JPH06134936A - 積層フィルム及びその製造方法 - Google Patents

積層フィルム及びその製造方法

Info

Publication number
JPH06134936A
JPH06134936A JP4310829A JP31082992A JPH06134936A JP H06134936 A JPH06134936 A JP H06134936A JP 4310829 A JP4310829 A JP 4310829A JP 31082992 A JP31082992 A JP 31082992A JP H06134936 A JPH06134936 A JP H06134936A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
laminated film
film
intermediate layer
styrene
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4310829A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3197080B2 (ja
Inventor
Shigeo Fujitani
茂男 藤谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NUC Corp
Original Assignee
Nippon Unicar Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Unicar Co Ltd filed Critical Nippon Unicar Co Ltd
Priority to JP31082992A priority Critical patent/JP3197080B2/ja
Publication of JPH06134936A publication Critical patent/JPH06134936A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3197080B2 publication Critical patent/JP3197080B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は積層フィルム及びその製造方法を提
供する。 【構成】 本発明の積層フィルムは、スチレン含有量が
65〜85重量%であるスチレン−ブタジエン共重合体
100重量部とエチレン系樹脂15〜30重量部との樹
脂組成物からなる中間層と、エチレン系樹脂からなる両
外層とで構成された積層フィルムであって、中間層の厚
さは積層フィルム全体の厚さの15〜90%を占め、積
層フィルム全体の厚さは25〜200μmであることを
特徴とする。上記積層フィルムは中間層と両外層とを共
押出によって作られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エチレン系樹脂/スチ
レン−ブタジエン系共重合体+エチレン系樹脂/エチレ
ン系樹脂から構成される積層フィルムに関する。上記積
層フィルムは、透明性、耐衝撃性、耐突き刺し性、耐寒
性、耐候性、耐薬品性、加工性にすぐれ、かつ、弱い力
で横切れ性がすぐれ、また、フィルムの腰があり、寸法
安定性にすぐれ、ガス透過率、透湿度のコントロールが
でき縦方向の収縮率もコントロールでき、ヒートシール
性もよいので、テープ、粘着テープ、マスキングフィル
ム、マスキングテープ、仮着性フィルム、鮮度保持フィ
ルム、プラスチック封筒、イージーオープン包装袋、自
動包装フィルム、ショッピングバック、スタンディング
バック、透明包装箱、建材、防湿シート、貼合用フィル
ム、農業用フィルム、食品包装資材、電子部品包装資
材、機械部品包装資材、穀物包装資材、魚貝類包装資材
等として利用される。
【0002】
【従来の技術】ポリスチレンフィルムは透明性、寸法安
定性にすぐれ、かつ、フィルムの腰があるので、各種包
装資材として利用されているが、耐衝撃性、防湿性、耐
薬品性、柔軟性、ヒートシール性等において問題がある
ので、これらにおいて比較的すぐれた物性を有するポリ
エチレン系フィルムと積層された多層フィルムが作られ
ている。しかしながら、両者は極性が異なるので、共押
出し方法で積層フィルムとしても層間接着力が弱く、剥
