JPH06135936A - 新規なナフタレン誘導体及びその中間体 - Google Patents

新規なナフタレン誘導体及びその中間体

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JPH06135936A
JPH06135936A JP30940092A JP30940092A JPH06135936A JP H06135936 A JPH06135936 A JP H06135936A JP 30940092 A JP30940092 A JP 30940092A JP 30940092 A JP30940092 A JP 30940092A JP H06135936 A JPH06135936 A JP H06135936A
Authority
JP
Japan
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methyl
group
tetrahydro
amino
compound
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Pending
Application number
JP30940092A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunio Sanada
邦雄 真田
Shinji Kawai
信次 川合
Takeshi Endo
武 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Chemical Industries Co Ltd
Original Assignee
Fuji Chemical Industries Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Chemical Industries Co Ltd filed Critical Fuji Chemical Industries Co Ltd
Priority to JP30940092A priority Critical patent/JPH06135936A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 優れた抗腫瘍活性を有する新規なナフタレン
誘導体及びその製造に用いられる重要な中間体を提供す
る。 【構成】 一般式 【化1】 (式中、R1は、水素原子、アルキル基又は鎖上に置換
基を有するアルキル基を表し、R2は、水素原子、ニト
ロ基又はアミノ基、R3、R4は同一又は異なってアルコ
キシ基、ニトロ基又はアミノ基、R5は、ニトリル基、
アルコキシカルボニル基、ヒドロキシアルキル基を表
す。)で表される化合物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抗腫瘍効果を有する新
規なナフタレン誘導体及び当該誘導体製造のための中間
体及びその製法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来各種抗腫瘍剤が提供されているが未
だ満足し得るものはない。
【0003】
【発明の目的】本発明は、抗腫瘍効果を有する新規なナ
フタレン誘導体を提供することを目的とする。さらに本
発明は、その化合物を製造するための中間体であり、か
つ、そのもの自体、抗腫瘍効果を有する中間体を提供す
ることも目的とする。
【0004】
【発明の開示】本発明者らは、上記問題点を解決するた
め鋭意研究した結果、本発明の一般式
【0005】
【化3】
【0006】(式中、R1は、水素原子、アルキル基又
は鎖上に置換基を有するアルキル基を表し、R2は、水
素原子、ニトロ基又はアミノ基、R3、R4は同一又は異
なってアルコキシ基、ニトロ基又はアミノ基、R5は、
ニトリル基、アルコキシカルボニル基、ヒドロキシアル
キル基を表す。)で表される新規なナフタレン誘導体が
優れた抗腫瘍効果を示すことを見出した。
【0007】アルキル基としては、メチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基等を挙げることができる。
又、鎖上に置換基を有するアルキル基としてはヒドロキ
シル基、アジド基又はアミノ基等が置換したものを挙げ
ることができる。
【0008】アルコキシ基としてはメトキシ基、エトキ
シ基、プロポキシ基、ブトキシ基等を挙げることができ
る。
【0009】ヒドロキシアルキル基としてはヒドロキシ
メチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル
基、ヒドロキシブチル基等を挙げることができる。
【0010】アルコキシカルボニル基としてはメトキシ
カルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカル
ボニル基、ブトキシカルボニル基等を挙げることができ
る。
【0011】本発明の上記一般式(I)で表される化合
物中、置換基R5がニトリル基である一般式
