JPH06133868A - コーヒー沸かし器 - Google Patents

コーヒー沸かし器

Info

Publication number
JPH06133868A
JPH06133868A JP4284839A JP28483992A JPH06133868A JP H06133868 A JPH06133868 A JP H06133868A JP 4284839 A JP4284839 A JP 4284839A JP 28483992 A JP28483992 A JP 28483992A JP H06133868 A JPH06133868 A JP H06133868A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coffee
motor
time
coffee beans
measured
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4284839A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3023629B2 (ja
Inventor
Shuji Sato
周史 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP4284839A priority Critical patent/JP3023629B2/ja
Publication of JPH06133868A publication Critical patent/JPH06133868A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3023629B2 publication Critical patent/JP3023629B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Apparatus For Making Beverages (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コーヒー豆の粉砕終了時点の境界識閾を明確
にし、精度よくモーターの運転を停止すること。 【構成】 電流検知手段10により測定したモーター4
の電流の位相と商用交流電源1の位相とのずれが所定範
囲内となった時点で、終了検知手段13によりコーヒー
豆の粉砕を終了したと判定してモーター4を停止させ
る。また、コーヒー豆量測定手段16により、測定した
粉砕終了に要した時間をもとにコーヒー豆の量を判定
し、コーヒー抽出の水量を決定する。コーヒー豆質判定
手段17により測定したコーヒー豆粉砕時の初期の位相
のずれと所定時間後の位相のずれとの比でコーヒー豆の
硬軟を判定し、コーヒー抽出の水量を決定する。空転検
知手段15により測定した初期の位相のずれと所定時間
後の位相のずれの変化の大きさにより、コーヒー豆が豆
容器2に入れられているかどうかを判定し、空転時には
モーター4を停止させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コーヒー豆の粉砕装置
を備えたコーヒー沸かし器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のコーヒー沸かし器は図7
に示したような構成が一般的であった。
【0003】以下、図7を参照しながらその構成につい
て説明する。図において、1は商用交流電源、2はコー
ヒー豆を収容し、かつその底部に粉砕されたコーヒー豆
が通過する大きさの孔を設けた豆容器、3はコーヒー豆
を粉砕するための羽根で、豆容器2の中に回転自在に設
けられている。4は羽根3を回転させるモーターであ
る。5は豆容器2の下方に設けられて粉砕されたコーヒ
ー豆を収容し、かつその底部に開口部を設けた瀘過室で
ある。この瀘過室5には紙製のフィルター5aがセット
されてコーヒー液が抽出される。
【0004】6はコーヒー液を抽出するための水を収容
する水容器である。7は加熱手段で、水容器6の底部に
その一端が接続された水管7aと、この水管7a内の水
を加熱するヒーター7bと、水管7a内で沸騰した湯が
水容器6に逆流するのを防止する逆止弁7cとで構成さ
れている。8は瀘過室5から滴下するコーヒー液を収容
するコーヒー容器である。
【0005】29はモーター4とヒーター7bとを切り
替える切り替え手段で、この切り替え手段29による切
り替え動作のタイミングはタイマー30で設定されてい
る。
【0006】上記構成において、適量のコーヒー豆を豆
