JPH0613415B2 - プリフオ−ム用ス−トの形成方法 - Google Patents

プリフオ−ム用ス−トの形成方法

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JPH0613415B2
JPH0613415B2 JP62018760A JP1876087A JPH0613415B2 JP H0613415 B2 JPH0613415 B2 JP H0613415B2 JP 62018760 A JP62018760 A JP 62018760A JP 1876087 A JP1876087 A JP 1876087A JP H0613415 B2 JPH0613415 B2 JP H0613415B2
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flow
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  • Manufacture, Treatment Of Glass Fibers (AREA)
  • Glass Melting And Manufacturing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 本発明は光導波路および光導波路母材(プリフォーム)
の製法とそれらの製品とに関し、とくにこのような製品
を気相堆積法で提供することに関する。
現在最も一般に用いられている光導波路の製法は、「ス
ート」と呼ばれるガラス質粒子の多孔質母材を形成する
ために、ガラス構成成分の炎内の分解を基礎としてい
る。「スート」母材は、高温で焼結することによりガラ
ス状に変えられる。これはコア部となるもので、この外
側にクラッド部を形成して、コア部とクラッド部の所定
の組合体のロッドを形成する。このロッドは「プリフォ
ーム」と呼ばれ、高温のもとで張力がかけられて所定の
最終直径まで線引きされる。
光導波路の使用が増加するにつれて、通信システムに対
する技術的要求も一層増大してきた。現状の技術におい
て、1kmあたり0.4dBの信号伝送損失、低分散、お
よび正確な遮断波長などの特性がしばしば要求される。
これらの因子は、不純物がきわめて少ないことと組織が
均一で微泡が無いことに加えて、コア部とクラッド部と
の形状と材質とにより定義される屈折率分布が信頼でき
て予想どうりに制御されなければならないことを意味し
ている。さらに当然ながら、使用される製法の経済性も
重要なので、基本コストと収率とは満足すべきレベルで
なければならない。
これらの因子からすると、従来使用されている製法は、
1つ以上の観点から満足すべきものではない。初期に広
く使用された方法はいわゆる「内付法(内部気相堆積
法)」と呼ばれ、これは改良型化学堆積法としても知ら
れ、この方法ではコア部のスート材料は特別に用意され
たシリカチューブの内部に堆積され、本体はガラス化の
後、線引きの前または線引き中に内部を密にするために
中実化される。中空シリカチューブを用意するのは費用
を要し、この方法により製作される母材寸法も制約され
る。これに代って現在広く使用される他の方法には外付
法(外部気相堆積法)があり、この方法は半径方向堆積
法である。外付法はマンドレル上への堆積と、次の焼結
前のマンドレル抜きとを必要とする。この操作は微妙で
あり、母材の長さも制限される。1977年頃、スート
の連続堆積および母材製作として気相軸付法(VAD
法)が発明された。この方法はAcademic Press In
c.発行(1985年Tingye Li編)の本「Optical
Fiber Communication(光ファイバ通信)」のVo
l.1,第97頁以後の“FiberFabrication(光ファ
イバの製造法)”に記載されている。この方法は、中心
垂直軸の回転ターゲットに向けてスート材料の流れを当
て、材料の中実円柱状に堆積されるにつれて流れとター
ゲットとの間に相対軸方向運動を与えることが特徴であ
る。VAD法(気相軸付法)におけるこの中実円柱は連
続焼結が可能で、もし必要ならばガラスの出発ロッドを
形成したり、また円柱の外形を横断して半径方向にスー
ト材料の流れを衝突させて、同軸スートクラッドを同時
に堆積させることも可能である。この製造法は論理的に
は有利であるが、これから得られる利点も多数の実際的
因子や技術的制限により阻害される。軸方向上向きスー
ト材料の流れは、側部堆積を防止するために側吹から向
けられねばならず、このために二次空気流と特定形状の
排気を使用し、あわせて正確なバーナ制御が行われなけ
ればならない。さらに同時に半径方向堆積が使用される
となると、半径方向成長率を軸方向成長率と同期させる
こともむずかしく、室内が不安定だと軸方向成長率も均
一でない。また両バーナが同一室内にあるので両スート
材料流の混合は避けられず、コア部とクラッド部との間
に拡散境界層が存在する。
VAD法を実際に行なうときには、さらに基本的な制約
がある。参考文献および米国特許第4,224,046
号に記載のように、最初の考え方は、スート材料の流れ
は同軸(=0゜)でかつ垂直にすべきであるということ
であった。次の研究者は、堆積される円柱は垂直軸のま
わりに回転されるが、吹付け角は約40度、成長のため
の最大絶対角は60度とすべきであることを提案してい
る(米国特許第4,367,085号)。さらに堆積を
制御するためには、スート材料の流れはレイノズル数約
100未満の層流とすることが必要と考えられていた。
公表データによると、ガラス微粒子の堆積率はレイノズ
ル数約30−50以上で落ち、約80より大きいとかな
り減少する。これらの作業上の制約により、堆積速度を
上げてコストを減少することは実質的に不可能である。
追加のクラッド部を重ねて設けるために、コア部および
