナトリウム64gを水200gに溶解さ
せた水溶液を30〜60分間かけて少しずつ滴下し、温
度を80℃に保ちながらケン化反応を終了した。
【0020】反応終了後、温度を80℃に保ったまま
で、サッカロース120g、グリセリン52g、EDT
A−4Naを適量添加して溶解させ、遊離アルカリを調
製した後、トコフェロールを適量添加して溶解させ、透
明な石鹸素地を得た。この石鹸素地を枠に流し込み、冷
却固化した後、切断、乾燥し、包装して得られた透明石
鹸を試験用サンプルとした。この試験用サンプルは、表
1に示されるように、油脂の混合割合の異なるサンプル
A〜Iの9種類である。
【0021】なお、サンプルA〜IのDHA分析の結
果、いずれにおいてもDHAの破壊は見られず、安定で
あった。
【0022】
【表1】
【0023】上記サンプルA〜Iについて、使用後感を
評価するため、成年男女計10名をパネラーとし、洗顔
時における使用後感(つるつる感、しっとり感)を、表
2の評価基準にしたがって評価した。
【0024】
【表2】
【0025】パネラー10人の評価値を平均し、各サン
プルに対する評価値とした。評価結果は表3のとおりで
あった。
【0026】
【表3】
【0027】以上の結果より、DHAの配合比が0.27%
以上になると、使用後感の向上が認められ、配合比が高
まるにつれて使用後感が向上し、0.405 %以上になると
その効果が明らかとなった。しかしながら、DHAの配
合比が13.5%になると、石鹸の軟化、不快臭の発生が見
られた。したがって、石鹸の油脂及び/又は脂肪酸成分
中のDHA量は、0.27〜13.5重量%の範囲とすることが
必要であり、0.405 〜5.4 %の範囲とすることがより好
ましいことがわかった。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の石鹸は、
DHA及び/又はその誘導体を石鹸の油脂及び/又は脂
肪酸成分中0.27〜13.5重量%含有することにより、石鹸
本来の洗浄力を保持したまま、使用後の肌につるつる
感、しっとり感を与えることができ、不快臭の発生も抑
えることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 稲田 進一 埼玉県上尾市戸崎318−1 グリーンステ ージC102号室 (72)発明者 矢澤 一良 神奈川県相模原市鵜野森571 (72)発明者 近藤 聖 神奈川県大和市中央林間5−16−4

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドコサヘキサエン酸及び/又はその誘導
    体を、油脂及び/又は脂肪酸成分中に、0.27〜13.5重量
    %含有することを特徴とする石鹸。
JP4307598A 1992-10-21 1992-10-21 石 鹸 Pending JPH06136394A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0823475A4 (en) * 1995-04-17 2000-10-25 Agency Ind Science Techn HIGH UNSATURATED FATTY ACID PRODUCING MICROORGANISMS AND METHOD FOR PRODUCING HIGH UNSATURATED FATTY ACIDS BY USING THESE MICROORGANISMS

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0823475A4 (en) * 1995-04-17 2000-10-25 Agency Ind Science Techn HIGH UNSATURATED FATTY ACID PRODUCING MICROORGANISMS AND METHOD FOR PRODUCING HIGH UNSATURATED FATTY ACIDS BY USING THESE MICROORGANISMS
US6582941B1 (en) 1995-04-17 2003-06-24 Japan As Represented By Director-General Of Agency Of Industrial Science And Technology Microorganisms capable of producing highly unsaturated fatty acids and process for producing highly unsaturated fatty acids by using the microorganisms

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