離してしまい、実用性がないので、特定のアンカーコー
ト剤や接着剤を使用して積層フィルムとしていたが、ア
ンカーコート剤や接着剤には、大量の有機溶剤が使用さ
れているので、作業環境が悪化し、また、コストアップ
となるので、解決が望まれていた。これを解決するため
に、ポリスチレンに代えてスチレン−ブタジエン共重合
体を使用することが提案されているが(特開昭55−1
32243号)、層間剥離強度は弱く、改善が望まれて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
状況を考慮してなされたものであり、ポリエチレン系樹
脂で作ったフィルムのすぐれた成膜加工性、透明性、耐
衝撃性、耐突き刺し性、耐熱性、耐寒性、耐候性、耐薬
品性、防湿性、柔軟性等の性質と、スチレン−ブタジエ
ン共重合体で作ったフィルムのガス透過率、透湿度のコ
ントロール性、腰があること、フィルムの取扱い性、ス
タンディング性、寸法安定性、剛性等にすぐれている性
質とを組合せ、すぐれた性質の積層フィルムを提案する
と共に、その様なフィルムの製造方法を提案し、かつ、
そのフィルムの層間剥離の問題を解決することを発明の
課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、ポリエチ
レン系樹脂とスチレン−ブタジエン系共重合体からなる
2層フィルムを当初製造したが、スチレン−ブタジエン
系共重合体の溶融粘度が非常に低く、インフレーション
方法では、バブルが安定せず、品質のよいフィルムは製
造できず、また、Tダイキャスト方法ではスチレン−ブ
タジエン系共重合体層面がロールばなれが悪く、高速キ
ャスティングができず、生産性に劣り、実用的でないこ
とがわかった。これを解決するため、次に、スチレン−
ブタジエン系共重合体を中間層とし、ポリエチレン系樹
脂を両外側としてインフレーション方法及びTダイキャ
スト方法で製膜を行ったところ、製膜が可能で積層フィ
ルムが得られることがわかった。しかしながら、この層
間剥離強度を測定したところ非常に弱くて実用性がなか
ったので、中間層に各種ポリマーを配合して実験を行っ
たところ、意外にも、両外層と同じポリマーを配合した
場合のみ、積層フィルムの性能が良好で、かつ、層間剥
離の問題が解決されることを見出し、本発明を完成させ
た。
【0005】即ち、本発明は、(1)スチレン含有量が
65〜85重量%であるスチレン−ブタジエン共重合体
100重量部とエチレン系樹脂15〜30重量部との樹
脂組成物からなる中間層と、エチレン系樹脂からなる両
外層とで構成された積層フィルムであって、中間層の厚
さは積層フィルム全体の厚さの15〜90%を占め、積
層フィルム全体の厚さは25〜200μmであることを
特徴とする積層フィルム、及び(2)スチレン含有量が
65〜85重量%であるスチレン−ブタジエン共重合体
100重量部とエチレン系樹脂15〜30重量部との樹
脂組成物からなる中間層と、エチレン系樹脂からなる両
外層とを共押出して作る事を特徴とする上記積層フィル
ムの製造方法である。
【0006】本発明において、スチレン−ブタジエン共
重合体とは、スチレンとブタジエンとをアニオン重合
法、カチオン重合法、配位重合法、ラジカル重合法、溶
液重合法、エマルジョン重合法等で共重合させたブロッ
ク共重合体又は、これらに水素添加して、重合体鎖中の
不飽和二重結合をなくした重合体を意味し、スチレン含
有量が65〜85重量%であることが必要である。スチ
レン含有量が65重量%未満であるとフィルムの製膜性
が悪くなり、また、フィルムの腰がなくなり、寸法安定
性、剛性、スタンディング性、手によるイージーティア
ー性等が悪くなり、望ましくない。スチレン含有量が8
5重量%よりも多いと、フィルムの柔軟性、層間接着
性、耐寒性、耐衝撃性等が悪くなり、望ましくない。上
記スチレン−ブタジエン共重合体において、スチレンの
一部をα−メチルスチレン、ビニルトルエン、p−t−
ブチルスチレン等で置換してもよく、またブタジエンの
一部をイソプレン、1−3−ペンタジエン、2,3−ジ
メチル−1,3−ブタジエン等で置換してもよい。本発
明において、使用するスチレン−ブタジエン共重合体
は、例えば下記の商品名で販売されているものの内から
前記数値範囲のものを選択して使用してもよい。K−レ
ジン(フィリップス製)、スチロレックス(バスフ
製)、クリアレン(電気化学工業製)等。