クラッド部の軸方向および半径方向の同期堆積法が外部
スリーブと同時に使用されると、コスト面および性能面
の他の障害が出てくる。コア半径(a)に対するクラッ
ド厚さ(t)の比は作業面と経済面との両方に重要性を
有する。比t/aを大きくすれば損失を低減可能である
が、初期層の形成に最もコストがかかり、コア部とクラ
ッド部との形成にかかる法外なコストのためにこれは採
用できない。さらに製造工程中に境界層にOHイオンが
導入されるとこれは水分となり、水分は光の吸収と直接
比例するので、損失を低く維持するためには水酸基イオ
ン含有量を制限することが必要である。それにもかかわ
らず、VAD法を使用するたいていの製作者はコア部と
クラッド部のt/a比の制限値を7として製作し、この
方法を低水酸基イオンスリーブチューブと組合せてい
る。コスト高は、成長率と寸法とが制限されるスート堆
積部分と、特別に用意しなければならないスリーブ組込
みとの両方に含まれる。これらの制約を取除くことがと
くに望まれる。
とくに高品質を得るために、米国特許第4,378,9
85号に記載のような再堆積法すなわち「ハイブリッド
法」を使用することもまた既知である。この製造法にお
いては、外側クラッド部はスート層の追加で形成され
る。この方法には、軸方向と半径方向との堆積の間にお
ける上記の同期化に問題がある。
したがって、光導波路技術において、製品および性能の
進歩が一定して行われている一方で、微妙かつ複雑な相
互関係がそれ以後の改良を阻害している。上記のほか
に、信号伝送の性質は屈折率分布の形状により実質的に
影響を受ける。帯域幅電位が大きいとの理由で広く使用
されている単一モード伝送に対しては、t/a比を正確
に制御する必要があり、インターフェースは予想可能な
「準ステップ形」特性を与えるべきである。同時スート
堆積が用いられるVAD法は本来上記の特性を与えるこ
とができず、したがって遮断波長の大きな変動と分散特
性の劣化とがありうる。またファイバ内の水酸基含有量
を制御するために、スリーブ作業における水酸基イオン
混入は大きなt/a比の使用を必要とする。したがって
製造法は高価となり、その結果得られたファイバの性質
は十分とはいえないものとなる。
発明の構成 本発明では、スート材料の堆積によりプリフォーム用ス
ートを形成する方法において、形成するスートの回転軸
が所定の方向に伸び、スート材料の流れが、100より
大きいレイノズル数となるような流速を有すると共に、
前記回転軸に対し60度より大きい角度に保持されるこ
とを特徴とする。
本発明による方法は、均一直径のコア部を形成するため
に、例えば水平に回転する初期ターゲットに対し60゜
を超える角度で、高速ではあるが層流のスート材料流を
用いたコア材料の軸付堆積法である。このとき所定のt
/a比を有する母材本体が形成されるまで、パスごとに
クラッド部の半径方向堆積が用いられる。この本体は、
乾燥および焼結後、十分な長さの光導波路まで直接線引
きする大きさとしてもよいし、または初期本体を乾燥
し、焼結し、線引きした後、さらに追加のクラッド部を
形成し、ガラス化し、次に最終寸法まで線引きしてもよ
い。
本発明の一実施例においては、コア部に、純粋シリカの
クラッド部より大きな屈折率をもたせることが可能であ
る。しかしながら本発明による他の実施例では、クラッ
ド部の屈折率を純粋シリカのコア部の屈折率より小さく
するため、クラッド部を焼結中フッ化することが可能で
ある。高い堆積速度と低いコストとにより形成されたも
のからきわめて長い光導波路が線引き可能なように、大
きな直径と大きな質量を有する母材の製造が可能であ
る。さらに、コア部の直径は適切に厳密に制御され、し
たがって、半径方向に堆積されたクラッド部の肉厚は長
手方向に変化がない。最初にクラッド部を堆積するとき
にバーナ温度を低下することにより、屈折率変動化物質
の除去が最低にされる。その後、表面速度に応じてバー
ナ温度を上昇することにより、密度はほぼ一定に保持さ
れる。
本発明の方法のさらに特定の実施例においては、小さな
純粋シリカの出発部材を水平軸のまわりに回転しなが
ら、炎加水分解バーナにより、出発部材に対し60度を
超える角度で、レイノルズ数が100以上の範囲の速度
にてコア部用スート材料の流れを上方に向ける。過剰の
粒子物質は、衝突するスート材料の流れの経路に沿っ
て、垂直に離して設けられた排出口から排出される。最
初に球根性スート先端を形成するためにターゲットと成
形コア部が往復運動されるときには、バーナとスート材
料の流れとは中心軸に沿って保持される。次に、円柱状
コア部の端部の位置を検出し、ほぼ一定の成長率を維持
するために、引出し機構をオンオフにて調節することに
より、制御された速度で、スート先端は引出される。そ
の結果、この実施例では約2.5cmというほぼ一定の直
径をもつコア部が得られる。たとえば35cmという所定
長さのスートコア部が形成されると、少なくともコア半
径の2倍の厚さまで半径方向堆積により別個にスートク
ラッド部が追加される。所定半径方向厚さまでクラッド
を形成するために、スートのコア部は、回転されながら
クラッドバーナ上で前後に往復運動される。この製造順
序により半径方向堆積を軸方向堆積と同期させる必要は
なく、また水酸基イオンが少くて空洞のないスートのコ
ア部とクラッド部との境界面が形成される。両方の堆積
工程は低コストで高効率に実行可能である。所定の肉厚
に形成されたコア部とクラッド部とは次に乾燥され、焼
結することにより固化あるいはガラス化され、線引きさ
れ、切断されて、固化あるいはガラス化された複数ロッ
ドの直径の1/10より大きい中間棒が形成される。次
に、これらのロッド(一次母材)にさらにクラッド部に
形成されるがその厚さは、さらに固化あるいはガラス化
後最終線引き光導波路内に所定遮断波長特性が確立され
る厚さとする。たとえば直径125ミクロンの光導波路
の場合、コア部は代表例では9ミクロンで残りがクラッ
