JPH06135749A - 遠心力によるコンクリ−ト成形品の製造方法 - Google Patents
遠心力によるコンクリ−ト成形品の製造方法Info
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- JPH06135749A JPH06135749A JP31130192A JP31130192A JPH06135749A JP H06135749 A JPH06135749 A JP H06135749A JP 31130192 A JP31130192 A JP 31130192A JP 31130192 A JP31130192 A JP 31130192A JP H06135749 A JPH06135749 A JP H06135749A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ガラス製造における研磨工程等で発生する、
ガラス廃砂材を、遠心力によるコンクリート製品の製造
に利用し、高強度の良好な製品を経済的に得る。 【構成】 コンクリートパイル等の遠心力成形による高
強度コンクリート製品の製造において、従来ほとんど廃
棄されていたガラス廃砂材を利用するもので、このガラ
ス廃砂材にパルプを混入して脱水処理して得た原料団塊
を機械的に小粒化してガラス廃砂原料とし、この原料を
コンクリート材料の粗骨材と水とあらかじめ混練し、そ
の混練したものを、残余のコンクリート材料と混練し、
これを遠心力で締固めて成形する。また、遠心力を30Ｇ
を超えない範囲で行えばノロの排出抑制が可能となる。
ガラス廃砂材を、遠心力によるコンクリート製品の製造
に利用し、高強度の良好な製品を経済的に得る。 【構成】 コンクリートパイル等の遠心力成形による高
強度コンクリート製品の製造において、従来ほとんど廃
棄されていたガラス廃砂材を利用するもので、このガラ
ス廃砂材にパルプを混入して脱水処理して得た原料団塊
を機械的に小粒化してガラス廃砂原料とし、この原料を
コンクリート材料の粗骨材と水とあらかじめ混練し、そ
の混練したものを、残余のコンクリート材料と混練し、
これを遠心力で締固めて成形する。また、遠心力を30Ｇ
を超えない範囲で行えばノロの排出抑制が可能となる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ガラス製造工程中の研
磨により発生するガラス廃砂材を利用して、コンクリー
トパイル等の遠心力によるコンクリート成形品を製造す
る方法に関するものである。
磨により発生するガラス廃砂材を利用して、コンクリー
トパイル等の遠心力によるコンクリート成形品を製造す
る方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】コンク
リートパイルやヒューム管等の製造においては、遠心力
締固めによる成形が行なわれているが、コンクリートの
強度発現の手段として、従来、高純度シリカ粉末（SiO2
95重量％以上）を混入している。
リートパイルやヒューム管等の製造においては、遠心力
締固めによる成形が行なわれているが、コンクリートの
強度発現の手段として、従来、高純度シリカ粉末（SiO2
95重量％以上）を混入している。
【０００３】上記のシリカ粉末の混入量は、一般に、セ
メントに対し15〜35重量％と多く、しかも高純度のもの
が必要とされ、高価であるため、それがコンクリート製
品のコスト高の原因となっていた。
メントに対し15〜35重量％と多く、しかも高純度のもの
が必要とされ、高価であるため、それがコンクリート製
品のコスト高の原因となっていた。
【０００４】また、高強度のコンクリート製品を製造す
るには、一般に、遠心力による締固め成形を行なうよう
にしているが、その際には、コンクリートに含まれてい
る水と、比較的比重の小さいセメントペーストや微粒分
等からなる、通常ノロと呼ばれる廃液が生ずる。このノ
ロの廃液処理には多額の処理費用を要するので、その発
生を抑制あるいは低下させることに苦慮している。その
対策として、従来、無機質超微粉末等を混入することが
行なわれている（例えば特公昭64−7024号公報、特開昭
61−122147号公報参照）。しかしながら、その混入物は
高価なうえ、遠心力によって締固め成形するときの高速
回転の際に、コンクリート材料の分離によって成形体の