【0007】本発明において、エチレン系樹脂とは、エ
チレン単独又はエチレンと他のα−オレフィン、例え
ば、プロピレン、ブテン−1、4−メチルペンテン−
1、ヘキセン−1、オクテン−1、ノネン−1、デセン
−1、テトラデセン−1、オクタデセン−1等。又は他
の不飽和基含有単量体、例えば、スチレン、α−メチル
スチレン、p−メチルスチレン、t−ブチルスチレン、
アリルベンゼン、ブタジエン、イソプレン、クロロプレ
ン、フッ化ビニル、塩化ビニル、臭化ビニル、フッ化ビ
ニリデン、塩化ビニリデン、臭化ビニリデン、四フッ化
エチレン、三フッ化エチレン、クロロトリフルオロエチ
レン、ジクロロジフルオロエチレン、酢酸ビニル、プロ
ピオン酸ビニル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチ
ル、アクリル酸ブチル、アクリル酸オクチル、アクリル
酸ステアリル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸オク
チル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸、イタコ
ン酸、メチレングルタル酸、無水イタコン酸、メチルビ
ニルケトン、フェニルビニルケトン、エチルビニルケト
ン、メチルイソプロペニルケトン、メチルビニルエーテ
ル、エチルビニルエーテル、フェニルビニルエーテル、
ビニルチオエーテル、アクリロニトリル、アクリルアミ
ド、アクリルジメチルアミド、ジメチルアミノエチルメ
タクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、グ
リセリンメタクリレート、アクリル酸グリシジル、メタ
クリル酸グリシジル、アクリル酸アリル、メタクリル酸
アリル、エチレングリコールジアクリレート、ジビニル
エーテル、N−ビニルピロリドン、N−ビニルイミダゾ
ール、エチルマレイミド、N−ビニルフタルイミド、ビ
ニルピリジン、N−ビニルカルバゾール、N−ビニル−
N−メチルアセタミド、N,N−ジメチルアミノエチル
アクリレート、t−ブチルアクリルアミド、メタクリル
アミド、t−ブチルアミノエチルメタクリレート、ビニ
ルサルファイド、トリメトキシビニルシラン、トリエト
キシビニルシラン、γ−メタクリロプロピルトリメトキ
シシラン、ビニルトリクロルシラン、ジフェニルメチル
ビニルシラン等とを共重合して得た樹脂である。
【0008】代表的なものとしては、高圧法ポリエチレ
ン、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、超低密度
ポリエチレン(VLDPE)、エチレン−α−オレフィ
ン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EV
A)、エチレン−アクリル酸エチル共重合体(EE
A)、アイオノマー、エチレン−スチレン共重合体等が
挙げられる。但し、密度が0.945以上のエチレン系
樹脂は、透明性、接着性、柔軟性等が悪いので、本発明
においては、使用できない。
【0009】本発明において、スチレン−ブタジエン共
重合体100重量部に対して、エチレン系樹脂15〜3
0重量部を配合した樹脂組成物を中間層とするが、エチ
レン系樹脂の配合量が15重量部未満であると、中間層
と両側層との接着強度が不足し、両層が剥離しやすくな
り望ましくない。また、15重量部未満であると、中間
層のダイからの押出速度が遅くなり、積層フィルムの生
産性が低下し望ましくない。エチレン系樹脂の配合量が
30重量部よりも多いと、フィルムの弱い力による横切
れ性、フィルムの腰、寸法安定性、剛性、ガス透過率、
透湿度等が悪化し、望ましくない。
【0010】本発明の積層フィルムの厚さは25〜20
0μmであり、25μm未満であると機械的強度が不足
し、またフィルムの取扱い性が悪くなり望ましくなく、
200μmを超えると柔軟性や取扱い性が悪くなり、ま
た、経済性もなくなるので望ましくない。また、中間層
の積層フィルムに占める割合は、15〜90%であり、
15%未満であるとフィルムの弱い力による横切れ性、
フィルムの腰、寸法安定性、剛性、ガス透過率、透湿度
等が悪化し望ましくなく、90%を超えると共押出が不
可能となり、機械的特性、耐寒性、耐摩擦性、経済性、
柔軟性等も悪化し、望ましくない。両外層の各々の厚さ
は同じであっても、異なっていてもよいが、共押出を可