【0012】
【化4】
【0013】(式中、R1は、水素原子、アルキル基又
は鎖上に置換基を有するアルキル基を表し、R2は、水
素原子、ニトロ基又はアミノ基、R3、R4は同一又は異
なってアルコキシ基、ニトロ基又はアミノ基を表す。)
で表される化合物は、一般式
【0014】
【化5】
【0015】(式中、R1は、水素原子、アルキル基又
は鎖上に置換基を有するアルキル基を表し、R2は、水
素原子、ニトロ基又はアミノ基、R3、R4は同一又は異
なってアルコキシ基、ニトロ基又はアミノ基を表す。)
【0016】で表される化合物をテトラヒドロフラン
(THF)溶液中、濃アンモニア水、シアン化カリウム
又はシアン化ナトリウム及び塩化アンモニウムを水等の
極性溶媒に溶解して加え、反応させることにより得るこ
とができる。
【0017】上記反応は密封容器中で行う方が好まし
い。反応時間については、原料の種類、反応温度、塩基
物質の種類、溶媒の種類その他の条件により異なるが、
通常は、数時間から〜約48時間である。
【0018】反応温度については、原料の種類、塩基物
質の種類、溶媒の種類その他の条件により異なるが、好
ましくは40〜60℃である。
【0019】一般式(I)でR5がアルコキシカルボニ
ル基である一般式
【0020】
【化6】
【0021】(式中、R1、R2、R3、R4は、上記に同
じ、R6はアルキル基を表す。)
【0022】で表される化合物は、上記一般式(Ia)
で表される化合物を常法により、例えばメタノール、エ
タノール等のアルコール溶媒中で、塩化水素等の酸の存
在下反応させることにより得られる。
【0023】一般式(I)で表される化合物でR5がヒ
ドロキシアルキル基である一般式
【0024】
【化7】 (式中、R1、R2、R3、R4は、上記に同じ。)
【0025】で表される化合物は、常法により前記化合
物(Ib)をTHF、ジオキサン、エーテル等の溶媒中
で水素化リチウムアルミニウム等で還元することにより
得ることができる。
【0026】本発明の一般式(Ic)で表される化合物
は、一般式(II)で表される化合物から、(Ia)、
(Ib)等の各中間体を特に分離精製することなく製造
することもできる。
【0027】本発明の一般式(Ic)で表される化合物
でR1基がアミノメチル基で表される化合物は、一般式
(I)で表される化合物でR1基がアジドメチル基であ
る化合物を、常法に従って、例えば、THF中、水素化
リチウムアルミニウム等で還元することにより得ること
ができる。
【0028】上記、一般式(Ic)で表されるR1基が
アジドメチル基である本発明の化合物は、常法により、
例えば、1,2,3,4−テトラヒドロ−1−ヒドロキ
シメチル−6,7−ジメトキシイソキノリンと6−(t
ert−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル−2−ホ
ルミルナフタレンとの反応で得られる2−(tert−
ブチルジメチルシリルオキシ)メチル−6−〔(1,
2,3,4−テトラヒドロ−1−ヒドロキシメチル−
6,7−ジメトキシ−イソキノリン−2−イル)メチ
ル〕ナフタレンのtert−ブチルジメチルシリル基を
除去後、ヒドロキシメチル基の水酸基を、例えばトリエ
チルアミン等の塩基の存在下メシルクロライド等を用い
て活性化し、次いでシアン化ナトリウムあるいはシアン
化カリウム等を反応させることにより容易に得ることが
できる。
【0029】また、前記一般式(I)で表される化合物
で、R2、R3及び/又はR4のニトロ基は、常法に従っ
て、例えば、DMF、HMPA等の溶媒中、酸化白金の
存在下、水素気流中で還元することにより容易にアミノ
基にすることができる。
【0030】本発明により得られた一般式(Ia)、
(Ib)及び(Ic)で表される化合物としては、2−
アミノ(シアノ)メチル−6−〔(1−アジドメチル−
1,2,3,4−テトラヒドロ−6,7−ジメトキシイ
ソキノリン−2−イル)メチル〕ナフタレン、2−アミ
ノ(エトキシカルボニル)メチル−6−〔(1,2,
3,4−テトラヒドロ−6−メトキシ−1−メチル−7
−ニトロイソキノリン−2−イル)メチル〕ナフタレ
ン、2−アミノ(エトキシカルボニル)メチル−6−
〔(1,2,3,4−テトラヒドロ−6−メトキシ−1
−メチル−5−ニトロイソキノリン−2−イル)メチ
ル〕ナフタレン、2−アミノ(エトキシカルボニル)メ
チル−6−〔(7−アミノ−1,2,3,4−テトラヒ
ドロ−6−メトキシ−1−メチルイソキノリン−2−イ
ル)メチル〕ナフタレン、2−アミノ(エトキシカルボ
ニル)メチル−6−〔(1,2,3,4−テトラヒドロ
−6−メトキシ−1−メチル−7−メチルアミノイソキ
ノリン−2−イル)メチル〕ナフタレン、2−アミノ
(エトキシカルボニル)メチル−6−〔(1−アジドメ
チル−1,2,3,4−テトラヒドロ−6,7−ジメト
キシイソキノリン−2−イル)メチル〕ナフタレン、2
−(1−アミノ−2−ヒドロキシエチル)−6−〔(7
−アミノ−1,2,3,4−テトラヒドロ−6−メトキ
シ−1−メチルイソキノリン−2−イル)メチル〕ナフ