コンクリート強度が低下するとともに、成形体の仕上り
がよくない等の欠点を有している。
るには、一般に、遠心力による締固め成形を行なうよう
にしているが、その際には、コンクリートに含まれてい
る水と、比較的比重の小さいセメントペーストや微粒分
等からなる、通常ノロと呼ばれる廃液が生ずる。このノ
ロの廃液処理には多額の処理費用を要するので、その発
生を抑制あるいは低下させることに苦慮している。その
対策として、従来、無機質超微粉末等を混入することが
行なわれている（例えば特公昭64−7024号公報、特開昭
61−122147号公報参照）。しかしながら、その混入物は
高価なうえ、遠心力によって締固め成形するときの高速
回転の際に、コンクリート材料の分離によって成形体の
コンクリート強度が低下するとともに、成形体の仕上り
がよくない等の欠点を有している。
【０００５】ところで、ガラスの製造にあたっては、ガ
ラスの研磨工程において、SiO2を多量に含んだ超微粉ガ
ラスと微粉珪砂の混合物である研磨微粉体が排出される
が、この研磨微粉体は、一般に硅酸質混合材あるいはガ
ラス廃砂材と称されており、例えば、平均粒径10μｍ、
ブレーン値8500cm2/g 、含水率約30％の泥状で廃棄処分
されている。このガラス廃砂材は、従来、ほとんど利用
されることなく、単に空地等に投棄されている等、その
取扱いに苦慮している物で、有効な利用が望まれてい
た。
ラスの研磨工程において、SiO2を多量に含んだ超微粉ガ
ラスと微粉珪砂の混合物である研磨微粉体が排出される
が、この研磨微粉体は、一般に硅酸質混合材あるいはガ
ラス廃砂材と称されており、例えば、平均粒径10μｍ、
ブレーン値8500cm2/g 、含水率約30％の泥状で廃棄処分
されている。このガラス廃砂材は、従来、ほとんど利用
されることなく、単に空地等に投棄されている等、その
取扱いに苦慮している物で、有効な利用が望まれてい
た。
【０００６】上記ガラス廃砂材は、SiO2を多量に含んで
いることから、各種のコンクリート製品や生コンクリー
トの混和材や増量材、流動化材としての利用が考えられ
るものの、投棄されたガラス廃砂材は、少し時がたつ
と、粘土状の団塊状態となるため、乾燥粉体化するには
莫大な費用を要し、また、これをスラリー化した場合
は、流動が止るとその表面部が急速に硬化する性質とな
るため、取扱いが極めて面倒である等の難点が多く、し
たがって、コンクリートの混和材としての利用は無理で
あるとされ、なかなか実用化されるまでには至っていな
かった。
いることから、各種のコンクリート製品や生コンクリー
トの混和材や増量材、流動化材としての利用が考えられ
るものの、投棄されたガラス廃砂材は、少し時がたつ
と、粘土状の団塊状態となるため、乾燥粉体化するには
莫大な費用を要し、また、これをスラリー化した場合
は、流動が止るとその表面部が急速に硬化する性質とな
るため、取扱いが極めて面倒である等の難点が多く、し
たがって、コンクリートの混和材としての利用は無理で
あるとされ、なかなか実用化されるまでには至っていな
かった。
【０００７】本発明は、上記従来の事情にかんがみ提案
されたもので、従来産業廃棄物として投棄されていたガ
ラス廃砂材を、従来のシリカ粉末に代えてコンクリート
の混和材として有効に利用し、高強度のコンクリート製
品を経済的に製造するための新規な方法を提供しようと
するものである。また、本発明は、上記に加えて、遠心
力成形に際してのノロの発生がほとんどなく、製品の仕
上りも良好となる、遠心力によるコンクリート成形品の
新規な製造方法を提供しようとするものである。
されたもので、従来産業廃棄物として投棄されていたガ
ラス廃砂材を、従来のシリカ粉末に代えてコンクリート
の混和材として有効に利用し、高強度のコンクリート製
品を経済的に製造するための新規な方法を提供しようと
するものである。また、本発明は、上記に加えて、遠心
力成形に際してのノロの発生がほとんどなく、製品の仕
上りも良好となる、遠心力によるコンクリート成形品の
新規な製造方法を提供しようとするものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の目的
を達成するため、まず、投棄されているガラス廃砂材の
団魂を小粒化、粉末化して利用するための研究を進めた
結果、ガラス廃砂材に対して、少量のパルプを混入し脱