能とするため、それぞれ積層フィルム全体の厚さの少な
くとも5%を占めることが肝要である。
【0011】本発明の積層フィルムは、中間層および両
外層となる各樹脂組成物を用いて共押出成形機により製
造でき、この際、例えばサーキュラーダイを用いるイン
フレーション法、フラットダイを用いるTダイ法等が適
用可能である。
【0012】
【実施例】次に実施例に基づいて本発明をさらに詳細に
説明する。
【0013】実施例1 原料の準備 中間層:スチレン含有量70重量%及びブタジエン含有
量30重量%のスチレン−ブタジエン共重合体(フィリ
ップス製K−レジン)(MI=0.9g/10分)10
0重量部と、気相法で作った密度0.924g/ml
MI=0.9g/10分のエチレン−ブテン−1共重合
体(LLDPE,日本ユニカー製NUCG−5172)
20重量部からなる樹脂組成物を中間層用として準備し
た。 両外層:上記LLDPEを両外層用として準備した。積層フィルムの製造 下記の装置及び条件で急冷却してインフレーションフィ
ルムを製造した。 ・押出装置:株式会社プラコー製のインフレーションフ
ィルム加工装置(口径40mm×3台、L/D=28) ・環状3層ダイ:φ150mm、ダイギャップ1.5m
m ・冷却装置:シングルリップストレート及びコニカルカ
ラー付 ・吐出量:60kg/hr ・ダイス温度:190℃ ・ブロー比:2.0製造された積層フィルム 中間層の厚さが40μm、各外層5μm、合計50μm
の積層フィルム。積層フィルムの評価 曇り度 % 8.5 光沢 60° 105 引張強さ(kg/cm2 ) 縦 319 横 247 伸び(%) 縦 220 横 540 降伏点強度(kg/cm2 ) 縦 165 横 142 1%シカントモジュラス(kg/cm2 ) 縦 6,050 横 4,200 引裂強さ(kg/cm) 縦 2.7 横 10.3 摩擦係数 0.2 ヒートシール強度(g/15mm,150℃) 1,100 層間剥離 ナシ
【0014】比較例1 実施例1においてスチレン含有量60重量%及びブタジ
エン含有量40重量%のスチレン−ブタジエン共重合体
に代えた以外は、実施例1と同様な実験を行ったとこ
ろ、フィルムの製膜性が悪くなり、フィルムの腰がなく
なり、寸法安定性、剛性、スタンディング性、イージー
ティアー性が悪かった。
【0015】比較例2 実施例1において、スチレン含有量90重量%及びブタ
ジエン含有量10重量%のスチレン−ブタジエン共重合
体に代えた以外は、実施例1と同様な実験を行ったとこ
ろ、フィルムの柔軟性、層間接着性、耐寒性、耐衝撃性
が悪かった。
【0016】比較例3 実施例1において、スチレン−ブタジエン共重合体10
0重量部に対してエチレン樹脂(LLDPE)を10重
量部配合した以外は、実施例1と同様な実験を行ったと
ころ、中間層と両外層との間の接着性が悪く、容易に剥
離した。また、フィルムの生産性が悪かった。
【0017】比較例4 実施例1において、スチレン−ブタジエン共重合体10
0重量部に対して、エチレン系樹脂(LLDPE)を3
5重量部配合した以外は、実施例1と同様な実験を行っ
たところ、フィルムの横切れ性、フィルムの腰、寸法安
定性、剛性、ガス透過性、透湿性等が悪かった。
【0018】比較例5 実施例1において、厚さ20μm(中間層12μm、各
外層4μm)の積層フィルムを作ったが、加工中に切断
を起しやすく、また、できた場合でも、フィルムは機械
的強度が弱く、取扱い性が悪かった。
【0019】比較例6 実施例1において、厚さ100μm(中間層92μm、
各外層4μm)の積層フィルムを作ったが、共押出が困
難となり、一定の品質のフィルムが作れなかった。でき
たフィルムは厚さが一定でなく、柔軟性、耐寒性が悪か
った。
【0020】比較例7 実施例1において、厚さ300μmのフィルムを作った
が、フィルムの生産性が悪く、また、ブローアップレシ
オが上がらず、フィルムの透明性が悪かった。
【0021】実施例2 原料の準備 中間層:スチレン含有量85重量%及びブタジエン含有
量15重量%のスチレン−ブタジエン共重合体を水素添
加した水添スチレン−ブタジエン共重合体(フィリップ
ス製K−レジン)(MI=5.0g/10分)100重
量部と、高圧法で作ったMI=4.0g/10分、密度
0.930g/ml、エチルアクリレート含有量7重量
%のエチレン−エチルアクリレート共重合体(日本ユニ
カー製NUC−6220)20重量部からなる樹脂組成
