JPH0613292Y2

JPH0613292Y2 - 土間コンクリ−ト用鉄筋の高さ調整具

Info

Publication number: JPH0613292Y2
Application number: JP1986021779U
Authority: JP
Inventors: 文次雨谷
Original assignee: 株式会社リ−ダ−
Priority date: 1986-02-18
Filing date: 1986-02-18
Publication date: 1994-04-06
Anticipated expiration: 2001-02-18
Also published as: JPS62133809U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）この考案は、各種コンクリート建築物における土間にコ
ンクリートを打設する際に使用する縦方向及び横方向に
列設する鉄筋を一定の高さに調整支持するための土間コ
ンクリート用鉄筋の高さ調整具に関するものである。

（従来の技術）一般に土間にコンクリートを以て舗装する場合に、鉄筋
を縦横に配設するものであるが、この場合には、鉄筋を
コンクリートの厚さの中間に水平に位置することが最も
望ましいものである。そこで、従来は縦方向及び横方向
の鉄筋を一定の高さ位置に安定させるために、各種石材
類又は木材等を置いた上に鉄筋を載置配設する施工法が
実施されている。然し、この場合は、縦横の鉄筋の安定
が大変に悪く、また、縦鉄筋及び横鉄筋の交差部分が結
束する作業の時にも不安定の為に作業が大変に面倒であ
る。更に、従来のものは、配筋の高さが自由に調整でき
ないため不便であると共に、目安を以て配設するため水
平状に配筋されず、傾斜したり、湾曲状になつたりする
欠点がある。

（考案が解決しようとする問題点）建築物の土間コンクリート打ちに使用する鉄筋の配筋作
業においては、縦横鉄筋が安定及び水平に支持されるこ
とが最も重要である。また、スラブの厚さに対応して鉄
筋の高さを同一の調整具を以て適宜自由に調整支持でき
れば大変に便利である。更に、鉄筋を配設する位置が高
い場合に、調整具を高さに対応して複数個連結して使用
できれば著しく施工が容易となるものである。

ところが、これ等の要望を満たす鉄筋の高さ調整具は現
在の所見当たらず、その出現が望まれていた。

この考案は、上述の要望に応えるために提案するもので
ある。

（問題点を解決するための手段）この考案の鉄筋の高さ調整具は、上述の問題点を全て解
決することを目的としたものであつて、調整具本体を硬
質合成樹脂を以て成型すると共に、前後左右に相対する
四本の支持柱を以て方形状に形成する。この支持柱には
直交する交差壁を形成し、且つ支持柱の上端に接続突起
を、下端には接続凹孔を形成させる。相対する一方の交
差壁には受持片を突設すると共に、他方の交差壁には該
受持片より大きい受持片を形成する。また、交差壁の上
部と下部には、受持凹部を各々形成させることによつ
て、上記目的の達成を計つている。

（実施例）次に、この考案の実施例を図面について説明すると、ま
た、図面はこの考案の一実施例を示すにすぎず、この実
施例に制限されるものではない。

第１図に示す調整具本体(1)は、全体を硬質合成樹脂を
以て成型され、前後左右に相対する四本の支持柱(2)(2)
……を以て方形状に形成されている。

前記支持柱(2)(2)には、各々直角に交差する交差壁(3)
(3)を以て一体に成型されており、その支持柱(2)(2)の
上端には、徴税具本体(1)を連結する接続突起(9)(9)…
…を各突設する。また、支持柱(2)(2)の下端には、該接
続突起(9)(9)が嵌着する接続凹孔(10)(10)……を各穿設
してある。前記交差壁(3)(3)の上部及び下部には、各々
円状の受持凹部(4)(4)が各形成されている。

次に、直角の相対する一方の交差壁(3)(3)には、小さい
受持片(7)(7)を突設すると共に、他方の交差壁(3)(3)に
は、大きい受持片(8)(8)を突設してある。符号(12)は各
種の鉄筋を示し、(13)は土間を示すものである。

（作用）この考案は、上述のような構成からなり、今この使用法
を説明すると、第６図に示すように、土間(13)等の上部
に配設する鉄筋に対して、縦鉄筋(12)又は横鉄筋(12)に
対応する高さに調整具本体(1)を縦横に所定間隔を併せ
て数個列設し、各調整具本体(1)(1)間の上部に鉄筋(12)
(12)を載置して全体を水平に支持する。なお、土間(13)
の面より著しく縦横の鉄筋(12)(12)を高く配筋する必要
がある場合には、調整具本体(1)を積み重ねて連結した
状態で高くして使用するものである。また、高さの調整
をする場合には、第４図の如く、接続突起(9)(9)が上部
に位置する場合と、第５図の如く接続突起(9)(9)が土間
(13)に面接する場合及び第２図と第３図とに示す受持片
(7)と受持片(8)(8)とを上面に位置して鉄筋(12)(12)を
嵌合載置する。即ち、一個の調整具(1)によつて四種類
の高さに調整して鉄筋を支持して使用するものである。

（考案の効果）以上説明したように、この考案の調整具によれば、鉄筋
の高さを四種類の高さに支持できるので配筋が大変に便
利であると共に、土間に対して安定よく列設載置できる
ため鉄筋を水平に支持できる優れた効果がある。そし
て、調整具本体は前後左右に相対する四本の支持柱で方
形状にすると共に、支持柱には直交する交差壁を一体に
形成したことにより、支持柱は縦横いずれの位置でも安
定が著しく良好である効果と、交差壁によつて鉄筋の受
持部分が容易に形成される効果がある。また、調整具本
体の上端と下端とに設けた接続突起及び接続凹部によつ
ては、土間の厚さに対応して鉄筋の位置が高く必要な場
合には、積み重ねて連結することによつて配筋の位置が
容易に調整できる便利な効果と、調整具を反転すること
によつて高さも変基できる効果がある。

更に、交差壁には相対する一方に受持片を設けると共
に、相対する他方には大きい受持片を各々形成したか
ら、鉄筋の高低を容易に選定でき、且つ鉄筋を安定に受
持できると云う効果もある。また、該交差壁の上部及び
下部に各々設けた受持凹部によつては、各種大小の鉄筋
を安定よく載置支持することができる効果と、調整具本
体を硬質合成樹脂製を以て成型してあるので、多量生産
に適し、安価に提供できると共に、強固な調整具として
半永久的に使用できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の全体斜面図、第２図は深凹部を使用
した場合の側面図、第３図は浅凹部を使用した場合の側
面図、第４図は上部の受持凹部に鉄筋を載置した正面
図、第５図は第４図を反対した場合の使用状態の正面
図、第６図は土間等に配筋した場合の使用状態の一部欠
除した斜面図である。符号(1)は調整具本体、(2)は支持
柱、(3)は交差壁、(4)は受持凹部、(7)・(8)は受持片、
(9)は接続突起、(10)は接続凹孔、(12)は鉄筋である。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】硬質合成樹脂製よりなる調整具本体(1)
は、前後左右に相対する四本の支持柱(2)(2)……を以て
方形状に交差する交差壁(3)(3)を以て一体成型し、該支
持柱(2)(2)には、上端に接続突起(9)(9)を突設すると共
に、下端には該接続突起(9)(9)が嵌着する接続凹孔(10)
(10)を各々穿設し、該交差壁(3)(3)には、上部及び下部
に各々円状の受持凹部(4)(4)を各形成し、且つ該交差壁
(3)(3)には、直角の相対する一方に受持片(7)(7)を突設
すると共に、直角の相対する他方に該受持片(7)(7)より
大きく突出した受持片(8)(8)を形成したことを特徴とす
る土間コンクリート用鉄筋の高さ調整具。