水処理して得た団塊を、機械的に解砕して粒径10mm程度
以下のものに小粒化し、コンクリートの混和材として、
取扱いが容易で経済的にも利用可能となる方法を見出す
ことに成功した。かくして、さらに研究を進めた結果、
遠心力によるコンクリート成形品の製造にあたって、コ
ンクリートの混和材として、10mm程度以下に小粒化した
ガラス廃砂材を有効利用し、高強度のコンクリート製品
を得ることができるとともに、ノロの発生を十分抑制す
ることのできる本発明の方法を提案できるに至った。
を達成するため、まず、投棄されているガラス廃砂材の
団魂を小粒化、粉末化して利用するための研究を進めた
結果、ガラス廃砂材に対して、少量のパルプを混入し脱
水処理して得た団塊を、機械的に解砕して粒径10mm程度
以下のものに小粒化し、コンクリートの混和材として、
取扱いが容易で経済的にも利用可能となる方法を見出す
ことに成功した。かくして、さらに研究を進めた結果、
遠心力によるコンクリート成形品の製造にあたって、コ
ンクリートの混和材として、10mm程度以下に小粒化した
ガラス廃砂材を有効利用し、高強度のコンクリート製品
を得ることができるとともに、ノロの発生を十分抑制す
ることのできる本発明の方法を提案できるに至った。
【０００９】すなわち、本発明の遠心力によるコンクリ
ート成形品の製造方法は、比表面積6,000〜 9,000cm2/
g,SiO280重量％以上を含むガラス廃砂に、同材料に対し
て 0.1〜２重量％のパルプを混入し脱水処理して得た団
塊を、機械的に解砕して粒径10mm以下に小粒化したガラ
ス廃砂を、ポルトランドセメント、細骨材、粗骨材及び
水からなるコンクリート材料のセメントに対して内割で
５〜30重量％の上記小粒化したガラス廃砂材を、あらか
じめ上記粗骨材と水とで混練した後、この混練物と、残
余のコンクリート材料と、上記ポルトランドセメントと
ガラス廃砂材に対して１〜２重量％の高性能減水剤とを
混練し、これを遠心力で締固め成形することを特徴とす
るものである。また、本発明の他の方法は、上記の発明
において、締固め成形を、30Ｇを超えない遠心力で行う
ことを特徴とするものである。
ート成形品の製造方法は、比表面積6,000〜 9,000cm2/
g,SiO280重量％以上を含むガラス廃砂に、同材料に対し
て 0.1〜２重量％のパルプを混入し脱水処理して得た団
塊を、機械的に解砕して粒径10mm以下に小粒化したガラ
ス廃砂を、ポルトランドセメント、細骨材、粗骨材及び
水からなるコンクリート材料のセメントに対して内割で
５〜30重量％の上記小粒化したガラス廃砂材を、あらか
じめ上記粗骨材と水とで混練した後、この混練物と、残
余のコンクリート材料と、上記ポルトランドセメントと
ガラス廃砂材に対して１〜２重量％の高性能減水剤とを
混練し、これを遠心力で締固め成形することを特徴とす
るものである。また、本発明の他の方法は、上記の発明
において、締固め成形を、30Ｇを超えない遠心力で行う
ことを特徴とするものである。
【００１０】本発明において使用するガラス廃砂材は、
SiO2の含有量が80％以上であり、比表面積が 6,000〜
9,000cm2/g 、好ましくは 8,000〜 9,000cm2/g 程度の
ものが必要である。それには、ガラス研磨工程等で発生
した廃砂が適合する。この廃砂は、ガラス研磨工程では
通常例えば水分98％、廃砂２％程度の廃砂液として発生
しており、これを利用するためには、含水率を30％以下
の廃砂に脱水処理する必要がある。この廃砂は上記のよ
うに極めて粒度の小さい物質であり、しかも粘性が大で
ある。そのため従来は、天日で水分約30％まで自然乾燥
しており、団塊化したものとなる。これでは多量の材料
供給と含水率の定性等において問題がある。
SiO2の含有量が80％以上であり、比表面積が 6,000〜
9,000cm2/g 、好ましくは 8,000〜 9,000cm2/g 程度の
ものが必要である。それには、ガラス研磨工程等で発生
した廃砂が適合する。この廃砂は、ガラス研磨工程では
通常例えば水分98％、廃砂２％程度の廃砂液として発生
しており、これを利用するためには、含水率を30％以下
の廃砂に脱水処理する必要がある。この廃砂は上記のよ
うに極めて粒度の小さい物質であり、しかも粘性が大で
ある。そのため従来は、天日で水分約30％まで自然乾燥