容器2に入れ、コーヒー豆の量に従って予め設定されて
いる目安時間の目盛りに合わせてタイマー30の時間を
設定する。
【0007】タイマー30が動作を開始すると切り替え
手段29はモーター4側に切替わり、モーター4が運転
されて羽根3が回転し、豆容器2に収容されているコー
ヒー豆が粉砕される。粉砕されたコーヒー粉は豆容器2
の底部に設けられた孔を通過して豆容器2の下方に設け
られた瀘過室5の紙製のフィルター5aに収容される。
【0008】そして、タイマー30によって設定した時
間が経過すると切り替え手段29はヒーター7b側に切
替わり、ヒーター7bに通電されて水管7a内の水が加
熱される。水管7aと水容器6の接続部には逆止弁7c
が設けられてあり、水管7a内で加熱された熱湯は部分
的に蒸発した水蒸気の圧力によって水容器6内に逆流す
ることなく豆容器2内に開口する水管7aの他端から豆
容器2内に流入する。この熱湯は豆容器2内に残ったコ
ーヒー粉を洗い流しながら豆容器2の底部に設けられた
孔から濾過室5に流入する。濾過室5のフィルター5a
内のコーヒー粉に注がれた熱湯はコーヒー液となり、濾
過室5の底部に設けられた開口部から滴下してコーヒー
容器8に収容される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の構成
のコーヒー沸かし器では、コーヒー豆の粉砕時間はコー
ヒー豆の量に合わせてタイマー時間を設定するようにな
っており、コーヒー豆の硬軟による粉砕時間の変動につ
いては配慮がされてない。そのため、粉砕しにくい硬い
コーヒー豆の場合には図8に示したように全量が粉砕さ
れずにタイマー時間が終了したり、逆に粉砕しやすい軟
らかい豆の場合には図9に示したように時間T6時点で
全量の粉砕が終了しているにもかかわらずモーター4が
運転され続けるという問題があった。
【0010】このような問題に対し、コーヒー豆の粉砕
終了を検知してモータの運転を停止させるコーヒー沸か
し器の構成が特開昭61−122819号公報および特
開昭61−272021号公報に示されている。この構
成のものは、いずれも、コーヒー豆の粉砕終了時に変化
するモーター電流を検出し、前者のものは電流パターン
により、後者のものは設定電流値により、粉砕終了を検
知してモーターを停止させるものである。
【0011】また、実開昭61−194443号公報に
は、モーターの回転軸に取付けたスリット円板の回転数
を検出し、回転数により粉砕終了を検知してモーターを
停止させる構成のコーヒー沸かし器が示されている。
【0012】このような構成のものは、モーターの出力
のばらつきを抑制するとともに検知回路の精度を高く
し、モーターと検知回路をマッチングさせないと検知の
境界識閾がぼやけて高精度に粉砕終了を検知することが
できず、コスト高になるとともに組立工程で工数を要す
るという問題があった。
【0013】本発明は上記問題を解決するもので、請求
項1の発明では、コーヒー豆の全量が粉砕されるまでモ
ーターを運転し、全量が粉砕された時点で精度よくモー
ターの運転を停止させるコーヒー沸かし器を提供するこ
とを目的としている。
【0014】次に従来のコーヒー沸かし器では、豆容器
2にコーヒー豆が入っていない状態でタイマースタート
した場合でもモーター4はタイマー30で設定された時
間運転される。そして、モーター4が停止すると濾過室
45にコーヒー粉がないにもかかわらず給湯され、その
結果、コーヒー容器48には熱湯だけが滴下するという
問題があった。
【0015】本発明は、上記問題を解決するもので、請
求項2の発明では、豆容器にコーヒー豆をが入っていな
い状態でモーターが運転された場合にはその運転を停止
させるコーヒー沸かし器を提供することを目的としてい
る。
【0016】次に、従来のコーヒー沸かし器では、コー
ヒー豆の量に合わせて水容器46に適量の水を入れてコ
ーヒー沸かし器の動作を開始させるのであるが、このと
き、水が適量より多く入ってもそのすべてが水容器6か
らなくなるまでコーヒー液の抽出が続けられ、その結
果、薄いコーヒー液ができてしまうという問題があっ
た。
【0017】本発明は上記問題を解決するもので、請求
項3の発明では、粉砕した豆の量に見合った適量の水で
コーヒー液を抽出することができるコーヒー沸かし器を
提供することを目的としている。
【0018】次に、従来のコーヒー沸かし器では、コー
ヒー豆の量に合わせて水容器6に適量の水を入れてコー
ヒー沸かし器の動作を開始させるのであるが、このと
き、コーヒー豆のローストの深浅に関係なく水の総てが
水容器6からなくなるまでコーヒー液の抽出が続けら