物を中間層用として準備した。 両外層:高圧法で作ったMI=2.30g/10分、密
度0.923g/mlのエチレンホモ重合体(日本ユニ
カー製DFD−0118)を両外層用として準備した。積層フィルムの製造 中間層に口径65mm、両外層用に各々口径50mmの
3台の押出機及びこれに連結した3層Tダイを用いて溶
融共押出し、エアーチャンバー及び表面温度20℃の金
属冷却ロールで冷却し、Tダイキャストフィルムを製造
した。 ・吐出量:80kg/hr ・ダイス温度:230℃製造された積層フィルム 中間層の厚さが50μm、各外層25μm、合計100
μmの積層フィルム。積層フィルムの評価 曇り度 % 7.5 光沢 60° 110 引張強さ(kg/cm2 ) 縦 331 横 210 伸び(%) 縦 185 横 435 降伏点強度(kg/cm2 ) 縦 183 横 153 1%シカントモジュラス(kg/cm2 ) 縦 6,200 横 5,900 引裂強さ(kg/cm) 縦 2.9 横 11.5 摩擦係数 0.3 ヒートシール強度(g/15mm,150℃) 986 層間剥離 ナシ
【0022】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の積
層フィルムは特定のスチレン−ブタジエン共重合体とエ
チレン系樹脂からなる中間層とし、エチレン系樹脂を両
外層としているので、透明性、耐衝撃性、耐突き刺し
性、耐寒性、耐熱性、耐候性、耐薬品性にすぐれ、フィ
ルムの腰があり取扱い性にすぐれ、弱い力で横切れ性が
あるので、包装資材としたとき、易開封性があり、寸法
安定性にすぐれ、また、ガス透過率、透湿度もコントロ
ールでき、縦方向の収縮率もコントロールでき、ヒート
シール性、ヒートシール強度も強いので、テープ、粘着
テープ、マスキングフィルム、マスキングテープ、仮着
性フィルム、鮮度保持フィルム、プラスチック封筒、イ
ージーオープン包装袋、自動包装フィルム、ショッピン
グバック、スタンディングバック、透明包装箱、建材、
防湿シート、貼合用フィルム、農業用フィルム、食品包
装資材、電子部品包装資材、機械部品包装資材、穀物包
装資材、魚貝類包装資材等として利用される。さらに、
本発明の積層フィルムは、特定の樹脂組成物を中間層と
しているので、両外層との接着力が強く、層間剥離を起
すことがなく、また、特定の樹脂層を中間層、両外層と
しているので、共押出が画高速度で可能となり、高品質
の新しいタイプの積層フィルムの提供が可能となった。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スチレン含有量が65〜85重量%であ
    るスチレン−ブタジエン共重合体100重量部とエチレ
    ン系樹脂15〜30重量部との樹脂組成物からなる中間
    層と、エチレン系樹脂からなる両外層とで構成された積
    層フィルムであって、中間層の厚さは積層フィルム全体
    の厚さの15〜90%を占め、積層フィルム全体の厚さ
    は25〜200μmであることを特徴とする積層フィル
    ム。
  2. 【請求項2】 スチレン含有量が65〜85重量%であ
    るスチレン−ブタジエン共重合体100重量部とエチレ
    ン系樹脂15〜30重量部との樹脂組成物からなる中間
    層と、エチレン系樹脂からなる両外層とを共押出してつ
    くる事を特徴とする請求項1の積層フィルムの製造方
    法。
JP31082992A 1992-10-27 1992-10-27 積層フィルム及びその製造方法 Expired - Fee Related JP3197080B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31082992A JP3197080B2 (ja) 1992-10-27 1992-10-27 積層フィルム及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31082992A JP3197080B2 (ja) 1992-10-27 1992-10-27 積層フィルム及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06134936A true JPH06134936A (ja) 1994-05-17
JP3197080B2 JP3197080B2 (ja) 2001-08-13