しており、団塊化したものとなる。これでは多量の材料
供給と含水率の定性等において問題がある。
【００１１】本発明では、上記の廃砂液を沈澱槽等に投
入して凝集材を添加し固形分を凝集沈澱し、さらに、場
合によっては濃縮した後機械的に脱水処理することによ
り、含水率を20〜27％程度の廃砂とする。ここで、この
廃砂材へのパルプの混入率は例えば３％程度であっても
使用可能であるが、本材の製造面とコンクリート材料と
しての経済的な面を考慮した結果、使用範囲を 0.1〜２
％程度とした。最も好ましい範囲は 0.5〜 1.5％程度で
ある。この廃砂団塊は、前述したように、そのままでは
使用するのに難点が多いので、機械的に解砕して10mm程
度以下に小粒化し、粉末化することによって利用できる
ようにする。この小粒化し、粉末化したものをガラス廃
砂原料と称する。
入して凝集材を添加し固形分を凝集沈澱し、さらに、場
合によっては濃縮した後機械的に脱水処理することによ
り、含水率を20〜27％程度の廃砂とする。ここで、この
廃砂材へのパルプの混入率は例えば３％程度であっても
使用可能であるが、本材の製造面とコンクリート材料と
しての経済的な面を考慮した結果、使用範囲を 0.1〜２
％程度とした。最も好ましい範囲は 0.5〜 1.5％程度で
ある。この廃砂団塊は、前述したように、そのままでは
使用するのに難点が多いので、機械的に解砕して10mm程
度以下に小粒化し、粉末化することによって利用できる
ようにする。この小粒化し、粉末化したものをガラス廃
砂原料と称する。
【００１２】本発明においては、上記のガラス廃砂原料
を、あらかじめコンクリート材料の一部のものと混練
（プレミキシング）した後、その混練物（一次混練物）
を残余のコンクリート材料と混練（本ミキシング）する
ことが必要である。ガラス廃砂原料の混入割合は、コン
クリート材料中のポルトランドセメントに対して内割り
で５〜30重量％、好ましくは10〜20重量％とするのがよ
い。プレミキシングでは、ガラス廃砂原料の全量と、全
粗骨材量の25〜75％の粗骨材と、全水量の40〜60％の水
量とを混練する。このプレミキシングによって、小粒化
したガラス廃砂材は、粗骨材による剪断作用により微細
化されて結合力が増大されることになる。このプレミキ
シングでの時間は数分間以内という短時間である。
を、あらかじめコンクリート材料の一部のものと混練
（プレミキシング）した後、その混練物（一次混練物）
を残余のコンクリート材料と混練（本ミキシング）する
ことが必要である。ガラス廃砂原料の混入割合は、コン
クリート材料中のポルトランドセメントに対して内割り
で５〜30重量％、好ましくは10〜20重量％とするのがよ
い。プレミキシングでは、ガラス廃砂原料の全量と、全
粗骨材量の25〜75％の粗骨材と、全水量の40〜60％の水
量とを混練する。このプレミキシングによって、小粒化
したガラス廃砂材は、粗骨材による剪断作用により微細
化されて結合力が増大されることになる。このプレミキ
シングでの時間は数分間以内という短時間である。
【００１３】上記プレミキシングで混練された一次混練
物は、次の本ミキシングの工程で、残余のコンクリート
材料と混練される。その際、上記ポルトランドセメント
とガラス廃砂材に対して１〜２重量％の高性能減水剤を
加えて混練する。高性能減水剤の配合割合が上記より少
ない場合はコンクリートのスランプ値が極端に低くな
り、遠心力成形を行なうことが困難となる。一方、高性
能減水剤の配合割合が上記より多い場合は、遠心力成形
時に生ずる、通常、ノロと呼ばれる廃液が多くなる。こ
の本ミキシングは、従来のコンクリートのミキシングと
同様に数分間行なわれる。
物は、次の本ミキシングの工程で、残余のコンクリート
材料と混練される。その際、上記ポルトランドセメント
とガラス廃砂材に対して１〜２重量％の高性能減水剤を
加えて混練する。高性能減水剤の配合割合が上記より少
ない場合はコンクリートのスランプ値が極端に低くな
り、遠心力成形を行なうことが困難となる。一方、高性
能減水剤の配合割合が上記より多い場合は、遠心力成形
時に生ずる、通常、ノロと呼ばれる廃液が多くなる。こ
の本ミキシングは、従来のコンクリートのミキシングと
同様に数分間行なわれる。
【００１４】遠心力成形は常法により行なえばよい。通
常、本ミキシングにより混練されたコンクリートを型枠
に注入し、型枠を回転させ、遠心力により締固めして成
形体が得られる。その後は、これを養生するが、必要に
応じて常圧蒸気養生し、あるいは高温高圧蒸気養生をす
る。
常、本ミキシングにより混練されたコンクリートを型枠
に注入し、型枠を回転させ、遠心力により締固めして成
形体が得られる。その後は、これを養生するが、必要に
応じて常圧蒸気養生し、あるいは高温高圧蒸気養生をす
る。
【００１５】また、遠心力成形においては、一般的に、
初速を約３Ｇ，中速を約15Ｇで行なって高速に移行する
が、各速度とも数分以内の短時間行なわれる。特に、高
速時では30Ｇを超えない状態、好ましくは25〜30Ｇの範
囲に抑えて行なうことが必要である。30Ｇ程度を越える
と、排出するノロの量が急激に増加し、また、製品の仕
上りが悪くなるとともに製品の強度も低下する。
初速を約３Ｇ，中速を約15Ｇで行なって高速に移行する
が、各速度とも数分以内の短時間行なわれる。特に、高
速時では30Ｇを超えない状態、好ましくは25〜30Ｇの範
囲に抑えて行なうことが必要である。30Ｇ程度を越える
と、排出するノロの量が急激に増加し、また、製品の仕
上りが悪くなるとともに製品の強度も低下する。
【００１６】
【実施例】以下、本発明方法の一実施例を説明する。
【００１７】(1) 使用材料は次のとおりである。 〇セメント：普通ポルトランドセメント（小野田セメン
ト株式会社製） 〇細骨材：砂（比重2.62） 〇粗骨材：砂利（比重2.67・最大寸法20mm） 〇高性能減水剤：マイティ150 （花王株式会社製） 〇ガラス廃砂材：比表面積約8540cm2/g 、比重約2.59
（セントラル硝子株式会社製） 上記ガラス廃砂材の主な成分はSiO2・87.3％、 Al2O3・
1.9 ％、 Fe2O3・2.8 ％、 CaO・2.8 ％、 MgO・0.4 ％
程度である。
ト株式会社製） 〇細骨材：砂（比重2.62） 〇粗骨材：砂利（比重2.67・最大寸法20mm） 〇高性能減水剤：マイティ150 （花王株式会社製） 〇ガラス廃砂材：比表面積約8540cm2/g 、比重約2.59
（セントラル硝子株式会社製） 上記ガラス廃砂材の主な成分はSiO2・87.3％、 Al2O3・
1.9 ％、 Fe2O3・2.8 ％、 CaO・2.8 ％、 MgO・0.4 ％
程度である。
【００１８】(2) 上記の材料を使用し、ガラス廃砂原料
を用いた本発明方法によるコンクリートと、ガラス廃砂
原料を用いない従来法によるコンクリート（比較例）と
の比較試験を行なった。本発明の実施例と比較例のもの
とのコンクリート配合は表１のとおりである。
を用いた本発明方法によるコンクリートと、ガラス廃砂
原料を用いない従来法によるコンクリート（比較例）と
の比較試験を行なった。本発明の実施例と比較例のもの
とのコンクリート配合は表１のとおりである。
【００１９】
【表１】
【００２０】(3) 供試体のコンクリート練成 実施例１ 表１の配合において、ガラス廃砂原料の全量45kgを使用
し、これを粗骨材572kgと水70kgとで１分間プレミキシ
ングし、この一次混練物を残余の配合材と混合して、１
分間本ミキシングした。実施例２ 表１の配合において、ガラス廃砂原料の全量68kgを使用
し、これを粗骨材561kgと水75kgとで１分間プレミキシ
ングし、この一次混練物を残余の配合材と混合して、１
分間本ミキシングした。 実施例３ 表１の配合において、ガラス廃砂原料の全量90kgを使用
し、これを粗骨材554kgと水78kgとで１分間プレミキシ
ングし、この一次混練物を残余の配合材と混合して、１
分間本ミキシングした。 実施例４ 表１の配合において、ガラス廃砂原料の全量144 Kgを使
用し、これを粗骨材542Kg と水79Kgとで１分間プレミキ
シングし、この一次混練物を残余の配合材と混合して、
１分間本ミキシングした。 比較例 従来法により、表１の配合材料の全量を使用して本ミキ
シングした。
し、これを粗骨材572kgと水70kgとで１分間プレミキシ
ングし、この一次混練物を残余の配合材と混合して、１
分間本ミキシングした。実施例２ 表１の配合において、ガラス廃砂原料の全量68kgを使用
し、これを粗骨材561kgと水75kgとで１分間プレミキシ
ングし、この一次混練物を残余の配合材と混合して、１
分間本ミキシングした。 実施例３ 表１の配合において、ガラス廃砂原料の全量90kgを使用
し、これを粗骨材554kgと水78kgとで１分間プレミキシ
ングし、この一次混練物を残余の配合材と混合して、１
分間本ミキシングした。 実施例４ 表１の配合において、ガラス廃砂原料の全量144 Kgを使
用し、これを粗骨材542Kg と水79Kgとで１分間プレミキ
シングし、この一次混練物を残余の配合材と混合して、
１分間本ミキシングした。 比較例 従来法により、表１の配合材料の全量を使用して本ミキ
シングした。
【００２１】(4) 遠心力成形 各実施例及び比較例とも、上記練成のコンクリートを、
遠心力供試体用の型枠（外径20cm×長さ30cm）内に投入
し、表２に示す条件で遠心力による締固め成形を行なっ
た。
遠心力供試体用の型枠（外径20cm×長さ30cm）内に投入
し、表２に示す条件で遠心力による締固め成形を行なっ
た。
【００２２】
【表２】
【００２３】(5) 試験結果 上記各実施例及び比較例とも遠心力成形後、常圧蒸気養
生と、常圧蒸気養生後高温高圧蒸気養生との２種の養生
を施して製品とし、圧縮強度試験を行なった。その試験
結果は表３に示すとおりである。
生と、常圧蒸気養生後高温高圧蒸気養生との２種の養生
を施して製品とし、圧縮強度試験を行なった。その試験
結果は表３に示すとおりである。
【００２４】
【表３】
【００２５】※１：常圧蒸気養生後の強度。 ※２：常圧蒸気養生後に高温高圧蒸気養生をした強度。 ×：コンクリート層、モルタル層、ペースト層と分離が
明確である。 △：分離はしていないが内面が平滑でない。 □：分離はしていないが内面がやや平滑でない。 ○：分離もなく内面も平滑である。
明確である。 △：分離はしていないが内面が平滑でない。 □：分離はしていないが内面がやや平滑でない。 ○：分離もなく内面も平滑である。
【００２６】上記試験結果によれば、本発明の実施例２
−１，３−１，４−１，５−１に示すように、圧縮強度
はσＡＣでは850kgf/cm2以上、ことに実施例２−１，３
−１，４−１で1000kgf/m2前後の値を発現している。ま
た、ノロの流出量については、遠心力28Ｇのものでは、
極端に減少し、ことに、実施例の３−１，４−１，５−
１では零となっている。特に、この中で、実施例の２−
１．３−１，４−１においては、比較例に対し、σＡＣ
での圧縮強度及び流出ノロ量の両者で極めて優れた成果
が得られた。
−１，３−１，４−１，５−１に示すように、圧縮強度
はσＡＣでは850kgf/cm2以上、ことに実施例２−１，３
−１，４−１で1000kgf/m2前後の値を発現している。ま
た、ノロの流出量については、遠心力28Ｇのものでは、
極端に減少し、ことに、実施例の３−１，４−１，５−
１では零となっている。特に、この中で、実施例の２−
１．３−１，４−１においては、比較例に対し、σＡＣ
での圧縮強度及び流出ノロ量の両者で極めて優れた成果
が得られた。
【００２７】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
従来、利用し難いものとして捨てられているような状況
にあったガラス廃砂材を、コストウエイトの高いセメン
トに代る混和材として安価に利用することができ、コン
クリートの材料費を低減させることができるので、経済
的効果が期待できる。
従来、利用し難いものとして捨てられているような状況
にあったガラス廃砂材を、コストウエイトの高いセメン
トに代る混和材として安価に利用することができ、コン
クリートの材料費を低減させることができるので、経済
的効果が期待できる。
【００２８】さらに、遠心力30Ｇを超えない成形条件で
は、ノロの排出抑制効果が良好であり、従来より小さい
回転力Ｇでの締固めが可能となることから、成形用遠心
機の騒音、振動の低減が計られ、型枠及び遠心機の耐久
性の向上が期待できるとともに、ノロの廃液処理の経費
を節減でき、しかも高強度のコンクリート製品が得ら
れ、基礎杭やヒューム管等、高強度を要求されるコンク
リート製品に広く適用して優れた効果を奏するものであ
る。
は、ノロの排出抑制効果が良好であり、従来より小さい
回転力Ｇでの締固めが可能となることから、成形用遠心
機の騒音、振動の低減が計られ、型枠及び遠心機の耐久
性の向上が期待できるとともに、ノロの廃液処理の経費
を節減でき、しかも高強度のコンクリート製品が得ら
れ、基礎杭やヒューム管等、高強度を要求されるコンク
リート製品に広く適用して優れた効果を奏するものであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 板谷 司 三重県松阪市光町12−15
Claims (2)
- 【請求項１】 比表面積 6,000〜 9,000cm2/g,SiO280重
量％以上を含むガラス廃砂に同材料に対して 0.1〜２重
量％のパルプを混入して脱水処理して得た団塊を、機械
的に解砕して粒径10mm以下に小粒化してガラス廃砂原料
とし、この原料をポルトランドセメント、細骨材、粗骨
材及び水からなるコンクリート材料のセメントに対して
内割で５〜30重量％の上記小粒化したガラス廃砂材を、
あらかじめ上記粗骨材と水とで混練した後、この混練物
と、残余のコンクリート材料と、上記ポルトランドセメ
ントとガラス廃砂材に対して１〜２重量％の高性能減水
剤とを混練し、これを遠心力で締固め成形することを特
徴とする、遠心力によるコンクリート成形品の製造方
法。 - 【請求項２】 締め固め成形を、30Ｇを超えない遠心力
で行うことを特徴とする、請求項１記載の遠心力による
コンクリ−ト成形品の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31130192A JP3218548B2 (ja) | 1992-10-27 | 1992-10-27 | 遠心力によるコンクリ−ト成形品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31130192A JP3218548B2 (ja) | 1992-10-27 | 1992-10-27 | 遠心力によるコンクリ−ト成形品の製造方法 |
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| Publication Number | Publication Date |
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| JPH06135749A true JPH06135749A (ja) | 1994-05-17 |
| JP3218548B2 JP3218548B2 (ja) | 2001-10-15 |
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ID=18015491
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31130192A Expired - Fee Related JP3218548B2 (ja) | 1992-10-27 | 1992-10-27 | 遠心力によるコンクリ−ト成形品の製造方法 |
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|---|---|
| JP (1) | JP3218548B2 (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20010045071A (ko) * | 1999-11-02 | 2001-06-05 | 정영수 | 콘크리트 |
| CN104816377A (zh) * | 2015-04-08 | 2015-08-05 | 安徽乾元管业有限公司 | 一种余浆循环利用混凝土管桩生产工艺 |
| CN107584633A (zh) * | 2017-09-29 | 2018-01-16 | 汕头市宏基混凝土构件有限公司 | 一种蒸压釜冷凝水应用于混凝土管桩生产的方法 |
| KR102044636B1 (ko) * | 2018-08-29 | 2019-11-13 | 이종우 | 콘크리트파일 |
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-
1992
- 1992-10-27 JP JP31130192A patent/JP3218548B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JP3218548B2 (ja) | 2001-10-15 |
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