タレン、2−(1−アミノ−2−ヒドロキシエチル)−
6−〔(5−アミノ−1,2,3,4−テトラヒドロ−
6−メトキシ−1−メチルイソキノリン−2−イル)メ
チル〕ナフタレン、2−(1−アミノ−2−ヒドロキシ
エチル)−6−〔(1,2,3,4−テトラヒドロ−6
−メトキシ−1−メチル−7−メチルアミノイソキノリ
ン−2−イル)メチル〕ナフタレン、2−(1−アミノ
−2−ヒドロキシエチル)−6−〔(1−アミノメチル
−1,2,3,4−テトラヒドロ−6,7−ジメトキシ
イソキノリン−2−イル)メチル〕ナフタレン等を挙げ
ることができる
【0031】本発明の一般式(Ia)で表される化合物
の製造に用いられる前記一般式(II)で表される化合
物も新規化合物であり、以下の製法により製造すること
ができる。すなわち、一般式(II)で表される化合物
は、先ず一般式
【0032】
【化8】
【0033】(式中、R1、R2、R3、R4は上記に同
じ。)で表される化合物と、公知の化合物2,6−ジホ
ルミルナフタレン等を酢酸−THF混合溶媒中、シアノ
水素化ホウ素ナトリウム(NaBH3CN)の存在下、
数10分から5時間反応させることにより得られる。
【0034】また、一般式(II)で表される化合物
は、以下の方法によっても製造することができる。即
ち、上記一般式(IV)で表される化合物と一般式
【0035】
【化9】
【0036】(式中、R6は、−CH2−OR8を表し、
ここでR8は、水素原子又はtert−ブチルジメチル
シリル基を表す。)
【0037】で表される化合物を、酢酸−THF混合溶
媒中、シアノ水素化ホウ素ナトリウムの存在下、数10
分から5時間反応させ、次いで得られた一般式
【0038】
【化10】
【0039】(式中、R1、R2、R3、R4は上記に同
じ。)
【0040】で表される化合物をクロロホルム等の溶媒
中で二酸化マンガン等を用いて、必要ならば加熱還流
し、酸化することによっても得ることができる。一般式
(V)で表される化合物としてシリル基が置換した化合
物を用いた場合には、得られた一般式(II)のシリル
基を、常法にて除去した後、酸化すればよい。
【0041】上記一般式(IV)で表される化合物は公
知又は公知の方法に準拠して容易に得ることができ、例
えば1,2,3,4−テトラヒドロ−6−メトキシ−1
−メチル−5−ニトロイソキノリン、1,2,3,4−
テトラヒドロ−6−メトキシ−1−メチル−7−ニトロ
イソキノリン、5−アミノ−1,2,3,4−テトラヒ
ドロ−6−メトキシ−1−メチルイソキノリン、7−ア
ミノ−1,2,3,4−テトラヒドロ−6−メトキシ−
1−メチルイソキノリン、1−アジドメチル−1,2,
3,4−テトラヒドロ−6,7−ジメトキシイソキノリ
ン、5−ニトロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキ
ノリン、7−ニトロ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン、1,2,3,4−テトラヒドロ−6−メチ
ルアミノイソキノリン、1,2,3,4−テトラヒドロ
−7−メチルアミノイソキノリン、1,2,3,4−テ
トラヒドロ−1−ヒドロキシメチル−6,7−ジメトキ
シイソキノリン等を挙げることができる。
【0042】本発明により得られる一般式(II)で表
される化合物としては、2−ホルミル−6−〔(1,
2,3,4−テトラヒドロ−6−メトキシ−1−メチル
−7−ニトロイソキノリン−2−イル)メチル〕ナフタ
レン、2−ホルミル−6−〔(1,2,3,4−テトラ
ヒドロ−6−メトキシ−1−メチル−5−ニトロイソキ
ノリン−2−イル)メチル〕ナフタレン、6−〔(1−
アジドメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−6,7
−ジメトキシイソキノリン−2−イル)メチル〕−2−
ホルミルナフタレン、2−ホルミル−6−〔(1,2,
3,4−テトラヒドロ−6−ニトロイソキノリン−2−
イル)メチル〕ナフタレン、2−ホルミル−6−
〔(1,2,3,4−テトラヒドロ−7−ニトロイソキ
ノリン−2−イル)メチル〕ナフタレン、等を挙げるこ
とができる。
【0043】本発明の一般式(III)で表される化合
物としては、6−〔(1,2,3,4−テトラヒドロ−
6−メトキシ−1−メチル−7−ニトロイソキノリン−
2−イル)メチル〕−2−ヒドロキシメチルナフタレ
ン、6−〔(1,2,3,4−テトラヒドロ−6−メト
キシ−1−メチル−5−ニトロイソキノリン−2−イ
ル)メチル〕−2−ヒドロキシメチルナフタレン、6−
〔(1−アジドメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ
−6,7−ジメトキシイソキノリン−2−イル)メチ
ル〕−2−ヒドロキシメチルナフタレン等を挙げること
ができる。
【0044】本発明に係わる一般式(II)で表される
化合物でR6がシリル基で置換された水酸基である化合
物としては、2−(tert−ブチルジメチルシリルオ
キシ)メチル−6−〔(1,2,3,4−テトラヒドロ
−1−ヒドロキシメチル−6,7−ジメトキシイソキノ
リン−2−イル)メチル〕ナフタレン、6−〔(1−ア
ジドメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−6,7−
ジメトキシイソキノリン−2−イル)メチル〕−2−
(tert−ブチルジメチルシリルオキシメチル)ナフ
タレン等を挙げることができる。
【0045】一般式(II)で表される化合物の水酸基
に置換したシリル基は常法により、例えばTHF中、テ
トラ−n−ブチルアンモニウムフルオライド(n−Bu
4NF)を反応させることにより容易に除去することが
できる。
【0046】一般式(I)又は(II)で表される化合
物で分子骨格中にアミノ基を有するものは、常法により
塩酸、硫酸、硝酸等の無機酸又はp−トルエンスルホン
酸等の有機酸と各種塩類とすることができる。
【0047】本発明に係わる上記一般式(I)及び(I
I)で表される新規化合物は、後述する抗腫瘍試験の結
果優れた抗腫瘍効果を示した。
【0048】次に実施例を挙げて本発明をより詳細に述
べる。
【実施例】
(実施例1)1,2,3,4−テトラヒドロ−6−メト
キシ−1−メチル−7−ニトロイソキノリン2.20
g、2−ホルミル−6−ヒドロキシメチルナフタレン
2.21g及び酢酸3.0gをTHF50mlに溶解
し、この溶液に攪拌下シアノ水素化ホウ素ナトリウム7
00mgを加えて17時間放置した。次いで反応液に炭
酸カリウム水溶液を加え中和し、クロロホルム200m
lで抽出した。有機層を乾燥(無水硫酸ナトリウム)
し、ろ過し、ろ液を減圧下濃縮した。得られた残分をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーで分離し、6−
〔(1,2,3,4−テトラヒドロ−6−メトキシ−1
−メチル−7−ニトロイソキノリン−2−イル)メチ
ル〕−2−ヒドロキシメチルナフタレン1.94g(収
率50.0%)を得た。 H−NMR(CDCl3−CD3OD=1:4):1.3
9(d,3H,J=6.6Hz),2.4−3.3
(m,4H),3.84(s,2H),3.90(s,
3H),4.77(s,2H),6.91(s,1
H),7.3−7.95(m,7H)
【0049】(実施例2)実施例1と同様にして、1,
2,3,4−テトラヒドロ−6−メトキシ−1−メチル
−5−ニトロイソキノリン及び、2−ホルミル−6−ヒ
ドロキシメチルナフタレンを用いて、6−〔(1,2,
3,4−テトラヒドロ−6−メトキシ−1−メチル−5
−ニトロイソキノリン−2−イル)メチル〕−2−ヒド
ロキシメチルナフタレンを得た。 H−NMR(CDCl3−CD3OD=1:1):1.4
1(d,3H,J=6.6Hz),2.2−3.3
(m,4H),3.87(s,3H),4.79(s,
2H),6.95(d,1H,J=8.5Hz),7.
18(d,1H,J=8.5Hz),7.35−7.6
(m,2H),7.65−7.9(m,4H)
【0050】(実施例3)実施例1の製法で得られた、
6−〔(1,2,3,4−テトラヒドロ−6−メトキシ
−1−メチル−7−ニトロイソキノリン−2−イル)メ
チル〕−2−ヒドロキシメチルナフタレン15.4gを
クロロホルム500mlに溶解し、攪拌下この溶液に活
性二酸化マンガン25gを加え、次いで2時間加熱還流
した。不溶物をセライトを用いてろ過除去し、ろ液を減
圧下濃縮し、得られた残分をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーで分離精製し、2−ホルミル−6−〔(1,
2,3,4−テトラヒドロ−6−メトキシ−1−メチル
−7−ニトロイソキノリン−2−イル)メチル〕ナフタ
レン9.56g(収率62.4%)を得た。 H−NMR(CDCl3):1.42(d,3H,J=
6.6Hz),2.5−3.3(m,4H),3.93
(s,3H),6.80(s,1H),7.5−8.1
(m,6H),8.33(s,1H),10.15
(s,1H)
【0051】(実施例4)実施例3と同様にして、6−
〔(1,2,3,4−テトラヒドロ−6−メトキシ−1
−メチル−5−ニトロイソキノリン−2−イル)メチ
ル〕−2−ヒドロキシメチルナフタレンから、2−ホル
ミル−6−〔(1,2,3,4−テトラヒドロ−6−メ
トキシ−1−メチル−5−ニトロイソキノリン−2−イ
ル)メチル〕ナフタレンを得た。 H−NMR(CDCl3):1.37(d,3H,J=
6.6Hz),2.2−3.3(m,4H),3.83
(s,3H),3.89(s,2H),6.85(d,
1H,J=8.6Hz),7.12(d,1H,J=
8.6Hz),7.5−8.05(m,5H),8.2
9(s,1H),10.10(s,1H)
【0052】(実施例5)実施例3で得られた、2−ホ
ルミル−6−〔(1,2,3,4−テトラヒドロ−6−
メトキシ−1−メチル−7−ニトロイソキノリン−2−
イル)メチル〕ナフタレン9.56gをTHF240m
lに溶解し、この溶液に濃アンモニア水280ml及び
シアン化カリウム13.0gと塩化アンモニウム10.
0gを水140mlに溶解して加えた。次いでこの溶液
を密封攪拌下、50℃で33時間加熱した後、クロロホ
ルム500mlを加えて抽出した。有機層を水先後、乾
燥(無水硫酸ナトリウム)し、ろ過し、ろ液を減圧下濃
縮した。得られた残分を25%塩酸−エタノール溶液5
00mlに溶解し、60℃で2.5時間加温した。次い
でこの溶液を減圧下濃縮し、得られた残分を炭酸水素ナ
トリウム水溶液及びクロロホルムで分配した。有機層を
分取し、乾燥(無水硫酸ナトリウム)し、ろ過し、ろ液
を減圧下濃縮し、得られた残分をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーで分離精製し、2−アミノ(エトキシカ
ルボニル)メチル−6−〔(1,2,3,4−テトラヒ
ドロ−6−メトキシ−1−メチル−7−ニトロイソキノ
リン−2−イル)メチル〕ナフタレン4.88gを得
た。 H−NMR(CDCl3):1.20(t,3H,J=
7.1Hz),1.39(d,3H,J=6.8H
z),2.5−3.3(m,4H),3.91(s,3
H),4.15(q,1H,J=7.1Hz),4.1
8(q,1H,J=7.1Hz),4.76(s,1
H),6.78(s,1H),7.35−7.95
(m,7H)
【0053】(実施例6)実施例5と同様にして、2−
ホルミル−6−〔(1,2,3,4−テトラヒドロ−6
−メトキシ−1−メチル−5−ニトロイソキノリン−2
−イル)メチル〕ナフタレンを用いて、2−アミノ(エ
トキシカルボニル)メチル−6−〔(1,2,3,4−
テトラヒドロ−6−メトキシ−1−メチル−5−ニトロ
イソキノリン−2−イル)メチル〕ナフタレンを得た。 H−NMR(CDCl3):1.13(t,3H,J=
6.6Hz),1.31(d,3H,J=6.6H
z),2.25−3.2(m,4H),3.80(s,
3H),4.18(q,1H,J=7.1Hz),4.
20(q,1H,J=7.1Hz),4.71(s,1
H),6.94(d,1H,J=8.8Hz),7.1
3(d,1H,J=8.8Hz),7.3−7.9
(m,6H)
【0054】(実施例7)実施例5で得られた、2−ア
ミノ(エトキシカルボニル)メチル−6−(1,2,
3,4−テトラヒドロ−6−メトキシ−1−メチル−7
−ニトロイソキノリン−2−イル)メチルナフタレン塩
酸塩5.07gをDMF350mlに溶解した。この溶
液に酸化白金220mgを加えて水素気流下17時間攪
拌後、不溶物をろ過にて除去し、得られたろ液を減圧下
濃縮し、残分にベンゼン200ml、5%炭酸水素ナト
リウム200mlを加え分配した。次いで有機層を乾燥
(無水硫酸ナトリウム)し、ろ液を減圧下濃縮した。得
られた残分をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで分
離精製し、6−〔(7−アミノ−1,2,3,4−テト
ラヒドロ−6−メトキシ−1−メチルイソキノリン−2
−イル)メチル〕−2−アミノ(エトキシカルボニル)
メチルナフタレン2.83gを得た。 H−NMR(CD3OD):1.17(t,3H,J=
7.1Hz),1.36(d,3H,J=6.6H
z),2.4−3.3(m,4H),3.80(s,3
H),4.16(q,2H,J=7.1Hz),4.7
1(s,1H),6.47(s,1H),6.55
(s,1H),7.4−7.65(m,2H),7.6
5−8.0(m,4H)
【0055】(実施例8)実施例7のシリカゲルカラム
クロマトグラフィーで実施例7で得た化合物の先に流出
した留分を減圧下濃縮し、2−アミノ(エトキシカルボ
ニル)メチル−6−〔(1,2,3,4−テトラヒドロ
−6−メトキシ−1−メチル−7−メチルアミノイソキ
ノリン−2−イル)メチル〕ナフタレン50mgを得
た。 H−NMR(CD3OD):1.14(t,3H,J=
7.1Hz),1.37(d,3H,J=6.6H
z),2.71(m,3H),3.80(s,3H),
4.67(s,1H),6.43(s,1H),6.5
2(s,1H),7.2−7.9(m,6H)
【0056】(実施例9)実施例7で得られた、6−
〔(7−アミノ−1,2,3,4−テトラヒドロ−6−
メトキシ−1−メチルイソキノリン−2−イル)メチ
ル〕−2−アミノ(エトキシカルボニル)メチル−ナフ
タレン2.80gをテトラヒドロフラン100mlに溶
解した後、氷冷し、この溶液に攪拌下、水素化リチウム
アルミニウム1.23gを加え、さらに1時間攪拌し
た。この溶液に水1.23mlをTHFに溶解して加
え、次いで20%水酸化ナトリウム水溶液3.7mlを
加えた。析出物をセライト上でろ過除去し、ろ液を減圧
下濃縮した。得られた残分をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーで分離精製し、2−(1−アミノ−2−ヒド
ロキシエチル)−6−〔(7−アミノ−1,2,3,4
−テトラヒドロ−6−メトキシ−1−メチルイソキノリ
ン−2−イル)メチル〕ナフタレン800mgを得た。 H−NMR(CD3OD):1.30(d,3H,J=
6.6Hz),2.2−3.2(m,4H),3.74
(s,3H),6.39(s,1H),6.49(s,
1H),7.3−7.95(m,6H)
【0057】(実施例10)実施例7続いて実施例9と
同様にして、実施例6で得られた、2−アミノ(エトキ
シカルボニル)メチル−6−〔(1,2,3,4−テト
ラヒドロ−6−メトキシ−1−メチル−5−ニトロイソ
キノリン−2−イル)メチル〕ナフタレンから、2−
(1−アミノ−2−ヒドロキシエチル)−6−〔(5−
アミノ−1,2,3,4−テトラヒドロ−6−メトキシ
−1−メチルイソキノリン−2−イル)メチル〕ナフタ
レンを得た。 H−NMR(CDCl3−CD3OD=1:1):1.4
0(d,3H,J=6.6Hz),2.2−3.3
(m,4H),3.84(s,3H),6.48(d,
1H,J=8.6Hz),6.72(d,1H,J=
8.6Hz),7.3−8.0(m,6H)
【0058】(実施例11)実施例8で得た2−アミノ
(エトキシカルボニル)メチル−6−〔(1,2,3,
4−テトラヒドロ−6−メトキシ−1−メチル−7−メ
チルアミノイソキノリン−2−イル)メチル〕ナフタレ
ン50mgをTHF20mlに溶解し、以下実施例(実
施例9)と同様に処理し、2−(1−アミノ−2−ヒド
ロキシエチル)−6−〔(1,2,3,4−テトラヒド
ロ−6−メトキシ−1−メチル−7−メチルアミノイソ
キノリン−2−イル)メチル〕ナフタレン30mgを得
た。 H−NMR(CD3OD):1.14(d,3H,J=
6.6Hz),2.74(s,3H),3.80(s,
3H),6.26(s,1H),6.53(s,1
H),7.35−8.0(m,6H)
【0059】(実施例12)1,2,3,4−テトラヒ
ドロ−1−ヒドロキシメチル−6,7−ジメトキシイソ
キノリン3.75g、6−(tert−ブチルジメチル
シリルオキシ)メチル−2−ホルミルナフタレン5.0
3g及び酢酸5.02gをTHFに溶解した後この溶液
に攪拌下シアノ水素化ホウ素ナトリウム1.36gを加
えた。以下、実施例1と同様に処理することにより、2
−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル−
6−〔(1,2,3,4−テトラヒドロ−1−ヒドロキ
シメチル−6,7−ジメトキシイソキノリン−2−イ
ル)メチル〕ナフタレン5.23gを得た。 H−NMR(CDCl3−CD3OD=1:54):0.
15(s,6H),0.98(s,9H),2.2−
3.4(m,4H),3.83(s,3H),3.96
(s,2H),4.90(s,2H),6.61(s,
1H),6.67(s1H),7.3−7.65(m,
2H),7.65−7.95(m,4H)
【0060】(実施例13)実施例12で得られた、2
−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル−
6−〔(1,2,3,4−テトラヒドロ−1−ヒドロキ
シメチル−6,7−ジメトキシイソキノリン−2−イ
ル)メチル〕ナフタレン5.20g及びトリエチルアミ
ン4.14gを塩化メチレン250mlに溶解し、氷冷
下、この溶液に攪拌下、メシル酸クロリド1.76gを
滴下した。40分後、反応液に水を加えて、分配し、有
機層を分取し、さらに飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で
洗浄後、有機層を乾燥(無水硫酸ナトリウム)した。ろ
過し、ろ液を減圧下濃縮し、得られた残分をDMF20
0mlで溶解し、この反応液にアジ化ナトリウム3.3
gを水40mlに溶解して加え、60℃で16時間加温
した。次いで、この反応液を減圧下濃縮し、得られた残
分に水300ml,ベンゼン400mlを加えて分配し
た。有機層を分取し、乾燥(無水硫酸ナトリウム)し、
ろ過し、ろ液を減圧下濃縮し、6−〔(1−アジドメチ
ル−1,2,3,4−テトラヒドロ−6,7−ジメトキ
シイソキノリン−2−イル)メチル〕−2−(tert
−ブチルジメチルシリルオキシ)メチルナフタレン4.
88gを得た。
【0061】(実施例14)実施例13で得られた、6
−〔(1−アジドメチル−1,2,3,4−テトラヒド
ロ−6,7−ジメトキシイソキノリン−2−イル)メチ
ル〕−2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)
メチルナフタレン4.77gをTHF150mlに溶解
し、n−Bu4NF−n−ヘキサン1モル溶液11.0
mlを加え、1時間放置した。次いで反応液を減圧下濃
縮し、水200ml、クロロホルム300mlを加え、
分配し、有機層を分取後、乾燥(無水硫酸ナトリウム)
した。ろ過し、ろ液を減圧下濃縮し、残分をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーで分離精製し、6−〔(1−
アジドメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−6,7
−ジメトキシイソキノリン−2−イル)メチル〕−2−
ヒドロキシメチルナフタレン2.97gを得た。 H−NMR(CDCl3):2.3−3.35(m,6
H),3.85(s,3H),3.86(s,3H),
4.66(bd,1H),4.84(s,2H),6.
62(s,1H),6.78(s,1H),7.35−
7.95(m,6H)
【0062】(実施例15)実施例14で得られた、6
−〔(1−アジドメチル−1,2,3,4−テトラヒド
ロ−6,7−ジメトキシイソキノリン−2−イル)メチ
ル〕−2−ヒドロキシメチルナフタレン2.97gを、
クロロホルム200mlに溶解し、活性二酸化マンガン
4.5gを加え、1時間加熱還流した。以下、実施例3
と同様に処理し、6−〔(1−アジドメチル−1,2,
3,4−テトラヒドロ−6,7−ジメトキシイソキノリ
ン−2−イル)メチル〕−2−ホルミルナフタレン1.
65gを得た。 H−NMR(CDCl3):2.35−3.4(m,6
H),3.85(s,3H),3.87(s,3H),
4.15(bd,1H),6.64(s,1H),6.
79(s,1H),7.55−8.1(m,5H),
8.31(s,1H),10.13(s,1H)
【0063】(実施例16)実施例15で得られた、6
−〔(1−アジドメチル−1,2,3,4−テトラヒド
ロ−6,7−ジメトキシイソキノリン−2−イル)メチ
ル〕−2−ホルミルナフタレン1.65gをTHF70
mlに溶解し、濃アンモニア水60ml及びシアン化カ
リウム1.29gと塩化アンモニウム1.06gを水1
0mlに溶解して加えた。密封下50℃で18時間攪拌
した後、反応液にベンゼン100mlを加えて抽出し、
有機層を水で洗浄し、有機層を乾燥(無水硫酸ナトリウ
ム)した。ろ過し、ろ液を減圧下濃縮し、2−アミノ
(シアノ)メチル−6−〔(1−アジドメチル−1,
2,3,4−テトラヒドロ−6,7−ジメトキシイソキ
ノリン−2−イル)メチル〕ナフタレン1.67gを得
た。
【0064】(実施例17)実施例16で得られた、2
−アミノ(シアノ)メチル−6−〔(1−アジドメチル
−1,2,3,4−テトラヒドロ−6,7−ジメトキシ
イソキノリン−2−イル)メチル〕ナフタレン1.65
gを23%塩酸−エタノール溶液150mlに溶解し、
室温で3時間攪拌後50℃で4時間攪拌した。次いで反
応液を減圧下濃縮し、残分にクロロホルム200mlと
炭酸水素ナトリウム水溶液100mlを加え分配した。
有機層を、分取し、乾燥(無水硫酸ナトリウム)後、ろ
過し、ろ液を減圧下濃縮した。得られた残分をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーで分離精製し、2−アミノ
(エトキシカルボニル)メチル−6−〔(1−アジドメ
チル−1,2,3,4−テトラヒドロ−6,7−ジメト
キシイソキノリン−2−イル)メチル〕ナフタレン1.
02gを得た。 H−NMR(CDCl3):1.21(t,3H,J=
7.1Hz),2.3−3.4(m,6H),3.87
(s,6H),3.87(s,6H),4.16(q,
1H,J=7.1Hz),4.66(bd,1H),
4.76(s,1H),6.63(s,1H),6.7
9(s,1H),7.35−8.0(m,6H)
【0065】(実施例18)実施例17で得られた、2
−アミノ(エトキシカルボニル)メチル−6−〔(1−
アジドメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−6,7
−ジメトキシイソキノリン−2−イル)メチル〕ナフタ
レン1.02gをTHF50mlに溶解し、氷冷下、攪
拌しながら、水素化リチウムアルミニウム250mgを
加えた。1時間後その溶液に水0.25mlをTHFに
溶解して加え、次いで20%水酸化ナトリウム水溶液
0.75mlを加えた。不溶物をセライトを用いて除去
し、ろ液を減圧下濃縮した。得られた残分を分取用シリ
カゲル薄層板で分離精製し、2−(1−アミノ−2−ヒ
ドロキシエチル)−6−〔(1−アミノメチル−1,
2,3,4−テトラヒドロ−6,7−ジメトキシイソキ
ノリン−2−イル)メチル〕ナフタレン250mgを得
た。 H−NMR(CDCl3−CD3OD):2.3−3.2
(m,6H),3.82(s,3H),3.85(s,
3H),6.67(s,1H),6.82(s,1
H),7.35−7.95(m,6H)
【0066】(実施例19)実施例1と同様にして、
1,2,3,4−テトラヒドロ−6−メトキシ−1−メ
チル−7−ニトロイソキノリンと2,6−ジホルミルナ
フタレンから、2−ホルミル−6−〔(1,2,3,4
−テトラヒドロ−6−メトキシ−1−メチル−7−ニト
ロイソキノリン−2−イル)メチル〕ナフタレンを得
た。機器分析の結果は実施例3で得られれたものと同一
であった。
【0067】(実施例20)実施例18で得られた化合
物を25%塩酸エタノール溶液に溶解し、減圧下濃縮し
た。得られた残分をエタノールに溶解し、再度減圧下濃
縮し、その三塩酸塩を得た。
【0068】(実施例21)実施例7と同様にして、2
−アミノ(エトキシカルボニル)メチル−6−〔(1,
2,3,4−テトラヒドロ−5−ニトロイソキノリン−
2−イル)メチル〕ナフタレン2.0gをDMF中、酸
化白金と水素気流下反応させ、6−〔(5−アミノ−
1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−イ
ル)メチル〕−2−アミノ(エトキシカルボニル)メチ
ルナフタレンを得た。次いでこの化合物をTHFに溶解
し、以下実施例9と同様に処理し、2−〔(1−アミノ
−2−ヒドロキシエチル)メチル〕−6−〔(5−アミ
ノ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−
イル)メチル〕ナフタレンを1.2g得た。
【0069】以下に本発明の化合物の抗腫瘍活性および
抗腫瘍効果の試験方法及びその結果を述べる。 1.抗腫瘍活性 被験化合物の各種腫瘍細胞に対する抗腫瘍活性は、A法
またはB法により被験化合物の培養液中の各種濃度にお
ける培養後の細胞数からIC50(被験化合物の非共存下
での細胞増殖を50%阻害する被験化合物の濃度)を算
出し、表に示した。
【0070】(A法) マウス白血病細胞L1210を
10%牛胎児血清を含むRPMI1640培養液で10
4細胞数/mlとし、その2mlを培養試験管(Fal
conNo.2054)に分注し、5%炭酸ガス存在
下、炭酸ガスインキュベ−タ中、37℃で5時間培養し
た。次いで被験化合物を少量の水またはジメチルスルホ
キシドに溶解して加え、先と同一の条件下で72時間培
養した後、培養液中の細胞数をコ−ルタ−カウンタ−で
計測した。 (B法) マウス結腸癌細胞Colon26、ヒト結腸
癌細胞DLD−1またはヒト非小細胞肺癌細胞A549
を10%牛胎児血清を含むRPMI16培養液又はME
M培養液で5x103細胞数/ml又は104細胞数/m
lとし、その2mlを培養皿(Coster No.3
512)に分注し、5%炭酸ガスの存在下、炭酸ガスイ
ンキュベ−タ中、37℃で24時間培養した。次いで被
験化合物を少量の水またはジメチルスルホキシドに溶解
して加え、先と同一の条件下で72時間培養した。培養
後、トリプシンで細胞を培養皿より遊離させ、細胞数を
コ−ルタ−カウンタ−で計測した。 上記の結果は表1に示す通りであった。
【0071】
【表1】
【0072】2.抗腫瘍効果 CDF1マウス(8週令、雄性、体重25−28g)に
マウス白血病細胞L1210を105個腹腔内に移植し
(day0)、実施例9で得られた化合物を少量のTw
een80に可溶化させた後、生理食塩水に溶解して、
day1から1日1回、7日間腹腔内に投与した。一群
6匹のマウスを用い、被験化合物投与群(T)および非
投与群(C)のマウスの平均生存日数から、下記の式に
より生命延長率(ILS)を算出した。 ILS(%)=(T/C−1)×100
【0073】上記試験の結果、実施例9の化合物を投与
した群のILSは65%(用量30mg/kg、day
1−7)であった。以上の結果により本発明で得られた
化合物が優れた抗腫瘍効果を有することがわかる。
【0074】
【発明の効果】本発明により優れた抗腫瘍活性を有する
新規なナフタレン誘導体及びその製造に用いられる重要
な中間体を提供することができた。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 【化1】 (式中、R1は、水素原子、アルキル基又は鎖上に置換
    基を有するアルキル基を表し、R2は、水素原子、ニト
    ロ基又はアミノ基、R3、R4は同一又は異なってアルコ
    キシ基、ニトロ基又はアミノ基、R5は、ニトリル基、
    アルコキシカルボニル基、ヒドロキシアルキル基を表
    す。)で表される化合物。
  2. 【請求項2】一般式 【化2】 (式中、R1は、水素原子、アルキル基又は鎖上に置換
    基を有するアルキル基を表し、R2は、水素原子、ニト
    ロ基又はアミノ基、R3、R4は同一又は異なってアルコ
    キシ基、ニトロ基又はアミノ基、R6は、ヒドロキシメ
    チル基、ホルミル基、あるいは−CH2−OR7、ここで
    7は、水素原子又はtert−ブチルジメチルシリル
    基を表す。)で表される化合物。
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