ド部である。
本発明の一実施態様では、スート材料の流れの中心の衝
突領域はスート材料の流れの中心線で幾何中心を通る線
上で幾何中心から5mm以下の距離だけ離れ、幾何中心か
ら横方向に5mm以下の距離だけ離れている。
なお、出発部材は、水平に対し多少傾斜された基準軸の
まわりに回転してもよい。この傾斜は、水平方向に対し
30度以下である。
高い成長率、均一な密度および一定直径を得るために
は、成長するスートのコア部に対するスート材料の流れ
の角度と衝突領域との関係、ならび他の因子が重要とな
る。スート材料の流れはほぼ均一な断面であり、コア部
の2軸方向幾何中心から変位された軸に沿って導かれ
る。コア部の端部上に急速に堆積されたスート材料はコ
ア部が形成されるときに、均一形状である円柱状スート
上にやや凸状の先の丸い端部を形成する。さらにコア部
は、その半径方向および長さ方向にわたって密度がほぼ
均一である。
本発明の他の実施例では、軸方向堆積コア部は直径が1
cmというように小さく、クラッド部は厚さが約13cmと
比較的大きい。大型炉を用いた乾燥と焼結とによりガラ
ス母材(プリフォーム)が形成され、このプリフォーム
は所定の特性を有する単一モードの光導波路へ直線線引
きが可能である。他の製造法においては、グレーデイエ
ント形屈折率の多モードファイバを得るために、コア堆
積中作動因子が変化される。
他の実施例によれば、シリカのコア部は速度の速い発生
角度の大きい技術により堆積され、次に乾燥され焼結さ
れる。シリカのクラッド部は所定の厚さまで堆積される
が、固化またはガラス化はフッ化剤の存在のもとで行わ
れ、フッ化剤はクラッド部内にのみ拡散して屈折率を所
定の量だけ低下させる。この方法により、1.55ミク
ロン波長で0.2dB/kmという低い伝送損失のフッ化
ケイ酸ファイバが製造された。
実施例の詳細な説明 第1図に示すように、本発明による装置の大部分の作業
部品は大きな囲いの堆積室10内に装着される。第1の
泡立器12は、シリカ化合物(この場合SiCl)の
ような精製前駆物質を含有するが、この泡立て器12は
室10の中でも外でもよい。シリカガラス前駆気相は、
搬送ガス,とくに酸素または他の適当な他の物質を加圧
下で第1の泡立器12内に送り込むことにより第1の泡
立器12から噴出される。またこの場合具体的にはゲル
マニウム化合物GeClである精製前駆ドープ物質
(添加物質)を含有する第2の泡立て器14が含まれ
る。
ドープ前駆物質蒸気もまたO搬送体により第2の泡出
器14から噴出される。O搬送体管中の弁15は、必
要なときはこれを操作することにより第2の泡立器14
を遮断可能である。気相流れ内の成分を形成する同伴ガ
ラスは、混合され、この実施例では、堆積領域に対しほ
ぼ固定位置に保持された第1のバーナ16へ既知のよう
に送られて解離される。第1のバーナ16は層流のスー
ト材料の流れ17を発生し、スート材料の流れ17は水
平回転軸に対し65゜の傾斜角で上方に向けられる。レ
ーザ18からの細い光線ビームは鏡19から光検出器2
0に偏向される。鏡19の光線は後に述べるように、堆
積材料の幾何中心軸と交差する角度をなしている。しか
しながら、スート材料の流れ17は、幾何中心に向けら
れてなく、後に詳述するように垂直方向および水平方向
ともに幾何中心からずれている。光線ビームは付属機器
から邪魔されないように水平または垂直方向に対してあ
る角度で中心軸と交差するように配置可能で、図ではわ
かりやすくするために垂直位置から傾斜したところだけ
を示している。スート材料の流れ17内の化学成分は1
2.2m/secの流速であり、一方他のガスは約7.
6m/secの流速である。ターゲット領域の真上にあ
る排気口22は、ファン25に通じる排気径路内のバタ
フライ弁24により予設定されて、約91.4m/mi
nのガス流速でガスおよび衝突しなかった粒子とを回収
する。第1のバーナ16に隣接する端部バーナ26は、
堆積が開始される前に堆積点の温度を所定温度にするの
を補助する。弁28は第1のバーナ16の使用を制御す
るために開閉可能である。堆積室10内には、基準軸に
沿ってチャック36上に比較的長さの短いシリカ種棒3
4が中心に設けられる。チャック36と種棒34とは、
直線横移動機構40上に設けられた回転駆動機38によ
り、コア位置に対し10回転/分の所定速度で回転され
る。コア堆積モードにおいて光検出器20から信号を受
ける位置制御器42は、横移動機構40を一方向に所定
速度で移動可能である。位置制御器42をバイパスする
ことにより、横移動機構40を任意の所定横移動長さに
わたり所定速度で往復運動を行わせることが可能であ
る。コア堆積モードにおいて、種棒34は最初短い距離
にわたって往復運動をさせられ、その後位置制御を受け
ながら一方向に移動される。横移動機構40はまた、ク
ラッド部の堆積のためにこの場合約40cmというほぼ全
長を往復運動が可能である。
堆積室10内で、基準軸に沿って種棒34から離して、
クラッド部の堆積のために別個に、第2のバーナ50が
使用される。弁52を開けると、この場合純粋シリカで
ある粒子形成化合物が、O搬送ガスにより第1の泡立
器12から第2のバーナに50に送られる。水平基準軸
に直角に向けられる第2のスート材料流55が後に発生
される。
光導波路母材のためのコア部すなわち出発ロッドの形成
は、ほとんど従来のVAD技術から出発している。まず
堆積室10が清浄化され、種棒34がチャック36に装
着され、回転軸上に中心が合わされる。第1のバーナ1
6は、位置制御の間、堆積材料の先端を決定するレーザ
ビームとの関係で位置決めされる。次に第1のバーナ1
6が点火され、排気速度が維持され、条件が安定してか
ら駆動機38により種棒34が約20回転/分で回転さ
れ、コア粒子を含有する第1のスート材料流17の径路
内に前進される。スート材料流17は種棒34の先端お
よびその付近に大きな入射角をなして衝突し、種棒34
は約45cm/hrの速度で前後に振動させられる。種棒3
4の自由端上で約2cmの長さに球根状出発先端60が成
長する。十分な物質が堆積されると、この球根状先端6
0はコア部62の成長のための適当な基盤すなぱちアン
カーを形成する。なお、スートのコア部は特にスートコ
ア部ということもある。
スートコア部62の軸方向成長は、位置制御器42が最
初に一定引出し速度12cm/hrを与えることで開始され
る。最初のスート材料の流れ17は球根状スタート先端
60の端部に噴射され、コア部62の最初の部分を形成
する。スート材料の流れの化学成分は12.2m/se
cの流速を、他のガスは7.6m/secの流速を有し
てスート材料流17の流動は層流であり、レイノイズ数
は約1000であって堆積速度は約0.14gr/minで
ある。上向きの高流速にはある程度の過剰噴射を伴なう
が、コア部62をバイパスするガスは高温ガスの上昇自
然対流傾向に助けられて排出口22から排出される。コ
ア部62の堆積が開始されると、12cm/hrの引出し速
度はコア部62の成長率よりやや早いが、球根状出発先
端60上の成長は均衡している。次に位置制御器42は
サーボモードに切換えられ、レーザビームはコア部62
の自由端部の幾何中心と交差する。物質が堆積されると
きコア部62の自由端部を一定位置に保持するようにコ
ア部62を引出すことにより、位置制御器42は光検出
器20からの信号に応答する。直径が約2.5cmの母材
を形成するために、これにより6ないし8cm/hrの非定
常引出し速度が形成される。
コア部62は成長を継続し、20cm(通常は20〜30
cmの範囲)を超える全長となるまで横移動機構40によ
りコア部62は引出される。この不連続作業は、粒子と
ガスとを相互混合をなすことなく、また工程を同期化す
ることなく行われるので、よりよい全体制御が可能とな
る。
所定長さのコア部62が形成されると、第1のバーナ1
6は消化され、第2のバーナ50が点火され安定化され
る。次に横移動機構40は、第2のバーナ50に対向さ
せながらコア部62を全長にわたり往復運動させるよう
に作動される。コア部62は回転駆動装置38により2
0回転/分の速度で回転され、第2のバーナ50はコア
部62の回転軸から約17.5cmのほぼ一定距離に保持
される。次に横移動機構40を約250cm/hrの速度で
移動することにより、コア部62は第2のクラッドスー
ト材料の流れ55に対し相対的に水平軸に沿って前後に
移動される。純粋シリカスート粒子の堆積は、第1の泡
立器12からの搬送ガス同伴気相の炎加水分解により得
られる約2.5gr/minの平均速度で行われる。約5mm
厚さの薄い接触層がコア部62上に堆積されるまで、最
初の15分の作業時間の間ガス/酸素流速を徐々に増大
させることにより、コア部62の表面における堆積温度
は標準作業レベルまで徐々に上昇される。これにより温
度が低くできるのでスートコア部62からのゲルマニウ
ムの除去は回避されるが、温度が低くても最初に堆積さ
れたクラッド粒子は、コアスートの表面に強固に結合す
る。コア部62の直径が正確に一定に保持されない限り
表面は長手方向に波を打つが、クラッドはまたこのコア
部62の表面の変化にも完全に一致する。このようにコ
ア部62と、完全に形成された外側クラッド部64との
間の境界層は、ほぼ一定の特性ときわめて低い湿分含有
量とを有するきわめて薄い遷移層の性質を有するが、こ
の因子は、最終光導波路の屈折率分布と水酸基イオン含
量とに対してかなり重要である。
クラッド部64の堆積は、約10.5cmの最終直径が得
られて、この実施例で、クラッド厚さ(t)のコア半径
(a)に対する比が2:1となるまで継続される。この
スート母材は、35cm長さで約550grの質量を有し、
内部に不連続部は存在しない。クラッド部が追加される
とき、表面速度は増加するが、その増加速度は半径の増
加とともに減少する。密度をほぼ一定に維持するよう
に、一般に表面速度に対応して時間と共にバーナ温度が
増加される。
第2図に示す製造工程によると、スート母材はまず11
50℃の親水性(ここでは塩素)雰囲気で乾燥され、次
に1450℃の塩素雰囲気で直径約3.8cmの透明ガラ
スロッド母材に焼結される。
次にガラスロッド母材は2000℃のほぼ無水の炉内雰
囲気で、直径約9mmの出発ロッドに線引きされる。これ
らのガラス質ロッドは乾燥され焼結された製品の直径の
1/10以上である。出発ロッドは全長約150cmの使
用可能ロッドを形成するが、これは通常40−50cm長
さに分割される。ロッドは、屈折率分布、クラッド対コ
ア直径比およびガラス品質について検査される。適当な
特性を有するこれらの個々のロッドの端部にハンドルが
装着され、これらの外部が清浄にされる。t/a比が約
2以上の場合、母材は酸素炎の中で往復運動および回転
運動が与えられて火炎研磨されて、さらにクラッド部を
設けるための清浄面が提供される。t/a比が約1の場
合は乾燥エッチングで清浄にされる。
第2のクラッド工程において、最初のガラス質母材ロッ
ドは、再び第2のバーナ50の正面で回転されながら往
復運動がなされて、線引きロッド上に11cm厚さの別の
クラッド部が形成される。適当な直径に成形されると、
再堆積されたロッドは次に前と同様に乾燥され焼結され
て直径約5.5cmの最終ファイバ母材が形成される。た
いていの製造者は自分自身で光導波路を線引きすること
を好むので、このような母材はそれ自身商業製品であ
る。光導波路を形成するために、母材ロッドは通常のよ
うに、1300mm波長の作業用に最終ファイバ直径12
5μmに線引きされる。シリカーゲルマニウムコアとシ
リカクラッドとを有するこれらの光導波路ファイバは、
t/a比が約13、伝送損失が1.0dB/km未満(代
表例では0.4dB/km)、および1285−1330
nmの範囲の波長において分散が3.5ps/nm/km未
満である単一モードファイバである。
高速かつ大きな入射角のスート材料の流れを用いて、高
成長率と、均一スート堆積と、および制御直径とを得る
には、複数の複雑な因子を考慮しなければならない。
さて第3図および第4図を参照すると、理想的なコア部
62は、その端部がやや凸型で、ほぼ一定の直径Dを有
することが好ましい。コア部62の前方端面の幾何学中
心は、コア部62の成長を測定するのに使用されるレー
ザビームのターゲット点である。これは対称点であり、
本質的には対称点を追跡すべきではあるが、本発明によ
るコア堆積ではその代りに、化学成分流れの中心は第3
図からわかるように基準軸に沿って幾何中心から外れ、
第4図からもわかるように水平方向にもずれている。ス
ート材料の流れ17からの過剰噴射は図ではよくわから
ないが、ターゲット領域およびそれを過ぎた後の流動パ
ターンが重要である。直接衝突領域を過ぎた後のスート
の上向き径路に沿って、流れが排出口22の方向に吸引
される前に、流れはある距離だけコア部62の凸端面に
沿って流動する。この流れはまた、はじめに衝突領域に
おいていくらか拡散される。堆積は、スート材料の流れ
に隣接するこの弧に沿って、直接衝突領域より温度が低
いさらに下流側で行われる。
スート材料の流れ17の中心は、コア部62の前方端縁
面および幾何中心から、基準軸上で距離dだけ内方に離
れた点にある。このことは、第3図および第4図からわ
かるように、スート材料の流れの真の中心は基準軸の下
方にあることを意味する。スート材料の流れ17の噴出
源と、幾何中心を通るスート材料の流れへの垂直線との
間隔は12.4cm(4.875″)である。基準軸上
に沿って、コア部面上の幾何中心と、スート材料の流れ
17の中心線の基準軸との交点との間の距離dが0.3
2cm(1/8″)のとき最適成長率が得られることが
わかった。スート材料の流れ17の中心が同じ角度を保
持して幾何中心に向けられると、形状はほとんど類似し
ていても成長率は無に等しい。もし角度を同一に保持し
たまま距離dが大き過ぎると、コア部は軟らかい外側層
を有し、割れを発生すると共に屈折率分布を悪くする。
コア部62の自由端部形状は、第3図のように、スート
材料の流れ中心と回転軸に平行な線との間の最適夾角
θ、この場合65゜に対してやや凸型となる。もし角度
θが最適値より小さいと、先端の形状は点線で示すよう
に凹型となり成長率は急激に低下する。もし角度θが最
適値より大きいと、コア部62の端縁は一点鎖線で示す
ように平坦になり、直径と成長率とは実質的に低下す
る。
またとくに第4図からわかるように、コア部62の密度
分布および屈折率分布は、コア部62の幾何中心に対す
るスート材料流17の中心の水平方向ずれ(t)により
さらに制御される。この実施例と条件とに対して、距離
(t)は0.5cm以下が良く0.35cm(0.13
8″)が最適のようである。第5図でわかるように、t
が最適のときは、屈折率分布はコア部の端縁できり立つ
側部を有し、コア部断面にわたりほぼ一定の値を有す
る。もしtの値=0であると、屈折率の値なコア部中心
から両側へ低下し(一転鎖線)、一方もしtが最適値よ
り大きいと(点線)、屈折率分布はコア部端縁付近で高
い値を示す。偏位が実質的に大きいときは、いずれの条
件も許容できない。
スート材料の流れ間隔と、化学成分および他のガスに対
するガス流れとが蒸気の条件にあって、引出し速度にサ
ーボ制御を使用した場合、本方法は堆積速度約0.14
gr/minでほぼ一定の成長率が得られる。レイノズル数
は約1000であるが、いずれの場合も実質的に80よ
り大で、スート流内の流動は層流である。このような、
コア部とクラッド部との間にスート/スート境界層を有
するように本体が形成されるように、高品質のコア部と
出発ロッドとが同時に形成される。この製造法は、実質
的に高いコストをかけて高品質のシリカ基体チューブま
たはスリーブチューブを使用しなければならない従来技
術に対し、実質的に経済的な有利性を有する。本発明に
よる製造法およびこれにより得られる導波路はまた、得
られた導波路の光特性に関し実質的な利益を与える。
第6図に示す屈折率分布は、すぐれた光学特性であるこ
とを理解する助けになる。コア部の高い屈折率とクラッ
ド部の低い屈折率とは比較値であって、ゼロ調整してな
い。鋸刃状の軌跡は20ミクロン刻みの読みにおける計
器の不安定性によるものである。高レベルと低レベルと
の間の遷移線の性質は単一モードファイバ特性に必要な
「準ステップ形」分布を得るために決定的なもので、こ
の型の製造法では無限勾配(すなわち垂直)を得ること
は本来不可能である。しかしながら第6図からわかるよ
うに、遷移線の勾配は急で、底部および頂部のいずれに
もほとんど乱れはみられない。堆積法からでき上がるコ
ア内には多少寸法変化があるので、遷移線の勾配は正確
には垂直ではない。
コア堆積の間、屈折率分布を制御するためには温度制御
が重要である。温度Tが分布に与える影響を第7図に示
す。もし温度Tが最適温度より低いときは、分布(点線
カーブ)は垂直線に対し大きな角度をなす側部勾配を有
し、ピーク屈折率はコア部の中心付近のみである。もし
温度が所定レベル以上であるときは、中間コア部の屈折
率は落込んでいるが、外側コア部は大きな屈折率を有
し、側部勾配は適度に垂直である。しかしながら、この
温度依存性の結果から、コア部を通じて一定屈折率のと
きに必要とされる温度より低い温度を用いることによ
り、グレーデッド形屈折率ファイバを得ることが可能で
ある。この変更態様ではさらに、コア部の自由端に対す
るスート材料の流れの相対位置やスート材料の流れの化
学成分もまた堆積中異なるであろう。したがって代表例
では、スート材料流はコア部中心により近くに衝突し、
ゲルマニウム量も代表例では多いであろう。
コア堆積に使用されるバーナ16を、ガス流れの相対位
置とともに第8図に示す。スート材料流17は中心開孔
70から噴出し、開孔70のまわりでオリフィス72の
内側リングが酸素流れの内側遮蔽体を形成する。可燃性
ガスと酸素とのためのオリフィス74の中間リングはわ
ずかに収斂する円形火炎を形成する。最後に外側を遮蔽
する酸素は外側リングのオリフィス76から噴出する。
この配置はスート材料の流れをほぼ一定直径に維持し、
これが解離に必要なフレームを形成する。
第9図からわかるように、最初のクラッド堆積温度が高
い場合、クラッド部とコア部の境界層における急勾配と
の間の遷移部分の底部レベル部分は(点線のように)一
層なだらかになる。製造時間を多少犠牲にしても、標準
温度より低い温度でクラッド部の境界層が堆積するので
なければ、ゲルマニウム添加物(ドーパント)は除去さ
れてコアが収縮するであろうと考えられる。
本発明による製造法の1つの利点は、完全なスート/ス
ート母材が製造され焼結され、光導波路に直接に線引き
されることである。このために、コア部は約1cmの直径
にのみ形成されるように、スート材料の流れはコア部に
近接して移動する。その後クラッドが約14cmまで堆積
されて所定のt/a比となし、この複合コア/クラッド
構造は次に乾燥され、焼結されると、これは直径約7cm
となり、これから直接光導波路寸法まで線引きが可能で
ある。
さらに、本製造法の種々の段階において、多数の代替態
様が使用可能であることがわかるであろう。コアスート
材料の流れと、コア部の回転軸との間の角度を一定に保
持したまま、基準軸を水平軸に対して傾斜させて、スー
ト材料の流れを垂直に近い位置、または完全な垂直位置
に向けることも可能で、排出口は必要ならば形状を替え
て、コア部のまわりに間隙を設けて、過剰噴射を吸収す
る機能を形成させる。ガラス化されたロッドは、乾燥ガ
スエッチング、高出力レーザビーム研磨、あるいは火炎
研磨を含む種々の方法で清浄にされる。第10図に示す
ように、本発明による他の製造法においては、純粋シリ
カコアおよび低屈折率クラッド部を用いることにより、
低損失(0.2dB/km)の光導波路さえも製作され
る。第1段階で、第2図の実施例と同様に純粋シリカの
スートコア部が堆積される。この母材は次に、乾燥さ
れ、焼結され、その上に所定厚さまで、同様にシリカス
ートからなるクラッド部が堆積される。このスート層は
次に、親水性雰囲気内で1150℃で乾燥される。した
がって、固化またはガラス化と同時にスートに所定のフ
ッ素成分を浸透させるために、言い換えるとフッ化ケイ
酸含浸クラッドを形成するために、フッ素化雰囲気(S
を用いて)でゾーン焼結が行われる。それに続いて
シリカスートの他の層が添加され、その後乾燥それ、焼
結されて所定の全クラッド肉厚が得られる。
なおフッ素化雰囲気での焼結の例としては、1450℃
の温度範囲でヘリウムと六フッ化硫黄の雰囲気がある。
乾燥と焼結とは密閉された炉内で行われ、この炉内に制
御された速度でガス流が噴出され、母材は制御された温
度に保持される。乾燥のために炉は、20分以上かけて
1000−1150℃の範囲まで、350sccmの塩素
流、7000sccmのヘリウム流、および140sccmの酸
素流で加熱され、次に30分間同じ状態に保持される。
このあと同じ流れ状態を維持しながら母材は引出される
が、引出しは10分以内に行なわれる。
焼結工程は、塩素の乾燥流を50sccmと少なくし、ヘリ
ウム流は7000sccmで一定にし、六塩化硫黄流135
sccmとして行われ、温度を1200℃から1450℃に
上昇する40分間の加熱工程で開始される。次に母材は
1450℃で180分間で焼結され、このとき流れを一
定に維持して母材を0.2cm/minの速度で高温領域を
通過させる。その後に流れを中断し、母材は30分間で
1450℃から1000℃へ冷却される。
以上説明したように、本発明は形成するスートの回転軸
を所定方向に伸ばし、スート材料の流れをレイノルズ数
が100より大きい流速、好ましくはレイノズル数が1
000程度の流速で、流れの方向をスートの回転軸に対
し、60度以上好ましくは65度に保持するようにした
ので、コア部の自由端部が凸状に形成され、レイノズル
数も公知技術に比して大きいためスート材料の付着量が
大きくなり、その成長率を大きく維持することができ、
従来の方法によるものと比較してその性能を劣らせるこ
となく、量産をより容易にできるという効果がある。
以上図により本発明による種々の形状と偏向態様とを説
明してきたが、本発明はこれらに限定されず、特許請求
の範囲内のすべての方法およびその変更態様も含むもの
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は光導波路母材を製造するための本発明による装
置の簡略斜視図とブロック線図との組合せ図、 第2図は本発明による光導波路製造方法における工程の
ブロック線図、 第3図は衝突角と、衝突角により堆積物質がどのように
変化するかを示す、第1図の装置におけるスート材料流
とコア部の端部との側面図、 第4図は衝突領域をさらに詳細に示す、スート流とコア
部端部との側面図、 第5図は衝突位置の軸からのずれ(t)に対する屈折率
分布の変化を示す線図、 第6図は本発明による光導波路から読取られた真の屈折
率の分布図、 第7図はコア部堆積における温度(T)の制御が屈折率
分布に与える影響を示す線図、 第8図なコア部堆積に使用されるバーナとスート材料流
の形状とを示す拡大側面図、 第9図はクラッド温度を変えたときの屈折率分布の変化
を示す線図、および 第10図は本発明により他の型の光導波路の製造方法の
工程ブロック線図である。 10……堆積室、16……コアスートバーナ 17……コアスート材料流、18……レーザ 20……光検出器、22……排出口 38……回転駆動装置、34……餌部材(種棒) 40……横移動機構、42……位置制御器 50……クラッドスートバーナ 55……クラッドスート材料の流れ 60……球根状スタート部分 61……クラッド部、62……コア部

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スート材料を堆積させてプリフォーム用ス
    ートを形成する方法において、形成するスートの回転軸
    が所定の方向に伸び、スート材料の流れをレイノルズ数
    が100より大きい流速で、かつその流れ方向を前記回
    転軸に対し60度より大きい角度に保持するようにした
    ことを特徴とするプリフォーム用スートの形成方法。
  2. 【請求項2】前記スートの形成において、形成するスー
    トを回転軸の廻りに回転させながら、前記軸に沿って往
    復運動をさせ、所定の距離をおいて配置されたトーチか
    ら前記回転軸に対し略65度より大きい角度でスート材
    料の流れを衝突させて、均一直径のスートの基面を形成
    することを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載のプ
    リフォーム用スートの形成方法。
  3. 【請求項3】前記スートの形成において、前記スート流
    れの位置を一定に保ちながら、前記スートの位置を制御
    することにより前記スートの半径を所定の半径に形成し
    た後、前記スートの流れを前記スートの自由端表面に衝
    突させて所定の流さを有するスートを形成することを特
    徴とする特許請求の範囲第2項に記載のプリフォーム用
    スートの形成方法。
  4. 【請求項4】前記スートの形成方法において、前記スー
    ト材料の堆積方法はスート材料の堆積が行なわれるスー
    ト端部におけるスート材料の流れの衝突の中心をスート
    端部の幾何中心に対して半径方向にずらしたことを特徴
    とする特許請求の範囲第1項ないし第3項のいずれかの
    項に記載のプリフォーム用スートの形成方法。
  5. 【請求項5】前記スート流の衝突の中心は、前記端部の
    幾何中心よりも前記流れの噴射源に近く、かつ前記幾何
    中心から横方向にずれ半径方向位置付近の、前記幾何中
    心から外れた領域で衝突し、前記スート流の中心は、前
    記形成されるスートの中心軸に平行な平面に沿っている
    ことを特徴とする特許請求の範囲第4項に記載のプリフ
    ォーム用スートの形成方法。
  6. 【請求項6】前記スートの形成方法において、前記スー
    ト材料の堆積方法はスートの端部が凸状に堆積するよう
    にしたことを特徴とする特許請求の範囲第1項ないし第
    5項のいずれかの項に記載のプリフォーム用スートの形
    成方法。
  7. 【請求項7】前記スートの形成方法において、コア部の
    形成はコアスート材料の堆積により形成することを特徴
    とする特許請求の範囲第1項ないし第6項のいずれかの
    項に記載のプリフォーム用スートの形成方法。
  8. 【請求項8】前記スート流の噴射源は前記端部は幾何中
    心から約12cmにあり、前記流れの中心は、前記スー
    ト流の中心線に直交する線上において幾何中心から約
    0.32cm、かつ、前記幾何中心から横方向に約0.
    35cmの位置に向けられることを特徴とする特許請求
    の範囲第5項に記載のプリフォーム用スートの形成方
    法。
  9. 【請求項9】前記スートの形成方法において、コアスー
    トの堆積が進行する間、前記スートの幾何中心の位置を
    継続的に光学的に検知し、検知された位置に応答してオ
    ンオフ動作で前記スートの引出しを制御することによ
    り、前記スート流の堆積速度を実質的に一定に維持する
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項ないし第8項の
    いずれかに記載のプリフォーム用スートの形成方法。
  10. 【請求項10】前記スートの形成方法において、前記ス
    ート流の速度はレイノズル数が約1000となるような
    速度であり、実質的に一定の密度を有する凸状の自由端
    が前記スート上に形成されるように前記スート流の衝突
    領域を選択したことを特徴とする特許請求の範囲第9項
    記載のプリフォーム用スートの形成方法。
  11. 【請求項11】前記スートの形成方法において、前記ス
    ート材料の流れを上方に向け、堆積されなかったスート
    材料をスートの上方から排出するようにしたことを特徴
    とする特許請求の範囲第1項ないし第10項のいずれか
    の項に記載のプリフォーム用スートの形成方法。
  12. 【請求項12】前記スートの形成方法において、前記ス
    ート流を活性化炎の収斂ガス酸素流で囲んで収斂させ、
    スートが堆積される間、前記スート流と前記スート体の
    幾何中心との間に実質的に一定の距離を保ち、堆積領域
    を過ぎて上方に向かう前記スート流の過剰噴射分を排出
    し、コアスートロッドが所定の流さに形成されるまで堆
    積を継続する工程を含むことを特徴とする特許請求の範
    囲第1項ないし第11項のいずれかに記載のプリフォー
    ム用スートの形成方法。
  13. 【請求項13】前記回転軸を水平し、前記スート流に対
    してスート形成用の種棒を往復運動させることにより前
    記種棒上に球根状スート先端を成長させ、次に前記スー
    ト体の自由端の位置を検知し、スートが堆積されるにつ
    れて前記スート流から離れる方向にスート体を引出して
    スート出発体の半径を実質的に一定に保つ工程を含めた
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項ないし第12項
    記載のいずれかに記載のプリフォーム用スートの形成方
    法。
  14. 【請求項14】前記スート出発体を10rpm前後で回
    転させ、前記スート流れは、堆積化学成分の流速は1
    2.2m/秒前後であり、収斂ガス成分の流速は7.6
    m/秒前後であり、前記スート流の中心は、前記回転軸
    に対する垂直面内を移動し、前記スート体の端部の幾何
    中心より下方かつ一方向側にずれた点で前記端部に衝突
    し、前記スート流の開始領域は前記スート体の幾何中心
    から約12cm離れており、前記スート流の中心は、前
    記幾何中心より下方で、しかも前記幾何中心を通りかつ
    前記スート流の中心線に直交する線上において前記幾何
    中心から0.32cmの位置離れた点で最大成長率が起
    るようにし、前記回転軸上を通過する垂直面から0.3
    5cmの位置に向けられて前記スート体上にコーナーを
    丸くした実質的に平坦な端面が生ずるようにし、前記過
    剰噴射分は91.4m/分の排出速度で垂直方向に回収
    されるようにしたことを特徴とする特許請求の範囲第1
    3項記載のプリフォーム用スートの形成方法。
  15. 【請求項15】前記スートの形成方法において、前記ス
    ートの回転軸は水平にしたことを特徴とする特許請求の
    範囲第1項ないし第14項のいずれかの項に記載のプリ
    フォーム用スートの形成方法。
  16. 【請求項16】前記スートの形成方法はスートの出発部
    分は球根状に形成し、その後円柱状にスート材料の堆積
    が続けられるようにしたことを特徴とする特許請求の範
    囲第1項ないし第15項のいずれかの項に記載のプリフ
    ォーム用スートの形成方法。
  17. 【請求項17】前記スートの形成方法において、前記プ
    リフォーム用スートのクラッド部の形成はクラッドスー
    ト材料の半径方向の流れによって、コア部の外面上にク
    ラッドスート状態を堆積させて、コア部と同軸にクラッ
    ドを形成するようにしたことを特徴とする特許請求の範
    囲第1項ないし第16項のいずれかの項に記載のプリフ
    ォーム用スートの形成方法。
  18. 【請求項18】前記スートの形成方法において前記スー
    ト材料の流れを上方に向け、堆積されなかったスート材
    料をスートの上方から排出するようにしたことを特徴と
    する特許請求の範囲第17項に記載のプリフォーム用ス
    ートの形成方法。
  19. 【請求項19】前記スートの形成方法はスートのコア部
    表面上に初期クラッドを形成するためにクラッドスート
    材料を囲むガスと酸素の混合流れを徐々に増加させて、
    付着表面の温度を制御しながらコアスート材料上にクラ
    ッドスート材料を初期堆積させることを特徴とする特許
    請求の範囲第18項記載のプリフォーム用スートの形成
    方法。
  20. 【請求項20】前記スートの形成方法において、そのコ
    ア部の形成は、コアスート材料が堆積される間コアスー
    ト材料の流れに対してコア部の相対的位置を変化させて
    そのコア部の端部の位置および最終直径を一定に保持す
    るようにし、そのクラッド部の形成はクラッドスート材
    料の流れに対して前記コア部を軸方向に往復運動させて
    クラードスート材料を堆積するようにしたことを特徴と
    する特許請求の範囲第17項ないし第19項のいずれか
    に記載のプリフォーム用スートの形成方法。
  21. 【請求項21】前記スートの形成において、前記クラッ
    ドスート層を堆積して複数スートロッドが形成されるま
    で、スートコアロッドに対して高温クラッドスート流を
    衝突させ、前記ロッドをその長手方向軸のまわりに回転
    させながらクラッドスート流を前記コアロッドの軸方向
    に往復走査し、 前記複合スートロッドを乾燥させて焼結し、 焼結された前記複合スートロッドを線引きして、あらか
    じめ定められた小径のガラス中間ロッドを形成し、 前記ガラス中間ロッドを洗浄し、 前記ガラス中間ロッド上にさらにクラッドスート層を所
    定の厚さまで堆積し、前記のクラッド層を乾燥させて焼
    結する工程を含むことを特徴とする特許請求の範囲第1
    7項ないし第19項のいずれの項に記載のプリフォーム
    用スートの形成方法。
  22. 【請求項22】前記スートを水平に回転させ、前記スー
    ト流を上向きに導き、前記スートコアロッドの直径は約
    1cmより大きく、前記クラッドスート層の厚さは少な
    くとも前記コアスート層の半径に等しく、前記複合スー
    トロッドの直径は中間直径と比べて約1/10以上であ
    ることを特徴とする特許請求の範囲第21項に記載のプ
    リフォーム用スートの形成方法。
  23. 【請求項23】前記堆積体はコアスートの定常流から引
    き出して約2.5cmの直径を持つコアロッドを成長さ
    せ、前記クラッドスート流は一定方向にしたまま前記ス
    ートコアロッドを軸方向に往復運動させて約10.5c
    mの直径を持つクラッド層を形成し、前記複合スートロ
    ッドは焼結後約4cmに縮径され、焼結後のロッドは直
    径約8〜11mmまで線引きし、前記中間ロッドは火炎
    研磨、レーザー研磨、乾燥ガスエッチングなどにより洗
    浄し、前記二回目の工程で行う堆積クラッドは全直径が
    約10.5〜11cmになるまで堆積することを特徴と
    する特許請求の範囲第22項に記載のプリフォーム用ス
    ートの形成方法。
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