Family

ID=18009908

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31082992A Expired - Fee Related JP3197080B2 (ja) 1992-10-27 1992-10-27 積層フィルム及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3197080B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014173544A1 (de) * 2013-04-25 2014-10-30 Huhtamaki Films Germany Gmbh & Co. Kg Eine linear weiterreissbare mehrschichtfolie

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014173544A1 (de) * 2013-04-25 2014-10-30 Huhtamaki Films Germany Gmbh & Co. Kg Eine linear weiterreissbare mehrschichtfolie
WO2014173423A1 (de) * 2013-04-25 2014-10-30 Huhtamaki Films Germany Gmbh & Co. Kg EINE LINEAR WEITERREIßBARE MEHRSCHICHTFOLIE
JP2016518272A (ja) * 2013-04-25 2016-06-23 インフィアナ・ジャーマニー・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング・ウント・コンパニー・コマンディートゲゼルシャフト 線状引き裂き伝播抵抗を有する多層フィルム
RU2664104C2 (ru) * 2013-04-25 2018-08-15 Инфиана Джемени Гмбх Унд Ко. Кг Способная к линейному раздиру многослойная пленка

Also Published As

Publication number Publication date
JP3197080B2 (ja) 2001-08-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3539846B2 (ja) 樹脂組成物およびその積層体
US20140205847A1 (en) Multilayer blown films
JPH0220417B2 (ja)
JPH049670B2 (ja)
JPH05212838A (ja) Hdpe/ポリプロピレンフィルム組み合わせ物
JP2004501799A (ja) 高防湿フィルム
US5529834A (en) Heat sealable muliilayer film comprising evoh skin and acrylic coating and its method of preparation
JPH04316839A (ja) 可撓包装材料及びその用法
CZ20021727A3 (cs) Polyolefinová fólie s odloupnutelnou krycí vrstvou
WO2012115846A2 (en) Methods of improving the physical properties of polyolefin films
US3713965A (en) Non-blocking packaging film comprising an ethylene-vinyl acetate copolymer blended with a fatty acid amide and calcium carbonate
US6451446B1 (en) Polypropylene/polystyrene multilayer film structures
JP2001505500A (ja) 共押出フィルム類、並びに、それらを含むテープ製品類及び製造物品類
JP3197080B2 (ja) 積層フィルム及びその製造方法
US20020015811A1 (en) Film/substrate composite material
US6555242B2 (en) Longitudinally stretched, vacuum vapor coated packaging films
JP3370491B2 (ja) 積層フィルム
WO2022041053A1 (en) Multilayer structures with enhanced adhesive bonding force and articles comprising same
JPH02132487A (ja) ラベル
JP2892099B2 (ja) 軟質フィルム
GB2206525A (en) Orientated polypropylene films
JP2876009B2 (ja) 弗化ビニリデン樹脂積層フィルムの製造法
JP2000327872A (ja) 樹脂組成物およびその積層体
KR0173037B1 (ko) 공압출 폴리염화비닐 적층체 및 그 제조방법
JPH1143572A (ja) 樹脂組成物およびその積層体

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080608

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090608

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090608

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100608

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100608

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110608

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110608

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120608

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees