JPH061328Y2 - 刃物研ぎ - Google Patents
刃物研ぎInfo
- Publication number
- JPH061328Y2 JPH061328Y2 JP14384888U JP14384888U JPH061328Y2 JP H061328 Y2 JPH061328 Y2 JP H061328Y2 JP 14384888 U JP14384888 U JP 14384888U JP 14384888 U JP14384888 U JP 14384888U JP H061328 Y2 JPH061328 Y2 JP H061328Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- main body
- blade
- abrasive grain
- sharpening
- collar member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Polishing Bodies And Polishing Tools (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 「考案の技術分野」 本考案は、手に持って各種刃物を研ぐのに使用される刃
物研ぎに係わり、特に、使用時の手元の怪我を防ぐため
の改良に関する。
物研ぎに係わり、特に、使用時の手元の怪我を防ぐため
の改良に関する。
「従来の技術」 ナイフ、包丁等の各種刃物を研ぐのに手軽な道具とし
て、従来より、第6図および第7図に示すような刃物研
ぎが使用されている。
て、従来より、第6図および第7図に示すような刃物研
ぎが使用されている。
これは、板棒状の本体1の一端側に、砥粒を樹脂結合剤
などで固めた薄い平板状のレジノイドボンド砥粒層2を
固定したもので、本体1の他端側が把持部1Aとなって
おり、この把持部1Aを手で持ち、図のように刃物Hに
砥粒層2を当てつつ、本体1を前後に動かすことによ
り、刃先の表裏面を研ぐ。
などで固めた薄い平板状のレジノイドボンド砥粒層2を
固定したもので、本体1の他端側が把持部1Aとなって
おり、この把持部1Aを手で持ち、図のように刃物Hに
砥粒層2を当てつつ、本体1を前後に動かすことによ
り、刃先の表裏面を研ぐ。
「考案が解決しようとする課題」 ところが上記のような刃物研ぎでは、特に第6図のよう
に刃先を手前に向けて研ぐ場合に、不注意で刃先を手元
に滑らせ、把持部1Aを持つ手を切ってしまう事故が多
く生じていた。
に刃先を手前に向けて研ぐ場合に、不注意で刃先を手元
に滑らせ、把持部1Aを持つ手を切ってしまう事故が多
く生じていた。
そこで、この点を改善するために、砥粒層2と把持部1
Aとの間に直立するつば部を設け、手元に滑る刃物Hの
刃先をこのつば部で受け止め、手の怪我を防止すること
も考えられるが、このようなつば部があると、第7図の
ように刃物Hの刃先を把持部1Aと逆に向けて研ぐ場合
に、つば部が刃物Hの背に当たって研ぎにくい欠点があ
った。また本体1に、研ぎ方に応じて着脱可能なつば部
材を取り付けることも考えられるが、この場合はつば部
材の着脱に手間がかかり、やはり操作性の悪化が避けら
れない。
Aとの間に直立するつば部を設け、手元に滑る刃物Hの
刃先をこのつば部で受け止め、手の怪我を防止すること
も考えられるが、このようなつば部があると、第7図の
ように刃物Hの刃先を把持部1Aと逆に向けて研ぐ場合
に、つば部が刃物Hの背に当たって研ぎにくい欠点があ
った。また本体1に、研ぎ方に応じて着脱可能なつば部
材を取り付けることも考えられるが、この場合はつば部
材の着脱に手間がかかり、やはり操作性の悪化が避けら
れない。
「課題を解決する手段」 本考案は、上記課題を解決するためになされたもので、
本体の一端側に超砥粒を金属めっき相で固定してなる砥
粒層を設けるとともに、本体の他端側には把持部を設
け、さらにこの把持部と前記砥粒層との境界部から出没
操作可能なつば部材を本体に設けたことを特徴とする。
本体の一端側に超砥粒を金属めっき相で固定してなる砥
粒層を設けるとともに、本体の他端側には把持部を設
け、さらにこの把持部と前記砥粒層との境界部から出没
操作可能なつば部材を本体に設けたことを特徴とする。
「実施例」 第1図および第2図は、本考案に係わる刃物研ぎの一実
施例を示す正面図および下面図である。
施例を示す正面図および下面図である。
図中符号はベークライトプラスチック等の樹脂や金属か
らなる角棒状の本体10で、この本体10の一端側の下
面は一定長に亙って薄く切り掛かれた平坦な段部10A
とされ、他端部は把持部10Bとなっている。
らなる角棒状の本体10で、この本体10の一端側の下
面は一定長に亙って薄く切り掛かれた平坦な段部10A
とされ、他端部は把持部10Bとなっている。
前記段部10Aには砥粒シート11が全面に亙って接着
されている。この砥粒シート11は、導電性を付与した
布や樹脂、金属箔等のシート体の表面に、ダイヤモンド
またはCBN等の超砥粒を金属めっき相により単層状に
固着したもので、超砥粒の粒度や分散密度はこの刃物研
ぎが対象とする刃物に応じて決定される。また、砥粒シ
ート11としては、超砥粒を分散した金属めっき相自体
をシート状に形成した電鋳砥石シートを用いてもよい。
されている。この砥粒シート11は、導電性を付与した
布や樹脂、金属箔等のシート体の表面に、ダイヤモンド
またはCBN等の超砥粒を金属めっき相により単層状に
固着したもので、超砥粒の粒度や分散密度はこの刃物研
ぎが対象とする刃物に応じて決定される。また、砥粒シ
ート11としては、超砥粒を分散した金属めっき相自体
をシート状に形成した電鋳砥石シートを用いてもよい。
一方、本体10の中央部の両側面には、上に凸をなす円
弧状の溝12が互いに対称に形成されている。これら溝
12の砥粒シート11側の一端は砥粒シート11と把持
部10Bとの境界部分に開口し、他方、各溝12の把持
部10B側の部分は一定長に亙って他よりも深い深溝部
12Aとされ、この深溝部12Aの始点と終点にはそれ
ぞれ穴13,14が形成されている。
弧状の溝12が互いに対称に形成されている。これら溝
12の砥粒シート11側の一端は砥粒シート11と把持
部10Bとの境界部分に開口し、他方、各溝12の把持
部10B側の部分は一定長に亙って他よりも深い深溝部
12Aとされ、この深溝部12Aの始点と終点にはそれ
ぞれ穴13,14が形成されている。
そして各溝12には、樹脂または金属製等でコ字状をな
すつば部材15の、平行な一対の側板部15Aがそれぞ
れはめ込まれている。これら側板部15Aは溝12と同
じ曲率の円弧状で、その遊端には、凸部16が内方に向
けてそれぞれ形成され、深溝部12Aにはめ込まれてい
る。また、これら凸部16の中央には突起17が形成さ
れており、側板部15Aを溝12に沿って奥まで押し込
むと、これら突起17は穴14に弾力的にはまり、逆に
側板部15Aを引き出すと、凸部16が深溝部12Aの
端部で止められるとともに突起17が他方の穴13に弾
力的にはまり込み、つば部材15が係止される。なお、
つば部材15の形状は、つば部材15を本体10から引
き出した状態で各側板部15Aと砥粒シート11とがな
す角Xが鋭角となるように、またつば部材15を押し込
むと、砥粒シート11と把持部10Bとの境の凹みに、
つば部材15の先端が収まるように設定されている。
すつば部材15の、平行な一対の側板部15Aがそれぞ
れはめ込まれている。これら側板部15Aは溝12と同
じ曲率の円弧状で、その遊端には、凸部16が内方に向
けてそれぞれ形成され、深溝部12Aにはめ込まれてい
る。また、これら凸部16の中央には突起17が形成さ
れており、側板部15Aを溝12に沿って奥まで押し込
むと、これら突起17は穴14に弾力的にはまり、逆に
側板部15Aを引き出すと、凸部16が深溝部12Aの
端部で止められるとともに突起17が他方の穴13に弾
力的にはまり込み、つば部材15が係止される。なお、
つば部材15の形状は、つば部材15を本体10から引
き出した状態で各側板部15Aと砥粒シート11とがな
す角Xが鋭角となるように、またつば部材15を押し込
むと、砥粒シート11と把持部10Bとの境の凹みに、
つば部材15の先端が収まるように設定されている。
上記実施例によれば、第3図のように刃物Hの刃先を手
前に向けて研ぐ場合に、つば部材15を溝12から引き
出すことにより、たとえ刃先が手前に滑ったとしても、
つば部材15で刃先を確実に受け止め、手先の怪我を防
ぐことができる。特にこの例では、つば部材15と砥粒
シート11のなす角度Xが鋭角なので、滑った刃先を捕
らえる効果が高い。
前に向けて研ぐ場合に、つば部材15を溝12から引き
出すことにより、たとえ刃先が手前に滑ったとしても、
つば部材15で刃先を確実に受け止め、手先の怪我を防
ぐことができる。特にこの例では、つば部材15と砥粒
シート11のなす角度Xが鋭角なので、滑った刃先を捕
らえる効果が高い。
一方、第4図のように刃先を把持部10Bとは逆の方向
に向けて研ぐ場合には、つば部材15を溝12に沿って
押し込み、本体10に収納する。これにより、刃物Hと
本体10とがなす角度を小さくして研いでも、つば部材
15と刃物Hの背とが干渉することがなく、操作性良く
研ぎ作業を行うことができる。
に向けて研ぐ場合には、つば部材15を溝12に沿って
押し込み、本体10に収納する。これにより、刃物Hと
本体10とがなす角度を小さくして研いでも、つば部材
15と刃物Hの背とが干渉することがなく、操作性良く
研ぎ作業を行うことができる。
またこの例では、つば部材15の出没切り替えを、把持
部10Bを持つ片手によりワンタッチで行えるから(例
えば親指で側板部15を摺動させる)、頻繁に刃物Hを
裏返して研ぐ際にも全く煩わしさを感じさせない。また
側板部15Aが円弧状であるから、本体10の側面の幅
が小さくともつば部材15の出没ストロークを十分に大
きくとることができる利点を有する。さらに、超砥粒を
金属めっき相で固着した砥粒シート11を使用している
ので、摩耗が少なく長寿命であるとともに、形状変化が
少なく研磨精度が高い。
部10Bを持つ片手によりワンタッチで行えるから(例
えば親指で側板部15を摺動させる)、頻繁に刃物Hを
裏返して研ぐ際にも全く煩わしさを感じさせない。また
側板部15Aが円弧状であるから、本体10の側面の幅
が小さくともつば部材15の出没ストロークを十分に大
きくとることができる利点を有する。さらに、超砥粒を
金属めっき相で固着した砥粒シート11を使用している
ので、摩耗が少なく長寿命であるとともに、形状変化が
少なく研磨精度が高い。
次に第5図は、つば部材の変形例を示し、この刃物研ぎ
では、本体10の中央に上下方向に貫通する空洞20を
形成し、この空洞20に一端が半円形、他端が下面側で
鋭角をなす斜面とされた長方板状のつば部材21を収納
し、さらにこのつば部材21の半円側端部を本体10に
ピン22で回動自在に支持したことを特徴とする。つば
部材21の上端には本体10の上面から突出する凸部2
3が形成され、さらにその下方の両側面には、突起24
が形成されている。一方、空洞の内側面には、つば部材
21を本体10に収めた状態で各突起24がはまる穴2
5が、またつば部材21を下方に回動させた状態で各突
起24がはまる穴26が形成されている。
では、本体10の中央に上下方向に貫通する空洞20を
形成し、この空洞20に一端が半円形、他端が下面側で
鋭角をなす斜面とされた長方板状のつば部材21を収納
し、さらにこのつば部材21の半円側端部を本体10に
ピン22で回動自在に支持したことを特徴とする。つば
部材21の上端には本体10の上面から突出する凸部2
3が形成され、さらにその下方の両側面には、突起24
が形成されている。一方、空洞の内側面には、つば部材
21を本体10に収めた状態で各突起24がはまる穴2
5が、またつば部材21を下方に回動させた状態で各突
起24がはまる穴26が形成されている。
この例では、把持部10Bを握る指で凸部23を押せば
突起24が穴25から外れ、つば部材21が下に飛び出
して突起24が穴26にはまる。また、つば部材21の
下面を指で押し上げれば再び本体10内に収納されるの
で、出没切替の操作が一層単純化できるという利点を有
する。
突起24が穴25から外れ、つば部材21が下に飛び出
して突起24が穴26にはまる。また、つば部材21の
下面を指で押し上げれば再び本体10内に収納されるの
で、出没切替の操作が一層単純化できるという利点を有
する。
なお、前記実施例では、砥粒シート11が本体10に接
着されていたが、これを面ファスナーや粘着シートで本
体10に固定するようにし、交換可能としてもよい。こ
うすれば、本体10の使用寿命を延ばせるとともに、用
途に応じて種々の砥粒シートが選択できる。
着されていたが、これを面ファスナーや粘着シートで本
体10に固定するようにし、交換可能としてもよい。こ
うすれば、本体10の使用寿命を延ばせるとともに、用
途に応じて種々の砥粒シートが選択できる。
「考案の効果」 本考案の刃物研ぎによれば、刃物の刃先を手前に向けて
研ぐ場合に、つば部材を本体から引き出すことにより、
たとえ刃先が手前に滑ったとしても、つば部材で刃先を
確実に受け止め、手先の怪我を防ぐことができる。
研ぐ場合に、つば部材を本体から引き出すことにより、
たとえ刃先が手前に滑ったとしても、つば部材で刃先を
確実に受け止め、手先の怪我を防ぐことができる。
一方、刃先を把持部とは逆の方向に向けて研ぐ場合に
は、つば部材を本体に収納することにより、刃物と本体
の角度を小さくして研いでも、つば部材と刃物の背とが
干渉することがなく、操作性良く研ぎ作業を行うことが
できる。
は、つば部材を本体に収納することにより、刃物と本体
の角度を小さくして研いでも、つば部材と刃物の背とが
干渉することがなく、操作性良く研ぎ作業を行うことが
できる。
第1図および第2図は、本考案に係わる刃物研ぎの一実
施例を示す正面図および下面図、第3図および第4図は
同刃物研ぎの使用方法を示す斜視図、第5図は本考案の
他の実施例の要部を示す正面図、第6図および第7図は
従来の刃物研ぎを示す斜視図である。 H…刃物、10…本体、10B…把持部、 11…砥粒シート(砥粒層)、12…溝、 15…つば部材、15A…側板部、20…空洞、 21…つば部材、22…ピン。
施例を示す正面図および下面図、第3図および第4図は
同刃物研ぎの使用方法を示す斜視図、第5図は本考案の
他の実施例の要部を示す正面図、第6図および第7図は
従来の刃物研ぎを示す斜視図である。 H…刃物、10…本体、10B…把持部、 11…砥粒シート(砥粒層)、12…溝、 15…つば部材、15A…側板部、20…空洞、 21…つば部材、22…ピン。
Claims (1)
- 【請求項1】本体の一端側に超砥粒を金属めっき相で固
定してなる砥粒層を設けるとともに、本体の他端側には
把持部を設け、さらにこの把持部と前記砥粒層との境界
部から出没操作可能なつば部材を本体に設けたことを特
徴とする刃物研ぎ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14384888U JPH061328Y2 (ja) | 1988-11-02 | 1988-11-02 | 刃物研ぎ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14384888U JPH061328Y2 (ja) | 1988-11-02 | 1988-11-02 | 刃物研ぎ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0263966U JPH0263966U (ja) | 1990-05-14 |
JPH061328Y2 true JPH061328Y2 (ja) | 1994-01-12 |
Family
ID=31411039
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14384888U Expired - Lifetime JPH061328Y2 (ja) | 1988-11-02 | 1988-11-02 | 刃物研ぎ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH061328Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008173155A (ja) * | 2007-01-16 | 2008-07-31 | Kusanagi Ryota | ダイヤモンドシャープナ付き包丁 |
-
1988
- 1988-11-02 JP JP14384888U patent/JPH061328Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0263966U (ja) | 1990-05-14 |
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