れ、その結果、コーヒー豆のローストの深浅に合わせた
抽出ができないという問題があった。
【0019】本発明は上記問題を解決するもので、請求
項4の発明では、コーヒー豆のローストの深浅に合せて
適量の水量でコーヒー液を抽出することができるコーヒ
ー沸かし器を提供することを目的としている。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明は、コーヒー豆粉砕用のモーターを運
転・停止するとともに回転数を制御する粉砕制御手段
と、粉砕されて濾過室に収容されたコーヒー豆に熱湯を
吐出してコーヒー液を抽出する加熱手段と、前記加熱手
段への通電を制御する加熱制御手段と、コーヒー豆粉砕
時の前記モーター電流を所定時間毎に測定する電流検知
手段と、商用交流電源の位相を測定して交流波形の頂点
を測定する位相検知手段と、前記位相検知手段により測
定された交流波形の頂点から前記電流検知手段により測
定された商用交流電源の1周期間の所定時間毎の電流値
の最大値までの時間が、所定回数連続して所定時間以内
であった場合に、前記粉砕制御手段により前記モーター
の運転を停止させる終了検知手段と、前記終了検知手段
により前記モーターの運転を停止した後に、前記加熱制
御手段を動作させて前記加熱手段によりコーヒー液の抽
出を開始する切り替え手段とを備えた構成としたもので
ある。
【0021】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、位相検知手段により測定された交流波形の頂点から
電流検知手段により商用交流電源の1周期間に所定時間
毎に測定された電流値の最大測定値までの位相ずれ時間
をモーターの運転開始時と所定時間後の2点において測
定し、その位相ずれ時間の比が所定値以上であるときに
は粉砕制御手段により前記モーターの運転を停止させる
空転防止手段を備えた構成としたものである。
【0022】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て粉砕制御手段によりコーヒー豆の粉砕を開始してから
終了検知手段によりコーヒー豆の粉砕を停止するまでの
時間を測定し、前記測定された時間に応じて加熱制御手
段により加熱手段を所定の時間通電し、前記所定の時間
コーヒー液を抽出するコーヒー豆量測定手段を備えた構
成としたものである。
【0023】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、位相検知手段により測定された交流波形の頂点から
電流検知手段により所定時間毎に測定された商用交流電
源の1周期間内の最大電流値までの位相ずれ時間をモー
ターの運転開始時と所定時間経過時の2点において測定
し、前記2点の位相ずれ時間の比に応じて加熱制御手段
により加熱手段の通電時間を制御する豆質判定手段を備
えた構成としたものである。
【0024】
【作用】上記構成において、請求項1の発明によれば、
位相検知手段により測定された交流電源の波形の頂点か
ら電流検知手段により測定された商用交流電源の1周期
間の所定時間毎の電流値の最大値までの時間、つまり商
用交流電源の電圧波形の位相とモーター電流の位相のず
れが所定範囲以内になったときに終了検知手段はモータ
ーが無負荷となって空転していると判断し、粉砕制御手
段によりモーターの運転を停止させる。これにより、コ
ーヒー豆の粉砕終了が検知されてモーターの運転が停止
される。
【0025】請求項2の発明によれば、電流検知手段に
よりモーターの運転開始時のモーター電流の位相の商用
交流電源の電圧位相とのズレと所定時間運転後の電流位
相のずれとを比較し、その位相ずれ時間の比が所定値以
上であるとき、空転防止手段はモーターが無負荷で小電
流で空転していると判断し、粉砕制御手段によりモータ
ーの運転を停止させる。これにより、コーヒー豆が入れ
られていない無負荷が検出されてモーターの運転は停止
される。
【0026】請求項3の発明によれば、粉砕制御手段と
終了検知手段とによりコーヒー豆の粉砕時間を測定し、
この時間に応じてコーヒー豆量測定手段は加熱制御手段
により加熱手段を所定時間通電させる。これにより、測
定された時間に応じて決定した所定時間後に加熱手段へ
の通電が停止され、コーヒー豆の量に応じた水量でコー
ヒー液が抽出される。
【0027】請求項4の発明によれば、位相検知手段に
より測定した商用交流電源の電圧位相と電流検知手段に
より測定したモーターの運転開始時の電流位相とのずれ
時間と所定時間後の電流位相のずれ時間とを比較し、こ
のずれ時間の比に応じて豆質判定手段はコーヒー豆の質
を判定して加熱制御手段により加熱手段を制御する。こ
れにより、判定されたコーヒー豆の質に応じた水量でコ
ーヒー液が抽出される。
【0028】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図1から図
6を参照しながら説明する。
【0029】なお、従来例に示した部品と同一部品には
同じ符合を付してその説明を省略する。
【0030】図1において、9は位相検知手段で、商用
交流電源1の交流波形のピーク点を測定するものであ
る。
【0031】10は電流検知手段で、モーター4に流れ
る電流を交流電流の1周期間に所定時間200μsec
毎に測定し、商用交流電源1の1周期間における電流値
の最高値を測定したときと位相検知手段9で測定したピ
ーク点の時間差を測定するものである。
【0032】11は粉砕制御手段で、モーター4への電
流の供給を制御してモーター4を運転、停止させるもの
である。12は加熱制御手段でヒーター7bの通電を制
御して水管7a内の水を加熱したり停止させたりするも
のである。
【0033】図2はモーターにかかる負荷と力率の一般
的な関係を示す特性図で、負荷が大きくなると力率が低
下、つまり電流位相と電圧位相のずれが大きくなること
を示している。
【0034】請求項1の発明は、この位相のずれを測定
してモーター4にかかる負荷を推定するようにしたもの
である。そして、電流検知手段10からの信号により切
り替え手段14を介して粉砕制御手段11を制御し、モ
ータ4の運転を停止させる終了検知手段13が設けられ
ている。
【0035】上記構成において、終了検知手段13は、
電流検知手段10により一定時間毎に測定されたモータ
ー4に流れる電流位相のずれ時間が所定の範囲に入って
いた場合にはモーター4は無負荷で安定して運転してい
るとし、この安定したと判断できる条件を所定回数連続
して満たしたときにモーター4はコーヒー豆の粉砕を終
了して空転していると判断し、粉砕制御手段11に信号
を送ってモーター4の運転を停止させる。このときの電
流位相のずれ時間の測定は0.5秒間隔程度で、安定した
と判断する回数は5回程度が適当である。
【0036】図3にこの場合の電流値の変化を示す。運
転開始時はモーター4を起動するための大きな負荷がか
かり、その後、TO時点まではコーヒー豆を粉砕する粉
砕時の負荷により電流の位相ずれが絶えず変化してい
る。TO時点でコーヒー豆の粉砕が終了されるとモータ
ー4が空転を始めるため電流位相が安定して電圧位相に
近づいてくる。その後、T1時点で所定回数の測定を行
って終了検知手段12によりコーヒー豆の粉砕は終了さ
れたと判断されるようになっている。
【0037】コーヒー豆の粉砕が終了されたと判断され
た後は、切り替え手段14を介して粉砕制御手段11に
よるモーター4への通電を停止させ、引き続いて切り替
え手段14を介して加熱制御手段12を動作させ、加熱
手段7のヒーター7aに通電して水管7a内の水を加熱
する。水管7a内で加熱された熱湯は従来例に示したも
のと同様にして濾過室5のフィルター5a内のコーヒー
粉に注がれ、コーヒー液となってコーヒー容器8に収容
される。
【0038】次に請求項2の発明について説明する。図
1に示したように、電流検知手段10からの信号により
粉砕制御手段11を制御してモーター4の運転を停止さ
せる空転検知手段が設けられている。
【0039】上記構成において、空転検知手段15は、
運転開始時のモーター4の電流位相のずれ時間と所定時
間モーター4が運転後の電流位相のずれ時間とを比較
し、その比が所定値以上であるときにはモーター4にコ
ーヒー豆粉砕時の負荷がかかっておらず、モーター4が
少ない電流で空転していると判断し、粉砕制御手段11
に信号を送ってモーター4の運転を停止させる。
【0040】図4にコーヒー豆を粉砕している場合と、
コーヒー豆がなく空転している場合の電流の変化の差を
示す。まず、時間0点でモーター4の回転開始時の電流
位相のずれを測定し、次に、時間T2において測定した
結果と比較する。つまり、時間0点において測定した電
流位相ズレθ0はモーター4の運転が開始されたときの
負荷であって、粉砕するコーヒー豆の量には関係なく、
個々のモーターが有する一定の特性である。この電流位
相ずれθ0に対してコーヒー豆がある場合のT2後の電
流位相ずれθ1は変化が小さいが、空転している場合の
電流位相ずれθ2は変化が大きくなっている。この変化
の大きさの差によりコーヒー豆を粉砕しているか空転し
ているかが終了検知手段13により判断されるようにな
っている。そして、空転していると判断された後は、粉
砕制御手段11によりモーター4の運転が停止される。
【0041】次に、請求項3の発明について説明する。
図1に示すように、終了検知手段13からの信号によ
り、コーヒー豆量を測定し、逆止弁7cを強制的に閉止
するコーヒー豆量測定手段16が設けられている。コー
ヒー豆量測定手段16は、粉砕制御手段11によるコー
ヒー豆の粉砕開始から終了検知手段12によるコーヒー
豆の粉砕終了検知までの時間を測定し、この粉砕に要す
る時間に応じて加熱制御手段12により加熱手段7のヒ
ーター7aを所定時間通電させる。そして、所定時間通
電後に加熱手段7の逆止弁7cを強制的に閉止して水容
器6から水管7aへの水の供給を停止させてコーヒー液
の抽出を停止させる。
【0042】図5にコーヒー3カップ分と2カップ分の
コーヒー豆をそれぞれ粉砕した場合のモーター4の電流
の変化の差を示す。2カップ分のコーヒー豆では、モー
ター4が回転を開始してから時間T3後にコーヒー豆の
粉砕が終了されてモーター4が空転を始めている。3カ
ップ分のコーヒー豆の場合は、時間T3より長い時間T
4後に豆の粉砕が終了されている。コーヒー豆量測定手
段16はこの時間差を判断してそれぞれのコーヒー豆の
量に応じた水量でコーヒー液が抽出されるようにヒータ
ー7aの通電を開始から所定時間後に逆止弁7cを閉止
し、これにより水容器6から水管7aへの水の供給が停
止される。
【0043】次に、請求項4の発明について説明する。
終了検知手段13からの信号によりコーヒー豆のロース
トの深浅を判断する豆質判定手段17が設けられてい
る。
【0044】上記構成において、豆質判定手段17は、
電流検知手段10により測定されたモーター4の運転開
始時の電流位相ずれと所定時間経過後の電流位相ずれと
を比較する。この比較において、コーヒー豆の粉砕時の
モーター4への負荷はコーヒー豆の硬軟によって変化す
るもので、これに伴ってモーター4に流れる電流位相も
変化する。この変化の比に応じてコーヒー豆の硬軟を判
断し、硬軟に応じて加熱制御手段12により加熱手段7
の通電時間を増減させる。
【0045】つまり、浅くローストしたコーヒー豆は硬
いため粉砕時にはモーター4に大きな負荷がかかって電
流位相が大きくずれ、また粉砕の時間も長くかかる。一
方、よくローストしたアイスコーヒー用等のコーヒー豆
は軟らかいため粉砕時にモーター4に余り大きな負荷が
かからず電流位相のずれも少なく、硬いコーヒー豆と同
じ量のコーヒー豆を粉砕してもその時間は短いものとな
る。このずれ時間により硬いコーヒー豆と判断した場合
には標準の硬さのコーヒー豆を同じ時間で粉砕したもの
よりは抽出水量を少なくし、軟らかい豆と判断した場合
には、標準の硬さのコーヒー豆を同じ時間で粉砕したも
のよりは抽出水量を多くするようにヒーター7bの通電
を増減させるようにしている。
【0046】このときの電流の変化を図6に示す。時間
T5において、硬いコーヒー豆の粉砕の場合にはθ3の
電流位相ずれが、軟らかいコーヒー豆の粉砕の場合には
θ4の電流位相ずれが発生している。この電流値をモー
ター4の運転開始時の電流位相ずれθ0と比較すること
により、豆質判定手段17は豆の硬さを判断する。そし
て、同じ時間T6で粉砕が終了されていても、硬いコー
ヒー豆は2カップ分しかなく、軟らかいコーヒー豆は3
カップ分粉砕していると判断するものであり、その判断
結果をもとにしてヒーター7bの通電を増減させてい
る。
【0047】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1の発明では、位相検知手段と電流検知手段と終了検知
手段を設けたことにより、コーヒー豆の粉砕終了時点の
境界識閾を明確にすることができ、精度よくモーターの
運転を停止させることができる。
【0048】請求項2の発明では、空転検知手段を設け
たことにより、コーヒー豆を準備せずにコーヒーを沸か
そうとした場合にもコーヒー豆がないことを直ちに検知
してモーターを停止させ、コーヒー沸かし器を不動作に
して失敗することなくコーヒーを沸かすことができる。
【0049】請求項3の発明では、コーヒー豆量測定手
段を設けたことにより、コーヒー豆量や水量に注意を払
わなくてもコーヒー豆の量に合った適切な水量でコーヒ
ー液の抽出ができ、使い勝手をよくすることができる。
【0050】請求項4の発明では、豆質判定手段を設け
たことにより、コーヒー豆のローストの深浅や水量に注
意を払わなくてもコーヒー豆の質に合った適切な水量で
コーヒー液の抽出ができ、使い勝手をよくすることがで
きる。
【0051】なお、上記した各実施例は単独で、あるい
は複数組合せることにより、それぞれの効果、あるいは
複合した効果を得ることができることはいうまでもな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコーヒー沸かし器の実施例を示したも
のの構成図
【図2】モーターにかかる負荷と力率の特性図
【図3】請求項1の発明の動作のタイミングチャート
【図4】請求項2の発明の動作のタイミングチャート
【図5】請求項3の発明の動作のタイミングチャート
【図6】請求項4の発明の動作のタイミングチャート
【図7】従来例のコーヒー沸かし器の構成図
【図8】同コーヒー沸かし器の動作のタイミングチャー
【図9】同コーヒー沸かし器の動作のタイミングチャー
【符号の説明】
1 商用交流電源 2 豆容器 4 モーター 7 加熱手段 7c 逆止弁 9 位相検知手段 10 電流検知手段 11 粉砕制御手段 12 加熱制御手段 13 終了検知手段 14 切り替え手段 15 空転検知手段 16 豆量測定手段 17 豆質判定手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コーヒー豆粉砕用のモーターを運転・停止
    するとともに、そのモーターの回転数を制御する粉砕制
    御手段と、粉砕されて瀘過室に収容されたコーヒー豆に
    熱湯を吐出してコーヒー液を抽出する加熱手段と、前記
    加熱手段への通電を制御する加熱制御手段と、コーヒー
    豆粉砕時の前記モーター電流を所定時間毎に測定する電
    流検知手段と、商用交流電源の位相を測定して交流波形
    の頂点を測定する位相検知手段と、前記位相検知手段に
    より測定された交流波形の頂点から前記電流検知手段に
    より測定された商用交流電源の1周期間の所定時間毎の
    電流値の最大値までの時間が、所定回数連続して所定時
    間以内であった場合に、前記粉砕制御手段により前記モ
    ーターの運転を停止させる終了検知手段と、前記終了検
    知手段により前記モーターの運転を停止した後に、前記
    加熱制御手段を動作させて前記加熱手段によりコーヒー
    液の抽出を開始する切り替え手段とを備えたことを特徴
    とするコーヒー沸かし器。
  2. 【請求項2】位相検知手段により測定された交流波形の
    頂点から電流検知手段により商用交流電源の1周期間に
    所定時間毎に測定された電流値の最大測定値までの位相
    ずれ時間をモーターの運転開始時と所定時間経過後の2
    点において測定し、その位相ずれ時間の比が所定値以上
    であるときには粉砕制御手段により前記モーターの運転
    を停止させる空転防止手段を備えたことを特徴とする請
    求項1記載のコーヒー沸かし器。
  3. 【請求項3】粉砕制御手段によりコーヒー豆の粉砕を開
    始してから終了検知手段によりコーヒー豆の粉砕を停止
    するまでの時間を測定し、前記測定された時間に応じて
    加熱制御手段により加熱手段を所定の時間通電し、前記
    所定の時間コーヒー液を抽出するコーヒー豆量測定手段
    を備えたことを特徴とする請求項1記載のコーヒー沸か
    し器。
  4. 【請求項4】位相検知手段により測定された交流波形の
    頂点から電流検知手段により所定時間毎に測定された商
    用交流電源の1周期間内の最大電流値までの位相ずれ時
    間をモーターの運転開始時と所定時間経過後の2点にお
    いて測定し、前記2点の位相ずれ時間の比に応じて加熱
    制御手段により加熱手段の通電時間を増減制御する豆質
    判定手段を備えたことを特徴とする請求項3記載のコー
    ヒー沸かし器。
JP4284839A 1992-10-23 1992-10-23 コーヒー沸かし器 Expired - Fee Related JP3023629B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4284839A JP3023629B2 (ja) 1992-10-23 1992-10-23 コーヒー沸かし器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4284839A JP3023629B2 (ja) 1992-10-23 1992-10-23 コーヒー沸かし器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06133868A true JPH06133868A (ja) 1994-05-17
JP3023629B2 JP3023629B2 (ja) 2000-03-21

Family

ID=17683688

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4284839A Expired - Fee Related JP3023629B2 (ja) 1992-10-23 1992-10-23 コーヒー沸かし器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3023629B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003219828A (ja) * 2002-01-30 2003-08-05 Kin Koubai 家庭用の豆乳、水豆腐、豆腐製造装置の水切れ感知警報装置
JP2009541049A (ja) * 2006-06-26 2009-11-26 サエコ アイピーアール リミテツド 粉砕装置内の穀物量の検出方法
EP2153758A1 (de) 2008-08-12 2010-02-17 M. Schaerer AG Verfahren zur Bestimmung der Auslastung einer Mühle

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IT201800020734A1 (it) * 2018-12-21 2020-06-21 Roger Tech S R L Macinacaffe' elettrico

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003219828A (ja) * 2002-01-30 2003-08-05 Kin Koubai 家庭用の豆乳、水豆腐、豆腐製造装置の水切れ感知警報装置
JP2009541049A (ja) * 2006-06-26 2009-11-26 サエコ アイピーアール リミテツド 粉砕装置内の穀物量の検出方法
EP2153758A1 (de) 2008-08-12 2010-02-17 M. Schaerer AG Verfahren zur Bestimmung der Auslastung einer Mühle

Also Published As

Publication number Publication date
JP3023629B2 (ja) 2000-03-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5463932A (en) Coffee maker
RU2531742C2 (ru) Способ и машина для приготовления кофе эспрессо
EP0980222B1 (en) Apparatus for preparing beverages with end of brew phase detection
US6098525A (en) Apparatus for brewing beverages
CN102327062A (zh) 一种研磨豆浆机及其防堵转方法
JP2020508749A (ja) 予備湿潤でカプセルから飲料を調製するための方法
JPH06133868A (ja) コーヒー沸かし器
JP3052222B2 (ja) コーヒー沸かし器
JPH08107826A (ja) コーヒー沸かし器
KR920004261B1 (ko) 커피 추출기
JP2956326B2 (ja) コーヒーメーカー
JP3038968B2 (ja) コーヒー沸かし器
JPH11244148A (ja) 水出しコーヒーメーカー
JP2867839B2 (ja) コーヒーメーカ
JPH04354913A (ja) ミル付コ−ヒ−沸し器
JPH07327831A (ja) コーヒー抽出装置
JPH0449407B2 (ja)
JP3496275B2 (ja) コーヒーメーカー
JP3082118B2 (ja) コーヒー沸かし器
JP6131694B2 (ja) カップ式飲料自動販売機
JPH01285221A (ja) 電気コーヒー沸かし器の制御方法
JPH0626530B2 (ja) コ−ヒ−沸し器
KR100845591B1 (ko) 차 메이커 및 그 작동방법
JPH05207937A (ja) 電気式コーヒー沸かし器
JPH0675551B2 (ja) コ−ヒ−沸し器

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees